オペレーションの投網 真鍋前知事が羽田整備利権に関与
新しい年の幕開けとともに讃岐≠ェ変わる!
本紙追及のすべての事案が、決着をみる時が来た!
何もかも繋がっている、すべては讃岐≠ゥら始まり、讃岐≠ノ終わる。
一見、アトランダムのように見えるそれぞれの事案も、じっくりと紐解いてみれば、実は、すべて一本に繋がっていた。
ここ十数年間に起きたわが香川での事案は、なにひとつ関係がないように見えても、実は、すべてがひとつに集約されていた。
「物事の本質を見る目を養っていなければ、それは見えなかった。しかし、(オリーブ)オペレーションと(四国)タイムズの連動が、はっきりと物事の本質を見極めさせてくれた。
そのことについては、ただただ、感謝あるのみです」。
こう物静かに語るのは、暴力団担当の刑事。
この刑事は、香川県内の暴力団をこれまでもくまなく見つめてきた。戸惑うこともあったが、結局、すべてが見えたとき、それが一本の細長い線として繋がっていたことを知る。
「捜査上も、それは自分が今何をやっているか、なぜその暴力団を追いかけるのかも、よくわからないままだった。そんなときは、(四国)タイムズに目を通せ、そんな先輩諸氏のアドバイスに従って、やがてはタイムズの愛読者になっていました。オペレーションの貴重な動きも知ることができますしね」。
そして今、気付いた、『すべては讃岐に通じる』、という事実。
そのうえで、この刑事は、まったく新しい事実に気付かされる。
Kという組員が突然の除籍 その掟には偽装の疑いあり!
この中見出し通りの事態≠ノその刑事は気付いていた。そのKという組員は、若林組の幹部だったが、突然、除籍されている。その除籍が、実は、偽装≠ナあることを、ついに見破っているのだ。
「間違いなくあの除籍は偽装です。その時期がすべてを物語っています。この本質を見破る眼、というのは、実は、(四国)タイムズさんが養ってくれたのです。一見関係のない事態でも、見つめ直せ、タイムズはいつもそういっていました。そういうものの考え方、そして捉え方、そのような眼≠ヘ、タイムズを読んでおれば、自ずと体得できうるんだな、そんなことも思いました」。
この刑事がいう、同じ時期に何が起きていた、というのか。
それを知る前に、これまたまったく違うところから結びついくる、超弩級の隠し球≠フ一見をここにご披露しよう。
真鍋前香川県知事は、羽田空港拡張工事の埋立に、深く関与! 歴史的経緯で介在するS組トップと鹿島O元支店長、その上に、真鍋前知事がいた!
オリーブ・オペレーションはこの数年間の仕上げをこの新しい年の幕開けに果たそうとしている。
それは、ズバリ、香川の前首長の立件である。
「多くの疑惑があるなかで、ひとつだけ隠し球≠ェありました。これは超弩級の隠し球≠ニいってもいいでしょう」。
疑惑の三角形のすべての頂点の姿がここにきて判明!
この驚くべき利権構造には、一つの特徴があった。
それは、三角形≠ネのである。
突然、出てきたこの謎のような言い回し。しかし、その答えを聞いたとき、我が四国タイムズの読者ならば、全面的に首肯せられることであろう。
三角形≠ニは何か?
「その三角形は、いわば二等辺三角形なのです。頂点は、前首長です。底辺を結ぶ二つの頂点は、右がある広域暴力団のトップ、そして左に立つのは、その暴力団のトップと兄弟杯を交わした、スーパーゼネコン、鹿島のO(オー)という四国支店長だったのです。こうした信じられない構図が、ここ讃岐では当たり前にあったのですね。この当たり前、というのが実は問題で、これを紐解くというのは、容易なことなんかじゃないのです」。
「三角形の三つの頂点とは言い得て妙ですね、まさしくそういう構図でした。羽田空港の海砂利利権は、いろんな勢力が入り交じって、まさしく戦国時代のような様相を呈していましたが、結局、一つの有力ルートはこの三角形にあったのです。
この三角形の持つ総合力は、他の多角形(なかには、四角形の核もあれば五角形、六角形のそれもあるという)のどれよりも強い。つまり、強固なスクラムを組んだ、利権集団、ということです」。
このように解説するのは、警察最高幹部である。
驚くべき利権構造がここにきて飛び出してきた。
海砂と大空港。
まさしく、オペレーションはこれを狙っていたのだった。
若林組組長の逮捕近し! オペレーションのすべてをここに託す
警察首脳は、つい一ヶ月前に起きたこの事件について、蕩々と語り出した。
その事件については、その首脳が差し出した二つの新聞記事が、センセイーショナルに次のように語っている。まずは、それに目を通して欲しい。
暴力団対策法に基づく大阪府公安委員会の命令に従わず、抗争事件で服役中の組員側に金銭を渡していたとして、大阪府警捜査4課は1日、指定暴力団山口組ナンバー3(総本部長)の宅見組組長・入江禎(ただし)容疑者(65)ら数人を暴対法(暴力行為の賞揚(しょうよう)等の規制)違反容疑で逮捕、大阪市中央区の宅見組事務所を捜索した。
ほかに数人の逮捕状を取り、行方を追っている。
日本最大の暴力団山口組を巡っては、6代目組長・篠田建市(通称・司忍)受刑者(68)が来春出所するのを前に、警察当局が包囲網を強化しており、京都府警が11月18日、ナンバー2(若頭)の弘道会組長・高山清司容疑者(63)を恐喝容疑で逮捕している。
捜査関係者によると、大阪府公安委は2008年10月、暴対法に基づき、入江容疑者に対し、1999年に暴力団中野会(解散)幹部を射殺した傘下組員(60)(服役中)に報奨や慰労として金品を渡すことを禁じる命令を出した。
入江容疑者らはこの命令に違反し、同月以降、十数回にわたり、組員側に計数百万円を提供した疑い。(2010年12月2日付読売新聞より引用)
服役した組員側に対し、暴力団対策法に基づく中止命令に従わずに「褒賞金」を出したとして、大阪府警捜査4課は1日、暴対法違反の疑いで、指定暴力団山口組ナンバー3にあたる総本部長入江禎容疑者(65)ら2人を逮捕した。
山口組をめぐっては、6代目組長篠田建市(通称・司忍)受刑者(68)が服役中のほか、京都府警が11月、恐喝容疑でナンバー2の若頭高山清司容疑者(63)を逮捕。警察当局が取り締まりを強化している。捜査関係者によると、入江容疑者らは暴対法の中止命令に違反し、服役中の組員の家族らに生活費を支給、事実上、組員に褒賞金を渡していた疑いが持たれている。
2008年施行の改正暴対法では、抗争などで服役した組員に対し、称揚・慰労のために褒賞金などの金品が提供されるおそれがある場合、公安委員会は中止命令を出すことができる。(同日付日刊スポーツより引用)
若林組のKという構成員の偽装除名、そして、もう一方では、別の広域暴力団と大手ゼネコン、そしてなんと前首長が構成しているトライアングルである。
そしてそれは全国で起きている、我が国最大の広域暴力団の実質、首脳の相次ぐ逮捕劇である。
これらは有機的に絡み合って、やがて一つの線となり、それが面となり、スリーディメンジョンを構成していく。それは実に見事な、事実≠ネのである。
前出の刑事曰く、
「それが真実をみる眼≠ネのです。その眼≠私は、タイムズを読み込むことによって養うことができました」、
というのだ。
事実、そうなのであろう。そして、その事実は、最後には勝利の凱歌を挙げることとなるのだ。
最後にこの小さな記事を披露しておこう。
指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)で、ナンバー2、ナンバー3が相次いで逮捕されたことを受け、年末恒例の組行事「納会」(事始め)を中止することが11日、捜査関係者への取材でわかった。山口組は現在の組長も服役中で、トップ3が不在という事態。山口組の年末の組行事が行われないのは初めてという。納会の代わりに毎月開かれる通常の「定例会」として直系組長を集め、今後の体制を協議するとみられる。
捜査関係者によると、山口組の年末行事は、毎年12月13日に「事始め」として開かれており、全国の直系組長らが羽織袴(はかま)の正装で参加。山口組組長から盃(さかずき)をうける儀式という。
現在の組長、篠田建市受刑者(68)=通称・司忍=が平成17年12月に銃刀法違反罪で収監された後は、「納会」と名称を変えて実施されていた。
しかし、今年11月に京都府警が恐喝容疑でナンバー2の高山清司被告(63)=恐喝罪で起訴=を、今月1日には大阪府警が暴力団対策法違反容疑でナンバー3の入江禎(ただし)容疑者(66)を逮捕。かじ取り役が不在となった山口組は「新年を祝えるような状況ではない」と中止を決めたとみられる。
例年の納会では、短時間の宴会も開かれていたが、今年は酒も控える予定という。
また、12月末に総本部で開いてきた恒例の餅つきにも今年は付近住民を招かず、組員のみで実施する方針という。(2010年12月13日付産経新聞より引用)
讃岐は新しい年を迎えて、すぐに新しい展開に入ってくる。
すべての道は讃岐≠ノ通じる。
「凛の会」と「全精社協」は二つで一つ
大阪地裁の採用調書に補充捜査で真犯人を
「抱える問題が修正されるきっかけになればいい。検証を厳しく、温かく見守る役割を果たしたい」
昨年9月、無罪が確定して復職した村木さんが、日本の官僚として吐いた言葉である。
そう、日本の官僚として吐いた言葉。自らの犠牲を、日本覚醒のため再生のためにと思いを馳せて吐いた言葉ではないだろうか。いやそうに違いない
要するに、冤罪で逮捕された被害者としての貴重な経験を、検察改革の糸口としての礎にして欲しいと願っているからだ。
ところが、である。
3カ月後の12月27日、この村木厚子氏が豹変して、突然、国や前特捜部長の大坪弘道被告(犯人隠避罪で起訴)ら3人を相手取り、合計約3660万円の支払いを求める国家賠償請求訴訟を東京地裁に起こした。
なぜだ、なぜこの時期なのか。
答えはこれにありそうだ。
12月24日、郵便不正事件と大阪地検特捜部の押収資料改竄・犯人隠避事件に関する検証結果を、最高検察庁が「検察の在り方検討会議」に報告した。
これについて、村木厚子氏はこうコメントした。
「自分には一切事情も聴かず、検察内部の聴取だけで問題を検証したのであれば、不十分ではないかという疑念はぬぐえません」
君子豹変す!
「抱える問題が修正されるきっかけになればいい。検証を厳しく、温かく見守る役割を果たしたい」と、検察の改革を切に願っている村木厚子氏が、歯がゆい気持から已むに已まれず豹変したのだ。
検察と自民党の腐れ縁を断て 中尾巧大阪高検検事長がカギ
最高検が、法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」に報告した検証結果の概要は、《事件の構図と矛盾する証拠がありながら逮捕・起訴したのは問題で、背景には大阪地検特捜部の中に捜査に消極的な意見を言い出しにくい状況があるなど、組織として重大な問題があった》。
しかし、この検証結果では、自らを犠牲にした代償としては不満、まだ反省の度合いが足らないと村木氏は判断、国家賠償請求訴訟を通じて真相を明らかにし、検察の改革に寄与すると考えたのではなかろうか。
要は、改革の踏み込み方が足らないということだ。
それでは、本紙川上の立場から報告内容を検証して検察の改革に寄与したい。注目したのは、ここ。
《これらの問題点の再発防止策として、検事長による特捜事件の指揮を義務づける》
郵便不正事件から派生した、村木厚子冤罪事件の原因は、そもそも突き詰めれば大阪高検の中尾巧検事長にある、と本紙川上はみた。最高検某首脳は、平成21年8月の参議院選挙前、自民党に肩入れして民主党に打撃を与えるため、石井一元副代表を逮捕する方向で臨んだ。その役回りを、大阪高検の中尾巧検事長が担っていたということだ。
大坪特捜部長が、大阪地検検事正の頭越しに大阪高検の上層部と捜査の打ち合わせをしていたのはこのためである。
中尾検事長ら大阪高検上層部、大坪特捜部長から前田主任検事への指示は、村木逮捕を固めてから石井一逮捕を目論んでいたはずだ。
《報告書では、特捜部の見立てとフロッピーディスク(FD)のデータが矛盾するなど、証拠上の問題点を解消しないまま村木氏を逮捕した判断について「問題があった」と指摘。公判で供述調書の大半が信用性を否定され、採用されなかったことについては「誘導により客観的証拠と整合しない調書が作成された」と、取り調べに反省すべき問題があったとした。
こうした問題を生んだ背景として、元主任検事の前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=が、上司からのプレッシャーから村木氏検挙を最低限の使命として捜査を進めたことを挙げ、それがFDデータ改竄につながったと認定した》
報告書に記された、前田恒彦被告が受けた上司からのプレッシャーとは、まさに最高検、大阪高検からと降りてきた、元はといえば自民党との腐れ縁からということだ。
「シャット、シャット、元から断たねばダメ」とコマーシャルにあったが、これからの日本のためには、55年体制から続いている自民党との腐れ縁を断ち切ることが検察改革の重要なポイントだ。
となれば、問題点の再発防止策に「検事長による特捜事件の指揮を義務づける」は、いかがなものかと首をかしげざるを得ない。事件のネタは、日常の生活基盤の中に紛れ込んでいるので、検事長の手元に置いたのではよけいに政治利用される懸念が生まれるというもの。
要は、あくまでも捜査は事実に基づいて粛々と進めるということで、最終的には検察官個人の資質と使命感の問題に帰結する。
さて、村木厚子氏・冤罪事件の真相解明には、「凛の会・全精社協」の二つの事件を見比べながら捜査を進める必要がある。
なぜなら、これらは二つで一つの一対事件であるからだ。時期も、捜査関係者も、真犯人も、厚労省という事件舞台も同じで、中尾巧・大阪高検検事長が二つの事件とも真犯人を故意に見逃したということまでも同じだ。
すでに逮捕されている大坪元特捜部長が、中尾検事長から二つの事件とも真犯人の塩田幸雄・木村義雄の逮捕を断念させられていた。さらに、9年前の、三井環・大阪高検公安部長逮捕でも、大坪検事の役割は同じであったのだ。
小沢一郎、政界退場の潮時
金丸信・元自民党副総裁の後追いか
検察の信頼回復には、国民の期待にこたえる真に強い検察をここで復活させるしかあるまい。複雑に絡まった政治や統治の狭間で、検察は歴史的な貸し借りに縛られて本来の凄味が薄れている。ここで一旦、思い切りのいい節目を設けて今後の日本にそなえよう。
1月3日付毎日新聞。
《小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、検察官役の指定弁護士は告発事実になかった小沢氏からの借入金4億円の不記載を小沢氏の起訴内容に盛り込む方針を固めた模様》
本紙川上は、これを思い出した。
平成5年3月、自民党元副総裁の金丸信と秘書の生原正久を、東京地検特捜部が所得税法違反容疑で逮捕した。いわゆる金丸信の脱税事件だ。
小沢一郎・民主党元代表が師と仰いだ金丸信・元自民党副総裁は、巨額の金を佐川急便から受け取っていながら申告していなかったので東京地検特捜部から略式起訴された。
ところが、5億円の賄賂に対して20万円の略式起訴ですませた検察に対して、国民の怒りが爆発し、検察庁の表札にペンキを投げかけられた。
その後、東京地検特捜部が、金丸の事務所・自宅を家宅捜索し、金庫からワリシンなど70億円の有価証券類を押収した。北朝鮮からと思しき無刻印の金塊までもだ。この金塊については後に、オーム真理教の麻原彰晃絡みではないかとのうわさもある。
そもそも、金丸信元自民党副総裁の政治活動資金のベースはゼネコンからの献金であると東京地検特捜部が突き止め、そのゼネコン20社の家宅捜索を実施した。6月末には、宮城県仙台市の石井亨市長が、市の公共工事に絡んでハザマ、西松建設、三井建設、清水建設の4社から賄賂1億円を受け取っていたとして逮捕。さらに茨城県、埼玉県などの市長や知事なども次々と逮捕。いわゆるゼネコン汚職事件の草分だ。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その93)
本紙川上への発砲犯に若林組が偽装除籍
先(12)月10日午後2時50分、百十四銀行東支店ATMコーナーで川原豪と会った。振り込みを済ませて、ひょいと横を向くと、偶然にも本紙川上宅に拳銃を5発も発射した、実行犯の川原豪・二代目若林組本部長補佐と出くわしたのだ。
川原の目は、焦燥し切ったかのように本紙川上を一瞥し、駐車場に止めてあったトヨタの最高級車「黒のレクサス・ナンバー(29‐51)」まで足を運んだ。明らかに、なにかに追い詰められている、怯えとも取れる男の姿である。
この銀行のすぐ南100メートルぐらいには、川原が実質オーナーの「グローバルメディア」の事務所(高松市上福岡町721番地2)がある。玉藻中学校の運動場と体育館のすぐ東側だ。道路をはさんだ旧日本興業本社の跡地で、所有者は槙野・・さん。
ここで、もう一度確認するが「潟Oローバルメディア」は、六代目山口組の直参である二代目若林組の資金源の直轄会社。要するに、グローバルメディアは暴力団の事務所ということだ。事務所には部屋が金庫そのものになっているスペースもあり、本紙川上は若林組の武器庫にはもってこいの隠れ事務所とみている。
どちらにしても、これらの事実から読み取れる問題点は、二つある。一つは青少年の健全育成に悪影響、もう一つは暴力団に対する利益供与という支援企業の存在だ。
香川県の暴力団排除推進条例 二代目若林組の崩壊に止めを刺す
それにしても先々月の11月、二代目若林組が、川原豪の「除籍」という掟(通知)を暴力団社会に流したからには、よっぽど切羽詰まってきたのではなかろうか。神戸の現役山口組関係者の一人が本紙川上にこう言う。
「篠原(若林組組長)はバカや。使用者責任を逃れるために今さら川原を除籍しても、川原があんたに拳銃をはじいた(発射)時は現役やないか。今さら除籍しても関係ないやんか。森(平成18年の発砲事件)があんたを殺せんかった時点で勝負はついとるんや。結局、若林組のためにワシらまでもが迷惑しとるちゅうことや」
この迷惑が、六代目山口組の高山清司若頭と入江禎総本部長、すなわちナンバー2とナンバー3の逮捕・起訴を指しているのは容易に察しがつく。
それにしても6年前、本紙川上が五代目山口組本部にこう言ったのを今さらながら思い出した。
「二代目若林組の篠原組長は、山口組の直参には相応しくないですよ。直参組長には本物の任侠道ヤクザを選ばなければ、結局、本部の皆さんにも迷惑がかかるのではないですか。本物はいらんことをしません、棲み分けを心得ていますからね」
平成16年晩夏、五代目山口組の渡辺芳則組長の使用者責任取り下げ交渉時、盛力健児会長との会話中からである。ちなみに、五代目渡辺組長の使用者責任訴訟は、一旦、取り下げしたが、山口組側の事情によって本紙川上は六代目司忍組長を改めて使用者責任で提訴し直していた。
さて、いよいよ大詰めを迎えたようだ。昨年の12月30日付毎日新聞、「暴力団排除推進条例案、県民の意見を募集」に目を通してみよう。
《県警は、暴力団の資金源の遮断や社会からの孤立化を目指す「県暴力団排除推進条例(仮称)」案の概要をホームページなどで公開し、県民の意見(パブリックコメント)を募集している。来月5日まで。
条例案は、学校や図書館などの周囲200メートル内での事務所新設や運営▽不動産取引で、事務所としての利用を知りながらの契約▽祭りなどの行事で、暴力団員と知りながら運営や出店に関与させることUUを禁じる内容。不動産取引や祭りなどの行事については、県公安委員会が調査や勧告をし、従わない場合は事業者名などを公表できるようにする》
どうであろう。香川県警もやっとここまできたのである。
健全な警察官の中に、暴力団若林組と癒着した腐敗警官が紛れ込んでいて、香川県警という組織そのものが機能不全に陥っていた。ところが、この問題の本質を見抜いたオリーブ・オペレーションが7年かけて改革を計ってきた。そして我が香川県にも、他県に負けない「暴力団排除推進条例」が間もなく誕生しようとしているのだ。
さて、本紙も精一杯努力して、この条例が行使できる第一号の事案を提供しようではないか。具体的には、「学校や図書館などの周囲200メートル内での事務所新設や運営」に関して。
暴力団若林組の資金捻出会社である「潟Oローバルメディア」は、学校である「玉藻中学」の東隣であるから学校や図書館などの周囲200メートル内。また、元代表取締役の大西真人も今の綾野豊文もトラブルで辞めているから会社謄本の内容は虚偽記載だ。
若林組の森隆若頭が誕生会
オークラホテルが暴力団に利益供与
毎年恒例の森隆組長の誕生を祝う会が、今年も12月23日午後15時から「オークラホテル丸亀」で開かれた。
前日に本紙川上は、2階の大広間「鳳凰の間」や「孔雀の間」を撮影していたのであるが、正直言って当てが外れた。というのも、若林組の資金源と聞いて、少なくとも100人からの参加者を想像していたからだ。
ホテル側に問い合わせると、ティーエムプランニング(森隆組長の会社)の申し込みで会場は1階の「サンセット」になったということである。
匿名の情報とは怖いものだ。100人からの参加者が、森組長に親密な者からは2,30万円の御祝儀を、義理の付き合いでも少なくとも10万円は下らない、と聞いていたからびっくりだ。
さて、平成22年12月23日付毎日新聞を見てみよう。
《暴力団排除条例:利益供与「懲役1年以下」警視庁が条例案/東京
都の暴力団排除条例の制定を検討している警視庁は22日、警察の中止命令に従わず、暴力団への利益供与を続ける事業者への罰則を「懲役1年以下の懲役または50万円以下の罰金」とすることを盛り込んだ条例案をまとめた。
条例案によると、取引などで意図的に暴力団に利益を供与する事業者には、公安委員会が関係遮断を勧告。従わない場合は業者名を公表し中止命令をかける。命令に違反して利益供与を続ける場合には罰則が科せられる。利益供与を自主的に申告した場合はペナルティーを科さない》
どうであろう、これが世の流れである。
オークラホテル(高松・丸亀)が暴力団若林組に、資金集めの会場や組事務所の駐車場、それに武器庫などに利用する倉庫、これら利益の提供は許されないということだ。
藤田繁・元町長が県議選に
親子四代で町長・右翼・暴力団
まず、本紙の平成16年9月号「豊中町・藤田繁町長、予定外の躓き次男が殺人で逮捕される」を読んで欲しい。
《六月に丸亀港の岸壁で、多度津町の横尾博光さん43)が刺殺された事件で、すでに逮捕されていた暴力団龍司会幹部細川健一郎被告(36)とは別に、先月十六日、丸亀署が善通寺の暴力団組員・浅香直二(35)、豊中町本山の同暴力団組員・藤田良治(23)を逮捕した。
藤田良治被告は、豊中町・藤田繁町長の次男である。
起きるべきして起きた事件と言えるのではないだろうか。
藤田町長は、次男の殺人事件で辞表を豊中町議会に提出しているが、五町の合併が間近いので、町長が辞めれば豊中町民が困るから議会が辞表を預かっている、と噂を流しているようだ。
しかし実際には議会に町長の辞表は提出されていないと森町議会議長は断言する。
藤田町長一族の詐術は今に始まったことではない、祖父の藤田公平氏が町長をしていたときにも同じように詐術で泣かされた町民もいる。
それは、昔、藤田公平町長に町営病院の建設協力にと要請を受けた町民が、町のためであるならと、しかたなく大事な農地を一反七十万円で売却。
ところが隣の農地は、一反百万円で買収していた。ばれたら祖父さんである藤田町長が十万円分をあわてて持ってきたという。
しかし建設されたのは、なんと、寿電子の工場。町長という肩書きの詐欺師でないか。
いまも合併に絡んで町長はこの寿電子跡を新市役所の庁舎にと計画を進めている。
町長・右翼・暴力団・共産党などの肩書きを悪用して、利益追求を計る守銭奴か》
どうであろう。6年余り前に本紙が掲載した藤田繁氏本人が、この4月に行われる統一選挙に出馬するというのだ。
いい加減にしろ!と、つい言いたくもなるではないか。
また、最近ではこんな話も。
「自民党の重鎮、組橋啓輔先生が『次期選挙には出馬しないから、藤田、おまえが出ろ』と推薦してくれた」
昨年秋ごろから、藤田繁氏が戸別訪問先で有権者に訴える殺し文句である。
本紙川上は、組橋県議に直接この話をぶつけてみた。
曰く「私が時期選挙に出ないことと、藤田の選挙とは関係ない。こちらにも勘違いの問い合わせで困っている」
藤井学園寒川高校の隠蔽体質
宮武学・野球部監督の強要疑惑を糺す
先(12)月25日付朝日新聞に「香川大・一井真比古学長に聞く」インサイド欄を見つけた。ここにこうある。
《相次ぐ不祥事に香川大学が揺れている。とりわけ深刻なのは、強盗や強姦といった巨悪犯罪が目立つことだ。学問に取り組む以前の問題ともいえる事態。一井真比古学長は朝日新聞に答え、「倫理観」を高める授業を1年生の必修とする考えを示した。
--なぜ不祥事が相次ぐと考えますか?
倫理観の欠如だと思う。教職員研修や教員を通じた学生への注意喚起などが功を奏しなかったと、結果論として認めざるを得ない…》
この記事を教育界はどう捉え読むのか。他校の不祥事としてすませては、生きた教材がもったいないはずだ。
本紙が「瀬戸内学院の迷走シリーズ」をすでに10回も掲載したにもかかわらず、清水邦夫理事長は不祥事を隠蔽するばかりか、むしろ正常な教育からは逆行するありさまだ。改革に燃える教師を追い出し、清水理事長の独裁を目指して学校づくりに専念している姿は見苦しいばかりか、血税を投入する学校法人としては、許されるはずもない。
「失敗の本質」から学べ 瀬戸内学院と藤井学園の不祥事
さて、香川大・一井学長のインタビュから何を学ぶか、「他山の石」として大いに学ばせてもらおうではないか。
ここで、香川県の西にある三豊市「瀬戸内学院」から、東のさぬき市「藤井学園寒川高校」に話題を移そう。
もちろん、香川大学をめぐる最近の不祥事〈教育学部の学生が3月、牛丼店に押し入って現金を奪ったなどとして強盗容疑などで逮捕。10月には経済学部の研究生が女性に乱暴したなどとして強盗強姦容疑で、11月には工学部生がカメラ付き携帯電話を女性のスカートの下に差し入れたとして県迷惑行為等防止条例違反容疑でそれぞれ逮捕された〉を押さえて、次の記事四つと比較して読んで欲しい。
犯罪の芽はできるだけ早い時期に摘み取った方がいい。
学生を指導する立場の教員の価値観が、これから日本を背負っていく子供たちに悪影響を与えてしまっては子供たちのためにもならない。カネがすべて、勝者になればなにをやっても許されるという価値観を子供たちに植え付けていいはずはないではないか。
それでは、一昨年夏の甲子園大会にも出場し、昨秋の香川県野球大会でも優勝した藤井学園寒川高校(さぬき市寒川町)の話に移る。複数の野球部員による盗撮行為、それに野球部の指導者や学校自体の不祥事が、まさに隠蔽されて闇に葬られようとしている話である。
@【野球部員複数名による、組織的集団犯罪・盗撮】
11月19日(金)、野球部員3名(2年生のIにK、1年生のT)が、体育館の女子更衣室に携帯型隠しカメラを設置した。そのカメラに気付いた女子生徒らが、学校に届け出て盗撮は発覚した。
生徒指導主事の佐藤英臣教諭が確認したところ、数百枚にも及ぶ女子生徒や女性職員の盗撮された画像や動画が記録されていた(スカートの中の下着など)。長期間に亘り、体育館入り口の木製すのこの間や、学校内の教室や廊下などに巧みにカメラを仕掛け犯行に及んでいた。夏の高校野球大会開幕直前にも、行動を不審に思った女性職員にとがめられた経緯があり、野球部全員が盗撮を行っていたともいえる組織的な犯罪行為だ。
このような、悪質で女性の人格、人権、尊厳を深く傷つける組織的犯罪行為にも関わらず、被害にあった女子生徒や保護者、それに女性職員に謝罪するどころか、隠蔽のための口裏合わせに終始し、職員会議までも開いた本格隠蔽体質の学校法人の姿が浮かび上がった。
A【野球部指導者の不祥事】
野球部監督・宮武学、同部長・石村博通、同コーチ・筒井晋一朗の3人は共謀の上、部員らが飲食店で実際に飲食していないのにも関わらず、飲食したように装い、空白の領収書に、金額等を自ら記入し、偽造、作成し(私文書偽造)、学校から十数万円を騙し取ろうとして、先日、藤井学園から懲戒処分を受けた(筒井晋一朗コーチは停職、宮武学監督と石村博通部長は減給)。
このように、犯罪行為とも言える不祥事を起こし、懲戒処分を受けた場合、高校野球連盟に速やかに報告し、処分を受けなければならないにも関わらず、処分を逃れるため、学校ぐるみで隠蔽し、高校野球連盟への報告を一切行っていない。
B【野球部監督・宮武学の金銭要求、受け取り問題】
夏の大会でも主力選手として活躍した現在3年生の野球部員・HT君が、宮武学監督からカネを要求された。
HT君が、高校卒業後の進路として9月に名城大学スポーツ推薦入試を受験した際、宮武監督から「合格したければ、金を持ってこい」と要求され、現金10万円を渡した。
ところが、結果は不合格。
当の宮武監督はといえば、兵庫県から保護者を呼びつけ、ショックで泣いている本人と、焦燥しきった保護者を前に、現金10万円を返還するどころか、「金の事は他言するなよ」と言い放った。
それにショックを受けた生徒本人が、不満を他の部員や職員らに相談し、周知の事実となったようだ。
まだある、宮武監督は一昨年夏、香川県代表として甲子園に出場した際、「甲子園に連れて来てやったんじゃ」と、これもまた宮武監督本人が、現金100万円を野球部父母会に要求し100万円を受け取った。
C【野球特待生制度の違反に関する問題】
藤井学園寒川高校野球部の全部員は、授業料も免除を受けている特待生。
問題は、現在3年生で一昨年夏の甲子園大会にも出場、昨年夏の香川県大会でも中心選手として活躍したTR君の一件。高校野球連盟の特待生制度にある「寮費の免除は禁止」という規則に違反して、現在入寮している寮費の全額が免除の待遇を受けているという。
この事実は、宮武学野球部監督が「どうしても寒川高校野球部に入部させたい。喉から手が出るほど、欲しい…」
と寮費の免除を絡ませて保護者説得に利用したようだ。
それは、当然ながら藤井学園の理事・学校管理職・事務経理担当者も容認したということに他ならない。これは明らかに学校ぐるみの問題だ。
県内の私立高校には、香川県から生徒1人当たり、1年間に約24万円の補助金が支給される。これは、あくまでも補助金の対象は適正に学校法人が運営されているという前提であるから、藤井学園の場合、補助金の対象でイエローカードが渡されるのではあるまいか。
清水建設の小早川芳信営業部長
「タイムズに10万円渡した、もう書かれない」
「タイムズの事務所へ10万、ウチの女事務員に持って行かせたからもう書かれることはない」
本紙川上は先月、建設業者からこの話を聞いた。
最近、四国タイムズの紙面に清水建設の記事が掲載されない理由を問われて、清水建設の小早川芳信営業部長が下請け業者に答えたセリフということだ。
「ふざけるな」と、つい本紙川上も声を荒げてしまった。
それはそうであろう。小早川営業部長が、何回か四国タイムズの事務所に足を運んで来たり、電話で泣きついてきたのは事実だが、本紙川上は一度も取り合わなかった。人を介して面会を申し入れてきたが、この時も丁寧にお断りした。
というのも、この男のカネにまつわる悪辣さや卑劣な営業手口を本紙川上はすでに情報を得ていたからだ。迂闊に接触すれば小早川の術中に陥れられる事は明らかで、君子危うきに近寄らずだ。
さてここで、小早川営業部長が10万円を渡したという問題の平成22年2月号・
「新井哲二・丸亀市長の暴走K 大成から清水建設で小早川部長が暗躍」を見てみよう。
《「新井哲二・丸亀市長の暴走落札業者の設計業務は一括丸投げか!」が波紋を呼び、業界の熾烈な営業が水面下で繰り広げられているという。
まず、大成建設四国支店の小橋副支店長が逃げ出し辞めた。その間隙を縫って、清水建設の宮本社長が丸亀市に入り、丸亀商工会議所の橘会頭と昼食しながらの作戦会議。
もちろん、清水建設の小早川営業部長を新井市長に後押しするためだ。
さて、清水建設の小早川芳信営業部長が、疑惑渦巻く丸亀市の公共工事に携わるに相応しいかどうかを調べてみる。
それにしても、どこに行けば小早川部長に会えるのか?
南古馬場、フエリー通り西入る北二つ目ビル3Fガルボ。
夜の7時から8時にかけて行けば、店のカウンターに座っている小早川部長に必ず会えるという。
しかし、清水建設の下請け業者と裏金の密談をしている時や、ママとゴルフの話をしている時には、そばに行かないようにと念押しされた》