平成15年11月5日 (水曜日)  第4835号 第3種郵便物認可 (昭和22年8月22日)
発行所  四国タイムズ社
〒761-0104 香川県高松市高松町944-4
電話087-845-6141
編集発行人 川上道大(みちお)
郵便振替 01650-6-25335  




警察庁、腐敗した香川県警に捜査着手か
    津島警視、横田警部ら若林組から収賄
      
 分散している舞台

本紙十一月号が発行される頃は衆院選の興奮の渦が大いに巻き起こっているはずだ。
結果に泣く者笑う者、まあ例によって悲喜こもごもの状況がそこここで起きていることは想像に難くない。 本紙はどこにも依って立たない、大きな選挙があろうとなかろうと、それがどのような結果を生んでいこうとも、あくまで中立中正の立場をとり続ける。 これだけは不変なのだ。

 さて、そういうことをここでくだくだしく記す必要はない。 ただ、この選挙について、本紙は非常に注目しなければならないことがある。本紙の記事中標語においても常に謳っているように、我が香川県の選挙管理委員長は、香川銀行の大林一友会長なのである。

         

大林会長が、これまで記してきた一連の川上社主襲撃事件の影の主役であったことは、もはや敷衍された(多くの人の中で定着してきた)ことであろう。
 当の本人は、影の主役を気取っていたかもしれないが、すでにこの事実はこの本人をして陰から、白日の下にその正体を晒すことになってしまったのである。

 この正常な事態に戻って(?)行くまでには、様々な紆余曲折があった。これらの経緯はこれまでにも本紙で何回も報じてきた通りである。 しかし、全てが正常化したとは、いまだ言い難い。故に本紙が粘着力ある取材でこれからも真実の報道を為して行かなければならないのである。

 そのたゆなき取材活動の中でさらに、折角ここまで追及されてきた讃岐の正義が、一部冒涜者に依って攪乱されている状況を知るに至ったのである。 その舞台は、いくつにも分散していた。



 讃岐を狙え!

舞台のひとつ、それは、香川県警にあった。

今や東京霞ヶ関にある警察庁のとある部署では、讃岐が最大の注目点となっている。

 同庁内の『今年の流行語大賞』なるものがあるとすれば、西の横綱は、讃岐となり、東の横綱は、ミスターカワカミ、とでもなるのではないか。 それほど、香川の状況が注目されているのだ。 これは決して喜ばしいことではないことは、賢明なる本紙読者の方々はとっくに御察ししているに違いない。 そうである。警察庁の特殊部門が注目するということは、そこに警察として好ましからざる事態が発生、もしくは恒常的に起きている、さらにあるいは、それがすでに蔓延定着化している、そういうことを意味するのだ。そして、今讃岐で起きている事態は、その意味することそのままなのである。

 警察庁の監察部門は、文字通り各都道府県警察本部の実態をリアルタイムに捕捉し、正常に指導していくためにある。その部門のとある一室では、まさしく讃岐を議題に取り上げていた。

 「讃岐だが、ますます増長していくようだね。本部長が交代してもダメだな」。

 「その程度で根本が変わるようだったら、監察も楽なんだけれどね…」。

 「特に若林組との長年の蜜月は、これ、度し難い。うち(警察庁)の刑事局が率先してやっている広域暴力団の壊滅頂上作戦をもっと強力に進行させていくようにしてもらうこととする」。

 「それがいいだろう。(ある数枚のリストを見ながら)しかし、讃岐の現場組は、相当イカレているね。アゴ、アシ、それにダカセ…。調べれば調べるほど、目を覆いたくなるような実態が浮かび上ってきやがる…。 特にツの字ね、これはひどいな。 横田というのも便乗というか、やたら名前が出てくるね。 一週間に二、三回はざらじゃないか。こうも波状的に構成されたらやっぱり落ちてしまうものなのかね」。

 「それは、当然のことだが、警察官としての基本的モラルの問題だ」。



 
若林組、香川銀行、そして香川県警・現場組

ここで少々の解説をせねばならない。

 彼らキャリアの警察庁幹部が香川県に対して大きな注目をしていることはこれでも判るが、ここに出てくる用語ともいうべきいくつかの語彙については、なかなか馴染みがなく判らないところも多いであろう。

 まず、この会話は、今年行われた香川県警本部長の交代後のことである。そして、一人がいう現場組、というのは、香川県警の警察官のことを指しているのだ。 この現場組のひとつの頂点を担っているのが、津島利夫警視であることは本紙読者ならばすでに理解済みのことであるに違いない。その証拠に、この会話の中に、ツの字なる隠語が出てくる。これはまさに津島警視のことなのである。 さらに、横田なる名前も出てくる。これは高松北警察署の横田武刑事二課長だ。ここで出てくる数枚のリストには、厳秘の印が大きく押してある。 そしてその中には、驚くべきことに、若林組から彼ら現場組がいつ、どこで、どのように、接待されたかが、克明に記されているのだ。 いわば捜査の実証拠。

このリストには、現場組の名前が実に34名(警部補以上)、接待場所だけでなく接待した人間の素性も微を穿って記されているのだ。

 そして、その中に香川銀行の幹部の名前も出てきている! 香川県の選挙管理委員長が会長を務めるあの香川銀行の名もあるのだ!

 もっと驚くべきことがある。このリストには、さらなる厳秘事項があった。それは、これら一連の接待の中で出てきた依頼≠フ内容である。つまり、接待する側は、当然警察官に事件の揉み消しやら、釈放やら、事件の隠匿などを依頼する。そしてそれを接待された側は速やかに実行する。 ここで初めて汚職の実態が把握できる。

 そしてこのさらなる厳秘事項の中において、もっとも中心を占めているのが、ミスターカワカミこと、川上本紙社主の一連の拳銃発砲や鉄パイプ襲撃事件なのである。 それに続くのが、近藤秀三郎元山口組系梶原組大幹部に対する冤罪強要である。このふたつの大事件は、汚職の中心にあった!

 さらに、用語的に付け加えておかなければいけないのがアゴ、アシ、ダカセなる言葉である。 これらは、暴力団からの接待の内容を指している。 

 アゴは、飲食接待、アシは交通費の支払いから発して、要は賄賂の進呈を指している。ダカセはほぼ直接的で女性接待、なのである。 この接待攻勢で、若林組、あるいは、香川銀行は、香川県警の現場組を使い、川上を襲撃させ、近藤を無辜の罪人に貶めた。

 このように、すでに香川県警の現場組による若林組からの異常きわまりない接待の数々は、警察庁監察部門においてほぼ正確に捕捉されていた。



 先手を打つ正義

彼ら監察部門の話はもう少々続く。

 「それもこれも、ミスターカワカミがいなかったら、この件もいまだに闇の中、だったか」。

 「それを考えると、まさしくゾッとさせられるね」。

 「時期を指定すると、選挙明けから本格的に切り込みましょう」。

 「いい時期だと思う。早速その段取りだけはつけておいて欲しい。選挙対策で人手が取られているだろうが、これまでの積み重ねてきた資料は十分すぎるほどあるからね」。

 「やってみましょう。しかし、それにしても、ミスターカワカミのこれ、大きな意味がありますな」。

 そういって、一人の警察庁幹部が、『四国タイムズ』の綴じ込みを引っ張り上げた。

 この会話でも忖度できるように、香川県警の腐敗に対する主務官庁監察官からの強制的指導は、この選挙明けに行われることとなりそうだ。この時点で、警察庁は、金融庁との連動を果たしていくという。 讃岐を覆っている度し難き腐敗の構造を担っている面々が、この選挙を境に次々にその正体を暴かれていくのである。

 「ここでこちらの進行計画を明らかにしても、もはや物証そのほか証拠は握っている」。

 警察庁幹部はそういって自信を覗かせた。

 夜明けは近い。



 表社会と裏社会の釣り合い

 立法、行政、司法、報道。表社会に位置すると自称している四つの権力が、寄ってたかって暴力団という裏社会を叩いたらどうなるのだろう。

平成の初め、金満バブルで日本中が浮かれた時、政治家も官僚も一般社会の全国民がカネ、物に価値観を奪われてしまった。暴力団も例外ではなく、日本中のシステムが見直しを迫られている。

本紙は、裏社会の暴力団にも改革に着手したらどうですか、と声をかけたい。

日本古来の精神文化の侠道に則って生きるヤクザと、ただ、金儲けのための代紋を掲げた暴力団とは明確に区別すべきである。 相田みつを氏の言葉に、「きれいな玄関と床の間だけじゃ生活できねんだよなぁ」というのがある。 暴対も、仁侠道ヤクザと、姿を見せないマフィアとは区別すべきである。 要するに偽者が蔓延れば本物が迷惑することになるのでないか。


どうして、香川県警は異常過ぎるのか
    他県の警察捜査と本県警との比較

 自殺扱い、実は殺人(長野県)

長野県の東京電力生坂ダムで一九八〇年、首や手足をロープで縛られた小山さんの水死体が発見され、自殺として処理された事件で、長野県警は再捜査の結果、判断を覆したが、既に公訴時効(十五年)が成立しているため、殺人罪での起訴はできない。 県警は発生から二十三年六ヵ月たった先月三十日、初めて捜査の誤りを認め、小山さんの母親、初恵さん(67)に謝罪した。
 

 県警などによると、男は八〇年三月松本市内の公園で小山さんが女性と一緒にいたところ、別の男と二人で小山さんだけを車で連れ去った。手足などを物干し用の青いロープで縛ったうえ、午後七時頃ダムに投げ落とした。 小山さんの遺体は同二十九日、放水後のダム底から見つかり、松本署は、司法解剖や聞き込み捜査を行なった結果、自殺と断定し、捜査を打ち切った。

 
六日午後、記者会見した県警の小口刑事部長は「犯人を検挙できず、申し訳なく思う。小山さんのご冥福を祈り、家族に心からお詫び申し上げる」と、改めて遺族に謝罪した。

当時の捜査で自殺とした理由は、

@死因が水死で顕著な外傷がない
A自分でもできるロープの縛り方だった
B小山さんにえん世的な言動が合った―などと説明。
捜査ミスではないかとの指摘には、「必要な捜査をしたが、結果的にはそうかもしれない。捜査ミスがなかったか、検証作業も必要になる」と述べた。

(十月七日の読売新聞)。

殺害告白に警察「困る」

長野県警で23年前に遺体で見つかり自殺とされた小山さんが、最近になって殺されたと分かった事件で、母親が十一日記者会見した。 面会した男が母親に対し「『自殺にしてあるので困る』と警察から言われた」などと話したことを明らかにした。 また男は「3年前に自供した時、『相手の家族に話してくれ』と何度も警察に伝えたので、家族には伝わっていると思っていた」と母親に話したという。

(十月十二日の朝日新聞)



 警部補を収賄で逮捕(兵庫県)

十月二十一日付けの大手新聞の見出しを見ると
「収賄容疑で警部補逮捕  情報漏らし現金 兵庫県警」
「汚職警部補 捜査装い調書偽造書き換え用白紙も用意贈賄側に署名さす」
「勤務の署近くで授受 贈賄容疑者供述 『バイト』と依頼兵庫県警汚職」
「現金はチョコレートの箱に入れて渡した」
「相手は『サンキュー』と言って受け取った」。

兵庫県警暴力団対策二課警部補、柴尾洋吉容疑者(40)が二十日、加重収賄容疑で逮捕された。
 


捜査照会で入手した個人情報を漏洩した見返りに現金を受け取っていた汚職事件で、県警捜査二課の調べに対し、「適正捜査を装うため、贈賄側が暴力団から被害を受けたとする調書を偽造した」と供述した。

ほかにも、上司から書き換えを命じられた場合に備えて白紙調書を用意し、元貿易商、中西容疑者(贈賄容疑で逮捕)に署名押印させていたことも判明。 捜査二課は、周到な計画的犯行を裏付ける供述として注目している。

…勤務先だった尼崎東署近くの駐車場の車の中で落ち合い、二種類の調書を見せた。一通は金を貸したまま行方不明となった男性を暴力団関係者に仕立て、中西容疑者が現金を騙し取られたとする偽造調書で、もう一通は白紙だった。 

…中西容疑者も公判の被告人質問で、「(貸した相手が)暴力団と言う調書が出来上がっていて『おまえ、これサインしとけ』と言われ、サインした」と供述。 さらに「『それ見せても課長(刑事課長)が納得いかんかったらあかんから』と言われ、白紙の調書にも名前を書き、実印を押した」と述べた。



 本県の場合を時系列で

先月の長野県警、兵庫県警などの新聞記事を読んで、香川県警と若林組との汚職構造は、決して他県警に劣らない癒着内容であると確信した。 今後の捜査に役立てて欲しい一念で、次に整理してみた。  なお、香川銀行は一見無関係のように見えるが、融資先が若林組の企業舎弟などで繋がり、香川県会議長を務めた池田長義元議員や、息子で現在は正式な若林組の杯を交わしたブルージャパン・池田純一元社長なども含まれている。

   

平成九年十一月二十九日午後十時半、本紙川上社長宅に四発の拳銃が撃ち込まれた。 最初の二発は明かりが点いていた窓に向かって発射された。 弾は窓際にあった息子の勉強机前の窓枠と本箱を貫いて、本の中に一弾が発見された。 もし息子が勉強中であれば命中していた。 二度目は、家族四人がテレビを観ていた居間に二発撃ち込まれた。 
この弾も、もし窓際にある流しで炊事でもしていたら完全に命がないか重傷を負っていただろう。


▲香川県警の扱いは、器物損壊と銃刀法違反(発射罪)。

事件から三年後の平成十二年、本紙川上は、時効十年の殺人未遂罪で正式に告訴。

平成十年六月十八日、若林組安西幹部から暴力行為、告訴、逮捕。

平成十一年四月十三日、若林組黄津一幹部から暴力行為、告訴、逮捕。

平成十二年一月十九日午後八時、本紙社長と家族二人の同乗した車が自宅に帰宅途中の山中で、車を衝突され、目出し帽で覆面した男に鉄パイプで襲撃され助手席後部座席に座っていた息子の窓、妻が座っていた助手席、運転していた本紙社長に次々と窓ガラスを割りながら迫ってきたが、とっさに、車をバックにして後ろ向きに逃げた。 何度も車を激突されながらも蓋無し側溝付きで五メートル幅の車道を必死で逃げた。

しかし、公道に出るまでには約一五〇メートルもあり、入り口には道の中心に鉄のポールが立ち、その半分がチェーンで仕切られており、運悪いことに直線からカーブになっていた。

後ろ向きでカーブを切った所でガーン、と若林組の西岡誠司組員が運転する車に激突され、本紙川上がブレーキを踏んだところ、キューンと車が九〇度回転した。何がなんだか分からず逃げるのもすでにここまでか、と覚悟をした。

そのときは襲撃犯が何人かも分からず、以前拳銃で自宅に四発発砲されていた事もあり、逃げるのをあきらめかけ前を見ると、襲撃犯の車が本紙川上の車の前に横たわっていた。

原告は運転席ドアを少し開けバックで犯人の車と離し、(原告の車を側溝に落とさないようにと願いつつ)あと二,三メートルしかないチェーンつき鉄のポールをかわし、原告の車を前向きに運転して逃げた。

この時点で本紙川上の妻は携帯電話で警察に電話をかけようとしている時、丁度水道ポンプ場の建物にさしかかり、助手席の窓が叩き割られていたせいもあって、男の声で「もう止めとけ、電話しよる」という声を聞いた。

このように、若林組の西岡らの襲撃は本紙川上を殺害する目的で執拗に行われたものであり、川上が車外に出ていたり、後ろに西岡らの車を止められ、川上の車がバックできなければ、間違いなく殺害されていたと思われる。

(襲撃状況の描写は、自白した犯人の実名を当てはめた)


▲長野県警の場合は、怠慢による捜査扱いであるが、香川県警の場合は暴力団若林組から飲食や風俗女性の接待、また金銭授受と引き換えに、本紙川上への襲撃事件の扱いを、公訴時効が十年の殺人未遂を適用するところを、時効三年である器物損壊と暴力行為にしていた。 平成十五年一月十九日で三年の時効を向かえるので、本紙川上は、時効前の平成十四年二月二十八日、香川県警本部長宛に殺人未遂罪で告訴した。

平成十五年六月四日午後九時半、西宝町で若林組元舎弟の安西氏が目出し帽で覆面した若林組の関係者三人に鉄パイプでメッタ打ちの襲撃を受ける殺人未遂事件が発生。

同年六月二十二、三日頃、香川県警の暴力対策の担当者に、「四国タイムズの七月号に若林組から毒饅頭を喰らっている警察官の実名入り一覧表を掲載する…」と告げたところ、暴力対策刑事が、「一,二日待ってくれ、なんとかする」という返事があった。

同年六月二十四日、香川県警は若林組川井則之本部長、西岡誠二組員、木村重利を車の窃盗罪で逮捕。
同年七月十四日、高松地検が、若林組の川井、西岡、木村らを起訴。

その窃盗の事実は、若林組川井幹部、西岡組員、木村は共謀の上、平成十二年一月十九日午前〇時ごろ、高松市御厩町にある自動車会社の車両置き場からキーを付けたままにしていたスターレット(時価五万円)を窃盗したものである。 

この取調べ過程において、本紙川上の家族らに対する鉄パイプ襲撃事件を自白するに至った。

即ち平成十二年一月十九日午前〇時頃、自動車会社の車両置き場からスターレットを盗み、同日午後八時頃、牟礼町の屋島カントリー進入路で本紙川上運転の車を待ち伏せした上、目出し帽で覆面して、鉄パイプで襲撃し、窃盗した車を放置したまま逃走したこと、若林組川井幹部から西岡組員、同木村は「盗んだ車で現場に行き、原告を襲撃するよう指示され」若林組西岡組員、同木村が実行行為をしたこと、動機は川井や西岡が所属する暴力団若林組らに対する批判記事を止めさせようとしたことなどが明らかとなった。 また殺害の鉄パイプも押収された。

同年十月六日、安西氏、香川県警本部長宛の告訴状(殺人未遂)を高松北警察署の横田武刑事二課長、井上暴対係長に手渡した。

同年十月六日に安西氏から告訴状を受理した高松北署の横田刑事二課長らが、若林組二代目組長に告訴状のコピーを持参した。

同年十月二十二日午後十一時三十五分頃、高松市田村町で若林組元組員の市田さんと同行の女性が目出し帽で覆面した若林組の関係者二人に鉄パイプで襲撃された。頭を狙ってメッタ撃ちにされた市田さんは一時危篤状態に陥るような襲撃であった。なお女性が巻き込まれた悪質な事件であったが、香川警察はなぜか事件を隠ぺいするため記者発表を控え誤魔化したようだ。

なお、香川県警と若林組との癒着度は、平成九年に起きた本紙社長宅に発砲して六年になる事件も、何とか時効に持ち込もうと焦っている様子がありありであるが、果たして逃げ切れるかどうか。



香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その8)
      汚職の発覚を恐れ、若林組に口封じを教唆
 
 本年六月四日,本紙への襲撃と同じ、目だし帽で覆面した男に安西氏が鉄パイプ襲撃される事件が発生した。それも三人組である。 警察では、事件直後の初動捜査が基本中の基本。 やる気がないのか捜査らしき捜査もせず、いまだ被害調書すら作成していない。

一命を取り留めた安西氏は四カ月後の十月六日に香川県警本部長宛てに殺人未遂罪で告訴した。 ここでひと悶着があった。というのは安西氏が告訴状を本部の捜査二課に持参したところ、高松北署の方に提出するようにいわれたので、襲撃によって両足を骨折したため車椅子で高松北署の横田武刑事二課長と井上暴力対策係長に告訴状を手渡そうとしたところ、横田刑事課長からでた言葉は、「県警本部長宛てを、高松北警察署長宛てに書き換えてくれないだろうか」と熱心に頼み込んできたと言う。

なぜ横田課長や井上係長が告訴状の宛て先を高松北警察署にこだわったのか。

理由ははっきりしている。

鉄パイプ襲撃の犯人を逮捕して困るのは、襲撃犯より毒饅頭を喰らった警察官のほうが困るからである。

それを裏付けるように、安西氏が提出した告訴状は、その日の内に若林組にコピーが届いている。ここで小遣いにでもしたのか、あまりにも若林組に忠実である。

その高松北署横田武刑事二課長の若林組に対する忠実さはいつ頃から始ったのだろう。

検証してみよう。

バブル華やかなころ平成に入って、引田町でゴルフ場の開発に絡んで、詐欺容疑で若林ワ前組長が逮捕されたことがあった。その時の担当刑事が、現在の高松北警察署横田武・刑事二課長である。

弁護士の重鎮S氏、検察出身の吉田氏や植木氏等が介入して一日だけ警察に勾留され、県立中央病院・田村副院長の偽装診断書によって若林前組長は釈放された。

この県立中央病院の田村副院長と広沢若林組元幹部が、切っても切れない込み入った関係で、一役買わされた当時の横田武警部補はまんまと毒饅頭を若林組の広沢幹部から喰わされたようだ。

その後、広沢幹部が実質経営していた城東町のトルコ(風俗店)に新しい従業員(女性)が入れば、広沢幹部は横田警部ら(井上係長、土草刑事、岩崎刑事…)に電話で知らせるという。 早速、横田、井上、土草、岩崎らは広沢幹部から御相伴に預かるわけである。 それも勤務時間の昼も夜も関係ないという。

もちろん風俗店の後は、若林組関連のクラブに行き、飲み食い、カラオケに興じるというから、一体どうなっているのだろうか。帰りには、寿司折付というから、助け難い腐敗ぶりである。

まだ驚くのは早い。

御坊町にあるビジネス企画事務所の若林組長専用事務所に横田警部、井上刑事がカネをせびりに来ていたというから救い難い悪臭を放った腐敗である。

このまま放置していたら健全な警察官が堪ったものではない。本紙は勇気を持って腐敗警察官を切除(排除)するべき手術台を用意する。

外科医である警察庁、検察庁にただただすがるしかない。



 捜査放棄・もみ消し

事例(T)

 高松市宮脇町の峰山での出来事。 以前、先代組長が自宅ベットの下に、いつも保管していた千数百万万円の現金がなくなった。高松市宮脇町の峰山に、疑いを掛けられたA組員が若林組の二人の幹部(現若林組二代目篠原組長と当時の故清水補佐)に連れて行かれ、拳銃を発射され、なくなったカネを出せと迫られた。 しかし、知らないものは知らないと言う事になった。

A組員はその後、兄に相談し、家族に知られる事になって、両親が警察に訴えた。

その訴えを扱ったのが、なんと、当時の横田警部である。

横田警部はさっそく、若林ワ組長のところに、部下の土草刑事や岩崎刑事を出向かせ、

「この事件は、警察にとってはおいしい事件である、さぁ、どうします」

と、暗にカネでもみ消さすように仕向け、若林組長に上司の横田警部を頼らせ、巧妙に金銭を要求したという。組長からすれば、幹部二人が逮捕されれば、刑務所に務めている間、月に二,三十万円のカネは銀行に積み立てなければならず、弁護士費用を見積もれば、横田警部等にカネをくれてやっても、事件をつぶしたほうが得策と判断したようだ。


事例(U)

 
産廃処理を直島の三菱マテリアルが引き受けることになった頃、産廃の不法投棄で一躍有名になった豊島において、オリーブの植樹記念を仲坊公平弁護士と建築家の安藤忠雄氏が開催した時、右翼の街宣車二十台近く三十人ほどの行動隊員が出動した事があった。 日本士道会を筆頭に繰り出し、街宣で仲坊弁護士を直訴、談判しようとし乱闘になった出来事である。

もちろん法律家の仲坊弁護士のこと、名誉毀損で日本士道会らを名誉毀損で香川県警本部長宛てに告訴した。

当然、日本士道会の当時会長であった安西氏は、警察に呼ばれ、県警本部特捜の香川係長から事情聴取を受けた。

香川県警と若林組との癒着を裏付けるのに、中坊弁護士が県警本部長宛てに出した告訴状のコピー、安西氏の取調べ途中である供述調書のコピーが、現在の若林組二代目篠原組長の手に渡されていたというのがある。 それも安西氏が供述してもいない若林ワ組長との内容までもが作成されていたのである。 安西氏が香川係長に詰問したところ、一ページ目の内容が警察の手で勝手に創作されていたことが発覚した。 

 ここでも、厳正な捜査であれば、若林組関係者から十人ほどの逮捕者が出るところ、安西一人が全てをかぶり、罰金三十万円で決着をつける取引が行なわれたようだ。



 冤罪捜査の推進役

香川県警という権力を利用して、若林組近藤秀三郎副長を冤罪で刑務所に送り込んだ男の生き方。

広沢こと黄津一。昨年、若林組若林ワ組長が亡くなるまで、組長秘書役を務め、組長が最終指示を出すまでの企画立案は黄津一秘書役がしていたと言われている。 今はなくなったが若林組系憂尚会の副長をしていた。 
覚せい剤、トルコ、金貸しである。その前は新幹線などで全国をまたに掛けていた、ある集団のボスであった。

調べていく中で次のことが判明した。

黄津一の仕業は、山口組が掲げている綱領の侠道精神に決して、則っとってはいないということ、国家社会の興隆に貢献しているとは到底考えられないということに行き着いた。

国を欺く

香川トヨタ自動車の社会保険に加入。

「俺は国民保険ではなく、社会保険に入っている。トヨタの株主で役員待遇だ。本社に行っても、会長はおるか、とフリーパスだ」と豪語していた、にわかに信じられない光景でないか。

いや待てよ、昔、難波会長の彼女が焼身…何とかという情報があったが、何か事件に関連して、広沢・若林組組長秘書役が関与して解決したのだろうか。 若林組幹部を名乗っていた時に、覚せい剤や、トルコ経営、四国大川農協の松原組合長に絡んで多額の金をせしめたのか、一代で築いた財産は高松市番町、高松高校横の一等地に建てられた邸宅に象徴される。 しかし、それは、若林ワ組長の秘書役としての力で、あくまで暴力団の力を背景に得た財であることは間違いない。

その証拠に、若林ワ組長が亡くなり、二代目組長になる前、さっさと引退して財産を守っているからなんとも都合のいい生き方である。

山口組の綱領にある「国家社会の興隆に貢献する」という理念を果たして広沢は持っていたのだろうか。

警察の情報によれば、覚せい剤、トルコ、社会保険詐欺、どれも国家社会を衰退させる仕業ではないか。山口組若林ワ組長の力をバックで得た財産であるなら、引退する時、全てを山口組に引き継ぐべきでないのか。 
一考を促がしたい。



汚染警官を抱いて自首せよ
    山口組組長に迷惑をかけるなかれ

 
 シリーズも今回で(その8)を向かえました。次々に出てくる新事実はまさに驚かされます。

        


 真相はこうです。

若林組が飲食、風俗女性、現金で飼いならした香川県警の津島警視や横田警部らを利用して、近藤秀三郎副長を冤罪で闇に葬ろうとしたことです。発案は若林組組長秘書役の広沢こと黄津一で、平成六年九月号で四国タイムズが香川銀行の大林頭取を批判したところ、副長の近藤氏が本紙川上に交渉にきたのです。 ですが近藤副長は、四国タイムズに取り組む本紙川上の姿勢や考え方に理解を示し、若林組長の本紙を操ろうとした考えは不調に終わったのです。 

それ以後、四国タイムズに対する嫌がらせや、攻撃は近藤副長を外して計画されたようです。

平成九年十一月の本紙社長宅発砲事件は、黄津一幹部が、組員を連れて川上宅上の山に登り、「ここから川上宅に、火炎瓶の四,五本でも投げ込めば全滅や」

また、「拳銃を撃ち込むなら、入り口の大きな犬が邪魔になるから毒饅頭でも喰わすか」など計画すべてを立案していたのです。最終的に、若林ワ組長がゴーサインを出し、発砲の実行。

黄津一幹部が次に考えたことは、平成六年十二月に近藤副長が四国タイムズへの話のつけ方が甘いから、若林組長がなめられた、この際、川上宅発砲も、大内町馬篠の標識試射事件や若林組が手配した富田宅発砲もすべて近藤副長が犯人と言うことにする…。

山口組の代紋を汚し、五代目に恥をかかせる行為ではないでしようか。若林組先代組長亡き後は、何食わぬ顔で引退をし、今までに貯えた金で若林組組員に原資を与え、そのカスリだけを手にするやり方。

リスクはすべて若林組や山口組渡辺組長に負わせる老獪なやりかたです。


十月三十日、平成七年の警官誤射殺で大阪高裁が山口組五代目の使用者責任を認めて賠償命令を下しました。

本紙は、平成十二年に若林組組員から襲撃された事件で、損害賠償請求を提訴する準備をして若林組の代理人植木弁護士にも事前に打明け、それではこれから提訴、という直前に判決があった訳です。

しかし、本紙への発砲や襲撃が原因で、近藤副長の冤罪に発展していく過程を知ることになり、何も事情の分からない五代目に、突然提訴するより、ことの真相を伝えた後、若林組二代目篠原組長が、山口組五代目渡辺組長の迷惑を考えることもないようであれば、その時点で、提訴することも遅くないと考えるに至りました。

どうぞ、お察し頂き、解決できますよう善処をお願い致します。   (川上道大)


漁業補償問題も更なる疑惑に発展か
    高松市、高価な絵画に不可解な扱い


 高松市長は、議会に「今後は原則公開を基準に、行政の透明性を高めたい」と県内の首長で初めて漁業補償交渉の原則公開を打ち出した。続いて香川県の真鍋知事も一般質問で「交渉のあり方など漁業補償全般の見直しと、公開の内容、方法などを検討する」と表明した。

     

本紙は、それ見たことかと言いたい。

本紙は、過去再三に渡り漁業補償問題を掲載したことがある。内容は行政の騙しのような同意書の取り方である。

瀬戸大橋、宇多津の下水道最終処理事業などの建設には、淡水で生計を立てている漁民の同意書が必要。その同意書を行政は得られず坂出淡水漁業組合の西岡健明氏の男気ある人柄を悪用して同意書を得た。 この西岡健明氏に対する漁業補償は、香川県の問題処理を一手に引き受けている田代健弁護士の裁判闘争によって、いまだに支払われていない。

事業に対する、必要な同意書。一方、実体のない同意書にまつわるこじつけの漁業補償額の交渉。高松市長に高松高裁が漁業補償の五億五千万円の賠償命令を判決したのは、実態と、こじつけの判断に対する警鐘ではないのか。

増田高松市長は嫌がっていたのを、井竿助役の主導的助言で五億五千万円が実質決まったのであるから、当然井竿助役も、賠償補償の責任を負って、増田市長と共に連帯して返還すべきである。

先だって、郷東町に建設された食肉センターにまつわる不透明なカネの動きが本紙に寄せられた。

食肉センター建設に絡んで、井竿助役が扱った不透明なカネの流れは五億五千万だけではないという。

土地が高松市に売買される仲介手数料の配分について、業者間でトラブルがあったのをまとめるために、右翼の小島氏に依頼した時のカネ。

食肉センターが地元にとっては迷惑施設であることから、香西町に建てられた「ふれあい老人センタ・勝賀」に、地元の暴力団若林ワ組長が介入して、有名な画家の絵画が納められたが、その絵画にまつわる不透明なカネ。

早速、本紙は老人センター・勝賀に出向いた。

あった! 吹き抜けの正面階段の壁面に「紅白梅“99、濱野年宏」、カラオケルームに一つ、他に二つ。

絵画売買の契約書を情報公開で申請してみた。長寿社会福祉課の説明によれば、他の三点の作品とは違い、濱野年宏氏の作品「紅白梅‘99」は陶器製のレプリカで施設とは一体とみなしているとのこと。

また、絵画の扱いは予算を伴う売買ではない、寄付行為であるという。 なお、寄付を受ける主体は秘書課、高松美術館、庶務課、主管課の内のどこかで、今回の寄付は出先の施設で直接受け、本庁は知らなかったようだ。

以前本紙は、セシールが脱税のためにと疑われるような寄付行為の実態を追及したことがあったが、その時はあくまで正式に目録贈呈を交わし、売買した場合の金額表示の鑑定書も揃っていた。

議会筋が助役選任で人選の時、増田市長に、事件になる恐れがあるので、事情を説明できるのは井竿しかいない、なにも知らない助役を就任させても市長が困るだけだ、と市長が助役にと事前に根回しした候補者がつぶされた、本紙の十月号の記事が、なにやら重みを増し始めた。


真鍋知事、不正受給業者から選挙資金
    県外産廃の受入れは豊島処理後に


 香川県出身の大社氏が一代で立ち上げた食肉加工最大手、「日本ハム」(本社)が、牛海綿状脳症(BSE)対策の価格の安定事業で掛かった経費を過大に請求し、国費約三千万円を不当に得ていたことが会計検査院の調べでなどで分かった。
     
       


まだ懲りていないのだろうか。

問題となったのは、BSE対策事業のうち「牛肉価格安定緊急対策事業」で農畜産業振興事業団が扱う補助金。

平成十年八月、香川県知事選挙が行われたが、その知事選挙で、立ち上がりの選挙活動に三千万円の資金を提供したのが、何を隠そう日本ハムの大社義則元会長である。

牛肉買取制度は、香川県がルーツであることは本紙が再三掲載してきた。農林省事務次官であった鶴岡俊彦氏、農林省審議官であった真鍋武紀・現香川県知事、日本ハム・ソウセージ協同組合理事長・日本ハム・会長を務めていた大社義則氏、それに忘れてならないのが、かの有名な鈴木宗男元代議士が、それぞれ手分けして編み出したのが牛肉買取制度である。 これらの制度を悪用して私的なカネを捻出するとは許しがたいではないか。

本紙は真鍋知事への選挙資金が政治資金規正法(収支報告書虚偽記入)で高松地検に告発した経緯があるが、残念ながら時効で責任を問えなかった。 しかし、今回のように日本ハムが反省もなく違法を繰り返すことからして、同じグループの習性で、必ず巧妙に違法を繰り返しているのではなかろうか。

財源が枯渇している今、はたして、時効で片付けていいものだろうか。 本質的に考えを改めない限り、人間というものは同じことを繰り返すものである。

また、豊島から五十万dの産廃が受け入れられる三菱マテリアルの溶融炉が先月始動した。続けて、県外からの産廃受け入れの許可決定。

どう考えてもつじつまが合わない。

 いまの状態は、三菱マテェリアルに香川県が喰わえて振り回されているような気がしてならない。 

すなわち、県が三菱の言いなりにならざるをえないという構図である。 どんな無理難題を言われても県は承知せざるを得ないということだ。 この構図から将来起きることが予想される問題点は、大量に二次発生するスラグが新たな産廃になることである。

今後も注意深く知事を見守る必要がある。


県警、記者クラブに発表せず
 

十月二十日午後十一時三十五分頃、高松市田村町のすみれ団地に帰宅した市田稔裕さんと一緒にいた女性が、二人組の目だし帽で覆面した男に鉄パイプでメッタ打ちに襲撃され県立中央病院に担ぎ込まれた。市田さんは一時危篤状態であった 。


明らかに命を狙った犯行であることは間違いない。

 しかし、四,五日経っても新聞に掲載されないので調べたところ、警察が事件を発表しなかったことが発覚。

香川の改革には、記者クラブの弊害もあげられる。

選挙の洗礼を受ける平井一族が報道を正しく理解していれば、長年若林組、香川県、香川銀行などの異常とも言える状況が構成されずにすんでいたはずだ。とにかく、流れのない水は腐り、ボゥフラがわく。ましてボゥフラが警察官、暴力団、選挙管理委員長ともなれば、県民の生命に係わる問題ではないか。

気になることがある。 それは四国新聞本社に訪問した人たちを、わざわざ来社=Aと称して掲載することである。人事異動するたびに四国新聞を訪れ来社≠フ欄に自分の名前が載ることを喜ぶ悪趣味は、今の時代には似合わない。 

そこには役人が不祥事を起こしたときに新聞に掲載せず、宜しくという下心が透けて見えるからである。
特に検察や警察組織は四国新聞本社を訪問する慣例は改めるべきである。訪問する側に下心がなかっても、訪問される側の四国新聞社に勘違いがあってはならない。 

まして司法、立法、行政、報道という四つの権力の内、立法という国会議員と西日本放送・四国新聞という報道を手中に収めれば、行政や司法も動かせるのでは、と平井卓也代議士に勘違いさせてもいけない。


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