■真鍋知事への選挙資金という賄賂か
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虚偽の収支報告書、遂に明るみに
本紙の告発、高松地検特刑部に期待する
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真鍋知事の二期目がスタートした。この際、一期目県政の功罪をふり返ってみるのも無意味ではあるまい。結論からいえば、実績はほとんど見当たらず、マイナス面ばかりが目立つ。農水省で審議官を務め先輩の鶴岡事務次官、日本ハムの大社会長やこの度逮捕された鈴木宗男代議士などとの深い付き合いが、悪くでて、傲慢さが身についているとも。この傲慢さが県職員との関係にも現れ、官僚特有の相手を見下した態度で職員に接するから県職員の受けが悪くなっている。
特に、組織替えが頻繁すぎるので県庁内にはやる気が消えてきたのであるまいか。一方、香川県民との関係は、まったく歯車が合っていない。聞くところによれば知事選挙に出馬する何年か前、高松高校の同窓会に出席した真鍋氏が、「もう、香川に帰って来ることがありませんから今回が最後です」と挨拶したという。東京八王子市の自宅や軽井沢の別荘をいまだ手放さずにいるのは、心から故郷香川を愛していないあかしになる。このような真鍋知事が県民の切なる訴えに耳を傾けないというのも、あたりまえでなかろうか。さて、県民が納得しがたい県政上の問題や事件が続発しているなかで、本紙が追及した最近の重大な事例を列挙してみよう。
▲濁り池(綾南町)に豚の汚物放流の問題
綾南町の山のふもとに建つ大林農場の大規模養豚場(約千二百頭)から大量に排出される汚物水が、すぐ下の「濁り池」や「濁り上池」に流入して、吐き気を催すほど汚染し、池の鯉などの魚が死んで浮き上がっている。さらに、坂出市民の飲料水にもなる府中湖に流れ込んでいるのは水系からして間違いあるまい。この現場を見つけた本紙がコトの重大性に驚いて、県に通報したのが昨年の六月、報道したのが同じく八月。本紙の報道により、県があわてて調査したが、いまだに解決策を取ろうともしない。
県は、住民のいのちと健康を守る責任があるのでないか。なお、その後の調査によると大林農場は、綾上町にも大規模な養豚場を持っていたことが分かった。しかも、膨大な汚水を隠しパイプから綾川に放流しているとか。
▲県がカワイに偽装情報を提供
高松市に本社をおく食肉加工業のカワイが米国産牛肉を香川県産と偽って表示し、三越高松支店などで多数販売していたことが発覚し、カワイは一挙に信頼を失って没落してしまった。実は、その前があったのである。
昨年の七月、カワイによる牛肉偽装表示が行われているという情報が、農林省中四国農政局から県に寄せられたのに、監督責任がある県はすぐにも事実関係を調査をしなければならない立場にあるのに、調査しなかったばかりか、なんと、当のカワイに知らせ、おまけに中四国農政局に対して「カワイによる偽装表示の事実はなし」と報告したという。この対応は絶対に許す事が出来ない。これらは大手畜産業の日本ハム大社義則元会長から真鍋知事へ選挙資金として提供した三千万円の効果とも思われる。これは、賄賂と認定してもいいのでないか。大社元会長とカワイ社長は、長谷食肉事業協同組合会長と共に身内同士である。
▲県は、なぜ富田・県建設業協会会長の不法行為を見逃すのか
県建設業協会会長の富田文男氏が会長で、その子の隆弘氏が社長をつとめる土建業の冨田組が実質的に所有する南川養蚕組合(大川町)名義の山林に、産業廃棄物を無許可で不法投棄させていた。それも自らが会長を務める建設業協会の会員から手数料を取っていたというから悪質。
しかも、その事実を隠ぺいするため、なんと不法投棄した山林を、これまた無許可で大規模開発していたのである。
山林開発については、一万平方メートル以上の場合、林地開発許可を県から取得しなければならない。しかし、冨田組は申請すらしていない。なお、これらの不法行為が警察にバレることを恐れ、現場で手数料徴収や廃棄物隠ぺい工作などは身内の松尾総合土木にさせていたというから話にならない。これを見つけた本紙は、すぐ、県に通報した。これによって、まず、地元の長尾警察署が現地へ。翌週、香川県警生活保安課と県廃棄物対策課が現地に出向き、大量の産廃が埋められているのを確認したようだ。しかし、その後、なんらの手を打たないのはどういうことだろう。香川県建設業協会、富田会長は、平成十年夏の知事選挙の際、真鍋知事に協会から二千万円もの選挙資金提供をしていたことがすでに分かっている。
建設業協会・富田会長が、協同組合法違反、森林保全法違反、産業廃棄物法違反など法を犯している事実を県は認識しながら、なんら手を打たず、むしろ法違反をもみ消したり、隠ぺいする側に県が回っているようにも見える。平成十年の真鍋知事への選挙資金は賄賂と疑われてもしかたないのではなかろうか。冨田会長の言動について本紙が何回も追及し、反省を求めるため報道したのに、平然とかまえて、さらに不法行為を重ねているようだ。とくに、殆どの公共工事の談合を取り仕切って、落札価格を吊り上げ、国や県、市に損失を与えているのは衆知の事実。こんな会長をいつまで野放しにしておくつもりか。
真鍋知事自身、法律違反と収賄容疑
四年前の平成十年夏の知事選挙に際して、日本ハムの大社会長から三千万円、県建設業協会の富田会長から二千万円が、それぞれ選挙資金として真鍋陣営に提供されたのは事実のようだ。しかし、なぜか、二つとも真鍋陣営の収支報告書には記載されていない。これは、政治資金規制法違反に当たる。これについては、川上・本紙社長がすでに告発しているから、いずれ、明らかになるのでないか。また、前記の計五千万円の選挙資金については、その後の知事の日本ハムや冨田会長に対する動きから見ると収賄罪になる可能性も高い。お隣の円藤・前徳島県知事の例もある。心配だ。なお、真鍋知事は、農水省在任中、いわゆる「へんど酒」を飲んで酔いしれ、鼻の先を赤くするという笑うにも笑えない話の持ち主とか。
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■発砲事件から五年、いまだ犯人逮捕されず
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香川銀行が信用保証制度を悪用か
大林香川銀行会長を 誣告罪で告訴を検討
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大手公営企業や民間企業などによる不正の隠ぺい、もみ消し、報告義務違反という不祥事が続発。最も新しい事例では、東京電力が長年、多数の原発トラブルを隠ぺいし、国にも報告しなかったことが明るみに出て、国民を不安におとしいれ、東北電力、中部電力、さらには四国電力も同じような事例で、これに続いた。一方、国民の不信が高まった雪印と日本ハムの偽装工作が発覚した時も隠ぺいともみ消しに終始したという。この事件は、国の公金をだまし取る詐欺事件にまで発展した。また、香川銀行坂出支店で「あってはならぬ不祥事」がおこったときも、銀行は形式的に人事異動を行って秘密のうちに決着できたと思い込んでいたようだ。しかし、いち早く本紙が情報を入取し、紙面で報道。これが大きな反響を呼んだのか、本紙編集室にいくつもの電話が飛び込んできた。そのうち、二つばかり紹介してみよう。明らかに香川銀行の行員と思われる女性から、「四国タイムズを入手して読んでみたい。どうすればよいですか」と言ったので、本紙は「香川銀行と各支店に対し、平成四年から十年間、四国タイムズを郵送し続けたが、受け取り拒絶でたばねて返送されてきた。その後は、郵送料の値上げや、経費削減もあって発送を取りやめた。いまさら、香川銀行さんに読んでもらいたいとは思っていません。大林一友会長が辞めたら、別ですが……」とハッキリ答えた。また、宇多津町役場の職員を名乗る男性から、「香川銀行の笠原さんが宇多津支店長のとき、四国タイムズが坂出支店で指摘したようなもみ消しが宇多津支店当時にもあったようです。なお、当町の米沢前町長と癒着していたという噂もある。前米沢町長の姪を香川銀行に採用させたのも、その一つでしょう」と余計なことまで教えてくれた。ふり返れば、平成六年、香川相互銀行川井社長による銀行の私物化を憂いて内部改革の必要性を説いた浜谷博美氏がクーデター扱いにされて追い出された。その後、川井社長の急死により急遽棚からぼた餅式にあと釜についた大林頭取もまた、身内や側近を要職につけて大林一族経営の色合いを濃くしてきた。本紙は、平成六年九月号から大林頭取(現、会長)を批判してきた。ところが、平成九年の夏、香川銀行の不正融資を調査中、暴力団幹部から、「大林頭取の甥から頼まれた。カネで記事を抑えてくれないか」という申し入れがあった。これに対し、本紙は、三度もハッキリと断わる。平成九年十一月二十九日夜の十時半、本紙社長宅に、いきなり四発の銃弾が打ち込まれた。幸いにも弾は外れたが、家族のみんなが恐怖のどん底に叩き込まれたのである。香川県警が未必の故意の殺人未遂で捜査を続けているが、いまだに犯人逮捕に至っていない。拳銃発砲事件から来月で、まる五年がたつ。四国電力の鉄塔倒壊事件も来年二月で時効を迎える。その間、川上社長の周囲には一連のさまざまな事件が起こったのである。
1、 |
平成十年一月五日、四国タイムズの一面に「香川銀行大林頭取側に殺人依頼の疑いも」という見出しの記事を掲載。
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2、 |
平成十年一月二十一日、大林頭取が前記の記事を逆手にとって川上社長と四国タイムズを名誉毀損で高松地検に告訴。
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3、 |
平成十年六月十八日、本紙社長、暴力団幹部から暴力行為を受ける。犯人逮捕。
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4、 |
平成十一年四月十三日、本紙社長、暴力団幹部から暴力行為を受ける。犯人逮捕。
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5、 |
平成十二年一月十九日の夜、川上社長が家族を乗せて帰宅途中、目出し帽で覆面した男に鉄パイプで襲撃され逃げ切る。この時の襲撃犯は五人前後で拳銃発砲犯も加わっていたか。未解決。
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6、 |
平成十二年二月十七日、高松高裁は川上社長に懲役十ヵ月、執行猶予三年の判決。現在、最高裁で審理中。
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なお、川上社長は、九月号の四国タイムズの記事「あってはならぬ不祥事」で、すでに金融庁が香川銀行の暴力団への不正融資、香川県信用保証協会の域外融資らの関連を把握していることを期待。また、香川銀行大林一友会長が川上社長に刑罰を受けさせようとし、うそを並べて告訴したのは許せないとして 誣告罪で逆告訴することを検討中。
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■中四国農政局で、また談合か
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十三日午後一時三十分、中四国農政局(岡山市)で香川県・東王田池改修工事の入札があった。香川県建設業協会会長の冨田組が談合の結果落札の予定。一方、香川農地防災事業所の入札が二時三十分からあり飯山町地内は讃和建設、善通寺市地内は小片建設で決まっていたが本紙の通報で中止になった。今回の対応で本紙として納得いかないことがある。それは、談合情報で入札を中止するなら、なぜ業者から価格を記入した札を徴収し談合の事実関係を調査しなかったのだろう。二十日、三件ともやり直し、岡山の中四国農政局で入札が行われた結果は、冨田組が一億三千五百三十七万円の予定価格を一億二千七百万円で落札。香川農地防災事業所は讃和建設、小片建設が落札。やはり談合情報どおりの結果となった。また富田会長や関係者はアリバイを作るため、農林土木の談合組織で韓国へ旅行中であった。
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■香川県警による不法逮捕が発覚
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九月二十八日の全国紙に、「男性を誤認逮捕」の見出しで、大阪府警が二十七日のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに爆弾を仕掛けたという110番通報があったとして逮捕された大阪市浪速区の男性が、事件と無関係であったことが分かり、処分保留で釈放された、という記事が掲載された。誤認逮捕と不法逮捕、一体どう違うのだろう。誤認は、解決したいと意気込みすぎた捜査、一方、不法は恣意的に犯人に仕立てる捜査ではあるまいか。平成十年夏、長尾署管内で六月に建設業協会・富田会長宅に三発の銃弾が打ち込まれた事件を解決するために談合事件をめぐって、二つの捜査方針に分かれた。この発砲事件を解決するには、香川県住宅供給公社が長尾町地内で発注する、第八工区の談合罪でまず業者八人を逮捕するという捜査方法を支持する長尾署新名刑事課長。一方、談合で富田組の富田会長の方針に従わないので邪魔になる、高木産業の高木茂社長を逮捕するため、競争入札妨害罪という捜査方法を支持する長尾署津島次長に分かれたが、上位にいた津島次長の捜査方針に決まった。
巧妙に仕組んだ冨田組、山本建設らの筋書き通りに、津島次長が捜査方針を運んだことになる。平成十年八月二十七日、高木社長、K組長、T氏の三人が逮捕された。この捜査方針で不法逮捕が生じた。事件とはまったく関係のないT氏が不法逮捕の犠牲者となったようである。なお、藤本孝雄代議士が一枚かんだという話もある。
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■鉄塔倒壊事件、時効が迫る
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一連の事件は関連グループか
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坂出の小高い聖通寺山の中腹に建つ高さ七十三メートルの四国電力の送電用鉄塔が、何者かによって倒壊させられたという事件は、前例を見ない大事件として全国にも伝えられた。それから四年七ヶ月がたって、時効があと五ヵ月に迫ってきたのに、いまだに犯人のメドすらたっていない。川上・本紙社長によると、犯人は暴力団の関係者と見て、ほぼ決まりだという。その説明によると、倒壊事件が起こったのは平成十年二月二十日であるが、なぜか、この事件の前後には不可解な事件が相次いで起こっている。並べてみると、
・平成九年十一月二十九日、本紙社長宅に拳銃四発が打ち込まれたという凶悪な発砲事件。
・平成十年に入ると、鉄塔倒壊の直後、城中建設が請け負った宇多津町営住宅建設中、二階の床に生コンを打ち流す時、何者かによって、床を支えていたサポートのピンが抜かれ、それによって床は鉄塔と同じように倒壊した。
・平成十年六月七日、当時、大川町議長で県建設業協会会長の冨田文男氏宅に三発の銃弾が発砲される。犯人逮捕。
・平成十年八月二十七日、県建設業協会長尾支部が主導した悪質な談合事件が起こったが、県警は、なぜか、談合事件から入札妨害事件に切り替えて、関係の薄い三人を逮捕した。これを指揮したのは当時の長尾警察署津島次長。
・平成十一年一月、聖通寺山の頂上に建つレストラン・シーバス(城中社長経営)で城中社長の厄払いの宴を開いたが、なんと、当選して間もなくの真鍋武紀知事、高松高校同級生の塚本県議やそうそうたるメンバーが出席して関係者を驚かせた。
その後、同年二月頃から暴力団の関連グループは、香川県庁周辺などで、これらをとらえて、公的立場の知事が、なぜ、私的な土建業社の厄払いに出席したのかという抗議の街宣活動を盛んに行った。以上の各事件の主役は、いずれも暴力団の関係者と見られる。というのは、城中社長は昔、暴力団関係を背景に頭角を表したという人もいる。それがバブル時期に、亀井静香代議士の力とつながり、めきめき力をつけて暴力団に従わなくなってきたので、動機は「力の誇示」で再び従わせるために、一連の事件を引き起こしたのでないかと推測する人も。どちらにしても、一部の警察官と暴力団との癒着を断ち切らねば、本紙社長宅発砲事件や鉄塔倒壊事件は解決しないのではなかろうか。
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■知事、厚顔無恥の発言も
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九月定例議会で所信表明
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九月二十四日、九月定例県議会の開会を川上・本紙社長が傍聴した。真鍋知事の所信表明を抜粋してみると、「本日は知事再任後初めての県議会定例会。今後は改革すべきものは改革し、より高いものを求める精神を高める」とし、「第一は、環境問題に積極的に取り組む。第二に、共助とやすらぎを実現し、子どもを安心して生み育てることができる環境づくりや高齢者が健康で快適に暮らせる社会をめざしたい」などと発言。なるほど、よいことづくめを並べたが、知事のこれまでの言動や対応ぶりからして、所信表明は、いささか厚顔無恥とも受け取れる部分が多いのでないか。例えば、環境問題では、富田組が無許可で大量の不法投棄をしているのになぜか放置している。また、濁池の汚水問題にも手をつけていない。さらに、共助とやすらぎの実現をうたっているが、現実には無認可保育所の園児が死亡。これは、県が無認可保育所の取り締まりを行わず、県に保育所の指導、管理をする義務責任があるのに、その責任を果たさなかったためである。
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■動物園跡地を大型バスの駐車場に
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いまが絶好のチャンス
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四国で最も古い動物園といわれる栗林公園動物園(高松市栗林町)が、九月末で休園した。休園といっても再開の見込みがないから閉園とするほうが正しい。なんといっても、香川一水園長の後継者がいないということなので仕方あるまい。動物園の土地は県の所有である。一年以内に、一ヘクタールという広い土地が県に返還されるが、県は、どのように利用するのだろうか。
本紙が、かねてから何回も紙上で提唱してきたように、天下の名園・栗林公園の観光にやってくる大型バスの駐車場にするのが最もよいと、重ねて提唱したい。跡地は広いので、乗用車の駐車場と自転車の駐輪場も併設できるのであるまいか。また、栗林公園東側にある用水路にフタをして歩道を広げたら、観光客も、バスも、クルマもゆっくりと出入りできるようになるから交通渋滞緩和のためにも強く要望したい。大型バスの駐車場と用水路にフタをして歩道を広げることの二つが実現できたら、観光の活性化につながることは必至といえよう。
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■米沢前町長の収賄は他にも
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先日、収賄罪で逮捕、加重収賄罪で起訴された米沢正文・前宇多津町長について本紙が調査したところ、他にも収賄を繰り返していたことが分かった。その一つとして、町立「デュアル・スポーツセンター」がある。建設費は約六億円とか。この建設については、当初、詫間町の富士建設が請け負うことに内定していたが、S土建工業が今後出る工事と引き換えに、強引に割り込んで決着したようだ。カネの力で請け負うことに成功し、米沢前町長には四百万円、宮本前町議長には百万円が渡たったようだ。(贈賄は三年で時効、収賄側は五年)しかも、発覚しないように、カネは高松のプールの建材業者を迂回して届けられたという。さらに、設計は観音寺市の斎賀設計が請け負ったが、ここからも、米沢前町長に百万円、宮本前町議長にも百万円が贈賄されたとか。なお、立件の要因である「ユープラザうたづ」内に納めた彫刻については、彫刻製造業の「○○○」から仕入れ、運送は経営者が同じ「○○(○○)」を利用し、町長決済の七百万円未満の六百八十万円と三百万円弱にして随意契約。
なお、贈賄側の時効は三年で○○○○○社長の立件は免れたがとんだ迷惑であった事にかわりはない。
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■県内基準地価、過去最大の落ち込み
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下落傾向は郡部にも及ぶ
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県は、国土利用計画法に基づいて、本年七月一日現在の県内基準地の地価を公表した。基準地価は、住宅地、宅地見込地、商業地、準工業地、工業地、市街化調整区域内宅地、林地という七つの用途別に一平方メートル当たりの価格を表示したもの。いずれも、昨年より大きく下落。さらに、下落傾向が郡部にも波及していることが分った。平均価格は、住宅地が五八、四〇〇円(前年比マイナス三・四%)、宅地見込地が三九、二〇〇円(マイナス五・四%)、商業地が一二九、六〇〇円(マイナス六・九%)、準工業地が一一三、七〇〇円(マイナス七・〇%)、工業地が二八、四〇〇円(マイナス三・二%)、市街地調整区域内宅地が五六、三〇〇円(マイナス三・八%)、林地が一〇アール当たり八六二、一〇〇円(マイナス六・八%)、全用途の平均価格は七二、二〇〇円(マイナス四・三%)となった。
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■本島の山火事、やっと鎮火 三百二十九時間も燃えたのか
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丸亀市の沖に浮かぶ史蹟の島・本島に山火事が起ったのは暑い盛りの八月二十日の午後、当初はすぐにも消えると誰もが思っていたのに、なんと、発生から十五日ぶりの九月三日の午後十時に、ようやく、鎮火が発表された。約三百二十九時間がたつ。延焼したのは山林の百六十ヘクタールも。これは島の面積の約四分の一にも当たる。平成になってからは全国最大の山林火災とか。それでも、鎮火宣言を知って島民の皆さんは、ホッと胸をなでおろしたようだ。半月間、男性は消火活動の手伝い、女性は炊き出しに追われてきたのである。なぜ、こんなにも鎮火が長びいたのか。
丸亀市の消防本部の説明によると、「離島という悪い条件に加えて、島の消防団員が少なかった。また、山が急峻で、火災現場まで登るのも難しかった」となげいていた。山火事騒ぎは、なんとかおさまったが、あとがたいへん。緑の再生は一朝一夕にできるものでない。島民に取っても丸亀市や県にしてもアタマの痛い大問題。
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■今夏の人出 津田の松原
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ことしの夏、県内一の海水浴場として県外にも知られた白浜青松の美しい津田の松原(さぬき市)を訪れた人は、市の発表によると、十九万二千七百二十人。ことしは二十万人以上を見込んでいた市はあてがはずれて渋い顔。七月の高松自動車鳴門-板野間の開通もプラスにならなかったのか。
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■ショッピングバス 高松市が補助
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高松商工会議所が中心となって試験運行を続ける市内循環のショッピングバスが十一月から一年五ヵ月間運行されることが決まり、高松市も補助する。これは、高松市、高松商工会議所、高松中央商店街振興組合連合会で構成する市内循環バス運行協議会が実施し、事業主体はコトデンバス。
走行距離は九・一キロ。JR高松駅とJR栗林駅を結んで栗林公園、県庁、高松市役所、百貨店、商店街などを回る。料金は百円。
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■仁尾の八朔(はっさく)人形まつり賑わう
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おとぎ話の舞台を再現
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仁尾町に古くから伝わる八朔人形まつりが九月二十一日から三日間、開かれた。八朔とは、旧暦八月一日の馬節句、男の子の節句である。約四百年の昔、仁尾城主が敵の攻撃を受けて三月三日に自刃し、落城したので仁尾の人々は三月三日のひな祭りはせず、八朔の日に馬や武者人形を飾って、男の子も、女の子もお祝いしたというのが起源とか。民家の座敷、商店の店頭、お寺、車庫など町内の十六ヵ所に、おとぎ話などの場面が箱庭風に再現されて人気を呼んだ。夜はライトアップ。初秋のロマンただよう風物詩である。
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■ドイツ兵との交流を偲ぶ
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エンゲル祭(丸亀市)
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第一次世界大戦のとき、中国の青島で日本軍の捕虜となり、丸亀市塩屋町の本願寺塩屋別院などに設けられた捕虜収容所に連れてこられた三百二十人のドイツ兵と地元住民が音楽などを通じて温かく交流していたことを偲ぶエンゲル祭が、九月八日、同市土器町にある駒ヶ林軍人墓地で開かれ、大勢の市民が参加した。エンゲル祭は昨年に次いで二回目。午後十一時から慰霊祭、午後三時からは講演や歴史調査班による発表があった。午後六時から音楽祭。ドイツにちなんだ曲目の合唱や演奏が披露され、盛んな拍手がわいた。ドイツ兵が丸亀市で暮らしたのは二年余りとか。なお、エンゲル祭のエンゲルとは、収容所にいた音楽家のパウル・エンゲル氏の名前から取ったもの。
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■「讃岐三白展」東からオープン
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引田町歴史民俗資料館
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「讃岐三白」ときかれても、返答にまごつく人が増えてきた。いろいろな説もあるが、「讃岐三白とは砂糖、塩、綿である」として、その歴史などを紹介する讃岐三白展が九月四日、引田町の歴史民俗資料館で始まった。十月十四日まで。会場には、製糖の版画、塩かます、はたおり機など江戸時代の後期から明治、大正、昭和時代に至る興味深い資料がいくつも展示されているので入場者たちは熱心に見入っていた。讃岐に生まれた者としてぜひ見ておきたいものであるまいか。引田が終ったあとは次の会場で展示される予定。
香南町歴史民俗資料館 十月二十六日 ― 十二月十五日
海の科学館(琴平町) 十二月二十二日 ― 平成十五年一月二十六日
牟礼町石の民俗資料館 二月六日 ― 同十六日
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■市長らによる高齢者訪問
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長寿者が大幅に増えた
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九月十五日は敬老の日。この日より、かなり前から恒例の地方自治体首長による高齢者訪問が始まった。高松市の増田市長と北原議長は、市内に住む九十八歳以上の高齢者六十四人の家庭や老人ホームなどの施設を訪ねて励ましたり、慰さめた。同市の最高齢者は百八歳の西山ヤスさん(県内二位)また、善通寺市の宮下市長は、年内に九十歳を迎える高齢者九十三人を訪ねて長寿を祝った。さらに、観音寺市の白川市長は、敬老の日までに九十歳を迎える高齢者を二十一人を訪ねてやさしく激励した。県の高齢者調査によると、県内の百歳以上の高齢者は百九十人。前年より二十人増えている。そのうち男性が四十三人、女性が百四十七人で、女性が男性の三・四倍にもなった。最高齢は百八歳の森ハルさん、綾上町に住んでいる。長寿国ニッポン、萬々歳でないか。
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