■県内地価、ことしもかなりのダウン
住宅地の下落率は四国のトップ
三月二十五日、公共事業の用地取得価格や一般の土地取引価格の指標になる平成十四年の県内地価(一月一日現在)を公示した。これによると、県内の一平方メートル当たりの平均価格は住宅地が八万二千四百円、前年に比べて三・七%減のマイナス三千八百円。商業地は十八万七千八百円、前年比六・五%減のマイナス一万八千三百円。全用途地が十万九千六百円。これも、前年に比べて四・七%減のマイナス七千八百円になっている。同日、国土交通省が発表した全国の公示価格によると、四国四県のなかでは香川の住宅地下落率がトップ。商業地も二位。なお、県の公示価格の最高を見ると、住宅地では前年に続いて高松市番町二丁目十二番二の一平方メートル当たり二十六万千円。商業地は、これも前年に続いて高松市古新町三番一外(東明ビル)の百七万円。
■屋島城の城門遺構を発掘か
観光屋島のイメージアップに
高松市教委は、史跡・屋島の発掘調査を続けていたが、三月二十日、屋島城の城門遺構を発掘したと発表。同教委によると、現場は屋島ケーブル山上駅から北西約二百メートルの斜面で石積みされている。広さは幅約五メートル、奥行き約九メートル。石積みには屋島山で採れる安山岩が使われていた。また、門の礎石と見られる平らな大きい石も出てきた。床面は三段の段階状。ここには幅約〇・五メートル、全長六・七メートルの排水溝があったことも分った。
今回の発掘が、屋島城・城門遺構と正式に裏づけできたら、屋島の大きなイメージアップにつながるのであるまいか。日本書紀には、確かに「屋島城」の記述が見える。城といっても朝鮮半島からの侵攻に備えて築城された古代の山城の一つ。なお、市教委による屋島の調査は三月末で終了した。
■日本生活文化賞に「直島文化村」
日本ファッション協会が主催する第十一回生活文化賞に直島町の「直島文化村における現代美術展」が選ばれた。直島文化村では、直島コンテンポラリーアートミュジュージアム開館十周年を記念して昨年九月から十二月まで「スタンダート展」を開催し、地域の魅力を取り込み、地域の人々と協力した文化活動を展開。
また「家プロジェクト」と名付けた古い民家を生かした作品づくりも進行中とか。年間約三万人の観光客が直島町を訪れている。
■三年連続して献血者が減少
県がまとめた「香川の血液事情」によると、全国の上位にある香川県の献血者数は、平成十三年が五万四千六百二十九人、前年に比べて約二千八百人も減少した。三年連続の減少になる。献血種類別に見ると二百ミリリットルが一万二千九百五十五人、前年比八・五%の減少。四百ミリリットルが二万六千四百四十四人、前年比二・二%の減。血しょうと血小板だけを採る成分献血は一万五千二百三十人、これも前年に比べて六・四%の減少。また、献血量は、全部を合わせて一万八千二百九リットル。これも前年に比べると八百二十三リットルの減少になる。次に、献血者を年代別に見てみると三十歳以上が前年以上であったのに、十、二十歳代の減少が大きいから全体では減少を示しているのである。
■高齢者センター「日盛(ひもり)の里がオープン」
さぬき市の福祉の拠点になるか
合併前の志度町が鴨庄地区に建設を進めていた町立高齢者福祉開発推進センター「日盛の里」が完成し、三月十五日からデイサービスを始めている。
この施設は、鉄筋コンクリート二階建て、延べ面積三千三百三十平方メートル。鉄筋コンクリートといっても屋根は瓦ぶき。内装に木をふんだんに使っているから、ぬくもりが感じられる。空間も十分。一階は、生活支援ハウス、定員は二十人。二階はデイサービス室。定員は五十人。ここには作業施設や日常動作訓練室などが完備している。浴室棟の浴室から眺められる外の風景がすばらしい。また、手足の不自由な人にリフト浴ができる設備も。旧志度町の人たちは、日盛の里がさぬき市福祉の拠点になってほしいとか。
■登録有形文化財に醤油関連の建造物
多度津町の山本医院も
国の文化審議会が三月二十二日、県内の九ヵ所二十三件の近代建造物を国の登録有形文化財にするよう文部科学相に答申。答申イコール指定になるから、今回のを含めて県内の登録有形文化財は三十七ヵ所百十一件になった。今回答申されたのは多度津町の山本医院。内海町の塩田家住宅長屋門と塀、同じく同町の京宝亭佃煮販売所、同じく同町にある宝食品昆布蔵、宝食品北佃煮原料藏、宝食品福井亭、宝食品天川亭。そのほか、善通寺市の瀬川酒店東蔵と善通寺駅跨線橋があり、計九ヵ所二十二ヵ所となる。そのうち、山本医院は大正十五年建築のモルタル塗りの洋風建築。玄関ポーチに柱が突き出ている。
頭部にある紋章が目立つ。また、塩田家の長屋門は入り母屋造りの瓦ぶき。塀は石垣の上に建つ。延長は十八メートル。
■道の駅「ながお」が開設
お遍路の休息と交流の場
県と長尾町(現、さぬき市)が、平成九年度から整備を進めていた道の駅「ながお」が三月二十四日に完成した。対象は、主に、四国八十八ヵ所を巡拝するお遍路さん。
お遍路の休息と交流の場になってほしいのである。道の駅「ながお」は、八十七番札所の長尾寺から八十八番札所の結願寺・大窪寺に通ずる県道路沿いに設置。北側には「お遍路交流サロン」が建っている。敷地面積は、約七千七百平方メートルと広い。そのうち、休憩所は約百五十平方メートル。ここには観光などの情報コーナーや物品の展示・即売コーナーなどがある。トイレや足洗い場も。駐車場は大型車四台と普通車六十二台の収容が可能。
道の駅「ながお」のオープンによって県内の道の駅は十六になった。
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