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◇更生保護事業
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◇難民救済運動
世界各地の難民に物心両面の愛の手を
財団法人
   日本武道振興会
理事長 川上道大


高松刑務所の移転を進めよう

 収容者の生活を良くし、教育
効果を高めるため、高松市内
にある高松刑務所を、自然豊
かな環境の良い土地へ移転し
、近代的な建物を新築してくだ
さい。
 跡地は、高松市勢の活性化
を図るために活用させていただ
きます。

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丸亀・土器
TEL(代)0877-25-5551












平成14年6月5日 (水曜日) 弟4818号 (5・15・25合併)

発行所  四国タイムズ社
〒761-0104 香川県高松市高松町944-4 
電話087-845-6141
編集発行人 川上道大
郵便振替 01650−6−25335        

■ 再び、原田検事総長の罷免を求める
------下記 時経表の説明------
--三井・大阪高検公安部長逮捕までの経緯--
■ 原田検事総長、想像を絶する卑劣さ
■ 遂に鈴木宗男代議士逮捕なるか
■ 日本ハムが真鍋陣営に選挙資金提供か
 
■讃岐路あちこち■ 
本紙、香川県公安委員会に警察法に基づく苦情を提出
県の裏金、いまだに終わらず
職員の皆さんへの緊急アピール
予算がないのに物品購入
河川法違法はどうなるのか
とんでもない消防団


■ 再び、原田検事総長の罷免を求める
   三井逮捕は検察のワナ 暴力団癒着を演出か
 平成十三年十一月三十日、川上・本紙社長は憤然として、検察官適格審査会(法務省内)に対し、原田検事総長の罷免請求書を突きつけた。

  【検察官適格審査会 殿  請求人 (株)四国タイムズ社 代表 川上道大

罷免請求の理由

 検察官はすべての犯罪について捜査することができ不偏不党の立場で身内の犯罪においても真実を追究する権限と責務を国民から負託されている。今まで検察はこの使命を充分果たしてきた。検察の信用を失墜する場合でも黒は黒として白は白として真実追求の責務がある。
 これに違背する場合には検事総長といえども検察官として資質はなく罷免されることとなろう。法務当局は加納大阪地検検事正を検事長への上申を内閣にしたが同人に対する虚偽公文書作成、同行使、詐偽罪(裏金づくり)による刑事告発が原因で内閣から再考をうながされて予定の内示日にも内示ができず苦慮した。十月二十日には都内麹町の後藤田正晴事務所を原田検事総長、松尾事務次官、古田刑事局長の検察首脳三名が訪ね、後藤田氏に加納の検事長人事の承認が得られないと検察が崩壊しかねないなどと泣きを入れ、後藤田氏は、小泉総理に連絡し、翌二十一日、同事務所において、小泉総理と原田検事総長との話し合いの結果、加納氏の検事長人事が事実上承認され十一月一日福岡高検検事長への内示がなされ、十一月十三日内閣で正式承認、十五日辞令、そして午後には天皇の認証ということになった。原田検事総長は裏金づくりは検察内部では公知の事実であるのに加納氏の検事長承認のためにはこれを白とする他はなく、捜査を担当する大阪高検、高松高検へ指示して「不起訴・嫌疑なし」との裁定をさせた。
 加納氏の裏金づくりが公表されれば検察首脳の過去の裏金づくりが発覚する恐れがあるため、捜査指揮権を乱用してまで白としたものである。
 多数の虚偽調書や報告書が作成されているであろう。原田検事総長のこの行動は明らかに検察官としての資質はなく罷免されなければならない。
 原田検事総長が後藤田氏を介して小泉総理に加納氏の人事に関して申し入れをすること事態、検察の自殺行為であり、今後政界汚職の摘発は困難となろう。さらに捜査指揮権を乱用して黒を白としたものでこれ以上の論を待たない。以上の次第で原田検事総長は検察官として資質はなく検察庁法第二十三条一項の「…その他の事由に因りその職務を執るに適しないとき」に該当し検察官適格審査会の議決及び法務大臣の勧告を経て罷免されることを請求する。
 ただちに検察官適格審査会は職権にて調査されたい。】罷免請求書を受け取ったのは黒沢・人事係長と荒井氏で、川上社長は中央省庁における最後の聖域は、外務省ではなく法務省の検察である、すみやかに「検察の原点、在るべき姿」を取り戻してほしいと訴えた。しかし、平成十四年三月十三日審査会から、議決には付せられないという回答があった。

------下記 時経表の説明------
平成十三年五月七日には、本紙から告発された加納氏は森山法務大臣に高松高検検事長人事を拒否されている。非常に重要なのはこの後、十月十九日金曜日、加納氏は大阪地検検事正室を抜け出し隠密裏に新幹線で検察首脳と打ち合わせのため上京している。前回同様、森山法務大臣が加納氏の福岡高検検事長人事を承諾しない、すなわち、正規の関所を通れないので、しかたなく「けもの道」を通って検事長になる方法を選んだ。「けもの道」とは、小泉総理に原田検事総長が直談判するということである。都合よく、古田刑事局長は後藤田氏が法務大臣のときの秘書官であった。
十月二十日土曜日、原田検事総長、松尾事務次官、古田刑事局長の三人が後藤田事務所を訪ねている。十月二十一日日曜日、後藤田事務所で原田検事総長が小泉総理に加納氏の検事長承認を承諾して欲しいと泣きつき、加納氏が告発されている事件処理を「嫌疑なしの不起訴」と裁定することを決める。十一月一日、加納氏を福岡高検検事長に内示。しかし頭隠して尻隠さずか、告発はまだ未処理のままである。
 十一月七日、大阪高検が「嫌疑なし不起訴」の処分。しかし一度も告発人の呼び出しはなく、調書はいまだに作成されていない。十一月十一日、日中文化会館で後藤田正晴氏の米寿祝賀パーティーがあり、原田検事総長、松尾事務次官、古田刑事局長がお祝いと称して加納福岡高検検事長実現の件で、お礼に行っている。また一方、高松高検では、加納被疑者についての初の事情聴取。十一月十三日、高松高検が加納被疑者を「嫌疑なし不起訴」処分。同日、小泉内閣が福岡高検検事長に加納駿亮氏を承認。十一月十五日、加納駿亮氏が天皇の認証を得て福岡高検検事長に就任。十二月十三日、東條・大阪高検検事長が三井公安部長の部屋を訪ね、加納駿亮福岡高検検事長が三井部長に対し人事や給与面で冷遇したことに理解を示し「関西勢力は問題がある、ハラが小さいね……しばらく外の景色を眺めていてくれ、悪いようにはしない・」と発言したようだ。
 また、土肥元検事総長や逢坂元検事長もここ一ヵ月に三度も公安部長室を訪ねたり、酒席に誘っている。平成十四年一月、三井部長を恐喝しようとして失敗した暴力団渡真利が腹いせに、四国タイムズの情報源は三井部長だと人を介して検察に投書。二月頃から、渡真利の投書をこれ幸いに悪用し、三井口封じのため、逮捕に向け捜査を始動。四月二十日、原田検事総長は二十二日午後「ザ・スクープ」収録予定を察知し、三井逮捕の捜査指揮権を発動。四月二十二日午前、三井逮捕。以上の経過事実を知った上で、今回の三井逮捕をひも解けば真相が見えてくる。本紙は再び、原田検事総長の罷免を求める。

---------三井・大阪高検公安部長逮捕までの経緯---------

H13年 3月29日 加納・高知地検検事正当時の詐欺容疑を被疑者として最高検察庁に
             告発。

H13年 5月 7日 高松高検検事長に内定していた加納氏が森山法務大臣から拒否される

H13年 7月10日 渡真利こと光武と、三井、川上がクラブシャガールで飲む。本紙川上、
             日 航ホテルで宿泊。

H13年10月19日 加納大阪地検検事正が新幹線で隠密に上京

H13年10月20日 麹町の後藤田事務所に、原田検事総長、松尾事務次官、古田刑事
             局 長が訪問。

H13年10月21日  麹町の後藤田事務所で、原田検事総長が小泉総理に加納福岡高
             検 検事長承認を依頼。

H13年10月22日  加納大阪地検検事正が正式に上京。

H13年10月30、31日 東京で全国高検検事長会議。

H13年11月上旬   三井部長、渡真利から恐喝を受けるが未遂。

H13年11月 7日  大阪高検が加納被疑者を「嫌疑なしの不起訴」にする。

H13年11月11日  日中文化会館で後藤田正晴・米寿祝賀パーティー。原田検事総長、
              松尾事務次官、古田刑事局長が出席。

H13年11月13日  高松高検が加納被疑者を「嫌疑なしの不起訴」にする。小泉内閣が
             加納駿亮氏を福岡高検検事長に承認

H13年11月15日 加納駿亮氏が天皇の認証を得て福岡高検検事長に就任

H13年11月30日 本紙川上が原田検事総長の罷免請求を検察官適格審査会に提出。

H14年 1月・・   三井部長を恐喝しようとして失敗した暴力団渡真利が、腹いせに「四国タ
             イムズの情報源は三井公安部長だ」と人を介して検察に投書

H14年 2月・・   大阪地検特捜部が、暴力団渡真利を利用して三井逮捕を画策。

H14年 4月18日 本紙川上が神戸灘区の三井宅に宿泊。

H14年 4月20日 法務省三田分室「料亭かつら」で検察首脳が謀議、原田検事総長が
             三井逮捕を指示。

H14年 4月22日 大阪地検特捜部が三井大阪高検公安部長を逮捕。


■ 原田検事総長、想像を絶する卑劣さ 
    己の保身のために暴力団を悪用か
 本年五月二十一日、川上・本紙社長は、大阪地検特捜部の呼び出しに応じ、小寺検事の事情聴取を受けた。事情聴取は、小寺検事と川上社長、他に検察事務官だけだったので川上社長も言いたいことを素直に小寺検事にぶつけたようだ。川上社長の話しによると、事情聴取の第一幕は、昨年の七月十日、大阪・日航ホテルで光武(=渡真利)を紹介され、そのままクラブ・シャガールに行った時の状況であった。驚いたことに、事情聴取の最中、小寺検事からあきれた話しを聞いた。本紙社長が宿泊した日航ホテルの部屋に、渡真利がデート嬢を送り込んだという、
こんなふざけた渡真利の供述で三井氏逮捕に踏み切ったのだろうか。第二幕は、三井部長が渡真利から恐喝されようとしたことである。
 昨年十一月上旬、川上社長に思いがけない電話が飛び込んできた。「夏(七月十日)、日航ホテルで三井先生から紹介された光武です。覚えていらっしゃいますか。週刊誌見ました、検察の調活費を告発していると…凄いですね…高松市内のミニコミ誌の社主とは社長のことでしょう、
日航ホテルで三井先生と会ってた時、あの時三井先生から情報取ってたんでしょう。情報源は三井先生…」電話を切って、すぐ三井氏に連絡すると、
 
三井
「こちらにも、さっき電話があった。四国タイムズに検察の調査活動費の情報を洩らしたの
   は、あんただろ、と金をせびってきよる。恐喝してきよる。」

川上
「ほら、あの時言ったでしょう、光武(=渡真利)はなんかおかしいと、…光武の前、調べないかんですよ…」

三井
「四国タイムズの情報源が、私(三井)であることは検察内部では誰でも知っている。いま
さら、わが社にバラされても困ることは何もない。バラすんならバラしたらええ、あんたの好きなようにしたらええが…」

と突き放したと話してくれた。その後、暴力団渡真利が三井氏を逆恨みしたのか。以上の真相を、ありのまま小寺検事に打ち明けた。小寺検事は、以上の第一幕と第二幕で調書を作成しようとしたので、川上社長は、次の第三幕を盛り込まなければ署名できないとがんばった。最終的には小寺検事も了承した。第三幕は次のとおりである。三井氏が逮捕された容疑は、競売で落札したマンションに入居していないのに、入居しているかのように装って転入届を提出し登録免許税四十七万円の免除を受けたといい、この四十七万円が詐欺罪にあたるという。逮捕された四日前の十八日、三井氏の神戸灘区宅で宿泊した本紙社長に、三井氏が「連休明け、現職でマスコミに登場し、国会で調活費横領問題を告発し、検察が改革に取り組めば、私は検察を辞めて弁護士をやる、弁護士事務所は二ヵ所できるので、松山と神戸にと考えている、神戸の方はすでに用意していて、オリエンタルホテルから二百メートルほどの所で、今はガラン洞だけど、弁護士事務所と泊まれるように改装する。長年検察でお世話になったので、今回の私の告発が最後のご奉公になる……」神戸の夜景が見渡せる、六甲のベランダで三井氏がしんみり、また、熱く語っていたのである。三井氏が、神戸市の事件舞台となったマンションに居住しようとしていたことだけは間違いない。それにしても「法の公平」はどこへ行ったのだろう。
 山下元福岡地検次席検事の、福岡高裁判事の妻の脅迫事件に絡む捜査情報漏洩と、
守秘義務違反は、最高検は不起訴処分にした。総理大臣候補の一人といわれた加藤紘一代議士の脱税容疑は逮捕か、と心配された時期もあったが、この事件は

@隠し所得の額が一億円弱と小さい(三井=四十七万円)
A悪質な隠ぺいは認められない(三井=マンションに実際住むため住民票を移した)
B私的な蓄財もなかった(三井=不動産ローンに毎月八万円ほど負担)などの理由で一億円からの脱税容疑は加藤氏の修正申告だけで刑事事件として立件しないという。加藤紘一代議士は東大法学部卒で検察元特捜部長の五十嵐紀男氏と同じゼミ生でもあり非常にじっ懇という、また、原田検事総長とは先輩後輩に当たる。また外務省の機密費流用事件では、松尾被告に(求刑・懲役十年)懲役七年六ヵ月の実刑判決。ホテル代水増し事件の詐欺罪では、浅川被告に(求刑・懲役四年)懲役二年の実刑判決、ただし控訴。この外務省の機密費などは検察の調活費と同じでないのか。検察官は他の公務員以上に高い職業倫理を共有し、腐敗から絶縁するように細心の注意が求められるのに、原田検事総長では犯罪者が素直にお縄にかかり、更正する気が萎えるのではなかろうか。どちらにしても、三井部長が実名で告発することによって、検察改革の起爆剤になろうとした動機は、調査活動費流用(公金横領)よりも原田検事総長が、加納駿亮福岡高検検事長誕生のため「検察の命」である捜査調書を捏造し黒を白と裁定させたことに対してで、「検察の原点、検察の在るべき姿」を取り戻すため、検察関係者に、検察を愛する者として、最後のご奉公として諫言したかったことだけは間違いない。三井氏がなぜ、現職で愛する検察を告発しようとしたのか、真に検察の改革を望んでいたか、身柄拘束の中にあっての叫びを声明文に見つけることができるのではなかろうか。

声明文

 私は五月十日、収賄等により再逮捕されました。この事実も私に遺恨を抱いていた暴力団組員の利害と、私が検察の組織的裏金づくりを実名で公表しようとした口封じをする検察の利害とが一致し、暴力団員の嘘の供述をまにうけた検察とが結託して、虚構の事実をデッチあげて犯罪事実を構成したものであります。犯罪事実はいずれもデッチあげであり、本来は真っ白であって明らかに捜査権の乱用であります。かようなデッチあげ捜査がまかりとおるならば、世は闇であります。取調べはほとんどなく、保釈も許さず長期予防勾留を目的とする捜査、起訴であることは明らかであります。収賄罪という国民受けの罪名を暴力団の嘘の供述のみによって、犯罪事実をデッチあげ、それを事実として私の真相供述は否認と位置づけ、検察の組織的裏金づくりを闇にほうむろうとするものであります。……

 今回の検察の強制捜査は自らの保身を狙った逮捕であります。この事件の真の意図がどこにあるのかよく考えてもらいたいと思います。
私はかような不当逮捕、起訴に対して断固闘います。 平成十四年五月十三日  三井 環


■ 遂に鈴木宗男代議士逮捕なるか
    真鍋知事へ資金提供した日本ハムは
 雪印食品による偽装牛肉問題で兵庫県警と警視庁などの捜査本部は五月十日午前、BSE対策で国が助成して国産牛肉を買い取る制度を悪用し、業界団体の「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」(大社義則理事長)から約一億九千六百万円をだまし取ったとして、事件当時の同社幹部を詐欺容疑で逮捕した。また、五月十八日に合同捜査本部は、桜田元専務と井上元常務の両容疑者を詐欺容疑で逮捕し、吉田元社長の自宅も捜索した。事件発覚時、両経営陣は「事前に部下から報告を受けていたら、絶対許してはいなかった」と発言していたが、社内調査委員会による報告の内容も釈明もウソであった。振り返ってみると、昨年の十月中旬、鈴木宗男・農水族議員が前頭検査直前の自民党本部で開かれた党BSE対策本部の会合で、農水省幹部に威圧的な口調で「百数十億円かかるとしても国が全量買い上げるべきだ」「在庫の一万三千トンは全部、国が引き受けますといえ・」「肉が安全かどうかではなく、焼くとはっきり言わないといけない」まるで業界団体と共謀しているようではないか。
 農水省は当初、前頭検査前に処理された約一万三千トンの在庫肉は一時的に隔離し騒ぎがおさまった後に市場に戻すつもりだったという。理由は、BSEの病原体は脳など特定の部位にたまるため、肉は安全と考えていたからである。しかし、鈴木宗男らは、「肉が安全かどうかではなく、農水省は、焼くとはっきり言わないといけない」一時保管の方針は一転して、買い上げて焼却に傾いていった。在庫肉を日本ハム・ソーセージ工業などが買い上げて焼却し、費用は納税者である国民が負担する。そんな事業に二百九十三億円の税金が投入されることになった。肉が、いつ、どこで処理されたかを示す「と蓄検査証明書」も業界の反発で不要になった。チェック体制は骨抜きになり、その結果として雪印食品の偽装事件は起きたことになる。雪印食品とおなじように日本ハム、プリマハムなどの大手も買い取り対象外の牛肉を申請している。ここで香川県民が注目しなければならないのは、買い取りを申請する日本ハム・大社会長と、買い取り申請を受ける業界団体の日本ハム・ソーセージ工業・大社理事長は兼務であり、おまけに、日本ハム社長は大社義則理事長の息子であるということだ。すなわち、鈴木宗男氏と大社義則氏が手を組み、対象外の牛肉を焼却すれば、いくらでも労せず換金できるということになる。こんな納税者をバカにした話はない。本紙が心配するのは、東京地検特捜部が業際研関連で徳島県を捜索した際、押収した資料から日本ハム・大社会長の牛肉買い取りに鈴木宗男氏の関与があったというのだ。日本ハムの大社義則氏といえば郷土香川の出世頭。津田町出身で徳島市に徳島ハムを設立。
 その後昭和三十八年に鳥清ハムと合併し、商号を日本ハムと改称して社長に就任。ある意味では香川県と徳島県は同根である。同根といえば、鈴木宗男代議士秘書逮捕に端を発する「業際都市開発研究所」の公共工事受注工作に絡む汚職事件で、千八百万円のわいろを受け取るなどして収賄罪で起訴された前徳島県知事円藤被告が、昨秋の知事選告示前に、後援会支部長を務めている首長や、県議会の複数の与党議員にも、現金の提供をした。この件を徳島県警は公選法違反の疑いもあるとして、事実関係を調べているようだ。

■ 日本ハムが真鍋陣営に選挙資金提供か
     
 まず、真鍋知事に質問。「あなたは、東京都の八王子市にある自宅を手放し、香川県に腰をすえて、いずれは骨を埋める覚悟があるのか、どうか」いまのままなら、知事を辞めたら、さっさと八王子市に引き上げるのであるまいか。さきの知事選挙をふり返ってみよう。平井知事の後、木村嘉巳・県議会自民党議員会会長が都村県議を知事候補に推した。しかし、若手の意見も聞かずに、上位下達式に強引に決めたとして問題化し、大西末広県議らが農水省事務次官を経験したこともある農林漁業金融公庫総裁・鶴岡俊彦氏に出馬を要請した。しかし、鶴岡氏は立候補を了承せず、代わりに、同じ農林省出身で国際協力事業団副総裁の真鍋武紀氏を推したという。真鍋氏は、農林省経済局長の時、住専問題の負担金六千億円が、農協にかかりそうになったのを銀行側に押し付けたことで農協に功績がある。そんな経緯もあって、真鍋氏が知事に立候補。その選挙運動の立ち上げに日本ハムの大社会長が三千万円の資金を提供したという。さらに日本ハムは、サヌキ畜産と協力して、選挙運動費の提供を続けたといわれる。
 真鍋知事候補の後援会長を務めたサヌキ畜産の増田県議によれば一億円にも達したとか。このように、香川県は徳島県とは畜産を通じて同根といえよう。しかも、徳島県知事を務めた円藤寿穂氏は、徳島県の出身であるが、父親が香川大学の学長まで務めた。本人は高松市の四番丁小学校、紫雲中学、高松高校で学んで東大に進んだ。一方、真鍋氏は父親が県庁職員。本人は三木町の下高岡小、中学校(今の白山小、中学校)、高松高校を経て東大に進学した。東大卒業後、円藤氏は運輸省、真鍋氏は農林省に入り、退官後に円藤氏は徳島県知事、真鍋氏は香川県知事に当選した。二人は、よく似た経歴である。


■ 讃岐路あちこち ■

■ 本紙、香川県公安委員会に警察法に基づく苦情を提出

 
本紙は、五月十七日、警察法第七十八条の二に基づいて告訴に係わる苦情を香川県公安委員会に提出した。
 
内容=平成九年十一月二十九日発生の私宅に発砲した事件を、平成十二年十二月二十三日殺人未遂・脅迫で香川県警本部長あてに告訴。また平成十二年一月十九日発生の家族同乗者に目出し帽で覆面した男による鉄パイプ襲撃事件を、平成十四年三月四日殺人未遂・脅迫罪で香川県警本部長あてに告訴しました。しかし、被害者の必至の捜査協力にも関わらずいまだ犯人逮捕に至らず、捜査の実質的な進捗状況が分かりません。…つきましては、告訴事件処理につき誠意あるご回答をお願いた致します。

■ 県の裏金、いまだに終わらず 
    
終結宣言はやはり選挙対策か

 
県庁をめぐる裏金問題が三十一日、やはり浮上した。新たに発覚したのは、県が補助金を出している関係の深い二十八団体で、総額は
約三千三百万円にも上がる。
 三月には県職員などが二千以上の処分者を出して決着させたかのように見えた裏金問題。本紙が指摘したようにやはり真鍋知事の夏の選挙用パフォーマンスだったようだ。ほんの二ヵ月ほど前の三月十八日、真鍋知事は次のように職員に緊急アピールしている。


■ 職員の皆さんへの緊急アピール

 
預け金問題が、一部の所属の問題ではなく、組織全体の問題であることが判明し、今、香川県庁は県庁始まって以来の未曾有の危機に瀕しております。
 私は、常日頃から、公金の重要性を強調するとともに、問題があれば直ちに報告するようにと指示しておりましたが、これまでに、
そうした意識の徹底や組織をつくりあげることができなかったことを深く反省し、知事としての責任を痛感しております。職員の皆さん一人ひとりにも、今回の問題を反省し、自分自身の責任について考えてもらいたいと思います。当然ながら、このようなことを防止できなかったことについて、私を含め管理監督者の責任は極めて重大なものがあります。しかし、直接又は間接に預け金による便宜を受けた職員は、大勢いるでしょう。そして、組織ぐるみの預け金を生み出した県庁の風土、意識に無縁であると、誰が言えるでしょうか。この風土、意識こそが、預け金問題の根底にあると思います。今や、県政と県職員に対する県民からの信頼は失われ、全国的にも香川県のイメージは損なわれました。県民の信頼を回復するためには、職員の一人ひとりが、組織の視点でなく、県民の視点で仕事を進めていかなければなりません。そのためには、再発防止のための予算執行の手続やチェック体制の見直しは当然のことですが、その前に、今までとは違った形でこの問題にけじめをつけなければなりません。それが、出直しの第一歩になると考えています。私はこの4月から任期満了までの間、給料の全額を返上します。
 副知事、出納長についても、給料の半額を減額します。また、課長級以上の管理監督の責任がある者には、原則として懲戒処分を行うとともに、管理職手当の10%をカットします。さらに、公費で支出できないものに費消した預け金を共同して弁済してもらいます。一般職員についても、親睦会等を通じて預け金の費消額を弁済してもらうとともに、預け金に対する関与や責任の度合等によっては処分を行います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 私も、初心に立ち返り、県民の視点に立って21世紀の県づくりに誠心誠意取り組み、県民の信頼の回復に全力を尽くします。
三月十八日 知事 真鍋武紀

■ 予算がないのに物品購入
    
旧寒川町長のでたらめぶり

 
さぬき・赤沢市長誕生後の五月十四日夜、公聴広報課・石原課長が、旧寒川町の予算なしで物品を納入させていた問題の件で、市会議員に泣きつく飲み会が開かれたという。
 問題とはさぬき市長選挙で破れた広瀬氏が、選挙資金捻出のため、富士通インフォテェックの正木氏やナサ・コーポレーションの野崎社長と組んで在宅医療機器・ウララを三月、旧寒川町舎に納入したというもの。なお、合併協議会と念書も存在するという。五月二十三日、総務省行政局・高部審議官の話では、さぬき市合併寸前の三月に、旧寒川町長決裁で一億円からの医療器具が購入されたとは、それが事実なら、考えられないと首を傾けていた。
 その不透明なドサクサにまぎれた物品発注で、市長選挙資金を捻出していたとなればとんでもない話。今後の赤沢・さぬき新市長の手腕を見守りたい。また、さぬき市長選挙落選後、広瀬氏は側近と愛媛県の久万町に、一泊二日で慰労をかねてゴルフに行き、来年おこなわれるさぬき市の市会議員選挙に自ら立候補する準備に入ったようだ。


■ 河川法違法はどうなるのか
     
清水温泉が長期盗水

 河川法違法取水で信楽町役場捜索。町が知事の許可を得ずに河川から水道用の水を取っていたとして、県警生活保安課と水口署は十三日、
同町役場など三ヵ所を河川法違反の疑いで家宅捜索した。一方、徳島県において、さぬき市多和・山本建設会長が実質経営の「清水温泉」が、徳島県脇町を流れる曽江谷川から長期にわたり盗水している記事を本紙は前号でも掲載している。


■ とんでもない消防団
    
会費流用で、昼間から酒盛り 

 
消防分団に二、四番丁区を担当する西部分団第一部がある。問題は四番丁区担当の西部分団第一部・川口秀明代表で、年間四十万円からの金が昼間からの酒代に消えていくという。
 市民の財産、生命をあずかる消防団、金の管理は市民から信頼される透明性を確保したいものだ。
また消防局本所も公金管理の面で監督指導し、警察も酒酔い運転について指導する必要があるのではなかろうか。



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