即・真鍋武紀氏に香川県知事をやめてもらいましょう
真鍋武紀氏に暴力追放センター会長をやめてもらいましょう
木村義雄氏に衆議院議員ををやめてもらいましょう
小川和彦氏に県人事委員をやめてもらいましょう
水本勝規氏に県会議員をやめてもらいましょう
草薙功三氏に高松市総務部長をやめてもらいましょう
今こそ全容解明を!捜査は目こぼさずの布陣
初心回帰で最後の段階を迎える
「今や全体体制になって、最終段階を迎えています」。
こう言うのは、警察庁の幹部。そう、実質、五年を消化したオリーブ・オペレーションは、いよいよ、そのクライマックスを迎えるに至ったようである。本紙川上社主に対する反社会的な暴力事件が発生してから、その布陣が組まれたオペレーションだった。その長きに渡った努力の成果がついに現れることとなったのだ。
「川上氏を襲ったすべての事件は、結局、今になってもその全貌というか、本質が明確になっていません。これらの事件が単独でそれも場当たり的に行われたわけはない。犯行そのものは一見すると粗暴極まりないので、あたかも暴走がなせることだと思わされますが、この一連の事件の背景は実は常に首尾一貫しているわけです。一つ一つの事件は確かに短絡的ではありますが、深い計画性と時期の選択があったことが判ってきているのです。それだけこの組織暴力というのは、前代未聞であるうえ、重大な事案なのです。
だからこそ、この一連の事件の全容解明に、これまた前例では比類無いオペレーションが組まれたわけです」。
これまでも繰り返し書いてきたが、今、中央主導でおこなわれているオペレーション(名付けてオリーブ・オペレーション)は、今の時代においては絶対許されない暴力による言論の壟断が起きたから、まずは緩やかな形で組織化されたものである。この措置はまさしく異例中の異例だったが、その後、川上社主に対する卑劣な暴力行為が頻発したため、ついには(オペレーションは)正式に組織化、体系づけられたのである。
「川上氏は、その間も、陰険極まる襲撃に無言で、しかし冷静に対処してきました。その対応ぶりを私たちは微をうがち細に渡って周知しています。これが私たちの意識を刺激し、決起を促したわけです」。
常に冷静であり続けた本紙川上社主へのエール
「当初、気付かなかった闇を川上氏が気付かせてくれた」
川上社主の理不尽な襲撃への対応は、ここでいわれるように確かに静か極まるものだった。決して冷静さを失わない対応だった。その対応に当局が顕著に反応した、というわけである。
「こういう事案はとかく、報復だの、怨恨だのというところに終始してしまって、泥沼の状態になってしまうのが通り相場ですが、川上氏の対応は全く違っていた。事の本質をいつも見抜きながら、闇に包まれた部分を明るみに出そうとしていました。当方は不覚でしたが、この一連の事件の深い闇について、当初は気付いていませんでした。だから、これは実に忸怩たる思いですが、香川県警の暗黒部の跳梁を許してしまっていたのです。
そう、香川県警の許されざる勢力は、わざと事件の本質を表に出すことをしないで、後ろからきわめて強固な糸を引いていたのです。それは、私たちが、その重大な事実に気付かないことを承知でやっていたことでした。
この重大な事実を、川上氏が、常に冷静な対応をしながら徐々に徐々に紐解いていったのです。触発されたのは、いうまでもなく私たちで、尚かつこの事案が重大ということが判ってきただけに、今のオペレーションが発動されたわけですね。そしてそのオペレーションも、今や最終段階に入り、まとめの時期に入ってきているのです。今、この長きに渡った期間を思い起こさなければいけない、というわけですね。これこそ、初心に返る、ということです」。
こう感慨深げにいう幹部氏の顔は、緊張で引き締まっていた。オペレーション発動の契機と発動後の長い期間をここで想起することによって、いよいよこの施策が王手をかける時期に来たことを実感させられるのだ。
しかも、このオペレーションの最初から最後までそこに一貫するものは、これまでの川上社主の、不撓不屈、というべきか、常に冷徹なる対処の姿勢がなせることだったことが、改めてハッキリしたのである。
香川県警、若林組、そして行政、首長、県や市の幹部たち「四国タイムズのバックナンバーをもう一度熟読して下さい、そこにはすべての解答がある!」
「私たちが総合的に手掛ける相手というのは、いうまでもなく警察、それに行政であることは言うまでもありません。警察においては、香川県警の全面刷新、全面大改革という形としてこの先も反映されていきます。
一方、行政ですが、これはやはりいくつかの大きな刑事事件として、かかる事案は発露されてくるでしょう。この件については軽々に述べることは出来ませんが、たとえばその対象は首長クラスになってくるわけです。あるいは県や市の幹部クラス、特に財務にからむ部署の不正の洗い出しは峻烈になっているはずです」。
ここまで司直の大幹部が明かすのは希有のことといってよかろう。心当たりのある御仁は多いと思われるが、
「そのヒントは、やっぱり、(四国)タイムズにあるわけですよ」。
と、この幹部氏はキッパリというのだ。
ここまで言われると、これからの捜査対象が自ずと判ってこようというものである。それは前月号や前々月号の本紙をもう一度じっくり再読して戴くことをお薦めする。
「そう、(本紙の)バックナンバーを熟読することは、ある意味私たちがやろうとしていることの解答を導き出す、ということと同意でしょう」、幹部氏は重ねてアドバイスしてくれるのだ。
「香川県警の機構改革は、結局、暴力団に対する徹底的な牽制と表裏一体ですからね。裏を返してみればそれだけ警察と暴力団との関係性が密着していたということなんですね。これはもちろん他の警察本部でも警視庁でもあることでしょう。しかし、この連合軍の同じ標的に実際に危害を加えるなどという蛮行はどこにおいてもまだ発生していません。というべきか、いまだ確認されていないのです。こんなことがそう再々確認されたらそれこそ我が国は無法な国となってしまう。
同じ標的、というのは、いうまでもなく川上氏のことです。香川にとってよかれ、と思うからこそ、川上氏はどちらのポジションにも立たずに不正は不正、悪は悪、とハッキリ明らかにしてきたはずです。そうなると彼らにとっては、『川上憎し! 余計なことはしないで目を瞑っていてくれ』、とこうなるわけです。そのようなことに耳を貸す川上氏ではなかった。それで、同じ共通の標的、となったわけです。
この経緯が示すように、私たちのこのオペレーションにおいては、県警と暴力団、ハッキリ言えば山口組系若林組ですが、この両者は、標的を同じくするぐらい同一と見なしているのです。川上氏が、文字通り体を張って、満身創痍になっても、その信念を貫徹させて曝いてきた前代未聞の悪行を、私たちがバトンを受け継ぎ、一斉に掘り返し、それなりの社会的な制裁を加えてやろう、というのがこのたびのオペレーションなんです」。
受け継がれる正義のバトン『悪の同一』壊滅に向けて…
その決意は実に固かった。本紙を手にとって、それを食い入るように読む彼ら司直の中枢。彼らの心中は、まさしくひとつの県、いやいや四国をほぼ網羅するくらいの、悪の枢軸ならぬ『悪の同一』壊滅への決意である。
県警、暴力団、そして、行政――。
オペレーションは、我が讃岐の腐りきった部分を摘出していく。もちろん、本紙もこれまで通り、我が道を脇目もふらず、驀進していくだけである。冷静さを失わずに。
香川県ため池保全条例違反
真鍋知事の「目こぼし」責任を問う
平成19年も残すとこ2ヵ月を切った。真鍋県政は今年も迷走を続け、相変わらずの偽装・隠蔽・目こぼし・放置・不作為…犯罪のオンパレードーである。
さて今月号は、前号で反響が大きかった本紙の紙面を延長させてまとめてみよう。
まず本紙の(平成13年)
《8月号・「豚の汚物が水道源の府中湖に流れ込むか 処理作業を手抜きしたのか 日本ハムに責任の一端も」
10月号・「豚の汚物、隠しパイプで放流するのか 悪徳業者、県を手玉にとる 隠しパイプを紙面で告発」
11月号・「豚の汚物垂れ流し疑惑、解明進まず 濁り池の汚濁は増加傾向にあるのか」
12月号・「畜産汚染、いまだ解決に向わず なぜ、豊島の教訓が活かされないのか」
これらは、6年前に掲載された本紙の見出しで、改めてここで紹介したのは真鍋氏に香川県知事を辞めてもらいたい一心から……》
これらを見ても分かるように、本紙の見出しは畜産業界、すなわち真鍋知事が養豚業者を庇った構図で埋め尽くされているではないか。
そして6年後。
当時の見出しが全て事実であったことが、濁り池改修工事で水を干上がらせたところ現実に姿を現した。
「豚の糞尿・隠しパイプが発覚」がそれである。
緊急災害の危機管理意識が欠如 県がため池の「竹木・陥没」を放置
そもそも、真鍋知事誕生は、日本ハムの大社会長が提供した3千万円の選挙資金から始まった。それに養豚業の増田稔県会議員の裏金の支援で知事選挙が進められたことも本紙の調査で分かっている。
要するに真鍋知事は、選挙資金丸抱えの負い目で養豚業者には頭が上がらないということである。
とにかく、そこを押さえて本紙既報の「豚の糞尿隠しパイプ隠ぺい工作」を読み返してもらえば、真鍋知事が畜産業界に深く関わっていた構図が浮かび上がり、なぜ県職員が隠ぺい工作に加担せざるを得ないかが理解できるというものである。
今月号の本題である真鍋知事の「ため池保全条例」違反の放置に話を移す。
【ため池の保全に関する条例】の該当部分。
(行為の禁止)
第五条 何人も、次の各号に掲げる行為をしてはならない。
一、ため池の堤とうに竹木又は農作物を裁植する行為
四、前各号に掲げるもののほか、ため池の破損又は決かいの原因となるおそれがある行為
(報告の徴収及び検査)
第六条 知事は災害防止のため必要な限度において管理者からため池の管理についての報告を徴し、又は関係職員をしてため池の管理の状況について検査させることができる。
さて、問題の池は、高松市の新川に沿った東側山間の最も高い位置にあり、新田、高松町のため池を潤す非常に重要な「平石池」である。
また、裏を返せば、重ね池の下部に民家が立ち並ぶことを考えれば、豪雨のときに池の破損で人命をも心配しなければならないような位置にあるということだ。事実、過去にも豪雨の災害で池が決壊して尊い人の命が奪われた。
ところで、この「平石池」の管理者は誰なのか。
古高松土地改良区理事長・菰渕将鷹氏がその人。現在、高松市の市会議員で自民党同志会幹事長という要職に就いている。
この菰渕氏の前職は、やはり養豚業を営んでおり、当時、豚の糞尿垂れ流しで水利組合から再三注意を受けていたことも本紙は突き止めた。
それが、大手前の野球場や運動施設の開発に養豚業の土地が含まれたのを幸いに、養豚業を廃業して市会議員にチャッカリ職業替えを果たしていたではないか。本紙川上もこれについては無関係ではない。というのは、17年間水利組合の反対で開発許可が下りなかったのを、本紙川上の努力で解決したからだ。
さて、このような経過の後、菰渕市議は香川県の重鎮である木村嘉巳県会議員に胡散臭い利権の甘味を教わって忙しかったのか、10年近くも「平石池」を放置したまま。今、「平石池」は、堤たいに竹木が覆い茂り、陥没が進み、決壊のおそれがあるのは間違いない。「不作為」も決壊の原因ではないのか。
真鍋知事の退任を求める。
香川銀行の破廉恥は続く
女性重役候補が性的パワハラか
今年4月から、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律が施行された。
まことに結構なことで、本紙川上もある意味で大賛成である。ところが、ここである意味でと断らざるを得ないことも事実である。
それは、一言でいえば女性の「オンナ」を職場に持ち込むこと。
ここでの「オンナ」とは、女性の「良さ」を恣意的にすり替えて悪用し、仕事の甘えや、オンナを武器に昇進・昇給などを迫る特別扱いのことである(限定的にそう定義)。
本紙も取材活動を通じて、「オンナ」を武器に闊歩する女性に出会ったことがあるが、
真面目に活躍する女性の足を引っ張る時代の流れに竿をさす女性が一部いることも事実ではないだろうか。
さて先月8日、ハートブレーカーさんから本紙にこんなメールが届いた。
《題名 : 香川銀行5F
投書本文:先月号の記事を見たけど、迷惑。家の周りのユメタウンとか琴電の三条駅周りに、変な書類とか撒くのはやめて欲しい。
仕事が出来ない人間にカツを入れるためにちょっとくらい叩くのは当たり前!
これ以上、こんな記事がでたら法的手段に訴えるので覚悟しといて!》
なんとも厳しいお叱りであるので、本紙も真摯に検証を試みてみよう。
まず、迷惑と指摘された箇所と思われる部分。
《…香川銀行の重役候補の女性幹部(留学を経験したやり手)が、若い部下に性的パワハラを行い、殴る、蹴る、罵倒する、裸踊り、廊下に立たせるなどの破廉恥では済まされない悪行を行っているというではないか。…》
検証結果、部下を叩いたのは事実と認めたようだ。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その55)
川原豪の発砲、今月29日が時効10年
来た来た、いよいよ来た。
二代目若林組川原豪本部長補佐が、当時、本紙川上の家族にトカレフの銃口を向け、5回引き金を引いた。その内4発が発射され、子供部屋に2発と家族団欒の部屋に2発が着弾した。最後の銃弾は暴発して実行犯川原の右肘を損傷した。あれからこの29日でまる10年を迎えるのだ。殺人未遂は時効10年であるから本紙川上も固唾を呑んで捜査機関の動きを見守っているのである。
先月23日、全国警察本部の警務・監察課長会議が東京都内で開かれ、警察庁の吉村博人長官は「拳銃を使用した殺人・自殺や飲酒運転、捜査資料流出などの不祥事が依然発生しているのは誠に遺憾」として、警察職員の身上把握や業務管理を徹底するよう指示した。
吉村長官は「対策が効果を上げるかは、職員が意義を理解し、幹部が職責を十分果たすかに懸かっている」と指摘。全職員への理解徹底を図るとともに、複数幹部による面接や相談窓口の設置を通じて情報を吸い上げ、必要な指導をするよう求めた。
中央では着々と改革を進めている。吉村長官が頑張っているのに、被害者の本紙川上が傍観者では済まされないではないか。
それでは、被害者であり、報道者でもある本紙川上の立場で、本紙川上でなければ分からない真相を求めて、国民の義務を果たしていこう。
真相解明はジグソーパズルで姿を見せた香川県警腐敗組の双頭
「諦めなければジグソーパズルは解ける」
これは子供のお遊びの話ではない、れっきとした大人の真相解明、捜査手法の話である。殺人未遂の時効10年を諦めずにジグソーパズルを繰り返し、やっと香川県警腐敗組の双頭に辿り着いた。
双頭の名は、警察官拝命16期の川元純一、17期の黒川俊雄、元刑事部長や高松北警察署長を歴任した警視正である。
それでは、捜査放棄と冤罪捜査の「捜査方針」を決めたカラクリを紹介する。
まずここから。
【平成9年11月29日の事件】
発砲襲撃直後、本紙川上の被害調書は高松北署の暴力担当・藤沢刑事が作成した。
藤井刑事部長や上原高松北署署長が、深夜に関わらず心配して調べ室を訪ねてくれたのに本紙川上は感謝している。
ところが、一週間ほどして担当が替わった。今度は、警備担当の奴賀刑事。
捜査放棄のための巧妙な工作がここで打たれたのだろう。
当時の香川県警警備部長は川元警視正、それに警備部参事官が黒川警視である。
【平成12年1月19日の事件】
鉄パイプ襲撃発生の当時は、川元警視正が高松北署の署長、黒川警視は本部の警務課長(現在の人事課長)で、事件潰しの4月からは、川元警視正が香川県警本部の刑事部長、黒川警視正は高松北警察署の署長に就任した。
ここを押さえてパズルの小片を根気よく埋めていけば、事件の真相が姿を現してきたではないか。
それでは、双頭の存在に気づくきっかけとなった経緯を記してみよう。
10年ほど前、川原豪の本紙川上家族への発砲後、やはり若林組が指示した建設業協会富田会長宅への発砲事件があった。そして、これらの事件の犯人を若林組の副組長であった近藤秀三郎氏に肩代わりさせ、香川県警腐敗組の一派がこじ付け冤罪捜査で平成10年8月、近藤氏を逮捕した。
もちろんシナリオを描いたのは若林組の広沢こと黄津一で、請け負ったのが香川県警腐敗組である。
本紙の55回を迎えたこのシリーズで、冤罪捜査を記事化した時、捜査情報に詳しい人からこんなことを言われた。
「川上さん、あんたが追及している長尾警察署の津島次長、彼の地位では香川県警の捜査方針を決められないよ。もっと上が関与しなければ近藤逮捕はなかったろうね。なにしろ近藤逮捕はこじ付けだからね」
さて本紙も正直悩んだ、津島の上が見えないのである。なにしろ神谷刑事部長が、本紙川上を何でもいいから逮捕しろと平成6年の正月に酒席で吹聴していたのでなおさらだ。逮捕されれば、正義も何もあったものではない。
ところが、シリーズも回を重ねると真相が出てきた。
本紙を一方的に中央の捜査機関に送付していたところ、天から一筋の糸が下りてくる切っ掛けになったではないか。
日本警察の再生を願う同じ思いを持った関係者から見えない糸を下ろされ、本紙川上が必死でそれにしがみ付いたことが真相を炙り出す土台になったことだけは間違いない。
「香川県警の捜査方針は、津島次長では決められない」
この文句が、香川県警の腐敗双頭を炙り出し、その誕生を可能にした元県人事委員長の佐長彰一弁護士の存在にも行き着けたのである。
香川県警改革のチャンス
広沢逮捕で呪縛を断ち切れ
前月号の〈翌日、容疑者の若林組長は高松北署に出頭し、一夜を留置場で過ごして保釈になった〉を次のように訂正します。
翌日、出頭したのは高松地検で、それも午前中だけ。
結局、若林組長は高松北署には足を運ばず、警官の横田武警部補が若林組長の入院していた中央病院に出向いて、特別室で供述調書を作成した。
もちろん事件つぶしの内容であったことは、広沢の
「兄貴、警察の方はどなでもなるけど、検察の方にだけは足を運んでくださいよ。それも午前中で済ませるように横田に言うて聞かせときます」というゴマスリ言葉で察しがつく。
本紙川上は、原稿を書きながら怒り心頭に発してきたので、さらに奥を書く。
この事件後、横田警部補は若林組長から毒饅頭を喰らわされ、綾南署の刑事課長に栄転したときにはすでに腐敗した警官になっていたのである。
「会長、おかげさんで綾南署の方に異動になりましたので、挨拶に来ました」
若林組長も心得て、
「それはよかった。はよ偉ろうなって、こっちに帰ってこい。オーイ、トシ坊、中(30万)の封筒を用意してやれ」ということになった。
カネはトシ坊から広沢、そして広沢から横田警部に渡ったことは容易に察しがつく。
香川県警の再生のために、本紙は更に踏み込む。
残念なことに、この汚染は横田警部だけでは終わらなかった。広沢こと黄津一の毒饅頭工作は、その後も仕掛けられ、暴力担当の岩崎修三、土草俊二らも広沢の術中に嵌った香川県警の犠牲者といえよう。絶対に広沢は許せない。
司法に「封じ手」はないのかB
麻生太郎の名の悪用は許されない
前外務大臣を務めた麻生太郎の名を語る詐欺師がいる。その詐欺師の名は池浦聖智。この池浦は、補欠ではあるが元香川町の町会議員も務め、大物政治家の名を使いこなすのも堂に入ったものである。
3年ほど前にも池浦は、不動産に絡んで業務上横領・宅建業法違反で県警に逮捕され、裁判所から懲役2年執行猶予5年が言い渡された。
今も懲りずに不動産業界を闊歩する池浦の姿は、刑務所の塀の上を危なっかしく歩いているというのが現状ではないだろうか。
さて、今この時期に麻生太郎代議士の名を汚すわけにはいかない。そのためには麻生事務所が知らないところで、詐欺師池浦が麻生太郎の名を語っている事実を紙面化しておくことが重要ではないだろうか。要は、麻生事務所は池浦とは関係ないということ。
ここに、騙された被害者・安西氏と交わした池浦自身の肉声発言があるので、それを紹介する。
場面は、安西氏が池浦に60万円の返済を求めた時の2回の言い訳の電話。
【平成18年12月29日】
池浦「…会長やったら分かってもらえるけど、ガリュウ会というのが解散したんや。麻生の、イッコウ会にしたんや。その分の事務局長をやらされとんや」
安西「事務局言うたら事務局の責任者か」
池浦「いや違う。責任者はタナベにさせよんやけど、その分も一緒。それで日程表を作ってくれ言うたんやけどそれも作らん。あと神奈川へ入って、ほんで北海道、あの鳩山と横路さんらの調整もやらされよんや。…」
【平成19年1月21日】
池浦「…総理選にでた麻生派の桜井事務次官からの紹介の裏の取引のほうがもう決まっているんや。うん、月末に確定です。今の予定は30日」
安西「30日の裏取引か」
池浦「会長も分かるでないん。麻生や桜井の事務所へ出入りしていたら、いろんな所からむちゃくちゃ安い物件がすぐ情報取れるで…」
安西「ああ、そうかー」
池浦「30日やから、取引は東京の麻生の事務局長タナベの立ち合いでするようになっとんや。だけん(支払は)31日になると思う」
これが詐欺師・池浦である。
ところが、この池浦と前号に載せた山健組の代紋を悪用する橋爪を、不動産協会顧問の古市修平弁護士が法廷で利用するとは恐れ入る。
「あかね壮」疑惑の解明
増田前市長と吉岡施設長の異常な蜜月
今年5月初め、増田昌三前高松市長が逃げるように高松市政を投げ出してからはや半年余りが経った。相手候補もいない選挙戦を済ませ、高松市長に就任した大西秀人氏は拍子抜けし戸惑ったのではあるまいか。
ここで大西市長に本紙川上から一言。
「脇を締めろ! 是是非非で臨め、高松市の再生には今がチャンスだ」
さて、こまで執拗に増田前市長に本紙が拘るのにも訳がある。というのは、「高松さんさん荘」「あかね壮」の補助金交付の手続きに増田前高松市長が深く関与しているからである。
ここで大西市長は、なぜ大西秀人氏に高松市長のお鉢が回ってきたのかをもう一度じっくりと振り返ってほしい。
当初、木村義雄代議士は、小豆郡内海町出身の厚労省統括政策審議官の塩田幸雄氏を増田市長の後釜に据える画策をしていた。ところが、「高松さんさん荘」に捜査の手が入り、「あかね荘」にも飛び火するのではないかと関係者は心配になってきたのであろう。そして、塩田氏は昨年3月、定年前に退職した。この相棒の塩田氏を木村代議士は高松市長にと口説いたが、捜査を恐れたのか断られた。
ところが、木村代議士は、他に高松市長候補を見つけることができなかったのである。
そこで平井卓也代議士が登場。そして、大西秀人氏に白羽の矢が当り、大西高松市長が誕生したということだ。
疑惑の地雷をまず除け 一時の市政混乱は後で取り返せる
経緯はともかく、大西市長には高松市民のために頑張ってもらいたい。それが本紙川上の偽らざる気持ちである。
それを願えば願うほど、ここで増田前高松市長が木村義雄代議士らと組んで仕組んだ補助金交付の疑惑は断ち切らなければならないではないか。
そうであろう。前任者が埋設した地雷の上を、新しい大西高松市長が恐る恐る市政を進めるという構図は、誰が見ても健全ではないはずだ。
とにかく地雷という疑惑を破裂させて、大西高松市長には新高松市に相応しい市政の舵取りをしてもらいたいものである。
さて、地雷の在りかを明確にする。それには本紙の既報を追うのが一番だ。
【平成19年2月号】
増田市長の汚れた晩節「あかね荘」 吉岡施設長との蜜月が汚職に発展か
(前略)まず、増田市長と「あかね荘」の吉岡和子施設長が当時置かれていた立場。
増田市長は、平成15年2月に高松高裁から5億5千万円を市に返還金せよとの判決が出され、一方の吉岡和子氏は経営していた「たまるレコード」が倒産寸前であった。
あかね荘の実質申請者の吉岡施設長と、破産宣告を覚悟していた増田市長が手を組むことは自然な成り行きであったのかもしれない。
さて、補助金交付の認可を得るためには、当然に余裕のある安定した資金力が大前提となる。今回はそこにスポットを当ててみよう。
ここに高松市の職員が作成した平成17年度国庫補助申請事業者のヒアリング項目表があるので引用する。
「資金計画について」
(質問)事業費の約3分の2相当額に借入金を充当しているが、償還計画は適切か?
[吉岡施設長]介護報酬、ホテルコストなどからの贈与を予定している。
(質問)借入償還寄附法人の償還贈与の意思は確実か?
[吉岡施設長]経営する店で、米の卸店・小売をしているので償還贈与の意思は確実である。
「虚偽だ!」倒産寸前の吉岡和子氏に、補助金交付を申請する資格はないと本紙は決め付けたい。
なぜなら吉岡氏はリーガホテルにセレブ仲間を集め、一口1千万円で高配当を約束した出資金の勧誘を画策していたではないか。増田市長もこの飲食の席に出席していたとなれば、認可申請者と認可権者の便宜供与と取られても仕方がない。(後略)
【平成19年6月号】
「タマル」が自己破産
破綻申請者の「あかね荘」に特養の認可
先月29日、産経新聞に気になる記事を見つけた。
見出しに「『タマル』自己破産申請」とあるから、本紙が追及している増田市長の特養「あかね荘」不正認可の吉岡和子(実質)申請者の一族に間違いなかろう。
…音楽CD・映像ソフト小売の「タマル」(高松市常磐町、吉岡哲郎社長)が28日、高松地裁に自己破産を申請した。負債総額は昨年9月末現在で約12億円とみられる。
やはりと言うしかない。
というのは、吉岡一族が自力で再生できないから高松地裁に民事再生の手続きをとっていたからだ。(後略)
当時、岡内副市長は許認可担当の健康福祉部長である。
人生の節目に出頭を勧める さんさん荘汚職、来年4月30日が時効
先月、11月に入れば元高松市会議員の宮本和人が、高松に帰って来るのではないかという情報が本紙に寄せられた。
平成17年6月29日未明からの失踪であるから、もし高松に姿を現せば2年4ヵ月余り逃走していたことになる。
この際、宮本氏が出頭すれば全容解明間違いなし。
幸い本紙川上は、逮捕された宮武市議や井竿助役とも食事を共にする機会があり、宮本和人氏が出頭すれば両氏共に助かるのである。
なぜなら、井竿元助役などは、宮本氏が失踪しているために宮本氏の部分まで肩代わりさせられているのが現状だ。そのため、井竿氏の退職金は、一期分2千4百万円ほどを余計に高松市に返還しなければならなかったようだ。
今月、宮本氏が出頭するのであれば、是非本紙川上にも連絡をもらいたい。
ところで、年末を控えて宮本氏の心境の変化は、一体何があったのだろう。そこに迫ってみよう。
それは、逃走資金ではないだろうか。平成17年6月末に逃走した時、宮本氏は議員報酬を引き出せるキャッシュカードを所持。失踪時から平成18年3月まで9ヶ月の約5百50万円が高松市から振り込まれているはずだ。
カードにカネはあるが、それを使って引き出せば、捜査機関に居場所を知られる。逃走をそそのかした木村からの資金は枯渇している…。木村自身も、衆議院解散総選挙が近いので宮本どころではない…。かといって元厚生省の塩田幸雄氏にカネをせびることもできない…。これらのことが重なって出頭話なのか。
「宮本さん、もう出ていらっしゃいよ」
三木町は高松市と合併を A
石原町長の野望、真鍋知事と共に
本紙の前号「三木町は高松市と合併を@」を読んだ人から、シリーズのゴールを示してくれないかと声が掛った。
それでは、登場人物と方向性だけは紹介しておこう。
まず主役は、真鍋武紀香川県知事と石原収三木町長。脇役は泉浩二前香川県出納長と三木長の石井定夫前町会議長である。主役が2人いるのは、見る角度によって2人とも主役に成りえるからだ。
次に、真鍋知事は三木町下高岡の出身で、石原町長とは同村。泉浩二前出納長の夫人は、石原町長の妹である。石井定夫前町会議長は、石原町長の議会工作責任者で、自称三木町の裏町長と自負している人物である。
これらを押さえてシリーズを追えば、自ずとゴールは見えてくるはずだ。
困難を極めた平成の大合併は平成18年春に終わった。
将来の道州制を見越し真鍋知事は、三豊市の三野町、それに高松市の牟礼町などには過剰とも取れる猛烈な発破をかけ合併を進めてきた。そしてその結果、三豊市は7町、高松市は6町もの合併が実現し、平成の大合併も一応幕を閉じたのである。
ところがなぜか、真鍋知事があれほど熱心だった合併も木田郡三木町だけが漏れている。本紙川上の目でこれらを眺めると、ここに石原三木町長と真鍋香川県知事の野望が潜んでいるのではないだろうか。というのは、真鍋知事の置かれた立場を考えると、いの一番に先頭を切って石原三木町長が高松市の合併に参加するはずだからである。
さて、昨年夏に行われた香川県知事選挙の真鍋陣営の総決起大会。一度だけ行われた会場は、なんと県都高松市ではなく、木田郡三木町の文化交流プラザだったのである。