香川の改革、実弾の号砲で始まる
炙り出された香川県警の二重構造 腐敗警官の後ろ盾に元刑事部長の影
死線を越えて
〜これから始まる名誉ある戦いの勢いを誰も止めることはできない〜
警察庁、それに山口組本家に本腰が入った! 準備万端、オリーブ・オペレーションの現実的指導!!
余りに衝撃的な事件が起きた。いうまでもなく、本紙川上道大社主が、去る3月7日、再び凶弾に狙われたのである。再び、という表現は少々の間違いがあるかもしれない。川上社主が凶弾に狙いをつけられたのは、二度目であるが、それ以外にも確かに命を脅かされる事態に数度、見舞われているのである。これは、メディアの主催者として、申し分なく前代未聞の事態である。このような事態が起るというのは、まさしく法治国家として放ってはおけないことである。
今回の銃撃は中央でも大きな驚愕が起った。
『何故だ!?』。
警察庁のある幹部は、銃撃事件が発生した3月7日午後7時20分を2分も過ぎないときにこう叫んでいた。中央において川上社主の動向について注視していることは、これまでにも書いてきた。その注視が、やがては、オリーブ・オペレーションに結実していることを読者は周知のことであろう。だから、今回の銃撃事件が発生したことも、まさしく矢の如く中央にその情報が射られたのである。しかしそのような中でも、今回のような無軌道というべき銃撃が起った。オリーブ・オペレーションの中心的役割を担う警察庁のさる幹部が、前述のような叫びを上げたのも無理からぬところなのである。 『川上氏の状況を刻一刻知らせよ!』。
香川県警のある特別部所には警察庁の当該部所からこんな指令が出された。
『幸いなことに銃弾は逸れました。ただ、川上氏は足を負傷しています…』。
『川上氏に終始つきまとっている警察官がいます。所轄の部員ですが、この指示は(香川)県警本部とは全く違うところから出されています。行確(行動確認)いたします…』。
『狙撃犯は直ちに自首をしてくるようです。県警の一部筋はそれを知っている模様…。むろん、その筋は反川上氏の勢力であり、(オリーブ)オペレーションのターゲットになっているところです。重大な行確に切り替えます…』。 このような状況報告が次々に入ってくる。その輻輳的な状況報告に、警察庁の幹部氏は的確なる指示を与え、その後の展開について想定されるあらゆる事態に対しての構えを頭の中で組み立て、同時に、それを指令として飛ばしていく。
これは映画や刑事ドラマの中で行われたシーンではない。現実に、川上社主が銃撃を喰らったときに展開されたノンフィクションシーンそのものなのである。これだけの包囲網が実はあるということは、今回の事件を通じて判ってきた。換言すればこれだけの態勢でもって、オリーブ・オペレーションの構えが構成されているのである。
「しかし、今回のような突発的事態は常に起こりうる、と見ていなければなりません。それは、即ち、反川上社主勢力の方がすでに息切れして、緊張の糸が切れてしまっているからに他ならないのです。この時点ですでに根負けしていることは、もうこれはいうまでもないことですが、その八方破れ、というか後先考えないやり方については、厳重なる対処をしていくつもりです。もっと言えば、見えない防御線をわれわれは敷いていくのです。このことはわれわれの手の内を明らかにすることにもなりますから、つまびらかに言うことはできませんが、これからは表に見えない防御線の網の目がもっと細かになっていくのです。
オリーブ・オペレーションの元々の発生原因は他ならぬ川上社主が身をもって提起してくれたものです。このいわば命がけの提案をわれわれは絶対に無にしたりはしません。それは、ひいては香川県民に対しての私たちの義務でもあるのです。安心して暮らせる県造りに邁進してきた人達への私たちの回答を見せていく、ということなのです」。
さすがに今回の銃撃事件が発生した後だけに、いつもの調子とはまた違った、いわば興奮を隠しきれないような言い回しで、この警察庁幹部は語る。この幹部の言葉は、まさしく今の事態を的確に指摘している。その意味での警察庁という司直のトップの大いなる意気込みなのである。
大恩と、未だ蠢く鉄砲玉@摯s尽は赦すな!
「これだけは言うことができます。オリーブ・オペレーションのキッカケを作ってくれた大恩ある川上氏については、今後、如何なる鉄砲玉=Aからも一指も触れさせません。その自信? 自信ではなく、現実にその態勢が出来上がっているといったら納得していただけますかな?」。 この言葉は誠に自信溢れるものであった。ただ、気になるのはその時期であろう。
「まず第一段階は今年の三月いっぱいを目指していました。ただいざ実行ということになれば、それなりの下地造りを行わなければならない。それも、悲しいかな、身内=Aにも敵方がいる。これをお話しすることは、まさしく忸怩たることですがね。それ故に、ここで改めてひとつの修正を言わねばなりません。まず、その軌道修正を鑑みて、三月末、つまり、年度替わりから、約一ト月を追加することになると思います…」。
これは実に意味深な情報提供といわねばなるまい。通常、情報の管理には細心の注意を払う警察、それもそのトップである警察庁がいくら幹部とはいえこれだけの情報をいとも簡単に、(それも、川上社主の大恩があるとはいえ、さらに、自らの忸怩たる重いまで吐露しながら、なのである)いうことは絶無だった、といって差し支えなかろう。 しかし、今回はこのような情報提供が為された。この情報を文字通り、額面通り受け取ることがいいのか、それとも…。
「その後の判断は、取材されているあなたに全面をあずけますよ。ただね、ひとつだけ言えること。この答えについての質疑は一切受け付けないこと、それに、この情報の実行は前倒しすることはあっても、後ろ倒しすることはない、ということ、です。
これ以上は、まず、私たちの実行力を見て、そして量ってください」。
もはやこれ以上の叙述は不必要であろう。ただ、実行とその結果が待ち遠しい、というところなのである。
クロカワ、という人物マークを忘れるな!
「これだけは言い忘れていました。もはや情報通の川上氏はお気付きかもしれませんが、それならば復習の意味で、この人のことを言っておきましょう。クロカワ、という人物をマークせよ、です。これはまた、旧時代の暗号めいていますが(笑)、そのままの意味です。なんの衒いもありません。ただ、この意味の奥は深いです。それだけは、肌で感じておかなければならないことです。特に讃岐のひと達は、です」。
まさしく重大なるインフォメーションではある。
本家が真剣に行う次の手とは? 『時代は変った!』
さて、もうひとつ気になる存在がある。それはいうまでもなく、川上社主の実行犯の所属先である。若林組はもちろんこと、その先にある山口組本家のことである。この世界最大の組織の状況も、もちろん川上社主襲撃に直裁的に関わり合っているのである。 ある関係者がいう。
「(山口組)本家にしても、川上社主の意図、それに、まっすぐな精神は十分に理解しています。だからこそ、ある意味、お互い距離を縮めもせず、また遠くにもせず、一定の距離感でもって、お互いの存在を認め合いながら、沈黙しあっているというのが現状です。これは実はとても大事なことで、そりゃ、いざとなればお互いは電光石火の如く動くことになる。それだけの実行力は、警察以上にあるでしょう。ただ、今は静観です。体の中に青白い炎を燃やしながらの、いわばクールでありながら、パッションはただ事ではない、という真剣なる静観の構えです」。
本家は、やがては、若林組への引導を正式に渡すことになるという。しかもそれは、驚くべきことに警察庁との阿吽の呼吸があるという。
「つまり、本家は絶縁、警察側からは、正式に解散届を提出させる、という両面作戦ですよ」。
これこそ、前代未聞も未聞、史上初の特命事案ではないか!
ふたつの勢力は、ひとつだけ、異口同音のことをいっている。
「川上氏への理不尽な命を狙う、という行為。このことだけは、させない。時代は変ってきている。その手応えを掴んだ!」
これである。
今、持たなければならないのは正義=Aという簡単なようでいて最も難しい意識に他ならない。そしてこのことは川上社主が、足掛け二〇年近くにわたって、本紙で述べていたことなのである。
香川銀行崩壊の危機III
遠山頭取・執行部の総退陣を求める
本紙追及の記事が切っ掛けで、すでに2回目の業務改善命令が出されている香川銀行の危機管理意識は、いったいどうなっているのだろう。
メール問題で永田議員が辞職しただけに留まらず、民主執行部が総退陣したことに倣って、もはや香川銀行の再生には、遠山執行部が総退陣して一からやり直すしかないのではないのか。
本紙を含め、外部からの香川銀行への批判をどう受け止めるのか。その情報の扱い方次第で、香川銀行の存続事態が大きく影響されることは間違いない。
本紙川上は、香川銀行の一株主として、遠山頭取執行部の総退陣を求める。
無資格者が保険業務を扱う 日産生命・違反業務の反省は何処に
本紙は、「日本生命の破綻と香川銀行」と題して3回シリーズを掲載したことがある。
その中から平成9年7月号の一部を抜粋してみよう。
前号で記したように、日産生命の破綻は、香川銀行と同生命との緊密な関係を図らずも露呈することとなった。
まずは、大蔵省関係者に寄せられた日産生命と香川銀行との関係を指摘する保険加入者の声を紹介しておこう。
「平成元年ですが、6%以上の高利を謳うものですから、日産生命の個人年金保険に加入したんです。将来的には、相続対策にもなる、なんてことも言われたものですから、これはいい、と。それに、その勧誘をしたのは、初めは、香川銀行のある支店(高松市内)の人でした。銀行の人が言うものだから、一にも二にも信用してしまってね。ええ、保険加入に当たっては、香川銀行が融通してくれてね。しかし、何年もしないうちにこんなことになってしまうなんてね、香川銀行には、毎月金利を払わなければいけないし、…。香川銀行の人はやっぱり責任を負うべきですよ、最初に話を持ってきたのは、香川銀行の人なんですから…」。
前号でも記したが、香川銀行が、日産生命の保険商品を販売していたことが、幾例か明るみになってきている。
これは、銀行法における「銀行による他業禁止」に明らかに違反す行為なのだ。
大蔵省幹部は、「銀行が生命保険を販売し、かつファイナンス(融資)を行っていたとすればゆゆしき問題。事実関係を詳細にきちんと調査し、対処する意向」と語っている。それほど重大な問題なのだ。
これは10年近く前の本紙記事である。その4ヵ月後の平成9年11月29日本紙川上宅に銃弾4発が発射されたので、その事件を取上げ、
「大林頭取側が殺人依頼の疑いも」「実行犯は若林組か お互いが複雑にからみあう」と本紙に掲載した。
これらの記事で本紙は、香川銀行側から刑事、民事共に訴えられ、刑事裁判では、本紙川上は、懲役10ヵ月執行猶予3年の有罪判決を最高裁から判決が言い渡された。
しかし民事では、この「日産生命と香川銀行」の関連記事については本紙が勝訴しているのである。
なぜ、本紙は、あえて10年前の日産生命の問題を記事化するのか。
それは「失敗と教訓」の関係に他ならない。
本紙の辛辣な批判記事には、「郷土香川を愛するが故にあえて苦言を呈す」という気持ちが込められているのを察して欲しいものである。(甘えなのかな?)
さて、先月東京のジャーナリストから二つの情報が入った。
一つは、
日本生命の販売員である「生保レディ」が自ら経験した「名義貸し違法契約」について。
二つ目が、香川銀行の「保険業法違反」についてである。
そのジャーナリストが言う。
「あんた昔、香川銀行の日産生命事件を追ってたよね。香川銀行はダメだね、まだやってるよ…懲りないのかな。しかし、今の金融庁は香川銀行が考えているほど甘くはないよ」
整理してみよう。
実際に土地売買らの業務に従事する場合、宅地建物取引主任の試験にまず合格し、その上県に登録しなければならない。県に登録して初めて業務に携わることができるのである。本紙川上も宅建主任者証は持っているが登録していないので業務はできない。
保険業務はどうなっているのか。「損害保険募集人教育試験」に合格し、財務局に登録して初めて業務に携わることができる。
本題に入る。
銀行が融資として担保提供されている建物等については、通常「火災保険」が付保される。当然、保険の継続処理については「資格」が必要。
ところが、香川銀行の岡山県下の8支店は「無資格者」。
遠山執行部の総退陣を求める。
隠蔽から公表、改革の女神はそれに微笑む
香川銀行と愛媛銀行の横領事件が酷似
真剣に改革を望めば、他県の類似事件についても関心を払わざるを得ない。
なぜなら、事件が発生する要因はおのずと似通っているからである。香川と愛媛の記事を見比べて欲しい。
【06年3月14日付産経新聞】
香川県警観音寺署
「元支店長代理を書類送検
詐欺容疑 香川銀顧客から1億1千万円」
これは、香川銀行が刑事告訴しない事件を、本紙川上が昨年3月に告発したのを観音寺署が受理して書類送検に至った紙面である。
【06年4月1日付四国新聞】
「行員着服で5千万円被害
愛媛銀行が懲戒解雇」
愛媛銀行(松山市)は31日、今治支店の元主任の男性(39)が顧客の預金などを着服し約5千万円の被害が出たと発表。同日付で元主任を懲戒解雇とした。
流用した金額は計約1億1千万円に上るが、実際の損害額5千万円については家族が弁済したため、同行は刑事告発しない方針。
愛媛銀行によると、元主任は同支店で得意先回りをする渉外課に所属。
愛媛銀行の記事を読んで、一瞬香川銀行の記事と錯覚した。1億1千万円という横領の額、弁済したために同行は刑事告訴しない方針、というところまでそっくりではないか。
なぜこの種の事件が繰り返し起こるのか。
一言で言えば、「隠ぺい」であろう。この隠蔽しようとする動機が全ての歯車を狂わせるのである。
組織を形成している個の失敗を組織に活かす。この考え方を香川銀行に当てはめてみればどうなるのだろう。
まず、「森 渉」元香川銀行取締役について検証してみる。この人物は次の3つの不詳事に関係する人物。
@「小玉支店長代理の巨額の横領事件」は観音寺支店の赴任時だけではなく、その前の弁天町支店でも発生していたが、その当時の弁天町支店長。
A「善通寺支店暴力事件」時の人事部長
B「八幡浜支店での渉外行員による横領事件」時の人事部長。
これら個の失敗を組織に活かすには、「隠蔽」ではなく「公表」であるはずだ。
ところが香川銀行は、昨年の12月末付で森渉氏を解雇させ関連会社に再雇用させてしまった。動機は、四国タイムズの追及をかわすための口実と、森渉氏が寝返って、内部情報を漏洩するのを避けるためというから笑ってしまう。
香川銀行・善通寺支店に注目
売春に暴力、放置せずに適切な対処を
先月本紙川上が銃撃を受けた4、5日後、議会を終えた川北副知事と県庁の渡り廊下でばったりと会った。
周囲に誰もいなかったので、これ幸いと香川銀行のエイズ問題について、今までの経過を説明したのである。
県の担当職員が、「エイズ問題については、法的な限界があって…。例えば個人情報保護、プライベート、人権擁護、差別、ハンセン病…なども考慮しながら…」
と応えたのに対して、本紙川上が、「差別で苦しんでいる人には、本紙川上の気持ちが判ってもらえるはず。県が速やかな対応をしなければ、新たなHIV(エイズ)の被害が発生するのですよ。これからエイズを感染される身にもなってみなさいよ。豊島の不法投棄の教訓が活かされてない…」
と応戦したことを説明した。
真剣に聞いていた川北副知事が、
「それでわかった」と理解を示してくれた。期待したい。
さて、この問題の発生源に戻ろう。香川銀行の善通寺支店である。
情報は、公の改革に資する場合、個人情報、プライベートなどを超えた扱いとしなければならないこともある。
それは、香川銀行のように情報提供を拒み、隠ぺい工作に終始し、改革を行う意思が見当たらない時、より改革を促す意味で個人名を公表するという場合である。
【買春・HIV感染の心配】
本紙は今年1月号から、
「エイズの放置は刑事事件の対象」
「エイズ認識での情交は傷害罪」
「エイズ蔓延の条件が揃う」
と題して掲載し、乱れた香川銀行に警鐘を乱打してきた。しかし重大なこの問題を、香川銀行は表面上無視と決め込み、人事異動させるだけでこと済まそうとしたではないか。
香川銀行では、法律上限界があるのかと配慮し、善通寺警察署にも通報し善処を依頼したが音沙汰なし。
本紙の立場からすれば、エイズ情報を得ていながらそのまま放置するわけにはいかない。なぜなら感染者が増える状況下になんら対処していないからである。
もちろん県行政にも足を運び怒鳴り、嫌われながらも善処を頼み込んだが確かな手ごたえはない。
香川銀行さんお願いです。買春の石塚次長には検査の機会を、また暴力沙汰では塚田支店長代理に反省の機会を用意してください。香川銀行さんには、男女関係について正しい知識の指導をする義務があるのではないですか。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その36)
オペレーションの本気が一命を救う
先月7日午後7時19分、本紙川上が帰宅したところ、目出し帽で覆面をした若林組森裕之幹部から3発の銃撃を受けた。
平成9年から、若林組の組員に暴力行為や発砲などで襲撃されたのは表に出た事件だけでも5回を数える。手口も段々と大胆になり、より一層直接的になってきた。
なぜ、回を重ねるごとに大胆になれるのか。
答えは、ハッキリしている。
香川県警の一部腐敗警官と連携しているからである。
幸い警察庁もその実態を掌握し、外科手術的に捜査を進める気配なので、本紙川上もそれを信じ、精一杯に協力したい。
すでに退職している横田武元警部、定年を5,6年残して先月辞職した津島利夫警視はともかく、まだ現職にも腐敗警官の姿が見受けられる。
腐敗の原因を一言で言えば、「遠隔操作」と言えよう。
香川県警刑事部長の経験者が、退職後も現役警察官に組織外から直接に指示を出しているということである。
香川県警の二重構造。
この二重構造こそが、
「香川県警の捜査放棄と冤罪捜査」を可能ならしめている元凶であることは間違いない。
カガワ、ツチクサ、イワサキ…などの動きも注視する必要があるが、なによりもこの際、「真相解明」に尽きる。
腐敗警官一掃のチャンス
事件潰しの暗躍捜査で識別せよ
先月7日に発生した本紙川上への発砲事件後、腐敗警官の暗躍があわただしい。
殺害が未遂に終わったことで、発砲を実行した若林組関係者より、一部警察官の方が困惑している様子が窺われる。
たとえば、捜査協力者になりえる立場の関係者に、「まさかあんたは、知ってることを喋ることはできないわねー…」とか、「警察は、昔と違って法律の限界があって、若林組から破門状が出されている以上は、若林組には手をつけられない。実行犯の森裕之は逮捕していることやし、ここまでや」。
要は捜査には協力するな、ととれる。脅しとも、哀願ともとれる言い回しではないか。
事件発生直後から、事件潰しの幕引き捜査が一部の警察官によって進められていたのである。健全な警察官が必死で事件の真相解明を行っている真っ最中に。
この現象は、香川県警改革のチャンスと捉えるべきだ。
なぜなら、香川県警の腐敗警官を識別できる、またとない機会だからである。
平成9年の4発の銃撃事件は「発射罪」と「器物損壊」。
平成12年の鉄パイプ襲撃事件は「暴力行為」と「器物損壊」という歪曲した事件にでっちあげ、若林組の広沢らに協力した捜査は到底許すことはできない。
「公正・厳正」な捜査を期待する意味で、本紙川上が神戸地裁に陳述した3月12日付の内容を公表する。
陳述書
(前略)
【発砲襲撃の状況】
詳しいことは、捜査に支障があってはならないので控えますが、六代目山口組二代目若林組による原告川上を狙った拳銃発砲事件について述べます。
原告川上は、いつもの帰宅コースで自宅に帰りました。
車から降りて、4,5メートル先にある自宅の門扉に向かおうとした時、右方向からジャージのジョギング姿の人が走ってくるのが見えました。距離は8,9メートルの感じです。原告川上は団地の人がジョギングをしていると思い、そのまま、足を進めました。
突然、「パン、パン」という音がしました。拳銃の発射音です。
原告川上は、右方向を見ました。
すると、ジョギングと思っていた男が胸前に両手で短銃を構えているのが5,6メートル先に見えるではないですか。顔は、鉄パイプ襲撃の時と同じように、目出し帽で覆面をしていました。
「若林組のヒットマン。本気だ」と瞬間感じた原告川上は、とっさに自宅門扉に飛びつきました。あせったのか、門扉のノブがすぐに開きません。
原告川上が、後ろを振り返ると、真後ろに覆面男が両手に銃を構えているのが2,3メートル先に見えました。
門扉のノブが開く感触と同時に、半身に構えた原告川上は、
「ティヤー」
と腹から気合を入れました。
入れると同時に門扉を押しながら右足を自宅敷地に踏み込もうとした時、
「パン」という音を耳にしました。敷地に入ると同時に、門扉を右手で後ろにはねつけました。そのまま、10メートルほど先の自宅ドアに飛び込み、妻に
「やられた、警察に電話しろ」と大声を出しながらドアをしめました。
妻は自宅の電話から、原告川上は携帯電話で110番に連絡したのです。
電話をし終わったころ、妻が床に血が何箇所も付着しているのを見つけました。
右足のかかとの靴下が破れ、血がにじみ出ているのを見つけました。(後略)
香川県警が懸命に捜査を進めて分かったことは、弾の軌跡などから完全に本紙川上の命を狙った銃撃であったということである。実況見分で弾道を糸で再現してみると、弾の高さが心臓と臍の間を通っていたのだ。
実行犯・若林組森裕之の「偽装破門」に惑わされてはならない。
神道自然流・小西康裕先代の教え 「ぶどう」の武とは、戈が止まる
先月7日の発砲事件後、命拾いをした本紙川上の脳裏に蘇ってきた光景がある。
我が師匠の武道家・小西康裕先生の小柄な飄々とした姿。
お生まれは高松市福田町。
柔道・剣道・空手・合気道などの武道を極めた小西康裕先生が、本紙川上に常々語っていたのは、
「ぶどう≠フ武とは、ほこが≠ニどまる、という意味なんだよ。ほこを≠ニどめるではなく、が≠ネんだからね。
を≠ヘ力で止めるのだけど、が≠ヘ戦いをそもそもする気を無くすということなんだね。
本来、武道とは戦いを起こさないために稽古するものなんだね」
ずいぶん昔の話ではあるが、本紙川上は、昭和52年ごろ高松市浜ノ町で「誠道塾」という空手道場を開いていたことがあった。門下生は、地元の漁師さんの子供たちである。
世界に門下生を抱える小西先生であったが、高松のご出身とあって時々「誠道塾」で子供たちにも指導する機会があった。
その小西先生が、今回発砲があった我が家に泊り込んで酒盛りをしたのが懐かしく想いだされてならない。
「ティヤー」。
本紙川上の命を救った、あの気合は、小西先生の教えそのもの、いや、代わって発したのかも。
10年近くにもなろうとしている若林組との戦いを、小西先生は何というのだろう。
なお、いまここで、不思議な因果と感じることがある。
それは、三代目山口組田岡一雄組長のご子息である田岡満氏が、小西康裕先生の門下生であったということ。
田岡氏が慶大生であった頃、三田の私邸で空手の個人指導を、また、大阪のロイヤルホテルで田岡氏の結婚式のスピーチもしたとも聞いた。
「武道とは、戦いを起こさないために稽古があるのだよ」
今一度、この言葉を噛み締めたい。
犯人を自首させてください 任侠道を貫くためにも
山口組の綱領には、侠道精神に則り国家社会の興隆に貢献せんことを期すとあります。
私はヤクザではありませんが、日本で精神的な面がおろそかにされている今、この綱領を読んで感銘を受けております。ヤクザはアウトローを承知で人生を生き抜いている。そこには抗争や、刑務所務めのリスクを負うことも納得しているはずです。しかし、警察官は犯罪を取り締まる側で生活は保護され、国家を支える重要な役割を担っているはずです。
私は平成六年九月号で香川銀行頭取や香川県選挙管理委員長も兼務している大林一友氏の批判記事を掲載しました。
その時期に会ったのが山口組若林組副長の近藤秀三郎氏です。近藤氏は若林ワ組長の使いで抗議に来たわけですが、私は四国タイムズの基本方針である、公的な立場から足を洗うこと、批判記事を受けて懸命に改善する努力をしていれば掲載しませんと伝えました。近藤氏の、記事が間違っていたらどうするのか、との問いには、こちらが反省して訂正記事を書きますと答えました。
以後近藤氏と再会できたのは平成十四年九月頃で、若林組を絶縁されていると聞き複雑な気持ちです。ところで、私は、山口組若林組の覆面した組員数名に、家族ともども拳銃発砲や鉄パイプ襲撃を受けましたが、事件は未解決です。
その原因は、若林組と悪徳警察官の癒着です。腐敗した警察官を抱いて自首させることは、警察行政の浄化に繋がり国家社会に貢献することではないでしょうか。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
これは、平成15年9月号の本紙に掲載した記事そのままです。その後、近藤秀三郎氏は一昨年7月23日、高松刑務所に出頭し、収監されました。
山口組に恥じない作法で、自ら収監されたのです。
六代目山口組組長におかれましては、事実関係に照らして経緯を点検され、善処していただけますよう、よろしくお願いいたします。
死に体の増田市政を一掃せよ
井竿院政を許さず新高松市を目指せ
昨年の正月も明けたある日、市民が同乗した高松市庁舎のエレベーター内で井竿助役が本紙川上に言い放った。
「おろすのなら、おろしてくれたらいいのに」(辞めさせられるものなら、辞めさせてみろ。できないだろう)
と宣戦布告してきた。
本紙川上も、
「そのように努力してみます」とそれを受けた。
その後、本紙の井竿助役追及と、捜査関係者の懸命な努力で、一年余りが経った今年の2月22日に井竿助役は逮捕されたのである。
ここで、本紙の役割も一応果たせたといいたいところであるが、残念なことに、一休みとはいかないのである。
なぜなら、すでに張り巡らされている井竿裏市長の人脈の再構築が始まるからである。
その象徴は、中村助役の対外交渉能力ゼロにある。ゼロなら井竿裏市長の存在価値は担保されるではないか。
それに、井竿逮捕の収賄事件を増田市長に波及させないためにも、井竿裏市長の存在は今後ますます重要になることは間違いない。
どちらにしても、井竿助役と本紙川上との因縁の戦いを無駄にはさせられない。
市民のために市政を取り戻すためには、結局、市職員側からの市長ではなく、市民側からの市長を誕生させるしかないのである。
「収賄金は遊興費に使った」 井竿裏市長、罪を被って院政
さて井竿助役逮捕後の現状を点検してみよう。
井竿前助役は、4月4日の公判では、すんなり罪状を認めてしまった。
高松地検は、井竿前助役に懲役2年、宮武元市議には1年6ヵ月を求刑した。
井竿被告は「間違いありません」と起訴事実を認めたうえで、「相手が市議会最大会派の要職にある人間だったため公にする勇気が出なかった。受け取った金を返さなくてはならないと思いながらもそのままずるずると使ってしまった」「議会と(市)当局は、こういった事件を防ぐためのマニュアルをつくって欲しい」…。(4月5日付朝日)
本紙の予断があってはならないので、井竿助役逮捕直後の2月22日付朝日新聞から抜粋する。
高松市長
「不正なら責任取る」
増田市長は22日午前、市役所で緊急の記者会見を開き、事件の舞台となった特養施設の選定に対して「(選定過程に)全く不正はない」と強調、「不正が明らかになれば、その時点で責任の取り方を考えたい」と話した。
高松地検の求刑に地裁は、4月25日に判決を言い渡す。
井竿前助役が認めた収賄に、裁判所が有罪判決を出せば、増田高松市長は潔く責任をとって辞職すべきである。
さて、事件当時に戻ろう。
収賄したカネは、平成15年4月に行われた統一地方選挙の市長選で増田陣営が選挙資金に当てた、と自民党同志会の諏訪会長から本紙川上は聞いたことがある。
諏訪会長が手術後、同志会の議員控え室で握手を済ませて話したから間違いなかろう。
昨年の6月に香川県警が、「高松さんさん荘」の真相解明に乗り出し、宮本市議が逃亡してからにわかにこの問題がクローズアップされてきた。
当時、補助金交付の、実質、決定権者であった井竿助役の収賄容疑がニュースで取上げられるたびに、増田市長もテレビに登場し、市長としてのコメントを発表した。
「一職員の判断で、行政が歪められることはありません。
行政システムはそのようにはなっておりません」
必死で井竿助役をかばう姿は、あたかも増田市長へ捜査の手が伸びるのを食い止めようとしているようにも見えた。
本紙川上は、KSBテレビに登場する増田市長の顔の表情から、自民党同志会の諏訪会長の言葉を思い出した。
「選挙(資金)では、さんさん荘にもお世話になった」
なぜ本紙が、増田市政の一掃を求めて、執拗に追及を繰り返すのか。
それは、増田市長の人事に、
30年以上にも亘って築き上げてきた井竿裏市長の利権構造(一部職員の優遇も含む)を死守している様子が透けて見えるからである。
4日の公判後、保釈された井竿裏市長と中村栄治助役が気にかかる。
不正発覚の塩津部長が昇任
合併後の新高松市消防局トップに
いったい増田高松市長は何を考えているのだろう。
本紙の情報公開請求で明らかになった、塩津政春教育部長のタクシーチケットの不正使用、それに草薙功三環境部長の「金曜の午後」=「職場放棄か横領」の問題。
この件で増田市長は、塩津部長には訓告、草薙部長には処罰なしである。
特に、懲戒処分をしたばかりの塩津政春教育部長を、この4月から最終決裁権を持った消防局のトップである局長に据えるとは言語道断である。
公金に対する見境も付かない職員を、よりによってカネの決裁権を与えるとは、増田市長の公金に対する認識の勘違いが鮮明に浮き出た人事ではないのか。
公平を期すために、坂出市の例を見てみよう。
出張旅費の二重取りで懲戒処分された坂出市の前水道局長、泉端真一氏(57)が4日、同市に退職願を提出した。市は5日に退職を許可した。
泉端前水道局長は、昨秋に札幌市であった日本水道協会の総会に出席した際、同協会から旅費や宿泊費などを事前に受け取りながら市に申告せず、水道局に出張旅費を請求するなどしたとして3月23日付で減給10分の1、6ヵ月の懲戒処分を受けた。
4月1日付で教育委員会惨事に異動になっていた。
この他市の内容は、高松市に何を教えるのか。
「公金に対する認識の甘さ」である。
増田高松市長自身の公金に対する「甘ちゃん」感覚が、市幹部の公金感覚欠如へと波及しているのではないだろうか。いや、それとも、適正人事の誤りだろうか。
「カラ特殊手当」を見直せ。
新さぬき市は現状を知ることから
長谷助役のデタラメを引き継ぐな
さぬき市は、合併後、ある意味では最初の本格的な新市長選を今月16日に迎えることになる。
選挙になるのか、ならないのかは別にして、さぬき市の市民にとって非常に重要な時期を迎えていることは間違いない。
さぬき市の現状はどうなっているのか。ここを押さえて、さぬき市市民は、新しい市長を迎えて欲しいものである。
本紙に送られてきた一通の投書を紹介する。
前略
日々、県政の目付役としてご活躍のこと、ご同慶の至りであります。
さて、貴社発行の四国タイムズ愛読者として、一抹の寂しさを覚える今日この頃であります。それは、確かに県都高松市の各種の問題には、果敢に取り組んで頂いていますが、それ以外の小さな市町の案件は、取上げて頂けないことであります。
是非とも、小さな町の異常な状態も果敢に鉄槌をお振り頂きたく、ペンを取った次第であります。
ここからは、要約。
@、長谷助役は文理大学との関連からゼネコンの西松建設との癒着があった。特に旧志度町庁舎新築に関しては当時の故松岡義高議長と結託して、収賄の疑いもあった。それを市長から注意を受け大人しくしていたが、市長の体調が思わしくないことにかこつけ、西松建設と結託して僅か3億円の志度幼稚園の新築に際して、立場(指名業者を選ぶ会の会長、会のメンバーも助役に逆らうことができる状態ではなかった)を利用し、無理やり指名し、2月に落札させた。
※さぬき市の決まりでは、5億円未満は県内業者とする。
A、長谷助役の長女の婿が大阪の会社をリストラされ、家族で実家に帰ったことから、その娘婿をさぬき市の第三セクターで運営している、「さぬきワイン」の正規職員として無試験で平成16年5月に入社させ、ワイナリーの関係者から不満が噴出している。
B、女性職員に手をつけるのは周知のことで、古くは市会議員の嫁の職員、続いて市の交通関係の職員、旧寒川町の職員等々、何時も誰かを弄んで居ることは職員間は元より、市会議員の中でも有名な話である。これらは、すでに公然となっている者だけで、これ以外にも多くの職員が泣いている。
本紙の調査においても、この投書は非常に信憑性が高い。
高松市政の例でも分かるように、合併後の市行政は、従来の悪しき状況を引き継がない努力を怠ってはならない。