■金融庁、香川銀行を特別監査
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坂出支店の不祥事が発端か銀行改革のカギは「取引進行表」
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香川銀行坂出支店で発生した不祥事とは次のようなものである。昨年の年末が近づいた頃、坂出支店(坂出市京町)の井上という外回りの行員が、お得意先のA社から二千万円の融資を依頼され、気軽に引き受けてしまったらしい。ところが、坂出支店によるA社への融資が年末までに出来なかったので、あわてた井上行員は、B社が預金している口座から、無断で不法に二千万円を引き出し、A社に渡したとか。今年に入って、B社は、預金から二千万円の金が引き出されている事を知って、一月九日、B社社長がカンカンに怒りながら坂出支店長に電話をかけてきた。ちょうど、朝礼の真っ最中であったので、行員のみんなが知ってしまったという。とにかく、坂出支店どころか、香川銀行にとっても一大事である。色を失った笠原支店長が本店に報告し、指示を仰いでもみ消し工作に奔走したのは間違いあるまい。その工作がうまくいったのか、B社の社長が、笠原支店長が留守の時、坂出支店にやってきて、「先日、預金が減っていたと言ったのは当社の間違いでした。迷惑かけてすみませんでした」とアタマを下げたという。これは明らかに猿芝居でないか。こうして、不祥事もみ消しは成功したかのように見えたが、本紙は、そのあらましをつかむことが出来た。金融庁も、この事実をつかんだのか、十月二十三日から香川銀行の監査を行う事になった。日銀の定期検査があって半年にもならないのに、金融庁の監査があるのは異例のこととか。十月二十三日、予定通り、金融庁から六人、財務局からも一人、計七人が参加し香川銀行の監査が始まった。
香川銀行側はこの不祥事は坂出支店で発生し、坂出支店単独で処理したことにし、本店には報告もなかったので、本店には責任なしとして押し切るつもりらしい。その一例として坂出支店からの事故報告により人事異動を行ったのに、金融庁に対するポーズとして再度、人事異動を行ったのである。即ち、笠原支店長が事務部主任に、薮内前次長は検査部副検査役に、いずれも降格した。さらに、本店の山田人事部長も、久保常務の責任をかぶって部長代理に降格。しかし、坂出支店の不祥事は坂出支店からすぐに本店に報告された可能性が強い。笹原前支店長は本店の多田常勤監査役と特に親しく、毎日、電話し合っていた仲というから、多田監査役を通じて本店幹部が知らなかったはずがない。多田監査役は屋島支店長や坂出支店長も歴任しているが、こんな人が、まぁ、監査役といわれるほど不適格な人物。また、本店が知っていたからこそ、第一回の人事異動が行われたのでないのか。なお、香川銀行は金融庁の指示によって、各支店に対し、支店でいままであった不祥事について、十月末までに報告するように通知したという。しかし、香川銀行にはかくしたり、ごまかすという風潮が強いので、この報告に期待するのは無理であるまいか。今後、金融庁の監査によって、どんな悪質な不正が飛び出してくるか分からない。大林一友会長の責任を問われる事態にも発展する可能性もある。まさに、香川銀行が改革できるか、否か。大林会長の最大のピンチである。本紙が、これまでの調査によって大林会長が関係したと思われる悪質な不正疑惑はきわめて背任性が強い。大林会長が手を染めた例を挙げると、井坪建設、ブルージャパンが迂回融資、グレイスが直接融資。金融庁は、金融業界刷新のために、融資に至る経過を徹底的に調査され、加えて本紙への拳銃発砲、鉄パイプ襲撃事件解決のためにも刑事告発を期待する。
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■大成建設、シンボルタワー建設で横暴が
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サンポート高松にあるシンボルタワーの建設は、大成・戸田等のJVが請け負って平成十三年八月から工事を進めている。この大型建設工事については問題が多いようだ。第一に、請負金額の四百億円が高すぎることである。市民オンブズマンも指摘しているように半分ぐらいの金額でも可能だったのであるまいか。公共工事であるから、もしも、適正価格を上回っているなら、その分だけ県と高松市の税金のムダ遣いになる。大成建設は現在、銀行からの不良債権処理のためか、利益追求に走りすぎているように見える。この工事でも、本店の債務超過へのカネ集めの搾取と取られてもしかたないようなやりかたをしているようだ。次に、大成建設が下請け業者を締めつけ過ぎていることである。大成建設は、下請け業者のすべてに安い金額を押しつけ、その他の条件も厳しくしているので、まだ契約できない業種さえある。そのため、工事全体が計画より二ヵ月も遅れているとか。この工事は三部門から構成される。一つは香川県の施設。一つは高松市の新市民会館で百九十三億円。もう一つは、民間企業グループでテナント事業を展開する部門である。すでに終ったことであるが、選考の時点では、テナント事業部の建物建設費はグループで資金を負担する事になっていた。自己で資金が調達できる比率は、伊藤忠グループが十l。大成建設グループが三十l。西松建設グループが百lになっていた。従って、金額を自己資金で対応できるとした西松建設グループを選考し契約すべきであったのでなかろうか。なお、大成建設本社は、建築現場の責任者として加藤工事長、設備部門の責任者として安達室長を高松に派遣している。二人とも単身生活であるから、なにかと付け届けしてごきげんを取る一部業者がいる。ところが、そんなことをせずしごと一途にがんばる業者を排除するというから人気が悪い。こんな責任者のもとで工事が予定通りに進むだろうか。他に問題のある例をあげると十三年に善通寺市発注(野村設計)の、仙遊町市営住宅を請け負ったが、大成建設の小橋(統括)営業部長が善通寺市の平岡助役と丸亀高校で後輩に当たり、地元業者を排除して、大成建設に落札させるため大手業者のみ指名したともいわれている。また、十四年度発注の特別養護老人ホーム・仙遊荘(大阪・大建設計)については、すでに、大成建設に決まっているのか。
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■県政点描
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▲不景気知らずの県職員給与が初めて引き下げられる。十月二日、県人事委員会は真鍋知事と真部県議会議長に対して県職員給与を二%引き下げるように勧告。これによって、近く、県職員の月給が下がることに決まった。勧告通りに実施されると県職員給与の平均月額は三十八万八千八百二十六円。現行の三十九万六千八百十五円に比べると約八千円のマイナスになる。それでも、県内の会社や工場、商店などの民間給与より、まだまだ高いのであるまいか。
▲県は、さきほど豊島の産廃処理事業のランニングコストについて、年間二十七億円から二十八億円が見込まれると公表した。全部の処理には十年かかるのでランニングコストの合計は二百七十億円から二百八十億円にもなる。豊島産廃の総事業費は、直島町に建設中の中間プラントなどの施設整備費が約二百十億円であるから両方合わせると約四百九十億円にも上る。こんな巨額を生んだのは、豊島問題に対する県幹部の対応のまずさと、担当職員が、大量に持ち込まれる産廃の不法投棄を阻止できなかったことに起因すると言ってもよいだろう。
▲早くから、小豆郡三町合併協議会をスタートさせて、合併の早期実現をめざしてきた土庄、池田、内海の三町は住民アンケートを実施した結果、合併反対票が賛成票の二倍を占めたので、合併を断念し、合併協議会も解散することに決めたようだ。真鍋知事も残念がっていたが、致しかたあるまい。
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■山本建設の業務上過失致死、真相を解明せよ
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死亡事故報告書、捏造の疑いも業者に県も警察も協力したのか
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橋の架け替えのため古い橋をこわして撤去した場合には、業者が直ちに、危険防止用の防護柵を設置するのは常識である。法律でも定められている。ところが、平成十年十月中旬、山本建設(本社・長尾町)は、橋がなくなっているのに台風が近いという理由で、防護柵を設置せず、現場に資材を放置していた。十月十九日の早朝、近くに住む八木さんが防護柵がなかったため堤防から川に転落して死亡した。すぐに、長尾警察署が調査にやってきたが、なぜか、形だけの検証はしたがすぐに引き上げたという。、まもなく、山本建設からは事故報告書が長尾土木事務所を経て、県に提出された。それによると、山本建設は、死亡した本人は「変な人」で、自分の過失で死んだのであるから、当社には全く責任がないと強弁している。しかも、当然設置しておかねばならない防護柵についてはふれていないという。おかしい。それが最も大切なことでないのか。また、管内の建設業者を指導、監督する立場にある長尾土木事務所の事故報告書も、山本建設の事故報告書を検討せずそのままうのみにして、なんと、山本建設になんら過失なしと認め、指名停止の処分もしなかったのである。
一方、長尾警察署も、なぜか、山本建設に味方して、一方的に死亡した本人が悪いと決めつけている。驚かされるではないか。しかも、以上の三者とも、死亡した本人が「変な人」であったから事故を起こしたと、まるで人権を無視した言葉を繰り返している。公務員は、とくに発言に注意せねばならない。この暴言は許すことができない。死亡した人の家の人や近所の人に聞いても本人は普通の人で決して「変な人」でなかったと証言している。山本建設は、自分の責任と多額の賠償金を免れるために、普通の人を「変な人」に仕立てあげて責任を全部押し付けたのか。これは犯罪である。それに加えて、監督する立場の長尾土木事務所と、十分に調査せねばならない長尾警察署が、一も二もなく、同調して、山本建設をかばおうとしているのは、どういうことか。県民の一人としても納得することができない。川上本紙社長も、この問題について県の担当課と話し合ってみたが、そのときも県職員の口から、死んだのは「変な人」であったという不遜な言葉が何回も飛び出してきたのでびっくりしたという。この問題については警察が、山本建設に先に捜査協力をさせているので、死亡事故については不問にせざるを得なかったのであるまいか。今後は公平な視点から真相を解明することが必要。こんなことが、県政のゆがみを正すきっかけにもなる。
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■木村義雄代議士が厚生労働省の副大臣
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内閣改造に伴う関連人事で、なんと、木村義雄代議士が厚生労働省副大臣に就任した。地元では、早くも「あの人に副大臣が務まるのだろうか」という不安がる声があがっている。しかし、まあ、大臣もしっかりしているし、別の副大臣もいるから、なんとかいけるだろう。当の木村代議士は「これで次の総選挙も大丈夫だ」と張り切っているとか。ところが、木村代議士の支持者のあいだでは、「厚生関係の副大臣となれば検察の捜査査対象の職務権限がある。善通寺市の国立療養所・小児病院の新築工事も始まるからまた、口利きに動くのであるまいか。なんとも危なっかしい」といううわさが早くも流れている。そのうえ、妻の実家である頴川家が経営してきた幸福銀行の経営が破綻し、巨額の不正融資を行ったとして社長、副社長を務めた頴川兄弟には懲役刑が求刑されたので没落が始まったといえよう。これによって木村代議士は最大の資金源を絶たれたことになる。振り返ってみると、木村代議士は父・武千代代議士の地盤、看板と母親の身内のそごうデパートからの資金提供を受け継ぎ、さらに妻の実家である頴川家から巨額の資金提供を受けて、運よく、当選を重ねてきた。
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■県警、重要容疑者を取り逃がす
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職務怠慢か、失態か
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宇多津町に本社を置く城中建設の城中社長はさきに傷害、監禁で逮捕、起訴され釈放された。その直後、宇多津町の米沢前町長が彫刻納入業者からの収賄容疑で逮捕された。続いて、米沢前町長との贈収賄容疑が固まってきたのか、県警は城中の逮捕状を再度取った。しかし、折りしも宇多津町長選挙の運動期間中であったので、谷川陣営に悪影響を与えるのは好ましくないと投票日まで待つことにしたという。城中社長はこれを知って、北海道に逃亡。その後、国外に脱出したらしい。逃亡先はソウル、サイシュ―島、福建省のアモイでないかとも。結局、県警は重要容疑者をどたん場になって、また、取り逃がしたのである。これは職務怠慢によるものか、それとも県警の失態だろうか。
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■県議会でも知事と大社会長の関係を問う
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知事、「一般的な関係に過ぎない」と突っぱねる
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九月定例県議会における一般質問で、砂川県議や樫県議が真鍋知事に対して次のとおり質問。「『週刊新潮』に書かれていたが、真鍋知事は日本ハム大阪本社に県職員を企業研修のためと称して派遣しているようであるが、日本ハムは牛肉買取制度を悪用した詐欺容疑で捜査機関から捜査を受けている会社。会長の大社氏が県出身だからといっても、特別扱いにすることはあるまい。すぐにも、日本ハム本社から県職員を引き上げるべきでないか。」この質問に対し、真鍋知事は次のとおり答弁した。「大社会長とは高松高校の先輩後輩の関係。
また、大社会長は大阪県人会の会長でもあるので、あくまで一般的なつき合いで特別な仲ではない。従って、日本ハム大阪本社から県職員を期間途中で引き上げる考えはない」続いて、樫議員は、「真鍋知事が地元情報紙の社長から告発されている事件や香川県信用保証協会が域外保証を行っていたという疑いは、どうなっているのか。真相をお聞きしたい」これに対して、真鍋知事は、「香川県信用保証協会が情報紙に掲載されたようなことを行った事実はない」と言い切った。今後、この問題がどう推移していくのだろうか。注目したい。また、情報によると、東京地検特捜部と警視庁は、日本ハムの牛肉買取制度悪用や、香川県で発覚したカワイの虚偽表示から起きたインサイダー事件(株価急落で損失を免れるため売り抜ける)の捜査も積極的に進めているようだ。また、日本ハムから三千万円の選挙資金を受け取ったとされる真鍋知事も、川上・本紙社長の告発によって捜査が着々と進んでいるのであるまいか。これは年内にも終了させてほしいものだ。
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■「不作為」は有罪となる
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最高裁が初判断
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十月二十三日、最高裁の福田裁判長は、リクルート事件に関与した高石元文部次官の収賄容疑について「リクルート社の問題点が明らかになっていながら、適切な行政措置を取らなかったという不作為は、わいろの対象となる職務行為に当たるとする新しい判断を示した。初めてである。これによって高石被告の有罪が確定した。不作為、いわゆる「お目こぼし」が有罪になるのは重大な判例になる。県内においても、県や、県警などが、不作為と認定できるような行為を繰り返してきたことは、本紙の報道によっても明らかである。その一例をあげてみよう。本紙二面に掲載した長尾町内における転落死亡事故については、長尾土木事務所が十二分に調査して解明すべきであったのに形式的な聴き取り調査ですませたという。明らかに不作為でないか。さらに、長尾警察署は死亡事件にも関わらず、かつて加害者である山本建設に捜査協力させた経緯があるので事件を不問にすべく、死亡者の遺族の話も十分に聞かなかったという。これには津島次長の意向が働いたとも。普通であれば、警察は徹底的に調査し、加害者と被害者の遺族の話も十分に聞いて、双方が納得できる結論をだすはずである。それをしなかったのは完全な不作為と決めつけられよう。この件については土木事務所や警察の不作為に憤慨した遺族は、業務所過失致死罪として刑事告訴したが、長尾警察署長に再三頼み見込まれて取り下げた。なお、請負契約に違反して業務上死亡事故をおこした山本建設の責任を認めて、指名停止にすることを強く求めたい。指名停止処分されるはずの山本建設が、指名停止されないのは、「お目こぼし」「不作為」そのものでないのか。
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■動物園跡地は駐車場に最適
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用水路に蓋かけして道路拡幅も
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本紙が、県観光振興対策の一つとして強く提言してきた栗林動物園跡地を駐車場にすることについては、これを理解する県議やこの案を支持する県民が増えてきた。さらに「動物園跡地は駐車場に最適だ」と認識する声も高くなった。別掲の栗林公園配置図でも分るように、栗林公園を訪れた観光客はクルマを降りるとすぐに公園に入場できる。いままでのように、せまい地下道を人波に押されながらくぐりぬけて、やっと公園の入口にたどり着くという苦労は消えてしまう。さらに、動物園跡地は広いから大型観光バス以外にも普通車も、自転車も十分に収容できよう。従ってバス駐車場とせず、「総合駐車場」にすることが望ましい。また、公園入口の用水路にはコンクリートの蓋をして歩道を広げると、人もクルマも入場しやすくなる。交通渋滞の解消にもつながる。
これは駐車場を設置する前にもできるのであるまいか。早期実現を期待したい。というのも春の観光シーズンの混み具合はたいへんだからである。なお、いままで栗林動物園が担当してきたケガや病気をした傷疾動物の保護対策の施設は、県営野球場(高松市生島町)か、サンポート高松の一角に設けたら、よいのでないか。
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■西讃に大きな新市が誕生か
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観音寺市と周辺の五町が合併
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十月一日、観音寺市と周辺の山本、大野原、豊中、豊浜、財田の五町でつくる合併協議会が発足した。豊中町で行われた合併協議会の調印式には一市五町の首長が出席して調印。これで、平成十七年(二〇〇五)三月一日には、西讃にも新しい市が誕生することが本決まりになったようなものだ。新市は、人口が九万七百八十五人(平成十二年十月の国勢調査から算出)になるから、いまのところ、高松市に次ぐ県内第二の人口規模になりそうだ。「西讃の都」といえよう。合併協議会の会長には白川観音寺市長が就任。協議会の委員は三十六人。また、事務局の陣容も整ってスタートした。職員は十三人。今後、協議会は新市の名称や庁舎をどこに置くか、さらに、新市の建設計画書作成などについて話合っていくという。
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■かがわ国際フェスタ2002
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サンポート高松で開く
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十月十三日、県や県国際交流協会が主催して、サンポート高松(高松市浜ノ町)で「かがわ国際フェスタ二〇〇二」を開催した。これは、昨年までの「国際交流フェア」を充実したもので、七十五団体が参加し、会場に来訪した人も昨年より九千人も多い約二万七千人。大型バースの横につくった特設ステージでは、フィリッピンやパラグァイなどの珍しい踊りが披露されたあと、讃岐国分寺太鼓保存会と県国際交流会の外人が共演して見ごとな和太鼓を演奏。これにはヤンヤの喝采がわいた。
また、二十五団体が出店した通りには多彩な外国料理がおいしそうに並んでいた。とくに、東南アジアや南米の珍らしい郷土料理が人気を呼んだとか。この催しで、サンポート高松も、ひさしぶりに賑わって、楽しいムードが溢れていたように見えた。
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■こんぴらマラソン
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全国から参加者
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マラソンといっても、平地を走るものではない。お宮の表参道の長い石段を上り下りして健脚を競うものである。町観光協会が主催し、三十七回目。今年は、全国から昨年より多い六百八人が参加し、そのうち、完走者は五百九十七人。
最高齢者は、なんと、八十歳の元気な老人。このマラソンは、六`コースと四`コースに分かれて一般男子、一般女子、シニア、ジュニアの各部門別に行われた。一般男子の優勝者は観音寺市の竹田隆彦さん。四連覇である。また、石段には大勢の参拝客が立ち止まって選手たちに声援を送っていた。こんぴらマラソンは全国でも珍らしいユニークなマラソンの一つといえよう。
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■どぶろく仕上がる
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豊中町
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十月十七日、豊中町の宇賀神社では秋祭りに参拝する大勢の人にふるわれる「どぶろく」の口開け式が行われた。口開け式には氏子総代らが出席。九月二十七日に仕込みして、ようやく、できあがったばかりの新酒は、神前に奉納されたあと、出席者にふるまわれて、好評を得たようだ。宇賀神社は、酒つくりの神さまを祭っており、古くから酒のつくりかたを口伝で伝承。これは、約三百年も続いてきたという。なお、宇賀神社の秋祭りは、どぶろく祭りとして近隣に知られている。
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■すしで慰問
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県鮨商組合
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県鮨商生活衛生同業組合は毎年、老人ホームなどにすしなどをふるまって慰問をしているが、ことしは十月二十二日、綾上町にある特別養護老人ホーム「松林荘」を訪問し、入所者ににぎりずしや巻きずしをふるまって慰問した。また、近くの山田保育所の園児約四十人も招待して、すしなどをふるまった。園児らは入所者のお年寄りと一しょに歌うなどしてほほえましい交流の場を演出していた。入所者も、園児らも、おすしに舌づつみを打ったとか。
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■秋祭り各地で賑わう
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金刀比羅宮の例大祭 琴平町
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四国一の秋祭・金刀比羅宮(琴平町)の例大祭が十月九日から十一日まで盛大に行われた。呼びものの「みこし渡御」は十日の午後九時から、毛やりを振る奴(やっこ)を先頭にして、馬やかごに乗った可愛いらしい頭人四人と氏子総代、さらに、平安武者の装束に身を包んだ男約五十人がかついだ金ピカの大きなみこしが続く。沿道には、全国からやってきた大勢の参拝客がじっと見守った。手を合わせておがむ人も。まさに、平安時代の大絵巻。総勢約六百人の大行列は、七百八十五段の長い石段をゆっくりと降り、街なかを通って約三時間後に神事場に到着。翌十一日の午前九時、みこしは神事場を出て本宮に帰られた。
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■太鼓台の土俵舞い
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土庄町
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十月十三日、勇壮さをもって知られる土庄町伊喜末の伊喜末神社の秋祭りが賑やかに行われた。各地区から奉納された八つの太鼓台が同神社の馬場に勢ぞろいして土俵舞いを披露。大きな太鼓台が音をたててぶつかり合ったり、勢いよくぐるぐる回ったりして、お祭り気分を最高潮に盛りあげた。
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■一億二千万円のちょうさ
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豊浜町
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十月十八日から三日間にわたって行われたさぬき豊浜ちょうさ祭に、制作費一億二千万円という超豪華なちょうさがお目見栄して見物人をあっと驚かせた。このちょうさ、刺しゅうはすべてまばゆいような金糸を使って豪華けんらん、高山市に住む名工が四年がかりで制作したとか。実に、見ごとなものである。普通のちょうさ制作費は五千万円から六千万円どまり。
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■大島青松園で心温まるコンサート
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六十七年ぶり、本居若葉さんが熱唱
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庵治町にあるハンセン病国立療養所「大島青松園」を、歌手の本居若葉さんが六十七年ぶりに訪れて、心温まるコンサートを開いた。本居若葉さんは、童謡「七つの子」などいくつもの名曲を作曲した本居長世氏の三女。本居氏は、昭和十年(一九三五)、若葉さんを連れて同園を訪れ、童謡コンサートを開いたことがある。本居長生の記念館・本居長生メモリアルハウス(三重県松坂市)の松浦館長が、本居氏の日記から本居氏親子が青松園を訪問したという記録を見つけて、「若葉さんに、もう一度、青島園でコンサートを開いてもらったら、どうか」と話をまとめたようだ。この日、若葉さんは松浦館長と同行して、六十七年ぶりにコンサートを再現した。これには入所者のほか、高松市二番町丁小学校の児童二百人も参加して、じっと聞き入ったという。若葉さんは八十三歳の高齢ながら、透き通るような美声で、聞く人を慰さめ、励ました。その途中、六十七年前のコンサートに参加したという入所者と一しょに歌って大きな感動の渦を巻き起こした。
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