◇青少年育成活動
武道を通じて青少年の
心身をたくましく
◇更生保護事業
保護観察対象者を心正しき社会人に
◇難民救済運動
世界各地の難民に物心両面の愛の手を
財団法人
   日本武道振興会
理事長 川上道大


高松刑務所の移転を進めよう

 収容者の生活を良くし、教育
効果を高めるため、高松市内
にある高松刑務所を、自然豊
かな環境の良い土地へ移転し
、近代的な建物を新築してくだ
さい。
 跡地は、高松市勢の活性化
を図るために活用させていただ
きます。

 高松刑務所の移転推進会
 事務所・四国タイムズ社内




プロポリスをのみましょう

協同組合
香川県健全企業振興会

〒760-0017
   高松市番町1−9−8
    電話087-822-3336
     FAX087-845-6090

財団法人日本武道振興会



協同組合
香川県健全企業振興会

 不透明時代の水先案内人
 をつとめさせていただきます。
 当社が提供するノウハウを
 ご活用ください。




不動産のことなら・・・

 
香 川 興 産 (株)

丸亀・土器
TEL(代)0877-25-5551













平成16年8月5日 (木曜日)  第4834号 第3種郵便物認可 (昭和22年8月22日)
発行所  四国タイムズ社
〒761-0104 香川県高松市高松町944-4
電話087-845-6141
編集発行人 川上道大(みちお)
郵便振替 01650-6-25335  




■ 立ち上がれ!香川県の再生を目指して
 
「香川県の現在の実態は、以前に比べてかなり良くなってきていると見てよさそうだ。それは県民始め、県外関係者において、権力や横暴、あるいは御上に対して常に監視するという姿勢が身に付きつつあるからだと言って良かろう。これまでの我が讃岐には、この監視の目が一切なかった。権力や暴力に最初から屈し、それらが繰り広げる横暴には最初から目を背けていた。それがちょっと前までの香川県のあるがままの姿だった。

        

 ところがそれは、全く少数ではあるが、これではいけない!=Aと立ち上がった人達によって徐々に変化を見せ始めている。今はもう、その変化が目に見えるようになってきた。そのごく少数のブレイブ(勇者)の担い手の一人が間違いなく、タイムズ、こと四国タイムズ社主川上氏であることは、誰も反対する余地はないだろう。タイムズは、実は全てのマスコミ、ミニコミは、こうあらねばならないという手本を示しているのだが、これまた残念なことにこの手本を実践しているマスコミ、ミニコミが今や絶滅状態になっておる。悲嘆に暮れるというのはこのことだろう」。

 ここでこの「語り部」の名前を明確にすることが出来ないのは、とても残念であるが、許される限りのプロフィールをいえば、この人は現役の我が国司直の最高幹部なのである。ここまで述べてしまえばほとんどこの「語り部」が誰か、絞り込まれてしまうだろうが、それよりなによりこの人の発している言葉の中身と重みは大変なものだ。



     反骨精神が暴いてきた現実 〜我が国のタイムズ=`

 

 確かに本紙が過去取り上げた記事の数々は、その時々では大いなる抵抗や攻撃などもあったが、今となっては全てその後、事実となって定着している。そしてこれが最も大事なのであるが、冒頭の語り部も指摘しているように、ここ香川県において権力や横暴に対する草の根レベルからの反撥、という事象が生まれ出てきたことである。確かにそれまでは、権力に屈し、そのことから逃げているのが県民の姿だったのである。

 そこに一人反旗を翻してきたのが、本紙社主、川上だった。これは上記の語り部がいみじくも取り上げているから多くは記さないが、ここにおいてその端的な例を披露する必要があろう。

 川上の反骨精神は、当初から権力が集中する司直に向けられている。その司直において、現在、本紙四国タイムズはどのように受け止められているのか? その答は、警察庁の大幹部(もちろん現役)のこの言葉を借りよう。

 「いやぁ、今、我々の間で、タイムズ、といえば、ニューヨーク・タイムズでもなければあの雑誌のTIMESでもないのです。ましてや国内の既存の媒体でもない。何を隠そう、四国タイムズ、なんですよ。タイムズは、今や四国を越えてほとんど全国的影響をもたらせているようです」。

 この証言が何よりの裏付けではないか。

 初めは一人、翻していた反旗が、今、翻しの対象であった司直にまで理解されつつある。それは、直ちに、我が地元香川の意識の変遷に結びついていると言っていいはずである。「確かに香川は変わりつつある…」、という冒頭のコメントはある意味で一つの結論と見てもいいはずだ。
そして現に香川県に今、大変な地殻変動が起きている。それをこれから何点か取り上げてみよう。



     ようやく動き出してきた権力


 
@、岩瀬県警本部長、相次ぐ不祥事で陳謝

2004年2月26日付四国新聞より

 駐車違反のもみ消しやインターネットでわいせつ画像を流すなど、昨年末から香川県警の警察官による不祥事が四件相次いだことを受け、岩瀬充明県警本部長は、二十六日の二月定例県議会本会議で、「県議会をはじめ県民の皆さまに深くおわびします」と陳謝。再発防止策の徹底を図るとともに、治安回復への目に見える成果を挙げ、県民の信頼回復に努める考えを示した。

 岩瀬本部長は「一連の不祥事は、県警幹部の指導力不足や一部職員に職責の自覚が足りないことなどに起因する」と指摘。自ら全所属長を集めて再発防止策などについて報告を求め、速やかな実施を指示したことを明らかにした。

 再発防止策については、全職員の意識改革を図るため、署長らが先頭に立って職務倫理教養を繰り返し行うほか、▽身上把握に基づく指導強化▽適正な職務執行のための業務管理の強化―などを挙げ、「今後、その履行状況を直接、検証・確認し、再発防止の徹底を期したい」と述べた。


A、犯罪組織の壊滅へ一丸―県警対策会議

2004年5月1日付四国新聞より

 暴力団や来日外国人らによる組織犯罪への対策として県警に設置された組織犯罪対策課と、県内各署担当者との会議が三十日、高松市番町四丁目の県警本部であった。

 組織犯罪対策課は、薬物や拳銃の密売など暴力団や来日外国人組織を背景とした犯罪が深刻化する中、それまで別々の部署で担当していた暴力団対策や薬物・銃器対策などの捜査を一元化するため、今年四月一日に設置。会議は設置から一月たって、各部署の実態を把握し、今後の組織犯罪対策の参考とするために実施した。

 会議には県警本部と県内各署の組織犯罪担当者ら三十人が出席。岩瀬県警本部長は、「組織犯罪対策課が核となり、関係機関との密な連携のもと、犯罪組織の弱体化・壊滅を見据えて捜査してほしい」と訓辞した。

 また「組織犯罪対策は警察組織と犯罪組織との戦いである」という認識のもと、職員一丸となって捜査に取り組み、今年が「組織犯罪対策元年」となるよう激励した。


B、2004年6月11日(媒体なし)

捜査費の慰労費流用

香川県警

 2002年、国分寺町女性誘拐事件慰労会に86名参加。249,000円流用。

 2003年、豊浜町長の選挙違反事件慰労会に42名参加。126,000円流用。

 警部以上の参加者氏名を公開。


C、事業計画決めるー暴追センター理事会

2004年5月18日付四国新聞より

県暴力追放運動推進センターの二〇〇四年度定例理事会が十七日、高松市番町四丁目の県警本部であった。暴力団などによる不正行為の対策研究会を定期開催にするなどの本年度事業計画を決め、暴力追放の徹底を目指すことを申し合わせた。理事会には、会長の真鍋知事をはじめ、理事や評議員ら約六十人が出席。真鍋知事は「暴力を背景とした事案は年々多様化、巧妙化している。これからも暴力追放の中核として活動していきたい」とあいさつした。事業計画では、調査研究活動の強化として、県警や県弁護士会が効果的なヤミ金対策などを考える研究会や委員会を月に一度の定期開催にすることを審議。広報啓発活動の一環として、同センターの主な活動内容や暴力団への基本的な応対要領などを紹介したホームページを四月一日に開設したことを報告した。

 

 同センターは暴対法施行に合わせて一九九二年に発足。県警や県弁護士会などと連携し、暴力に関する広報啓発や被害者救援などに取り組んでいる。


ここに引き出した都合4つの記事はいずれもどこかで読んだか、見た記憶があるものに違いない。ただ、これらがいずれも各県警本部を司る警察庁が動いて上記のようになったこと、さらにこれが一番大事なのであるが、この実行を全面的に支えていたのが、実のところ本紙であった、ということは誰も知るところではない。




     警察庁からのメッセージ


事実、この四つの記事は他でもない警察庁幹部から密かに提出されたものなのだ。

 しかし、それは事実なのだ。これが、警察幹部官僚をして、"我々にとって、タイムズはニューヨーク・タイムズではない、四国タイムズだ"、と言わしめているのである。実際のところ、地元紙が押し上げてここまで警察の改造を行った自治体は全くない。改革が急速に進んでいる香川だけに起きていることなのだ。そして重要なのは、この一見読み過ごして仕舞いそうな記事の中に、暴力団の壊滅、さらには行政への切り込みという途方もない大型爆弾が仕込まれていることなのである。地元暴力団若林組壊滅作戦、さらには現知事が抱える疑惑の徹底追及等々…。この爆弾については本紙がこれまで究明してきたことであるが、本紙は、今後も、追及の手を緩めることなく邁進していく。



■ 原田検事総長の引き際
    なぜ調活裏金を背負って腹を切らなかったのか

 

先月二日、三井元大阪高検部長の口封じ逮捕の口実容疑であった裁判で、本紙川上は証言台に立った。原田氏が急遽検事総長を辞任する原因になった証言である。

 原田検事総長は「獣(けもの)道」を知る後藤田元副総理関係者、小泉総理の飯島秘書官らに口封じを懇願した。しかし飯島秘書官からの快い返事はなかったようだ。退任後はほとぼりが冷めるまで、二年ほどアメリカで大学客員教授に、先では大使を目指しているとか、と漏れ聞く。



     原田検事総長と『武士道』


先だってインターネットで、原田検事総長を検索して面白いのを見つけた。次に紹介する。

「新渡戸稲造がなぜ5千円札になったか、経緯をうかがいたい」

 財務省の牧野治郎理財局長に、検事総長の原田明夫氏から電話があった。財務省は古い資料をひっくり返し、原田検事総長に会って、「世界に日本を紹介し、国際舞台で活躍した先駆者ですから」と説明した。

検事総長は口にこそ出さなかったが、「だから今こそ新渡戸ですよ。なぜお札から降ろすの」と言いたそうだった、という。

 トム・クルーズが主役を演じた映画「ラストサムライ」で、『武士道』の著者として新渡戸が注目されている最中の退場である。

 「文明間の対立ともいうべき国際状況を考えるとき、新渡戸博士から学ぶべきことが今日もなお数多くある」と原田氏は惜しむ。

実は検事総長は、「未来への架け橋、今も生きている新渡戸稲造の精神」という冊子を監修した、知る人ぞ知る新渡戸稲造研究者である。

 新幹線の盛岡駅に近い「盛岡市先人記念館」に新渡戸稲造の特別展示室がある。一隅に、国際連盟を辞して帰国するとき、職員たちが送った署名簿がある。添えられた言葉の中に次の一節がある。

 「あなたはこの不寛容な西洋社会に、寛容の精神を持ち込んでくれました。それを自らの働きによって私たちに教えてくれました」

 第1次世界大戦は不寛容な西洋社会の産物だった。国際連盟はその反省に立つ国際機関だが、働く国際公務員は、国益や異なる文化・歴史を背負っていた。新渡戸は演説上手で知られたが、まとめ役としても一身に敬愛を集めた。

 「行動より大切な静思があることを、紛争とか勝利より大切な理想があることを理解するよう導いて下さいました」と書かれている。

 クリスチャンである原田氏は検事正として盛岡に赴任したとき、新渡戸の思想に共鳴した。

 「武士道」に流れる倫理観は「公への自己犠牲と清貧の思想」ともいえる。日本に来た宣教師にも共通し、新渡戸の内面で武士道とキリスト教が融合したのだろう。

 「自国の価値観を前面に出しすぎると世界はぎくしゃくする。相手の価値や宗教を尊重し、静かに妥協点を探る、そんな国際人が今こそ必要です」という。

  また原田検事総長にはこんな一面も。ビートたけしを検事総長の椅子に座らせ、自身は横に立った写真を新潮45に掲載させてもいる。

「寛容の精神」とは三井氏の調活裏金告発を受け入れる。

「公への自己犠牲」とは調活裏金を一人背負って腹を切る。

犯罪と対峙する検事に戸惑いを感じさせてはいけない。



     ラストサムライの精神は何処に


 トムクルーズ演じるネイサン・オールグレン大尉は、かって南北戦争で国と名誉のために命を賭けた英雄であった。しかし、今や戦争も終わり、移り変わる時代に取り残されていた。そんな彼が政府に雇われ、サムライと戦うために日本にやって来た。渡辺謙演じる勝元は、サムライ一族の長であり、深く尊敬されている男だ。明治維新後の日本、押し寄せる近代化の波の中、勝元はサムライの時代の終わりを察知していた。しかし勝元は戦わずして去るつもりはなかった。そして二人の戦士が出会い、運命が一つに重なった時、歴史の扉が開いた…。

 久々、こんなに泣けた映画はない。映画の中のストーリーと現実とのギャップに、勝元やオールグレン大尉を追っていたのかもしれない。

 なぜ、原田検事総長は、調活裏金問題を一手に引き受け、マスコミの集中砲火を受けて検事総長を辞めなかったのか残念でならない。

「ラストサムライ」の勝元が「今古有神奉志士」の銘が刻まれた刀をオールグレン大尉に与えた。意味は"我は古きと新しきに和をもたらせし者の刀なり"。

本紙川上が、原田検事総長に期待したのは、まさにこの勝元の台詞であった。

勝元である原田検事総長が、この刀を、オールグレン大尉である松尾邦弘検事総長に手渡すべきではなかったのか。

本来なら検察の歴史に最大の汚点を残したことからして辞任は許されず、退職金を受け取れない解任に値する暴挙(三井口封じ逮捕)ではないのか。ここに至っては、原田検事総長が絶対的な立場で総監督をしたのであるから、むしろナンバー2であった松尾氏は、想像を絶する出来事の経験者として、二度と同じ過ちを犯さないよう今後の検察組織に生かすべきである。

貴重な経験を日本再生に活かす知恵を国民は受け入れる。



■ 国滅ぶとも正義は行わるべし
 
「凛として」貫いたもの

ヤミ米拒否死≠フ裁判官

山口良忠

今年の五月二十一日付産経新聞である。記事に懐かしい人の名があったので紹介する。

裁判官としての山口の死を、どこかに感じながら法曹の世界に入った人間も少なくない。

 ダグラス・グラマン事件やリクルート事件などを手がけ、東京地検特捜部長や高松高検検事長、名古屋高検検事長を歴任した宗像紀夫(62)も、そんな一人だ。戦後、宗像の父もまた、ヤミを食べることを拒んだという。

 「オヤジは食卓を見て、『ヤミなんか並べてないだろうな』と、いつもお袋にきつく問いただしていた。オヤジは孤高の人だったから、お袋が『配給だけですよ』といわないとだれも食事に手を出せなかった」(中略)

 宗像の記憶に残る父の姿は、善悪に対する厳格さで、「どんなに困っても、間違ったことをしてはならない(法を犯してはならない)」といわれたことだ。

宗像は母の口から、父が、配給のみの生活で餓死した山口の生き方に感服していたことを聞いている。検察官を目指したとき、自らを厳しく律することが求められる職業だと認識させられたのは、父の存在とともに、山口のことが意識のなかにあったからだ。

宗像紀夫高松高検検事長、本紙にとっては浅からぬ因縁がある人物である。

というのも本紙が当時大阪地検検事正であった加納駿亮氏を調活裏金で告発していたことが原因で、高松高検検事長に就任されたからである。

さらに驚いたのは、偶然ではあるが、本紙が入居しているビルの「喫茶キャベツ」に常客として来ていたのである。

経営者の小倉氏が中央大学の後輩ということだ。

本紙川上は約一年半、挨拶以外、言葉を交わすこともなく頻繁に顔を合わした。犯罪者が素直に罪を認める人、検事らしからぬ検事の姿を見た、という感じである。

しかし、ただ一度、非常に辛そうな顔をしたと感じたときがあった。それは平成十三年十一月十三日、加納氏の告発を「不起訴」処分にした時。

検察を生かすも殺すも検事総長の責任の重さを感じる。


■ 則定東京高検検事長の辞任は調活裏金の犠牲
 
 読者は約五年前に法務・検察を揺るがした則定スキャンダル≠ご記憶だろうか?

 平成十一年四月、当時東京高検検事長だった則定衛氏が、法務省刑事局長在任中の公務出張に親密な交際をしていた東京・銀座のホステスを同伴していたーなどと月刊誌「噂の真相」で暴露され、引責辞任に追い込まれた女性スキャンダル問題である。しかし、この女性スキャンダル問題は、法務・検察当局が当時、露見を恐れていた調査活動費の問題を封印するために逆利用した、という耳を疑うような話が飛び込んできた。

 現在、弁護士を務めている則定氏は法務省刑事局長だった平成六年九月、四国に公務出張した際、大阪まで交際中のホステスを同伴したとされるが、則定氏は問題となった出張の前に別の公務出張で赴いた石川県内での夜の会合費などが調査活動費、つまりは国の予算―国民の血税―で賄われたというのである。当時の金沢地検の検事正は甲斐中辰夫氏、現在最高裁判事を務める法務・検察の大物OBである。次席検事は宮沢忠彦氏で、現在も熊本地検の検事正を務めている。出張で訪れた則定氏を調査活動費でもてなしたのが甲斐中氏ら金沢地検の幹部で、とある旅館では乱痴気騒ぎだったとも伝えられている。

情報収集活動のための経費として充てられるはずの調査活動費は今でこそ厳正に執行されつつあるが、則定氏の女性スキャンダルが発覚した平成十一年春は「これは法務・検察組織の不正義(不正経理)を暴く告発である」と題した怪文書がマスコミニに送られていたため、法務・検察当局は則定氏も絡んだ調査活動費の問題を、則定氏個人の女性スキャンダル問題で掻き消し、沈静化させようとしたというのが検察ウオッチャーの指摘である。



■ 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その17)
    許せない! 腐敗警官が請け負った冤罪逮捕
 
 
実に残念なことを報じなければならない、それはこのシリーズで取上げてきた、冤罪捜査の犠牲者である近藤秀三郎氏が収監されたことだ。

十六日、高松国際ホテルで近藤氏と会った。上告していた最高裁から棄却の通知がきたという。若林組の広沢こと黄津一が津島警視や横田警部らに請け負わせた冤罪、同じ山口組系である若林組の近藤副長を追い落とすために、すでに癒着していた警察官に賄賂を渡して逮捕したのである。

近藤氏は言った。

「満期であれば三年と四十日、身体を浄化してくる。

病院の先生は二,三ヵ月ずらして少しでも涼しくなって収監されてはどうか、刑務所の中は四十度からの高温になるから、身体には堪えると言ってくれてはいるが…、決まったのならしゃない、こちらから行って来る。

逮捕されたときには腸(ハラワタ)が煮えくり返るようで耐えられなかったが、いまは気持ちの上で大丈夫だ、川上さんには感謝する」。

本紙川上は言葉を失っていたが、「力不足で申し訳ない」

と、やっと応えた。

別れ際、お互いに手を握ったとき近藤氏は、

「三井さんの裁判、無罪を勝ち取れるよう、刑務所の中から、祈ってる」。

二十二日、収監されたと人伝いに聞いた。



     なぜ、若林組内の情報が入るのか


 
今は亡くなったが、香川銀行の大林頭取追及のきっかけとなった、紀尾井商事の松井会長が懐かしい。というのも若林組の内部情報を、この時、すべて聞いていたからである。

       

 若林組広沢こと黄津一幹部は、全国的に有名なスリグループの親分である。

丸亀市に兄が組長をしている広沢組がある。兄の広沢宇一組長に県立中央病院の田村内科部長は弱みを握られ、絶対に逆らえない。どんな無理でも利かせることができる。

また、ここには森という若頭がいて、野心家である。

広沢津一は香川トヨタ会長に喰らい込み、広沢経営のソープ(当時のトルコ)・風俗店に出資させている。

広沢津一はなかなかの切れ者で、暴力団名でも若林組、憂尚会、広沢組の三つを使い分ける。本業は「シャブ」「金貸し」で、鵜飼のように、堺、宮川、藤井、市田らを使っている。原資は広沢が出し、三、四割与えて、六、七割取り上げる。刑務所務めのリスクは鵜にさせ、儲けだけを取り上げる。番町の一等地に建てた豪邸の土地は、香川トヨタ会長が死ぬ間際のドサクサに紛れて取り上げた。豪邸は若林組長に内緒で善協組が建てたが、バレて叱られた。豪邸のことを裏社会では「番町のシャブ御殿」。売人の刑務所務めの犠牲で建てられたから、犠牲者の怨念でまともな死に方はしない…、三越で万引きして…、高松競輪場でスリをして…、香川銀行の川井社長や大林頭取らとの悪事、マルナカの中山社長も…、…。

こんなこともあった。

紀尾井商事の事務所から、本紙川上がいるそばで松井会長が若林組長自宅に電話した。組長婦人が、「ちょっと待ってね、組長はもう一つの電話で寒川町の高木茂議長と話し中やから」…。

香川県警のある現役幹部が本紙川上に、こう問うた。

「川上さん、どうして若林組内部のことが分かるのか?」

「それは若林組にいる関係者が、そっと教えてくれるからですよ。浜ノ町で『誠道塾』という空手道場を経営してましたからね。親和会の子供たちもたくさん来てましたよ。

結局、裏社会からの情報も入りやすい立場、ということですかね。もちろん警察内部からの情報も多いですよ…」。

こんな情報も松井会長から聞いた。

四国大川農協の松原組合長

が紀尾井商事の松井会長に三千万円の不正融資をしていたことを聞きつけて、広沢が恐喝、農協は架空の別途融資を松井会長に貸し付けしたように偽装し、広沢が三千万円を脅し取った。後で若林組長にバレて広沢は除籍になった。

その後、若林組に復帰して、今度は、岡田こと岡根正則に日本士道会の街宣車を運転させ、高松市農協の不正・三千万円を追及、葬祭場建設に絡んで、脇高松市長が、建築や資材など十億の予算を業者と結託していると因縁を付けたようだ。もっともこの時、広沢は逮捕された。

まだまだあるが、紙面の関係上このぐらいにする。



     広沢のシャブ御殿には、おとり捜査がよく似合う


おとり捜査に許容条件、最高裁が具体例を初めて提示。

それによると、

@、直接の被害者がいない薬物犯罪などの捜査

A、通常の捜査方法だけでは摘発が困難

B、犯罪を行う意思があると疑われる者が対象

―のすべてを満たすこと。

最高裁がおとり捜査を具体的に認めたのが次の例である。

大麻取引をめぐり、おとり捜査の適否が問われた刑事裁判で、最高裁・第一小法廷(泉徳治裁判長)は、「犯罪を行う意思があると疑われる者が対象であるなどの一定の条件下ならば、おとり捜査を行うことは許容される」との見解を示した。その上で、大麻取締法違反に問われたイラン人被告(36)の上告を棄却し、懲役六年、罰金百万円が確定した。

また先月こんな事件もあった。

大阪市西成区のあいりん地区の飲食店に見せかけた屋台による覚せい剤密売事件で、大阪府警などは、覚せい剤取締法違反(共同所持)などの疑いで、密売グループトップの暴力団山口組系組幹部、山本哲生容疑者(53)ら五人と売り役、十人を逮捕。売り上げは二年間に約十億円を荒稼ぎしていたという。容疑は路上で、赤提灯を掲げて飲食店を装った屋台で、密売目的の覚せい剤を所持していた疑い。 山本容疑者は、配下に金庫番や密売人約三十人を抱えるグループの総元締め。屋台や路上での密売のほか、電話で注文を受けて配達するグループに分け、それぞれに責任者をおいて密売の多角経営≠行っていた。

大阪市と高松市との違いはあるが山本容疑者の手口と、広沢の手口は、配下に金庫番を抱える以外はよく似ているのではないか。密売人を抱えるグループの総元締め。それぞれに責任者をおいて密売の多角経営を行っているとこなど。ただ根本的に違うのは、広沢の方が山本容疑者より老獪である。なぜなら、広沢は屋台ではなくソープを経営してシャブを密売。担当の警察官にも飲ます、抱かす、掴ます、で骨抜きにしてしまって、シャブで儲けた資金は必要経費として警察官に流し込んでいた節がある。いまだに香川県警が若林組を本格的に捜査できないのは、この広沢が長年掛かって築いてきた腐敗警官の扱いである。

女を抱かしたときには情交の最中をビデオで撮影。金を手渡した時には録音テープ。若林組への告訴、告発、捜査記録などは腐敗警官に届けさせ、すべて保管している。

本紙への発砲、鉄パイプ事件がいまだに解決しないのは、腐敗警官の動かぬ証拠を握られているからである。

ああ、情けない。

もはや、健全警官による「おとり捜査」を、早速ためしてはどうだろう。



     反社会的勢力を代理店に利益を優先させる日本興亜損保


 先月二十一日、金融庁の八階会議室で総務企画局企画課・安居保健企画室長、橋本生命保険係長、それに監督局保険課・西岡課長補佐と面談した。

室長らの話では、暴力団岡根の問題は個別の問題で、国の法律を直接当てはめるようなレベルでもない。各企業が会社内の内規で対応する問題である。常識的に、拳銃を新聞社に撃ちこんだり、覆面をして鉄パイプでマスコミを襲うようなグループに所属している組員を、日本興亜損保さんが代理店登録するとは考えにくい。どちらにしても日本興亜さんの方に注意を喚起する程度の話はしときます、ということであった。

(先月十三日付産経新聞)

『兎の耳』という欄に、生保との提携奏功とあった。

「生命保険会社との販売提携が功を奏し、今期の業績は好調に推移している」と、笑顔で語るのは日本興亜損害保険の松沢社長。

 損保業界では、主力の自動車保険の販売が新車販売台数の落ち込みなどの影響で低迷しているが、同社は明治安田生命保険と太陽生命保険の二社に損害保険を供給している効果により、今年四月からの保険料収入が大きく伸びた。「今後も顧客や代理店のニーズをしっかり押さえ、競争力ある商品を提供していきたい」と意欲を示す。

金融庁の安居室長の話と、日本興亜損保の松沢社長の話しは、ぜんぜん違うではないか。

今期の業績が好調であるので、「今後も顧客や代理店のニーズをしっかり押さえ、…」というのが気になる。

岡根のような代理店のニーズをしっかり押さえられたら、被害者である本紙川上の家族はどうなるのか。

社団法人日本損害保険協会の「損害保険募集人教育テキスト」の「代理店の役割」の条項には、「代理店が保険会社に代わって保険契約の締結を行った場合には、その法律効果はすべて直接に保険会社に帰属」とある。

 つまり代理店の勧誘行為は日本興亜損保そのものが勧誘したのと同じことであるということになるのではないか。

松沢社長が日本興亜損保に保険料の収入さえもたらしてくれるのなら、代理店が反社会的勢力であろうが、マスコミに対して、発砲を予告した右翼機関紙の編集責任者だろうが関係ないという考えなら、報道の立場から看過できないではないか。




     暴力団幹部を公判前に保釈

 岡根こと岡田一彌が相談役をしている、日本士道会の松下浩文会長が坂出署に先月五日逮捕された。

 先に、日本士道会の高畠、後に正木が逮捕されたので、本紙川上は若林組の関係者であるだけに発砲、鉄パイプ事件の解決を期待していた。

  しかしその期待は甘かった。

というのは松下が拘留23日で保釈になったからだ。

常識的に現役暴力団で、類似事件を繰り返しているのであれば、一回目の公判が済むまえに保釈されることはない。

まだ腐敗警官の影響があるのではないか。



■ 増田市長、助役の選定に問題あり
    補助金疑惑の「吉祥」、高松・福祉法人の許可一号


 
高松市・広瀬助役の任期、九月二十五日が迫ってきた。

九月上旬に始まる高松市議会で、増田市長が再び広瀬氏を女房役の助役に求めるのだろうか。もし、増田市長が助役に広瀬氏を求めるなら、増田市長自身の資質を疑わなければならない。また、議会の選任同意も必要であるから、市議会議員の資質やレベルも内外から注目されることになる。

高松食肉センターの漁業補償、増田市長・裁量権逸脱。他にも、漁業組合に市有地を無償で貸与、市議が提訴。塩江町や香川町などの合併などの問題が目白押し…。

選挙で選ばれたからには増田市長は高松市民の顔で、市長の問題は高松市民の問題でもある。もうこれ以上、痛々しくて、見ていられないではないか。市民からすれば、増田市長が諸問題を抱えすぎているのに、女房役の助役らは、一体なにをやっているのか、という気にもなる。

選挙で選んだ市長の弱い部分、足らずの部分を補完する役目の助役に、高松市民がもっと目を光らそうではないか。



     公事に情実は禁物、広瀬助役再任に反対


酒を飲めば人格が変わる、広瀬助役の被害者はたくさんいるが、職務上高松市民に直接影響が出る場面としては、香川県との懇親会ではなかろうか。

      

 県と高松市の懇親会で、酒を飲んだ広瀬助役が、自治省から出向してきていた県の有岡総務部長に絡まり、部長の頭を叩いたことがあった。

有岡総務部長といえば、祖父さんが綾南町滝宮出身で明治時代に北海道の開拓団に加わり、成功した有岡兼次氏。滝宮天満宮には寄贈された大きな石碑もある。本紙川上は、香川県知事に有岡氏をと密かに考えたこともあった。現在は国土交通省航空局整備課長を務める立場である。

その有岡氏に、

「広瀬助役は、危険な人物…」と言わしめたほどである。

中核都市である高松市にとって、国との係わりでこれほどマイナス面の多い人も珍しいのではないか。

広瀬氏が助役にふさわしくない理由として、もう一つ上げると、真鍋香川県知事が絶対的に広瀬助役を嫌っていることがある。有岡総務部長の時は広瀬助役に頭を叩かせたが、真鍋知事などは広瀬助役に絡まれて逃げ回ったというエピソードもある。逃げ回る真鍋知事も知事であるが、追っかけ回す広瀬助役も助役である。マンガのような話ではないか。なぜ真鍋知事は香川県知事として高松市の酔っ払い助役ごときを「一喝」して目を覚まさせなかったのか。

香川県と高松市がこのような状態では、一体として香川の発展は望めるはずもない。

さいわい、広瀬高松市助役については、九月二十五日が任期満了であるから再任させるわけにはいけない。



     「吉祥」の許認可に広瀬助役が関与か


先月末、本紙に電話が入った。

「川上さん、教えてほしい…。検察が、高松市から吉祥の書類を持ち帰ったのはほんとうか…」。

聞かれた本紙も驚いて、それほんとうですか、と思わず言ってしまった。

心当たりがないでもない、それは、高松地検が新たに約一千万円を騙し取っていたとして先月二十二日、四国労金オンライン詐欺事件で元職員の黒川英二と昭和工業(倒産)元社長新池省三を再逮捕したからである。

ということは本紙三月号で、

「ケァハウス『吉祥』に補助金水増し疑惑、口利きは木村代議士か(元厚生副大臣)」。

同七月号に、

「高松市、公金詐取のオンパレード、増田市長業者寄りの裁量権が多すぎる」「『吉祥』の補助金決済が甘い」

と見だしし、再逮捕された昭和工業の新池省三社長と、吉祥の平賀博文理事長との関係を詳しく掲載していたからである。

高松市、香川県、国に関して非常に分かりやすい疑惑構図になったので説明する。

すでに逮捕されている新池省三容疑者は、木村義雄後援会の幹部、平賀博文『吉祥』理事長は、木村義雄後援会の「東明会」会長でもある。

東明会は高松土木管内東部の土木業者で構成され、親睦会と称して実質木村義雄の後援会でもある。井竿助役は旧姓市原で、平賀理事長の地元、新田町、春日町などに兄弟一族がたくさんいる。香東電機の市原常務などもその一人である。

 広瀬助役については、本紙が福祉保健の補助金絡みで徹底的に疑惑追及した寒川町の広瀬正美元町長と従兄弟になる。高松市福祉保健部長から広瀬助役が誕生した。それに、厚生省利権を喰い物にしている木村義雄代議士、西村良一公設秘書、疑惑のオールキャストでないか。

結局、国の方は木村義雄、西村。許認可や補助金申請は広瀬助役。土木建築は井竿助役、これほど役者が決まっているのも珍しい。増田市長が関与したかどうかはわからないが、市長としては逃げられないのではあるまいか。

情実人事ほど恐ろしいものはない。

 中核都市の中で、二人の助役とも高校卒とは高松市だけではないだろうか。一度調査したいものである。これらの問題は、結局高松市民に跳ね返ってくるのであるから、冷静に考えてもらいたい。

  本紙は、広瀬助役再任に反対である。



     厚顔無恥・木村代議士の一掃を


@、柔道整復師の団体から要請を受けて厚生省に圧力をかけていた木村義雄厚労副大臣が、六年間で総額一億三千五百万円もの資金提供を日歯連、

日医連、日本薬業政治連盟などの医療団体から受けていた。

A、政治資金規正法違反容疑(虚偽記載)で、東京地検の捜索を受けた政治団体「日本歯科医師連盟」の政治資金収支報告書に記載された寄付などの額が、資金を受け取った木村義雄代議士の資金管理団体の記載と一致しないことが判明したので訂正した。

B、自民党橋本派(平成研究会)が日歯連から一億円の献金を受領しながら政治資金収支報告書に記載していなかった問題で、東京地検特捜部は平成研究会の会計責任者らから事情聴取し、虚偽記入容疑で立件する。

@、Aは訂正、立件しない。

Bは訂正したが立件する。

検察の、この取り扱いの違いはなんだろう。

職務権限を政治圧力に悪用したという点では、厚生委員長就任後から献金額が急増していることからみても、木村義雄代議士の方ではないのか。

民主主義を形成するのは選挙だけがすべてではないはずだ。というのは、厚顔無恥という候補者への選択は、香川県民性からして不向きであるということである。

一県が国の足を引っ張ってはならない。検察に期待する。



■ 古武士・兼元徳二からの遺言 直島には核燃料廃棄物はいらない
 
正義を愛し、直島を愛した男が亡くなった。気骨ある古武士であった。

 四,五年前に何回か電話を頂いたが、なぜか直接会えなかった兼元さんと、今年に入って、何度も会うことになった。会うところは、いつも

多賀町の喫茶「彩花」である。

兼元さんは、いつも、お抹茶を注文され、私もご馳走になった。話の筋にぶれが無く、目が非常に澄んでいた。すい臓の大手術をした後なのに、こちらに気を遣わせないような人であった。

 六月に入って連絡が通じなくなった。中央病院に入院していたのである。

六月二十九日、ジャーナリストの斎藤真氏と共に見舞った。

鼻と、腹に管を通していたがベットに座っての話である。

七月五日、中央病院へ見舞ったのが最期となった。

 兼元徳二、平成十六年七月十三日二十二時、死去。

「三菱マテリアル直島精錬所の銅精錬施設を活用するなどして産業廃棄物から有価金属を回収するハード事業と、住民と共に循環型社会を形成するソフト事業を展開して、『自然、文化、環境の調和したまちづくり』を目指す」。

 真鍋香川県知事が謳いあげた事業に裏で、原子力発電の高レベル放射性廃棄物の最終処分場が直島の「寺島」に決まる。十中八九、間違いない。





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