■香川再生へ三つの処方箋
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知事退任こそが先決県庁内のモヤモヤもふっ飛ぶ
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真鍋県政も二期目に入った。一期四年間の真鍋知事に対する県民の評価は、どうだろうか。発足当初、真鍋知事に期待した県民の、知事の県政取り組みのまずさや、非常識からのちぐはぐさに失望し、人気も下がり放なし。それまでなんとかやってきた県政は真鍋知事になって足踏み状態どころか後退気味。あしたの展望も見えないようだ。このままではいけない。このあたりで県政の正常化を断行して正しい前進を期待しようではないか。
1、真鍋知事の退任
真鍋知事の最大の失政は、いうまでもなく、豊島問題である。当初、県職員の過失を認めず、住民にもあやまろうともせずして対立し、いたずらに解決を引き伸ばしたばかりか、県側の損失を増大させた責任は大きい。また、プール金問題は今年一月、横山容疑者の公金不正流用をきっかけに発覚。知事部局、県教委、県警、県の外郭団体が費消したプール金の総額は八億三千五百十二万円に上った。本紙が平成八年に指摘した時には三億程度で、共済で返済する話も出ていた。しかし、その後、裏金の額も増えとうとう十一月二十八日横山靖則元副場長が詐欺の疑いで逮捕された。真鍋知事には香川に骨を埋める気もなく、子供もいないせいか、香川県との縁がないような気がしてならない。香川を見捨てた知事による失政は、今年二月に香川町内の無認可保育園で起きた園児虐待事件で再発した。さらに、ミスミ・ソアリス・リリアンちゃん。二歳。国籍ブラジル。高松市内の病院で十一月二十五日夜、外傷性脳浮腫のため亡くなった。虐待が原因として、伯母のメディナ・レスリ・マルセラを南署が傷害致死容疑で逮捕した。今回も前回と同じように事前に県に助けを求める連絡があり、対応しなかったために起きたといわざるをえない。真鍋知事は二十八日、「痛ましい事件。幼い命が失われた事は誠に遺憾」「学校と連絡を取りながらマニュアルに沿って対応に努めてきた」と発言。十ヵ月足らずのうちに県の不作為によって尊い子供の命が二人も失われた。二月、小鳩保育所で飛士己ちゃんが死亡した時も県の不作為、今回の高松市寺井町市営団地の女児虐待死事件については、知事は法に照らして適性に対応していると言い切った。死んだ飛士己ちゃんの両親に知事が会って謝罪するどころか裁判では県側が争う姿勢。ちょうど豊島産廃問題の最初の頃の様相にそっくりでないか。現在、豊島問題の解決以上に許せない問題が出てきた。それは、平成十年夏の知事選挙のとき、大社・日本ハム会長から三千万円、香川県建設業協会会長から二千万円の資金を提供されたのに、法的手続きをしなかったことと、知事に就任後、両者が有利になるような動きを見せたことである。これは、選挙資金に名を借りた賄賂と認定されても、止むを得ない。場合によれば、徳島県の円藤知事のように真鍋知事の逮捕もあり得るのでないか。真鍋知事自らの辞任を強く要望したい。最近、知事が職員の機嫌を取るのもなぜか気になる。
2、田代弁護士の解任
田代弁護士は、県の顧問弁護士のような立場にある。ときには、県と市、町が対立する問題について双方の弁護士を時間差で引き受けることもあるというから驚かされるではないか。田代弁護士が主にたずさわった豊島産廃問題について考えてみよう。住民側に立って勝利を導いた中坊弁護士はボランティアで無報酬。一方、県側の田代弁護士は長い間、県の主張と称して多額の報酬を受け取っている。この人は、知事や県側にはなんらの落度がないとして、あやまろうとしないよう真鍋知事の後押しをしたようだ。しかし、結局、住民の熱意と、世論に押されて、知事が、ようやく謝罪して問題が解決したあとは、舞台から姿を消してしまったという。県民の心と痛みが分からない弁護士が、県の顧問弁護士の地位にあることはおかしい。なお、田代弁護士は妻子がいるのに女好きか。東京に出張する時、料亭Nの仲居さんを同伴し旅費を県に負担させているという話が弁護士仲間で噂されている。昔、南古馬場のクラブ、ロダンのホステスを囲っていたらしいが、分かれるときには、女性に与えていた冷蔵庫やテレビまでも引き上げたという。人間性にも問題があるようだ。こんな弁護士は一刻も早く県行政から縁を切ってもらいたい。
大林会長には、頭取時代から自ら不正融資に手を染めたり、自分の娘達の婿や兄弟を重用して銀行の私物化を図るなどといううわさが高い。とくに、頭取時代、暴力団にかなりの額の不正融資を行ったという経緯があるようだ。暴力団はこのカネを高利の裏金融の資金に充てたり、発砲事件や暴力行為を引き起こすために利用されたのは間違いあるまい。つまり、大林会長は、間接的ながら暴力団の犯罪を助長したといっても過言ではない。また、金融庁が香川銀行の特別検査を十一月十五日に終え、水田支店と取引のあった(株)グレイスや坂出支店の不祥事などを重点的に検査したようだ。香川銀行は二十日、急遽緊急支店長会議を開き、金融庁から指摘されたと思われる反社会的勢力に不正融資したことに伴う引当金を調達する必要から三月決算には銀行創立以来、初めての赤字になるという。原因は大林会長の独断的決済方法にあったようだ。こんな人を、民主主義の土台にもなる多くの選挙を司る香川県選挙管理委員長のポストに、いつまでも据えておくのはいかがなものだろうか。本人が自ら顧りみて、潔く、県選管委員長を辞任するか、それとも、県が退任させるか、いずれにしても、一日も早く、県選管委員長のポストから離れることを望んで止まない。来年は、全国統一選挙の年である。また、衆議院が解散し、総選挙が実施される可能性もある。なお、当選した議員のなかには大林委員長から当選証書を受け取りたくないという議員もいるとか。本紙も、大林会長の批判を平成六年九月から掲載し始め、八年が経過したことになる。来年こそは成果があることを特に検察に期待したい。
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■県政点描
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▲真鍋知事は、本四連絡橋に対する地元出資金について、強く、反対表明を繰り返してきた。ところが、相手の本四連絡橋公団は、政府の道路公団民営化に伴う再編によって、西日本道路公団の仕事を引き継ぐ新会社に統合される案が決まったので、仕切りなおしになるのか。本四連絡橋公団がかかえる膨大な債務解消には道路特別財源が充当されるという。これはよかったとしても、地方自治体の出資金については期間の延長も検討されているとか。しかし、香川県には他県に率先して強引に架橋を促進した当時の経緯がある、都合の悪いのは反対、豊島産廃の国の予算が振って湧いたように付いたときにはニコニコでは北海道や東京の納税者を説得することは難しいのではあるまいか。
▲県は、職員の月給平均二lを引き下げるとする県人事委員会の勧告を完全に受け入れるとともに、二〇〇五年度から五五歳で昇給をストップする方針を明らかにした。これに対して、県職員労働組合は「納得できない」と話している。真鍋知事は初当選以来、選挙票のためか、県職労に接近し、友好関係を保ってきたが、もうここらで対立する事になるのか。いずれにせよ、県民から期待される職員の指揮を落さずに改革するには、豊島産廃を引き起こした井口や、本紙の指摘から逮捕された横山元副場長のような職員を辞めさせるほかないのではないか。どちらにしても、真鍋知事、大林選管委員長、田代顧問弁護士の退任あってのこと。
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■香川県警の浄化を切に望む
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一部には、暴力団と癒着の疑いも
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昔の警察においては、刑事がヤクザと組んで、事件解決の実績をあげていたことは、どうやら、事実のようだ。具体的には、ヤクザが裏社会や犯人の情報をつかんで刑事に提供する。刑事はこれをもとに捜査し、犯人を逮捕する。その代わり、刑事はヤクザが犯罪をおこしても、小さな事件なら見逃してやっていたとか。そんな関係が、今の警察にも生きていると知ったら驚かされるではないか。その張本人が捜査畑一本できた津島利夫氏である。津島氏は大内署や高松北署の刑事課長、長尾署次長を経歴し、本紙社長一家・鉄パイプ襲撃事件があった平成十二年一月十九日には県警本部捜査二課次長であった。平成十年の夏、長尾署管内で六月に県建設業協会・冨田文男会長宅に三発の銃弾が撃ち込まれた事件を解決するために談合事件をめぐって二つの捜査方針に分かれた。長尾町地内で県が発注する、第八工区の談合でまず業者八人を逮捕するという捜査方法を提案する長尾署の新名刑事課長に反対して津島利夫次長は、自分の捜査に協力してくれる冨田組、山本建設らの筋書き通りに、津島次長が捜査手法を運んだのである。また、平成十年十月十九日の早朝、長尾町に住む八木さんが近くの川に転落し、死亡するという事故が起こった。これは橋の架け替え工事をしていた山本建設が古い橋を撤去したのに安全対策用の防護柵を設置していなかったためである。しかし、調査にきた長尾署員はろくに調査もせずに早々に引き上げ、死亡した八木さんの不注意による事故として処理したようだ。これを納得できないとして八木さんの遺族が「業務上過失致死」の告訴状を平成十一年二月十二日、長尾署に提出。これに対し津島次長が再三取り下げるように強要して遂に四月頃取り下げさせた。この行為は、警察が守らねばならない人権を警察自らがふみにじったといわれても仕方があるまい。実は、山本建設が津島次長の強引な捜査に協力していたので、真相が世間にバレるのを恐れ不問にしたといううわさもある。
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■本紙社長宅発砲事件から五年
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いまだに犯人逮捕されず
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平成九年十一月二十九日午後十時三十分、暴力団K幹部によって、川上社長宅に銃弾四発が撃ち込まれた。社長一家を殺傷しかねない大事件である。発生から五年がたった現在も、犯人は逮捕されていない。しかも、それから毎年、暴力行為を受け平成十二年一月十九日午後八時頃には、川上社長一家がクルマで帰宅途中、山中で目出し帽の若い男に鉄パイプで襲われたのである。二つの事件は同一犯も参加した可能性が高い。もしも、この犯人が逮捕できたら、一連の未解決事件が一挙に解決するだけでなく、香川県民から期待される香川県警の信頼が、取り戻されるのでなかろうか。
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■木村義雄代議士はこんな男か
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なぜか、カネ集めはうまい |
さきの内閣改造人事に伴って地元選出の木村義雄代議士が、厚生労働副大臣に就任。地元や支持者の間からも「あんなんに副大臣が務まるのだろうか」と不安がっていたが、早くも「ユダヤ人のようなガリガリ亡者がいる」などという失言どころか暴言を吐いて周囲をびっくりさせた。これは、はからずも、木村代議士の地が出たということか。木村代議士は、政治家としての誠意も、能力もないのに、なぜか、カネ集めだけはうまいようだ。今度就任した新しい副大臣二十人の資金公開表を新聞で見たが、なんと、木村副大臣は二番目の一億三百五十六万円となっていた。木村代議士の母親の実家はそごう百貨店のオーナー一族。また妻の実家は旧幸福銀行のオーナー経営者。共に会社を一族が食い物にし、逮捕され、破綻している。その債務は国民の税金にしわ寄せがきたのは間違いない。本来なら、木村代議士が政治を続けていくなら私財を投げ出して一から出直すべきではないか。公的資金、税金を喰った木村義雄代議士の発言「ユダヤ人のようなガリガリ亡者」は、木村義雄代議士自身のうってつけの代名詞である。
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■県庁に、こんな光景も
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とんでもない一部の職員 |
十月十八日、川上本紙社長が、県庁内において四国タイムズを配布中、かいま見たのは、税務課・入屋主任が公用のパソコンで「碁」のゲームにうつつを抜かし、女性職員はトランプのパソコン遊びに夢中になっていた光景である。また、川上社長は県庁に行くたびに、漫画や雑誌などに読みふける一部職員を見かけると話している。こんな光景を一般県民が目にしたら、どんなに思うだろうか。県庁職員の高い給料は県民が汗して納めた税金から支出されるのでないか。県庁職員は、県民の心を思いやって、もう少し熱心に、まじめに公務に励んでほしいものである。 |
■日本ハムの捜査、大詰めか
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当然、大社会長の逮捕も |
十一月十九日、かねてより捜査が続けられてきた日本食品(本社・福岡市)の牛肉偽装容疑で、トップの後山社長が逮捕された。また、牛肉偽装問題で、最初に摘発を受けた雪印食品の幹部六人に一審判決がくだった。執行猶予はついたが、いずれも有罪。次は、いよいよ、業界最大手の日本ハムだ。日本ハムは、前記二社より規模も大きいし買い取り申請の日本ハムと、買取引き受け団体の日本ハム・ソーセージ組合を大社会長が兼任していたから悪質ととられてもしかたがない。まして買い取り制度を考え出したメンバーが香川県出身の鶴岡俊彦・元農水事務次官、鈴木宗男代議士、大社義則日本ハム会長、真鍋武紀香川県知事らが関係していたとなれば香川県民として驚かされるではないか。さらに、日本ハムは当時、ファミリー企業であったから大社会長自身が指示した疑いも強い。もしも、大社会長が逮捕されると、取調べの過程において、偽装問題ばかりか、その他の疑惑も明らかになるかも知れぬ。例えば、真鍋知事に対する選挙資金の不正提供やインサイダー疑惑などが飛び出す可能性もあり得る。本紙の調査によると、平成十年の夏の香川県知事選挙に際して、選挙陣営立ち上げに大社会長が三千万円の資金を提供。その後も一億円近い金を増田県議を通じて提供した疑いもあるとか。選挙後、真鍋知事が日本ハムが有利になるように動いたフシも見えるので、収賄罪が成立する可能性も。なお、真鍋知事は議会において、大社会長との関係について次のとおり答弁している。「大社会長とは高松高校の先輩後輩の関係。大社会長は大阪県人会の会長でもあるので、あくまで一般的な付き合いに過ぎず、特別な仲ではない」この発言、そのまま信じられるだろうか。そのうち、分かってくる事を期待したい。
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牛肉偽装事件経過表
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平成12年
7月 中四国農政局が香川県にカワイの虚偽表示の通報を指導したが県は通報をそのままカワイに知らせた。
平成13年
07月 カワイの虚偽表示が高松三越で発覚
09月10日農水省が牛海綿状脳症(BSE)の疑いのある牛発見と発表
9月末 大阪のホテルで鈴木宗男、鶴岡俊彦、大社義則、浅田満等が密会
10月初め
10月26日 農水省が買い取り事業の要領決定。鈴木宗男、制度活用を推進。
10月29日 日本ハムグループ輸入牛肉を国産に偽装
平成14年
1月23日 雪印食品の偽装発覚
5月10日 雪印食品の幹部ら5人逮捕、18日元専務、常務逮捕。
香川県警がカワイ関連施設を家宅捜索。
6月28日 日本食品の偽装発覚
7月 福岡県警日本食品本社を家宅捜索。日本ハムが虚偽牛肉を焼却
8月 日本ハム偽装認める
9月30日 警察が日本ハムグループ関係先の強制捜査着手
11月19日 日本食品社長を逮捕
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■冨田・県建設業協会長の無法暴走ぶり
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ヤクザ、町会議長の前歴もある
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ある土建業者から、「十一月七日の県の入札で、鹿庭奥山線緊急地方道路整備(第一工区)の入札の件でお知らせしたい。三木町の筒井工業から九十五l以上の一億六千八百二十二万六千円以上で入れてくれとの電話があり、業者としては談合問題で指名停止になるようなことはしたくないが、筒井工業の兄が県議をしているので断れない。この入札を貴方の力で止めてもらいたい。」という電話が入ったので、川上本紙社長は県に通報した。県は七日の入札を中止し二日にわたって業者から談合があったかどうか聴き取り調査をしたあと、再び、二十五日十時から長尾土木事務所で入札をおこない、結果は冨田組、松尾総合土木が、低入札価格以下の六十八%で入札した。しかし、十二月五日現在、低入札価格調査会が検討中で、いまだ落札業者が決まっていない。以前、高松市春日町、コカコーラ本社西側のJR下の工事にも同じケースがあった。工事の関連性から、同じ業者が継続して工事を受注しなければならないような特殊な工事で、当然大王工務店が受注するとみられていた。しかし、結果は、今回と同じように、ダンピング的な価格で大王工務店を押し退けて冨田組が受注した事がある。冨田県建設業協会長の足跡をたどってみる。この人ほどいろいろやっているのは珍しいのでないか。ヤクザ、大川町会議長、香川県建設業協会会長、これらを長年にわたって使いこなしていたのである。しかし、平成十年の出来事がつまづきの始まりになった。冨田会長は大川中部葬祭場や県発注の高松東ファクトリーの造成工事で若林組前組長に一億円を越すカネをわたす約束をしたようだ。しかし、工事区域が長尾、三木町にまたがっていたため、長尾町地区内の業者の金は集めたが、三木町内業者からの集金が出来なかったので、約束をはたせなかった。そのため、冨田会長宅に平成十年六月、三発の銃弾が撃ち込まれたという。この時の長尾警察署の次長が津島利夫氏、刑事課長が新名氏。冨田会長はこともあろうに長尾警察の津島次長を利用して、普段から会長グループに反対する大政建設の高木社長を陥れることを考えついて実行したようだ。もしも、長尾署の新名刑事課長が提案した、もう一つの捜査方針によって、香川県住宅供給公社発注の第八工区の談合容疑で八業者を逮捕すれば冨田会長宅銃撃の事件は解決できたはずである。もちろん、冨田会長グループの山本建設、菊池組、M組が逮捕されたらの話であった。
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■一八二九人、晩秋の小豆島を走る
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瀬戸内海タートル・フルマラソン
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十月二十四日、土庄町と県タートル協会などが主催する「第二十三回瀬戸内海タートル・フルマラソン全国大会」が開かれた。全国各地から選手がかけつけて、四二・一九五キロのフルマラソンに七二九人、二一・〇九七五キロのハーフに八二〇人が参加。さらに、今年から設けられた一〇・五四八キロのクオーターには二八〇人。土庄町役場前をスタートして青い波がうちよせる海岸沿いの道をひた走り。沿道には大勢の住民が並んで盛んな声援を送っていた。完走したのは一七〇〇人。そのうち、最高齢者は高知県土佐市に住む青木荘太郎さん。八十歳で、十九回目の完走とか。男子フルの優勝者と記録は次の通り。
◇男子フル(35−49歳) 西山譲治(高知県) 二時間三十三分三秒
◇男子フル(50―65歳) 小松原徳雄(岡山県) 二時間四十二分十六秒
◇男子フル(66歳以上) 前原清春(広島県) 三時間十五分二十五秒
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■おごそかに大師座像が行く 善通寺空海まつり
十一月三日は弘法大師空海の父、佐伯善通の命日に当たる。この日、弘法大師が生まれた善通寺市において、大師父子の遺徳を偲ぶ「善通寺空海まつり」が盛大に行われた。高野山から里帰りした弘法大師座像が、可愛いいお稚児さんや僧侶、信徒代表、獅子組らを従えて、南大門から市内に出て商店街などを歩いた。沿道には大勢の人が立ち並んで、手を合わせるお年寄りも。行列は市内を回ったあと、善通寺に帰って、大法要が営なまれた。境内ではさまざまの協賛行事が行われ、参道には出店が並んで参拝客や見物人が引きも切らず、終日、賑わったようだ。ともあれ、空海まつりは、信仰の街として全国に知られる善通寺市の町おこしに一役買っているようだ。 |
■パラグライダー
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引田町 |
十月二十三日、第十一回パラグライダーカップが、県境にある引田町の大坂峠フライトエリアで開かれた。県内や近県からの愛好者たち二十四人が参加。標高二一〇メートルの展望台から飛び出し、青い海が広がる瀬戸内海を眼下に、青空を舞う。爽快そのものであるまいか。パラグライダーを楽しむ人は、今後増えていくだろう。
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■健康ウォーク
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社会保険局
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ふるさとを探訪する健康ウォークが、香川社会保険事務局などが主催して、十月二十三日に行なわれた。参加者は、丸亀市の丸亀城前をスタートして、小春日和のこの日、みどりと紅葉の美しい讃岐路をたどった。このウォークは、健康増進と心身のリフレッシュを図るのが目的である。八百七十二人が参加し、Aコースの十五キロとBコースに分れて実施。Aコースは飯野山に登山し、山頂で眼下にひろがる眺めを楽しむ。また、Bコースは中津万象園に着いて、美しい庭園風景を堪能したとか。
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■寒霞渓で茶会
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内海町
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全国的に紅葉の名所として知られた小豆島の寒霞渓山頂において、周囲にひろがる紅葉を眺めながら、裏千家淡交会小豆島分会による茶会が行われた。観光客らは、設けられた縁台で、ふるまわれたお茶を満喫したという。
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■手づくり郷土賞
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二件が受賞
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国土交通省が、地域の個性や魅力を創出する社会資本や地域活動などに贈る「二〇〇二年度手づくり郷土賞」に、県内では、善通寺地区まちづくり総合支援事業と、さぬき市の鴨部川アジサイロードつくりの二件が選定された。善通寺地区まちづくり総合支援事業は、真言宗の総本山善通寺や旧陸軍第十一師団の兵舎などの歴史と文化資産を生かすべく歩道や水路などを整備した。鴨部川アジサイ夢ロードづくりは、行政、企業、住民が分担しながら地域一体となりアジサイの育成や清掃などに取り組んできた。
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■新しい戦争遺品などを展示 文化センター平和記念室
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高松市
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高松市文化センターにある平和記念室では、戦争遺品や写真パネルなどを、常時、展示して、訪れる大勢の市民に平和の尊さを訴えている。このたび、従来のものに、新しい遺品約七十点と写真パネル約三十点を加えて、さらに充実を図った。遺品のなかには、当時の再生紙でつくった落し紙があり、これには「撃ちてし止まむ」という老齢者にはおなじみの標語が印刷されてある。千人針も、いまとなってはなつかしい。また、写真パネルでは、林飛行場の建設工事に従事して汗する旧制中学校生徒が写っていた。
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■西讃の三漁協が合併 来年一月、西かがわ漁協スタート
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合併は、市町ばかりでない。県内においては、さきに農協が大型合併し、こんどは三つの漁協が合併する。三豊郡にある豊浜町漁協、室本漁協、大野原漁協が合併契約書に調印し、来年一月一日から「西かがわ漁協」として発足する。三つの漁協は、本年三月現在、正組合員、准組合員合わせて百五十一人。漁船五十七隻を有し、水揚高は約一億円。現在、お隣の詫間町の二つの漁協でも合併話が進んでいるとか。この合併によって、県内は四十三漁協になる。漁協も、漁獲高の減少や経費の増加などによって大型化が望まれるのであるまいか。
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■三野町の大坊市、賑わう
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西讃の風物詩
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三豊地方の人たちにとってはなつかしい本門寺の「大坊市」が、十月二十二日から二十五日まで開かれ、連日、大勢の人出で賑わった。お寺に通ずる参道には、おなじみの焼き鳥、たこ焼、焼きトウモロコシ、リンゴあめなどの露店がずらり。さすがに、「たべもの市」として知られた大坊市である。これが終ると本格的な冬がやってくる。
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■香川の漁民が海外で活躍した軌跡
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瀬戸内海民俗資料館で展覧会
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高松市亀水町にある瀬戸内海歴史民俗資料館で珍らしい展覧会が開かれている。県内の漁民が、明治、大正、昭和の三世代にわたって海外でいかに大活躍したかが一目で分かるように漁具や写真パネルなどで展示し、うまく紹介している。展覧会は、「海外出漁のはじまり」「海外出漁の広がり」「海外出漁の多様化」「北洋漁業への転身」の四部門に、分かれていた。入場料は一般二百二十円、高校生が八十円、小中学生は六十円。会期は三月二日まで。 |
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