木村義雄氏に衆議院議員ををやめてもらいましょう
即・真鍋武紀氏に香川県知事をやめてもらいましょう
小川和彦氏に県人事委員をやめてもらいましょう
即・増田昌三氏に高松市長をやめてもらいましょう
中村栄治氏に高松市助役をやめてもらいましょう
大林一友氏に香川銀行名誉顧問をやめてもらいましょう
風雲急を告げる 警察庁が若林組壊滅作戦を開始
ここに来て、中央からの攻勢が目に見えて加速されてきた。すべては、本紙報道が発端となり、それがここに来てすべて集結されて、その結果、中央からの大きな攻勢となって表われた、という状況である。その一連の経緯は、これまで本紙で時々刻々と記してきた通りである。
そして今、その総括が行われる時期が来たのだ。
香川銀行の場合
この銀行というのが、香川銀行のことを指すことに説明の要はないであろう。本紙紙上において香川銀行は常にネガティブな意味で主役を張り続けてきた金融機関である。本紙川上社主への襲撃事件の元となったのが、同行に対する不正融資、インサイダー疑惑、同族間での馴れ合い経営を批判したことにあったことは、今や誰もが知っていることである。その後も、同行は、いくたびも不正な行為を繰り返した。
「そして、香川銀行は、二度目の業務改善命令を喰らい、それで健全化したかと思いきや、その状況はさらに悪化の一途をたどるという誠に稀有な道を歩んでいるようです。このような経緯を見せた銀行は、戦後初めてです。如何なるケースを見ても、これだけの不祥事にまみれた銀行は戦後見出されない。私たちは、このたびの同行の不正に関して、二度目の業務改善命令の措置を施した後、という異例の事態を踏まえて、近いうちに大きな厳罰を加えることを判断しました」。
こう語るのは、金融庁の監督局幹部。金融庁は今や検察からの出向者を大幅に増やし、好ましくない金融機関に関しては容赦のない刑事訴追を行う組織となっている。
それだけ、銀行という組織が乱れてきてしまっていることの裏返しであるが、この証言を精査してみると如何に香川銀行が常軌を逸した行動を繰り返しているかが判る。
「緊張の意気込みは確かに壮絶の一言です。それは私たちにも充分に伝わってきています。なぜなら、緊張はこのたびの香川銀行に対する厳罰処分プランにおいて、私たちに大いに協力してもらいたい、という極秘の要請があったからです。通常、このような要請はまずあり得ない。しかし、私たちが目下もっともと力を入れている、オリーブ・オペレーションに非常な関心を抱いて、そのうえで極秘の要請をしてきているのです」。
こう語るのは、本紙ではお馴染みの警察庁の最高幹部である。念のために記しておくが、オリーブ・オペレーションの主導的立場にこの最高幹部がいるのだ。いわばオペレーションの総監督兼主将兼プレーヤーといったところなのである。
その最高幹部曰く、金融庁がオペレーションを手掛ける警察庁に極秘に協力を要請したというのだ。
間違いのない金融庁の判断
「こういう事態は前代未聞のことですが、私たちから見れば、金融庁は間違いのない判断をしている、と思っています。それは当然です。香川銀行といういわば半ば公的な金融機関の監督を司っている金融庁としてはなぜ、同行がこのような不祥事にまみれるようになったのか、そしてこの状態は今後も続くのか、という観点から監督するとすれば、私たちの持っているこれまでの蓄積資料なしには処分も何も出来ないからです。
特に金融庁は、四国タイムズ社主川上氏の、これまでの奇跡にもっとも関心を持っている。それも当然です。川上氏がこれまで一人で、香川銀行という大きな組織と闘ってきたのですから。そのうえで川上氏が抉り出した同行の不祥事は、それこそ大変な数に上るわけです。本来、金融庁がやらなければいけない監督、検査を川上氏が一人でやってきていた。
そのうえ、銀行からは、その活躍に反抗するように、あるいは阻止するように、川上氏の行動をそれだけばかりか命まで脅かすような事態に発展させた。それでも川上氏の努力と緩まぬ闘争が、結局、同行を二度の業務改善命令にまで追いやり、今度は戦後初めての大きな厳罰処分のプランにまで実行されようとしている。これ、すべて川上氏あってこそのことなんです。
そのことに、金融庁が気付き、さらにそれより遙か以前にそのことに気付き、まあ十歩ほど先を行っていた私たちに協力の要請を求めてきた、というわけです」。
これこそ、まさしく一大オペレーションの舞台裏! こういう舞台裏が縷々表に出てくるようになると、すぐ次にはそれが行動となって表われてくる、それがこの世の常だ。
「時期の問題はそう大きなことではない。要は問題の核心を見抜いて、今後、それをどのように行動に移すか、ということでしょう。そういう基本的事項は、ここで改めていうまでもなく検察出身者が多い金融庁に対しては釈迦に説法、といったところですね」。
そう言いながらこの最高幹部は苦笑していたが、それはいわば武士の心得の一つであろう。川上社主を侍と任じている彼らは、やはり、同調を表明した金融庁にも同様に武士の魂を求めているのである。それでこそ、胸襟を開いた協力体制が出来る、ということであろう。
これで、香川銀行に対する方向性は決定せられた、といっても差し支えないであろう。
警察と暴力団の場合
先の香川銀行と同じようにここでいわれる警察というのもまた暴力団というのも、それぞれ、固有の存在である。それが香川県警でありまた山口組系若林組であることは、読者の方々には周知のことであろう。
「山口組本家の幹部は、いずれもそれなりの思慮を持っています。もはや、面子だけを表に出して、それだけが暴力団の意識という人は一人もいません。それだけ、身辺上の変化や時代の潮流というものを読むことが出来る人が多い、ということですな。
そういう中で、川上氏の行動に対して一種の敬意と相互の切磋琢磨を果たしていく、という思いをいずれの幹部も持っているようです。
私もこの世界を長年見てきましたが、このような良い意味での緊張関係というのは、初めてです」。
こう語るのは、先の警察庁最高幹部とはほぼ同期という同庁の別の幹部である。この別の幹部氏は、同庁における刑事局は長く、そのなかでも、旧捜査四課、つまり暴力団に対する捜査課に長く籍を置いているという。その人物が感慨深げに、川上社主と山口組本家との現状を語るのである。
良好なる緊張関係を張る!
「暴力団のそれもいわばサミットにある人達が、敢て苦言を呈する人物に対して敬意を表する、という事態はこれまで私も見たことがありません。
しかしそれは裏返して見ると、それだけ川上氏が提言していること、それにこれまで地元暴力団若林組に対する姿勢、そして係争案件などみんなひっくるめたうえで判断されたことで、それを敬意、という形で返す暴力団幹部もまたある意味すごいことだといわざるを得ません。私が良い意味での緊張関係、といったのは、まさしくこのことなのです」。
この別の警察庁幹部はもちろん今度のオペレーションにも参画している。自分の得意分野において大いに意見をぶつけているのだそうだ。つまりは暴力団に対する分野ということである。それだけに説得力を持っている。
「そう、この緊張関係はお互い敬意を持ちながらそしてほどよい距離を保ちながら、それぞれ自分の道を歩んでいこう、ということの表明です。そしてその核の部分には、川上氏がこれまで孤軍奮闘してきて、何度も命を脅かされた、それでも尚且つその奮闘は続けられたその相手、若林組がいることはいうまでもありません。『よくぞ、一人でこれまで頑張ってきた! 天晴れや!』、ある本家幹部はこう叫んでいたそうです。そういうところから生まれた、良好なる緊張関係。
だからこそ、これから先、川上氏に対して本家は指一本どころか、絶対に手を出すようなことはしないでしょう。逆にそのような跳ねるような行為をした者は、たちどころに処分されるはずです。これが敬意を表することの極意。
そして、懸案の若林組。これはもう本家からもある意味、放擲されている。これは川上氏へのこれまでの理不尽な行為の反動で、いわば因果応報ということです。そして、その放擲組を支援したばかりか、一時はスクラム組んで甘い汁を貪った香川県警の腐敗組は、この際オペレーションにおいて一掃されるでしょう。
長い長い星霜を経てきましたが、それも川上氏の緩めぬ精神力でついにここまで来た、ということでしょう。そういう意味では暴力団も、川上武士道に敬意を払い、そして自分たちが持っている武士道を貫いた、本当に今の時代、見かけない本物同志の切磋琢磨が見られた、ということです」。
なるほど、これは納得度の高い解説である。そして、この証言はいみじくも若林組の行着くところと、本家の在り方を肯綮に言い当てているのだ。非常に重要な証言である。
一本の真剣だけで臨む
警察庁の最高幹部が総じていう。
「これまで何度も言ってきましたが、オペレーションはすでに始まっている。その佳境はもうすぐそこです。それはいずれも川上氏に起きた事件が端緒となっている。確かに中核にあるのは銀行や暴力団、警察であるかもしれないが、川上氏を取り巻いていた包囲網はそればかりではない。法曹界から行政にまで及んでいる。地域性だって、香川だけではありません。愛媛や徳島などはその典型です。それだけを相手に、一本の真剣で立ち向かってきた川上氏への認識が今に至っているのです。このことはいずれもいつも頭に刻んでおかなければなりません」。
ズバリ、である。これ以上の言葉、今、見当たるまい。我が四国タイムズは、この期待を背に、今後も変わらず、これまで通りまっすぐに邁進する。
香川県と香川銀行の病根は同じB
真鍋県政に断末魔が忍び寄る
本紙が平成10年8月の真鍋知事誕生から県行政に関わるしがらみを丹念に調べたところ、一言で真鍋県政を表現すればこうなる。
「香川県の真鍋知事は、香川県民を楯(人質)に香川銀行と心中するつもりなのか」
今月2日の読売新聞。
宮崎前知事「3000万円はわいろ」認める供述
宮崎県警に事前収賄、第三者供賄容疑で再逮捕された前知事安藤忠恕被告(65)が、「ヤマト設計」前社長二本木由文被告(56)側から提供された計約3000万円について、わいろと認める供述を始めた。
この記事などは、まさに宮崎県の安藤知事が、香川県の知事選挙時に日本ハム側から3千万を提供された真鍋知事を見習ったのではないのかと疑いたくなるほど似通っているではないか。
真鍋知事が捨て身の布石 泉出納長を副知事から知事に
真鍋知事の独裁政治への布石は着々と打ち込まれようとしている。官僚出身のノウハウを如何なく発揮して小憎らしいほどだ。裏舞台では本紙川上と袂を分けた本多元出納長、山西知事元秘書課長などが支えている構図が透けて見えるではないか。
さて、本紙の先月号
「異常な『香川県の腐敗構造』泉・副知事を実現させてはならぬ」が反響を呼んでいる。本紙のヒット記事の一つであることは間違いなさそうだ。
まずここを押さえて欲しい。
真鍋知事の生まれは、香川県三木町下高岡、現在の三木町石原町長とは同郷で、切っても切れない仲であることは周知の通り。去年夏に行われた真鍋候補の知事選挙では、全県下で総決起大会を開いたのは高松市ではなく三木町だけであったことからしても、その異常さが窺える。
この異常さは何なのか。
この際、もったいぶらずに答えを先に言おう。
香川県の真鍋知事と、三木町の石原町長と、三木町の石井議長と、それに香川県の泉出納長の「密約」である。
それは、真鍋知事の3期目後に、泉出納長を真鍋知事の後継者として禅譲するという、香川県民にとっては寝耳に水の「密約」なのである。
この密約を実現させるためには、3月17日で出納長の任期を終える泉氏を、なんとしても副知事に据えなければならないではないか。「密約」が泉出納長拘りの事情である。
真鍋知事、居直りの布石 香川銀行元専務を県人事委員に
真鍋武紀・香川県知事が、香川銀行の小川和彦元専務を香川県の人事委員に任命。
「嘘(うそ)でしょう」
本紙川上は、この情報を得て我が耳を疑い、県に情報公開請求をした。
「香川県人事委員会委員の小川和彦の選任についての行政文書」
真鍋知事名で去年の暮れ、公開された文書を手に入れた。
小川和彦様
香川県人事委員会委員に
任命します。
平成18年7月27日
香川県知事 真鍋武紀
我が耳を疑い我が目を疑ったが、現実は本紙川上も認めなければならぬ。議会の同意を得て正式に就任しているのであるから、いまさらじたばたしても始まらないではないか。今後は、さらに力を振り絞って、真鍋知事らが企てる巨悪のカラクリを暴くことに全力を尽くすだけだ。
ところで、どうして香川県では、県民の目からは決してその全容が見えない、複雑なもつれたような状況から、巨悪の目的だけを満たす機能だけが正常に稼動できる化け物を構成さすことができたのだろう。
種明かしをしよう。
悪賢い官僚の知恵者と、行政、経済界、弁護士、警察、暴力団、政治屋などが、それぞれの役割をこなしながら、仕組み全体で機能を発揮できるシステムを構築しているからである。
「三竦(すく)み」の原理である、蛇・蛙・蛞蝓(へび・かえる・なめくじ)を巧妙に使い分けて、仕組み全体で敵を潰すという戦略である。
そういうことからすれば、今回、香川県知事が小川和彦・香川銀行元専務を県の人事委員に任命した事実は非常に意味深なことではなかろうか。かっては佐長弁護士が県の人事委員長としてこなしていた役割を、小川人事委員に求めるという算段であろう。
香川銀行が若林組に迂回して不正融資、それを本紙に暴かれ若林組長と打ち合わせをしたのが、今回、県の人事委員になった香川銀行の小川元専務その人ではないか。
やっと本紙の追及で、大林頭取と小川専務を香川銀行から追放したというその人物を、よりによって香川県の真鍋知事が人事委員として迎え入れるとは狂気の沙汰である。
泉副知事、小川人事委員の選任に、本紙は断固として反対を表明する。
許されない反社会的な真鍋県政
エイズ問題の放置は県の職務放棄
先月19日に明らかにした疾病管理本部の記事、「新たなエイズ感染者は昨年7百51人、前年比10l増」…感染経路が確認されている4百84人の内、母子間の垂直感染による1人を除くと、残りはすべて性行為で感染した。23日の河北新報の記事、「エイズ検査、陽性男性に『陰性』仙台市が通知ミス」。
エイズ問題は、世界中が感染の拡散を阻止しようと真剣に対応している姿が見えるが、香川県においては、まったくその兆しさえ見えない。
香川県行政のトップである真鍋知事は、子供がいないのでエイズ感染問題には興味さえ湧かないのか、それとも香川銀行の女性行員がエイズ感染源である可能性が高いので、あえて目を瞑っているのか、そのどちらであっても本紙は放置できないではないか。
1年以上も経った平成18年1月号の本紙をもう一度見て欲しい(焦りで涙が出る)。
(前略)問題は、『エイズ』。
このエイズ問題を、最初に本紙が扱うことに躊躇はしたが、もはや被害の拡散を考えれば一刻の猶予も無いと報道に踏み切った。個人情報とかプライバシーの問題とかと議論する問題ではないからだ。
----問題の女子行員は、不倫とか、ただ単に男性遍歴とかではなく本人の自暴自棄による動機が濃厚のようです。
このエイズ問題は、すでに支店長は把握しており、本店首脳部にも報告されているのではないでしょうか(後略)
エイズ問題の窓口は、香川県健康福祉部・薬務感染症対策課で、担当は(坪井課長、井上副主幹)。警鐘乱打。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その46)
係争中に、原告の殺害を命じたのは誰だ
先月17日午前10時から、六代目山口組直参二代目若林組関係者10名を、本紙川上が提訴していた一回目の公判が高松地裁であった。
当日、被害者で原告の本紙川上や、代理人である生田弁護士への警備は、警察、裁判所の人たちによって、こちらが恐縮するくらい万全であった。感謝なことである。
さて、神戸地裁で係争中に、原告が被告側から銃撃されるという深刻な事態が発生したことを踏まえ、今後、本紙川上の身に万が一を考慮して肝心なところは執拗に記すことをお許し願いたい。
法廷の被告席。
六代目山口組組長の代理人に大阪の弁護士2人が出廷。二代目若林組篠原組長、森若頭には大阪の横井貞夫弁護士。森裕之被告には三原一敬弁護士。二代目若林組の川井則之本部長、川原豪本部長補佐、西岡誠二、山中敏勝には飛田正雄弁護士と馬場基尚弁護士。そして、首謀者である広沢こと黄津一は代理人なし。
山口組は一枚岩ではないのか ケジメを示せ、破られた男の約束
「四国タイムズは、若林組関係者を相手に神戸地裁で係争中なのに、なぜ、改めて高松地裁に、六代目山口組組長を含めた若林組関係者10人を提訴する必要があったのか」
「平成16年10月、五代目山口組組長をも含めて若林組関係者を神戸地裁に提訴し、その後、五代目渡辺組長だけの訴状を取り下げしていたのではないのか」
最近、読者からこのような
問い合わせがくるようになった。事件の解決を願い、山口組本家のためにも四国タイムズのためにもなるよう、思い切って深層部分に触れてみる。
まず、五代目山口組渡辺組長、二代目若林組篠原組長、森隆若頭、それに首謀者の広沢こと黄津一の4人を使用者責任で訴えた経過から。
▼平成16年9月29日、前述の4人を神戸地裁に提訴。
▼平成16年10月18日午後3時、山口組盛力会会長から電話があり、面談を約束。
▼平成16年10月21日、高松市内の料亭で盛力会長と初顔合わせし、本紙川上の言い分を盛力会長に伝えた。
ここで、盛力会長を通して本紙川上が五代目山口組執行部の岸本総本部長に伝えたことと、二代目若林組篠原組長が岸本総本部長にした説明をまとめてみる。
【篠原の言い分】
「川上は、被害妄想の病気に掛かっている。香川県警がそう言っているから間違いない」
【川上の言い分】
「替え玉ではなく真犯人らに、若林組と癒着している腐敗警官を抱いて自首させて欲しい」
「神戸地裁の公判で真相を明らかにしたいので、裁判中に、私を襲撃することだけは止めさせて欲しい」
そこで、これら双方の言い分を聞いた岸本総本部長は、
「川上の言い分は無理とちがうんか。篠原がなんぼボロやいうても、ウチの直参ぞ」
「篠原も自信があるから川上の提訴を受けて立つというのやから、お互い公判でハッキリさせたらいい、…」ということになったらしい。
山口組本家の最終的な判断。
神戸地裁に提訴している五代目山口組組長の訴状を取り下げするのであれば、本紙川上の身に危険を及ぼすことは絶対にしないと「約束」する、であった。
▼平成16年10月29日、本紙川上は提訴していた4被告のうち、五代目山口組組長の訴状だけを取り下げした。
この頃五代目山口組は、使用者責任(京都の誤射)を問う最高裁の判決が近々に迫っていた時期からして、世論に非常な神経を使っていたことだけは間違いない。それからすれば、賢明な判断ではないだろうか。
そして、本紙川上との「男の約束」は守られ、1年余りが経った。その間、山口組組長は五代目から六代目に移り、中四国ブロック長も岡山の大石組長から淡路の侠友会寺岡会長にと組織替えがあったのである。
殺害指示の動機に迫る
ズバリ、本紙川上の殺害の意思を固めたのは、平成17年12月23日、神戸地裁で法廷に立った二代目若林組の川井本部長の証言であろう。
証人・川井の証言内容によって、事態は腐敗警官にまで迫ってくる危機を察知したのではないだろうか。
以下、司直や裏社会に詳しい人たちの話をまとめてみるとこうなる。
▼平成17年暮れの二代目若林組川井本部長の証言以来、香川県警の刑事部長を経験した大成建設の黒川部長、全日空クレメントの川元部長が、愛媛の山口組直参Y組を訪ねた。
▼平成18年1月、二代目若林組篠原組長が淡路の侠友会寺岡会長を2、3度訪ねた。
▽平成18年1月30日、本紙川上が神戸地裁で腐敗警官と広沢こと黄津一の癒着などを証言して結審。
▼平成18年2月6日、本紙川上の殺害を命じられた二代目若林組・森裕之組長秘書に使用者責任を免れるための偽装破門状が出された。
▼平成18年3月7日19時20分、本紙川上の帰宅時、二代目若林組の指示を受けた森裕之組長秘書が殺害を目的に拳銃3発を至近距離から発射。危機一髪、3発のうちの1発が右足の踵に損傷を与えて致死に至る難を逃れた。
▼平成18年3月27日、神戸地裁の判決は、原告らの請求をいずれも棄却する、だった。
これまでをまとめるとこうなる。
腐敗警官である元刑事部長の黒川、川元らが、山口組の方針(五代目山口組と本紙川上との約束)を覆させるために愛媛のY組に根回しをした。
その後、二代目若林組篠原組長が、六代目山口組の中四国ブロック長であった淡路の侠友会寺岡会長と本紙川上の殺害を打ち合わせた。
これらの動きを可能にした背景にも触れてみよう。
まず、大成建設と西松建設は談合のコンビで、常々、談合を追及していた四国タイムズに対して歯痒さを持っていた。そして注目しなければならないのは、大成建設の黒川部長と、西松建設の梅枝(うめがい)副支店長の存在。
なぜなら、西松建設の梅枝副支店長は、六代目山口組中四国ブロック長であった寺岡会長とは切っても切れない仲だから。となれば平成18年3月7日に発生した二代目若林組の森組員による発砲事件は、腐敗警官に迫る捜査を、本紙川上の殺害で回避しょうとした大成建設・西松建設の裏JVとも考えられる。死人に口なしとは、このことなのか。
高松地裁に若林組関係者を提訴
使用者責任、原告からの釈明書C
第3の犯行(平成18年3月7日)
この事件が、第1、第2の犯行と違うのは、若林組の組織が故若林ワ組長から篠原重則二代目組長に代替わりし、広沢こと黄津一も表面上は引退しているということです。
ところが、若林ワ前組長は死亡して影響力がないものの、広沢こと黄津一は第1、第2の犯行での首謀者であることから、私が神戸地裁で提訴していた使用者責任を問うた裁判では免れることはできません。まして山口組本家や、香川県警の一部腐敗警官を巻き込んでの私の証言は、広沢こと黄津一と癒着していた香川県警腐敗警官にも捜査の手が及ぶので、若林組、腐敗警官の双方にとってただごとではありません。
この先の釈明は、捜査機関(警察庁、検察庁)の捜査に支障をきたしますから差し控えますが、どちらにしても、六代目山口組二代目若林組篠原重則組長、森隆若頭の命令で、川井則之本部長、川原豪副本部長らの手引きで、森裕之組員が実行。もちろん広沢こと黄津一も香川県警腐敗警官と共に重要な役を担っていたことは間違いないはずです。
近々捜査機関の手でこれらの真相が解明されることを私は期待しているところです。
要するに、以上4回のシリーズで本紙川上が言いたかったのは、
六代目山口組二代目若林組篠原重則組長は、山口組の直参組長らしく、親である六代目山口組司忍組長に迷惑を掛けることなく実行犯を出頭させよ、そして、第1の実行犯・川原豪、第2の実行犯・山中(木村)敏勝、第3の実行犯・森裕之に真実を語らせ、首謀者である広沢こと黄津一と腐敗警官たちの逃げ得を許さすな、ということである。
任侠道ヤクザの六代目山口組直参であるなら、それに相応しいご奉公があるはずだ。
首謀者・広沢はこう言った
「日本の警察官が悪いことするはずがない」
先月行われた高松地裁の一回目公判で、広沢こと黄津一はこう言った。
「川上が言うような(警察官が悪いことする)事実はない」
「すでに神戸地裁で、川上の訴えは棄却と判決が出ている」
当日、原告の本紙川上は、被告広沢こと黄津一の真正面に座って聞いていたが、目には生気がなく腐敗警官に託した命綱に必死でしがみついていると受け取れた。ということは、癒着していた警官自身の逮捕回避に便乗しようという魂胆ではないのか。いや、それしかないというのが現状であろう。
確かに神戸地裁では、佐藤明裁判長のやる気のなさから敗訴にはなった。しかし、裁判は最高裁まであり、巨悪を眠らせてはならないと、今まさに司法や捜査関係者が真剣に被害者救済に立ち上がろうとしているではないか。
被害者である本紙川上は、絶対にあきらめない。なぜなら健全な司直関係者の本陣がすぐそこまで来ているからである。
ここで、癒着している仲間、すなわちそれを識別できる若林組と香川県警腐敗組の合言葉を紹介しよう。
「川上は被害妄想病」
結局、この合言葉を口走っていた者が、若林組内での襲撃関係者、また香川県警内では襲撃に関与、または事件つぶしに協力した腐敗警官ということになる。
紙面で若林組関係者だけ記すと、二代目若林組・篠原重則組長、同組・森隆若頭、同組・川井則之本部長、同組・川原豪本部長補佐、松下浩文二代目若林組舎弟頭補佐、それに広沢こと黄津一がいる。
この際、香川県警の悪しき慣習を断ち切る意味でこれにも触れたい。弁護士と警察との癒着、談合構造について。
具体的には、佐長弁護士や吉田弁護士らと、黒川、川元香川県警OBらの癒着。香川明宏警備事件係長らの組織外操作はこの際止めて欲しい。
現役には手をつけるなということだ。
増田市長のネコババ3億を返還せよ
鹿島・カナックが官製談合で裏金を捻出
本紙の前号、「増田市長、神戸で隠蔽工作か 後援会の裏金3億円、高松市に返還せよ」で、高松市職員からの反響が凄い。
「あの金の捻出については久米土木部長も関与してますよ」「タイムズさんは、鹿島・カナックに捻出させた3億円は、増田市長が市に返還するように載せてましたがそうじゃありません。あれは神戸に逃げた後に必要と考えていた金です」
非通知で掛ってきた電話口で、こう説明する人たちが何人かいた。返還するためか、個人がネコババするための3億円かでは、本質的に大きく違う。それでは本紙が、もう一度掘り下げて調査しなおそう。
鹿島・カナック異常な入札の軌跡 円藤元徳島知事も関与か官製談合
まず、増田市長のネコババ3億円を捻出した、高松市から発注された官製談合の工事内容を明確にしておこう。
▽開札日、平成15年8月20日。
▽工事名、中部バイパス第1幹線工事。
▽工事場所、福岡町3丁目外12町地内。
▽予定落札金額、36億3千8百50万円。
▽落札業者、鹿島建設・飛島建設・カナック。
手元にある資料は、徳島に本部がある右翼会長が、開札前、談合情報として久米土木部長に示した資料である。この資料は(高松市受付、15、8、20)の印が押されているから、公証役場の確定日付と同じく信憑性があるのではないか。
翌21日に開札された状況調書を見てみよう。
落札業者は、鹿島・飛島・カナック特定建設工事共同企業体。そして、落札金額が、予定落札金額の90、64lである32億9千8百万円で落札したことまでズバリ当てている。
さすが、と思わず声に出したいぐらい精度の高い談合情報ではないか。
さて感心ばかりはしておれない、本紙も負けずに頑張ろう。
まずこの工事が、増田市長のネコババ3億円に化けていく背景と軌跡に触れてみよう。
そもそもこの工事は、摩訶不思議な経緯をたどっている。
【1回目平成14年11月19日】
鹿島・熊谷・カナック、大成・戸田・村上組などの7つの共同企業体が入札に参加し、鹿島・熊谷・カナックが34億1千万円で落札。予定価格の93、23lであった。
それから一ヵ月後の12月11日、工事請負仮契約の解除が増田市長から通知された。理由は熊谷組に逮捕者が出たことから指名停止措置。
【2回目平成15年2月14日】
鹿島・前田・カナック、大成・戸田・村上組などの7つの共同企業体が入札に参加し、鹿島・前田・カナックが33億7千5百万円で落札。予定価格の92、27lであった。
それから一ヵ月も経たない3月11日、やはり増田市長は仮契約の解除を通知している。理由は鹿島建設に国交省から出された営業停止命令。
【3回目平成15年8月20日】
鹿島・飛島・カナックなどの5つの共同企業体が入札に参加し、鹿島・飛島・カナックが32億9千8百万円で落札。予定価格の90、64lであった。
これら3回の摩訶不思議な軌跡をどこから説明を加えたらいいのであろう、本紙も増田市長のネコババ3億円の疑惑を追及するうち、高松市政の、いや香川県政の腐敗を構築する鉱(人)脈にぶち当たったようだ。
奇妙なことに気付いた。
やり直しを繰り返した3回の入札とも、鹿島・カナックの名が消えない。これは何なのか。鹿島においては執拗にカナックを抱いて共同企業体を組んでいる。たとえ鹿島自身が営業停止処分を喰らっても大切に大切にカナックを抱いて入札に参加している。痛々しくて見ておれないくらいだ。
さて、ここら当たりに秘密が隠されているのではないだろうか。
やはり、あった、鹿島がカナックを丁重に扱っていた原因が分かった。
なるほど、鹿島が徳島県の工事を受注するには、カナックを抱いて、カナックにも利益を分配しながら営業を展開するという窮極の公共工事受注作戦があったのだ。
種を明かせば、円藤・元徳島県知事の存在ということになる。コトデンの故大西潤甫社長の妹は、元運輸省官僚から徳島県知事になった円藤氏の妻、そしてカナックの大西大介社長とも姻戚関係にあたる。さらにカナックの大西社長は、増田市長とは高松高校、早稲田大学、香川県人会寮と、同コースを進み、切っても切れない関係にあったのだ。
「驚き!」の一言である。
この人脈をたどれば、全てのことが紐解けるではないか。
さらに詳しく解説しよう。
それは、1、2回目まで7つの共同企業体であった入札参加業者が、3回目には5つの共同企業体に参加業者が少なくなっていることに注目しなければならない。なぜか。
それは大成建設が談合の同調を拒んだからだ。
カナックの大西社長は、業務についてはほとんど、山田専務に一任していた。カナックを抱いた(共同企業体)鹿島は、1、2回の入札で失態したことから、大成・戸田・村上組の企業体から突き上げにあい、談合不調の危機に陥っていた。
そこでカナックの山田専務は、同和事業に強い橋本氏に高松市の重鎮である諏訪市議に大成建設を排除する工作を依頼するのである。橋本氏は工作資金4千万円を持参して執拗に粘り抜いて諏訪市議に工作を受託させた。
その結果、3回目の入札参加業者には大成建設の共同企業体を排除し、参加業者数を減らして鹿島・カナックが落札しやすいように増田市長側がお膳立てをしたのである。
これを官製談合と言わずなんと言うのか。
平成15年2月は高松高裁が増田市長に5億5千万円を返還せよとの判決があり、カネを必用とした時期であったので、そこで、鹿島建設の営業停止が解除されるのを待って、3回目の入札を強行し、増田市長のネコババ3億円が捻出されたと筋を読めばドンピシャリではないか。なお3億円は、90lを超えて落札された約33億円のうちの10lということだ。
新しい高松市を迎えよう。
増田市長の汚れた晩節「あかね荘」
吉岡施設長との蜜月が汚職に発展か
増田市長の任期は、残すところ3ヵ月。汚職にまみれた市長職をこのまま見逃せば、平成の大合併で誕生した新高松市の将来のためにならないことは明らかである。増田市長の任期中に起こした不始末は、増田市長の任期中に後始末をする。この当たりまえのことを当たりまえにやっていこう。さぁー、特養「あかね荘」の認可に疑惑、(その4)をまとめてみよう。
まず、増田市長と「あかね荘」の吉岡和子施設長が当時置かれていた立場。
増田市長は、平成15年2月に高松高裁から5億5千万円を市に返還金せよとの判決が出され、一方の吉岡和子氏は経営していた「たまるレコード」が倒産寸前であった。
あかね荘の実質申請者の吉岡施設長と、破産宣告を覚悟していた増田市長が手を組むことは自然な成り行きであったのかもしれない。
さて、補助金交付の認可を得るためには、当然に余裕のある安定した資金力が大前提となる。今回はそこにスポットを当ててみよう。
ここに高松市の職員が作成した平成17年度国庫補助申請事業者のヒアリング項目表があるので引用する。
「資金計画について」
(質問)事業費の約3分の2相当額に借入金を充当しているが、償還計画は適切か?
【吉岡施設長】介護報酬、ホテルコストなどからの贈与を予定している。
(質問)借入償還寄附法人の償還贈与の意思は確実か?
【吉岡施設長】経営する店で、米の卸店・小売をしているので償還贈与の意思は確実である。
「虚偽だ!」倒産寸前の吉岡和子氏に、補助金交付を申請する資格はないと本紙は決め付けたい。
なぜなら吉岡氏はリーガホテルにセレブ仲間を集め、一口1千万円で高配当を約束した出資金の勧誘を画策していたではないか。増田市長もこの飲食の席に出席していたとなれば、認可申請者と認可権者の便宜供与と取られても仕方がない。増田市長に、潔い任期途中の辞職を求める。