国滅ぶとも正義は行おべし 安倍政権「悪魔の核廃棄プラン」
『サムライ川上よ、ついに関ヶ原じゃ!敵は全貌をあらわした!出陣じゃ!』
リオンの咆吼が絶頂となった!
戦いの火ぶたは切られたのだ。
デッドオアアライブ、生きるか死ぬか!
天下分け目の戦い、現代の関ヶ原の合戦の始まりを告げる狼煙は上がった!
もはや引き下がることはできぬ、命を賭けて闘うまでである!
リオンはいう。生の声を発し続ける!
「(四国)タイムズのおかげで、敵は焦りに焦り、その全貌をついに現さざるを得ないところまで追い詰めた。タイムズ2月号の衝撃は、敵の動揺を誘うどころか、大きなダメージまで与えたのだ!まさしくカウンターパンチ!
そして敵は、タイムズから叩かれて、天岩戸の如くその本性を穴から出してきたのだよ。面白いね、これこそタイムズの破壊力だ!。
私も息子も力を合わせて、タイムズを後押ししていくよ、そして、日本の(精神・法的政権運営)背骨をまっすぐにするために最後の力を振り絞ろう!」。
続いてリオンジュニアも声を上げる。
「我がタイムズの読者よ!私たちと一緒に声を上げて欲しい!サムライ川上と一緒に武器を取れ!≠サして共に闘いましょう!
我が国の背骨をまっすぐにするために!
今の安倍政権は、日本の背骨を曲げに曲げてしまいました。これ以上曲がらぬくらいにしてしまいました。いいですか、皆さん!背骨は曲がった方が楽なんです。猫背は楽なんです。ただ、楽ではあるが間違いなく腑抜けになる。国民を腑抜けにし、腑抜けになったところで、思考能力を著しく衰えさせ、そして、やりたい放題自分の思いのままにしてしまう。これが安倍政権の正体です。
見てご覧なさい、今や皆さんの周りは腑抜けばかりになろうとしている。しかし、私たちリオン研は、この安倍政権の悪魔のプランを見抜いています。だから絶対に背骨を曲げない。
サムライ川上氏の背骨を見てください!まっすぐに伸びている。リオンも伸びている!そして、私も。これから立ち上げるリオン研の賛同者達もみな背中が伸びている。まっすぐに。今からでも遅くない!我が国全体の背骨をまっすぐにしていきましょう!
もうスケジュールはできている!」。
そうなのだ、スケジュールはもうすっかりできあがっているのだ。
最も重要なのは、これまで本紙が繰り返し繰り返し提言してきた、前そして現首長の検挙である。これは結成15年を間近に控えているオリーブ・オペレーションの大仕事である。
「これまで何度も煮え湯を飲まされてきました。今は安倍政権の真っ向からの妨害を受けていますが、何を仰いますやら、こちらはますます意気軒昂です。つまらない抵抗などで屈するほどヤワじゃない。そんなことだったら、サムライ川上氏に顔向けができないじゃありませんか(笑)」。
こう語るのは警察庁首脳である。オペレーションのトップといっても構わない。
「二人の首長は、この大改革において一番最初に手掛けなければならない大事業です。この大事業はすでにクライマックスを迎えています。
え?体制ですか?讃岐に目下、38人のオペレーションの特殊部隊を投入しています。それぞれがぞれぞれの配置場所で最大の力を振り絞っています。え?サムライ川上の周辺ですか?そりゃあなた、ちゃんと人員は配置されていますよ、ハハハハハ…」。
首長検挙のすぐあとに、いうまでもなくリオン研の旗揚げ、そして正確な組織創設と続くのだ。これが日本革命のシナリオのストリームである。
首長の持っている最大のウエポン(武器)≠ヘ、島≠ネんです。
そう、賢明なるタイムズの読者ならばもうご存じですよね。
核廃棄物の最終処理場のことです。これを、我が香川にある直島のそのまた入れ子≠ノあたる、寺島≠ノするというあの悪魔の計画です。この生殺与奪の権限は香川の首長だけにあるのです。
核廃棄物の最終処理場のことは、安倍政権最大の懸案。この懸案の最大の権限者が現首長なんだから、それは彼ら安倍政権の中枢は安倍首相と共に死守しようとしますよね。わたしたちはこれと日夜闘っているのです。サムライやリオンと共にね。
なにしろ首長の検挙を仕上げないと、日本革命は始まりようがない。そのことはいつだって肝に銘じています!」(同)。
本紙は、この悪魔のプラン、直島の中の入れ子≠ナある寺島における核廃棄物最終処分場の建設について、唯一その具体的情報を持っている。そして、それには我が国の中枢がこぞって参加していたこともすべて知っている。
このいわゆる悪魔の計画における、ジョーカー≠持つのが香川の首長なのだ。そのことを首長は知っているからこそ、暴力団のトップとの会食、あるいは、首相への直談判、それも、川上本紙社主を亡き者≠ノするための相談事など、大胆不敵な行為に及ぶことができるのだ。
かくも恐ろしいジョーカー=Aこの威力を現首長は前首長からしっかりと継承≠オている。
安倍政権最大の懸案のジョーカー≠もつ現首長。これは、○○○○に刃物、というに等しい。川上本紙社主に、『私はアンタの情報は必要ない。私は私で(同僚と)やるからほっといてくれ』、というようなニュアンスの暴言を、横着な態度でいったその背景にはこのジョーカー≠ェあったのだ!
それにしても、悪魔のプランを組み立て、国民を放射能漬けにしたところでなんとも思わないだろう、今の安倍政権。それに、まるで衣の下の鎧をちらつかせる如く、ジョーカー≠ちらつかせ、とんでもない示唆をする首長。
嫌も応もなく背骨を曲げられた国民は、こんなとんでもない連中に常に翻弄され、壟断されてしまっているのだ。やがてはそれにも気付かないようにさせられてしまうに違いない。
正義のスケジュールと、悪魔のプランとの一騎打ち=I
安倍政権の三悪人、安倍首相、菅官房長官、世耕官房副長官、これはまさしく現代の隠し砦の三悪人≠サのものである。
それに敢然と立ち向かうのが、サムライ川上、そしてリオン親子鷹、オペレーションである。
正義のスケジュール、首長検挙→「リオン研」旗揚げ→各界への組織組成をまっとうするために日々、精進と行動を続けている。
悪魔のプランについては、今月号から克明に綴っていく。今回はその第一回である。じっくりと読んで欲しい。
また、一人悪人が増えた。現れたのだ。それは、NHK会長の籾井勝人という御仁である。
この男はたとえばこんなことを平気で人前でしている。直近の出来事だからご記憶の読者も多かろう。
「くだらん」発言を釈明 NHKの籾井会長
NHKの籾井勝人会長が20日、衆院予算委員会に参考人として招かれ、18日にあった民主党の総務・内閣部門会議で、議員とのやりとりを「くだらん」などと発言したことについて、「私の言葉遣いが誤解を招いているのであれば残念。今後は誠心誠意丁寧な説明を心がけたい」などと述べた。
階(しな)猛衆院議員(民主)の質問に答えた。階氏は籾井会長が部門会議で、国会を「場外」と表現するなどした発言を問題視。資質を問い、会長就任要請の経緯について説明を求めた。籾井会長は「会長の人事につきましては経営委員会が選び決められるもの」と話した。
階氏は、会長の任命権と罷免(ひめん)権を持つNHK経営委員会の浜田健一郎委員長に対して、籾井会長を罷免する考えはないかと質問。浜田氏は「会長には事態を一刻も早く収拾し、来年度の予算の承認を得て頂きたい」などと答えた。(朝日新聞デジタ2015年2月20日16時30分配信記事より引用)
こうなってはもう破廉恥以外の何物でもない。
この人物は実はこんなこともしている。本紙だけが掴んだ、特別な情報である。
ある有名なキャスターは、その日の番組で、我がタイムズを取り上げ、『ここまで満身創痍になりながら、それでも正義を貫くためにたゆまぬ努力を続ける新聞とその発行人』、今の安倍政権の醜い実情と悪魔のプランの暴露、そしてプラン阻止への呼びかけをするべく準備していた。その日、2月17日、午後1時を過ぎた頃、そのキャスターは、突然官邸に呼ばれた。
そこには、隠し砦の三悪人=Aそして、籾井氏がいた。籾井氏は、挨拶もしないで突然訊いた。『困るね、一人で暴れては、判っているんだよ、今日の番組中に何をするのか』、不意を突かれて、答えに窮するキャスター。三悪人はいたぶるようにそんなキャスターを眺めている。
これではまるでリンチである。かつて、『イスラム国』にオレンジの妙な衣服を着けさせられ、ナイフを突きつけられた、後藤さんや湯川さんを思わせるような場面だった。安倍首相に到っては、妙な薄笑いを見せている。
とどめを刺すように、籾井氏が言った。
『(そのようなことをすると)殺すぞ!』。
まさに、『イスラム国』そのもの!
安倍政権はこのようにして、次々に我が国の背骨をまっすぐに戻そうとする者たちを、蹂躙していく。なりふり構わない。
リオンジュニアにしても同じである。キャスターの時と同じように、薄笑いを浮かべて、その行動を切り刻み封じていく。
リオンジュニアは、我がタイムズを拡大したパネルを持って国会での質問を考えていた。しかし、それは成就できなかった。
キャスターと同じく、官邸の狭い部屋によばれ、三悪人がいる前で、その発泡スチロールでできたパネルの一部、つまり斜めに切り取った破片をみせられ、『こんなものを国会質問に持ってこられては困りますね、議員辞めますか?』と、脅迫≠ウれた。その時も安倍首相は、薄笑いを浮かべていた。その薄笑いは、2月19日の衆議院予算委員会でも見せた。見せた相手は、川上サムライのシンパ、民主党の玉木議員である。
その時のドキュメンタリーを焼き付けなければならない。
いきなり「日教組!」
安倍首相のヤジがあったのは、19日午後にあった民主党の玉木雄一郎衆院議員の質問中。砂糖の業界団体の関連企業から、西川公也農林水産相の政党支部に献金があった問題を巡り、西川農水相が答弁していました。
すると、開始20分過ぎごろ、座って聞いていた安倍首相がいきなり「日教組!」と口にします。
そこから玉木議員、自民党の大島理森委員長らとヤジを巡って応酬があり、30秒ほど質疑が中断しました。
以下、安倍首相ら3人の発言内容です。
.安倍首相「日教組!」
玉木議員「総理、ヤジを飛ばさないでください」
玉木議員「いま私、話してますから総理」
玉木議員「ヤジを飛ばさないでください、総理」
玉木議員「これマジメな話ですよ。政治に対する信頼をどう確保するかの話をしてるんですよ」
安倍首相「日教組どうすんだ!日教組!」
大島委員長「いやいや、総理、総理……ちょっと静かに」
安倍首相「日教組どうすんだ!」
大島委員長「いや、総理、ちょ…」
玉木議員「日教組のことなんか私話してないじゃないですか!?」
大島委員長「あのー、野次同士のやり取りしないで。総理もちょっと…」
玉木議員「いやとにかく私が、申し上げたいのは…」
玉木議員「もう総理、興奮しないでください」
.議場は騒然
この応酬に、議場からは「関係ないヤジじゃないか」などのヤジが聞かれ、一時騒然となりました。(withnewsより引用抜粋)
この間、安倍首相はずっと薄笑いを浮かべていた。例の薄笑いである。
玉木議員は、サムライ川上の高校の後輩でも有り、むろんシンパ。シンパだからこそ、このような理不尽極まる態度に出られているのだ。
安倍首相はどうしてこうもサムライ川上を蛇蝎の如く嫌い、排除しようとするのか?怖がるのか?
それは、悪魔のプラン推進が安倍政権最大の懸案であり、それを首長検挙から始まって阻止すべく立ち上がった正義のスケジュール軍団≠ェいて、その先頭に川上サムライがいるからなのである。
この安倍政権からの弾圧は、先の選挙で見事勝利した、沖縄県知事である翁長氏も同じように受けている。このことについてはまた後刻、本紙上にてその詳細を知らしていく。
最後にひとつだけ加えておかねばならない。
ある重要人物が言う。
「正義のスケジュール側には、強力なバックボーンもついている。それはサムライ川上のこれまでの行動がそうさせたのだ。ヒントは、8発の銃弾、8BULLETS、だ。Mr.川上に敬意を表す」。
さあ、リオンが言うが如く、現代の関ヶ原の火ぶたは切って落とされた!もう一歩でも後ろには引き下がれないのだ!
サムライ、そしてリオン、さらには、強力なバックボーン。このスクラムの強さをとくと見せるときが来たのだ!
『核廃棄物処理の島』
〜直島と寺島〜(短期連載その1)
その島の北淵に佇み、海の方を眺めたとき、誰もがきっと、首を傾げるに違いない。
『あれは、何?島なのか?それとも…?』。誰もが、このそれとも…=Aの後が続かない。
ちょうど五十メートル程度幅の、海峡=Aを隔てて、もうひとつの小さな島らしきもの、が、浮かんでいる。まるで羊水に泳ぐ胎児のように、それを眺めている者が立つ、母体たる島にそっくり囲繞されて浮かんでいるのだ。島国ニッポンとは雖も、実際、このような地形に出会す(でくわす)ことは、そう、ない。
ここは、瀬戸内海の東方、香川県と岡山県に挟まれた備讃諸島内直島諸島郡の中心、直島である。地図を見ると一目瞭然であるが、この島は、岡山県玉野市とは指呼の距離(約二キロ)である。しかし、行政区は、相当距離(約十七キロ)海に隔てられた、香川県である。
香川県香川郡直島町というのが、現在の直島の正式なる地名である。戦国時代は、高原氏(うじ)という土豪が率いる水軍の拠点地として栄え、江戸時代に入ると、同氏は廃家となった。それを引き継ぐかのように、今度は、倉敷代官所統括の天領となり、塩田が造られ、水路の要衝となりこの島はさらに賑わったという。その後、近代に入り、島の北部には、三菱合資会社(現在の三菱マテリアル)によって、直島精錬所なる銅の精錬所が造られた。その精錬所は、長い間、東洋一の銅の精錬所=Aと謳われ、三菱グループの物心両面の支柱たり得ていたが、このほど、閉所の運びとなった。人間の欲というものを象徴するような銅の精錬を、散々貪ったあとに残ったものは、真っ黒な工場と荒れ果てた社宅や社員専用の体育館、それに、真っ赤に爛れた山肌を曝す兀山だけが残されている。
その直島の北部に、その奇妙な島はあった。
直島に抱かれた形で浮く、寺島なる離れ小島である。すぐそこに見えてはいても、寺島は立派な島である。宿主、直島とは河のような海峡でちゃんと隔てられている。微かな接地点はおろか、橋一本すら架けられていない。六十年代までは寺島にも人が住んでいた記録はあるが、今は全くの無人島と化している。寺島の大きさは、直島の二十分の一にも満たない。地元の人は、この寺島を、ほとんど何に対しても応化できないことを喩えて、直島の癌=Aなどと些か蔑んだ呼び方をしている。
この寺島が、検察疑惑の舞台になろうとは、こんな有り難くない綽名を冠した地元民は、恐らく微塵も想起しなかったに違いない。
「私は、直島、寺島を守るために、全力を尽くしてきました。そう、蟷螂の斧とは判っているんです。だけどね、齊藤さん、それでも私はこれを中断するわけにはいかんのですよ。一度でも休息すると、あいつ等はそこから雪崩の如く入り込んでしまう。だから、私を助けてくださらんか…。私の言っとることが、まちごうて’(間違って)いないと思ったら、私に手を貸してみてくださらんか…」。
高松市の中心部にある総合病院の病室で、その老人は、私の手を取った。そして、懇願した。
その手は、確かに草臥れて、脂っ気というものを失いかけていた。長年に渡ってこの老人を締め付けてきた艱難が、その手にそのまま、刻まれていた。二〇〇四年の真夏、八月初めのことである。
この老人は、兼元徳二氏という。兼元氏は、直島の生まれの直島育ちだ。齢八十を超えてもなお、生地直島で漁業を営んでいたかった。
ところが、このところ体調が全くすぐれない。公害禍の最たるような症状が身体のあちこちに、それも、いくつも出てきたのである。こんなことは、長年生きてきて、初めてのことであった。『人間八十も超えると、いろんなところにガタが出てくるものだ』、兼元氏は、そんなことを思ったりして自分を納得させようとしていたが、どうにもしっくりしない。いかに年齢を重ねようとも、こんな名状しがたい症状などが突然、湧いて出てくるものであろうか?
兼元氏は、不審に耐えかねて、高松市内の病院に足を運んでみた。もちろん、検査のためである。
『ほれ、昔、あったやろう?、足尾銅山とか、新居浜の別子(銅山)あたりで、地元の衆が体調不全になるっちゅうことが…。香川には、鉱山がありゃせんから、余りお見かけせんかったがなあ…。そんな感じの症状やで、こりゃ…』。
兼元氏とそう年の変わらないドクターは、結構ズバズバと言った。こう言われて兼元氏には心当たりがあった。
『ヤッパリ、精錬所=Aと豊島(てしま)や、それと、寺島やな…』。
精錬所=Aというのは、直島北部にある、三菱マテリアル直島精錬所のことである。
一方、豊島、というのは、直島と同じ町域(水域)にある、有人島である。世界でも類例がないほど大量の産業廃棄物の遺棄(不法投棄)現場であり、数年前には、ピースボートがわざわざ視察に推参する事態になったことで知られる島である。香川県民としては、誠に恥ずべきことで世界的に知られてしまった島なのだ。豊島は、兼元氏が住む直島とは、距離にして七、八キロしか離れていない。隣町ならぬ、隣島なのである。
このふたつの地域(地点)地中から湧き出される有害物質=Aが、兼元氏の身体を長年、蝕んできた。このドクターが言うように、この疾病は年を重ねてこそ発するもので、若年層は、自覚症状すら出ない。多くの人は、直島を離れて違う地域に移り住み、晩年を迎えたときその移り住んだ場所で、兼元氏と同じような症状が出てくる。その時はもう、直島のことなど遠きにありて、まさか自分の故郷の環境がその症状をもたらせた、とはほとんど誰もに気付かれない。むしろ兼元氏のような例がここ香川県では珍しいのである。一見、風光明媚でまさしく汚れなき自然の中に浮かぶように見える瀬戸内の小島は、恐るべき、公害(Pollution)=Aの原泉だったのである。
兼元氏は、それを知っていた。それでも、代々、住み着いてきたこの島を離れることはしなかった。直島で生活し、直島に骨を埋めることを信念として、自らの人生に課してきた。ただ、今は、その愛おしい直島を、結局は裏切ってしまったのではないか、との思いで、ただただ、悔吝に苛まれる毎日を強いられていた。
『直島に大企業による蹂躙をおめおめ許してしまった自分が情けない…』。己の身体のことよりも、直島が塵芥と化すのを見過ごしていた自分の不手際を悔いていたのだ。兼元氏は、先祖から続く漁業を心ならずとも手仕舞いにしなければならいところに追い込まれていた。直島を起点にして、その周囲に関わる漁業権を携え、生まれてこのかた、毎日、新鮮でとびきり上等な魚群を狩猟してきたが、それをこのほど止(よ)さなくてはならなくなったのだ。
それは、兼元氏が持っている漁業権のほとんど全ての領域に対して、精錬所=Aオーナーである三菱マテリアルの買収が決定したのである。それで、事実上、自分が持っている漁業権を駆使して魚介類を捕ることが出来なくなったのだ。もちろん、兼元氏は、その企業による横暴に最後まで反撥した。元来、企業が流出・放置させる身勝手な有害物質に身体を浸食された上、今度は、生活圏を奪取させられるような仕打ちを受けているのである。遂には裁判まで提起したが、その訴えは残念ながら棄却されることとなったのだ。だからこそ、兼元氏は、自分の力の及ばなかったこと=Aに対して、結局は、直島を裏切ってしまった=Aと嘆き、蟷螂の斧=Aと自らを蔑んでいるのだ。
実際、直島周辺の漁業権は、三菱マテリアルにほぼ全域、買い取られた。二〇〇〇年一二月には、その最後の詰めが強行されていた。兼元氏の、極私的、闘争=Aは、この時節から始まったのである。
三菱マテリアルが、直島周辺の漁業権を地元の反撥を浴びながらも、半ば強引に買い取っていった背景には、むろん、利益最優先の冷酷なる企業論理が横臥している。通常ならば、そこで話は尽きるものであるが、この場合は、それでは全然済まされるものではなかった。常識を度返しするような大きなスケールを擁した、策謀=Aがさらにもう一枚、底に隠されていたのである。
それを、兼元氏はその後、四年余の、闘争=Aから、正確に見抜いた。その炯眼が、やがては、私に、『手を貸してくださらんか…』、という懇願となったのだ。
ここに兼元氏が三菱マテリアルに宛てた数通の書簡がある。そこにはこう書かれている。
さて、香川県民のみならず、国民的関心事である豊島産業廃棄物の処理を、直島の貴工場内で処理されることが公表されましたが、私は直島の自然環境を再生させる立場から抗議を申し入れます。
斯く申す私は、奇しくも貴社の前身である三菱合資会社が設立した直島精錬所が操業を開始し大正七年に直島積浦で生を得ました。爾来工場から排出される人体のみならず、農水産物にも影響を与える毒性を含む悪臭のある空気を吸いながら成長した者です。
その生活の手段としては、我が家の先祖は明治の初期より、直島町史、県水産史にも残る如く、中央政府より鯛大網専用免許を与えられ、代々漁業を以て業としてまいりました。
この度の貴社が受け入れた豊島産業処理とリサイクル事業と称する永久的産廃処理基地の建設に深い危惧の念を抱いております。
如何に技術的に進歩したとは申せ、絶対安全を国が公言していた東海村等の原子力関係工場の相次ぐ大事故で死傷者まで出した事例を見聞きしますと、八十余年前から創業した貴社工場の排煙のため、山野の樹木は枯れ禿山になり、農水産物にも多大の被害を与えたことを身をもって体験した私としては、公害の恐ろしさを想起せざるを得ません。
従って余命幾許もない私なれども、いまだ一族の者は水産業を専業としており、これら一族の者と業を同じくする住民のために、公害の歴史を身をもって体験した者として、後世の住民に禍根を残さないことを念じて、老体の身ではありますが、あえて行動を起すものであります。〜以下、後略〜
この書簡こそ、兼元氏の、三菱グループに対する、我が闘争=Aの布告、そのものなのである。
兼元氏が、三菱マテリアルに対して、我が闘争=Aを宣じ、しばらく経った頃、三菱グループの、迎賓館=Aなる場所に、一人の男が招かれた。ここは、正確に称するならば、『三菱開東閣』、という。この瀟洒で威容を誇示する洋館は、東京都港区高輪の鬱蒼とした森の中にある。
これが都心なのか?誰もがそう思うような、一面、深い自然に抱かれた一角である。この洋館は、三菱グループの開祖である岩崎家の三代目、彌之助氏の居宅として明治期後半に造られた。このいかにも由緒ありげな名称と威容を有した建築物は、幾つかの戦火もなんごとなく乗り越え、現在は、三菱グループの迎賓館として機能している。なんでもこの建築物は、三菱グループの文化遺産、だそうで、一般には非公開、というなかなか勿体ぶったシロモノなのである。
言葉を換えれば、三菱グループにとって、大切極まりない、と同グループの中枢から判断された人だけが、この、文化遺産=Aで接待に饗される、というわけだ。ここにおいて、大切極まりない、ある定義が、いささか問題になってはこようが、それを論じるとそれこそ多大なる文章の浪費を促しかねないのでここではその一切を省く。ここで重要なのは、この三菱グループの、迎賓館=Aである、開東閣に、ある司法(司直)の大物、と呼せられる、ある人物が極秘で招かれている、という事実なのである。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その143)
本紙川上の殺害依頼中に後藤健二殺害事件
安倍政権は「捜査放棄と冤罪捜査」の究極の反面教師。これ以上の悪役反面教師は今世紀には、まず出現しないであろう。143回目を迎えた連載に、最も悪役反面教師として相応しい日本の現役総理大臣が四国タイムズの紙面に登場してくれたのだ。
この連載も次回で144回目を迎えるので、まる12年間も休むことなく続けてこられたということか。なんとも感無量である。
究極の悪役反面教師の登場は時代を変えたいと切望した国民の思いが、やっと安倍総理を悪役で登場させたのであろう。年度末の3月に登場させ新年度の平成27年度4月からは新生の日本を誕生させようではないか。
昨年5月の連休中、安倍総理は永田町の「下関春帆楼」東京店を小津博司検事総長・真鍋武紀前香川県知事・浜田恵造現知事の密談の場所にと提供の手配をした。
その後、浜田知事らの逮捕を小津検事総長が職務権限の逸脱もはなはだしい「受けない」と拒絶を繰り返した。
7月の退任前には、検事総長として最後の力を振り絞り公明党の北側副代表を脅して集団的自衛権の閣議決定をさせた。
12月には上川陽子法務大臣が、浜田知事らの逮捕令状を高松地裁らに出さないようにと命令。
安倍政権の運営は人事権を行使し三権分立を意のままにマスコミを抱え込んで独裁政治に突っ走る姿、が丸見えだ。
これらの推移をたどると安倍政権の異常な政権運営が確認できるはずである。
安倍政権の舞台裏 「殺害の後藤」と「未遂の川上」
まず、先(2)月11日付読売新聞から。
米英に捜査協力要請へ
「後藤さん映像」男の特定狙い
《イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件で、警視庁と千葉県警の合同捜査本部は近く、ジャーナリストの後藤健二さん(47)を殺害したとする映像に映っていた男について、身元特定に関する捜査共助を米英の捜査当局に要請する方針を固めた。身元が特定されれば、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配するとみられる。》
さてここで、「安倍政権の本性」を浮かび上がらせよう。
憲法で保障されている「国民の生命と財産を守る」を国会答弁中にも多用しながら政権を担当している中身、すなわち言葉の裏付けがあるのかないのかにスポットをあてながら安倍政権を点検していこう。
香川県の真鍋武紀前知事や浜田恵造現知事を逮捕させないようにと安倍政権は、小津博司検事総長や上川陽子法務大臣らに地位を悪用させて浜田知事らの逮捕を回避させた。
その都度、四国タイムズは権力の悪用を紙面にて公表して警鐘を乱打し続けた。ところが、権力の暴走を容認するマスコミ関係者は黙殺。本紙川上に問い合わせてくる報道関係者は皆無であった。
風の便りで聞けば、官邸出入りの報道記者に「四国タイムズの記事を扱えば、官邸には出入り禁止」だとのこと。
さて、本題。先(2)月23日付日刊ゲンダイから。
毒まんじゅう食らったメディア政府広報予算83億円
カネで批判抑える姿勢に誰も抗議せず
《(前略)安倍政権以前の過去20年をさかのぼっても、政府広報予算が前年度から10億円以上も増えたことは一度もない。安倍首相とメディア幹部との頻繁な会食やグリーン歓談が問題視される中、政府広報予算はロコツなメディア懐柔策としか思えないのだ。》
なるほど。そういうことか。
本紙川上は平成9年に山口組下部組織から5発の銃弾を家族に向けて撃たれたので、「香川銀行●●頭取側が殺人依頼の疑いも実行犯は若林組」と見出しして記事化した。ところが、この記事で本紙川上は最高裁で「懲役10か月、執行猶予3年」を言い渡された。当時の佐藤勝検事正は、香川県弁護士会会長就任パーティーで「弁護士の顔を立てて起訴した」と。
その後にも、鉄パイプ襲撃事件、平成18年には山口組六代目の共謀共同正犯であるヒットマンに至近距離から銃弾を3発も発射されたが、さいわい殺人未遂に終わった。
本紙川上が命を狙われる事態はその後も今も続いている。
共謀したのは時の安倍政権。
昨年の10月9日。菅官房長官らが新宿の水炊き屋「玄海」で渡辺弁護士と密談。11月8日には香川県の浜田恵造知事と渡辺光夫弁護士が山口組六代目組長に本紙川上の殺害を名古屋の邸宅で昼食を共にしながら依頼。
注目してほしいのは、この時期の湯川遥菜さんと後藤健二さんとが拘束確認された後の安倍政権の動きである。
湯川遥菜さんが拘束された8月。菅官房長官が渡辺弁護士らと密談した10月。浜田知事らが山口組六代目に本紙川上の殺害を依頼した11月。後藤健二さんが拘束されたのを安倍政権が知った今年1月。
2月には周知の通り、テレビ放映で湯川遥菜さんと後藤健二さんが首を切り落とされて過激派組織に殺害された。
本紙川上が問題にしたいのは、テレビに映る安倍政権が世間に知られない舞台裏で本紙川上を殺害する謀議を繰り返していた事実。安倍政権の正体である。
殺害未遂の本紙川上事件を、まずは解決すべきである。
香川県直島町の「寺島」
安倍政権の狙いは核燃廃棄物最終処分場
まだ懲りていないのか。
安倍政権は、カネ絡みで問題を抱えた閣僚が次から次へと世間に曝され出した。
一方、東京電力は、福島第一原発の放射能汚染水が外海に流出し続けていたのを放置して公表もしなかった。
いや、公表もしなかったというより、東京電力は安倍政権の方針通り隠蔽と決め込んでいたのかもしれない。
だってそうでしょう。
安倍政権は、政府広報予算を83億円もメディアにバラまいてカネで批判を抑えていたんだもの。
ところがである。先(2)月25日付の読売新聞を見て欲しい。
見出しが「戦後の歩み 肯定」の記事。
《戦後70年間で業績を評価する歴代首相を3人まで挙げてもらったところ、上位には強いリーダーシップを発揮した顔ぶれが並んだ。
最も多かったのは、高等教育を受けずに首相まで上り詰め、「今太閤」と呼ばれた田中角栄だった。
僅差で2位だったのは、「自民党をぶっ壊す」などのワンフレーズで小泉旋風を巻き起こした小泉純一郎》。
瀬戸内海に放射能汚染はダメ 核燃処分場探し予算を点検せよ
どうであろう。
読売新聞の報道スタンスは、原発推進を進める安倍晋三首相寄りとの見方が強かった。その読売新聞が、安倍晋三首相は、吉田茂首相、佐藤栄作首相の後の5位だったと、この時期に記事にしたのである。
潮目は変わった。これ以上読売新聞が安倍政権に肩入れすれば、読売新聞自身の評価が安倍政権と共に世間から見放されると気がついたのであろう。
さて、原発事故につきまとう隠蔽体質を改善しないと、事故処理も進まない。
そこで日本には原発が必要か否かの判断をするためにも、本紙のバックナンバーから平成24年9月号を読み返そう。
「核燃処分場探しに終止符を 真鍋前知事と三菱マテリアルの密約」から。
この9月2日付朝日新聞に、「核燃料処分場探し487億円 12年間候補地決まらず」という記事を見つけた。
《原発で使い終わって核燃料から出るごみを地中に埋めて捨てる「最終処分場」を探すために、昨年度までの12年間で計487億円かかっていたことが朝日新聞の調べでわかった。おもな電力会社が集めた電気料金ですべてまかなわれ、処分場探しを担う組織の人件費や広告費として大半が使われてきた。だが、処分場はいまだに決まらず、処分計画は宙に浮いたままだ。》
なんということか。1年間に40億円以上のカネが12年間も処分場探しに使われていたとは。
本紙川上は、地団太を踏みたい心境だ。
本紙が「使用済み核燃料廃棄物の最終処分場」が、三菱マテリアル直島の「寺島」に計画されていることは10年も前から紙面に掲載しているではないか。真鍋前知事が、香川県職員のOBを三菱マテリアルに天下りさせて、最終処分場の地ならしをしていたことは本紙既報通りである。》
どうであろう。この記事は3年前の本紙であるから、核燃料処分場探しのために使われた予算は1年間で40億とすれば、なんと驚くなかれ600億円にもなる。
こうなれば、安倍政権は浜田知事の首を差し出して逮捕の妨害は止めるべきである。
安倍政権の焦りが高松地検に
渡辺弁護士の本紙告訴は報道妨害
本紙川上が渡辺光夫弁護士を最高検察庁の検事総長に告発したのは昨年の12月12日。
告発事実は、岡谷同僚突き落とし事件を受任したので加害者の岡谷有利に進めるため、同事件の重要な証拠となる被害者の事件発生直後の「診断書」などを隠蔽して高松地検に圧力をかけていたこと。この渡辺光夫弁護士の隠蔽や圧力を明らかにするために刑法104条の証拠隠滅罪で告発していたのだ。
先(2)月23日、高松地検の渋谷検事から呼び出しがあったので、本紙川上は喜び勇んで高松地検に9時30分から11時30分まで入った。
ところがである。渋谷検事の取調べ対象は本紙川上で、被告訴人として供述調書を3枚もとられた。聞けば、渡辺弁護士が菅官房長官や山口組六代目の記事を名誉棄損として本紙川上を告訴していた。ならば岡谷一子を告発する。
渡辺弁護士が本紙潰しに悪用
同僚突き落とし事件を刑事告発
告発状
平成27年2月28日
最高検察庁
検事総長殿
高松市●●町○○○番地○
告発人川上道大
高松市●●町○○○○番地○
被告発人岡谷一子
第1告発の趣旨
被告発人の行為は、刑法199条、同203条の殺人未遂罪に該当するので、厳重な処罰を求める。
第2告発事実
被告発人は、職場において無言の嫌がらせ電話を受けたが、その犯人が職場の同僚であるA.Rであると邪推し、そのことを公言したことで職場の上司から注意されたことにより前記Aを逆恨みして同人に憤まんを募らせていたところ、平成20年6月25日午前11時頃、高松市福岡町2丁目3-2香川県自治会館の外階段5階と6階の間において、被告発人より下の位置にいた前記Aに対し、突然意味不明の言葉を発した上、同人に対し「死ね。」と申し向けるや、殺意をもって、両手で掴んでいたクリップボード(決済挟み板)で同人の胸部を強く突いて同人を同階段5階踊り場まで仰向けに転倒落下させてその頭部等を強打させたが、同人に全治約1週間を要する頭部打撲症、右胸部打撲症、右臀部打撲症等の傷害を負わせたにとどまり、殺害の目的を遂げなかったものである。
第3告発に至った経緯
告発人は、「四国タイムズ」を発行する株式会社四国タイムズ社の代表取締役であるが、香川県を始め日本各地におけるあらゆる不正を四国タイムズに掲載して摘発することで、同県を始め日本国全体を浄化すべく鋭意活動している。
これまで、告発人は四国タイムズにおいて被告発人である岡谷一子によるA.R氏(以下「A氏」という。)に対する殺人未遂事件の記事(添付資料○〜○)を掲載することで、捜査機関により被告発人に対する適切、妥当な処分がなされることを善良な市民の代表者として願っていた。
しかし、香川県警は、被告発人の弁護人渡辺光夫が被告発人に対し同事件の重要な証拠である被告発人が罹患している病気に関する資料を隠滅していることや被害者の診断書に気づかなかったのか、或は杜撰にも同証拠の存在を見逃してしまったのかして、結果として捜査資料の十分な収集をしないまま高松地検に在宅による事件送致をした。
そして、高松地検の当時の捜査担当者であった杉本卓也検事も、捜査を尽くさなかったことで、十分な証拠の収集をすることなく被告発人を不起訴処分にした。
その後、被告発人は、前記渡辺弁護士を代理人とし、告発人に対する損害賠償請求訴訟を提起し、裁判所において告発人敗訴の判決を得た(一審:高松地裁平成24年2月22日、控訴審:高松高裁平成25年2月14日、上告審:最高裁平成年月日資料○〜○)。
しかし、A氏が被告発人に対し、傷害を受けた事実につき損害賠償請求訴訟を提起し、その過程において、同人が犯行時統合失調に罹患していたことや被害者の診断書が判明したこと等から、同人が前記A氏に暴行を加えて傷害を負わせた事実が認定され、被告発人に対する損害賠償を認める勝訴判決を得た(一審:高松地裁平成23年12月21日、控訴審:高松高裁平成25年1月28日、上告審:最高裁平成26年7月1日資料○〜○)。
この一連の事実から、被告発人が、真実は、殺意を持ってA氏階段から突き落として傷害を負わせた事実は明らかとなった。
このように、被告発人は、司法に身を委ねる公明正大かつ清廉潔白であるべき弁護士たる前記渡辺と結託し、罪証を隠滅することで処罰を免れたのであるが、隠滅していた罪証の存在が明らかっとなった現在、A氏の名誉を回復するためにも、検察がその権限を適切に行使することで国民の信頼を取り戻す必要があることからも、これまで被告人の事件につき関心を持って報道を続けてきた告発人において、今回の告発に至った次第である。
大スクープ警察署内で過失致死?
口封じか?本紙記者襲撃の実行犯が逮捕後に数時間で謎の死!
ついに死亡者まで出した本紙の封殺!許すまじ!
一見ありふれているように見える事実≠焉A実は…じゃなかった=Aということは往々にしてある。しかし、それにしてもこれは、あまりにも表向きの事実≠ニ、真実≠ヘかけ離れていた。この件で警視庁本庁はその火消しに躍起になっているというから、ただ事ではないのだ。
まずは、表向きの事実≠告げる配信記事から。
取調室で容疑者死亡?大麻所持で逮捕の男
警視庁は14日、大麻取締法違反容疑で逮捕した容疑者が警察署の取調室で死亡したと発表した。近く遺体を解剖して死因を調べる。
組織犯罪対策5課によると、13日午後1時ごろ、東京都新宿区のマンション一室で大麻を持っていたとして、男女3人を大麻取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕。このうち練馬区の無職男(24)が、本富士署で取り調べ終了後に意識を失っていた。警察官が気付き、病院に搬送したが死亡が確認された。同課は対応に問題はなかったとしている。(2月14日付配信記事より引用抜粋)
不思議なことに、この事実≠伝えたのは、この配信記事だけである。
それにしても、この容疑者は、どうして死んでしまったのか?自殺なのか、事故死なのか、それとも病死なのか。まさか、警察の取調べの最中に他殺などということは通常ならば考えられないことであろう。警察側も、対応に問題はなかった≠ニ、とりあえずは言っている。
この先、もしこの一件についての報道があったとしても、この容疑者であり、かつ死亡者に名前は伏せられるだろうが、この男は、広域暴力団(※住吉会幸平一家)の現役構成員で、I(※稲津恭平)という。
Iが逮捕され、死に到るまでのまったく信じがたい経緯、〜真実=`を出来うる限り忠実にドキュメント風に綴っていこう。いかに、表向きの事実≠ェ恣意的に歪められたか、さらに、この一件で、なぜ警視庁全体が、大袈裟にいえば震撼しなければいけないのか、これで見えてくるはずだ。
まず、警視庁側の状況――。
今年初めに発生したある殺人事件の捜査は一向に量(はか)が進んでいかなかった。捜査を担当しているのは、捜査一課ではなく、組織犯罪対策第三課である。これでこの殺人が特殊な背景を持っていることが判る。暴力団同士の抗争、もめ事が発展した上で起きた殺人ということである。殺したのも暴力団構成員、殺されたのも同じ立場の者だった。
警視庁同課にはひとつのもくろみがあった。この殺人の捜査で、一気に関係する組織の壊滅を企図していたのだ。それだけに、捜査には熱が入っていた。殺したのも殺されたのも暴力団構成員、銃器が使われている。
「市民にいらざる迷惑と恐怖を与えた。しかも自分たちだけの理由で、である。加害者、被害者はこの際顧慮しない。丸ごと組織を壊滅しなければ、この先同じような横暴極まりない事件は起きる」。
これが、警視庁側の大義名分であった。ステレオタイプは否めないが、まあ立派なものである。
ところが、この立派なところが却って捜査側に、気負いを生じさせたようだ。殺人事件はいたって単純なものでそれこそ加害者も被害者も直ちに割れている。下手人は事件発生後すぐに逮捕された。しかし、警視庁はそんなことでこの事件を終わらせるわけにはいかなかった。加害者を叩く。
「指示者は誰か?お前ひとりがこんなことをしでかすはずはないよな?そもそもお前、××(被害者)のことを知っちゃいなかったじゃないか…」。
それでも、加害者は、律儀に、「俺はあいつが憎かった。だから、道具(拳銃)で脅していたら、撃っちまった。それだけだ」などと言い続ける。
警察は、この加害者の上≠ノこだわっていた。つまり、指示を出したと思われる立場にある、ある人物である。
「その人物(※入里一)っていうのは、実は近いうちにその広域暴力団(※加藤連合幸平一家)の(内部有力組織の)高齢の現トップ(※加藤英幸)に代わって(トップに)立つ、と目されているんだ。重要人物だよ。これを殺人教唆ででも引っ張ることができれば、それこそ一気にこの大きい組織を根こそぎ叩くことができる。かねてより狙っていた掃討壊滅作戦はこれで仕上がるも同然だったんだ」(捜査関係者)。
しかし、結果は、思うように仕上がらなかった。加害者の頑張りが警察の狙いを阻み、ただの構成員同士の争い事が昂じた末の過失致死に留まる。
「残念ながら作戦不調を認めないわけにはいかない」(同)。
不意に起きた構成員同士の殺人は、ある意味、壊滅作戦の絶好のチャンスだったが第一線は、警察側の黒星となった。
諦めきれない警察は、その後も、執拗に、トップ候補ナンバーワン(※入里)の周辺につきまとい、洗いに洗う。本人には、行確(行動確認)を常時つけるようになった。
一方の当該暴力団側の状況――。
警察がトップ交代の噂されるこの時期に、次期トップ候補ナンバーワンの周辺を洗い出したことは、むろんのこと察知していた。それが、いわゆる自分たちの組織に対する掃討作戦の最大の目玉、ということも知っていたのだ。
「そんなときにあの殺しは確かにマズかった」(同組関係者)。
「けど、そんなことでトップまで(警察の手を)行かせるような下手はうたない。もっとも、あれ(殺し)以来、うるさくなったことは事実。それだけにこっちは気をつけるよ」(同)。
組の方も、警察の動きに神経を尖らせていた。極端な話、こうなると、賭け麻雀でも賭博開帳図利で踏み込んでくる。
そして、2月11日。事実≠伝える新聞報道の通り、午後1時過ぎ、警察はいきなり行動に出てきた。
「次のトップと見做されている人物の、息子の部屋にガサを入れたんだ。いつもの手だ。タレコミがあった、ということで、道具(拳銃)を探しに来たわけよ。え?タレコミ?そんなのあるわけない。抜き打ちの常套句だよ。まったく腹立つ」(同)。
そこに、三人の若人がいた。若人といってもむろん、健全とはいえない。内訳は、当の息子、そして、その彼女、そして、息子の友達(これがI)の三人。いずれに四捨五入して二十歳という青年達である。息子と友達は構成員だった。彼女は一般市民である。
「道具なんてあるわけない。ただの嫌がらせなんだが、それでもそんな警察のやり方は、我々にとってはやっぱり、威圧になる」(同)。
しかしその時は、拳銃こそ出てこなかったが、妙なしろものが出てきた。
「五年以上も前のハッパ=A大麻のかけらだよ。小さな箱の片隅にそんなのが残っていたんだ。よくあることで、もちろん本人はすっかり忘れていた。踏み込んできたデカ達の前でも、誰ひとり悪びれず、息子は、それ、オレのっスよ=Aといって笑っていた。友達も、あ、それ、こいつ(息子)のじゃない。オレのっスよ≠ニ言った。
ところが驚いたことに警察は、そのまま、大麻不法所持で、三人とも引っ張っていったんだ。現行犯逮捕」(同)
国民の祝日の白昼に起きた電光石火の逮捕に、さすがに組み側もビックリした。それも次期組トップ候補ナンバーワンの息子である。
直ちに顧問弁護士を呼び出し、ひとまず三人の身柄を拘束した本富士署に、飛ばした。
顧問弁護士が、本富士署に取るものも取りあえず言ったのが、午後4時過ぎである。三人とも(逮捕に)不満げな様子をしていたが(そりゃそうだろう) 、いたって元気だった。
大麻を含むいわゆる麻薬不法所持などというような罪状で一度に複数名が逮捕された場合、拘留場所は、ひとりひとり別個のものとしなければならない。一旦は、三人とも本富士署につながれたが、翌日には全員違う場所(一人は本富士署にそのままいる)に移されることになっていた。
接見した弁護士は、翌15日に改めて本富士署にて、それぞれの移送先を聞く約束を警察としてその日は一旦引き上げた。
「その日はまったく異変などなかったという弁護士からの報告を受けている」(先の組関係者)。
異常事態は、その翌日午前中にもたらされた。
「Iが、(本富士署で)死んだ、というんだ。目を剥いたよ」(同)。
『先生、それどういうこと?なにがどうしたの』。
『とにかく取調中に急に体調が悪くなって、病院に搬送したが、死んだ、と一点張りなんです』。
『なんで死んだと言っているんですか?警察は』。
『死因は言わない』。
組幹部と弁護士とのやりとりである。
約束通り、弁護士は、15日午前10時過ぎ、本富士署にそれぞれの移送先を聞きにいった。
『ひとり(※息子のこと)は、駒込(署)、女は、西が丘(※女子専用)、そして、もう一人(I)は、死亡しました』。
そのとき本富士署の係官から、それを聞いて弁護士は、一瞬ボンヤリとしてしまった。
『14日、夜、取り調べをしている最中に急に気分が悪くなりましてね、すぐに東大病院に運んだのです。しかし、それきり、死んでしまいました』。係官の説明である。
これだけの説明だった。
東大病院は、本富士署とは指呼の距離である。300メートルと離れていない。
ここから話はいささかおかしくなる。
Iの死因もさることながら、東大病院で息を引き取ったことになったその遺体は、どういうわけか、大塚にある東京都監察医務院に運ばれ、行政解剖に付せられた。
明らかな不審死としかいいようがないように見えるが、それを、どうして司法解剖でなく、行政解剖ということとなったのか?東大病院は、都内にある司法解剖を執り行うことのできる希少な病院のひとつなのである(※あとは、慶応病院と慈恵病院)。
死因から始まって、この疑問の数々を弁護士はぶつけたが、警察からは、どれひとつ明確で納得できるような回答は返ってこなかった。
一方、Iの遺族には、警察は迅速に連絡していた。遺族は両親だが、遠く福岡県にいる。地元の名士(※郵便局長です)だそうだが、警察は、14日、電話で息子の突然の死を伝えてきた。この時の対応も実におかしい。
『お父さんですか?こちら警視庁です。(ここで一通り逮捕の経緯を説明している)取調中に急に具合が悪くなりましてね、すぐに病院に搬送しましたが、残念ながら亡くなってしまいました。こちらで荼毘に付すことになりますが、上京されますか?』、といい、最後に、
『死因ですが、まだハッキリ判りません。しかし、どうも、薬物が原因のようです』、と言っている。
驚くべきことである。
実は、Iは、大麻不法所持というこじつけの容疑で逮捕されたが、現在は、一切薬物を使用などしてはいなかったのだ。
「Iは、一緒に逮捕された幹部息子と同じで、その幹部(次期トップ候補ナンバーワン)の付き人のようなことをしていた。その幹部は嫌がらせの如く、この前の殺し以来、行確されていたわけだが、それは同時に、息子やIも同じように、常時警察によって見張られていたわけだ。つまり、警察は、Iが、薬物に手を出していないことを一番よく知っていたんだよ。それが父親には、薬物が原因で(死んだ)≠ネどと言っている。無茶苦茶だね。
警察は、明らかに、制圧≠隠蔽しているね、とんでもないことだ」(先の組関係者)。
制圧≠ニは、取調べの際に絶対にやってはいけない禁じ手のことをいう。いわゆる、ヤキを入れる=Aというやつだ。組織側はこの制圧≠色濃く疑っている。
とにかく留置場という密室でひとりの人間が突然、死亡した。おそらくこの世で最も安全な場所といって差し支えない場所での椿事である。
この件について、死亡者が所属していた組織は、この先徹底追及するとしている。それはやがて遺族をも巻き込んでいくことになる。
そのことで警視庁は目下、心穏やかならざることとなっている。
この先、どのような展開を見せるのかは、蓋し見物である。
関西のエスタブリッシュ養成大学芦屋大学、渦巻く疑惑追及第二弾!
大八木理事長、あなたは本当に健全なスポーツ精神をお持ちですか?足下を見て、学園運営に励め!大八木理事長、あなたは速やかに学園を去りなさい!
本紙先月号で報じた、芦屋大学の現状について、非常に大きな反響があった。
今号より具体的に同学園の偽らざる異常事態を連載で報じていく。
先月号でも報じたように、現在の芦屋大学は、大八木淳史理事長を先頭にまさに異常事態に入っているといって差し支えない。関係者からいわせると、「(大八木氏が)理事長になってから加速度的に大学の在り方がきしみ始めた」、というのだ。
大八木氏は、確かに有名人である。今も、テレビのバラエティー番組を始め、タレント活動に励んでいる。しかし、先のような内部からの不満が迸るようでは、これは本末転倒と言っていい。
きわめて特色のある大学から小学校までの一貫教育を誇る、芦屋学園の理事長なのである。自分が立つ足下で、不満噴出どころか経営危機というところまで追い詰められているにもかかわらず、こともあろうにタレント活動とは、芦屋学園に学ばせている保護者はたまったものではないだろう。
つい最近も、こんな記事が朝日新聞に載っている。
(おやじのせなか)大八木淳史さん「あいつが誇りや」に泣いた
京都で小さな工務店を営んでいて、近寄るといつもおがくずのにおいがしました。根っからの仕事人間で、正月も2日から働いていました。家族旅行なんて行ったことがありませんね。
〜中略〜
それがきっかけで、建築を学べる伏見工業高校に進みました。そこで山口良治先生に声をかけられ、ラグビーを始めました。大ヒットしたドラマ「スクール・ウォーズ」の主人公のあの「泣き虫先生」です。先生のもとでラグビーにのめり込んでいく私を、おやじは静かに見守ってくれました。
大学は、尊敬するラグビー部の監督がいた地元の同志社を選びました。学費免除など、かなりの好条件を示してくれる先がたくさんありましたが、おやじからは「いろんな人のアドバイスを聞き、最後は自分の行きたいところに行け」とだけ言われました。学費の負担は決して小さくなかったと思います。
私もいま、3人の子を持つ親です。勤めている学校でも、子どもたちにいろんなアドバイスをする機会がありますが、最後の決断は必ず自身でするように求めています。おやじが「こうあるべきや」と決して私に言わなかったことも影響していると思います。
〜中略〜
神戸製鋼に入社後、おやじは間もなく病気で亡くなりました。その時周囲から初めて聞かされました。「『あいつが誇りや』っていつも言ってたよ」と。泣きました。
〜中略〜
おおやぎあつし1961年、京都市生まれ。元ラグビー日本代表。学校法人芦屋学園(兵庫県)理事長。伏見工業高(京都府)でラグビーを始め、同志社大、神戸製鋼で活躍した。(2015年2月19日付朝日新聞記事より引用抜粋。太字部分は筆者による)
ここで、『勤めている学校でも、子供たちにいろんなアドバイスをする機会がありますが…』、などという発言があるが、芦屋学園の関係者らにいわせれば、
「ちゃんちゃらおかしい。本人はほとんど学園にも来ないで、こともあろうにタレント活動ときた。それが、子供たちにいろんなアドバイスをする=Aとは!この記事は、みんなスクラップして、嗤いあっています。
嗤いあっているだけならばまだいいですよ。今の理事長がこのまま態勢を改めないと、この芦屋学園はなくなってしまう。風前の灯火です。冗談じゃ済まない状況になっているのですよ」(同)。
先月号でも報じたように同学は財政的にいまや、大変な状態に陥っているのである。かつては、金持ち大学の象徴だったのに、いまや、財政的に破綻寸前というのだから、そりゃ笑ってはいられないだろう。
大八木理事長の運営にはいくつもの大きな瑕疵が指摘されている。そうした複数の瑕疵が、今の財政破綻状態の芦屋学園を生んでいるのだ。そういう意味では理事長の責任は非常に重い。
大八木理事長を衷心とした運炎上の問題点の第一は、授業を外部に委託しているという、にわかには信じられない事態である。
授業というのは教育機関における根本を為すものだ。これをいくらアウトソーシングが主流の時代だからといって、外部に委託するというのは、その時点でもうこの学園がおかしい、ということを自ら証左しているといって差し支えない。
実態は、こうである。
芦屋学園の中等部、高等部における、英国数(!)の3科目集団授業において、日本ライフスキル協会なるところに委託しているのだ。
こんな主要科目を平気で委託していること自体、もう教育機関の体を為していないといわざるを得ないが、この委託先を観てみると、なんと、大八木理事長がこっそり同協会の理事に就任しているのである。
「これ、平たくいえば二重取り、でしょ?(日本ライフスキル)協会は、芦屋学園とはまったく関係のない団体ですよ。こんなお手盛りが平気でできてしまうんだから、もうなにをか況んやですよ」(同)。
関係者の多くはこの委託には何ら合理的な理由なし、と呆れているが、一事が万事この調子なのである。
本紙はこれからも独走で、この芦屋学園問題を追及していく。
浮かび上がった司法に巣喰う悪の権化達<VリーズT
【1】-溺れたプライド佐々木茂夫元大阪地検検事正の場合
佐々木氏は、三井環元大阪高検公安部長の事件における主任検事である。同事件については、ことこの佐々木氏の場合は同事件の中でも異形の動きを見せていた。
三井氏の場合は事件をでっち上げられた部分が多いのだが、そのでっち上げの指示をこの佐々木氏がしていたことがまず判っている。その上に、佐々木氏は、でっち上げに荷担した暴力団を通じて資財をため込み、故郷の香川県香川町に両親とともに住む大きな邸宅を建築した。
〜記事削除〜
【2】-前任地に残してきた禍根鈴木芳夫高松高検検事長の場合
鈴木芳夫氏が横浜地検検事正だった2004年2月、地元葉山町で『下水道疑獄』なる事件が発生した。有力な告発があり、都心に近い高級リゾートで知られる葉山町の役場ぐるみの利権狩猟が明るみになりそうになったが、この事件を受けた横浜地検はどういうわけかこれを封印してしまった。これは当時、同地検の主席であった鈴木検事正の指令=Aであったことが事件当事者の証言から判明した。
何故、有力地検の検事正ともあろう人物がそこにある行政悪を闇に葬ったのか?その探索の結果、この事件を闇に放り込まなければならない、この元検事正の事情が浮かび上がってきた…。(To be continue)