国滅ぶとも正義は行おべし 反安倍の「リオン党」が旗揚げ
今や国賊と化した、司法の悪を討て!リオンは、日本の大改革の妨げとなっている、癌≠明確に曝く!
『サムライに対する包囲網≠ヘ、地元高松の司法が担っていたことが判ったぞ!
許すまじ、この蛮行!サムライをつぶそうとすることは、ワシをつぶそうとすることと同じ!断固戦い抜く!』
リオンの咆哮はさらに高まる!改革を阻止するものは間違いなく国賊!国賊は討て!
サムライのいわば天敵≠ヘ、まさに灯台もと暗し、すぐそばにいた!
「今や、リオンの動きは止められない。それは誰もが感じているところです。むろん、リオンの盟友≠ナあるサムライこと、川上四国タイムズ社主にしてもそうです。これも自他共に認めるところです。
それはなにか?
ズバリ言いましょう、それは、高松のすべての裁判所でした!」。
これは、過日、密かに開かれた、リオンのプレ旗揚げの席において、ある人物が表明したことである。このプレ旗揚げは、東日本大震災4年目に合わせて東北の某所で行われた。
ここではジュニアの言葉も強烈な印象を伴って伝えられた。
「我が国の背骨は曲がりきれないところまで曲がってしまいました。これをまっすぐにしないことには、もう我が国は立ち直ることはできません。
これを次の世代にどうやって申し開きするのでしょうか?できませんよね?
だから我々はここに立ち上がらなければならないのです!
リオン、そしてサムライ殿、を先頭に私たちは日本の背骨をまっすぐにするために立ち上がりましょう!」。
思えば、サムライは苦難の連続だった。
しかしいわれてみれば地元高松においてその足は引っ張られていたのだ。
高松地裁や高松高裁において、サムライはいつだって苦汁を飲まされてきた。
それもそのはずである。当の裁判所が徒党を組んでサムライ潰しにかかって来ていたのだから。
思い起こすと、川上は、吉田肇判事から、
『そんなこと聞いていません。私(裁判所)が国です!もういい、この裁判はこれで終わり!』、という信じられない暴言が吐かれている。(※この一部始終は、本紙平成20年3月号に掲載している)
異常である。いや、しかし、これでこの異常の原因がわかった。
あるときは、本人訴訟の相手を勝たせてみたり、まさにやりたい放題だった。
しかし、原因がわかってみればその敵だって明確になる。
リオンはあえて言う!
「我が国の背骨をまっすぐにするにはまずサムライを苦しめた司法の改革をする!まず最初に高松の法曹界に対して然るべき対策を講じていく!」。
先の佐々木茂夫元検事親子然り、彼らは皆、徒党を組んでいた敵≠セったのだ!
さあ、リオンと共にサムライも本紙も立ち上がるときが来た!
許すまじ!上川法務大臣!安倍政権の走狗となって、三度のオペレーション潰し!
これでは国が良くなるはずはない!
安倍の最もかわいがっている大臣のひとりは上川陽子法務大臣である。
その上川法務大臣についても、先の東北会議では話題に上がった。
「これまでに数えてみれば、短期間になんと三回もオペレーションのフダ(逮捕状)$\請を、大臣の立場から阻止している!
これはある意味、国賊ぞ!許すまじ!」。
しょせんは親分の安倍総理より指示があったものと思われるが、讃岐の首長の検挙を三回も大臣命令によって阻止しているのだ。
「安倍総理は、讃岐首長の持つ、高濃度核廃棄物処理場≠フ権限を最も大事にしている。もちろん首長もそのことが判ってきている。だからこそ、上川法務大臣に命じて、オペレーションにおけるフダの申請を上川法務大臣に阻止させたのだ!」(警察庁首脳)。
その上川法務大臣であるが、ここで本紙は同大臣のとんでもない所業≠フ確証を掴んだ!
ますは次の記事を見て欲しい。つい最近のことだから読者諸兄は覚えておられることだろう。
望月環境相&上川法相補助金交付の鈴与からさらに620万円
望月義夫環境相と上川陽子法相がそれぞれ代表を務める自民党支部が、国からの補助金交付が決まっていた静岡市清水区の物流会社「鈴与」から2011〜12年にも計620万円の寄付を受けていたことが28日、分かった。鈴与からの同様の寄付は、13年と合わせ計820万円となった。
政治資金規正法は補助金の交付決定通知から1年間、政党や政治資金団体への寄付を禁じているが、政治家側が交付決定を知らなければ刑事責任を問われない。
27日の記者会見や衆院予算委員会で望月氏は「交付決定を知らずに受け取った」と述べ、上川氏は「補助金をもらっていたことは全く承知していなかった」とした。(3月1日付スポーツニッポン記事より抜粋引用)
この記事における献金について、安倍総理は上川を庇うために
「知らなかったことだから、それは罪ではない!」、
といった苦笑を禁じ得ないような発言までしていることも記憶に新しい。
ところが本紙はこの一件にからんで、とんでもない事実を掴んだ!
「まずは、この明らかなる違法献金が、この程度の額ではなかったことです。上川氏の場合は、一桁違う裏献金があるのです。それだけでも大臣辞任ものですが、もうひとつだめ押しの事実があるのです」。
こう語るのは上川氏の地元静岡の地元財界有力者である。この人は、何を隠そう本紙とサムライの大ファンなのである。サムライには心酔しているという。
「もうひとつ、とは、こうなんです。ほら、上川氏は、オペレーションの阻止をしたことがあるでしょう?それに味を占めて大臣命令というものがあることを知った。
それをなんと、今回の違法献金の告発に適用したのです。
そうなんです、告発者は私です!しかし、これはあえなく大臣命令でつぶされてしまったのです。告発の権利はすべての国民に与えられたもの。それを恣意的につぶすなんて、絶対に許せません!」。
とんでもないことである!自分に出された告発を職権でつぶしてしまうなんて。これはもう法治国家ではない。
このことは、親分である安倍首相も周知のことだという。とんでもないことだ。
安倍首相は、この件を上川法相から相談された際、
「(告発を)潰しなさい!その告発は、(四国)タイムズの差し金じゃないか?」、などとあるまじきことまで口走ったという。
これは絶対に許されることではない!
沖縄知事とも連動を図っていく。今の安倍政権を叩きつぶせ!それでなくては、我が国は泥沼から一歩も踏み出せない!
まずは次の記事を読んでみて欲しい。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画に反対する集会が21日、移設予定地に近い同市の「瀬嵩(せだけ)の浜」であり、約3900人(主催者発表)が抗議の声を上げた。県は現在、移設工事に関連した岩礁破砕許可の取り消しを検討している。集会に参加した安慶田(あげだ)光男副知事は「知事は近く最大の決意をする」と語った。(※注太字は筆者による)
移設阻止を掲げる翁長雄志氏が昨年12月に知事に就任して以降、移設反対集会に県幹部が参加したのは初めて。安慶田副知事は、作業の中断を沖縄防衛局に求めても聞き入れられないとして、「怒りを覚える。民主主義国家のやることか」と国の姿勢を批判した。
移設に向けた国の海底ボーリング調査の再開から初となった集会には、県選出の野党系国会議員や名護市長、辺野古で抗議を続けるメンバーらが参加。「この美しい海に基地は似合わない」「国が埋め立てを断念するまで闘おう」と呼びかけた。宜野湾市出身で東京の大学に通う元山仁士郎さん(23)は若手を代表して「上京し、米軍機の音が聞こえない暮らしをして沖縄の異様さに気づいた。基地はいらない、おかしいことはおかしい、と言おう」と語った。(朝日新聞3月21日記事より抜粋引用)
この沖縄の動きは、実のところ、リオンと沖縄県首長との水面下での連動の結果でもあるのだ。
ここで初めて明かすが、リオンにおける共闘¢且閧ヘ、むろん一方向ではない。
ここに記されているように沖縄における戦線≠ノ関連する人たちもそのひとつなのだ。
ところがこの動きは、ある方面からの強い支持があって動いているものなのだ。これはリオンがずっと以前から培ってきた巨大な相手との信頼関係に基づくものなのである。
果たしてその相手とは?
賢明なる読者諸兄はもうお気づきのところだと思うが、何を隠そう、リオンの背景には、アメリカ、という強大な存在があるのだ。
アメリカと沖縄県首長との関係――。
まるで水と油のように誰もが思うであろう。確かにその通りである。しかし、リオンには奇想天外な秘策があってのこの連動なのである。
そのキーワードとは…。
その前に、先ほど掲げた記事についてここで言っておかなければならないことがある。
それは、「知事は」近く最大の決意をする」、ここの部分である。これは、すなわち、リオンとの連携をあえて表明するということにほかならない。
先にも述べているが、先日の東北会議で、リオンがその意思表明をしたのである。リオン、サムライ、そして沖縄・辺野古、そして、アメリカというバックボーン。この世紀の連帯がついにその姿を見せる、ということである!
さて、先ほど積み残してきた、大変重要なキーワードである。これは、すなわち、リオンとサムライのもとに集う同士達の総意と思ってもらっていい。まさしくこのキーワードがあって、これからの日本を改革していくこととなるのだ。
「我が国の曲がりに曲がってしまった背骨を、まっすぐにしていく!これこそ、我らの改革なり!」。
そうなのだ!そこには、このキーワードがある。
反安倍!
サムライの動きを法律の悪用してまで潰し、リオンの旗揚げを信じられない手段で悉くつぶしてきた安倍総理よ!聞くがいい、今から私たちリオン党は、反安倍を標榜して改革の第一歩を踏み出す!
思えば、安倍政権の大きな犠牲者が沖縄であり、その上に立つ沖縄首長であった。もちろんのこと、この反安倍には、アメリカもリオンに全面的に協調していくことを約束しているのだ!アメリカの良識派は、やはり物事の判断を正確にしていた。リオンのもとで矛盾を解消し、すべてのことにあたっていく。
辺野古然り、また、司法制度然り、である。
そのとっかかりはなんといっても、反安倍≠ノある!
サムライをいじめ抜いてきた、安倍と安倍を取り巻く腰巾着達、この我が国の背骨を曲げてきた連中にはさっさと退場願う。
リオンが叫ぶ!
「さあ、サムライよ!もう一度いう!その最も切れ味の良い名刀で、彼らを成敗せい!
私からの請願じゃ!それをやれるのは、本物のサムライだけじゃ、サムライ!道大!我が国の背骨をまっすぐにしていくのじゃ!」。
先に紹介した東北会談で、やんごとなきお方からの熱い熱いメッセージが届けられた。これはもう誰にも逆らえない、勅命≠ナある!
「皆様で、サムライ殿をしっかりとサポートし、我が国の背骨がまっすぐになるようご努力戴くことを希望します」。
ああ、これこそ天命。ことの成就までしっかりと邁進していくことを、ここに記していく。
『核廃棄物処理の島』
〜直島と寺島〜(短期連載そのU)
(――前号からの寺島&ィ語――)
その人物は、といえば、この直後、検事総長に任じられる、松尾邦弘氏(この当時は、東京高検検事長)であった。
私は、ある、事件=A取材で、この開東閣について、深く知っていた。だから、その後、松尾氏が当の開東閣に極秘で招かれた、と聞かされたとき、ある種の因縁と何やら焦臭い企図を感じた。
松尾氏を招待したのは、いうまでもなく三菱グループなのであろうが、その中の、誰が、というのは、この際、実に大きな問題であろう。
それは、秋元勇巳三菱マテリアル社長(当時)、他同社最高幹部二名、鈴木英夫三菱原子燃料社長(三菱マテリアル元副社長、元資源エネルギー庁石炭部長)他同社最高幹部三名、都合七名である。
宴も酣になった頃、三菱¢、が、今夜の用件を押っ取り刀で切り出した。
『JCOの事故(九九年九月三〇日発生)があってから、いわゆる沸騰水型炉用の核燃料というのは、全てうちが請け負うことになったわけでして…』。
『ホウ!確か、あのJCOというのは、住友グループの関係会社でしたな?』。
『左様です。住友金属鉱山です』。
『すると、イゲタからミツビシに、核燃料製造のバトンタッチが行われた、というわけですね?』。
『ところで、造れば造ったで、今度は捨てなければいけません。私共は、そこに頭を悩ませておりまして、結局、その場所を、ナオシマの親会社の古い精錬所にしようと思っています…』。
『…、…』。
沈黙が座を支配した。最初に口を開いたのは、松尾氏である。
『それで?仰りたいことは?』。
『これ以上、御尊父からの要望にはお応えできないのです』。
『義父は、大方のことを知っているのですか?』。
『知っているからこそ、の、御尊父の今の動きなのです。正直、私共は、感服致しましたくらいです』。
『ウーン…。それで、私にどうしろと仰るのですか?』。
『これ以上、訴訟などに訴えても埒が明かないことを御尊父にお知らせしていただければ、それだけで充分です。イヤ、実際、この件は訴訟などに持ち込んでも、どうこうできないことなのです。松尾さんには釈迦に説法で恐縮ですが…』。
相手側は、ほとんど、秋元氏と鈴木氏が交互に分け合って話していた。
座は硬直した。松尾氏はすでにほとんど口を利かなくなっていた。何故、彼がそのような態度に出たのか、接待を供する側は充分に判っていた。松尾氏の呻吟を彼らはあえて中断させるような野暮な真似はしなかった。ただ、多勢に無勢のポジションを最大限に生かして、黙る松尾氏に、無言のプレッシャーを精一杯かけていた。叩けば割れるような、緊張の時間が暫時、続いた。その場にいる者全員が、この時間を数時間以上に感じたのは、どうにもやむを得ないことだった。
表面張力で辛うじて保っている水面(みなも)に、あえかな輪を描いたのは、他ならぬ松尾氏だった。
『考慮しましょう…』。
一座の弛緩はまるで、雪解けの雪崩のようだった。
この接待の後、秋元社長は、ある人物にこう打ち明けている。
『あの難題提起の主が松尾さんのお義父上だとは、それを知ったときは本当に仰天したものだ…。それでも、松尾さんは、直接、間接いずれの方向からもうまく立ち回ってくれた。あれが法務官僚特有の、搦手=Aというやつだね…。感服した』。この感想を漏らしたとき、秋元氏は、哄笑している。
兼元氏は、三菱マテリアルが直島と寺島を隔てる薄い海峡を含めた漁場の漁業権を根刮ぎ買収した理由を独自に探索していた。同社や香川県に対する、公害訴訟を仕掛けると同時にその探索は始められていた。そして、その恐るべき意図を知るに到ったのである。
「西東(さいとう)さん、いいですか?あの寺島は、すでに何年も前から無人島になっているのです。私達があれを、癌=Aなどと呼んでいるのも、無人島であるあの島からは何も産み出さないことを知っているからなのです。ところが、精錬所の大家である三菱マテリアルと、香川県は、あの島の使い道を見つけ出した。だからこそ、周囲の漁業権を奪って、誰からも口を出させないようにしたのです。一見、強引のようですが、細工は粒々、仕上げはご覧じろ、いかにも天下の三菱グループがやるような手口です。そして彼らの本当の意図、それは何だと思いますか?」。
在りし日の兼元氏は、それまでの枯れた表情を一変させて、顔面一杯に血を漲らせた。眼が底光りしてきた。私に、いくら考えてもその答えは絶対に判るまい=Aと挑んできている。古老の執念が表情を豹変させたのだ。
「それは、あの寺島を核燃料廃棄物の捨て場にしようとしているのですよ」。
鳥類のようにささくれ立った喉元がコクン、と動いた。そして、ホーッと大きな溜息をついた。それを合図にこの古老の表情はつい先ほどまでの枯れたものに戻っていた。
私はこの愕くべき告白を聞いて凝然となってしまった。無人島をそのままそっくり核燃料廃棄物のゴミ箱にする!=Aこれはまさしく悪魔の所業である。
「兼元さんは、ど、どうして、何故、そんなとんでもないことを知ることが出来たのですか?」。私はそう質問するのが精一杯だった。それも、吃音混じりである。
そこで初めて、兼元氏の係累に当たる諸氏を知った。松尾氏の妹は、兼元氏の長男に嫁いでいたのだ。
また、一方では、兼元氏による三菱マテリアルを中心としたスリーダイヤモンドグループ会社群による、策謀£T索において知り得た、秘奥≠フ数々を、それもプロセスやディティールを付耳しながら、披瀝してくれたのである。
私は、縷々語られる兼元氏の話を聞いて、天下の三菱の深謀に愕然とさせられたが、それ以上に兼元氏の身上、並びに同氏のこれまでの探索とその結果に身が震える思いだった。
「しかし、松尾さんは、つまり、(兼元氏の)義理の息子なわけですよね…。確かに、三菱がやろうとしている策謀は、国体の護持というところで、松尾さんの職掌に抵触しているかもしれません。だからといって、翻ってですね、一番近しいといってもおかしくない身内からの訴えを押さえ込むような、そんなことは人としてどうなんですかね?」。
私はそう問いかけるしかなかった。検察の長(その時はすでに検事総長の椅子に就いていた)といっても、私(わたくし)に換言すれば、そこには家族、身内、係累がいる。これは間違いなく、その人にとって最も大事な人達に違いあるまい。それは、万人に共通した人としての根源部であろう。
それでも、松尾氏は、三菱マテリアルの秋元社長が感嘆、哄笑混じりで呟いた、『法務官僚特有の、搦手=x、なるものを発動しなければならなかったのか。
「彼(松尾氏)は、それでも苦衷の決断だったのですよ…」。兼元氏は、枯れた表情の中に確かに悲嘆を塗り込めながらそう言った。そう言ったきり、もう自分の義理息子のことを言葉の端にすら、上らせることはしなかった。
兼元氏の最後のライフワークとなった、直島(豊島も含まれる)をめぐる幾つかの事案の探索や訴訟を元にしながら、三菱グループの秘匿された構想を追いかけた。
まず、第一に、兼元氏が残した資料をここに紐解いてみなければならない。
先に紹介した三菱マテリアル直島精錬所所長、五十嵐壽彦氏に宛てた書簡、つまり、『申入書』(平成十二年十二月に送信している)以外に、次のような資料がある。先の書簡には、直島精錬所において、豊島の産業廃棄物の処理を行う、と指摘してあったが、その通り、その後、香川県を事業主体者として、国家事業の一環という楯の内で、その処理事業は本格的に開始された。むろん、そこには多額の補助金(三十億円)が提供されている。『エコタウン事業』と称するその国策は、経済産業省、環境省が主宰者となって、全国各地にその承認地域を定めながら(もちろん、立候補が主体である)、廃棄物の不法投棄やダイオキシン類の発生などに対する阻止から防止に到るまでを、その承認地域で管理・監督させていく、というものである。この事業で最も優先される行為は、産廃の処理である。従って、この事業の認証地域には、その産廃を処理するためのいずれも大規模な焼却炉であるとか、溶融炉、あるいはリサイクル施設がある。これを行いながらやがては、主事業者である経産省や環境省が目指している、リサイクル産業の育成を図っていこうという趣旨なのだ。
難しく考えることはない。用は、大型の産廃処理施設とそのリサイクル施設を誘致し、実際に建設した(ている)地域の、町(村)起し事業、という風に考えれば、あまり頭を捻らずとも、誰もがストンと納得できる。このような国家事業は従来の例を見るまでもないが、各地域における補助金分捕り合戦となる。『エコタウン事業』も同様といって差し支えない。現在でもすでに十八の承認地域でそれぞれ持ち得る技量を駆使して、この事業の趣旨に併せた任務を遂行している。件の香川県直島町における事業は、平成十四年三月二十八日に承認を受け、『エコアイランドなおしまプラン』などと名付けられ、現在稼働している。この事業(プラン)が、当の直島精錬所にて行われているのだ。
ここに、兼元氏が心血注いで取り組み、剔抉しようとした、国家と国策継承会社群による直島に対する蹂躙の爪が、その姿を堂々と現したのである。これまでの公害垂れ流しやあるいは、不法投棄から始まって、突然の漁業権奪取は、結局、この国家事業に帰結したわけだ。これは、まさしく、何もかも覆い隠してしまおうとする、『ゴミ箱』の発想であり、片腹痛くもあるが、本当に恐ろしいのは、この『ゴミ箱』事業のそのもうひとつウラに隠された、策謀=Aという事実である。入れ子構造、という発想があるが、この事業は、いまだ知られていない、恐怖の入れ子が存在していたのだ。そして、この入れ子の存在を知りながら、かの松尾氏は、身内の窮地に目を瞑り、法務官僚の搦手で以て、検察最大の存在(レーゾン)意義(デートル)である国体の護持を貫徹させた。
例えば、兼元氏は、自らが幾つか提起した訴訟案件の中で以下に紹介するような指摘をしている。それは、平成十五年十一月十日、直島町議会議長、中林征一氏を収賄罪の被告発人とした告発状にある。これは同日、高松地検に提起されたものである。
告発事実
被告発人は、平成十二年三月二十二日ころおよび現在まで、直島町町議会議長としての職にあるが、香川県と豊島住民とが関西方面から香川県小豆郡の豊島内に違法投棄された廃棄物(ゴミ)56万tについて、平成九年七月十八日、豊島内に設置する施設において溶融等による処分をすること(豊島案)に合意していたにもかかわらず、香川県と豊島住民は平成十三年六月六日、前期合意を覆し、直島の三菱マテリアル精錬所内に廃棄物溶融炉を設置し、同溶融炉に豊島の廃棄物を処分するとの合意(直島案)を合意せしめたが、直島案は、一私企業たる三菱マテリアル株式会社の仕事量の増加および利益の向上に直結するものであったところ、それまで直島議会に対し、同議会として直島事案に賛同するように行動し(職務をし)被告発人は、平成十五年七月二十六日、三菱マテリアル株式会社の「直島精錬所クラブ」、通称、直島精錬所の迎賓館において、藍綬褒章受章及び香川県町議会議長会長就任祝賀会の名の下に、上記職務の見返りとして、三菱マテリアル株式会社から同宴会において相応の酒食の提供を受けたものである。
犯罪の経緯〜中略〜
豊島案合意の1年後に香川県知事に、元農水相経済局長の真鍋武紀が就任してから、豊島廃棄物処理の扱いは一変する。
平成十一年八月二十六日、香川県知事真鍋は、中間処理施設を豊島内の処分地ではなく、隣の島である直島の三菱マテリアル株式会社の直島精錬所内に設置すると発表した。〜中略〜平成十二年六月二十六日には、三菱マテリアル株式界社直島精錬所内における溶融炉建設発表に併せて、直島を一府八県の県外産廃も受け入れるとの永久的産廃処理基地とするエコタウンプランを発表した。〜後略〜この告発状中の指摘には、何点かの極めて重要な暗示がある。ここにある、「豊島案」なるものが、どうしてほとんど審議もされないまま、新しい(香川県)知事が就任するや否や、「直島案」に転換されたのか?本事案における、中林某氏における、収賄=Aはこの転換に大きく関わった。
さらに、本件収賄≠フ事実は、三菱マテリアル直島精錬所内にある、通称、迎賓館で行われた、としている。直島に、三菱専用の迎賓館があることも驚きであるが、場所こそ違うものの、同じ三菱の迎賓館で、松尾氏は、当の三菱マテリアル社長等から、黙認=Aの要請を受けているのだ。この三菱特有の手口、この一致性には大きな意味がある。そして、肝心なのは、エコタウンプランの強引なる推進のくだりであろう。当初こそ、図らずも国際的に有名になってしまった豊島の産業廃棄物処理のためだけに進行していた処理計画だったものが、プランの変更と同時にいつの間にか、一府八県の産廃処理ということになってしまっている。そしてそれが、『エコアイランドなおしまプラン』、なのである。このプランの変更のなかに、無人島寺島を核燃料廃棄物処理場にする、という未曾有の仰天計画が内在しているのである。
ここにはまるで人間性がない。国家事業の御旗の下、地元住民を鏖殺に追い込んでも構わない、という非常なる判断なのだ。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その144)
強姦事件の再審決定から同僚突落し事件を考察
さぁー、この捜査放棄と冤罪捜査の連載も12年を迎えた。12年の節目に相応しい具体的な事例を与えてくれたのも天の配剤としか言いようがない。
さらに有り難いことに、吉田肇総括判事のいる高松高裁に福田剛久氏が長官として就任したではないか。
まず、先(3)月24日付の四国新聞「信頼される裁判所に」から。
《18日付で高松高裁長官に就任した福田剛久氏(63)が23日、同高裁で着任会見し、「国民から信頼される裁判所になるよう環境整備を図っていきたい」と抱負を語った。
(中略)2011年1月から東京高裁部総括判事を務めていた。》
「国民から信頼される裁判所になるよう環境整備を図っていきたい」
本紙川上からすれば、この言葉が心に沁みる。
民主主義の原点である三権分立の役割分担を確認し、裁判員制度の趣旨(民意含む)を活かして裁判所の環境整備が裁判官適格人事の面から図られることを期待したい。
〜見出し削除〜
〜記事削除〜
国保連合会事務所ビル5階の避難階段踊り場で発生した事件が、高松北警察署の初動捜査で恣意的に逮捕せずにウヤムヤに終わらせ、救急搬送された被害者の「病院の診療記録」を入手せずに事件を扱っていたのが明らかだ。まして、高松地検では短期間に3人もの担当検事を異動させ、最終的に事件はそもそもなかった発生しなかったという、加害者が主張する被害者の自作自演で寝転がったというシナリオに沿って不起訴処分にしてしまった。
〜記事削除〜
さてここで、高松地検の不起訴処分を根底からひっくり返した高松地裁の判決(平成23年10月17日)から真相を確認してみよう。
【他証拠との整合性から検討を加える】
(原告Aの供述等について)
原告Aの救急搬送先である高松赤十字病院において作成された診療録によれば右前胸部肋骨弓付近に線状の打撲痕が認められ、両肘、左下腿にも打撲があった、(中略)
そうすると、原告Aが5階踊場に転落し、失神したという部分は、上記の原告Aの負傷状況や、医師の診察の結果、救急搬送を必要があるとしてそのまま搬送された状況と整合し、これらによって裏付けられているものといえる。
この判決内容は高松高裁でも支持され、平成26年7月1日には最高裁が裁判官全員一致の意見で原告Aの勝訴と決定した。
原告Aの代理人弁護士は、金井塚康弘・吉田昌史。
被告岡谷の代理人弁護士は、渡辺光夫・佐々木寿徳ら。
なお、加害者である被告岡谷一子は、最高裁で棄却された後、直ちに損害賠償金を被害者に支払ったというから、加害者の岡谷一子は犯罪事実を認めたということだ。
そうなれば、平成20年6月に発生した同僚突落し事件を捜査した高松地検の不起訴処分はどうなるのか。
さいわい本紙川上が2月28日付で検事総長に岡谷一子の告発状を提出しているので、この際、司法改革を進めるためにも生きた教材として、是非、この事例を活用してもらいたいものである。
ドイツ機墜落の副操縦士と安倍首相
官邸で籾井会長がキャスターに「殺すぞ!」
まず、先(3)月28日付の四国新聞から。
副操縦士病気隠し乗務か 当日「不可」の診断書
《フランス南部のドイツ機墜落でドイツの捜査当局は27日、機体を故意に墜落させた疑いが持たれているアンドレアス・ルピッツ副操縦士(27)の自宅から、破られた医療機関の診断書を押収したと発表した。診断書は墜落当日の24日を含め「乗務不可」とする内容。精神的な病気を勤務先の航空会社に隠していた可能性があるとみている。》
本紙川上は、この記事を見た時、「これ今の安倍政権と同じじゃないの」と、失礼ながら想像してしまった。
だってそうでしょう。
原発推進や沖縄の辺野古移設の進め方をみていると、つい第一次安倍内閣が閣僚の不祥事を抱えて政権を投げ出してしまった当時を思い出すではないか。
〜記事削除〜
ブルネイ王室詐欺疑惑、追及第三弾!
ついに事件は、インターポール(国際刑事警察機構・ICPO))に渡った!
本紙で追いかけ続けている、ブルネイ王族による詐欺°^惑。疑惑の具体的内容については、本紙既報をお読み願いたいが、その被害総額もさることながら、仕掛ける方に王族が名を連ねているところからして、これには国際的で且つ大型化した欺罔を実感させられる。
さらに、被害者(もちろん、日本人である)のもとに、ブルネイ警察から事件の問い合わせが相次ぎ、事件のグローバル化に花を添える。実際、ブルネイ王立警察は、オスマン警部を主任として、我が国の王族にかかる疑惑を盛んに追及しているのだ。最初こそ、お手盛りの見せかけの捜査ではないか、との疑問も被害者の間ではあったが(あまりにも遠い国の警察に実感が湧かないのは無理もないところである)、被害者へのたゆまぬアプローチを見ると、これはどうやら本気だな、と、思わせるに十分である。日本初のブルネイ王族による欺罔行為が摘発されるともなるとこれは話題性十分であろう。
ところがここに、さらなる興味深い進展が見られた。
まずは、次のメールを見て欲しい。メールの差出人は、オスマン警部、受取人は、本件疑惑の被害者である。被害者は、関西方面在住の事業家で、総額数千万円が失われている。
We wish to inform you that our bosses have decided to work with Interpol for your case. For now, please provide the following information to make it easier for the Interpol officers to assist:
1) How much money did you give to Sadamiki Takashima.
2) What date did you give the money? Or how many times.
This will allow us to more easily track down your money.
(訳・私たちのボスは、インターポールにあなたの事件を依頼する決心をしました。インターポールを援助するために、事件の状況を簡潔にまとめて用意して戴けないでしょうか?
1.高嶋貞幹(※ブルネイ王室の代理人と称して、日本人被害者を日本においてピックアップする人物)にどれくらいの金員を渡したのか?
2.金員を渡した日時、それと回数は?
これで、よりあなたの(事件によって失われた)金員を手っ取り早く見つけ出すことになると思料します(だから、(是非)協力をして欲しい)
ついに、この国際的疑惑は、インターポールへの依頼となったわけだ。
インターポール、すなわち、刑事警察機構(ICPO)は、いわば世界を股にかけて犯罪と対峙する警察機構である。加盟国(190カ国)から選りすぐりがインターポールに参加し、日本は、警察庁が指定されているため、同庁職員が名を連ねている。
「インターポールが事件に共助してくるとなると、その進捗はぐっと伸びていくでしょう。これまでに、日本人がからむ事件で、かりそめにも王族がインターポールに逮捕されるようなことはなかったですからね。俄然、この事件に注目が集まってくるでしょう。手口はさほど難しくはない、どちらかといえば簡単で初歩的な方ですが、それだけに解決は早いとみて間違いないでしょう」(警察庁関係者)。
じつは、先に紹介したブルネイ警察からのメールの少し前、別のメールが同じ被害者のもとに届いていた。その内容も先のものと同じくなかなか興味深いので、ここに紹介しておこう。
Can you please specify which question you are talking about. We are already investigating pg bahrin here. We are not trying to delay the case or cover for him.
But why do you say that sadamiki takashima is also a victim? Is he not working with pg bahrin?
For your information we already started our investigation into him, his money and his home last year and we are still investigating now. So please do not misunderstand the situation. We are taking your case very seriously. Thank you
(訳・あなたが語る質問と被害について、その明細を書面にして欲しいのです。私たち(ブルネイ警察)は、すでにPGバーリン(※この人物がブルネイ王族のひとりで、本件加害者である)こちらで捜査しております。私たちは、彼(=PGバーリン)についてわざと(捜査を)遅めたりあるいは、庇うようなことはしません。
しかし、なぜ、あなたは高嶋貞幹も被害者だと言うのでしょう?彼(=高嶋)は、PGバーリンと共に仕事をしていたのとは違うのですか?
あなたの情報に端を発し、私たちは、昨年からずっと今に到るまで、彼自身だけでなく、家から持っておる資金に到るまで捜査をしているのです。それだけに事件の状況を誤って捉えないで欲しいのです。私たちはあなたの事件についてとても深刻に捉え且つ取り組んでいるのです。)
自国の王族に対する対処も、この文面によると敢然と取り組んでいることを、強調している。これは極めて珍しいことである。
ブルネイ王国は、周知のことであるが、イスラム圏に入る。狂信的ではなく、かなり緩やかとは言われているが、それでも、自国のそれも王族に対して批判や追及ともなるとアクティブにはならない。
そのような国において、このオスマン警部のメールはあまりに異例なのだ。
そしてついにインターポールの登場ともなれば、俄然、事件への関心は高まってこよう。イスラム圏における問題は、以前ならば、オスマ・ビーンラディン率いるアルカイダ、目下のところは、ISことイスラム国、というのが通り相場だが、こんな知能犯的事件も起きているわけだ。まったく油断も隙もない時代としかいいようがない。
「インターポールの参画で、事件の早期解決になれば、まさしくそれに越したことはない」(本件欺罔行為の被害者のひとり)。
その通りである。
司法に浮かび上がった悪の権化達シリーズU
佐々木茂夫ヤメ検弁護士の正体≠剥ぐ!
まずは、次の文を読んで欲しい。
荒川氏の後、大阪高検検事長を務め「関西検察のドン」と呼ばれている、逢坂貞夫氏でした。平成13年6月5日、私は逢坂氏に大阪のキタ新地にある高級料亭に呼ばれていました。
「検事を辞めて、うちの事務所にこないか」 逢坂氏は開口一番、そういいました。
「松尾君が困ったと、よく電話してくるんだ」
松尾君とは、最高検次長のことです。
逢坂氏は、さぐりを入れるように、私にいろいろな話を持ちかけてきます。
「三井君、組織を裏切るとモリカズみたいになるんや。よう覚えときや」
逢坂氏はそう話しました。
(モリカズとは、元東京地検特捜部のエースと呼ばれた、田中森一氏。意見の食い違いなどで、検事から弁護士に転進。闇の経済人や暴力団のアドバイザーとして、名をはせた。その後、詐欺容疑などで、許永中とともに、逮捕され今は東京高裁で公判中。)
逢坂氏はそう私を恫喝したのです。
平成13年3月ころ、大阪高検の次席検事である佐々木茂夫氏から呼び出しを受けました。
「公証人のポストを神戸で用意した。神戸は検事正経験者しかなれない」
と打診がありました。公証人にすれば、検察や法務省に牙を向けることもないであろう、調査活動費告発という検察の恥部に触れることもない、そんな意図を感じました。
そして、平成13年12月13日。
当時の大阪高検検事長であった、東条伸一郎氏に呼ばれ検事長室に行きました。調査活動費の裏金告発の情報源が私であると、検察関係者の多くが察していました。
「いろいろと考えあるかもしれんが、悪いようにはしないから。関西検察が悪いというのはよくわかる。腹が小さくてな・・・」
と言われました。
それでも、私は調査活動費の告発をする決意を日々、固めていました。
これは、三井環氏による、私の見た裏金問題、という今は閉鎖してしまったサイトに書き込まれた貴重な文面である。
ここにハッキリ、佐々木茂夫氏の名前が書き込まれている。佐々木氏は、三井氏に対して、非常に老獪な持ちかけをしている。佐々木弁護士は検事時代からこういう曰く付きの司法取引≠フような真似をしていた、という明確な体験談である。
そして、その後、この三井事件にからんで、佐々木弁護士は、大変重大な役割を担っていく。
それも、暴力団との間でそれを行っているのだ!
そのとんでもない事実≠ノついては、次号シリーズパートVにて記すが、そのヒントは、本紙前号における、佐々木氏の大豪邸にある。この大豪邸は一体どうして建設できたのか?そこに答えは隠されているのだ。
もうひとつ、佐々木氏の疑惑がその経歴の中にあった。
2000年(平成12年)6月12日 最高検察庁公判部長
2001年(平成13年)7月2日 最高検察庁総務部長
2001年(平成13年)11月15日 大阪地方検察庁検事正
2004年(平成16年)1月16日 札幌高等検察庁検事長
2005年(平成17年)4月1日 福岡高等検察庁検事長
2006年(平成18年)5月8日 大阪高等検察庁検事長
2007年(平成19年)7月10日 依願免本官
2007年(平成19年)8月23日 弁護士登録(大阪弁護士会)
2008年(平成20年)4月 京都大学監事(非常勤)
2008年(平成20年)6月 株式会社神戸製鋼所監査役
2008年(平成20年)6月 積水樹脂株式会社監査役
平成20年のところよく見て欲しい。
佐々木氏は、神戸製鋼所の監査役を務めている。
今、リオン、そしてサムライの最大の敵は、何を隠そう、安倍首相であることは説明の要はない。
「平成20年の監査役に佐々木氏を推挽したのは、何を隠そう、安倍さんです。ご存じの通り、安倍さんは、成蹊大学を出た後、神戸製鋼に務めています。その縁から、佐々木氏をあえて監査役に据えたのです」。
これは当時をよく知る検察の元幹部である。
なにをか況んや、である。シリーズVを乞うご期待!
芦屋学園、不正疑惑追及第三弾
大八木淳史理事長、本紙追及に、焦りの一手!タレント仲間の八代弁護士を顧問に起用。これでは、学園財務の根本的追及は望むべくもない!第一期卒業生からの『嘆きの苦言』に耳を傾けよ!
本紙追及がかなり堪えたのだろう、芦屋学園大八木淳史理事長は、いてもたってもいられなくなってしまい、ついに、学園側の顧問弁護士に、タレント仲間うち≠フ八代英輝氏を起用してきた。
八代弁護士は、タレント弁護士として、今や押しも押されぬ有名人である。同士の経歴をざっと記してみよう。
父は元通産技官、母は元小学校教師。板橋区立赤塚第三中学校を卒業したが、志望した難関高校にすべて落ちたため、新設校である城北埼玉高等学校(埼玉県川越市)に第1期生として入学。
1988年に慶應義塾大学を卒業後、司法試験に合格。司法修習を45期生として修了した後に、裁判官に任官。
裁判官へ任官後は、生まれ育った東京を離れて、札幌地方裁判所刑事部、大阪地方裁判所、大阪家庭裁判所堺支部へ赴任。道庁職員夫婦殺害事件(死刑求刑に対して判決は無期懲役)、ウエシマ・リゾート汚職事件(一部無罪)などで審理を担当した。しかし、1997年に裁判官を退官。東京弁護士会に弁護士として登録した。
2005年度からは、デジタルハリウッド大学大学院で、「コンテンツビジネスのための著作権」の講義を担当。映画専門大学院大学の客員教授や、東京大学大学院の特任講師(2009年3月まで)も務めた。2009年4月には、関西学院大学商学部の客員教授に就任している。
なるほど、さすがに有名弁護士だけに経歴は文字通り、華麗そのものである。
同士の経歴をもう一度よく眺めて欲しい。
八代氏は司法試験を合格し、司法修習を終えた後、判事になっている。判事としての経歴もまず王道を歩んでいるといっていいであろう。
しかし、本紙は目下、リオンと共に司法改革に取り組んでいる。なかでも、今までノータッチだった、当の判事の部門にそのメスを入れているのだ。経歴は華麗でも対判事への目も厳しく持っている。
いろいろな意味で、芦屋学園の顧問弁護士に、八代氏を据えたというのは象徴的な出来事とみていい。
しかし、本紙は、追及の手をさらに峻厳に伸ばすつもりである。
ここに芦屋大学一期生であり、アシヤカレッジ同窓会会長の高橋忠男氏からの現学園経営陣に対する『意見書』の複写がある。ここには、とりわけ現学園の現状を的確に記し、しかも、憂う文言がふんだんに盛り込まれている。
本紙はあえて、この芦屋大学の第一歩を踏み出した、大先輩からの憂慮の声を掲載し、現学園の病巣にメスを入れていくことにする。
この『意見書』は、今から四ヶ月前に、アシヤカレッジ同窓会の会員に出されている。
さて、会員の皆様に、私たちが卒業した芦屋大学・短期大学の憂うべき事態をお知らせしなければならない状況となり、同窓会役員及び各支部長のご了解をいただき、ご挨拶をかねて手紙をお送りさせて戴くことにいたしました。
〜中略〜
平成17年4月大学卒業生高橋征主氏が芦屋学園の法人を代表する理事に就任した平成17年度決算では、102億5400万円あまりの現預金、有価証券を保有しておりましたが、毎年11億3500万円の現預金を流出させたことにより、ついに平成25年3月には5億円の借入金を発生させる事態となりました。平成25年度末決算においては、現預金7億7200万円(借入金5億円を含む)および退職給与引当特定預金9億5000万円にまで減少したことが判明いたしました。8年間で90億8100万円(各種引当金を含む)を喪失されたことは異常というほかありません。
〜中略〜
高橋征主氏が中学校・高等学校の校長として自ら招聘した、芦屋学園とは何の縁のない大八木淳史氏が理事長となり、高橋征主氏は2ヶ月後には理事として復職しました。これは、高橋征主氏が理事長を辞任する前から大八木淳史氏と作り上げていたシナリオとしか思わざるを得ないような、人を馬鹿にしたような人事です。
〜後略〜
この高橋大先輩の厳しい見方、考え方は、まさに肯綮に、芦屋学園の現状を言い当てている。
大八木理事長は、こういう大先輩の苦言にも耳を貸さず、とうとうタレント仲間を顧問弁護士として迎えている。
これでまともな学園経営が遂行できると思っているのだろうか?誰が見てもその答えは、ノー、であろう!
本紙はこれからも、同学園を追及していく。健全な学園経営に戻る前に。