平成15年9月5日 (金曜日)  第4833号 第3種郵便物認可 (昭和22年8月22日)
発行所  四国タイムズ社
〒761-0104 香川県高松市高松町944-4
電話087-845-6141
編集発行人 川上道大(みちお)
郵便振替 01650-6-25335  




香川の一大刷新が始まるのか
    県警の一部、暴力団、金融機関
             
三者癒着が巨悪の根源

     
 県内におけるさまざまな巨悪事件を噴出させてきたのは、一部の悪徳警察官と暴力団、それに金融機関の三者が、お互いの欲望もからませながら、引き起こしてきたものだ。

 とくに、悪徳警察官と暴力団組長の癒着は目に余るものがある。加えて金融機関がカネにものを言わせて後押しするから、手のつけようがない。

 しかも、県警の幹部や監察機関も知っているはずであるのに、長いあいだ、追及しようともしなかった。

 この異常事態を見るに見かねて警察庁が、県警に対し早期の解明と刷新を求めてきた。一方、香川銀行には金融庁が解明に乗り出してきた。

 結果を大いに期待したい。




暴力団に香川銀行も加担



わが香川を取り巻くあらゆる情勢が急雲風を告げている。

香川県警、県行政、金融機関、そして、暴力団に至るまで。全ての関係者は、こう告げている。

 今年一杯でこの県がひっくり返る!

 これらは全て単一で動いているわけではない。むしろ、全てが密接な関係を保ちながら動いているのだ。つまり、一見何ら関係がないと見えるそれぞれの一団が、実はひとかたまりとなって県民の生活の上に君臨していたのだ。つまり、これまでは、このひとかたまりが香川を牛耳ってきたといっていい。

 ところが、このかたまりに次々と綻びが見えてきた。最初はごくごく微少な綻びだった。しかし、その綻びを応急的に覆い隠していたために、次の綻びが傷口を広げ、その処置をしている最中にまた新しい傷口が開いてくる。そうこうするうちに以前施術したはずのかさぶたが破れ、ここを先途と新しい血が吹き出る。ここ十年近く、香川は、これを繰り返してきた。そして、今や県を牛耳ってきたはずのかたまりの至る所から血が吹き出て、そのかたまりは血浸しの状況になってきたのだ。まさしく崩落の前日を迎えたのである。

 この状況に目を背けてはいけない。そして、私たちは、それらをもっとミクロに見ていかなければならないのだ。

 香川県警には、今でも有力暴力団の用心棒≠ェ堂々と現役でいる。それも一人ではない。典型的なある者を中心に彼らは県警のもう一つの勢力を構成している。一時はその勢力にあらずんば警察官ではない、と思われるほどの権勢をその一派は奮っていたのだ。

 今更説明の要はなかろうが、その勢力の長たる存在が、香川県警本部捜査一課刑事調査官の津島利夫警視である。一方、この津島警視と肝胆相照らす仲を自他共に認じていたのが、山口組直参の若林組若林ワ前組長(故人)だった。

 どのような場合もそうであるが、警察官と有力暴力団がスクラムを組むと、文字通り「怖いものなし」である。その間には、警察官の特権である事件つぶし≠ェ横行し、暴力団からは、それ相応の饗応≠ェある。いったんこの甘い汁を吸ってしまえば、警察官も暴力団も速やかに一体化してしまう。津島警視は、これまでに、数え切れないくらいの若林組による凶悪事件を闇に葬り去ってしまっている。

 殺人未遂、暴行、金融機関を使った不正融資、つまり浮き貸し、行政への圧力、不当逮捕、冤罪…、逮捕令状交付にも執行を回避させもしている。もう枚挙に暇がない。

これによる“饗応≠フ額たるや、優に億を超越している。



警察庁の勇気ある決断

この事態を中央が看過するはずがない。各警察本部の上に立つ警察庁は、香川県警のこの非常事態を捕捉していた。そして、ここに来て大きな機構改革、つまり悪の摘出を図るべく手を打ち出したのである。その皮切りに、植松本部長を任期中途で岩瀬本部長に交代させた。

 例えば、警察庁は、こんな事態を捕捉している。

 警察庁監察部門のある幹部と香川県警の最高幹部との会話である。

 『何故こんな明白な事件が未だに立件されていないのかね』

 地元紙社主の数度に渡る事件のことですか

 『そうだ。特に、道具を使ったものと明らかに殺意を持った襲撃の件だ。香川の監察の方からは、すでにマルヨウ(容疑者)は挙がっているのだがね』

 しかし、その証拠が… 

『証拠? そういうものがないのにマルヨウが挙がったといっているとでも思っているのか? 冗談はこの辺で終わりにしよう。分厚い証拠資料がここにあるよ』

 ………

 『県警内部の刷新をすぐにでも図らなければいけない。岩瀬君が赴任してカッキリ二ヶ月を目安としよう。くわえて、若林組の元幹部、近藤氏の件はすでに最終審に移行している。全ての責任は県警にある。新証拠を出さなければ禍根を残すことになるよ』

 地元紙社主の事件とは、いうまでもなく本紙川上社長のことである。他方、若林組の元幹部の事件とは、近藤秀三郎氏冤罪事件のことである。香川県警は近藤氏を若林組がスポイルしたがっているのを敏感に先取りして、なんと警察権力をもってそのお手伝いをしたのだ。

 川上社長をめぐる想像を絶する殺人未遂という脅迫は、過去何度も報じてきた。川上社長は数度の事件に遭遇したにも拘わらず、全てのケースにおいて九死に一生を得てきた。

 そして、その警察庁幹部は、こういった。

 「川上社主が今でもこれまで通りの報道活動を続けているのは、現代の奇跡のひとつである」。

 先の警察庁幹部と香川県警幹部との会話はまさしく驚くべきものであるが、実際に横行している県警警察官と地元暴力団との癒着に切り込むにはこうした良識ある上層部の決断なくしては何も出来ないのだ。もちろん、この警察庁からの上意下達は速やかに実行に移されている。



金融庁も動く

この警察と暴力団の癒着は、そのまま香川銀行と暴力団との腐れ縁に結びつく。

 ここでは金融庁が大手術のチーフドクターとなる。金融庁の場合は、香川銀行のある最高幹部に事情を聴取している。もちろん極秘に、である。


 『いくつかの融資先の実態調査を致しました。明らかに反社会的勢力への貸し付けがありますね』

 “反社会的勢力といいますと? 

 『それを私どもの口から言わせるのですか? ……。
    若林組というのは、広域指定暴力団山口組の直属の地元組織ですね? 』


 “そうだと思います

 『その若林組の経営する会社にほとんど担保なしで融資をしている。これは重大な違法行為ですよ。グレース、それと百十四銀行から債務の肩代わりをしている井坪建設、ホープパーキング、ブルージャパン…、もっと挙げましょうか? 』

 “………

 『この融資がある意志を持って為されていることの証拠を取り次第、当方としては告発対象としなければいけません。今年(2003年)十月から十二月までにその結果が出ます。しかし、このように日にちを区切っても、今さら融資を解消してもダメですよ』

 “はい……

『それから、若林組は、そちら(香川銀行)との関係をすっぱ抜いた地元紙(四国タイムズ)に多くの傷害あるいは殺人に近いような脅迫をしたとの報告は当局から受けています。そのことだけはお伝えしておきますよ。もっとも私どもはあくまで金融のことだけをその監査対象にしていますから、刑事事件については四の五の言いませんがね………』

 “………



いよいよ最終局面へ


県警、香川銀行、いずれの場合も若林組との癒着関係を問いつめられて、そのうちに沈黙してしまうのは、全く同じようだ。

しかし金融庁もこの“川上事件≠熟知し、それを告げているところが壮絶としか言いようがない。


一見何の関係もないような関係がこのような良識ある機関の調査によって、ひとかたまり、ということが明らかになっているのだ。

そして、いずれの場合も今年一杯で全て決着がつき、香川がひっくり返る、と断言しているのである。



政界、官界の最長老、ある大重鎮が一言いった。

 「年月は積み重ねだ。痛い目にあってもよう頑張っとるよのう。しかし、変わるものは変わる」。


小早川龍司弁護士の懲戒を求める
    捜査機関に加担した疑いが強い


 

本紙は八月二十八日、小早川弁護士の懲戒請求を香川県弁護士会懲戒委員会に提出した。懲戒処分を求める理由は、同弁護士が弁護士として当然果たさねばならない任務を故意に怠って被告に不利益を与えたためである。請求人は、近藤秀三郎氏と四国タイムズの川上道大連名で、被請求人は香川県弁護士会所属の小早川龍司弁護士である。


小早川弁護士の懲戒処分を求める理由は次の通り。


1、請求人(近藤秀三郎氏。以下同じ)は平成十年八月二十七日、競争入札妨害罪により逮捕され、同月二十九日勾留の上九月十七日起訴され、同月二十九日恐喝罪により再逮捕され勾留の上十月二十日起訴された。

両事件は平成十二年四月の二十四日高松地裁において競争入札妨害罪につき懲役十ヶ月、恐喝罪につき懲役二年六ヶ月の判決を受け、同日高松高裁に控訴の申し立てをし同十四年八月二十七日公訴棄却の判決を受け、同日最高裁に上告し現在係争中である。


2、請求人は平成十年十月二十五日ごろ、上記事件につき被請求人小早川弁護士を選任した。請求人は恐喝事件につき全面的に事実を否認し恐喝罪は成立しない旨、捜査段階から主張していた。本件富田文男(香川県建設業協会会長、富田組会長)から受領した現金三百二万円は本件被害者である真部廣司(真部組社長)が当時SRCという生コン会社の社長真嶋忠雄が讃岐東部生コン協同組合への加入の可否をめぐって真部と真嶋が揉めており真嶋の背後には暴力団中津川組組員の森が控えていたことから、その解決を図るため真部が富田を介して請求人にその解決の依頼を嘆願し、その報酬として三百二万円を受領したものである。したがって恐喝罪は成立せず、尾崎彰、及び目川健太郎に対して請求人が恐喝行為を指示した事実は存在しない。

また、平成八年七月九日真部組の帳簿から借受金という名目で五百三十万円が真部廣司に手渡せられている事実がある。この帳簿は第一審において取り調べ済である。

真部は当初、上記五百三十万円の内から五百万円を富田文男に手渡した旨供述していた。そのことは請求人の取調べ担当の橋本芳人警部補から聞き知っていたので被請求人(小早川龍司弁護士。以下同じ)に対しては接見時にその旨を話しておいた。したがって警察は七月九日の借受金から富田に五百万円が流れたとの前提事実の基に捜査を進めていた。

ところが七月十日尾崎及び目川両名が真部組事務所に行く途中で駐車違反を犯した事実が判明した。その駐車違反の書類は第一審で取り調べ済である。

警察はその駐車違反の事実が明らかになったため七月九日五百万円を富田に手渡しその内から請求人が三百二万円を受領したということになると尾崎及び目川両名が真部組事務所に行き、真部に対し判決記載の言動をしたとなると恐喝罪そのものが成立せず、したがって請求人が捜査段階から主張している通りSRC問題の解決のための報酬として三百二万円を受領したとならざるをえなかった。

そこで警察は真部から七月九日の借受金とは別個に七月十日ごろ、真部の手持ち金から五百万円を富田に手渡したと、新たな事実を作り上げたのである。

真部はその後借受金についてはゼネコン対策のため全額費消し富田には手渡していない旨供述するにいたった。ところがゼネコン対策費として使ったとする裏づけがなく手持ち金の五百万円を富田に手渡したとする供述は極めて不自然で真部が当初供述していた通り、七月九日の借受金の中から五百万円がSRCの解決金として真部から富田に手渡され、実質その内から三百二万円がその解決金として請求人に支払われ請求人の方で真嶋及び森と折衝し解決をしたというのが本件事件の真相である。


3、被請求人は上記の事実を請求人と接見時聞いて知っていたのであるから、まず弁護人としてなすべきことは、すくなくとも、真部、富田、尾崎、目川の警察官に対する供述調書の全てを開示請求し、真部らの警察官調書の供述の変遷、矛盾点、などを精査することが最低限弁護人として求められる義務といえる。

というのは、真部らの検面調書は警察調書を前提とし法律的に整理したものであって、本来供述の変遷等は検面調書を見ただけでは明らかとはならないのである。とくに七月九日の借受金の供述の変遷は本件事件のポイントとなるべき重要な点である。

ところが被請求人は第一審の裁判を通じて警察官調書の開示請求を一切することなく、控訴審になって新たな大錦、原田弁護人の要請によりようやく開示されるに至った。

請求人は「無罪で争うのに、弁護士一人では無理だから他の弁護士もいれたい」と被請求人に話したところ「一審の裁判は一人でやらして欲しい、こんな事件有罪になるわけない、もし一審で負けたら弁護士を何人付けてもよい」と言うのみで、本件事件の真相を明らかにするための努力はなされていない。


4、請求人は事件の真相を明らかにするためには上記真部ら関係者の供述調書を一つ一つ丹念に検討をしたいと思った。というのは真部らがいかなる供述をしているのか、その内容を検討しないことには請求人としての防御権を行使することは著しく制約される。事実を知っているのは当事者である請求人しかいないのであるから、請求人が真部らがいかなる供述をしているか、その調書を差し入れてもらい、一つ一つ事実と虚偽との振り分け作業を自らの手でしてその上で被請求人と協議して公判対策を立てることが最も必要と思われる。

ところが真部証人の公判前に上記の者らの調書の差し入れを被請求人に依頼すると被請求人は「差し入れすると検事が怒る、差し入れすると検事に分かるから今はできない」と言ってことわられた。

その後も再三差し入れ依頼をしたが一審裁判中は結局差し入れられなかった。

したがって、真部らが供述調書でいかなる供述をしているのか、さっぱり分からないまま裁判が進行し請求人の被告人質問においても真部らの証言内容は法廷で聞き分かったものの、同人らの警察調書及び検面調書でいかなる供述をしているのか分からないまま被告人としての質問に答えざるを得なかった。このような理由で請求人としての防御権が著しく制約された。


5、請求人は上記の通り、本件事実を全面的に否認した上、本件の真相が何であるかを積極的に主張しているのであるから、被請求人たる弁護人としては請求人の主張に従った立証計画を立てることが弁護人としての責務である。

かかる事件においては検察官の主尋問の後反対尋問においてこれを弾劾するという公判対策は功を奏せず、被請求人において真部、富田ら上記の関係者に対してこれらの証人尋問前に積極的に接触し事情聴取するなどして真相解明に努めるということはもちろんのこと、被請求人に真部らの証人申請をしたのに関わらず同人らから全く事情聴取をしないで、弁護人として義務を放棄しているのである。弁護人から証人申請をした場合にはその証人と会って、詳細な事実確認を聴取することは法律上の義務であることはいうまでもないことである。


6、しかるに被請求人は

@警察官調書の開示請求をしなかったこと、

A請求人が再三依頼したのに真部ら関係者の調書の差し入れをしなかったこと、

B上記の通り請求人の主張に沿った立証を積極的にしなかったこと、

などからして弁護人としての職責を怠り、請求人としては防御権に大きな支障を生じた。また、被請求人は本件事件の担当者である長尾署次長津島警部、県警本部捜査二課長補佐横田警部、同じく山田警部補らと共に、飲食をした事実が判明しており、また津島次長は吉田正巳弁護士、立野弁護士(共犯者尾崎の弁護人)と共にゴルフをした事実が判明している。

上記の事実は請求人の弁護人としての取るべき行動としては大いなる疑問を抱くもので、依頼者たる請求人にとって自らの事件担当者らとゴルフ、飲食をすることは弁護人としての信用を失墜するものといえよう。


犯人を自首させてください仁侠道を貫くためにも
 

山口組の綱領には、侠道精神に則り国家社会の興隆に貢献せんことを期すとあります。


私はヤクザではありませんが、日本で精神的な面がおろそかにされている今、この綱領を読んで感銘を受けております。ヤクザはアウトローを承知で人生を生き抜いている。そこには抗争や、刑務所務めのリスクを負うことも納得しているはずです。しかし、警察官は犯罪を取り締まる側で生活は保障され、国家を支える重要な役割を担っているはずです。

私は平成六年九月号で香川銀行頭取や香川県選挙管理委員長も兼務している大林一友氏の批判記事を掲載しました。その時期に会ったのが山口組若林組副長の近藤秀三郎氏です。近藤氏は若林ワ組長の使いで抗議に来たわけですが、私は四国タイムズの基本方針である、公的な立場から足を洗うこと、批判記事を受けて懸命に改善する努力をしていれば掲載しませんと伝えました。近藤氏の、記事が間違っていたらどうするのか、との問いには、こちらが反省して訂正記事を書きますと答えました。以後近藤氏と再会できたのは平成十四年九月頃で、若林組を絶縁されていると聞き複雑な気持ちです。ところで、私は、山口組若林組の覆面した組員数名に、家族ともども拳銃発砲や鉄パイプ襲撃を受けましたが、事件は未解決です。

その原因は、若林組と悪徳警察官の癒着です。腐敗した警察官を抱いて自首させることは、警察行政の浄化に繋がり国家社会に貢献することではないでしょうか。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。


香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その6)
    「近藤さんは、絶対に恐喝はしていない」 被害者が証言

 
 捜査放棄事件解決の道を探る


外形・三つの事件を、同一事件として捉えればすべてが紐解けてくる。

@平成九年十一月二十九日、本紙社長宅発砲事件。

A平成十二年一月十九日、本紙社長家族同乗の車に、目出し帽で覆面した男による鉄パイプ襲撃事件(襲撃犯は一人で見届け人ら含め四,五人)

B平成十五年六月四日、若林組を除籍になっていた安西氏の、目出し帽で覆面した三人の男による鉄パイプ襲撃事件。

@A安西氏は当時、若林組幹部で襲撃状況を把握する立場であるがH十年表面上若林組を除籍になり、
Bの事件に遭遇している。

ということは@ABすべて同一犯グループである。

ただし、Aの襲撃犯は現在刑務所に収監されているのでBには参加していない。

これだけの状況証拠で事件が解決できないとなれば、アメリカ社会のように、国民が各自、銃で武装するしかないではないか。この際、若林組担当の捜査員を全員外して、親和会の担当刑事が拳銃発砲一件、鉄パイプ襲撃二件の捜査に当たるというのはどうだろうか。この配置替えだけで事件は解決する。



 安西氏が鉄パイプで襲撃された背景

 
中坊公平弁護士が産廃問題で世間をにぎわした豊島で、安藤忠雄氏とともに植栽記念に出席した。その時、若林組の舎弟であり、右翼活動をしていた日本士道会安西会長が、中坊弁護士と三菱マテリアルとを絡めて街宣活動をした。その原稿は若林組長が口述したのを広沢幹部が記録したものであるから、原稿通り安西氏が演説しているかどうかを監視するため広沢幹部を豊島に送り込んでいた。

警備に当たった土庄署の捜査責任者は若林組長に毒されていたので逮捕される事はないはずであった。ところが、香川県警と若林組との癒着度より中坊氏のほうが警察に対して影響力が勝ったため安西は逮捕されそうになった。

安西氏は当然警察に調書を取られたが、その供述調書の中で、なぜ、若林組の広沢が街宣活動のそばでいたのか、という警察の質問に、安西氏が「若林組長が心配していたのと違うか…」という調書になった。この調書のコピーが若林組に忠実な警察官によって組長に渡された。

安西氏は若林組長に呼ばれ、若林組を除籍になっていたので、昔から付き合いのあった山口組三島組の関係者と親交を深めることとなった。

一方、若林前組長は、副長の近藤氏を警察と組んで冤罪捜査によりみごと刑務所に送り込んでいた。平成十一年十二月、近藤氏が病気保釈で娑婆に出たことから怯え、後に中央病院に入院し、用心棒として三人の若林組組員で身辺を固めていた。

若林前組長はよっぽど近藤氏の報復が怖かったのか、この三人にカネを渡してより一層忠誠を誓わせたようだ。

ところが若林組組織はこの金を三人が組に報告しなかったことで組員を事務所に呼んで袋叩きにし、そのうえ組長からの金も取り上げ組の改装費にしてしまった。

この事件で三人の内の一人が組を破門になったので、先に除籍になっていた安西氏を頼り相談していたようだ。

このような背景の中で若林組は破門にしたTを安西氏が面倒をみていると思い込んで、六月四日夜の鉄パイプ襲撃事件に発展していったのである。

これらの情報は、香川県警の若林組担当者であれば、すでに承知済みのはずである。知らなかったとなれば、職場放棄か、とぼけて、故意に知らなかったと言っているに過ぎない。



 安西鉄パイプ襲撃後の警察の動き

四日夜、ランドクルーザ・プラドとグレーのセダンに分乗した組員に、安西氏が三人の目だし帽で覆面した男に鉄パイプで襲撃された。

五日夕方、若林組を破門になっていたTが川井幹部の横を車で通った時、川井幹部が仕返しにきたと勘違いして、木刀でTの車を叩いたがTはそのまま猛スピードで逃げ切った。

その様子を高松北署暴力対策室と警備課の担当責任者が一部始終を目撃していた。運悪く前側にいた暴力対策室井上係長のワゴン車のボディを川井幹部が木刀で叩き、警察の公用車を損壊(凹ます)させた。本来なら昨日夜に安西氏を襲撃した容疑者であるから、別件で現行犯逮捕しなければならないはずである。

翌日の六日には

「きれいになおっとる、わからんやろうが・・」と言って、警備課の樫原係長の方に向かって、ニタッと笑ったという。それを見た、樫原係長はゾッとしたというから、まだ警察官としての良識が残っているのではないか。

※井上宣之・高松北警察署暴力対策室係長。樫原年夫・高松北警察署警備課第二係長。



 刑事告発の予告

 本紙社長宅への拳銃発砲、家族同乗車への鉄パイプ襲撃、安西氏への鉄パイプ襲撃の山口組若林組幹部ら組員による殺人未遂容疑者を、速やかに逮捕しない場合、解決の糸口となることを怠った高松北警察署刑事二課暴力対策室・井上宣之係長を犯人隠避と証拠隠滅で刑事告発する予定である。



 
事件解決に少しでも参考になればと整理してみた

平成十五年六月四日、安西氏鉄パイプ襲撃事件

六月中頃から、若林組から毒饅頭を喰らった警察官の名簿を四国タイムズで公表すると警察に伝える。

二十四日、車の窃盗容疑で川井他二名逮捕。

七月十四日、車窃盗容疑で川井らを起訴。

  十五日、鉄パイプ襲撃殺人未遂で高松南署に川上が呼ばれる。平成十四年二月二八日に殺人未遂で告訴していたのを取り下げし、新たに警察が今回逮捕した川井ら三人から供述したとされる内容に沿った告訴状を作成し提出した。

高松南署で担当した係長からの説明によれば、若林組の川井幹部らは、鉄パイプ襲撃を敢行するために車を窃盗し、その車で襲撃したと認めたという。

しかし犯人が認めたというシナリオと実際に襲撃された状況に食い違いがあったものの、南署の安森係長が、あくまで捜査を続行して行くのに手続きが必要なので、前回の告訴状の取り下げ、新たな告訴状の提出。車窃盗で逮捕した川井らが襲撃を認めたので、犯人の供述を基にした被害者の供述調書を作成し提出した。こちらは何か警察に惑わされているような気もしたが、係長の捜査を続行するためにはあくまで手続き上必要だからとの説明で署名押印した。

 十八日、襲撃現場で警察による実況見分は平成十二年一月十九日の犯行日から初めてで、雨のせいか形だけのようすで真実を知ろうとする警察官からの熱の入った質問も無かった。

しかもすでに若林組の犯人からシナリオを渡されていたのか、被害者である家族三人が見たのは実行犯が一人であったというのに、警察側は実行犯が二人いたと言い張り食い違いを見せている。

八月七日、車の窃盗事件の公判があり、川井ら三人とも窃盗の容疑をすんなり認めた。

 八日、若林組組員の川井、西岡が保釈。但し、検察は保釈に反対した。というのも殺人未遂の送致がまだ警察からなされていなかったのである。これは警察と若林組との約束事であったようだ。

 十二日、鉄パイプ襲撃犯の弁護人植木氏が来社し、川井と西岡の被害弁償金の一部として百万円持参した。被害者である川上は精神的な慰謝料を含め損害賠償は後日、請求すると告げた。当時小学生であった息子や妻のことを考えれば、キッチリけじめは取らなければならない。

  二十日、鉄パイプ襲撃殺人未遂事件を警察が検察に送致した。

これらの経過を検証すれば、香川県警の一部が若林組から汚染されている度合いが一目瞭然である。

本紙への発砲、本紙への鉄パイプ襲撃、安西氏への鉄パイプ襲撃どれも若林組につながる。車を窃盗して本紙社長家族を襲撃したことを認めさせた若林組との取引は、警察が取り扱った事件はあくまですでに三年の時効が成立している。器物損壊、暴力行為。

 本紙への襲撃を、三年の時効まで計算したところが腐敗そのものである。


冤罪、決定的な新証拠を発見
 
本紙が『香川県警の捜査放棄と冤罪捜査』という内容をシリーズで掲載したが、(その4)の段階で、真部廣司氏から、建設業協同組合連合会今冶勝義会長を通じて真実を述べたいと申し出てきた。


八月六日と二十五日、国際ホテルで、近藤氏の弁護人の一人である大錦弁護人が真部氏の聴き取りをした。大錦弁護士は、恐喝をした側の弁護士で、真部廣司氏は恐喝をされた本人という立場である。

長尾警察署津島利夫次長の冤罪のシナリオは、

@平成八年六月十日の入札の長尾団地第一工区に近藤氏が介入し、真部にどこが落札したのか、と電話で聞いた。

Aその後、七月十日朝七時ごろ、近藤氏が組長をしている、藤成組の組員である尾崎、目川が真部組事務所に行き、真部を脅かした。

B同じ日の十日夕方、近藤氏は富田組会長の冨田文男から三百二万円を受け取った。

平成八年にこの三つの出来事は起きていたが、当時は真部からの被害届も出ていなかった。二年後の平成十年八月二十七日冨田宅に発砲した犯人として別件で入札妨害、恐喝で近藤氏を逮捕した。懲役刑十ヶ月、二年六ヶ月の有罪判決。現在最高裁に上申中。

大錦弁護士の話では、本件工事前に近藤氏が関係し、真部に電話をかけた工事が明確に現れないと最高裁では難しいと言う。

本紙はこの事件は冤罪と信じていたので、徹底的に発注元などを調べたが出てこない。二日、九月号の新聞発行準備のため電話にも出なかった。三日、近藤氏に会った。手には新証拠が握られていた。二日、奥さんと二人で建通新聞の協力を得て六時間新証拠を探したという。

大錦弁護士が最高裁に提出したい新事実証拠は、

●平成八年六月十日に入札され犯罪要件に利用された本件工事前に、近藤が相談を受けた工事
●関西建設の井元氏が参加していた工事
●入札が三十分遅れた工事
●近藤が電話で真部にどこがとったのかと聞いた工事長尾署津島次長が近藤氏を恐喝罪で逮捕するのに悪用した幻の工事

平成八年四月三十日入札。

工事名:志度山川線歩行者道新設・長公安―第二号合柵(長尾町)

指名業者:真部組、山本建設、大政建設、関西建設、光洋建設、外四社。

落札者:真部組

金額:三千百六十万円

天は真面目に生きていく人を見捨てはしない


公の報道を私的にフル活用
    邪魔者は除け、平井一族まかり通る

 死んだ鳩からのメッセージ その2

高松北警察署生活保安課が東京の山科鳥類研究所に問い合わせたところ、専門であるプロが扱った公算が濃いとの助言を受けたという。

本紙八月号で「死んだ鳩からのメッセージ」を発送後、高松北署は四国新聞ビルの屋上を調べたがなにもなかったというから、ますますプロの仕業か。


前号の記事を見たという人からの情報が本紙に寄せられているので調査して掲載したい。


まず、四国新聞ビルの清掃は、ハウス美装工業・新谷清二社長に委託されているという。ビル管理から清掃、内装、塗装などを手がけているから職種がら、ゴキブリやネズミの駆除なども行うはずである。駆除となれば、委託者である四国新聞側から「迷惑な鳩をなんとかしろ」と注文がきてもおかしくない。

さらに別の情報提供者によれば、農薬入りの餌と、ベタベタした粘着性物に混ぜた毒入りマットを敷き、その上を歩いた鳩が足に付着した毒入り粘着性物を口ばしで、つついて取り除き飲み込むという鳥の習性を利用した駆除方法だと言う。

ゴキブリやネズミであれば粘着物で捕獲して殺す駆除の方法であるが、鳩は、羽毛のため捕獲して殺すより、体内に毒を吸収させて、時間を経って、他の場所で死なせて駆除する。

山科鳥類研究所の話で、専門家が関与しているといったのはこのような方法は素人ではわからないという意味が理解できた。さすがである。

四国新聞の屋上で仕掛けをするとき、四国新聞の社員二,三人が見ていたというから罪の意識はなかったのではあるまいか。

七月十九日から二十一日までが連休であった。発見されたのは二十二日夕方であると四国新聞に報道された。

毎早朝ウォーキングするという人からの情報提供によれば、二十二日五時ごろ中央公園の西側滝池で鳩が三羽死んでいるのを見た、不思議に思っていたら二十三日の四国新聞を見て鳩が農薬で死んだことを知った。その後、四国タイムズの「死んだ鳩からのメッセージ」を見て四国新聞が関係していると知ってまた驚いた、という。その人は電話で最後に言った、「やらせ記事みたいですね、テレビで見たことありますけど」。

四国新聞のオーナーといえば平井一族で、それも三代も続いている政治家一族である。平井太郎氏、平井卓志氏、現代議士の平井卓也氏は三代目である。

マスメディアである新聞、テレビは権力の目付け・監視役的な役割も担っている。報道が第四の権力といわれるのもその意味からでもある。

今回の、迷惑になる鳩は、業者にまかせて、即

「始末しろ!」

ではあまりにも独裁的な考えではないだろうか。

地球に優しい、動物には優しい、自然破壊は許さない、という考えで政治の世界を歩んでいくなら、けじめを取って四国新聞に、鳩を駆除した経緯や事情説明はする必要があるのではないだろうか。

平井卓也氏について西日本放送や四国新聞の社員から

「社内で社長に出会ったとき、うっかり挨拶しなかったらすぐ左遷される…」という話を聞いたことがあったがまんざら作り話でもない気がしてきた。邪魔者は消せの生き方は民主主義の根幹にまで影響してくる。

具体的には衆議員選挙中に平井陣営が選挙違反をして、警察が捜査をしていたとき、四国新聞の編集幹部が警察に行き、平井陣営の選挙違反を捜査するなら、警察幹部の問題を四国新聞に掲載するぞと脅したというから、よっぽど自覚して新聞報道や政治に携わらなければならないのではないだろうか。

また、卓也氏は京都の花柳界では、今一番の有名人と聞く。国会議員は多くいるが金を使っての遊びは、この人の右に出るものはいないとまで言われているそうな。

それも歌舞伎役者を加えてでも、というからどんな遊び方をしているのだろうか一度拝見してみたいものだ。もっとも、平井卓也氏のマスクからすれば金だけではないと思うが。

近づく総選挙の前に、ぜひとも鳩問題の説明が欲しい。


木村義雄の言動は香川の恥さらし
      厚労副大臣のポストを口利き利権にフル活用

 地元選出の代議士であるが、その言動を県民の多くの人からヒヤヒヤしながら見つめられているのが木村義雄厚労省副大臣。どうして、こんなお粗末な人物が副大臣になれたのかといぶかる人も多い。

木村副大臣は、決して、香川県や県民のために動こうとはしない。

 彼は代議士や副大臣の権力を不当に行使し、自分の金もうけだけになりふりかまわず奔走しているのである。そのために官僚らに圧力をかけたり、脅しつけることも珍しくないようだ。

国会内では、悪評高い鈴木宗男議員の脅し戦術に匹敵するものとして「厚労省のムネオ」とも皮肉られているとか。



一例をあげてみよう。

木村副大臣は、今年の四月、柔道整復師団体の要請を受けて、厚労省が提出した「柔道整復医療費支給申請書の改正」を「これを通すと業界団体が分裂するぞ」と脅しながらつぶしたといわれる。そのお礼に、地元の柔道整復師団体から四百三十万円の政治献金がなされた。

また、木村副大臣は失言の常習者。

たとえば、

「医療市場をねらっているユダヤ人のような我利我利亡者がいる」

「医療をネタに稼ごうとするおかしな人がどんどん増えている」

自分のことを棚にあげて、言いたい放題である。これでは地元の支持者がヒヤヒヤし通しという気持ちもよく分かる。

見識高いインテリ層に愛読されている雑誌「テーミス」でもこの疑惑を取り上げたから、木村副大臣の悪評は全国的にも。

本紙は、かねてからこの人の力量のなさと自分勝手な人間性にあきれて、幸福銀行の破綻やそごう百貨店の経営不振にまつわる暗躍、また、口利き疑惑や失言の続出についても報道し、厳しく追及してきた。

こんどの総選挙において香川県の恥ともなる木村義雄の名前が消え去ることを切に望んでやまない。


香川の犯罪は急増加
    植松本部長、涙ぐんで去る

 香川県警の平成十五年度上半期の犯罪情勢のまとめによれば、刑法犯の認知件数は一万七百三十件で戦後最多を記録した昨年同期を大きく上回り、三五lの犯罪増加率は全国で最悪で、検挙率も戦後最悪であることが分かった。県警は「犯罪防止の対策を図り、検挙活動を強化していきたい」と述べているものの実効性には程遠いのではあるまいか。

香川県は日本四十七都道府県中、最小の面積で、「空海生誕の地」でもあるから、日本一犯罪の少ない、検挙率も最高であってもおかしくない好条件に恵まれているのではないのか。

犯罪の増加、検挙率の低下の原因はなにか。その、なにかは、はっきりしている。

桜の代紋の香川県警と、菱の代紋の若林組が長きに渡って築いてきた腐れ縁である。

この腐れ縁は、双方にとって好ましくない状況に陥っている。香川県警にとっては、まず監察機能が麻痺状態である。

一方の若林組にとってもヤクザ稼業の最低限の作法が身に付いていないのではなかろうか。

一般人の家族を窃盗した車で、覆面をした組員数名で襲う、親和会は拳銃を発射した後、翌日自首する。

ここらあたりが日本一レベルの低い県になった原因ではなかろうか。

八月五日には前県警本部長植松信一氏の離任会見があった。在任中の思い出としていろいろ語り、涙ぐむ場面もあったが、不眠不休で事件解決にあたる捜査員と、若林組との癒着で本部長としての指揮権が通用しなかった悔しさが入り混じっていたのではないだろうか。


岩瀬新本部長の離任会見には、涙のない、満面笑みの最高の場面にしたいものである。


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