■真鍋陣営、収支報告に虚偽記入の疑い
高松地検に追加告発・計5千万円
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前回知事選で、建設業協会が塚本県議に千万円手渡す
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四国タイムズの七月五日号一面で「どこへ消えたのか、日本ハムの選挙資金三千万」と見出ししたすっぱぬき記事を掲載したところ、読者ばかりか、一般県民の大きな反響を呼んだ。なかには、前回の県知事選における真鍋選挙事務所のでたらめぶりを暴露する者まで現れた。それによると、平成十年の知事選には、県建設業協会から真鍋陣営に二千万円の選挙資金が真鍋陣営に提供され、協会の花田専務が手渡したという。
そのうち、一千万円は、建設会館二階の南側約員室で、冨田協会会長の立会いのもと、花田専務理事から、高松高校時代に真鍋知事候補者と同級生であった塚本修県議(現副議長)が受け取ったようだ。あとの一千万円は、自民党県議会会長の木村嘉巳県議が受け取って真鍋選対事務所の帳簿に記載された。しかし、さきの塚本県議が受け取ったとされる一千万円は選対の帳簿にも記載されていない。当初から、どこかに消えてしまったことになる。いずれにしても、本紙が取り寄せた真鍋武紀知事の四つある資金管理団体のいずれの収支報告書にも、県建設業協会の花田専務から手渡されたはずの二千万円が記載されていない。どうなっているのだろうか。真鍋陣営に入っているのなら、当然、収支報告書に記載する義務がある。記載されていないのは、誰かが猫ばばしたとも考えられる。真鍋陣営のある幹部の話によると、投票日までに相当の陣中見舞金がよせられた。
さらに当選するとお祝い金がびっくりするほど集ったという。真鍋陣営には県職員の農林部関係のOBや現役もいたというから驚かされるではないか。裏方では本多出納長の存在も大きかったとも聞く。
選挙前後に集まった多額の陣中見舞金と当選祝い金が、収支報告書には一切記載されていない。なんと、その大金は関係者に分配されたとも。それにしても、公共工事を受注する業者団体の県建設業協会から、工事を発注する側の知事候補者に選挙資金を提供するのはいかがなものか。賄賂と受け取られてもしかたがない。ましてや県建設業協会の富田会長や最高幹部の村上組社長らは談合のまとめ役。談合によって公共工事費を不当に吊り上げた張本人でもある。
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■大社・日本ハム会長はどうなるのか
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香川県は、鈴木宗男事件の本丸 |
牛肉買取制度を悪用した大型詐欺事件は、東京地検特捜部の捜査も大詰めを迎えたようだ。事件の中心人物とも見られる大社・日本ハム会長は、あわてて入院したとか。七月十八日、福岡市の「日本食品」が対象外を対象と偽装し、国のBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)関連の買取金約一億三千六百万円を不正に受け取った事件で、福岡県警東署捜査本部は詐欺容疑で福岡市の本社や偽装の作業をした工場や工作を指示したと思われる役員など関係先十ヵ所を家宅捜索した。同様の詐欺事件は雪印食品に続き二例目になり、制度を悪用して得た利益は四倍にもなるという。捜査本部は経営陣が関与し、組織的な犯罪かどうかを解明するようだ。
今回の補助金申請先は全国食肉事業協同組合連合会、他に申請受付は五窓口あり、その中でも大社義則氏が運営する日本ハム・ソーセージ協同組合が牛肉買取制度に一番影響があったという。BSE対策で会計検査院が調べたところ、半分以上が不要な支出で、農水省補助の是正求める声が高まっている。補助申請受付団体の日本ハム・ソーセージ協同組合(大社義則理事長)、申請者の日本ハム(大社義則会長)の名も出てくるのではないか。鈴木宗男代議士、鶴岡俊彦総裁、大社義則会長、真鍋武紀知事、円藤前徳島県知事、今回の鈴木宗男事件の根っこに登場する人物かも。
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■円藤・前徳島県知事、収賄を認める
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円藤寿穂・前徳島県知事は、徳島県が発注した公共事業をめぐり八百万円を収賄した罪に問われ、七月十九日、初公判が東京地裁であった。円藤前知事は、罪状認否において「その通りです」と答えて起訴事実を全面的に認めた。「収賄したことは一切ありません」と涙を流しながら否定してから五ヵ月もたっていない。贈賄側の「市場西村建設」の元専務も、起訴事実を認めたので贈賄罪は確定したようなものだ。
四国四県のうち、自、公、民推薦は、真鍋香川県知事と円藤徳島県知事の二人であったが、まず、円藤知事が落ちた。
真鍋知事にも、本紙が指摘してきたように疑惑や問題が多いので、どうなるか、分かったものでない。しかも、八月二十五日には知事選挙がある。真鍋知事に対する県民の人気も急速に落ち込んでいる。
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■県政点描
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△告示前の七月二十六日、香川県建設業協会の会合に鳥飼・高松新空港専務(元県農林部次長)が真鍋知 事夫人を案内して、知事選挙のお願いに押しかけた。この行為は選挙の事前運動。
△県職員のミスから豊島産廃の不法投棄で被害を受けた住民が、県に抗議の運動を展開している時、知事になり立ての真鍋氏が「あなた達の抗議活動は、お金が欲しいのでしょう…」と言った。県民を愚弄しているのもはなはだしい。
△さて、事前運動という選挙違反を犯してまで、知事選挙のお願いに押しかけた夫人は、今回は県民から「真鍋知事さん、建設協会に選挙を頼みに来たのは、お金が欲しいのでしょう…」といわれても仕方がないのではなかろうか。
△香川県警を愚弄(人をバカにしてからかうこと)しているとも見える。官僚時代検察幹部との付き合いがあるので、加藤紘一元代議士のように見逃してくれるとでも思っているのではないか、と言う人もいる。
△ここで考えなければならないのは、前回の知事選挙で、公共工事を受注する業者の団体である建設協会から、工事を発注する側が資金を受領するとは、時代も時代だけに賄賂と受け取られても仕方がない。それもつい最近、公取から談合を指摘され、会員百五十社が追徴金を課せられ、廃業や倒産した業者もある。
△どちらにしても痛みを分ちあっている納税者が納めた金が、談合によって公共工事費を不当に高く吊り上げられ、その談合金が真鍋陣営に還流したことになる。
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■真鍋知事と豊島問題発生と経過
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ちらっと知事が本心を見せたことも
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豊島問題の直接の原因は、県職員の不作為とも言える豊島総合観光・松浦との怖さからくる癒着が原因という。豊島住民が不法投棄と訴えるが相手にせず、兵庫県警が摘発し初めて不法と認めざるを得なかった。それでも、田代弁護士が抵抗に抵抗を重ねたが、住民の熱意と、世論のうねりに押され致しかたなく謝罪。
真鍋知事が県の間違いに抗議する住民に「抗議するのは、お金が欲しいのでしょ」と言った事実を決して忘れてはならない。この言葉が真鍋知事の本心か。住専国会といわれて答弁に経済局長として立ったとき、農協に六千億の負担が来るところを、念書まで持ち出して銀行の母体行に押し付け、農水省が大蔵省を打ち負かしたという功績がある。知事は、むしろ県会から追及されても、豊島住民を守りかばわなければならない。取り返しのつかない大きなミスをした県職員をかばって、豊島を守ろうとした住民を長いあいだ相手にせず、田代弁護士にまかせていたのである。自民党県連が、今回の知事候補推薦した理由に、真鍋知事の実績に豊島産廃への対応というのがある。前回最後に推薦を表明せざるを得なかった自民党が最初に推薦を表明。続けて公明党、最後に民主党の真鍋光広。真鍋光広氏に至っては知事と親戚で、住専では事件を起こし逮捕された麻布自動車から顧問料をもらっていた関係か。
両真鍋は共に税金を食っていた仲間意識が強いのではあるまいか。また、県は豊島産廃の処理について三菱マテリアルに、二百億の施設と百億の運転費用を支出する。ダイオキシン・飛灰の処理で生産される特殊金属は三菱マテリアルのもの、大量の産廃を処理しなければ飛灰から取れる特殊金属が生産できないので県外からの産廃を受け入れる、三菱マテリアルに特殊金属の生産を確保させたあと、県の産廃規制を厳しくする。
なんのことはない、県が三菱マテリアルに儲けのシステムを造ったようなものでないか。このカラクリを知った総会屋が甘い蜜を吸うために三菱マテリアルにおどしをかけ、逮捕されたのではなかろうか。どちらにしても香川県は新たな問題を起こす要因をつくったことは間違いない。こういうことになるのであれば、中坊団長との交渉で最初から、県職員の失敗であったと真鍋知事が謝罪し、四、五百億円、豊島に投資するからその方向で豊島のためになる案を絞ってくれ、と知事が頭を下げた方がよっぽど良かったのではあるまいか。
鈴木宗男と組んで税金を喰った日本ハム・大社会長から、選挙資金を提供されて選挙に出るような真鍋候補では取り返しのできない事態に陥るのではないか。県民もそろそろ目覚めてみてはどうだろうか。
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■県民を無視する知事の責任を問う
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香川町の無認可保育園「小鳩幼児園」で、園児二人に暴行を加え死傷させたとして、殺人と傷害の罪に問われた谷佳津代被告(六〇)の第二回公判が七月十九日高松地裁であった。藤嶋飛士己ちゃん(当時一歳二ヶ月)への殺人罪の審理が行われ、検察側は冒頭陳述で殺害のどうきを詳述。
死を予感しながら救急車も呼ばず、「世間体が悪い、私の犠牲になってもらおう」と考え、飛士己ちゃんを見殺しにした様子や偽装工作を明らかにし、谷被告の殺意を浮び上がらせた。県はなぜ昨年の十一月、女児への虐待の報告を受けて同園に立ち入り検査をした時、谷被告が体罰を認めたのもかかわらず、他の幼児全員の実態調査をしなかったのか、聞くところによれば県職員が消火器を持ち上げて「異常なし」と言ったとか。
また、老人ホーム玉藻園のお年寄りが入浴中に水死した事件もある。これは収容者が入浴中は職員が見守っていなければならないのに、担当職員が隣りの室でおしゃべりに無中だったという。六月県議会で渡辺智子県議が知事に飛士己ちゃんの死亡事故について質問したところ、真鍋知事は「法に照らして適正に処理している」と答弁。渡辺県議は再質問を知事に求めたが、議長席に座っていた塚本副議長が取り合わなかった。それもそのはず、真鍋知事誕生の裏に、塚本県議が深く係わっていた。この光景を目にした本紙社長は「豊島住民に対する扱いや、県職員の裏金をかばう体質を考えると、県民は知事に恵まれていないなあと思ったという。
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■建設会社社長が飲酒運転
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兄の水本県議の足をひっぱるか
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綾南町に本社のある水本建設の水本社長が事務所で酒を飲んで二次会に向う途中、同町の県道に出るコンビニの横で検問していた綾南署に飲酒運転で捕まり、略式裁判で三十万円の罰金を言い渡されたという。これは、六月一日から施行された改正・道路交通法の県内における違反第一号になったとか。水本社長の兄は、県議の水本勝規氏。水本県議は綾南安全運転管理者協議会の会長もつとめている。
その弟が違反第一号とは恐れ入るではないか。水本建設は、兄の勝規氏が社長であったが、県議に当選したので、止むなく、弟を形だけの社長に据えているのである。うわさによると、水本県議の社長時代には賭けマージャンから花札賭博など、加えて女にも強かったというから兄弟そろえば、飲む、打つ、買うを地でゆくようなものだ。
来春には統一地方選挙が予定されているので、水本県議は弟の不祥事に足をひっぱられる恐れも。
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■山のなかに産廃を埋め込んで造成地
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富田組会長、一石二鳥の悪だくみか
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とんでもない情報が飛び込んできたので、すぐに、現地に出向いた。さぬき市大川町の山のなかにくり広げられた現場を一目見て驚いた。そこには広い造成地が生れつつあった。しかし、そのしたには、廃材、コンクリート片、海のカキ屑など土建工事の現場から出された産廃が埋め込まれているのである。もしも、産廃に毒性のものが含まれていたら、豊島の二の舞になることは間違いあるまい。このあたり一帯は、南川養蚕協同組合が所有する山林で、かつて、県内でも盛んであった養蚕業の主役である蚕を育てるために、山の斜面に大量の桑の木を植えていたところである。ところが、県内の養蚕業が絶えて長年たつのに、いまだに南川養蚕協同組合が存続しているのも、おかしい。
本紙が不審に思って調べてみると、なんと、南川養蚕協同組合の組合長は富田隆弘とある。土建業を営む富田組の社長でないか。養蚕業とは全く、何の関係もない。恐らく、富田組社長の父である富田文男・富田組会長がこの山林に目をつけて、乗っ取ったのか、それとも、強引に買収したのか、いずれにしても、現在の実権は富田組が握っている。富田会長は、ここを土建用産廃の投棄場とし、主に大川郡内の土建業者が運んできた産廃を十一トンダンプ-一台分、五、六千円で受け入ればかりか、産廃を土のなかに埋め込んで土地造成を進めているのだ。
富田組は産廃業者の許可は取っていない。また、大規模開発の許可も得ていない。ヤミのなかの不法行為である。なお、富田文男会長は、香川県建設業協会の会長として談合の元締めや不正、不法行為の親玉として悪名を売っている。この人ぐらい厚顔無恥、図々しい人も珍らしい。
他府県の建設業協会の会長には見当らないのでないか。談合など数え切れないほどのあくどい不正を重ねながら、県や関係筋の会長辞任の要求には一切応じず、依然として会長のポストに居座ったままである。県の土木部などはあきれてしまって、相手にもしないという。こんな人を会長に据えておくのは協会にとっても、会員の業者にとっても不利になるのでないか。
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■山本建設会長、香川県でも不法行為か
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曽江谷川から大量の盗水 |
徳島にある地方新聞「トリビューンしこく」の七月七日号には、さぬき市の山本建設会長が徳島県が管理する曽江谷川から違法取水をしているという疑惑が大きく報じられていた。これは、さぬき市多和に本社をおく山本建設の山本会長(当時は社長か)が温泉ブームに目をつけ徳島県でも大もうけしようと、同県の脇町に「清水温泉センター」建設し、同県の営業許可を取り、昭和五十七年から開業し、現在に至っている。
同センターの社長は山本ツルエ氏になっているが、実質的経営者は父親の山本建設会長。ところが、センターで使う大量の水は曽江谷川からずーと盗水を続けていたとしたら、たいへんなことになる。徳島県は、当初行政指導するだけの甘い対応で臨んでいたが十八日、「取水許可が下りるまでは取水を停止する」と急遽厳しい方針に変更した。一方、同じ曽江谷川上流である香川県に、やはり山本正信氏が経営する山本建設生プラントがある。
このプラントに使う大量の水も曽江谷川から盗水していたので、バレることを恐れ農業用水利権を手に入れるために画策しているという。以前にも三宅県会議長経営の生コン会社も同じ盗水問題があったが生かされず、こんな業者に公共工事を発注している長尾土木事務所は「癒着」としてされてもしかたないのではあるまいか。
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■選挙違反第一号は知事夫人か
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八月八日に行われる知事選挙を控えて、七月二十六日、県警は「県知事選挙事前運動取締本部」を設置した。同日、早々に立候補を表明している真鍋知事の夫人が、県職員OBの鳥飼武氏(前高松空港専務)の案内で、県建設業協会の会合に顔を見せて知事選挙のお願いをしたという。これは、明らかに選挙違反に当たる。
捜査関係者の話によると、事前運動の違反第一号は知事夫人とか。笑うに笑えない話でないか。
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■真夏の競演、市町の夏まつり始まる
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歌と踊りと花火大会
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夏まつりといっても、神社で行う祭礼のことではない。県内各市町の観光協会などが主催し、市、町民に楽しんでもらうために行う夏まつりである。観光宣伝もかねている。皮切りは、七月十三日の高瀬町の「高瀬空射矢(そいや)まつり」これは「高瀬お茶まつり」として長年親しまれてきたのに何やらピンとこない名前に変えている。続いて七月二十、二十一日は「かんおんじ銭形まつり」。ことしも、有明浜の銭あさり大会が人気を呼んだ。
善通寺市の「善通寺まつり」も二十、二十一日の両日。賑わったようだ。「三野町ふるさとまつり」が二十日。門前町・琴平町の「こんぴら夏まつり」が二十七日。さらに「さかいで大橋まつり」の前半が二十七、二十八日と続いた。このまつりの後半は八月二、三、四日の三日間。
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■県内一の高峰・竜王山の山開き
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塩江町
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塩江町と徳島県の県境にそびえる県内一の高い山・竜王山(一〇五九・九メートル)の山開きは、関係者約二百人余りが参加し、五合目にある竜王山キャンプ場で行われた。例年通り、ことしも徳島県剣山の円福寺の住職ら八人の僧侶が山伏姿で登山者の安全と無事故を祈とうし、ゴマ供養を行った。
高く積み上げられたゴマ壇にたいまつの火を放って、人々の願いをこめたゴマ札が次々に投げ込まれ、焼あとを僧侶を先頭にして信者も歩いた。また、竜王太鼓同好会の若者が、あざやかなバチさばきを見せる。
この、竜王山は初心者でも楽に登れる安全コースが地元の人によって整備されているので、ことしは登山者が例年の一万人より増加する見込みとか。
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■メバルの稚魚
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高松の沖に放流
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瀬戸内海のサカナを増やそうと県や漁協によるサワラやくるまえびなどの稚魚の放流が続いているが、こんどは、さぬきの高級魚とされるメバル。海の日である七月二十日。高松市に本社をおいてマリーナーを運営する海望企画が瀬戸内漁協と協力して今春ふ化した体長七、八センチのメバルの稚魚二万匹を高松港の沖に放流した。
稚魚は一年後には二十センチにも成長して食卓にものぼるとか。
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■海開き
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津田の松原
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「山開き」に対して「海開き」もある。さぬき市になった津田町の松原海水浴場は、七月一日、海開きを行った。海の安全と海水浴客の増加を祈願したあと、津田小学校の六年生全員が一せいに海に飛び込んで、ことしの初泳ぎを楽しんだ。この海水浴場には県内ばかりか、徳島県からも大勢の海水浴客がやってくる。
また、海の家や売店、ボート屋などが並んで八月下旬まで営業する。
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■うどんの日
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一千食提供
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県生麺事業協同組合が、うどんPRのために決めた「うどんの日」の七月二日、同組合高松支部が、高松市内町の三越高松店の前において、集った人々にうどん一千食を「ぶっかけうどん」としてふるまった。1時間で全部なくなってしまったとか。この日は半夏生(はんげしょう)の日。農家では農繁期も終って、この日にうどんを食べる風習があったという。
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■戦災慰霊祭
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高松市
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七月三日、高松市中野町の慰霊堂において高松市戦災犠牲者慰霊祭が静かに営なまれた。全員で黙とうしたあと、遺族代表が白い菊の花を手向けて手を合わせた。戦争は遠くなったが、犠牲者のことは、いつまでも忘れてはならない。
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■七夕けまり、人気を呼ぶ
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琴平町の金刀比羅宮
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七月七日、琴平町の金刀比羅宮で恒例の「七夕けまり」が行われ、大勢の見物客がつめかけた。約二十人の神職とみこが色とりどりのまり水干(すいかん)とくずばかまの平安時代の衣裳に身を包んで六人ずつが輪になり「アリャーアリ」という独特のかけ声をあげながら鹿皮でつくられたまりを高くけり合った。
見物客は興味深そうに見守り盛んに拍手をおくっていた。シャッターを切る人も。金刀比羅宮のけまりは、県の無形民俗文化財に指定され、全国的にも知られている。けまりは五月五日、七月七日、年末の年三回、一般に公開される。
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■知事選立候補、断念のお知らせ
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七月二十二日、知事選説明会に出席した本紙社長は選挙管理委員長の席に、香川銀行のバッチを胸に付けた大林一友氏が座っているのを見、思わずはずみで知事立候補の意志を固め、二十五日記者会見で表明した。会見の席で、記者から、「自身が立候補するより別の方法があるのでないか…」との質問を受け、また昔から付き合いのある人から、「あんたには小さくとも四国タイムズがあるではないか…」とのお叱りを受けました。
三十日には三井前大阪高検公安部長の初公判で大阪に出かけた時、あるジャーナリストから、ようやく鈴木宗男事件絡みで、真鍋知事のスポンサーである日本ハムの牛肉買取制度の悪用が暴かれようとしていることも知りました。以上のような状況下、川上道大、知事候補を断念します。
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■最後の聖域・検察改革が始まる土俵が出来た
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三十日、大阪地裁で三井元公安部長の初公判があった。検察からの起訴事実は
@登録免許税の軽減措置を受けるための証明書をだまし取ったという疑い
A暴力団から飲食や女性をあてがわれたという疑い
B暴力団の前科調書を事務官に取らせたという疑い
以上、三つの疑いで三井部長は起訴されたのだが、ある意味で本紙は安心した。というのも今後公判で明らかになるであろう調査活動費の不正流用事件を阻止できるだけの重みの在る事件ではないからだ。また起訴できるだけの事実内容でもない。いかに検事総長があわてふためいて三井口封じを指示したかが分かる。
@で逮捕されるのなら、同じ税の軽減措置を何回も行っていた竹中平蔵大臣も逮捕される事になる。
A暴力団がクラブで接待したのは本紙社長のことである。
B渡真利の前科調書を取るように進めたのは本紙社長。逮捕される前の四月十八日夜、六甲の自宅ベランダで、「検察で長年お世話になった、連休明け、最後のご奉公をする」と言った被告席、三井氏の方が、原告席に座っていた検事より、日本の検察を愛している姿に映った。
なお、弁護側は裁判所に八人の証人を申請した。原田明夫検事総長、加納駿亮福岡高検検事長、……川上道大四国タイムズ社……。
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