捜査の的は絞られた
オリーブ・オペレーションの仕上げ
「ターゲットはもう決まっている。それらは、これまでにも多くを仕留めてきた。しかし、これは改革だ。改革は止まらない。中途半端で終わるようなことはしない。最終の仕上げに向けて、最高の布陣も配置された。あとは、…やるだけ」。
警察庁の幹部の間に、こんな合い言葉が示し合わされたのは、先月、本紙八月号を発刊した直後である。
「(本紙記事が)刺激になったことは確か。平行して、私たちが進行させているオペレーションもまずまず順調に推移していますからね。紆余曲折は当然ありましたが、それも織り込み済み、でね。ようやくこの時期を迎えた、といったところでしょうか。あとはやるだけ、という合い言葉もここで出ましたよ」。
こう語るのは、警察庁の幹部氏である。
悪弊を形成してきた 捜査対象・五つの要素
我が讃岐を取り巻く悪弊について、それを発信源として、警察庁主導による、オリーブ・オペレーションが密かに発動、稼働されたことは周知の通り。このオペレーションは、密かに、また静かに進行してきた。その間、いくつかの悪弊が剔抉されてきている。
その進行状況は、まるで、隠密の所業のようである。それほど鮮やかで、音もなく行われている。それは、かつての人気番組、『必殺仕事人』、さながらである。悪を謳歌し、我が世の春とばかりに公道を闊歩していた極悪人たち≠ヘ、ある日突然、姿を消してしまう。要するに、オペレーションが行われたのだ。このようなオペレートを繰り返して、今、その作業は最後の仕上げの段階に取りかかっている。
「そう、最後の段階に突入しているわけです。長いか短いかは、それぞれの立場の人たちが、それぞれ考えることでしょう」(同)。
オペレーションの対象は、多岐に分かれている。それはこれまでにも本紙で何回も叙してきた通りである。
大別すると、次のようになる。
@香川県警(OB含む)
A山口組直参若林組
B香川県及び高松市(行政)
C香川銀行
Dその他、@からCに関わる企業や業者
以上の五要素である。この五つの要素は、相互に関係しながら、あるいは相互に利用し利用されながら、我が世の春を謳歌していたわけである。
「それに敢然と立ち向かっていったのが、…もう言わずもがな、でしょう(微笑)」(同)。
確かに言わずもがな、といったところだろう。本紙川上社主、その人であることは、それこそ衆目の一致することなのである。
「川上氏に対しての連綿たる暴挙は、まさしく民主主義に対する挑戦です。繰り返しますが、ここまで一人に対しての蛮行が繰り返された例は、戦前、戦後通じても見出すことは出来ません。軍部が政権を掌握したときにでもこういう暴挙はありませんでした。
だからこそ、我々はこの讃岐での事態を重く見て、その上で起ち上がった。私たち司直に対する見方が、つい十年前に比べても格段に堕ちているときだからこそ、ここで私たちは起ち上がらなければならなかったのです。川上氏が一人で懸命に支えようとしていた讃岐の民主主義に対して、我々はどういうことがあっても、援助の手を伸ばさなければならなかったのです」。
「川上社主を支えろ」の合い言葉 目を引いた小さな投稿 『四国タイムズが無くなれば、讃岐の民主主義はなくなる!』
警察に対する不信は、ここで警察庁の幹部があえて指摘しなくとも、今や国民全体が体感していることに違いない。そのような時期だからこそ、ここで警察庁は大きな奮起を見せなければならなかったのだ。その威信を、実は本紙川上社主が一人踏ん張って、支えようとしていたわけである。
「その意味でも、私たちはその川上氏の意志を支えていかなければならないわけです。もうメンツであるとか見栄などといっている場合ではない。深刻なのは、この民主主義への挑戦という由々しき事態に、私たちの仲間が入っていることです。それも中心的な位置にあった。これは、どういうことがあっても看過すべきことではない。
この不埒な勢力によって川上氏は、一時、非常に不利な地点にまで追い込まれることとなりました。これは私たちにとって、もはや永代でお返ししていかなければいけない借りです。オペレーションは、こうした全くのマイナス部分から発して、今その最後の段階に入ってきているのです」(同)。
あるネット上の巨大掲示板には次のような投稿がある。
『四国タイムズって、今までよく知らなかったけど、無くなれば四国新聞が情報操作をしたって全く気付かなくなるんだよね。
香川以上に地元紙(徳島新聞)購読率が高い徳島ではこの手の反主流系新聞はあるのだろうか??』(※引用においては、投稿者や掲示板に対する権利関係が微妙なところもあるので原文を多少は修正しました。特に投稿者は匿名であるため、原文修正で特定を避ける配慮を致しました。掲示板の種類もここでは記しませんでした。ご了承下さい。筆者注)
この投稿は、二年近く前のものだそうである。この投稿については先の幹部氏が示してきたものである。
「今、ネット上の数々の投稿は我々にとっても見過ごすことの出来ないアイテムなんです。確かにそのほとんどは、匿名の無責任なものですが、なかにはそうでないものもある。投稿者の本音というか、実際の部分を肌で感じる投稿、というのがあるのです。そういうのを我々も見逃すことは出来ません。たかがネット、などと鼻で笑っていては、我々はますます取り残されてしまいます。
それで、ここで示したこの投稿です。この投稿は、その内容は実に簡単です。しかし、讃岐の本質をきちんと描いています。これは二年前の投稿です。お気づきになりましたか? そうです、オペレーションの発足が現実になり、号砲が鳴らされたときです。
よく読んでみてください。ここには、(四国タイムズが)無くなれば四国新聞が情報操作をしたって全く気付かなくなるんだよね、と書かれています。これこそ、民主主義の崩壊を地でいったものではありませんか? かつての大本営発表と同じことです。タイムズがなければ、讃岐の人たちは、我が世の春を謳歌していた極悪人≠スちの跳梁を見抜くことさえ出来なかった、ということです。それを見抜き、阻止しようとした川上氏の存在は、それは邪魔に違いなかったでしょう。だから、実力行使に訴えたわけです」(同)。
こういうネット上の投稿が、ある意味、本質を突いていることがあるのだ。確かに、本紙追求がなければ、讃岐内の横暴はそのまま暴走を続けていたであろう。そのことを、わずかな文字数の投稿で記されていた、ということなのである。
「さらに、この投稿はいいます。徳島ではこの手の反主流系新聞はあるのだろうか?、と。実際、徳島にはありません。しかし、まずは、これもタイムズの実質面をきちんと捉えていると思いませんか?
我々のオペレーションは、讃岐だけでなく徳島、愛媛まで連動していっています。このつながりは一連、といって差し支えないのです」(同)。
吉村新長官に期待!本紙もこれまで通り力を振り絞る
こういうところでオペレーションのきっかけのひとつが明かされた。本紙の影響力の大きさに改めて身の引き締まる思いである。
この先、先に記した五つの要素は、オペレーションによって、すべて一掃されるであろう。
その時期がもはや目の前、ということである。
最後に、このたび、警察庁長官が替わった。吉村博人氏が就いた。同氏は、かつて徳島県警捜査二課長を経験しているという。今後に大いに期待させられる。もちろん平行して本紙も讃岐の浄化に向けて尽力していく。
香川銀行崩壊の危機I
佐藤・金融庁長官の毅然たる改革に期待
夏の参院選では自民党勢力が大敗に終わり、与野党の情勢は衆参のねじれ現象に陥った。なれ合いに甘んじ、普段の研鑽を怠った結果であろう。
これが日本の現状である。
一方、目を国外に向けると、世界の勢力図は刻々と塗り替えられ、従来型の政治手法では日本の国民は納得できない不満を抱えているに違いない。
この国民の不満は「何をやっているんだ。しっかりしろ。がんばれ」の声として、いろんな形に表れて噴き出しているのではないだろうか。
さて、本紙の扱っている香川銀行問題に影響を与えそうな「リベラルタイム・07・9」の記事を見つけたので紹介する。
《「金融庁長官」に「強硬派」佐藤監督局長が昇格
在任期間が異例の三年に及んだ五味廣文金融庁長官の後任に、五味長官とコンビで三年間も監督局を務めた佐藤隆文氏が昇格した。佐藤氏が三年間の監督局時代に発動した処分数は約三百件に上る。
金融業界では「強面」「強硬派」とのイメージが強い人物だ。長官就任にあたり、佐藤新長官は「金融規制の実質向上」を抱負として挙げたが、今後も「佐藤イズム」を発揮すると見られている。
(中略)くすぶっているのが銀行や保険会社によるコンプライアンス違反。金融行政はそうした不正へ、毅然とした姿勢を示すことが求められている。事実、金融庁は、金融派生商品の販売で三井住友銀行に一部業務停止命令を発令、投資信託販売についての不適切処理で三菱東京UFJ銀行に業務改善命令を下す…佐藤新長官が引き続き市場監視を重視するのは確実。九月から金融商品取引法が全面施行され、金融界のコンプライアンスが一層、求められるようになる。一方、メガバンクと地域金融機関の経営体力差が広がっており、新長官が地域金融機関の再編を促進させるのでは、との見方も浮上…》
香川銀行内部告発受付箱@ 不祥事の隠蔽は不祥事を生む
金融行政は、コンプライアンス違反や不正には毅然とした姿勢を示すという。
それでは、香川銀行の改革を切に願っている人からの投書を提供したい。
《題名:「香川銀行の5Fは、伏魔殿」
香川銀行の本店とコンプライアンス委員会が四国タイムズにバレはしないかと神経を使っている問題があるようだ。
香川銀行の重役候補の女性幹部(留学を経験したやり手)が、若い部下に性的パワハラを行い、殴る、蹴る、罵倒する、裸踊り、廊下に立たせるなどの破廉恥では済まされない悪行を行っているというではないか。
労働基準監督署の査察が、10月頃にあるかもしれないので目が離せない。
ところが、やはりというかここでも、香川銀行の伝統である隠蔽工作の示談を被害行員に根回しをしているというから驚きである。
ただ、その部署の担当次長は、この種の不祥事が10数年前にも社内で発生していたため、自身に飛び火することを恐れて役員クラスにもみ消しを工作中であるという。
上層部では四国タイムズにこの不祥事がバレないか、来年の株主総会で取上げられはしないのかと、今から深刻になっているというから笑ってしまうではないか。
もっとも、四国新聞には口止め工作が成功したとも聞くので何をかいわんやだ》
本紙の香川銀行への諫言は13年にもなる。不祥事を隠ぺいで何事もなかったかのように繕う事だけに秀でている者が、香川銀行の上層部に配置されている事実は日本の国民として納得できない問題ではないか。幸い佐藤・金融庁長官が着任したので、その手腕に期待したい。
業務改善命令2回目の次 本紙の刑事告発が有罪、金融庁の処分は
4ヵ月ほど前の5月15日、28日、香川銀行支店長代理の地位にあった二人が続けて高松高裁や地裁から有罪の判決を言い渡された。
一つは、香川銀行観音寺支店の当時支店長代理であった小玉泉被告が、高裁から懲役1年2ヵ月、執行猶予4年。
もう一つは、香川銀行空港口支店の当時支店長代理であった横山和泰被告が、地裁から懲役2年、執行猶予4年。
これら二つの事件は、発覚前に香川銀行がうやむやに扱おうとしていたところ、本紙の紙面にも掲載していた内容で、先の、観音寺支店の小玉泉支店長代理の事件に関しては、本紙が香川県警本部長あてに告発したことから刑事(詐欺)事件に発展した経緯がある。
ところで、2回目の業務改善命令がすでに言い渡された香川銀行の場合、金融庁からの処分は一体どうなるのだろう。顧問である松本修二弁護士の根回しを含む尽力で、金融庁からの処分が回避できるのであろうか。
本紙川上は平成10年、香川銀行の大林頭取から名誉毀損で高松地検に刑事告訴された後すぐさま香川銀行の株主となった。なぜなら、それは、香川銀行の再生を切に望む一人であったからだ。
本田宗一郎氏の精神は何処に
国交省の営業停止、積水ハウスからホンダに?
まず、この8月28日付産経新聞に目を通して欲しい。
《「積水ハウス 営業停止
新築現場 監理技術者置かず」
国土交通省近畿地方整備局は27日、建設業法で置くことが義務付けられている賃貸マンション新築現場で、監理技術者を適切に配置しなかったとして、同法に基づき大手住宅メーカーの積水ハウスに対し、岐阜、静岡、愛知、三重の4県での営業停止を命じた。
同社の和田勇社長は同日、会見し「社内のチェック態勢に甘さがあった。信頼回復に努めたい」と陳謝した。
積水ハウスが営業停止処分を受けたのは、創業以来初めて。社長や担当役員を3ヵ月間の減俸20%とするなど、関係者の処分を今月30日の取締役会で決める方針》
これが現実である。
本紙が6月号で「株主総会前のホンダ 『車庫飛ばし』の偽装が発覚」、7月号で「ホンダカーズ四国の悪行を糺す 金本社長、受託『封印』で不法行為」と2回続けて掲載したが、未だに改善の動きが見当たらない。それどころか、福井社長の方針が、国内をあきらめて海外に主力を移すということらしい(月刊ファクタ)から、四国の金本社長はこれさいわいに本紙を恐れて雲隠れ、連絡も取れないということかもしれない。
さて、国土交通省は、建設省と運輸省が一体となった日本国の省である。建設で違法があれば積水ハウスのように営業停止になるし、運輸で違法があればホンダは営業停止にならなければならない。金本聡司氏が社長の「ホンダカーズ四国」も、いかにホンダといえども日本国で営業する限り例外ではないはずだ。
【指定工場の虚偽申請】
「ホンダカーズ四国」は、二年ほど前、高知インター店が高知陸運支局に立ち入り検査を受けた際、重要保安部品の虚偽報告が発覚して営業停止処分を受けたことがある。
当然に金本聡司社長は反省しているはずだ。
ところが、国土交通省から民間指定工場の認可を受けているはずのホンダカーズ四国は、四国の各陸運支局に有資格の技術者数で3人を5人と水増しした虚偽の届出をしていた疑惑があるではないか。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その53)
頑張れ健全警察、夜明けは近い!
先月17日付の日経新聞で、本紙川上は、警察庁長官・吉村博人氏の「登場」という囲み記事に目を留めた。
《入庁三年目の徳島県警捜査二課長時代。警察庁長官などを務め、参院選に出馬した後藤田正晴氏の陣営の選挙違反事件を捜査、二百六十人以上を摘発した。「元長官でも違反があれば摘発する。本部長以下の心構えとして当然のことだった」と不振り返る》
「ええッ」と思わず絶句してしまった。
というのは、当時、本紙川上らは、後藤田正晴氏の応援に駆けつけていたから、吉村氏に摘発される側にいたことになるではないか。それも警察庁から田中総理の秘書官に出向していた杉原正氏との親交を深めようと、徳島の「伊佐久」にまで泊り込んでいたといういわくつき。おまけに、徳島県警の谷口本部長に後藤田氏への応援を申し入れまでしていたのであるから絶句を通り越して、恥ずかしさの余り一人で赤面してしまった。
しかしこれは、未熟な本紙川上の二十歳代の話。30年余りが経った今では、鬼の川上といわれるようになっているから、人生なんとも感慨深いものを感じざるを得ない。
さて、吉村新長官について他紙からも拾い出してみよう。
【産経新聞】=36年の警察人生のうち、「刑事」部門に通算17年以上、携わった。「結果として、性に合っていたのだろうね。ホシ(犯人)がいて、白黒はっきりしているし、(事件の解決まで)えいやっ、てやればいいでしょう」「決断までには臆病なほど慎重。その分、決断すると中途半端では済まないですよ」
【四国新聞】=「力強く、有事に即応する警察、頼りがいがあり、信頼される警察を目指す」「国民が真に期待し求めるものを警察官一人一人が的確につかまないといけない」
今の本紙川上にとって、これほど待ち望んでいた言葉はない。思わず手を合わしたい心境だ。
殺人未遂の時効まで2カ月 平成9年の発砲、逃げ得許さず
「パン、パン、ガシャン」
平成9年11月29日午後10時30分、屋島カントリー内にある本紙川上の私宅に5発の銃弾が発射された。2発は小さな電気が点いていた子供部屋に、続けて家族4人がジャッキーチェーンのテレビを楽しんでいた居間に2発。銃弾で台所の流しに掛けていた食器類があたりに飛び散った。
明らかに人の気配に向けての発砲ではないか。後で分かったことであるが、さらに5発目を発射した拳銃トカレフが暴発し、実行犯は右の肘腕を負傷したようだ。
もしあの時、若林組川原豪が使用していた拳銃トカレフが暴発していなければ、本紙川上の家族は一体どうなっていたのだろう。数ある拳銃の中からなぜトカレフを選択したのか、そこを知るためトカレフについて調べてみた。
「拳銃王」著・小峰隆生
【トカレフ】《…日本の警察に装備される防弾チョッキを貫通するといわれ、二人以上の人間の体を簡単に貫通する。
…トカレフの弾頭は軍用弾なので、ジュネーブ条約の規則で被申されている。弾頭は変形せずに人体を貫通して、壁、床などの堅い場所でカンコンと跳弾し続ける。町中で発砲すれば、弾はあっちこっちに跳ね回る事になる》
これがトカレフである。
この拳銃トカレフを川原豪に使用させたという事実を、もう一度、集中的に真相解明の糸口に役立てるべきである。
なぜなら、若林組が拳銃を使った抗争事件は、拳銃の購入から銃弾の段取りまで専ら若林組広沢こと黄津一の役割分担であったからだ。
もしあの時、拳銃トカレフが暴発していなかったら…。
銃弾の装填は8発。川原豪が発射したのは暴発した銃弾を含めて5発であるから、残り3発ある。3発の銃弾を装填したトカレフで執拗に本紙川上に銃口を向けたらどうなるのか。
「許せない」
そう、許せないのである。
小学生の息子、中学生の次女、それに妻らと団欒していた本紙川上のいる方に向けての拳銃発砲は許せないではないか。
時効まで残り2カ月。
「健全な警察、頑張れ! 逃げ得を許すな!」と思わず叫びたくなる心境である。
さて、冷静になってもう一度、発砲に至ったポイントを記してみよう。
平成6年1月、香川県警の神谷刑事部長が、新年会の席で本紙川上を逮捕してやると吹聴した。
香川銀行については、
「三代続いた悪評のトップ・香川銀行は金融界の伏魔殿か・大林頭取は県選管委員長・不倫で汚れた人でも勤まるのか」と初めて平成6年9月号の本紙に掲載した。
平成9年夏ごろから、香川銀行の大林頭取や小川常務らの不正融資先である、若林組フロント企業・井坪建設の調査や取材を始めた。
平成9年11月29日、若林組の川原豪組員が本紙川上に向けトカレフを発砲した。
直後、協力関係者が、暴発で負傷した若林組の川原豪を、高松市民病院に手配した。
発砲事件の2日後、若林ワ組長が拳銃トカレフは協力関係者からの貸与であったことを漏らした。
日本士道会・覆面男3人組
松下会長が前会長の襲撃を指示
平成15年6月4日の夜9時過ぎ、日本士道会・前会長の安西氏が二代目若林組関係者に鉄パイプで襲撃された。
それでは、当時の現場状況を再現してみよう。
その夜、安西氏は一人で運転をしていた。自宅前の駐車場に到着し、車から降りようとした直後、背後から右腕を捕まれ引き倒され、いきなり鉄パイプを振り下ろされたのである。左足、右足、頭部を目掛けてくるのを右腕で受け止め、さらに左腕。安西氏は、
右手首に付けていた頑丈な腕時計で骨折を免れたその右腕で、三野英司が振り下ろしてくる鉄パイプを掴んで叫んだ。
「まだ、くるんかぁ!」
覆面男3人組は、執拗に鉄パイプを振り下ろしてきた。鉄パイプが倒れていた安西氏に時には当たらず、駐車場の路面に、カン、カンという音を静かな住宅に響かせた。
異常を知った家族が自宅から飛び出してきた。
娘:「アンタら、なんしょんな、警察よぶで」
夫人:「シンジ! なにしょんな」
鉄パイプで襲撃していた高原伸治が手を止め、押し殺した声でこう言った。
「マモル!」(高畠守、俺らバレとるぞ、逃げろ!)
状況を察知した見届け人の二代目若林組川井本部長が、まずランドクルーザーを急発進させ先に逃げた。お互いに合図を交わした伸治と守は、川井の後ろに用意していた逃走用の車に飛び乗った。残された大柄の三野もあわてて、その車に駆け込み走り去った。
駆けつけた刑事が、現場に到着するや否や、すぐさま日本士道会会長の松下浩文に携帯電話を掛けた。
刑事:「今どこにおるんや」
松下:「いま、二代目(篠原若林組組長)と飲んどるとこや」
刑事:「安西さんが襲撃された。お前、知っとるのか」
松下:「おう、知っとるで」
刑事いわく、「これで決まりや。安西襲撃は、二代目若林組の松下とこの手配や」
山口組の代紋を悪用
巧妙に裁判の取り下げを迫る
本紙が一番に忌み嫌わなければならない出来事がある。
それは、本紙川上の知らないところで、「四国タイムズ」が胡散臭い者たちに悪用されるということだ。
まず、平成18年2月28日付の、橋爪勝治から安西邦治あてに出された「通知書」に目を通してみよう。
貴殿は昨年3月、高松に措いて現地の関係者とトラブルとなりました。四国タイムズ川上との関係が調査の結果、チラシ等500枚程取り寄せ、各戸にポステングして協力関係に有りました事も事実である。この事実が当時の関係者、特に大阪関係者が知る事になりますと、貴殿も理解できると思います。貴殿が今後何らかの行動を取ると感じた時点で、詳細な関係書類を関係者5箇所に第三者が送付出来る様、書面作成して投函するのみ、と準備して有ります。
平成18年2月28日
神戸市灘区八幡町1-9-7 橋爪勝治
安西邦治殿
本紙川上への発砲襲撃事件が、この通知書の1週間後に起きていたことを考えると、笑って済ませる問題ではない。
まして、本紙を悪用した脅迫の対象者が、平成15年6月4日夜、鉄パイプ襲撃された安西氏となれば悪質極まりないではないか。
というのは、本紙川上を襲撃した犯人と安西氏を襲撃した犯人は、いずれも二代目若林組の関係者であるからだ。
巧妙な事件屋の言い回しに注釈を加えて説明しよう。
要は、「山口組二代目若林組と裁判沙汰になっている本紙川上の協力者は安西ではないか。この事を山口組本家、山健組、二代目若林組、西岡組、親和会の5箇所にバラしてしまうぞ。バラされたくなければ、安西が提訴している俺(橋爪)への訴状を取り下げよ」と裁判への不当な介入を働きかけていたのである。
さて、橋爪勝治氏の肩書も紹介する。▽阪神財信社長▽豊中北ライオンズクラブ献血副委員長▽右翼団体日本玄洋社最高顧問(後見人・山口組山健組)。パートナーには、香川県でも有名な事件屋の池浦聖智氏を従えているから恐れ入る。
どちらにしても、安西氏に本紙を500枚も手渡したことなどない、まして四国タイムズを「チラシ等」と扱われては許すわけにはいかない。
枚方市は談合金5億を賠償請求
高松市もネコババ3億を返還請求せよ
1カ月余り前の7月末、中司枚方市長が大阪地検に逮捕された。大手ゼネコン大林組と浅沼組の共同企業体に55億6千万円で「第2清掃工場建設工事」を落札させたからである。
一方、高松市の増田前市長は、大手ゼネコン鹿島建設・飛島建設とカナックの共同企業体に約36億4千万円で「中部バイパス第一幹線工事」を落札させたのである。
枚方市と高松市の両市長の談合への関わり合いや、カネの流れの違いを鮮明にすることで、他の自治体の教訓にもなるよう比較しながら記事を進めてみよう。
まず、枚方市の先月21日付大手新聞記事。
《「市長室捜索3回、異例の長期捜査・枚方談合」
「捜査がこれほど長くなるとは予想外だった」。捜査の終結を迎え、大阪地検の捜査幹部はため息を漏らした。…
逮捕前に、市長室の捜索が計3回に及んだ異例の展開。長期化の一因は、カネの流れをつかむ捜査の難航だった。
特捜部は当初、中司宏市長にわいろが渡った可能性についても捜査。大林組側から初田豊三郎・大阪府議や、平原幸史郎・大阪府警元警部補に供与された計4千万円の使途を追及したが、中司市長へのカネの流れは確認できなかった。》
これを読む限り、中司市長と増田前市長の悪質さから言えば、カネが流れた分だけ増田前市長の方が深刻である。
談合関与で中司市長は逮捕 カネが流れた増田市長の不問に異議
枚方市記事の続き、《ある捜査員は「カネの流れは内偵段階である程度道筋を付けるが、今回は着手後に後回ししていた」と話す。現職警官が絡む異例の事件だったため敷いた極秘の内偵作戦が、思わぬ形で影響を及ぼしたともいえる。》
さてこの記事からすれば、枚方市の場合、捜査関係者が内偵にも苦労をした形跡が窺えるが、高松市の場合はその必要はない。
なぜなら、本紙があらかた捜査の内偵に代わる記事を繰り返し紙面化しているからである。それと、状況証拠からして、枚方市のように捜査が難航することはなく、意外とあっさり増田前市長は認めるのではないかとさえ思えてならない。
というのは、増田前市長側に3億円のカネを提供した側のカナックは、この6月ですでに当時の大西社長は会長に退き、捜査に着手されても企業の存亡には影響ないようにしているからである。
まして捜査では、贈収賄の時効は贈賄3年、収賄5年であるから、平成15年8月20日の談合入札を起点に考えれば、贈賄側の時効3年はすでに経過しているので鹿島建設やカナックはセーフである。時効が成立した贈賄側を追求すれば、公訴時効がまだの増田前市長側は認めざるを得ないではないか。
どちらにしても、枚方市の中司市長が逮捕され、高松市の増田前市長が逮捕されないとなれば、法の平等からして余りにもバランスを欠いた不公平な捜査と言わざるを得ない。事件の構図からしても高松市の場合は、背景、動機、状況証拠などがすでに判明しているので、枚方市のように捜査に難航することもない。それと、疑惑の増田前市長はすでに退任しているので、高松市民に直接迷惑をかけることもないではないか。
それでは整理してみよう。
高松市の場合、収賄側の増田昌三前市長と贈賄側の大西大介カナック社長(当時)は、高松高校、早稲田大学と同時期に進み、さらに香川県人会寮まで共に同じ釜の飯を食った仲である。
大西氏は、大学卒業後6年ほど鹿島建設に籍をおき、その後、家業を継いでカナック(旧・関西通信建設)の社長となった。
一方の増田氏は、卒業後に高松市の職員となり平成7年4月、脇市長の後継者として選挙に臨んで高松市長になった。当時、高松市長選挙で鹿島建設を中心にしたゼネコングループから選挙資金を捻出させた経緯は、本紙の平成7年4月号に詳しく載せている。
以上のような背景の中、平成15年を迎えた。
増田前市長の官製談合、収賄容疑の動機はこうだ。
この頃、増田氏は裁量権逸脱の理由で、高松高裁から漁業補償5億5千万を高松市に返還せよとの判決を受けていた。個人の増田氏は最高裁に上告はしたものの、このカネを返還する当てはない。
そこで利害が一致する協力者として登場するのが友人の大西カナック社長である。
こうして「中部バイパス第1幹線工事」は、増田・高松前市長によって官製談合扱いされ、3億円が捻出されたのである。
先月号・右翼会長の記事
丸亀の浜西氏が名誉棄損で提訴か
「こんなこと書いたら、あんた、名誉棄損になりまっせ」
本紙の8月号を配布してしばらくたった先月21日、丸亀に本社を置く浜西石材の浜西社長から電話があった。
なぜ本紙川上とは友好関係にあると思っていた浜西社長が、突然、抗議の電話を入れたのか、問題にした箇所を見てみよう。
《「収監という人生の因果
男の生き方、小島会長が緊急入院」
先月の連休明け、本紙川上に一本の電話が入った。匿名である。
「あんたが追い込んだ小島会長が、薬飲んで、市民病院に救急車で担ぎ込まれたよ」
一瞬、なにを言っているのか分からず、よく聴いてみるとこういうことであった。
平成17年秋、右翼の小島会長が、国分寺町で起こした恐喝未遂事件で坂出警察署に逮捕された。その後、2年余りの実刑が確定されたが病気などを理由に収監を逃れていた。
ところが、収監を逃れていた間も、仕事を取るために丸亀の石材工事会社と組んで香西イオンを脅かしていたというのである。…》
これが本紙の8月号である。
特に、浜西社長から本紙が抗議を受ける理由はどこにもない。名前さえ出していないではないか。なぜ浜西社長が、本紙川上に突然脅しの電話を入れたのかが気になる。
冷静に考えると、記事を書かれた右翼の小島会長が、浜西社長に脅しの電話を入れさせたのだろう。
とにかく小島会長が、こと無く刑期を終えることを本紙川上は切に願うものである。
さぬき市の長谷副市長は、温泉管理公社の理事長には不適任
先月、さぬき市の関係者から投書があった。まずそれを紹介しよう。
《いつも拝読しております。
さてこの度、さぬき市施設管理公社の事務局長、大村正之氏と春日温泉副所長、芳村誉子氏を業務怠慢で貴社に告発します。
大村氏は旧志度町の総務課長、収入役を歴任し、合併後管理公社の発足に事務局長として就任。ちなみに理事長は、貴紙でもおなじみの副市長の長谷さんです。
事務局長の大村氏は、現在春日温泉の副所長である芳村誉子氏と約一年前から肉体関係にあり、勤務中に仕事と言っては二人で出かけています。
事務所が休日である土曜日も、施設の見回りと称して春日温泉にだけは、せっせと出勤し、逢引を楽しんでいるのです。
芳村誉子氏はさぬき市石田在住で、夕方に勤務が終わると事務局長と待ち合わせ、二人は津田のモーテルへと消えて行くのです。入れ墨をしている人は温泉施設の使用はお断りする規則ですが、右翼との交渉でも二人はかばい合っているのが現実です。これらのことは、地元では広く知れ渡っています。
市役所の職員にはよくあることですが、個人的にはどうであろうと市から補助金をもらって運営しているかぎり、二人にはきちんと仕事をして欲しいものです。》
もっともである。ところで施設の管理公社理事長であるさぬき市・長谷副市長の記事を、本紙が平成18年4月に掲載したのでそれを見てみよう。
「新さぬき市は、現状を知ることから 長谷助役のデタラメを引き継ぐな」
(前略)女性職員に手をつけるのは周知のことで、古くは市会議員の嫁の職員、続いて市の交通関係の職員、旧寒川町の職員等々、何時も誰かを弄んでいることは、職員らや市会議員の中でも有名な話である。これ以外にも多くの職員が泣いている。
大山市長に申す、「さぬき市の副市長には、長谷氏は不適任」であると。