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理事長 川上道大


高松刑務所の移転を進めよう

 収容者の生活を良くし、教育
効果を高めるため、高松市内
にある高松刑務所を、自然豊
かな環境の良い土地へ移転し
、近代的な建物を新築してくだ
さい。
 跡地は、高松市勢の活性化
を図るために活用させていただ
きます。

 高松刑務所の移転推進会
 事務所・四国タイムズ社内




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〒760-0017
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香川県健全企業振興会

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香 川 興 産 (株)

丸亀・土器
TEL(代)0877-25-5551













平成17年12月5日 (月曜日)  第4860号 第3種郵便物認可 (昭和22年8月22日)
発行所  四国タイムズ社
〒761-0104 香川県高松市高松町944-4
電話087-845-6141
編集発行人 川上道大(みちお)
郵便振替 01650-6-25335  

News Index    News Index    News Index    News Index
風雲急を告げる!
    すでに鳴っていた捜査開始の鐘
 『絶対に成し遂げます!』
    警察庁幹部は言い切った
 四国タイムズの独占的な報道
    益々深まる井竿助役の収賄疑惑
 警察法を乗り越えろ!
    暴力団排除への布石が打たれた
 空前絶後の威容で
    改革を成し遂げろ!
香川銀行の体質からの提言は問題
 事件化が香川の行政を建て直す
 小さい犯罪の芽を摘む努力
    素直な気持ちで捜査に頼ろう
 香川銀行の人事考課は機能せず
    重要ポストは金融庁が人選を
Uシステムの存在
 耐震偽装システムの改竄ソフトか
平成設計・耐震強度を再点検せよ
 「ホテル川六」の施工は破産した木村建設

香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その32)
 六代目の収監決定、8年前の本紙銃撃の日
 山口組直参の盃の重さ
    収監前の親に、子ができる務め
暴力団追放の前に一考を
 暴追センターの横田事務長は不適格
ヤクザの原点・任侠道を見直そう
 代紋を支える人、ぶら下がる者
増田市長・井竿助役、一蓮托生の危うさ
 「高松さんさん荘」の賄賂は市長選の資金
 マンガになった本紙への抵抗
    中村収入役は井竿助役の金庫番
本紙の警告書が功を奏する
 逃亡市議の報酬停止、条例を可決
「高松さんさん荘」の贈賄は起訴
 次は、収賄から恐喝へと発展するのか



風雲急を告げる! すでに鳴っていた捜査開始の鐘
    『絶対に成し遂げます!』 警察庁幹部は言い切った

 
『足並みは完全に揃った!』パーフェクトにつけられた改革への道筋

 これまで本紙上にて再三再四に渡って報じてきている、司直を中心とした香川県における抜本的改革(称してオリーブ・オペレーション)は、本年末における実行に向けて、その準備は最終段階に入ったようである。

 「警察、並びに検察、そしてその他司直の足並みは完全に揃った。微調整に時間はかかったが、ようやく実行に向けての準備は整いました。当初の予定通り、本年末から一斉に改革に向けての断行を開始することになるでしょう。 (改革は)絶対に成し遂げます!」。

 警察庁の首脳の一人がこう言いきった。この言葉通り、改革に向けての道筋はほとんど完璧な形でつけられたようである。



   四国タイムズの独占的な報道 益々深まる井竿助役の収賄疑惑

改革の第一弾はどのような形で行われるのか?

この点が最も興味あるところであるには違いないが、さりとて今回の改革は、中央の司直がスクラム組んで行うものである。故においそれとその内容など判明しない。しかもこの段階に至っては、その内容は極秘事項に属するものであろう。しかし、ある警察庁幹部はそのようないわば非常事態のなか、いくつかのヒントめいたものを口にした。

「まず、(四国)タイムズが、独占的に報じているところかなあ…」。

 これは確かに意味深であるが、本紙としては実に誇らしい指摘ではある。

しかし、独占的に報じている、ということはどういう意味であろうか?

 「行政…」。

 その幹部はこの単語をつい、口にした。そうなると、もはやそのターゲットはアレ、ひとつしかないということになる。

 そう、アレ、というのは、先月本紙が、「高松市特報」にてお伝えした、高松市のウラ市長と呼ばれる、井竿助役に絡む収賄疑惑である。同疑惑については、既報の本紙でつまびらかにしているから、ここでは敢えて記さないが、どうやらこれが本命のようである。

 当の警察庁首脳は、実際取材において、それをぶつけても、ただニヤニヤと微笑を頌えているだけだ。イエスともノーとも答えようとはしない。しかしながら、取材というのはただ言葉だけを聴き取り情報を得るものではない。この首脳の微笑のなかに、

 『あなたの思っていることは間違いないよ』、

 という包み込むような思いやりがあることを見逃しはしなかった。

 井竿助役の件ならば確かに本紙が独占的に報じてきて、それに司直もあるいはマスメディアも追随しているような状況である。この件に間違いはなさそうだ。

 改革の皮切りとして、この井竿助役の収賄疑惑追及、そして解明は申し分のない量感を湛えているといっていい。



   警察法を乗り越えろ! 暴力団排除への布石が打たれた

 さて改革第二弾、次に来たるものは何か?

恐らく怒濤の如く改革の波は押し寄せてくるだろうし、それも定期的に訪れるものでもなかろう。時には時間の前後や実行してみて初めて判った事実などの発掘などもあろうから、そうそうプログラム通りに進行はしない。

しかし、それでも、井竿助役収賄疑惑の次に来るものへの興味は尽きない。

 その答えは意外なところから出てきた。もちろん、その答えが必ずしも今後、事実として定着するかどうかは別問題。ただ、スケジュール的な意味合いで、次と敢えていわせてもらうのである。

 これは大阪府警の捜査第四課(暴力団担当)の現役幹部の話である。

 「ウチも定点観測させてもらっている件や。これは全国の警察本部の申し合わせ事項になっとる。特にウチはその手の人らのメッカやからね。ウチとの協力態勢があって、香川さん(※香川県警のこと)も、今回の改革をやり遂げられるんちゃうか?」。

 言葉が乱暴なのはこの際致し方ないとして、この語りには非常に意味深いものがある。

 香川県の改革、即ちオリーブ・オペレーションをどうして大阪府警が知っており、また、そこに携わるようなことが言われるのか?

 この答えは、先の証言中、『これは全国の警察本部の申し合わせ事項になっとる』、というところに全ては依拠してくる。今回の香川県における改革オペレーションが、中央、即ち警察庁が音頭取りをしていることはこれまでにも何度も記してきた。そのなかで、実際に動く部隊は、各警察本部の精鋭達なのである。それだけ警察庁は、このオペレーションに本腰を入れていることに他ならない。

 通常、警察法によって、各警察本部間の連携は壟断されている。それが現実なのだ。

うちのシマを荒らすな、うちのシマに口を出すな、まるで暴力団並みの台詞であるが、この言葉は何も暴力団の専売特許などではない。最も使うのは実は警察なのである。それ(この言葉の意味するところ)を現在の警察法は図らずも保護している。

 しかし、その現状を敢えて破る形で今回のオペレーションは進行せられているのである。それだけでも実に画期的な施策であるが、その評価については別稿に譲ろう。

とにかく今は、我が香川のことについての捜査の在り方、改革の進行予定についてを語らなければならない。

 「警察庁がそこまで気合いを入れて行うことは何か? これまでの慣習を敢えて破ってまで、あるいは他警察本部の力を借りてまでおこなうことになったのは何故か? それは、全て、この改革踏み切りの全ての端緒となった(四国)タイムズ社主、川上氏への銃撃事件、さらには鉄パイプ襲撃事件の全面解明を目的としているからなのです。これら事件の全面的解決こそ、実はこのオペレーションの最大のテーマのひとつなのです」。

 今度は別の警察庁幹部がこういう。この点は実に納得が出来る。本紙川上社主への波状的な襲撃事件こそ、香川という一県の問題点全てを内包したものであるからなのである。

 「そう、暴力団から、地元第二地銀、即ち金融界、首長即ち行政、そしてそして問題の核にあった警察。これらが三位一体どころか、大袈裟でなく十位一体となって、川上氏に牙を剥いた。それでも自分たちは絶対に安全圏にいられるだろうと、甘い考えでいた。これは実に無法地帯の話です。

 法治国家としてこのような異常事態は看過できない。だから私達は改革の第一歩を香川に据えて実行を決意したのです。そう、ですから、大阪府警などの協力が水面下であるのは私達からの要請なのです。この際、警察法云々などと言ってはおれません」(同)。

 この証言は実によく判るのだ。確かにキッカケとなった川上社主襲撃事件は、凄まじい数の関係者によって行われた。それは実行犯の数ではない。利害関係者の話なのである。そして彼らは幾層もの分野に別れていた。このようなケースはまず他のどこにも見られない事態であった。

 だからこそ、今回密かに得意分野を現場にて発揮できる、様々なところの警察本部の精鋭達がオリーブ・オペレーションに参画しているのである。そうと判れば大阪府警の捜査四課の幹部がスケジュールを口にすることも可能なのだ。

そうなのである。この幹部、つまり大阪府警は、香川に蔓延っていて、警察や銀行あるいは行政に常に口を出していた暴力団を排除するためにオペレーションの第二弾担当として出張ってきているのだ。 「そういうことや。それ以上はいえんよ…」(先の大阪府警捜査四課幹部)。

 因みに、これも本紙川上社主が神戸地裁に提訴した山口組六代目に対する使用者責任の訴状も、この暴力団のメッカで日夜捜査に携わる大阪府警捜査四課によってフォローされているのだ。応援は兵庫県警だそうであるが、この布陣はまさに最強で、それだけ川上社主への重量感のある期待が反射されてきているのである。



   空前絶後の威容で改革を成し遂げろ!

 こう観ると実に、威容ともいうべき布陣が我々の見えないところで緻密に、そして大胆に敷かれていることが判る。全くこれまでにはなかった異例中の異例の布陣である。これだけでも今回の改革を英断した判断力に敬意を表したい。

さらにこの先、香川県知事に絡む重大疑惑、並びに、警察本部の大刷新などが目白押しだというが、その具体的スケジュールを掴むのはもうちょっと先になりそうだ。

 『絶対に成し遂げます!』この警察庁幹部の言葉をもう一回想起して欲しい。そしてこの改革は正確に進行しているのだ。今後に大いに期待しよう。

■ 香川銀行の体質からの提言は問題
    事件化が香川の行政を建て直す

 
11月26日付四国新聞の、「香川経済同友会が提言」「県職員の人事制度改革を」「ベンチャー支援拡大要請」

という見出しが目に留まった。記事は、

香川経済同友会(多田野榮・木村大三郎代表幹事)は二十五日、県財政の再建と地域経済活性化に向けた方策を県に提言した。(中略)

多田野代表幹事、小川和彦財政金融委員長が同日、県庁を訪れ、真鍋知事に提言書を提出。知事は「…官民が一緒になって議論したい」とある。

本紙が注目したのは、小川和彦財政金融委員長の箇所。

というのは、本紙が、10年余りをかけて、やっと大林一友氏を香川県選挙管理委員長・香川銀行頭取から、さらに小川和彦氏を香川銀行の専務から辞任に追い詰めたばかりではないか。
反社会的勢力・山口組若林組組長に不正融資をして、香川銀行に約27億円の損失を与えた小川和彦氏から、なぜ、香川県知事が提言を受けなければならないのか。

「歪んだ香川の姿」がそこにある。

もはや、歪んだ香川を矯正するには、捜査機関の力が不可欠ではあるまいか。

(▲写真左から2人目・元香川銀行専務の小川和彦氏)



   
小さい犯罪の芽を摘む努力 素直な気持ちで捜査に頼ろう

 広島県警捜査2課と尾道署は28日、顧客の預金を勝手に解約し、現金約百50万円をだまし取っていたとして、詐欺容疑で同県福山市新市町新市、元広島銀行渉外係員戸田誠治容疑者(42)を逮捕した。

さて、今年の3月、本紙が香川県警に告発していた香川銀行の行員による横領事件はどうなったのだろう。

広島県警が広島銀行の行員を、百50万円の詐欺容疑で逮捕したのなら、香川銀行の1億を越す金額の詐欺・横領事件は、逮捕意外にはないのではないのか。情状酌量を考慮していい相手と、それをするべきでない対象がいるということを香川県警は選別するべきである。というのは、本紙が告発を紙面化した後にも、香川銀行には改善努力が見当たらず、隠蔽工作に終始しているのが現状である。

【八幡浜支店での横領事件】

今年の8月1日付の異動で、八幡浜支店から他の支店に転勤した渉外担当行員がいました。転勤した後、次のようなことが発覚したようです。

その行員は、顧客から家賃の集金を任されていましたが、その集金した現金を入金伝票に記載して入金処理を行うという正規の処理をせず、銀行のATMに直接入金を続けていたようです。

金額にして毎月10万円程度ですが、転勤前の数カ月間は入金を行わずそのまま着服していたようです。8月の転勤の辞令後に発覚を恐れ、それまで着服していた家賃相当金額をあわてて全額ATMにて入金処理をしたようです。

家賃を手渡していた賃借人が8月下旬「いつも集金に来てくれたのに、今月はどうして来ないのか」と支店の窓口に来たようです。

そこから、その渉外担当行員の横領が発覚したそうです。

 相次ぐ不祥事件で2回目の「業務改善命令」を受け、さらに金融庁の監査が入っていた最悪の状況下での事件発覚であったので、焦った銀行上層部は本部から監査員を多数、八幡浜支店に送り込んだようです。約1カ月近くも徹底的に監査し全容を解明したらしく、余罪がある可能性もあるので、この渉外行員の過去の支店勤務先まで遡って調査していると聞きました。

【売春疑惑その後】

11月号の香川銀行善通寺支店での女子行員の売春疑惑について、を拝見しました。

娘が香川銀行に勤めている関係から知ったことなのですが、貴紙の記事には誤りがあるように思います。

Sさんが、売春客をKさんに斡旋したことはないのではないでしょうか。

Sさんは、ただ彼女から「彼氏を紹介してほしい」といわれたので、ただ友好的な気持ちで、ほとんど毎週のように男性を紹介したようです。

彼女からの希望は「独身男性より結婚している人の方が頼りがいがあって安心する」であったため、彼女の年齢も若いことから、あえて結婚している人ばかりを紹介したようです。

紹介した人物の中には善通寺支店の石塚次長も含まれていたそうです。石塚次長自身が単身赴任していた時に、香川銀行のOGであった今の奥さんと巡り合ったという話は他支店の女性行員なら皆さん知っており、つまり、不倫で結婚したようです。

Sさんは悪気でなく、その石塚次長を彼女に紹介したのではないでしょうか。Sさんは金銭絡みのことは知らないようですが、貴紙の通り数ヶ月前の金曜日に紹介したのは事実のようです。

ただ、石塚次長と彼女の関係が、支店長か奥さんかは知りませんが、ばれたことにより、わずか1年ほどで善通寺支店から川之江支店に転勤になった、と娘から聞きました。

どうか香川銀行の真面目に働く行員のためにも、ペンを折らずに頑張って下さい。



   香川銀行の人事考課は機能せず 重要ポストは金融庁が人選を

香川銀行は、先月1日付で創業支援や事業再生を総合的に推進する事業サポート部を新設した。その初代部長に、なんと岩本克美氏が就任した。

四国新聞の「ZOOMUPこの人に聞く」によれば、

「創業、経営改善支援を強化して地域経済の…」。……。

この岩本氏をこのポストに選んだとなれば、香川銀行の改革は無理と本紙は断言する。

というのは、すでに岩本氏は問題ありとの烙印を押され、人事部長から部長代理に降格した過去がある。人物的にも、職権乱用の傾向があり、地位を女性行員に利用するという悪癖(愛人・不倫)を持ち合わせているではないか。



■ Uシステムの存在
      耐震偽装システムの改竄ソフトか

 
先月28日、マンションなどの耐震強度の偽装問題で、姉歯秀次一級建築士(48)がかかわった建築物は、約2百件を超えていたことが千葉県の調査で分った。

構造計算書の偽造は40件だが、さらに増える恐れがあるという。

国土交通省は12月中旬までに耐震性を確認するよう物件のある各自治体に求めた。

また同省は自治体の協力を得て、偽造を見落とした「イーホームズ」など民間の指定確認検査機関105社を対象に、年内に立ち入り検査する方針も決めたようだ。

さて、四国においては、今のところこの問題は静かで、火の手が上がっていない状況であるが果たしてそうなのだろうか。

南海地震の到来が予想される中、耐震構造の偽装問題は香川県民にとっても放置はできないので、耳を澄まして情報を収集してみた。

一つは、総合経営研究所の内河健所長の存在が浮かび上がってきた。顧客の数は1千社を抱え、ビジネスホテルやマンション建設業者にとっては裏の指南役と畏敬の目で見られている人物である。

指南を受けたと思われる身近なところでは、ホテル川六で、熊本県の木村建設、鹿児島県の野村建設がそうらしい。

なにしろ姉歯設計に下請けさせている平成設計には、留守番の女性が一人いただけだったと聞いたばかりだ。

二つ目は、耐震偽装システムの改竄ソフト。今、世間を騒がしている主役の姉歯秀次一級建築士にまつわる構造計算のソフト、と言えば分るだろうか。そのソフトを利用すれば簡単に構造計算が改竄されるという。U…システム。

熊本の木村建設・平成設計・姉歯設計は一体と捉えるべきなので、九州地区で活躍中の穴吹工務店にも危機管理意識を喚起したい。



■ 平成設計・耐震強度を再点検せよ
    「ホテル川六」の施工は破産した木村建設

 
「川六さんの件ですが、新館について一度調べてください。なにも無ければいいのですが姉歯設計…」

先月28日、本紙に一本の電話が入った。

ホテル川六といえば、郷土が自慢にできる老舗ホテルで、本紙川上も昔、大平総理や福家代議士とお会いした懐かしく思い出深いホテルである。


本心、気が進まないこともあったが翌日、
一応、高松市建築指導課に足を運んだ。

ホテル川六「建築確認申請の概要」

1級建築士・鷺谷智弘(建設大臣登録)

1級建築士・平成設計(東京都知事登録)

工事施工・木村建設(木村盛好)熊本県八代市敷川内町

平成13年10月15日確施高松

地上11階、地下1階、とある。

閲覧の途中、建築指導課長が本紙川上に、

「川上さん、川六さんはいま大騒ぎしている姉歯設計とは関係ありませんよ。耐震については『免震工法』を取り入れているので」と、不正なしの説明をした。

ホッとしたのはもちろんである。

ところが後で、次の記事を見つけた。

コスト削減『木村側要求』

「広島の設計会社 依頼断り発注『姉歯』に」

…子会社からコスト削減を求められ、「耐震性の面からできない」と断ったところ、発注先を姉歯事務所に変えられたことが分った。…この子会社は平成設計(東京都)…。

(11月29日付朝日新聞)

検査の責任者は井竿助役。



■ 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その32)
    六代目の収監決定、8年前の本紙銃撃の日

 
先月29日、最高裁第1小法廷は、銃刀法違反(共同所持)の罪に問われた指定暴力団山口組六代目組長篠田建市(通称司忍)被告(63)の上告を棄却する決定をした。 
懲役6年の大阪高裁判決が確定したことになり、保釈中の篠田被告は近く収監されるということになった。

 これは、ボディーガード役の拳銃所持が、組長の共謀を問えるかどうかが争点となった裁判で、島田仁郎裁判長は決定理由で「大まかであっても、警護役の所持を確かに知り、容認していれば、実質的な指示と考えられる」とした2審の判断を支持した。

2審判決によると篠田被告は弘道会(名古屋市)会長だった平成9年9月20日、組員ら2人と共謀し大阪市内で拳銃2丁と実弾11発を所持した。
 組員らは現行犯逮捕され、篠田被告は共犯として翌年逮捕、起訴されたという事件である。

本紙が山口組若林組から、平成9年11月29日に発砲された事件のわずか2ヵ月余り前の事件ではないか。また、最高裁が六代目組長の上告を棄却した11月29日は、本紙川上が若林組川原豪副本部長から8年前に発砲された、奇しくも同日付の11月29日になった。

何か因縁のようなものを感じざるを得ない。

六代目山口組の直参組長である二代目若林組篠原重則組長は、収監される六代目組長のことを本当に心配しているのだろうか。堅気である本紙川上はこの点がどうしても理解できない。

ヤクザが親子の盃を交わすということは、どういう意味を持つのだろう。白でも黒と言い切り、親をかばうのがヤクザの世界ではないのか。

本紙川上は、そのヤクザの盃の重さを信じて、1ヵ月前の11月2日、六代目司忍組長の「使用者責任」を問う裁判を神戸地裁に起こした。

直参の二代目若林組長は、間も無く収監されるであろう六代目組長の重荷を、少しでも軽くすることが子としての務めではないのか。



   山口組直参の盃の重さ 収監前の親に、子ができる務め

神戸地裁で今月13日、

「山口組の使用者責任」を問う裁判が、六代目山口組若林組の川井則之本部長と西岡誠二組員を証人採用しておこなわれる。

この日の午前中は、お目出度いはずの山口組の事始めの日で、午後からは六代目山口組の「使用者責任」を問われるという非常に理解に苦しむ日になる。もし、仮に、本紙川上がヤクザの組長であったなら、間違いなく迷わず襲撃犯の若林組組員を自首させる、それも共犯の香川県警の腐敗警官も抱いて。

ということは、それが収監される六代目への子としての務めであるからだ。

さて、本紙が神戸地裁に証人採用を申し出た10人ほどの中から承認された証人は、川井則之、西岡誠二、市田稔裕。

ところが、2年前、若林組は真相を知っている市田を、口封じのため殺しにかかったが、重傷を負わしたものの未遂に終わった経緯があった。

その生き延びた市田を、口封じのため、指を詰めさせ川井組の組員にしたのである。

そのような事情を抱えた状況下であったので、13日の公判は、六代目山口組二代目若林組の川井則之本部長、西岡誠二組員という2人だけの証人しか実現しなかったのである。

次の供述調書は、鉄パイプ襲撃直後、若林組広沢と癒着していた香川県警の篠原政純巡査部長が作成したもの。

(前略)実は、昨日になりますが、平成12年1月19日午後7時55分頃に、私が運転する普通乗用車に妻と長男を乗せて帰宅中の屋島カントリークラブ進入路で二人組の男が乗った白色普通乗用車に待ち伏せされて、車をぶつけられたり、又、鉄パイプ用の物で私の車の窓ガラスやフロントガラスを割られる等の被害を受けましたので、今からその時の状況について思い出しながら話します。(中略)

…このままでは、ぶつかると思い、クラクションを何回か鳴らしましたが、結局相手の車の運転席ドアと私の車の右側が接触しました。

私は、この時に事故をやったと思い、運転席から降りたところ、私の車の後を廻って、二人組のうちの一人で人相や服装が、若い男、中肉・中背

白っぽい服上下、目出し帽(茶色っぽい)の男が、どちらの手であったか判りませんが、鉄パイプの様な物で、最初に息子が乗っていた後部左側窓ガラスをたたき割ったのです。そこで、私は、待ち伏せされたということが判り、すぐに運転席に乗り込みましたが、…(後略)

これは6年前、被害者である本紙川上が癒着警官によって作成させられた供述調書である。

12月13日に証言する西岡誠二は実行犯でなく、替え玉であるから事実関係を証言するのは不可能。潔く、六代目の収監前に事態を収拾させてはどうだろう。



■ 暴力団追放の前に一考を
    暴追センターの横田事務長は不適格

 
今月2日、年末を迎え暴力団からの不法・不当要求を防ごうと、高松北署と高松市瓦町駅周辺の地元住民が、同市田町の田町交番前で暴力追放キャンペーンを行った。

本紙川上は、産経新聞のこの記事を見て考え込んでしまった。

というのは、暴力団若林組と癒着していた横田武警部がこの3月まで高松北署の暴力担当の刑事二課長であったからである。さらに深刻なのは、退職後の4月から、香川県暴力追放センターの事務長に天下ったという事実。

現職時代にこんなことがあった。平成4年8月初め、若林ワ組長を恐喝未遂事件で逮捕した後、県立中央病院田村副院長の作成した偽装診断書を悪用して釈放した。

また、当時の若林組篠原重則若頭が峰山で起こした発砲事件でも、同組広沢幹部からの賄賂を受け取り被害者の告訴を握りつぶしたこともある。

本紙川上が心配するのは、キャンペーンというパフォーマンスで本質を見失うことである。

現に、本紙宅を銃撃した二代目若林組川原豪副本部長が、

香川県風俗営業適正化協同組合の事務長を務めていることからしてもおかしな話ではないか。

合法という名の下、警察と暴力団が手を結ぶことは断じて許されるべきではない。

高松北署はキャンペーンの前に、本紙宅への発砲事件を解決すべきである。



■ ヤクザの原点・任侠道を見直そう
      代紋を支える人、ぶら下がる者

 
誰かにこんな話を聞いたことがある。

「ワシは『ヤクザ』であるが、暴力団ではない」

本紙川上は、このこだわりのある心意気が好きである。

人生、どの生き方を選択しょうとも自由であるが、やってはならないことは絶対にある。

本紙川上にヤクザの世界を語る資格はないが、業種は別にして人間としての資格で触れさせてもらいたい。

「冤罪捜査が自殺にまで発展

日本の精神文化を取り戻せば犯罪は減る」

捜査放棄と冤罪捜査シリーズで登場する人物に、山口組二代目梶原組の元若頭していた近藤秀三郎氏がいる。

近藤氏は、十六才でヤクザの道を選んだ。いわゆる任侠道ヤクザを志した人である。

その近藤氏が組長をしている籐正組に、六車・通称「ロクさん」という、若頭がいた。平成四年、事情があって近藤氏は若林組副長で迎えられた。もちろんロクさんも若林組の幹部に座った。悲劇はここから始まったようだ。

本紙川上が、平成六年、ロクさんと国際ホテルで最初にあった時、「あんたがロクさん、地元では、なかなかええ男や、と聞いてますよ」であった。そのロクさんは、平成十年八月、神戸三宮で電車に飛び込んで自殺した。

自殺する直前、香川県警から指名手配を受けて逃走していた近藤氏にロクさんから電話が入った、

「親分、なんでワシに隠し事するん、ワシが指名手配を打たれてたのを、どうして教えてくれんの、篠原がワシに言いよった『あんたの親分、どうしてあんたに指名手配が出てるのを、知っとって教えんのかいな、冷たいのとちゃうか』、こない言われたら、親分のこと信じられんようになった」

「アホ、なに言いよんじゃ、俺がそれ知っとって、おまえに教えんはずないがー…、おまえは疲れとるけん、俺が明日、迎えに行くけん、酒でものんで寝てしまえ…」

「親分、そうやろな、親分がワシの指名手配知っとって、教えんわけない…、…」

これが籐正組近藤秀三郎組長と六車若頭の最期の会話であった。親分子分で、こんなに残酷で悲しい場面はない。

両者とも、広沢が腐敗警官に請け負わせた冤罪捜査による指名手配ではないか。

どちらにしても、香川の改革には、広沢と腐敗警官を許すわけにはいかない。

これは、平成16年12月号の本紙から抜粋したもので、若林組広沢(黄津一)が腐敗警官を使って冤罪捜査を仕掛けさせ、近藤秀三郎氏を高松刑務所に収監させた後の記事。

収監が決まったあと、近藤氏は本紙川上に言った。

「山口組のヤクザに恥じないよう、迎えに来る前にこちらから行って来る…3年余りやけど身を清めてくるわ…」

任侠道をもう一度見直そうではないか。



■ 増田市長・井竿助役、一蓮托生の危うさ
    「高松さんさん荘」の賄賂は市長選の資金

 
「高松さんさん荘」の汚職疑惑について、大手新聞の各社と地元紙の四国新聞が扱った日付や内容を比較して精査すれば、おもしろいように四国新聞の恣意的な編集意図が読めてくる。

四国新聞の上層部(平井一族)と現場記者(積極的な報道意識あり)の食い違いが透けて見えるということだ。

本紙が「高松さんさん荘」の汚職疑惑を、井竿助役・宮武市議・宮本市議の顔写真入りにして5月5日号で扱った。その後、5月20日にNHKが、より分りやすく映像を流した。

この時点では、地元紙の四国新聞は一行も記事にはしていない。

本紙は、6月号でも平成14年当時の汚職状況を踏み込んで記事化した。しかし、四国新聞はこの時点でも、これには全く触れていない。

ところが、香川県警が宮本市議らを、6月25日から28日に掛けて取調べを始めたところ、突然、29日未明、宮本和人市議は姿をくらました。

四国新聞が、この件を最初に記事化したのは、宮本市議が姿をくらました直後の7月1日付である。

「高松市議が失踪」

「汚職疑惑で県警参考人聴取中 家族に『調べ厳しい』」

との見出しで、左上段に目立つように載せた。

記事の内容は、

警察が厳しく宮本市議を取り調べするから、気の弱い宮本市議は家出をして自殺をするかもしれない、それも子供や妻を残して…

と、採りようによってはこのようであった。

また、四国新聞の「高松市議が失踪」記事が出された一日、増田高松市長が定例記者会見で記者の質問に答えて、案の定、失踪した市議が自殺でもすれば、原因は警察の取調べ方にあるともとれるような、警察批判をした。

この、増田市長・井竿助役・宮本市議・宮武市議・四国新聞(平井一族)の連携は見事である。

人権擁護を前面に打ち出した法律の専門家が描いた台本、シナリオそのものではないか。
これを描いた弁護士らを洗い直せば井竿辰夫助役の収賄容疑は立件間違いなしである。

一方、宮本市議の失踪について、7月号の本紙はどうだったのか。

「四国新聞の不可解な記事

捜査批判をあおる事件つぶしの種」と見出しを付け、宮本市議の失踪は時効を狙った逃亡と捉えた論調にした。

一部、抜粋してみる。

…最初に高松地検特別刑事部が、「高松さんさん荘」補助金交付認定に絡む贈収賄容疑の取調べに着手したのは、四月二十五日。大掛かりな橋梁談合事件の捜査が予定外に入り、香川県警が、高松地検から引き継いで事情聴取を始めたのは二カ月後になった。

高松地検から香川県警に捜査の手が移ったことから甘えが出始め、香川県警への捜査つぶしの種を、四国新聞が担当したというのが本紙の直感である。

どちらにしても、この事件の根は深く複雑に絡まっていることは間違いない。

本紙に、いい考えが浮かんだ。市議が、自殺することを心配するだけより、死ぬ前に市議を見つけて思い止まらせる方が先ではないのか…。

表面上、無風状態のまま四ヵ月経った。市職員の間では、

井竿助役は時効で逃げ切ったという噂が立ち始めた。

ところが水面下で香川県警は動いていたのである。

11月3日文化の日、香川県警は休日返上で高松市役所など関係先を家宅捜索した。

翌4日、産経新聞はこれを紙面化したが、四国新聞は頑なに無視と決め付けた。

亡くなった、自民党同志会の諏訪会長が「市長選挙では、(小比賀氏)特養で世話(金)になった」と言っていたのが耳に残る。

収賄のカネは市長の選挙用。



   マンガになった本紙への抵抗 中村収入役は井竿助役の金庫番

7月号の本紙で、井竿辰夫助役のことを取上げ、

「30年、市政牛耳った井竿助役最後の足掻き 翌日返還、50万入り封筒は偽装工作か」と掲載した。また、そのすぐ下段に、

「収入役も腹心で固める」

…この中村収入役が飲み屋で、「井竿助役の身内に頼んで収入役にしてもろた…」というのを聞いた…その上、賄賂で昇任…採用、試験なしの身内採用、昇任等など…。

収入役の退庁時、迎えのハイヤーに乗り込む様子は、まるでヤクザ映画そっくり。

と、中村栄治収入役についても記載した。

これがよっぽど堪えたのか、先月、収入役に面会を申し込もうとした本紙川上にこんなことがあった。

収入役室の手前の出納室に足を踏み込んだところ、松本仁出納室長が飛んできて本紙をカウンタ外へ押し出した。

さらに、名刺を求めた本紙に、首に吊るした名札を示して、

「名刺の代わりに、メモしてください」と言い放った。

それがマンガの様で、思わず吹き出してしまった。井竿助役の抵抗がここでも見えた。



■ 本紙の警告書が功を奏する
    逃亡市議の報酬停止、条例を可決

 
「警告書」

高松市議会議員宮本和人は、収賄罪の参考人として高松北警察署で事情聴取を受けていたところ、6月29日以降の聴取を拒否するため突如失踪し、未だ行方不明となっているとのことです。

(中略)地方議会の議員が服務規律に違反し、職務に専念する義務を放棄し、他の収賄罪関係者の犯人隠避罪、罪証隠滅罪に該当するだけでなく、考え方によっては議員たる地位をも放棄し高松市民を裏切ったともいえる議員に、高松市が議員としての報酬を支払い続けることは、社会通念上妥当でないことはいうまでもないことです。

(中略)なお、「高松市議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例」では、議員の長期にわたる病気又は事故、行方不明の場合の報酬の取り扱いについて、条例で明文の規定をおくべきといわれているのに、高松市及び同議会は怠慢により、そのような場合の明文の規定を置いていません。

そこで、高松市長、及び高松市議会議長に警告します。

(一)早急に、宮本和人に対する報酬の支払いを打ち切ってください。
(二)報酬支払い継続を高松市民として黙認することは、高松市民としても、宮本の違法行為及び、犯人隠避罪、罪証隠滅罪等の共犯者になることを意味するので、(中略)

早急に停止しない場合は住民訴訟を提起せざるを得ません。

これは、本紙が7月29日、増田昌三高松市長、三笠輝彦高松市議会議長宛に、内容証明を送付した内容である。

4ヵ月後の11月30日、

高松市議会は、「欠席市議の報酬停止」の条例改正案を可決した。



■ 「高松さんさん荘」の贈賄は起訴
     次は、収賄から恐喝へと発展するのか

 
「いつでも、降ろしてくれたらいいのに…」(助役を辞めさせられるものなら、辞めさせてみたらいい、できないだろう)

今年の正月明け、本紙が、この宣戦布告を井竿助役から受け、はやくも一年を迎えようとしている。事件を解決して正常な高松市政を取り戻すために、思い切って踏み込んでみよう。

井竿助役が本紙に宣戦布告したころ、闇に隠れていた井竿助役の収賄疑惑が表に噴出するきっかけが起こっていた。

それには「高松さんさん荘」の認可に絡んで、二つの勢力が関与していたことを記さなければならない。

一つは、いま捜査が進行している平成14、15年の井竿助役・宮本市議絡みの贈収賄。

二つ目が、宮武市議とタッちゃん(四国新聞の幹部が本紙にそう告げた)こと平田辰彦氏絡みの今年初めの恐喝。

平田氏は、宮武市議それに代議士の平井卓也氏などとも親類関係で、さらに重要なことは、五代目山口組の若頭補佐であった中野会山下重夫若頭(山重組組長)も親類ということになるのである。

本紙川上は、平井卓志氏の兄から聞いたので間違いない。

もっとも山下氏は宅見組長暗殺の報復で平成10年9月1日に射殺されたので、いま平田氏は、山重組組員で中野会長の運転手をしていた岡本氏と緊密な連携をとっているようだ。

ちなみに岡本氏は、現在は極心連合橋本会長の会長秘書である。

これらの背景を押さえて、さらに踏み込んでみる。

「高松さんさん荘」の認可取得に全面協力した宮武市議や平田氏への謝礼、すなわち報酬はどうなったのか。

この三千万の報酬の内、残りの一千四百万に絡んで身の危険を感じたのが、捜査の端緒になったのではなかろうか。






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