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心身をたくましく
◇更生保護事業
保護観察対象者を心正しき社会人に
◇難民救済運動
世界各地の難民に物心両面の愛の手を
財団法人
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理事長 川上道大


高松刑務所の移転を進めよう

 収容者の生活を良くし、教育
効果を高めるため、高松市内
にある高松刑務所を、自然豊
かな環境の良い土地へ移転し
、近代的な建物を新築してくだ
さい。
 跡地は、高松市勢の活性化
を図るために活用させていただ
きます。

 高松刑務所の移転推進会
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丸亀・土器
TEL(代)0877-25-5551












         平成15年2月5日 (水曜日)  第4826号 (5・15・25合併)

発行所  四国タイムズ社
〒761-0104 香川県高松市高松町944-4
電話087-845-6141
編集発行人 川上道大(みちお)
郵便振替 01650-6-25335        


豊中町の藤田町長、父と組んで不正なカネもうけ
「いこいの里」建設にも疑惑か
県政点描
県が、意図的に村上組に落札させたのか
牛肉偽装事件の解明が進む
長崎県知事選の汚職事件にも
県の裏金、新たに五干万円
高松市「水循環健全化」に取り組む
金融庁の動き、急
県警よ、鉄塔倒壊の犯人を明らかにせよ
讃岐路あちこち

与島のフィッシャーマンズ・ワーフ閉鎖
瀬戸大橋駅伝、金山Aが優勝

里山オーナー制度

賛成派が署名活動。 香川町
秋山庄太郎氏が死去
大鏡もち運んで力比べ七十八番札所の長尾寺

瀬戸の小島の百々手祭櫃石島・王子神社
 
高松市のショッピングバス続行

二十歳の門出を盛大に祝う




 
■豊中町の藤田町長、父と組んで不正なカネもうけ

    藤田町長の本質は商売人か
    協力者は斎賀設計と菅組
 藤田繁・豊中町長誕生から本年一月二十一日で七年が経った。

 豊中町民が正しい選択をしたか、豊島・前町長当時の本紙見出しを示し検証してみよう。

 平成七年の本紙十一月号に「豊中町長が土地転がしに加担か」「商売人根性を丸出し、カネもうけに励むのか」続けて、十二月号には、「再び、豊中町長選に立つのか 豊島町長は商売人」翌、八年一月五日号にも、「豊中の豊島町政をあばくカネもうけのために町政があるのか」と、豊島一夫・前豊中町長をきびしく批判した。
平成八年一月二十一日の投票、即日開票で藤田繁・豊中町長が誕生。
平成八年二月号・本紙に「本紙追及の豊島氏落選疑惑がたたったのか」と見出し、選挙戦のいきさつを報道した。
これは、当初、豊中町長選は本紙が疑惑追及している豊島一夫町長が無投票に持ち込むという根回しが功を奏したのか、対立候補の動きがにぶかった。このまま、再び豊島町長の無投票を許すようなことがあったら、豊島町長は、ますます思いたかぶって、町政は停滞し、町民の幸せにもつながらないと判断した本紙は、紙上で町内有志の立候補を呼びかけた。
もしも、町内から対立候補が出ない場合には、立候補締め切りの当日、本紙・川上社長が立候補すると言明。
幸にも、十六年ぶりに新旧対立の町長選が行われることになり、町内を二分する激しい選挙戦が繰り広げられたと掲載している。
豊中町の藤田繁町長は、本紙が当時の豊島町長の不正を暴いて大きく報道し、火をつけたおかげで当選できたともいえよう。
ところが、藤田町長は就任してから、本紙や町民の期待に反し、前町長を上回るあくどい手口を使って不正な金儲けに励んでいる事が分かってきた。
振り返ってみると、本紙が藤田町長の父親である淳一郎氏に利用されたとも考えられる。
というのは、豊島一夫前町長の不正を暴く情報は当時議長をしていた父親で、当初は父親自身が、豊中町長選に出馬する予定であった。
しかし、地元で余りにも評判が悪かったので急遽、息子の繁氏と交代し町長選挙に臨んだのである。
藤田繁氏が町長になった時点では、父親の藤田淳一郎氏は町議会議長であったので、親子が町長と町議ではまずいと、父親の淳一郎氏が町議を辞職。また、藤田繁町長は、自分が社長として務めていた建築資材業「富士建材」の社長を父に移した。こうして、藤田町長は父と組んで不正な金儲けに励める体制にしたのである。親子とも富士建材を通じて建設業界には詳しい。

その手口を見てみよう。

 藤田町長は、自分の意を汲んで協力する斎賀設計(観音寺市)と、建設業者では「富士建材」を隠れみのに、儲けを資材に上乗せ、提供してくれる菅組(仁尾町)を重用し、よく利用してきたようだ。
昨年末には、大型工事になる「豊中町保健センター・庁舎建設工事」の建設についても、元請設計は斎賀設計にさせたかったが、周囲の目が光っているので、形式的に入札。その結果、大手の昭和設計(大阪市)に落札させたようだ。しかし、昭和設計は実績と名義科を得、実態は斎賀設計が設計して、マージンを手にしていたという。
また、工事本体の元請は、菅組に単独でさせたかったが、これまた、周囲の目をはばかって、大手の三井建設と菅組のJVにして入札に臨ませた。
しかし、十二月十八日の本番では、藤田町長の画策も功を奏さず、鹿島・合田のJVが七億四千五百万円で落札したが、このまま黙って引き下がる藤田町長親子でもあるまい。発注者の立場を悪用して鹿島・合田JVに喰らいつくのではあるまいか。
さらに、工事監理委託は、昭和設計が落札するはずであったが、カラクリがすでにばれていたので、検察当局の目をごまかすために、高松の三島設計が千百万円で落札して「隠れみの」の役割を果たしたようだ。これまた、実際には斎賀設計がするのであるまいか。
実は、昭和設計については前例があったのである。昭和設計は善通寺市の四国学院大学建設の設計を受注し、その時もコンビの菅組が施工した。
この設計を行うのに、大手設計数社による設計コンぺを行ったが、そのコンペの審査委員に選ばれたのが、香川県土木部の氏家次長が推薦した善通寺出身の多田善明建築設計事務所である。
その多田氏は丸亀に事務所を構えていた関係もあり、丸亀出身で多度津工業高校を卒業した昭和設計の藤原敏夫課長や菅組社長と深い関係になり、設計は昭和設計、建築は菅組と決めたようだ。
もちろん菅組が施工した四国学院大学の建設資材は富士建材が納入している。
そのお礼に、豊中町保健センター・庁舎の設計を豊中町・藤田繁町長、父親である富士建材・藤田淳一郎社長と菅組社長が組んで、設計入札本命を昭和設計にすべくお膳立てしたようだ。
要は、豊島一夫・前豊中町長から藤田繁・豊中町長に替わり、公共工事を食い物にする仕方が巧妙化した、ということではなかろうか。


■「いこいの里」建設にも疑惑か
     建設は住友建設に本決まり
 琴平町が委託した基盤整備公団の発注した「いこいの里」建設の設計は日本設計、石本設計など数社参加のコンペ方式で日本設計に決まった。当初、鹿島が営業努力していたが、なぜか、入札前の一月二十日には住友建設に決定したという。
規模は約二十億で、電気、水道等機械を除けば、建築本体は十四、五億円の公募型。


■県政点描

 ▽組織のトップに据わる者の資質が、これほど問われている時代はないのでなかろうかと思われるほど、混沌とした状況に突入した。まさにそれは日本の縮図といわれる香川県にて、そうである。▽四国タイムズと題して発行し始め十一年、いろんなしがらみの中で、疑惑追及という方法で種を蒔いてきたのが、やっと実るのではないだろうかという気がしてならない。もちろん刈り取るのは捜査の役割。

 ▽平成五年、四国タイムズが白鳥談合事件を高松地検に告発して成功した時、検事から質問された。「どういう考えで、新聞を発行しているのか」、本紙川上は素直に答えた「疑いという情報を最初に活かしてもらいたいのは、本人と自治行政。事件にならないように本人が切磋琢磨したり、行政が指導をして体質改善を図る。それでもダメな時は、痛みを伴うが外科医ともいえる警察や検察に手術を申し込む。癌が移転して本人が再度手術を受けなくていいように患者さんの健康を願いつつ報道するのが四国タイムズの使命」と応えた。

 ▽二十九日の新聞で高松高検宗像紀夫検事長が二月十四付けで名古屋高検検事長に就任し、後任に、東京地検斉田国太郎検事正が就く見通し、という記事を見た。香川県で起きた事件で未解決の、鉄塔倒壊、本紙への拳銃発砲、鉄パイプ襲撃、時効で諦めかけた気を振り絞って宗像検事長に告訴したことがある。なにやら複雑な気だ。筆者の座右の銘は「超えられない試練はない」

■県が、意図的に村上組に落札させたのか

     選挙資金のお返しなら贈収賄にも
 昨年の十二月十六日、本紙が大型工事の談合情報を入手したので、すぐに、県の稲毛土木監理課長に速報。さらに、翌十七日には中井高松土木事務所長にも電話通報した。
本紙の談合情報によって、県は十二月十九日に行うはずの入札を中止し、例によって同日の午後一時半から入札予定社の業者に対し、聞き取りを行ったという。
県の職員が、

 「あなたは、談合に参加しましたか」

と聞いても、

 「ハイ、談合しました」と正直に答える土木業者がいるはずもあるまい。

このやりかたが、談合情報が寄せられた場合の県の調査方法というから、あきれてしまう。県は、当初から談合はなかったものとして処理するつもりだろうか。県と富田組、村上組、青葉工業との馴れ合い芝居でないか。
今回の場合も、調査の結果、談合がなかったものとして、十二月二十日、前段の入札が行われ、談合情報どおり、青葉工業が香西町の本津川改良工事を八千八百万円で落札。
 続いて、今年に入った一月十五日に本番ともいえる新川工事の再入札が行われ、これまた、談合情報どおりの村上組が三億六千二百四十六万円で落札。入札に参加した顔ぶれは、本紙が談合情報を通報した十三社は全く替わっていなかった。参考までに十三社の業者を公表してみると、なんと、高松市内に本社を置く業者は村上組、青葉工業、丸高建設の三社。そのほか、観音寺市の美和建設と光建設、丸亀市の横田建設、坂出市の中村土木、坂出土建工業、三木町の筒井工業、大内町の山西組、香南町の和泉建設、豊浜町の三興組。これを見ると、県が高松の指名業者を少なくするなどして村上組が落札できるようにお膳立てしたのか。
なお、他自治体では談合疑惑が濃い場合、透明性を確保するため、指名替えなどの方法で対処しているようだ。
県が、どうして、官製談合とも取れるような方法で村上組に肩入れするのだろうか。
平成十年の知事選当時、実弟の武士氏を、真鍋選挙事務所に送り込んでいた村上組社長で県建設業協会副会長の村上博氏は、知事選挙前、建設業協会本部の南側二階役員室で現県議会副議長の塚本修県議に千万円を手渡したという。今回の村上組への異常な肩入れは、その見返りの意味が隠されているのだろうか。
もしも、県の幹部が真鍋知事に忠義立てするつもりで、村上組が選挙資金を提供したお返しに村上組に落札するように仕向けたとすれば、これは選挙資金違反というよりも贈収賄である汚職に当たるのではあるまいか。


■牛肉偽装事件の解明が進む

     大社・日本ハム元会長が関与か
 日本ハムの牛肉偽装事件で、兵庫県警は二十日頃、日本ハムの子会社による偽装工作が発覚した際、焼却を指示したとされる庄司元昭・元専務、また、当時、グループの買取り申請の責任者であった東平八郎元副社長から参考人聴取し偽装工作への本社関与の解明に踏み切ったようだ。
庄司元専務は「偽装は指示していない」と関与を否定しているが、兵庫県警は、さらに本社上層部からの聴き取りを進めるので、最終的には大社義則元会長からの証言が必要になるのでなかろうか。
そもそも牛肉買取り制度を発案し法制化させたのは鈴木宗男代議士、鶴岡俊彦元農水省事務次官、日本ハムの大社義則会長といわれる。
そのなかでも大社会長は買取を申請する日本ハムの代表者と、反対に、国に代わって牛肉を買い取りし、支払いもする日本ハム・ソーセージ工業組合の理事長を兼ねていたのである。
これなら、買取り制度を悪用して、不当な利益をあげるのも自由にできるのでないか。この際、牛肉買取り制度を悪用した不正事件は徹底的に解明し、罪を犯したものは厳しく罰するなど、ハッキリとけじめを付けてもらいたい。
なお、平成十年の県知事選挙の際、日本ハムは真鍋武紀後援会に三千万円の選挙資金を提供し、選挙本番では増田稔県議を通じ、その額は一説によれば一億円を越すとも。


■長崎県知事選の汚職事件にも
 大手新聞の報道によると、自民党長崎支部の大物が逮捕された。
昨年二月に行われた長崎知事選・違法献金事件で、長崎自民党前幹事長・浅田五郎容疑者が、長崎地検の調べに、業者から裏献金を受け取っていたことを供述。それによると「特定寄付の要求」も認め始めたから、本紙掲載の長崎知事への汚職事件に飛び火する可能性もでてきたのである。なお、浅田容疑者は起訴された。
本紙がさきに高松地検に告発した真鍋知事への選挙資金疑惑はどうなるのか。


■県の裏金、新たに五干万円
     真鍋知事の監督責任を厳しく問う
 全国に大きく報道された県の裏金問題は、最も悪質な県農業試験場副場長の送検によって、決着したのかと安心していたら、なんと、新たに五千万円の裏金が飛び出し、あきれた県民も多かったのではあるまいか。
これについて、県は知事や教育長の減給を行うなど処分したという。
しかし、いまのところ、知事の発言も、おわびのことばもない。
要するに、県職員の公金意識は欠如したままということか。
これではいけない。県は関係職員の反省を強く求めるためにも、形式的にせず、処分を厳しくすべきである。
それと同時に、真鍋武紀知事の管理、監督の責任は、極めて重いと思われるので、この際、知事は責任を取って当分、謹慎すべきでないか。
というのも、真鍋知事は農水省時代から公金意識に欠け、いわゆる裏カネの公金や日本ハムの大社会長らのカネで酒を飲み、鼻の頭を赤くするので、東京県人会では「赤鼻の真鍋さん」と、かげでうわさされていたという。


■高松市「水循環健全化」に取り組む
「雨水浸透マス」と「浸透管」の設置に協力しましょう
「雨水浸透マス」と「浸透管」の設置に協力しよう

近年、都市においては道路は生活道に至るまで完全に舗装され、地表はコンクリートで覆われる部分が増えて、せっかく降った雨も大地にしみこまず、ほとんどの雨水が下水道に流れ込む。
このままなら、地球の生態系がそこなわれ、環境保全の面からも大きなマイナスになることが分かってきた。
そこで、高松市は従来の節水と水資源に重点を置いた水問題対策を見直し、雨水を自然のままに循環させようという対策にも取り組む事になった。具体的には、市民からの意見も参考にして「水循環健全化計画書」をまとめ上げて平成十五年度(2003)から平成二十二年度までの八年間、実施してみることにしたという。
その手始めに、まず「雨水浸透マス」の普及を図る。これは、建物のといの下にある雨水マスと、これに通ずる排水管を浸透管にし、雨水が地下にしみやすいように改善し、周囲も雨水が循環しやすいシステムにするのである。
水を循環させることは、人間生活に潤いをもたせるのにつながるから、我々市民も高松市の水循環健全化対策に協力しよう。
高松市も新年度から雨水浸透マスの設置には補助金制度を検討するとか。


■金融庁の動き、急
     香川銀行はどうなるのか
 一月二十日、金融庁は大手銀行を対象にして二月から三月にかけて特別検査を実施すると発表した。
この特別検査は、銀行の融資先企業の再建計画にまで踏み込んで検査するようだ。金融庁が問題の融資先を選び出し、検査官には金融庁以外の企業再生の専門家を含めた検査官や銀行の会計検査を担当する公認会計士も加えるという。
今回の特別検査によって、経済界の再編や企業整理が年度末にかけて加速することになりそうだ。
一方、昨年の十月には県内の香川銀行などに金融庁が特別検査に入ったが、何も不正などがでなかったのだろうか。なお、香川銀行の定例人事異動は二月に行われていたが、今年は一ヵ月ほど遅れるという。理由は、香川銀行大林一友会長の改革がらみとか。
平成六年九月、香川銀行大林一友会長の批判記事を掲載し始めて今年で九年目。
当初は、頭取で香川県選挙管理委員長を兼ねていた。選挙管理委員長は平成四年三月二十五日からというから三期目である。香川県民が選んだ国会議員、知事、県会議員らすべてが大林委員長から当選書証を付与される。
「疑惑の人物」とも目される大林会長から当選書証を受け取ってもなんとも感じないのだろうか。県警よ、鉄塔倒壊の犯人を明らかにせよ


■県警よ、鉄塔倒壊の犯人を明らかにせよ
    本紙社長宅発砲事件と同一グループか
 県民が注目していた坂出市聖通寺山の鉄塔倒壊事件は、遂に、二月二十日で時効が成立し、県警は面目を失うことになる。犯人は安心しているのでないか。しかし、安心するのはまだ早いようだ。
というのは、鉄塔倒壊事件の犯人は、本紙社長宅発砲、鉄パイプ襲撃事件の犯人と同一グループの可能性が高いからである。鉄塔倒壊事件が時効になっても発砲や鉄パイプ襲撃は現在も捜査中。
本紙社長宅発砲事件があったのは平成九年十一月二十九日。それから三ヵ月も経たない、翌十年二月二十日に鉄塔倒壊事件が起こった。この事件は奇怪な事件として全国にも報道され、多くの人の関心を呼んだ。
本紙は、三月五日号で拳銃発砲事件と鉄塔倒壊事件の犯人は同一グループでないかと報道。
同年の六月と翌十一年の四月には同一グループの暴力団幹部から本紙社長が暴力行為を受けたので直ちに告訴し、いずれも逮捕された。さらに、平成十二年一月には、本紙社長がクルマで帰る山中、目出し帽で覆面し、年齢三十歳前で身長百八十ニセンチ位の若い男に家族ともども鉄パイプで襲撃された。
本紙は、鉄塔倒壊の犯人と社長宅発砲事件や襲撃事件の犯人は同一グループでないかとして何回も県警に情報を提供したのに、なんと、時効まぎわまで、一度も応答がなかったのである。
本紙は残念しごく。歯をくいしばった。

県警監察課の対応は、いま一つ

 本紙十二月五日号、続いて本年一月五日号にも「現役警視が暴力団と癒着、共犯か」と題する記事を掲載したところ「これは放っておけない、何とかしなければなるまい」という警察幹部の声もあがったと聞く。
しかし、肝心の監察課が全く動かず、「四国タイムズの記事が本当なら、ウチの課が放っておくはずがない」と話しているとか。神野前監察官や中村現監察官にせっかく情報提供したのに、これを役立てようとしなかったようだ。
それにしても、県警は、いつになったら、川上・本紙社長宅発砲事件や鉄パイプ襲撃事件を解決してくれるのだろうか。被害者の立場にもなってもらいたいものだ。
最近では監察課が津島警視に「四国タイムズの記事の件で監察課に問い合わせがあって、このまま放置するのも、板ばさみになって困る、津島警視の方で、事実でないなら名誉毀損で告訴するとか何らかの手を打ってはどうか」
と言ったら津島警視は、「考えてみる」と答えたとか。


■ 讃岐路あちこち ■
■与島のフィッシャーマンズ・ワーフ閉鎖
    観光香川、またも大きな痛手
 レオマワールド(綾歌町)や栗林公園動物園(高松市)の閉鎖に続いて、また、一つ、大きな観光の火が消える。瀬戸大橋の直下にある与島のフィッシャーマンズ・ワーフが三月末で閉鎖されるのである。これは瀬戸大橋が開通した昭和六十三年(一九八八)、時代の脚光を浴びて華やかに登場し、レストランを中心に土産物販売や遊覧船のクルーズなどで瀬戸内観光の拠点として大人気を博した。初年度は、なんと、約五百十六万人もの観光客が来場し、約百億円の売上を記録。しかし、瀬戸大橋ブームが去ると減少傾向をたどり、昨年度は、来場者約七十九万人、売上高約十三億円にまで落ち込んだ。
こと、ここに至って経営者の京阪電鉄(大阪市)は経営をあきらめ、地元の大手企業などと譲渡について話し合ったが、折り合いがつかず、閉鎖に踏み切ったようだ。


■瀬戸大橋駅伝、金山Aが優勝
    市民も盛んに声援
 伝統の別府マラソンや大阪女子マラソン、また、箱根駅伝など、いま、全国的にマラソンや駅伝に熱い目が注がれている。 坂出市瀬戸大橋駅伝も、今年で十三回目を迎えて、二十七チームが参加し、例年以上に盛り上がった。
大会は、一月十九日の正午、坂出市役所前をスタートし、瀬居町折り返しのハーフマラソンコース(二〇・八八キロ)で沿道に並んで市民の盛んな声援を受けながら健脚を競い合った。
坂出市役所前のゴールに風を切って勢いよく飛び込んできたのは金山Aチームの宮本大輝選手。
記録は一時間十五分九秒。
金山チームは、これまで何回も準優勝はあるが、優勝したのは今回が初めて。
二位は、川津Aの一時間十五分三十秒。三位は西部Aの一時間十六分三十四秒。


■里山オーナー制度  
    人気が高い
 県は、このほど、一定の使用料を払えば、一千平方メートルもの民有林が自由に使用できるという「里山オーナー制度」を創設した。
これは、県内にある里山のほとんどが、あまり利用されずに放置され、荒廃を重ねてきたので、自然保護と里山保全の立場から県が考えたもの。手始めに、綾上町扮所東に在る民有林の約ニヘクタール計二十四区画を有料貸し出しすることにし、募集者が詰めかけたという。県の企画としては成功したほうに入るのであるまいか。
今後も、里山オーナー制度を他の地域にも広げて盛んにしてほしい。


■賛成派が署名活動
     香川町
 町民が高松市との合併賛成派と反対派に別れている香川町において、また、新しい動きがあった。
賛成派の「香川町の合併を考える会」が、合併の賛否を問う住民投票の実現を目指して署名運動を始めるとか。
さきに、「香川町の合併を考える会」が直接請求した合併協議会設置については高松市議会は可決したが、香川町議会が否決したので成立しなかった。
そこで「香川町の合併を考える会」は、有権者の六分の一以上の署名を集めて住民投票に持ち込み、協議会設置をめざしたという。さて、こんどはうまくいくか、どうか。


■秋山庄太郎氏が
     死去
 新聞報道によると、一月十六日、女性写真家の第一人者として知られる秋山庄太郎氏が死去された。享年八十三歳。私は、大学紛争が激しかった昭和四十四年頃、氏の愛弟子の鈴木彰カメラマンに師事したことがある。秋山先生のいわゆる孫弟子ということができよう。
そんなわけで秋山先生に何度もお目にかかり、お話を聞くこともできた。人間性は豊かで、やさしい人であったと記憶している。死去の報に一入(ひとしお)空しさを感じた一人である。
心から先生のご冥福をお祈りしたい。(川上道大記)


■大鏡もち運んで力比べ
     七十八番札所の長尾寺
 一月七日、昨年に誕生したさぬき市の長尾西にある四国霊場八十七番札所の長尾寺において、新春恒例の大会が賑やかに開かれた。
呼び物は、なんといっても力比べ。約百五十キロもある大鏡もちの運搬競技である。
これには、県内外からの力自慢が挑戦する。ことしは十二人。ふんどし姿の腹の上に大鏡もちをのせて一歩一歩あゆむ。詰め掛けた見物人が盛んに声援。
優勝は兵庫県三原町の菊井洋輝さん(二十四歳)。
五六・ニメートル運んだ。
また、子供の力持ち競技も行われ、二十一チーム、七十二人が参加。こちらは四十五キロの砂袋を運んで力を競い合った。


■瀬戸の小島の百々手祭
     櫃石島・王子神社
 一月十九日、坂出市櫃石島にある王子神社において、新春恒例の百々手祭が古式ゆかしく行われた。
社殿で岡坂宮司からお払いを受けたかみしも、はかま姿の男衆十一人が、宰領者の「ようござる」という掛け声とともに、約二十b先の的に厄よけの矢を次々放って見物客のヤンヤの喝采をあびた。
この祭は、約六百年も前から島に伝えられてきたという。県無形民族文化財にも指定されている。
最後に、射手が一列になって島内を練り歩いて神事を締めくくった。


■高松市のショッピングバス続行
     市の市街地活性化の一つ
 一月十六日、高松市は試験運行中の市内循環ショッピングバスを新年度も引き続き運行すると発言し、バスに頼るお年寄りを安心させた。
これまでの利用状況は一便当たり平均九・五四人。採算ペースを大きく下回るが、市は市街地活性化が目的として続行に踏み切ったようだ。


■二十歳の門出を盛大に祝う
     新成人は一万二千七百七十二人
 今年の「成人の日」は一月十三日。この日、県内では高松市など四市七町で、盛大に成人式が行われた。式の企画、運営は新成人自らがまとめたというところが多い。
一昨年、一部の新成人が暴れて全国に悪名を売った「荒れた成人」とは打って変わって平穏なうちに終始。
高松市では式の企画・運営は新成人が担当。新成人の約半分に当たる千八百六十二が参加。テーマは「にじいろ未来」とか。
昨年誕生したさぬき市では旧五町の新成人が、会場の志度音楽ホール(鴨庄)を埋め尽くしたほどの盛況ぶり。ここも企画・運営は新成人。式後、ひさしぶりで再会した友人と話し合ったり、カメラを撮り合っていた。
楽しい成人式になった市町が多かったようだ。

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