2017年3月号
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 検察改革は人事院公平委員会から
- 15年の時を経て審理始まる
- 民衆主義国家と言われる日本の現状
- 日本の大切な教育界を汚すな
- 森友学園籠池理事長を大阪地検特捜部に告発
- 安倍首相まで広告塔――
- 「ZANNグループ」取り巻く詐欺集団人脈
- 静岡県発注の入札参加疑惑
- 大成下請の丸協組が住吉会絡みの借金
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その167)
- 六代目山口組は篠原事務局長が幕を引く
- 捜査の手が司忍組長に肉迫 篠原組長に六代目山口組若頭補佐の噂
- 暴力団の「虚偽診断書」悪用を暴け 香川県中央病院と京都府立病院の実態
- RCC債権回収の手法に疑惑
- 本紙記事の影響かリァシュ花岡社長が退任
- 大阪府ライブドア残党と反社が結託
- 明浄学院高校の学校用地を狙う
- 香川県藤井学園・改革放棄の大罪
- 本紙への公益情報提供者宅にガサ
国滅ぶとも正義は行わるべし 検察改革は人事院公平委員会から
「時間の洗礼を受ければ、真実は必ず浮かび上がる」
そう、事実は一つなのだ。
現役の大阪高検公安部長で逮捕された三井環氏と本紙川上が初めて出会ったのは、平成5年の4月。三井環氏が高松地検の次席に着任して間もない時期である。
本紙川上が香川県白鳥町の公共事業談合容疑を高松地検に告発していたので、それを切っ掛けに事件捜査に熱心な三井環次席と意気投合した。
三井環次席が高松地検を人事異動で平成8年に離れた後、本紙川上は香川銀行絡みで、発砲事件やら名誉毀損の裁判やらで、とんでもない事件に巻き込まれていくのである。
当時、本紙川上は香川県警腐敗警官と結託した若林組から繰返し襲撃されていたので、平成12年6月、いた堪らず、大阪高検公安部長だった三井環氏と再会した。この際に知り得たのが「検察の裏金作り」の実態なのである。
日本タイムズ(旧四国タイムズ)も平成4年1月に創刊して25年余りになる。その間、日本の異常な腐敗構造を本紙川上が知り得た貴重な経験は、将来の日本のために無駄にならないよう、なんとしても活かさなければならないではないか。
前置きが長くなったが、これらの経緯を押さえて次の記事を読んで欲しい。
15年の時を経て審理始まる
民衆主義国家と言われる日本の現状
三井環氏は、平成14年4月22日朝に現役の大阪高検公安部長として逮捕され、懲戒免職の処分を受けた。
この処分を「人事院公平委員会」に不服申し立てしていた審理が、なんと先(2)月24日、15年振りに始まったのだ。
もちろん本紙川上も傍聴に参加。審理内容については、公平委員会がICレコーダーで録音するので、まず平成14年4月22日に三井環氏が逮捕された直後の、平成14年5月号四国タイムズをそのまま掲載する。
「逮捕は、原田検事総長の命取りかも」「調査活動費告発を封じ込めたのか逮捕劇の真相をさぐる」
四月二十三日、全国紙は、
「二十二日、三井環・大阪高検公安部長を逮捕」と一せいに報じ、共犯者として暴力団三人も逮捕したとある。
これについて、逮捕を指示したとされる原田検事総長が「想像を絶する悪事」と仰々しく、積極的に記者会見。
本来ならば身内をかばう体質がなぜか逆である。
しかし、よく新聞記事を読んでみると逮捕容疑が余りにも軽い。詐欺、公務員職権乱用、電磁的公正証書原本不実記載、…首をひねりたくなるようなもの。詐欺にしても、税を四十七万円程度軽減させようとしたに過ぎない。竹中経済担当相などは所得申告の都度、税の軽減のため住民票を移したとも聞く。
しかも三井部長は、逮捕前の十八日夜、本紙に「連休明けの告発がすめば、検察は辞める。神戸に、すでに物件の用意はし、弁護士事務所兼住いに改装する」と打ち明けている。
とすれば、住民票を移しても何の不思議もない。
こんな小さな容疑で現職の検事が逮捕できるのだろうか。おかしい、何かあると思ってさぐってみたら、その真相らしきものが浮かび上がってきた。
三井部長が検察の裏金といわれる調査活動費を私的流用した検事正らの不正について自ら告発しようとしたので、検事総長が、大変とばかり、先手を打って逮捕させたようだ。
前哨戦がある。
三井部長から、調査活動費の私的流用を具体的に提供された川上社長は、正義と検察改革のため、四国タイムズの紙面でくわしく報道するとともに、昨年四月、加納駿亮・福岡高検検事長と当時、佐藤勝・元高松地検検事正の二人を最高検に告発した。ところが、大阪高検、高松高検もともに、十一月、「嫌疑なし」として不起訴処分にしてしまった。黒を白にしてしまったようなものでないか。
しかも、大阪高検は早々と十一月七日に「嫌疑なし」とし、高松高検は十三日、検事長内閣承認の当時、被疑者・加納を不起訴にしている。
これに義憤を感じた三井部長が、自らの登場から告発しようとしていた矢先である。
要するに、今回の派手な逮捕劇は、検察が仕組んだ巧妙なワナであって、三井部長の口封じのために断行されたことは明白といえよう。
それを裏付けるような、主なものを挙げてみると、まず、大阪地検の特捜部長が、毎日の午後二時、記者クラブにあらわれて、同僚である三井部長の悪いイメージづくりのため、盛んに情報提供したという。暴力団との癒着、職権乱用など、さも、ほんとうのようにマスコミ記者に吹き込んでいたらしい。
一方、川上社長は、昨年の夏、三井部長と大阪の日航ホテルで調活費の問題などの打ち合わせをした時、カブト・ムンデーの光武帝が割り込んできて、席をクラブシャガールに移したことが一度あった。
(光武と暴力団・渡真利が同一人物であったことは逮捕後に知った)。
十一月上旬、突然、思いがけない電話が飛び込んだ。
「夏、日航ホテルで三井先生や社長とお会いした光武です。
四国タイムズで社長が加納大阪地検検事正を告発した記事を週刊誌で見ました。情報源は三井先生でしょう」
これを聞いた川上社長は、すぐに、三井部長に電話したところ、
「こちらにも、さっき、電話があり、四国タイムズに調活費の情報を漏らしたのは、おまえでないのかと言い、私を恐喝しよる…」(後略)
これ、15年前の本紙記事だ。
日本の大切な教育界を汚すな
森友学園籠池理事長を大阪地検特捜部に告発
日本は北朝鮮ではない。森友学園の教育現場を映像で見た本紙川上は、この状況を看過できないので大阪地検特捜部に3月3日付で告発した。
第一【告発の趣旨】
被告発人らの下記所為は、刑法第198条に該当するので、被告発人らの厳重な処罰を求めるため、告発する。
第二【告発事実】
被告発人籠池康博は、学校法人森友学園の理事長、大阪市淀川区所在の、塚本幼稚園の園長であり、被告発人籠池真美は同学園の理事、塚本幼稚園の副園長であるが、2014年4月ころ、東京都千代田区永田町2丁目1-1所在の参議院議員会館1001号において、参議院議員であり、様々な省庁に対して大きな影響力を有する鴻池祥肇議員に対し、同学校法人が、大阪府豊中市野田町1501所在の国有地を賃借もしくは購入して、私立小学校「瑞穂の国記念小学校」の認可を得て設立することを実現するために、財務省に対して様々な取り計らいを受けたい趣旨のもとに金銭又は商品券の供与を申し出たが、同人からその受領を拒絶され、もって、同人の上記職務に関し贈賄の申し込みをしたものである。
第三【告発に至る事情】
1、被告発人籠池康博は、学校法人森友学園理事長であり、被告発人籠池真美は、その妻であり、学校法人森友学園の理事である。
2、2014年4月ころ、被告発人ら2名(以下「被告発人ら」という。)は、東京都千代田区永田町2丁目1-1所在の参議院議員会館1001号に、参議院兵庫選挙区選出参議院議員である鴻池祥肇議員(以下「鴻池議員」という。)を訪問した。
3、当時、被告発人らは、学校法人森友学園が、大阪府豊中市野田町所在の国有地を賃借もしくは購入して、私立小学校の認可を得て設立する計画を持っていた。しかし、資金難などから順調には計画は進んでいなかった。
4、そこで、被告発人らは、参議院議員4期、衆議院議員2期のキャリアを有し、内閣府特命担当大臣(防災担当)や内閣官房副長官などを歴任してきた鴻池議員に助力を借りようと考え、持参した封筒を差し出し、「これでお願いします」と述べて、金銭もしくは商品券の経済的利益を供与しようと企てて、贈賄の申し込みをしたものである。
5、なお、兵庫県神戸市中央区所在の鴻池事務所の「陳情整理報告書」の記載によれば、少なくとも、2014年4月の面会の前までに、少なくとも、2013年8月5日、同年8月21日、同年8月27日、同年8月30日、同年9月9日、同年9月13日、同年10月12日、同年10月15日、同年10月16日、同年10月24日、同年12月2日、2014年1月31日、同年1月21日、同年1月22日、同年3月19日、同年4月24日に、被告発人籠池康博又は被告発人籠池真実が来訪するか、電話にて、大阪府豊中市の国有地について陳情を行い「賃借料をまけてほしい」、「政治力で早く結論が出るようにしてほしい」、「売却予定額を7~8億円にしてほしい」などと申し向けていたことから、鴻池議員は、自らの政治力を国有地の取得や賃借に頼るものと推察し、被告発人らからの贈賄の申し込みと判断して、上記封筒を、その場で返却した。
安倍首相まで広告塔――
「ZANNグループ」取り巻く詐欺集団人脈
『週刊新潮』が竹内力、元国会議員2名が広告塔と報道
『週刊新潮』2月9日号のワイド特集のなかで、俳優の竹内力が詐欺師集団に騙され、広告塔役をしているとの記事が載ったのが事の発端だった。
同記事によれば、竹内が代表を務める会社と、米ネバダ州の「ZANNグループ」などが提携し、マカオのカジノホテルを数百億円から1000億円で買収する計画があるという。だが、やっていることが怪しくて、ZANNグループの役員をしていた元国会議員2人は辞めたし、別の役員と相談役は出資法詐欺で長崎県警にマークされているという。
もっとも、同記事では元国会議員ら4人の実名は伏せられていた。
このZANNグループの中心会社は「ZANNCORPORATION」という。
本社は米国ながら、支店をわが国は国会議事堂に近い永田町2丁目に置いている。
そこで会社謄本を取ってみると、指摘の元国会議員とは共に元民進党代議士の古賀一成氏(当選7回。役員就任は15年9月~16年7月)と生方幸夫氏(同5回。同。しかも日本における代表者だった)であることがわかる。
一方、長崎県警にマークされているというのは、昨年10月に家宅捜索があった「ポーラースター」(東京都渋谷区)という沈没船引き上げで資金を募っていた会社を指し、ZANN社とポーラースターの役員登記を突合せすると「一瀬孝宏」(現在も役員。しかも日本における代表者)、「水野晃侍」(15年9月~16年7月)両名が重なっている。
ポーラースターの松田孝志代表は、07年1月、組織的に500億円ものカネを詐取して事件化した「リッチランド」という会社の詐欺事件の残党。その手口はポーラースターと同じ。
要するに、落選して「ただの人」になった両元代議士、竹内力などは新たな詐欺会社の信用付けに利用され、それに気づいた両元代議士が逃げ出したということだ。
中村龍道=詐欺師・中村浩一、これだけの根拠
このZANN社の代表には「中村龍道」なる者が就いているが、彼の本名は「中村浩一郎」。10年ほど前から「シールド」(鹿児島市)なる会社でクロマグロの養殖、同社の悪名が高くなると新たに「天成ホールディングス」(同。「新日本マテリアル」に社名変更)を立ち上げ海外でのカジノ事業関連などの名目で同じく出資を募って来た詐欺疑惑会社のオーナー。
だが、こちらも悪名が高くなったため、ついには名前を替え、会社本社は米国に移したということだろう。
なぜ、中村龍道=中村浩一郎といえるのか。
ZANN社は14年8月まで日本支店を東京都港区海岸一丁目に置いていた。一方、前出・新日本マテリアルは14年2月、「フィリア」なる会社に合併されているが、そのフィリアの住所とまったく同じ。また、ZANN社の日本における代表者には以前、「大坪典子」なる者が就いていたが、先の合併では新日本マテリアルと共に「インターナショナル・ライセンス・グループ」(東京都港区)もフィリアに吸収されている。
そのインターナショナル社の代表が大坪氏なのだ。
偶然で、こんなことがいくつも重なるわけがないだろう。
また、「中村龍道」の名刺をもらった者に「中村浩一郎」の顔写真を見せたところ、同一人物と断言した。
ちなみに、前述のフィリアの住所には現在も少なくとも登記上は「ZANN製薬」なる会社が存在する。「フィリア新薬」から社名変更したもの。こんな偶然もあり得まい。
中村の詐欺経歴と手口。被害総額は100億円以上か
しかも、この中村氏は鹿児島県の元山口組系幹部。シールドや新日本マテリアルの幹部のなかにも元組員が複数いた。
例えば、14年3月には、実に計500㎏の覚せい剤、コカインの密輸事件で、幹部だった「下栗利久」なる者が外国人と共に覚せい剤取締法違反(営利目的所持)で逮捕されている。また、支配人だった「長田道宣」なる者は地面師詐欺の過去が。中村氏自身も恐喝で逮捕歴がある。さらに11年に事件化した、静岡の老舗旅館を舞台に預託金名目で約200億円集めた組織的詐欺「岡本倶楽部」事件のメンバーもいた。
そんなメンバーの素性からしても、当局に真っ先に狙われそうだが、なぜか「シールド」、「新日本マテリアル」では事件化しなかった。もっとも15年3月、「国民生活センター」はHP上で両者を実名公表しているし、銀行は取引を停止している。
「クロマグロ養殖は真赤な嘘で、出資者に送っていたマグロは別の業者から単に仕入れたもの。他の宣伝に謳っている事業の大半も他人のものだったり、架空の話。現在のZANNも実態は同じ」
ある関係者がそういえば、別の事情通はこう漏らす。
「会社の株、社債などの名目でカネを集め、事業がうまくいかなかったといって社債は返済しない。株は換金に応じなくていいですし。
被害者の中心は高齢者。なおさら気力なく、ほとんどが泣き寝入り。提訴されると和解に持ち込み、和解の件は他言しない条件で1、2割だけ弁済する。また、年に1、2度は債権者集会を開いてのらりくらりやり過ごし逃げない。いくらそれが詐欺に問われない手口とはいえ、その面の皮の厚さは尋常じゃないですよ」
この中村氏を中心とした詐欺被害額は「シールド」と「新日本マテリアル」で約30億円、「ZANNグループ」ですでに約100億円と見る向きもある。
安倍首相も広告塔か田中角栄元秘書K氏の存在
実はZANN社日本支店と同じビルに、あるNPO法人が入居している。登記されている理事長は妻で、実は同NPO法人会長の地位にあるK氏も、前述の両元代議士と同じ時期にZANN社の役員に就き、同じ時期に辞任していた。そして、両元代議士を中村氏に繋いだのはこのK氏と見られる。
「沈没船詐欺の一瀬を中村に繋いだのもK氏です。ですが、余りに実態がないのでヤバイと逃げ出したようですね」(前出・事情通)
しかしながら、それなら同じビルに入居し続けるものか?両者の関係が絶たれたのは表向きの話だけとの見方もある。
実はこのK氏、田中角栄元首相の元秘書を売りにしており、かなりの政界人脈、そこから警察当局にも顔が効くとの見方もある。
このNPO法人はHPを出しており、それを見ると名誉会長に島村宣伸元農林水産・文部大臣が就いている。
また最高顧問には安倍首相の母・安倍洋子氏が就いている。
さらに副会長には中野清元厚生労働副大臣、実行委員長には松浪健四郎元文部科学副大臣、参与には小林興起元代議士の名前も。
このK氏と、かつて交流があった者が暴露する。
「K氏は安倍首相の名前も利用しています。どういう縁かは知りませんが、理事長の奥さんが洋子さんと親しいというところから食い込み、以前、中国に米を輸出する事業計画があり、その際には安倍首相、昭恵夫人にも試食してもらい“とても美味しい”と言われたと盛んに宣伝してました。私もそれで出資したんですが、結局、その計画はうやむやに。K氏は石井一元代議士(元国土庁長官、元自治大臣)ともひじょうに懇意ですよ」
聞けば、中村氏もK氏も似たような者同士ともいうのだが……。
いま、安倍首相といえば、大阪市の「森友学園」への国有地格安払い下げの件で紛糾しているが、このK氏の件が新たな火種にならなければいいのだが……。
静岡県発注の入札参加疑惑
大成下請の丸協組が住吉会絡みの借金
平成29年1月19日、原告・丸協組と被告・住吉会(暴力団)関係者の民事裁判が、東京地方裁判所で行われた。丸協組の弁護士は、被告の住吉会関係者は高利貸しだと主張して帳簿の入出金を提出した。
しかし元々の話は、丸協組が大成建設から受注される残土処理工事の仕様書を見せて融資を申し込んできたのが始まりで、大成建設の仕事が始まれば1㎥(立米)2千円の利益を渡すと約束していたのである。
民事再生法を適用中に会社の資金繰りがおかしくなる事は通常ありえない。資金繰りが出来ないから民事再生法を適用したのではないのか。
会社の経営状況が厳しくやむをえず借りたと裁判で主張しているが、再生計画自体に無理があったのか、丸協組の山本氏が会社の金を他に流用したために資金繰りが悪化したのか、はっきりさせて欲しいところだ。
ネットの書き込みを見る限りでは、他に資金流用している等の書き込みや民事再生を使って債権者を泣かせているといった記事が目立つ。
住吉会関係者も、利益に繋がるおいしい話をぶら下げられて融資をさせられてはいたが、仕事が中々始まらないのでこれ以上貸せないと断っていた。ところが、多少金利が高くても構わないと丸協組から申し出があり渋々貸したところ、今度は高利貸しだと真逆で主張し始めた。
これでは、初めから騙すつもりで仕組んだと取られてもしかたがないではないか。
このように丸協組は、裁判でも暴力団関係者から民事再生法の適用中に融資を受けた事は認めている。
その他に羽田空港埋め立て工事を受注した時、「宇久須港」から丸協組の山までトンネルを掘って骨材(土砂)を港まで運んでいたようだが、この工事用トンネルは工事終了にもかかわらず入口と出口をカムフラージュでふさいでいるだけ。
こんな状況でも、静岡県の公共工事では入札に参加して落札しているというから、静岡県の発注自体に不信感を持たざるを得ない。ちなみに工事名は、平成28年度(第28❘I3554-01号)136号県単交通安全施設維持工事。
要するに、国民の血税で賄う公共工事は、暴力団を食い物にするような業者に受注させてはならないということだ。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その167)
六代目山口組は篠原事務局長が幕を引く
11年前の平成18年3月7日夜、六代目山口組司忍組長が刑務所に収監され社会不在の状況下、本紙川上は二代目若林組森裕之幹部に至近距離から回転式拳銃で3発の銃弾が発射された。1、2発は右側5㍍から、3発目は真後ろ2㍍からである。
さいわい、天の助けか本紙川上の「てぃやー」という咄嗟の気合とともに右足で地面を蹴って敷地に飛び込んだので、ヒットマンの森が発射した弾丸は右足の踵(かかと)に当たり命だけは拾った。
これは、六代目山口組が分裂する前の平成17年暮れから翌平成18年3月7日にかけての事件で、山口組六代目の司忍組長が収監中に使用者責任を問われない状況下で巧妙に香川県警腐敗警官と共謀して実行された殺人未遂事件なのである。
本紙川上とすれば、被害者として関わった平成9年の拳銃発砲、平成12年の鉄パイプ襲撃、平成18年の拳銃発砲の家族が巻き込まれた命に関わる三つの未解決を解決するまで追及の手を緩めるわけにはいかないのだ。
捜査の手が司忍組長に肉迫 篠原組長に六代目山口組若頭補佐の噂
「あんたが追及している二代目若林組の篠原、あれ、今度の定例会(3月6日)で若頭補佐になるよ」
「え、それウソでしょ。
若い衆もいなくて、事務所は転送だとも聞くのに、(六代目山口組の)若頭補佐といえば組長の側近中の側近ではないですか」
電話が名古屋から本紙川上に入ったのは先月末に近い日。
六代目山口組の二代目若林組の森裕之幹部が本紙川上を殺害するため、平成18年3月7日夜に銃弾を3発も発射したことは本紙にも繰返し掲載してきた。六代目の司忍組長が刑務所に収監中、使用者責任を問われないよう社会不在中に本紙川上を殺害するという計画は、二代目若林組篠原重則組長の下に実行された。
この時期、事もあろうに二代目若林組篠原組長を六代目山口組の若頭補佐に就任させるのが本当なら、異常事態が六代目司忍組長に迫っているとしか想像できない。
暴力団に詳しい人に、この異常な人事について問い合わせてみた。
「その人事が本当なら、篠原の口封じやね。
篠原が逮捕されたら、あの男はベラベラなんでも喋る。そうなると六代目の司忍組長は(本紙川上の殺人未遂事件で)逮捕されるのは間違いないから、それを避けるために若頭補佐に付ける」
六代目山口組に司忍組長が就任した当時から篠原組長は慶弔委員になり、昨年には慶弔副委員長、そして今度は若頭補佐ということになるのだが、その優遇される意味を尋ねてみた。
「捜査がここまで迫ってきたら、今さら篠原を消すわけにもいかんやろう。だから六代目の若頭補佐に付けて、自分で消えて(自殺)もらうということやね」
なんとも想像を絶する凄い話だ。
この原稿は定例会の前であるが、本当に二代目若林組篠原組長が六代目の若頭補佐になれば、捜査の手は間違いなく六代目に迫っていることになる。本紙川上とすれば、家族が巻き込まれた命に関わる三つの未解決事件を解決しようとする捜査機関に、絶大な期待を寄せるばかりである。
さてここで、六代目山口組の直近の現状を週刊実話3月9日号から引用してみよう。
虚偽診断書事件病院側との「本当の関係」に肉迫
六代目山口組高山総長出頭
緊迫の60分
《会津小鉄会の分裂に揺れる京都が、再び騒然となった。六代目山口組(司忍組長)ナンバー2の高山清司若頭が服役を余儀なくされた「京都恐喝事件」で、同じく実刑判決が確定していた六代目山口組直参の高山誠賢・淡海一家総長(滋賀)が京都地検に出頭したのだ。…》
なるほど、高山清司若頭も府中刑務所から出ることはなくなったのか、そうなれば六代目司忍組長は心細いというか捜査の手が自身に迫ってくるという不安は一層増していることになる。
引用を続けてみよう。
《「真の狙い」は別にある
…高山清司若頭が後見する親戚団体・七代目合田一家(山口県下関市)本部に、末広誠総長の誕生祝いのため六代目山口組から、安東美樹幹部(二代目竹中組組長=兵庫姫路)、篠原重則・二代目若林組組長(香川)、加藤徹次・六代目豪友会会長(高知)が駆け付けた。》
本紙川上が驚いたのは、安東美樹組長と加藤徹次会長の間の二代目若林組篠原重則組長の名を発見したからだ。
だってそうでしょう。
ヤクザ業界を奈落の底に引き摺り込んだ張本人は篠原重則組長なんだもの。
暴力団の「虚偽診断書」悪用を暴け 香川県中央病院と京都府立病院の実態
先月号の日本タイムズ一面見出しに、「国滅ぶとも正義は行わるべし」「国会議員の虚偽報告は国を滅ぼす」と掲げた。そう、『虚偽報告』は国を滅ぼすのである。
この「実態の事実報告」は国会議員だけに求められるものでもなく、司法・立法・行政に関わるいわゆる役人から、報道、医療に従事する医者の診断書までにも求められるはずである。
国会議員の「虚偽報告」を、暴力団絡みの医師による「虚偽診断書」に置き換えて記してみよう。
《恐喝罪で懲役6年の実刑判決が確定し、服役中の指定暴力団山口組ナンバー2(若頭)の高山清司受刑者(69)が、収容されている府中刑務所(東京都)で適切な医療が受けられないとして、国に1100万円の損害賠償などを求め、東京地裁に提訴した》
《懲役8年の実刑判決を受けた山口組系淡海一家の高山義友希総長の病気を理由に収監されなかった暴力団幹部について京都府立医大病院(京都市)が検察に虚偽の回答書を提出したとされる事件で、吉川敏一学長(69)は…》
この二つの記事から、本紙川上は平成15年12月号四国タイムズの記事を思いだした。もちろん若林組と癒着していた香川県立中央病院・田村副院長の「虚偽診断書」についてだ。
《平成四年七月末から八月にかけて起こった事件。ゴルフ場用地を巡って、若林逮捕の情報が一週間前から漏れ、組長は中央病院へ緊急入院した。高松北署へ任意出頭しそのまま逮捕された。この時、若林組長の取調べを担当したのが横田武警部補である。
さっそく逮捕されたその日のうちに、田村・内科主任部長は若林組長を釈放させるため高松北署の留置場に出向いた。そして筋書き通り、「医療設備が整った中央病院へ明日の朝一番によこしてください、そうしなければ命の補償はできませんよ…」など言って帰ったのである。…》
まさに香川県立中央病院の医者が、癒着した暴力団の逮捕を回避するための「虚偽診断書」だったのである。
RCC債権回収の手法に疑惑
本紙記事の影響かリァシュ花岡社長が退任
国策会社、㈱整理回収機構(RCC)が、京都市の㈱アルフレックスに対し債権者破産の申し立てをしている事件は、これまでもお伝えしてきた。
保全管理人、木村圭二郎弁護士はアルフレックスの事業継承について、2月24日に京都市のMKグループが落札したと、アルフレックスの社員たちに公表したという。木村弁護士は
「3月中に事業継承を完了したい。雇用は保証されますから」
などと告げた様だ。
アルフレックスが全国で展開するガソリンスタンドは30店舗近くある。優良店もあれば不採算店もある。本当にMKグループが、雇用を保証した事業継承ができるのか、今後の展開に注目だ。
そして、木村弁護士が保全業務に帯同してきた「㈱リアッシュ」花岡範明社長の問題は日本タイムズで何度も指摘した。
アルフレックスの関係者によれば、1月末のことだったという。
「急に弁護士から、リアッシュの花岡社長が退くという話があった。『これまでいろいろあったので、このへんで』という内容。あっさりと花岡社長は去っていった」
いったい、花岡社長は何をしてきたのか。前出の関係者によれば
「事務所の外にいたのは、昨年12月にやってきて、最初の数日。あとはずっと個室にこもって何をしていたのかわからないです。特段スタッフと話すこともなく、この人は何のためにきているのか、実に不思議でした」
と続けた。
なぜ法律に基づいた、公的な管理に、まったく関係ない、民間人の会社が介入してくるのか。そこに大きな問題があると、本紙川上は指摘してきた。花岡社長の「退任」は当然のことである。
花岡社長の「疑惑」については何度も書いてきた。ある時、登記されている花岡社長の自宅を訪ねると、見覚えある場所だった。
2003年10月、日本弁護士連合会、内閣特別顧問、RCC社長だった、中坊公平氏は弁護士廃業の記者会見をした。その理由が、大阪府堺市の土地売却をめぐる「不法」回収。起訴猶予の判断が下されている。
花岡社長の住まいはなんと問題の土地の、真ん前なのだ。弁護士との関係からかRCCや破産管財、保全業務に顔を出す、花岡社長。不思議な「因縁」を感じるばかりだった。
大阪府ライブドア残党と反社が結託
明浄学院高校の学校用地を狙う
神戸山口組の最高幹部の池田組、池田孝志組長の企業舎弟とされ、組事務所まで建築、提供していた「岡山のトランプ」と呼ばれる大山武夫氏。
大阪市の私立高校、明浄学院の経営難に乗じて「乗っ取り」を図り、学校を廃校にして売り飛ばす計画を進めていることを、前号でお届けした。
大山氏は、明浄学院の再建をちらつかせながら、自らが暴力団に関係していることを認めていたという重大証言を得た。
「大山氏は岡山ロイヤルホテルの経営者という触れ込みでした。だが、ある時自らが『山口組の幹部池田組と関係があるとよく言われる。池田組長は幼なじみであるだけ』と語るのです。そこで池田組を調べると、山口組の最高幹部。
日本タイムズでも書いているように、大山氏も池田組の事件に絡んで、逮捕されている。これ以降、生徒に何かあればと怖くなり、大山氏の言いなりになるしかなかった」
と学校関係者はそう明かすのだ。
まさに「脅し」の他ならないのだ。
そして、大山氏が一躍、注目されたのは週刊新潮、1999年9月30日号の「野村監督とサッチーを操る黒幕実業家」というタイトルの記事。当時阪神の監督だった、野村克也氏と妻の沙知代氏、それぞれが隠しビデオを撮影され「夫婦別々に男女のきわどいシーン」があったというものである。
そこに登場する「黒幕実業家」が大山氏。野村氏のタニマチで愛人まで紹介したのではないのかと、報じられ、暴力団と深いつながりがあるとも指摘される。隠しカメラに愛人と、まさに暴力団そのものの手口を繰り出す大山氏。
「大山氏は最近は学校にこない。こいつに任せたと2人の人物を送り込んできた」(学校関係者)
その一人がかつて、ホリエモンこと堀江貴文氏で知られたライブドアの副社長まで務めた大塚哲也氏。
「今、明浄学院の一番のガンが、大塚氏です」
と学校関係者は1枚のコピーを見せてくれた。写真週刊誌「FRIDAY」の2006年2月17日号。「ホリエモン側近暴力団組員と豪遊親密写真」という記事が掲載された。暴力団組員と笑顔で肩を組む長髪の男性。まさしく大塚氏なのだ。現在は明浄学院の理事という肩書だというのだから、驚きだ。
「この記事をみて、大山氏の息がかかった、暴力団と強いつながりがある、大塚氏がやってきたのかとますます怖くなった。大山氏はあまり学校には来なかったが大塚氏は毎週1,2度やってきて、教師や事務職員に対してやくざそのものの口調、態度で『言うことを聞け。聞かないならくびだ』とパワハラ、恫喝。17人が3月末で退職をなかば強要されていますが、ほとんどが大塚氏の脅しのせいです」
と先の学校関係者は話すのである。
大塚氏の知人によれば
「FRIDAYの写真が出たときに聞いたら『仲良くしている写真が出てしまった』と笑い、暴力団とは親しいとはっきり言っていた」
2月22日、明浄学院教職員組合で広くまかれたビラを本紙は入手した。そこには、今年3月で高校を卒業する生徒の進路をについて記されていた。
明浄学院高校では、大学入試で、特定の大学から指定校推薦の枠を得ているという。すでに合格が決まっている生徒に、同じ学校法人が経営する、大阪観光大学に変更せよと「強要」しているというのだ。その中心が大塚氏だという。
〈高等学校としての信頼を失墜させる〉
〈理事の高圧的なパワーハラスメント〉
と抗議がなされているのだ。
理事会がこのように「強要」するのは、大阪観光大学の経営難が背後にあるとされ、
「来年度も入学者は定員に達しない模様で、なんとか増やそうと考えたのが、進学先変更の強要。もちろん発案者は大塚氏とみられます。しかし、暴力団がバックにいると思うと、怖くて誰も声をあげられない」(前出・学校関係者)
進学先の「強要」。憲法が定める「学問の自由」に反するのは明白。
本紙川上は、明浄学院に出向き、取材を申し入れたが、
大山氏が「後を任せた」という大橋実愛子氏が副理事長にもかかわらず
「私が校長だ、取材には応じないので、帰ってください。警察を呼びます」
と用件も聞かずに大騒ぎするばかり。
「大山氏、大塚氏、大橋氏とこんな人物が、教育の場で権勢をふるっているというのは、大きな問題。このままだと大量に先生がやめ、学校の信用失墜、経営難、学校用地は売り飛ばされ推定60億円が大山氏らに入り、その一部が暴力団に流れるのでしょう。
広大な学校の用地、売り飛ばされ暴力団の事務所になれば大変。そして一番の被害者は路頭に迷う600人の生徒たちです」(学校関係者)
早急な対応が必要だ。
香川県藤井学園・改革放棄の大罪
本紙への公益情報提供者宅にガサ
「ガサが入りました…」
今(3)月1日の午後1時38分、日本タイムズ3月号の原稿に集中していた最中、本紙に藤井学園の改革を願って貴重な公益情報を提供してくれていた人物から、突然、本紙川上の携帯に電話が入った。
本紙川上は現場の状況が分からないので、兎に角、捜査に協力するようにと話した。
どうも、本紙が一年ほど前から連載で扱っていた藤井学園の児童ポルノ製造のDVDが四国新聞に送りつけられ、それを四国新聞が高松北署に「わいせつ物頒布等の罪」で相談したようなのである。
※わいせつ物頒布等の罪は、刑法175条。「わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も同様」
さあ、今月号の原稿だ。
《今月号は、本紙川上の調査結果からご報告をさせていただく事とする。2017年2月号で、昇給率がおかしい一部の職員を指摘したが、今月号で実名を公開する。
1人目は、藤井紀子事務局長であり昇給率は50%以上となり、2人目は、古田敏仁常務理事であり昇給率30%以上となっている。
藤井学園労働組合さん、おたくの経営者達は安定的な学校法人経営を疎かにしながらも、我が懐の心配だけしております。
香川県総務部総務学事課(学事課)さん、いくら私学の独立性を重んじるとしても、こんな学校法人経営を放置するとは、行政監査役として「居ても居なくても良い」組織と称されても致し方ありません。学事課も早急に対策しなければ、学校が潰れてしまいますよ!
これだけ、昨年の2016年2月号から本紙が継続して警告しているにも拘らず、何の対策も事実上していないのは、明白。
学事課の見解として、東讃の私立学校として、藤井学園寒川高等学校は必要という見解を示していたという話も本紙川上は知り得てはいるが、全くもってそのようには受け取れない様な対応しかしていない。
極論ではあるが、香川県は、これだけ生徒数がいる学校を取りつぶしにしたいとしか考えられない。これから先、生徒数減少が発生する時代に、教育困難校、不祥事多発校である私立学校が一つ減るという流れは、学事課にとっては、最高のシナリオとしか思えず、香川県教育を学事課自体が担うに相応しいか疑問を呈す。この程度の対応もこなせない様な、私立学校教育を司る行政組織ならば、万死に値する。
本題に戻る。
老獪、藤井睦子理事長ならびに取り巻きの理事会の方々は、この2人の昇給を何も思案せず採択した。実際は、職員の給与さえも昇給できないほど緊縛している情報も調査結果で本紙川上は、知り得ている。
既に、古田常務理事の年俸は1000万円オーバーであるが、給料に見合う仕事はできない無能ぶりを学園内で日々露呈している。その謂れは、藤井睦子理事長、藤井紀子事務局長との意思疎通さえ取れていない状況があり、そろそろ理事長親子に辞職勧告される日も近いのでは、という話もささやかれている。
新しい情報では、古田敏仁常務理事が己の利権の為に教務・校務関連機器の導入計画をしていた事が資金不足の為、保留となった。保留という判断を示したのは、最近、藤井学園事務長に就任した人間であり、儚くも、古田敏仁常務理事の思惑に待ったをかけた事となったようである。むしろ、入職したばかりの事務長に藤井学園内で不出来とは言え会計監査役を担っていた常務理事がお金の使い方をご指導される様では、極めてお恥ずかしい事である。
実は、この新しく藤井学園事務長に就任された人間と古田敏仁常務理事の2名は、藤井学園理事会の監事を担う平田氏(宇多津病院の事務部長)の手配で確保された人員である。》
浜田知事の不作為は罪だ。
2017年2月号
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 国会議員の虚偽報告は国を滅ぼす
- 本紙指摘の豊洲汚染土壌は「盛り土」の下
- 問題は地下空間より「アスファルト」の下
- 世界の注目リニア事業を汚すな(その3)
- 中津川市・青山市長と中島工務店の疑惑を暴く
- 大阪地検特捜部が捜査
- 末寺住職背後「黄檗宗」「PL教団」に金銭疑惑
- 国会議員の虚偽報告を許すのか
- 本会議欠席で選挙ポスターの撮影
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その166)
- 山口組当代の務めは三代目組織の継承
- 山口組は若林組から香西組に 二代目若林組長の逮捕で分裂抗争に幕
- 菅原元副大臣と新藤元大臣の性処理 吉原の「ピカソ」と「エルドール」で8万円
- 「RCC」の中西弁護士
- 債権者集会で「不適切発言」の噴飯もの
- 香川県 藤井学園に巣喰う面々
- 浜田知事の目溢し行政は不作為という犯罪
- 大阪の私立高校を乗っ取りか
- 「岡山のトランプ」のバックは山口組?
国滅ぶとも正義は行わるべし 国会議員の虚偽報告は国を滅ぼす
昨年12月号で、
「二階幹事長パーティ欠席の意味 『佐藤ゆかり』の渡り鳥選挙は自民に不利」
二階派事務総長である江崎鉄磨代議士が自己の土地を所有しながら『該当なし』と虚偽報告したと掲載した。
その後、江崎代議士の若山秘書から2度ほど時間を空けて電話があり、江崎鉄磨の虚偽報告に関する記事を削除しなければ法的手続きを取ると迫られた。せっかく、顔を会わせてコーヒーでも飲みながら話しましょうとの川上の誘いも断られたのは実に残念だ。
さて、この時期、非常に分かりやすい記事を週刊新潮の1月19日号に見つけたので紹介する。
《…どうにも筋の通らない資産公開をする議員は少なくないのだ。
その筆頭格は、先頃、24歳も年下の元公設秘書と結婚したばかりの三原じゅん子議員(52)。初当選を果たした前回に続き、「ゼロ回答」となった理由をご本人に尋ねると、「初当選からずっとゼロですよ。もうゼロ、ゼロ! いまの住いも賃貸だし、本当にお金がないんです。選挙で全部なくなりました。もう笑っちゃうくらい、アハハハ!」
だが、自民党関係者は、「そもそも、三原さんは公設第一秘書に据えた11歳年下のミュージッシャンと事実婚にあった。そのことを公私混同と批判され、私設秘書にしましたが、年800万円ほどの給与を払い続けている。現在の夫も入籍するまで公設秘書として税金で養っていました」…》
なんじゃこれは!
これじゃー、日本の国民が余りにもかわいそう。国会議員の資質を問う「国会議員適格審査会でも設けて男も女も国会議員の総点検をしなければならない状況ではないか。
続けてみる。
《…政治と金の問題に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授(憲法学)が嘆息する。
「結局、いまの制度では、真実の資産が見えてこないわけです。公開すべき預貯金は定期預金のみで、普通預金や当座預金、現金も対象外。様々な許認可権限を持つ大臣は、より透明性が求められるという見地から、配偶者や扶養家族の資産も公開対象に含まれます。しかし、それ以外の国会議員は本人名義の資産だけで済まされてしまう。資産を家族やファミリー企業、資産管理会社の名義に移されたら確認のしようがない。政治資金規正法と違って罰則規定も設けられていません。要は穴だらけのザル法なのです」…》
特に、二階派の事務総長である江崎鉄磨代議士には本紙の記事をじっくりと噛みしめながら読んでもらいたいものだ。
だってそうでしょう。
事務総長というポストの役割からすれば二階派に所属する国会議員や関係者に資産報告の意味や手続き方法などを指導する立場ではないのか。
それとマスコミとの対応や接し方をもお手本で示す立場のはずだ。
若山秘書にも言いたい。
本紙川上に送信したメールを読み返し、今後政治家を志すのであればマスコミとの接し方も身に付けてもらいたい。「国会議員の虚偽報告は国を滅ぼす」を噛み締めて「原発ゼロ」を目指そうではないか。
本紙指摘の豊洲汚染土壌は「盛り土」の下
問題は地下空間より「アスファルト」の下
東京都が汚染水の調査を始めたのは平成26年11月から先月までの2年間で9回の調査結果が公表された。7回目までは基準値以下との調査結果だったが、8回目から基準値を上回る数値が出始め、今回の9回目では、ベンゼンが環境基準値の79倍、ヒ素は3・8倍となり、検出されてはいけないシアンまでもが検出。当時、豊洲全般の汚染土壌の扱いをコンサルしていた大林組と関係していた人からファックスが届いたので記す。《川上様 豊洲の件について下記に報告致します。現在、新聞等にて問題になっている有害物溶出について、ベンゼン、ヒ素、水銀、等が溶出しております。これらの有害物質は空洞の溜まり水、又は建物周辺でボーリングを行ったデーターであり、以前川上氏が申されていた駐車場にてのボーリングは行っておりません。水銀については、比重が13あり、非常に重い物質です。ボーリングの深さは30~50㍍以上でなければ出ないと思われます。水銀は50度℃~750位で気化致します。又点圧によって自然気化も致します。ベンゼン・ヒ素については低温にて気化します。過去に関西大手ガス製造会社により基準をかなり上回った水銀等が出た事例もあり、全て回収して処理です。有害物質については、複合反応する事が多く、又化合物にも変わることもあります。》
世界の注目リニア事業を汚すな(その3)
中津川市・青山市長と中島工務店の疑惑を暴く
アメリカにトランプ大統領が誕生して2週間余り経った。
事業欲旺盛なトランプ大統領のこと、必ず日本のリニア事業には多大な関心を示す。日本の岐阜県中津川市は今後、5兆5000億の予算でリニア事業という世界が注目する国策大事業が展開されるのである。品川から名古屋にいたるリニア新幹線の工事はほとんどがトンネルで、難工事の南アルプスを抜けてリニアの全容を見ることができるのは中津川市のリニア岐阜駅だけなのだ。ということは、リニア岐阜駅が位置する中津川市が世界の注目を浴びるということではないのか。
本紙が「世界の注目リニア事業を汚すな」と見出ししたのも、工事が本格化する前に汚点(事件)を残す要因は一掃しておく必要があるからだ。だってそうでしょう。ここは六代目山口組三代目弘道会が裏社会を仕切っているエリア。広域指定暴力団弘道会が莫大な資金源を中部国際空港の工事から得たというのは周知の事実だ。地元選出の国家公安委員長も歴任した古屋圭司代議士が目を光らせてくれることに本紙川上は期待したい。さて、先月号のおさらい。《本紙川上は12月11日夜、岐阜県中津川市に入った。翌12日の朝9時過ぎからは中津川警察署や中津川市役所を訪ねたのである。議会事務局には議長も副議長もいなかったので若森主査に日本タイムズ12月号を手渡し告発の大義を説明。続けて市長室に青山市長を訪ねたが来客中、副市長にも面会を求めたがやはり来客中とのこと。しかたなく、伊藤恵之市長公室長と立ち話をした。
公室長「インターネットでウチの記事を見たが(事実を)確認もせずに書いたらダメでしょ。…」川上「市長に確認したかどうかについては、すでに市長を告発しているので(事実の確認については)捜査機関にまかせましょう」
と答えるに止め、こう続けた。「皆さんの人生は、中津川市の職員として一生の人生設計がある。市長は選挙で選ばれる人。告発によって捜査が入れば市長をかばって新たな犯罪(証拠隠滅など)を引き起こさないようにしてほしい。中津川市民のために頑張りましょう」》本紙川上が、青山市長に抱いている疑念は三っある。一、中津川市の請負公共工事が異常に中島工務店に集中している。二、第三セクター「クアリゾート湯船沢」(青山市長が社長)の民間払い下げに伴い恣意的な疑念を抱かずにはおれない実態が明らかになった。中津川市が作成した募集要項から異常に外れた内容が確認されている。三、青木交差点の道路新設工事に伴う土地所有権移転(石田育子氏から中津川市)と、その土地に絡んだ不可解な中島工務店のモデルルーム建設とモデルルームの短期撤去。本紙はすでに謄本などで確認しているが、捜査に支障を及ぼしてはいけないので記事掲載はここまでとする。
大阪地検特捜部が捜査
末寺住職背後「黄檗宗」「PL教団」に金銭疑惑
1億5000万円背任事件。事前に政治結社「質問状」
大阪地検特捜部は昨年12月、わが国3大禅宗の1つ、信徒約30万人を抱える黄檗宗(京都府宇治市の萬福寺が本山)の末寺「安城寺」(愛媛県松山市)の片井徳久住職(57)と檀家総代の宇都宮貞史(40)を相次いで背任容疑で逮捕した。片井被告は2012年、大阪の不動産会社D社から、同寺を建て替える費用として1億5000万円借りたが建替も返済もせず、D社が寺を差押えしようとしたところ、直前に系列の別寺に所有権移転したため。宇都宮被告は連帯保証していた。これだけ見れば、末寺のクソ坊主の単なる不祥事と映ることだろう。だが、その実態は黄檗宗本山、さらには「PL教団」(本部・大阪府富田林市)をも巻き込む疑惑を内包しており、故に特捜部が乗り出したのだった。そう、PL教団とは、80年代初めの全盛期300万人近くもの信者がいた(現在は約90万人)新興宗教団体。傘下のPL学園高校野球部の清原和博・桑田真澄バッテリーが夏の甲子園で2度優勝したのもそのころだ。まず、黄檗宗本山との関わりだが、こちらに関しては、13年11月、東京都足立区の政治結社が黄檗宗のトップ、浅井聖道・宗務総長(当時)に出した「質問状」が詳しい。「貴殿が理事長を務めていた『青少年文化研修道場』を御木(=片井)に引き渡し、見返りとして多額の金員を受領したのは事実か?」、「貴殿は、上京の際に御木から銀座の高級飲食店やクラブにおいて、数十回に渡り接待を受けているといわれるが事実か?」、「貴殿は、御木から多額の金員を受け取り、黄檗宗本山の役職に就けた上、様々な便宜を図っている」として、僧籍返上を要求されていたのだ。
なぜ、「研修道場」代表理事になれたのか?
実際、代々黄檗宗トップが理事長を務めていた、一般人に座禅を指導する前出・研修道場の理事に13年6月、片井・宇都宮両被告は就任(14年4月には2人とも代表理事に)。その背景で、本山側に3000万円の金銭が渡ったとの疑惑が出ている。また、この役員変更の過程で虚偽登記の疑惑も出て裁判でも争われた。そうかと思えば、同研修道場に日本財団が地上権を付けて20億円融資してくれるとして資金を集め、片井・宇都宮両被告が詐欺を行っていたとの情報も出ていた。ところが、浅井トップはただ沈黙していた。一方、片井被告は浅井トップの下、黄檗宗の宗会議員(本山の経営方針を決める議決権を持つ幹部)、萬福寺開祖350年事業の委員も務めていた。そして逮捕されるまで、片井被告は宗会議員の職に留まり続けたのだ。今回の事件、宇都宮被告は仕出し弁当会社「キッチンファクトリー」(松山市)の2代目ボンボンだったところ、放漫経営で14年9月破産に(負債額は約50億円)。
その過程で、癒着した片井被告はカネで地位アップを、一方の宇都宮被告は借金返済のため共謀し、片井の宗教界における信用(片井は全日本仏教会副会長、愛媛県・松山市の各仏教会会長も務めた)を背景に詐欺を働いたと思われるが、注目すべきは、破産手続きのなかで、宇都宮被告が「黄檗宗関係支出5億4500万円、PL教団関係支出12億6000万円」と主張していた事実だ。ここで、PL教団との関わりに話を移ろう。
三代目現PL教祖姉の養子に。記念館を詐欺の舞台に
前出の政治結社の質問状には、こんな記載もあった。
「貴殿は、御木が宇都宮と共謀し、『PL教団の四代目を継承する』等々の詐欺話で大阪を始め東京の人々から数億円の金員をせしめたことを知りながら、片井を何の処分もせず放置し、あまつさえ黄檗宗本山の幹部に据え置いたままであることを恥ずかしいと思わぬか?」。
実は片井被告、09年10月から14年12月まで「御木」姓を名乗っていた。
養子縁組をしたからで、その相手とは、PL教団の現三代目教祖・御木貴日止氏の姉だった。
「そもそも、片井はPL初代教祖・御木徳一氏の遠戚に当たる上、徳一氏は若いころ、片井が住職を務める安城寺の住職を務め、その後PLの前身になる教団を設立しているという縁もある。さらにいえば、片井の父親はPL学園の教師だし、片井自身、PL学園で学んでいた」(事情通)このような縁などから、決してデマ話ではなく、片井被告は本気でPL四代目教祖を狙っていた節がある。「現三代目教祖はまだ59歳ながら、病弱で車イス生活。そんななか、水面下で後継者話が出ており、片井は三代目教祖の姉にうまく取り入っていたんです」(関係者)
この姉、御木白日氏は、PL教団の広大な本部敷地のなかにあって、一際豪華な二代目教祖の名を冠した御木徳近記念館の管理をしていた。
実は前述のD社社長が1億5000万円の融資を決めたのは、この記念館に置いてだった。「PL教団に入るにはゲートチェックがあるが、片井も宇都宮も手をかざしただけで通され、記念館では片井はいかにも高僧という感じの服装で現れ、現三代目教祖の姉も同席。そして、“自分が四代目になった暁には、工事をそちらに回す”といわれれば、コロッと騙され融資する者もいておかしくないでしょう」(同)前出のD社社長もそんな1人だったし、その他にも複数の者がこの手口で騙されていると思われる。
そして、宇都宮被告が「20億円を三代目教祖の妻に払えば、住職(=片井被告)は四代目になれる」、「他の役員にもカネを渡す必要がある」などと言っていたとの証言もある。もっとも、前述したように、宇都宮被告の会社は14年9月に破産に。こうしたなか、それからほどない同年12月、片井被告は自ら養子縁組を解消し「御木」から「片井」姓に戻している。
騙した相手に反社疑惑。生命保険金流用の協定書も
読者のなかには、いくら何でも1億5000万円もの大金を一切返さなければ事件になるだろうと疑問に思う方もいるかも知れない。だが、関係者によれば、片井・宇都宮両被告をD社は訴えないと思っていたようだ。D社には弱みがあったようだからだ。まずは、本紙が入手した契約書によれば、片井被告に対するD社の融資額はわずか1年ほどで約1億6000万円から約2億6000万円に増えており、利息制限法違反、つまり実態は闇金だった可能性が高い。実は反社会勢力とのつきあいがあったとの証言もある。また、少しでも資金を回収すべく、同じ松山市内の経営不振の有料老人ホーム経営会社B社と、安城寺、それにD社の3者間で、B社の掛けている生命保険(入居老人のものと思われる)を担保にした融資(約20万ドル相当)の4割を安城寺に融資し、安城寺はその資金をD社に回すという、何やら怪しげな「協定書」も交じらされていた(14年4月)。さらにD社社長は12年10月からキッチンファクトリーの取締役、そして14年5月からは宇都宮被告に代わり代表に就いていた。つまり、借金の片に“会社乗っ取り”をしていたわけだ(ただし14年7月解任に)。いずれにしろ、こうして見て来ると、片井・宇都宮両被告が詐欺したカネの一部が黄檗宗、PL教団側に流れた可能性は高く、大阪地検特捜部の捜査の行方が注目される。
国会議員の虚偽報告を許すのか
本会議欠席で選挙ポスターの撮影
本紙は「佐藤ゆかり」議員のことを連載で繰返し掲載してきたが、ここに来て取り上げるテーマとしては決して間違っていなかったと確信を得るようになった。
日本の国土と国民を守り、日本の統治に貢献するのが国会議員の務めだと本紙川上は信じている。
それに照らして取材を重ね、世に出ている情報も広く収集して読者が理解しやすいようにまとめて掲載・発信していくのが本紙の役割だ。さて、突然こんなファックスが、本紙の高松事務所に舞い込んだ。
一枚目は、
欠 席 届
●●●●のため12月9日出席いたしかねますのでお届けします。平成28年12月9日
大阪府第11区選挙区選出
衆議院議員 佐藤ゆかり 印
衆議院議長 大島理森 殿
衆議院議員の佐藤ゆかり議員の署名捺印までがある。二枚目は、衆議院議員「佐藤ゆかり」代理人弁護士から河北新聞にあてた平成28年12月26日付の「回答書」とある。三枚目は、自民党枚方市支部の支部長である出来成元氏から河北新聞社御中とある。本紙川上は、自民党枚方市の出来成元支部長とは何回かお会いしたことはあるが、この資料は提供されていない。
さて、ファックスの内容を記してみよう。お尋ねの内容については、枚方市部にも問い合わせがありました。佐藤議員から貴紙への回答書にある、平成28年12月8日の街頭演説は以前から約束していたため実施したとありますが、国会開会中に約束したことの方が問題であり、また、自身が高熱のため委員会も欠席しているにもかかわらず、通常街頭演説することは常識では考えられず、目撃した党員に確認したところ、高熱がある様な様子ではなかったとのことでした。また、写真撮影に関しては、カメラマンらしき人物と同日の9時過ぎ淀川河川敷で、また別時間帯には、枚方市駅ホーム、京阪電車内でも目撃したとの情報も得ています…》国会欠席の虚偽報告は選挙以前に国会議員の資格はない。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その166)
山口組当代の務めは三代目組織の継承
今月の平成29年2月6日から遡ること11年前の平成18年2月6日。この日は、六代目山口組二代目若林組の篠原重則組長が、本紙川上を殺害するためにヒットマン森裕之幹部に破門状を発行し偽装した日である。翌月の3月7日夜、六代目山口組司忍組長の意を(暗黙に)汲んだ二代目若林組篠原重則組長は、組長秘書だった森裕之をヒットマンとして本紙川上の殺害を実行に移した。篠原組長が森幹部に本紙川上の殺害を指示した動機は、五代目の使用者責任の提訴を本紙川上は一旦取り下げてはいたが、山口組内部の都合で五代目から六代目に継承・引継がれたため改めて平成17年11月2日付で、六代目司忍組長を被告に神戸地裁で使用者責任裁判を起こしたからだ。
要するに、六代目司忍組長は同じ月の11月29日に警護組員の拳銃不法所持事件で最高裁から実刑が言い渡されたのだから、六代目司忍組長に使用者責任が問われないよう六代目司忍組長自身が刑務所収監中に本紙川上の殺害計画を実行させたのであろう。本紙川上の殺害計画が実行されたのは平成18年3月7日。この当時は山口組も分裂前であるから、現在の神戸山口組関係者の証言さえ得れば六代目山口組司忍組長と二代目若林組篠原重則組長は間違いなく逮捕されるだろう。ここは原点に返って、田岡三代目の神戸山口組組織を継承する山口組七代目の誕生だ。
山口組は若林組から香西組に 二代目若林組長の逮捕で分裂抗争に幕
さて、実行犯・川原豪による平成9年の本紙川上宅拳銃発砲事件。実行犯・山中敏勝による家族同乗車輌への鉄パイプ襲撃事件。実行犯・森裕之による拳銃襲撃事件。これら三つの襲撃事件を命令した二代目若林組篠原重則組長の今を、週刊実話2月9日号から拾ってみよう。
「山口組初代命日墓参神戸の街を見下ろした司六代目の胸中」《初代と、その実子、山口登二代目が眠る山口家の墓所が置かれた兵庫県神戸市北区の「鵯越墓園」には、午前7時半ごろから慶弔委員の清水武志・二代目岸本組組長(兵庫神戸)が組員と共に姿を現した。前夜に降った雪が残り、寒風が吹く厳しい冷え込みとなったが、組員らが山口家や二代目時代の大幹部4人の墓所を清掃。墓前に花を供えるなどし、清水組長も丁寧にチェックしながら墓参準備を整えたのである。その間に慶弔副委員長の篠原重則・二代目若林組(香川)も到着。…(中略)
また、1月22日には高山清司若頭が後見する親戚団体、五代目浅野組(岡山笠岡)の中岡豊組長が誕生日を迎え、六代目山口組から中四国ブロック長代理の安東幹部と、篠原組長が祝いに駆けつけた》な、なんだ、これは!
香川県警組織の腐敗構造に一役買った二代目若林組の篠原重則組長が、性懲りもなく六代目山口組の要職である慶弔副委員長として週刊実話に登場するとは、六代目山口組の異常な現状(逮捕近しか)が垣間見えるではないか。暴力団排除条例は、香川県腐敗警官と六代目山口組二代目若林組とが共謀して本紙川上を襲撃したのが原因で、全国にこの条例が張り巡らされたのではないのか。高松市にある二代目若林組本部事務所には、人も寄り付かず当番の組員もいないという。肝心の篠原組長は高松の事務所には帰らず、名古屋の六代目司忍組長の庇護下に居るという話も聞く。要するに、六代目司忍組長からすれば篠原組長が警察に逮捕でもされたら、本紙川上殺害未遂事件の全容を喋られると警戒しているのであろう。いや、それよりも六代目司忍組長の警戒は警察だけではない。
現実的には、神戸山口組の組織的な水面下の動きに対しても危機感を抱いている節がみえる。「若林組の事務所には人がいない。電話は転送で…」などの情報が本紙川上の耳にも入り始めたので紹介する。神戸山口組が、二代目若林組に替わる山口組組織の布石を水面下で打っていた。神戸山口組井上組長兼任山健組の三次団体與組に所属していた香西組の香西一寿組長を、山健組直参に昇格。高知から豪友会の刈谷俊也氏を副組長、東京から住吉会幸平一家の篠原大輔氏を若頭に迎えて香西組を高松に据えた。四国や九州などへの挨拶回りに、四代目山健組副組長兼神戸山口組若頭代行の織田絆誠氏が同行したと聞くから、二代目若林組篠原組長も高松から六代目のお膝下である名古屋に、なるほど逃げ出すわけだ。
菅原元副大臣と新藤元大臣の性処理 吉原の「ピカソ」と「エルドール」で8万円
先(1)月20日、アメリカにトランプ大統領が誕生した。
従来型の日本式外交手法では通用しないような、世界情勢の現実を見せつけられるニュースが日々放映されている。特に本紙がこの欄でも取り上げた菅原一秀代議士らの性処理問題も、軽く見逃したら日本の国益を損なうことにもなりかねないのではないか。フライデー2月3日号には、トランプ大統領が恐れる「ロシアSEX動画」の全貌というタイトルの記事が写真と共に掲載された。日本の国会議員は男女ともに是非、目を通しておくべきだ。最近では、大臣経験ある国会議員の超高級ソープ記事が週刊新潮1月26日号に掲載されているので紹介する。
《運ばれてきたお茶にズズズと口をつけてからすぐ、店員が「8万円です」と告げ、現金を回収していく。その1~2分後、「ヤマザキ様、準備が整いました」の声に従って、待合室を出ていった。入店わずか5分で部屋に消えて行くあたり、予約通りにコトが運んだ結果だろう。この店を贔屓にする客のひとりは、「入浴料3万円、サービス料5万円、合わせて8万円の超高級店です」とし、こう続ける。「在籍が10人もいる高級店はほとんどありません。間違いなく吉原で3本の指が入るレベルです」…》本紙でも平成28年6月号にハニートラップに陥りやすい日本の国会議員について記事にした。《…安倍政権の「経済産業副大臣」を務め、愛人に手当3万、吉原の風俗嬢には料金8万2千4百円と差別待遇。本紙としては看過できない…》菅原一秀元副大臣は吉原「ピカソ」でソープ嬢に8万2千4百円(消費税込)。新藤義孝元大臣は吉原「エルドール」でソープ嬢に8万円。
「RCC」の中西弁護士
債権者集会で「不適切発言」の噴飯もの
㈱整理回収機構(RCC)が、京都市の㈱アルフレックスに対して、債権者破産の申し立てをしている事件を前号に続き、お伝えする。
12月21日午後3時かから京都地裁でアルフレックスの経営者だった、西山篤麿氏に対する第2回債権者集会を開かれた。そこには、アルフレックスの関係者やRCCの代理人である、中西弁護士、西山氏の破産管財人である森本宏弁護士らが、やってきた。その席上、中西弁護士はなぜか、西山氏の代理人の弁護士が何度か変わっていることについて、「なぜ、代理人が何度も変わるのか、説明してもらいたい」と厳しい口調で西山氏に迫ったという。西山氏は、当初、刑事事件と同じ弁護士が代理人を務めていた。その後、1審で有罪判決を受けて、刑事事件の弁護士を変えた。そこで、民件対応のために、破産事件に明るいというN弁護士を選任した。だが、昨年10月末にN弁護士は突然、第二東京弁護士会を除名処分になったのだ。依頼人から預かった金を返済しなかったことが理由。そこで急きょ、新たなに代理人の選任を余儀なくされ、N弁護士と同じ事務所のW弁護士に、臨時的に依頼した。そして、知人のつてで奔走した結果、債務問題に詳しい、椎名麻紗枝弁護士に昨年12月はじめに引き受けてもらうことができたのだった。椎名弁護士は、これまで数々の破産事件を手掛け、RCCとの債権債務問題では、債務者側に立ち、ガチンコで戦うことで知られている。債権者集会で中西弁護士は西山氏に対して、「なぜ変わったのか」「変わった弁護士の名前を言うばかりでは、変わった理由にはなっていない」と迫ったという。あまりの執拗さに最後は森本弁護士が「それは、債権回収には関係ないでしょうと業を煮やしたように述べ、中西弁護士はとても不服そうに、引き下がった」西山氏の代理人、椎名弁護士に聞くと、こう笑い飛ばす。「確かにしつこく、債権回収には関係ない、代理人について聞いていた。いつもRCCと戦っている私が東京から京都にまで来て、代理人についたから嫌がらせでもしたのかしらね」債権者集会とは、裁判所で、債権回収をどう進めてゆくのかを話し合う場だ。そこには、裁判官もいる。公的なもので税金が投入されている。そこで、まったく関係ない弁護士の選任状況について質問を繰り返すのは、まさに税金の無駄遣い。こういう弁護士を「国策会社」のRCCが雇っているというのは、二重、三重の税金の無駄であることはいうまでもない。
香川県 藤井学園に巣喰う面々
浜田知事の目溢し行政は不作為という犯罪
懲りない面々とは、まさに香川県の学校法人藤井学園の理事長らを指すのであろう。本紙川上の検事総長への告発から児童ポルノ製造容疑で藤井学園の元教師が逮捕された。それでも学園の改革に取り組むどころか居直る始末だ。健全な教育現場を取り戻すためにも、本紙はさらに追及を強めていこう。大寒越えても寒さが続くこの1月に、藤井学園藤井紀子事務局長、随意契約癒着企業マサキ工業田村正廣が、昨年と同じくフランスへ旅立った事を記しておこう。放漫経営を極める藤井学園内部にも、理事長親子の無能経営に異論を持つ者が増えてはいるが、クビの言い渡しを恐れ声を挙げるものは皆無である。しかも、この放漫経営時において、本紙川上の調査では、30%から40%の昇給を一部の職員に行ったという情報がもたらされている。
労働組合の懐柔策、職員の離職防止策の方法が、昇給とは醜悪至極なり、自らの存在そのものが藤井学園の問題の根幹である認識が無いとは、認知力の著しい欠如としか言いようがない。まさに、香川県の恥部と言わざるを得ない。話を変える。マサキ工業田村正廣が丸亀税務署からの追徴課税額が定まってもいない状況で高級車のレクサスRXを購入したということである。さらに、マサキ工業計画倒産時に取り上げられないようにと、他人名義で購入したという情報までも聞こえてきた。既に、国税局と丸亀税務署は、この事実を知っている。本紙川上がタイムズ紙面にてマサキ工業の疑惑や不正を報じているにもかかわらず、マサキ工業田村正廣に、名義を貸した車両所有者は誰であろうか? 最悪、脱税に加担したという可能性があぶり出された場合、容疑(被害)を受けるのは必然である。G工務店の仕事が尽きる状況下で、藤井学園のフランス旅行の同行、成金の体裁を装う為のレクサスの購入とは、あまりにも愚かすぎて筆舌に尽くし難い。さて、香川県総務部総務学事課は、速やかに藤井学園の不法行為を処理する事をお勧めする。
本紙川上は、香川県が藤井学園の行為を黙認、不作為に徹する場合、今年中に事実を表に出す事とする。寒川高等学校の食堂改修工事をマサキ工業が実施したが、今頃、そもそも耐震工事ではないような話が聞こえてきている。以下、公益情報提供者からもたらされた情報を示す。
当初、香川県総務部総務学事課(以降、学事課)溝渕氏と元マサキ工業社員が寒川高校食堂耐震工事に関する申請にて、その当時の寒川高等学校事務長N氏の代わりにメールのやり取りをしていた経緯があった。当時の副理事長は、藤井学園の理事会にて、「寒川高校の食堂改修工事は、耐震構造に問題がある。躯体に問題がある。」という話を元に寒川高校食堂耐震工事は始まった。にもかかわらず、本紙川上に寒川高校食堂耐震工事内情を調査・取材された瞬間に、寒川高等学校に就学する生徒の事を勘案していないマサキ工業田村正廣と藤井睦子理事長、藤井紀子事務局長、古田敏仁常務理事の意思にて「耐震工事」から「改修工事」に変更した可能性も推測される。しかし、改修工事なら、鉄筋の酸化劣化に伴う、梁、柱のクラック(亀裂)は、全く修繕されていないことになる。元々、耐震工事をしていた建物である寒川高等学校の食堂を改修するのであれば、耐震強度を再計算する必要性があるのは当然ではないのか。
本紙川上は、寒川高校食堂の梁、柱のクラック(亀裂)の位置を公益情報提供者から聞いている。本心としては、学事課の目の前で、マサキ工業田村正廣によって隠されたクラック(亀裂)に対して、ハンマーで打検(打音検査)してみたいところである。説明するまでもないが、本紙川上は「一級土木施工管理技士」の資格もあり長らく公共事業に携わってきたが、あの建物がコンクリート打検(打音検査)をしたら「どうなるか」を分かった上で本紙を執筆しているのだ。最後に、本紙川上より藤井学園藤井睦子理事長、藤井紀子事務局長、古田敏仁常務理事、マサキ工業田村正廣に物申したい。事実、本件の内容に関しては、証拠が存在する。証拠は、風化しない。行政が目溢しして不作為と決め込んでいるのであれば、今後も追及のネタとして徹底的に追及を継続するものとする。
大阪の私立高校を乗っ取りか
「岡山のトランプ」のバックは山口組?
「生徒たちには申し訳ない気持ちでいっぱいです。教育現場が反社会勢力に乗っ取られ、金儲けの道具にされようとしている」と涙ながらに訴えるのは大阪市にある、明浄学院高校の関係者だ。明浄学院は、大正時代に開学された女子高。現在は大学も併設する、90年以上の歴史を誇り、関西では「お嬢様」学校として知られている。そんな名門校で「内紛」が起きているという。発端は2013年のことだ。
「2000年に明浄大学(現大阪観光大学)を開学。しかし少子化の影響もあり学生募集は芳しくなく、経営が苦しくなった。そこである医療法人から5億円とも10億円ともいわれる支援を受けることになった。その医療法人も芳しくない噂があった。それ以上にもっととんでもない人物は入り込んだのです」(前出・関係者)その人物の名前は、大山武夫氏。岡山ロイヤルホテルなどを経営する、岡山県の実業家。アメリカの大統領をまねて「岡山のトランプ」と呼ぶ人もいる。支援を口実に、学校現場にまで出入りするようになった大山氏。いつしか、学校の幹部を、JR天王寺駅近くの高級ホテルに呼びつけるようになる。「信じられないような話が出てきたのです。5億円の寄付はするが、明浄学院高校はそのうち廃校にして、土地を売却するというのです。呼びつけられた幹部は、たくさんの無理難題を強要され沈痛な表情でした」(前出・関係者)実業家の触れ込みだったが、トランプ大統領と似ているのか、理不尽極まりない要求が続く。学校法人の理事長は大山氏の息のかかった人物に変更、理事の顔ぶれも総入れ替え。そこで学校関係者たちは大山氏の「素性」を調べたところとんでもないことがわかった。指定暴力団山口組と深い関係にあるのだという。「岡山県にある池田組と懇意だという情報ももたらされた」(前出・関係者)それをもとに、本紙・川上は大山氏について調べてみるととんでもないことがわかった。1993年1月6日、大山氏の名前がニュースに踊った。岡山県警がゴルフ場開発を巡って門木和郎県議(故人)と大山氏と経営していた大武興産に対して車庫法違反容疑で強制捜査。なんと山口組の直参幹部、大石組と池田組まで
家宅捜索されたのだ。当時の毎日新聞の報道によれば〈(大山氏から)乗用車の提供を受けていた山口組系暴力団事務所などを車庫法違反(保管場所に関する虚偽届け出、車庫飛ばし)容疑などで家宅捜索した〉〈(1985年に)池田組(岡山市)の組事務所の敷地を購入。翌年には、鉄骨四階建ての事務所が建ち、大山社長経営の不動産会社が所有している。県警は大武興産が池田組の有力資金源とみている〉池田組に車だけでなく組事務所まで提供していたというのだ。そういう人物が、教育現場を「カネ」と「暴力」で支配しようとしているのだ。池田組に車だけでなく組事務所まで提供していたというのだ。そういう人物が、教育現場を支配しているのだ。池田組は一昨年の山口組の分裂で、神戸山口組に移った。 池田孝志組長は神戸山口組の舎弟頭という最高幹部だ。この問題は当時の岡山県議会でも問題となり〈門木県議や全国最大の暴力団山口組系の池田、大石組への高級乗用車の無償提供と102台分の車庫とばし、不正登記で大武興産社長らが逮捕されました〉と徹底追及を求めているのだ。「山口組とわかりただ震えるばかり。今、別に山口組のような人物が週に1度、学校にきて職員を恫喝。この3月には校長以下16人が辞めるというか、クビ切りで辞めさせられる」(前出・関係者)危機的な状況を迎えている、明浄学院。次号では更なる深刻な状況をお届けする。
2017年1月号
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 今こそ「原発ゼロ」の新党結成
- 世界の注目リニアを汚すな(その2)
- 青山節児・中津川市長の告発は捜査の手に!
- 武藤代議士金銭スキャンダルの裏側
- 麻生副総理に接近を図っていた女詐欺師
- 「脱原発」と「反原発」は選挙向け方便
- 菅原一秀と三反園知事の有権者騙しの手口
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その165)
- 六代目の逮捕で山口組分裂抗争は終焉
- 検挙に勝る防犯なし 「殺人」と「殺人未遂」の捜査の在り方
- 「非弁活動」に抵触か?Ⅱ
- 木村弁護士の補助者・花岡社長の怪しい業務
- 先月号本紙の波紋が自民党に打撃
- 二階幹事長・自民公認の選定に苦慮
- 静岡県が暴排条例違反に目溢し
- 暴力団利用企業に公共工事発注疑惑
- 藤井学園の改革には捜査を
- 浜田県政の不作為が香川の教育を蝕む
- 創刊号は四国タイムズ お陰さまで日本タイムズは満25歳
国滅ぶとも正義は行わるべし 今こそ「原発ゼロ」の新党結成
日米「永遠にトモダチ」慰霊式典に出席の日系元米兵、日米両首脳と握手し感涙
これは先(12)月28日付の産経新聞の大見出しである。
続けて記事も追ってみる。
《「日米関係は永遠のトモダチであってほしい」。米ハワイ・オアフ島を訪問中の安倍晋三首相がオバマ米大統領とともに戦没者に哀悼の意を示した27日(日本時間28日)、両首脳が演説した真珠湾のキロ埠(ふ)頭(とう)に招待されたハワイ出身の日系2世で元米兵のハーバート・ヤナムラさん(92)は、2人と握手をした感激で目に涙を浮かべた。
「命ささげ栄誉」
「命をささげて戦ったから得られた栄誉。こんなに偉い人たちと握手をしたのは初めて。とてもうれしく思います」。旧日本軍の攻撃で沈んだ戦艦の真上に建つ追悼施設「アリゾナ記念館」が見えるキロ埠頭。演説を終えた両首脳はヤナムラさんら元米兵に歩み寄り、優しく握手を求めた。
75年前、ヤナムラさんは日米開戦後のジャパニーズ・アメリカンに対する偏見や差別をなくすため、志願兵となった。…》
安倍晋三首相は「日米は永遠にトモダチ」の意味をどう捉えているのだろうか。
ヤナムラさんは当時、熾烈を極めた沖縄戦では洞窟に立てこもる住民に日本語で投降を呼びかけ、約1500人もの日本人の命を救ったというではないか。
ならば、3・11の福島原発事故当時、「トモダチ作戦」で日本人を救援しようとロナルドレーガンに乗船していた若き元米兵にも、安倍首相は優しく握手を求めるべきではないのか。
アメリカの法律関連ニュースサイトによれば、
《東日本大震災で救援活動「トモダチ作戦」に従事したアメリカ海軍の兵士らが、福島第一原子力発電所の事故が原因で被ばくしたとして東京電力に損害賠償などを求めている問題で、この連邦地裁は10月28日、訴えを退けるよう求めた東電の主張を認めず、訴訟を継続する判断を示した。訴訟は日本ではなく、同州の裁判所で行うことも認められた。》
要するに、この訴訟はアメリカのカリフォルニア州サンディエゴの連邦裁判所で行われている裁判なので、訴訟には次期アメリカ大統領のトランプ氏も必然的に影響力が及ぶ。先で東京電力は訴訟に負け、莫大な損害賠償額を請求されるのではあるまいか。
ロシアのプーチン大統領ともトモダチ、アメリカのオバマ大統領ともトモダチ、この1月20日にアメリカ大統領に就任するトランプ氏ともトモダチ。大変に結構な話である。
日本の国土と国民を守るためには、日本の首相としてそれだけのしたたかさを持ち合わせていなければならないのは本紙川上にも理解できる。
ただ、相手国が安倍晋三首相の「トモダチ」をどう理解しているかは別問題である。
アメリカのトランプ新大統領、ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席との外交上の基軸を間違えると、日本は孤立を免れず国民に不安な焦燥感を抱かせるだけではないのか。
ここで「トモダチ」の意味を深く理解するために、昨年の5月28日付産経新聞にも目を通そう。
《トモダチ作戦での被爆を訴える元米兵と面会した小泉純一郎元首相「素人の私でも病気の原因は放射能だと感じる…」
小泉純一郎元首相(74)が5月中旬、米カリフォルニア州サンディエゴ近郊を訪れた。東日本大震災の「トモダチ作戦」の活動中に東京電力福島第1原発事故で被ばくしたとして、東電などを相手取り、損害賠償訴訟を起こした原告の元米兵らと面会するのが目的だった。元米兵らはいずれも体調不良を訴えている。》
「日米は永遠にトモダチ」と言うのであれば、福島の原発事故で、東電の清水正孝元社長が「炉心溶融の隠蔽」した未必の故意を立件して、政府が「トモダチ作戦」に従事して被爆した米兵に損害賠償する知恵はでないものだろうか。もちろん損害賠償を政府が出すのであれば、即刻「原発ゼロ」の方針を安倍晋三首相は打ち出すべきである。
兎に角、小泉純一郎元首相が掲げる「原発ゼロ」の新党を結成すべきである。
世界の注目リニアを汚すな(その2)
青山節児・中津川市長の告発は捜査の手に!
トランプ氏がアメリカの新大統領に就任する今月は、世界の情勢が大きく変わる分岐点といえよう。日本も島国であったからこそ許され(通用し)てきた従来型の政治手法は通用しない時代に突入する。
本紙日本タイムズの役割は、日本の進むべき方向性に影響を与える一石を投じる、すなわち先陣を切ることである。
さて、ここで本紙先月号のリード文をおさらいする。
《本紙川上が告発人となって先(11)月30日、岐阜県中津川市の青山節児市長を最高検察庁検事総長宛てに告発した。世界が注目する国の威信をかけたリニア事業に工事途中で水を指すわけにはいかないではないか。》
安倍政権の独走・迷走・暴走で混乱している政界に一石を投じて、玉石混淆の政治家の仕分けが必要。それには、
犯罪事実を法に基づいて適正に処理する捜査機関に登場願うしか方法はないではないか。
また、宗像紀夫・内閣府参与(元高松高検検事長)が言った「検察の改革は不十分」から検察の信頼を回復するためにも、ここは捜査機関である検察や警察の出番であることだけは間違いない。
要するに、日本の背骨を取り戻そうということだ。
最高検察庁検事総長と岐阜地方検察庁検事正宛てに発送された11月29日付の告発状は、12月1日に配達しましたという証明書が郵便局から本紙の手元に届いた。
12月9日夕方、岐阜地検から本紙川上に電話があった。
「告発状の内容はそのままで、岐阜県警察本部捜査二課長宛てにも提出して下さい」
「もちろんです。そういたします」
早速、本紙川上は翌10日には同じ内容の告発状を岐阜県警察本部捜査二課長宛てに発送した。もちろん速達・配達証明付きで、12月11日に配達しましたとの証明書も本紙の手元に届いたのである。
なぜ本紙川上がここまで詳細に告発の経緯を記すのかは、分かりやすく言えば、捜査機関に対して政治的な横槍が入らないよう活字にしておく必要があると考えたからである。
だってそうでしょう。中津川市の青山節児市長の親分は安倍政権の自民党選挙対策委員長の古屋圭司衆議院議員なのだから。
本紙川上は12月11日夜、岐阜県中津川市に入った。翌12日の朝9時過ぎからは中津川警察署や中津川市役所を訪ねたのである。議会事務局には議長も副議長もいなかったので若森主査に日本タイムズ12月号を手渡し告発の大義を説明。続けて市長室に青山市長を訪ねたが来客中、副市長にも面会を求めたがやはり来客中とのこと。しかたなく、伊藤恵之市長公室長と立ち話をした。
公室長「インターネットでウチの記事を見たが(事実を)確認もせずに書いたらダメでしょ。…」
川上「市長に確認したかどうかについては、すでに市長を告発しているので(事実の確認については)捜査機関にまかせましょう」
と答えるに止め、こう続けた。
「皆さんの人生は、中津川市の職員として一生の人生設計がある。市長は選挙で選ばれる人。告発によって捜査が入れば市長をかばって新たな犯罪(証拠隠滅など)を引き起こさないようにしてほしい。
中津川市民のために頑張りましょう」
武藤代議士金銭スキャンダルの裏側
麻生副総理に接近を図っていた女詐欺師
兜町で悪名を馳せた生田澄子女史
かつて“危ない上場企業”の乗っ取りで悪名を馳せた金融業者が、ここに来て政界の裏側で暗躍している事実が浮上して来ている。
金融業者「いくた」(東京都中央区日本橋本町。金融免許持つも実態は闇金)を経営していた生田澄子女史(65)がその人。現在は「関」と名乗っている。
生田氏は10年ほど前、「メディア・リンクス」、「モック」など経営不振に陥った上場企業に資金援助するなかで経営権を取得。なかでもモックに関しては、投資事業組合を通じて10億円の第三者割当増資を引き受け話題に。しかし、両社ともほどなく上場廃止。その後、生田氏は同界隈でその名を聞かなくなっていた。
その生田氏の名前が久しぶりに出て来た。
15年8月、自民党の武藤貴也衆議院議員(37。滋賀4区)の金銭スキャンダルを『週刊文春』が報道。同議員は知人に未公開株の購入を持ちかけ計4100万円を政策秘書の口座に振り込ませたものの、未公開株を購入せず、一部が未返済になっているという内容。結果、同議員は自民党を離党して無所属に。
政策秘書を通じて工作。見合いまでセット
生田氏の元知人が告発する。
「当時から、主導したのは政策秘書だった宮崎資紹ではといわれたが、その宮崎は武藤先生の前、久間章生元防衛相の秘書をしていた。その時分、生田の腹心で、元々はパチンコの裏ロム師の加福も久間事務所に出入りしていて2人は懇意に。裏で仕掛けたのは生田だったんです」
その傍証を本紙は得ている。この証言に出て来る加福とは加福秀敏氏(63)のこと。冒頭で上げた生田氏経営の金融会社いくたの元取締役。その加福氏は現在、「丸全産業」(東京都港区)という会社の代表を務める。そこに生田氏も常駐。悪名高いため、生田氏の代わりに加福氏が表に。その丸全産業の預金通帳コピーを本紙は入手しており、例の金銭スキャンダルの少なくとも2年ほど前から同社と武藤事務所、そして宮崎氏(ただし振込名義は「ミヤザキトモツグ」)が金銭のやり取りをしていたことを確認しているからだ。
「生田は武藤先生を完全に操るべく、見合いまでさせています。相手は、乗っ取った福岡の医療法人で事務員をしていた屋宜という超美人。生田グループのメンバーのなかに花田というジゴロがいるんですが、その女にされた挙げ句のことです。もっとも、不成功に終わりましたが」(同)
麻生副総理のパー券500万円購入。クラブ接待も
生田氏の真の狙いは、可愛がっている武藤議員の親分・麻生太郎副総理に食い込むことだったようだ。
「そのため、生田は麻生氏の政治資金集めパーティー券も500万円分買ってあげています。私もそのうちの1枚をもらって出席したんですから」(生田氏の関係者)
別の関係者によれば、生田氏らは東京・銀座の馴染みの某クラブで何度も武藤氏を接待。その席に麻生氏が顔を見せたこともあったという。
「武藤氏だけでなく、麻生副総理まで顔を出すもんだから、クラブ側はすっかり加福を信用。加福はそのクラブで宮崎元秘書と親しかった『ヤマックス』幹部も接待。そうした分をツケにした挙げ句、約1500万円未払いにしています」(前出・生田氏の元知人)
ヤマックス(熊本市)は九州最大のコンクリート2次製造メーカーでジャスダック上場。実質、生田氏の会社・丸全産業は3・11大震災後、除染作業員の派遣を行う。その延長線上で、被災地に使う採石を採石場から運ぶ仕事を請け負っていたが、それはヤマックスの口利きが功を奏してのこと。もっとも、生田グループは当初からまともに仕事をする気はなく、機会があれば詐欺するために仕事をやっているにすぎないためトラブルが絶えず、ほどなく切られているそうだ。
合田一家総長逮捕の裏側でも暗躍
ところで、約10年前、“危ない上場企業”を食った際、背後に暴力装置を持つとも噂された生田グループだが、その真偽はいまひとつ不明だった。しかしながら、ここに来てその密接な関係も露わにななって来ている。
16年1月、指定暴力団「合田一家」(山口県下関市)の末広誠総長らが競売妨害容疑などで逮捕された。
市内の建設会社「佐藤建設」が経営不振(後、破産)で所有する土地を差し押さえられ、競売にかけられそうになったので、同地に末広総長名で虚偽の抵当権を設定したというもの。
「実は問題の土地は、生田グループメンバーの青木なる企業舎弟が1億円出してやり、佐藤建設に所有させたもの。生田グループは同地に有料老人ホームを建設し、介護保険料の水増し、入居者から再生医療で高額医療費を分捕る計画を立てていたようです。その上で、いろいろうまいことをいって佐藤建設から実は投資した1億円以上のカネを抜いていた。それで仲違いしたところ、生田グループが暴力装置を出して来たため、それに対抗すべく合田一家に頼ったのが真相」(事情通)
その事情通によれば、生田氏の元夫は九州の某指定暴力団組員。その縁で、現在も同組と親しい関係にあるという。
本紙が入手した有料老人ホームの計画書によれば、4階建て70室。月額利用料は15万5000円。13年9月竣工予定だった。経営主体は「浩然会グランドステージ」。同社代表には生田グループのメンバーK氏の親族が就いていた(もっとも、後にK氏は裏切られ3500万円詐取されている模様)。
「浩然会」乗っ取り。頓挫した有料老人ホーム計画
そして、その親会社は医療法人社団「浩然会」(福岡市博多区)で浩然会グランドステージと同住所(当時)。
生田グループが乗っ取ったという医療法人はここ。
前出の佐藤建設、浩然会と丸全産業との間でも、本紙が入手した前述、丸全産業の通帳記録を見ると、こちらは何千万円単位のやとりとがあることでも明らかだろう。
浩然会は福岡市内で美容整形外科「NTクリニック福岡」(自由診療)、内科・循環器科の「次郎丸医院」の2つを経営していたが、後者は閉院。また、浩然会の法人登記簿を取ると約124万円の債務超過(2011年末)になっていることでも経営が苦しいことがわかる。
「生田グループはここに資金を貸し付け、診療報酬を担保に取り、同病院を乗っ取ったんです。そして、それを期に有料老人ホーム建設を計画。それで詐欺を働くことを考えていたわけです」(同)
もっとも、この計画は頓挫したからといって、生田氏は懲りている様子はないようだ。
「頓挫で用なしになった『浩然会グランドステージ』は『アイテック産業』に社名変更(13年12月)、住所を東京に移し(同)、いまは外食産業への人材派遣を行っていますが、ここでも違法なことをやっています」(事情通)
そうかと思えば、鈴木宗男元代議士の力を借りて農業法人を設立し、また詐欺行為を働こうとしているとの情報も。
「その農業法人で障害者を働かせ“補助金”を詐取するというものです。
ともかく、生田と鈴木さんが親しいのは紛れもない事実。何度も、鈴木さんが1人で、港区内の丸全産業の事務所に来て打ち合わせしていたところを目撃しています。それから、香川県高松市に『南大地』(16年9月設立)という農作業の受託会社がありますが、ここが生田の影響下にあるのも間違いありません」(別の元関係者)
本紙が得た情報では、生田グループは四国の指定暴力団S会との間でも、関係者から不動産詐欺をしてトラブルに。また、韓国投資家からも、投資詐欺で10億円ともいわれる資金を集めたとして、私的な「指名手配書」を撒かれている。
「脱原発」と「反原発」は選挙向け方便
菅原一秀と三反園知事の有権者騙しの手口
「反原発」で当選した三反園鹿児島県知事“堂々の変節”
《…三反園氏は、立候補を予定していた反原発団体代表、平良行雄氏(57)と政策調整をして一本化を図る。伊藤前知事による原発再稼働受入れ表明について「拙速で問題があった」と批判し、原発の安全性や避難計画の妥当性を判断する検討委員会の設置を提案。無所属ながら民進、社民系の支援を受けて、自民系が推す伊藤氏を破った。…》
これは「サンデー毎日」の1月1日号。「反原発」の公約を掲げて鹿児島県知事に当選した三反園訓氏の変節ぶりを記事化した内容である。
続けてみよう。
《…「『候補の一本化がなければ伊藤氏を利することになる』ということで、鹿児島市のホテルで双方の支持者2人を交えた4人で会いました。検討委については事前に三反園側から提案があり、『メンバーに入ってほしい』と言われた。だが今に至るまで要請はなく、漏れ伝わってくる話では、委員に反対派を入れないだろうということです」
原発の問題点の公平な議論のため、検討委のメンバーに賛成・反対双方を登用するのは当然だが、三反園知事は議会中、人選を明らかにするよう求める質問に対し、「(反対派を入れることを)約束したかどうか記憶には定かでない」…》
ここで、6カ月前の本紙6月号[「脱原発」の公約違反は偽装表示菅原一秀のソープランド嬢は8万2千4百円か?]に目を通そう。
《…日本の将来に深く関わるはずの背骨を構成する権力者のポストに、詐欺師や事件師が座るのを報道に携わる本紙としては放置できないではないか。(中略)「脱原発」で当選。その後、原発再稼働の経済産業省副大臣とは消費者を騙す虚偽表示とはこのことだ。》
要するに「脱原発」を掲げて当選した菅原一秀代議士と「反原発」の三反園訓鹿児島県知事の騙しの手口は同じということだ。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その165)
六代目の逮捕で山口組分裂抗争は終焉
《東京都世田谷区で2000年12月、会社員宮沢みきおさん(当時44歳)一家4人が殺害された事件は30日、未解決のまま発生から16年を迎えた。現場となった住宅前では献花式が行われ、警視庁の捜査幹部らが犯人逮捕を改めて誓った。(中略)
献花式後、高田浩捜査Ⅰ課長は「家族が安全に暮らせるはずの家を襲った犯人を許してはならない。必ず検挙するという強い気持ちで捜査している」と話した。》
これは先月の平成28年12月31日付読売新聞。
そうか、宮沢みきおさんは44歳の時に殺されたのか。
そうなれば、平成9年(1997年)11月29日、本紙川上の家族が五代目山口組若林組川原豪組員から拳銃で5発(最後の弾は暴発)も発砲された事件と、平成18年3月7日に六代目山口組二代目若林組森裕之組員から拳銃で襲撃された事件はどうなるのか。
検挙に勝る防犯なし 「殺人」と「殺人未遂」の捜査の在り方
本紙川上は警察の捜査の在り方・捜査放棄に不満である。
だってそうでしょう。
宮沢みきおさん家族は平成12年(2000年)12月に殺害された。
一方、本紙川上の家族は平成9年(1997年)11月29日の夜、家族団欒の居間に向けて殺しの道具である拳銃を5発も発射された。幸い5発目の弾が暴発し犯人の川原豪は右手首を損傷したためそれ以降の襲撃を断念せざるを得なかった。
これは、香川県警腐敗警官が癒着していた若林組に拳銃トカレフを提供して発生した殺人未遂事件。その後、捜査は放棄され、事件は一方的にそもそもなかったものとして取り扱われた。そのため、平成10年、平成11年には同じ若林組関係者から暴行事件や脅迫事件が発生。平成12年1月には、本紙川上が運転する家族同乗の車も若林組山中敏勝組員から鉄パイプで襲撃されたが、この事件も捜査放棄どころか3人の替え玉を犯人に仕立てて事件を闇に葬った。
こういう警察の曖昧な恣意的捜査が展開されたため、平成18年3月7日夜には六代目山口組の司忍組長までもが(教唆)絡まって本紙川上の殺害計画が実行されたのである。もっとも六代目山口組二代目若林組森裕之幹部が回転式拳銃で殺害計画を実行した襲撃も、天の助けか未遂に終わった。現在、実行犯の森裕之は懲役15年の刑で宮城刑務所に服役中である。
要するに本紙川上が言いたいのは、平成12年に発生した世田谷一家殺害事件の未解決事件に取り組む捜査の在り方と、平成9年から繰返し発生する本紙川上の家族が巻き込まれた命に関わる未解決事件に対する捜査の在り方は不公平ではないのかということだ。
殺害されたら熱心に捜査を展開するのか、殺害が未遂に終われば、繰返される事件の捜査も放棄して闇に葬るのかと、捜査の不公平を、声を大にして言いたい。
本紙川上が絡まる一連の事件を解決すれば、六代目山口組の分裂抗争事件は終焉するのは間違いない。
なぜなら、原点回帰の当事者である三代目山口組田岡一雄組長の願いは、兄弟喧嘩をしないように山口組という組織を継承して欲しいであるはずだからだ。
本紙川上が不思議でならないのは、日本のマスコミの真相に迫る取材の関心の対象である。
ここで、山口組の広報誌ともいわれる週刊実話を覗いてみよう。
《分裂から1年以上が経過し、両山口組を最前線で追い続けた記者の取材メモは500ページにも及んだ。そこには当時、記事にできなかった事件に関する証言や現場の様子、水面下で起きていた対立状況が記されている。今だからこそ書ける事件の核心を明かす!》(1月5・12日合併号)
週刊誌やマスコミから本紙川上が六代目山口組二代目若林組から襲撃された事件について取材されたことは一度もない。両山口組を最前線で取材したメモが500ページもあるのなら是非、本紙川上の未解決事件(私的単独襲撃のみで立件)の真相解明にも協力してもらいたいものである。
「非弁活動」に抵触か?Ⅱ
木村弁護士の補助者・花岡社長の怪しい業務
㈱整理回収機構(RCC)が、京都市の㈱アルフレックスに対し債権者破産の申し立てをしている事件を前号にお伝えした。
アルフレックスの保全管理人となった木村圭二郎弁護士が帯同してきた「㈱リアッシュ」花岡範明社長。破産開始手続きに基づく法的な管理。
2016年10月26日に木村弁護士が京都地裁に提出している「報告書」によれば10月18日にアルフレックスに保全管理命令が出され、木村弁護士は、補助者らを引きつれて、京都市のアルフレックスに赴いた。当初は入室を断られたとして
〈保全管理命令の効力を説明し、債務者の財産の管理処分権が当職に帰属すること、債務者従業員も保全管理人である当職の指揮下にあり、その職務の執行を妨害してはならないことを説明〉
その結果、本社に入室して、管理業務を遂行できるようになったとしている。
それは、法的な強制力のある手続き上であることをアルフレックス側が理解したためである。
「最初は弁護士だとかいろいろ言ってましたが、初めてのことでよく理解できません。どの会社でも簡単に部外者を入れるわけがない。話を聞いて、法律に基づくものだとわかったので、入ってもらった。それを報告書では『入室を拒んだ』と書いています。こちらに悪い印象を与えたいんでしょうか。そして弁護士以外にも素性がわからない人が何人もいたことに驚きました」(アルフレックス関係者)
それが、花岡社長を筆頭とする「補助者」たちだった。その後、アルフレックスの幹部が呼び出された。その時木村弁護士と保全管財代理人、木澤圭一朗弁護士、そしてなぜか花岡社長が同席した。
「2人の弁護士はわかるがなぜ、民間人の花岡社長が同席するんでしょう」
その場に呼び出されたアルフレックス幹部はそう訴えた。だが、木村弁護士は
「保全管理で全権は私にあります。これまで花岡社長は破産事件、手続きに何度もかかわっている実績がありますから」
と意味不明な理由を述べるも客観的な説明はなく、アルフレックス側の異議を却下した。それでも、納得できない、根拠を示せと食い下がったが、木村弁護士は「全権がある」の一点張りで押し切った。
その後、アルフレックス側の不信感をさらに増幅させる出来事があった。前出の「報告書」でも、金庫の番号や会社のカギを引き渡すように、木村弁護士は申し向け、アルフレックスは従った。その場にも、花岡社長はいたのだ。
「弁護士なら、もし社会正義に反すること、法に触れることなら、すぐに懲戒申し立てなど異議をとなえることができる。しかしただの民間会社の花岡社長。金庫には、会社の経理関係の書類など、重要なものが入っています。それをライバル社に横流しなどされたらどうなるのか。花岡社長は、ただの民間人ですから、警察か裁判所に訴えるしかない。すぐには何もできないのです」(前出のアルフレックス幹部)
そして、アルフレックス幹部は破産手続の書類を見て驚いた。会計書類が複数添付されていたのだ。先の「報告書」にも〈(株)アルフレックス18期資金繰り表〉という一覧がついていた。
取引のあるどの金融機関から収入や支出があるか書かれているもの。これをみれば、口座のある金融機関がわかる。会社にとっては機密事項だ。
またアルフレックスの代理人はこうも言う。
「弁護士だけで十分できる。
なぜ補助者が必要なのか、理由が分かりません」
アルフレックスが、花岡社長への不信感は増幅するばかり。
木村弁護士は「報告書」でもその点について
〈いわれなき非難〉
と反論するも、花岡社長の業務について
〈その適正性が問題となったことは聞いたことがない〉
と申し述べるばかりで、問題がないとしているのだ。何ら、合理的な説明はないのである。
ただの民間人である「補助者」が何をするのか、明確でないという。前号でも書いたように、足利銀行の関係で経営破たんに追い込まれた栃木県の柏屋ホテル。
その破産手続きでも弁護士が「補助者」を連れて乗り込んだことで問題となった。それは国会の委員会でも、質問されるほどだった。
弁護士と補助者は、柏屋ホテルで1泊、宿泊してしゃぶしゃぶフルコース16950円を堪能。だが支払いはRCCの規定の1万円にしろと値切ったのだ。
「普通の会社の人間がうちのホテルの財務諸表だとか帳簿に目を通す。破産管財人だとか、弁護士なら仕方ないがいったいなんだと思いました。おまけに、宿泊した時です。うちは温泉ですから入湯税が必要。請求すると『払わない』というのです。税金ですよ。この人たちはどうなっていると思いました」
と当時の経営者はそう話していた。
そして「補助者」には当然、報酬が支払われる。それは回収した金額をまとめた「破産財団」から支出されることになるのが一般的という。
そうなれば、債権者に充てられる回収が少なくなることになる。
「補助者は来ていますが、パソコンをカチャカチャさせるばかりで特別なことは何もしている様子はない。
なぜ来ているのかわかりませんね」
とアルフレックスの関係者はあきれる。
破産手続きを隠れ蓑にした、弁護士と補助者の「ビジネス」ではないのだろうか?
先月号本紙の波紋が自民党に打撃
二階幹事長・自民公認の選定に苦慮
先(12)月号本紙、
「二階幹事長パーティ欠席の意味『佐藤ゆかり』の渡り鳥選挙は自民に不利」の波紋が広がっているようだ。
先月の中ごろから、読者やマスコミから「週刊新潮を読みましたか」や「週刊新潮に出てますよ」とかの電話が何本か入り出した。
中には、匿名希望で自民党二階派の事務総長である江崎鉄磨代議士を擁護する電話まで入ってきた。この電話の趣旨は、佐藤ゆかりの不倫相手だった江崎洋一郎と誤解されて困っていると、もう一つは、「自己の土地資産を所有しながら『該当なし』で虚偽報告」との本紙記事は間違っているとの話で、穏やかな抗議であった、
本紙川上も突然の電話であったため、要領を得ない返辞に終始し、お互いに顔を会わせコーヒでも飲みながら話をしましょうと電話を切った。
匿名電話の主は、電話の会話中に江崎鉄磨議員の秘書である若山だと名乗ってくれた。
そうか、そんなに今回の12月号は影響が出ていたのか。
大阪11区・枚方市の政界渡り鳥「佐藤ゆかり」
早速、「週刊新潮」の12月29日・1月5日新年特大号を購入した。
見出しは、
「来るもの拒まず『二階派』がたった1人拒んでいる『佐藤ゆかり』」とあった。
なるほど、さすがは週刊新潮だ。見出しの付け方が読者にも分かりやすいし、判断しやすい。
《「誰でも派閥に入れていいというものではない。悪貨が良貨を駆逐するのであれば、私は派閥を辞めます!」
12月8日、永田町で開かれた二階派の会合で、こう啖呵を切ったのは愛知10区選出、派閥の事務総長を務める江崎鉄磨衆院議員(73)。同席した議員が言う。
「突然で場が凍りついたよ。ただ、佐藤ゆかりさんの派閥入りのことだとピンときた。以前からうちにも来たかったからみたいだから」
佐藤氏が二階派に入りたいのには、自身が抱える窮状がある。(中略)
彼女は大阪11区選出。地元の大阪府連関係者は、
「業者から佐藤さんに渡った200万円を巡って、前府議の出来成元さんと地検への告訴合戦となった。11月、不起訴となりましたが、地元市議もそっぽを向いてしまったので、次の選挙を戦えるわけがありません」
で、無派閥の彼女が打った一手が、大派閥への擦り寄りだった。(中略)
なぜ、江崎鉄磨議員がそんなに怒っているのか。
「佐藤さんと親しい愛知の市議が、彼女を鉄磨さんの後釜として擁立する動きを見せているからです。さらに、鉄磨さんには異母弟の江崎洋一郎という元衆議院議員がいて、かつて彼女との不倫関係が取沙汰されたこともありました」(同)
その模様は10年前に本誌が“神楽坂不倫デート”として報じている。
「鉄磨さんはその一件に全く関与していないのに、同じ苗字というだけで、二度と関わりたくないと思っているのです」(同)》
なるほど、そういう経緯があったのか。それなら江崎鉄磨衆議院議員の若山秘書が、穏やかな抗議をしてきたのも頷ける。
愛知10区・二階派事務総長「江崎鉄磨」の虚偽報告
先(12)月22日15時06分、突然、江崎鉄磨衆議院議員若山秘書から電話があった。先の電話から10日余り経った抗議は強烈だ。
「日本タイムズをインターネットで見て地元から問い合わせが来る。虚偽報告と書かれた記事をなぜ削除してくれてないのですか。資産に関する報告書には会計事務所が厳重に目を通して、それを届けてるので虚偽報告ではないはずです。
鉄磨先生は一宮市時之島に住んでいる。一宮市印田通に住んでいるのは息子です。40にもなった息子ですから、鉄磨先生とは関係ないでしょう」
今度の抗議は強烈で、本紙川上が顔を合わせてコーヒでもやりましょうとの誘いにも一切応じない。この抗議は20分も続き、削除しないなら法的手続きも辞さないと、いわば脅しのセリフまで出た。
その後、何回か電話があったが無視していると、こんなメールが入っていた。
・あまり気持ちのよろしくないお話でしたので、資産報告書を取り寄せました。自宅の時之島の他に、ご指摘の印田分も記載されておりました。
・先程、ご子息の所有ではと申し上げましたので、届け出通り議員本人の資産であることを確認しましたのでご一報します。若山
二階派の江崎鉄磨事務総長は息子から家賃は取っているのかしら。これ虚偽報告です。
静岡県が暴排条例違反に目溢し
暴力団利用企業に公共工事発注疑惑
静岡県宇久須市にある丸協組が民事再生法を適用中に暴力団関係者から融資を受けていた件で本紙が記事にしているが、静岡県が公共事業の入札で丸協組に落札した事実が発覚した。平成28年度(第28・S5101・01号)安良里浜川県単災害緊急整備工事を11月6日に丸協組が落札。
県の公共事業は税金から支出されているのに、このような黒い疑惑がある丸協組になぜ落札されたのか?静岡県が丸協組の実態を知らずに落札していたのならこの機会に改めるべきだ。
国土交通省中部事務所が発注している赤城北の残土の受け入れについても、丸協組は事業に参加している。暴力団に利益供与を行う企業が公共事業に堂々と参加して関わっていることは言語道断だ。
また、丸協組の山本会長は下田税務署の調査が入った時、知人のA氏に対し、A氏への入金は借金の返済だと口裏をあわせてくれと脱税の協力依頼した事が、本紙の取材でも明らかになった。
静岡県から公共事業を受注している企業が、脱税を行っているとなれば以ての外だ。
丸協組が暴力団関係者に大成建設の事業の話をネタに融資の依頼をしていた事実も本紙の取材で明らかになっている。住吉会幸平一家の幹部にも話を持ち掛けていた事も判明。
実際には融資に至っていないが、民事再生法の最中に暴力団関係者に融資を頼みに行く企業があるとは驚きだ。丸協組山本会長の公共事業参加意識の欠如というか、暴力団との関連を指摘すれば建設業法違反の疑いも濃い。
民事再生法で借金の整理をして債権者を泣かせ、暴力団に利益供与までして脱税、まさにブラック企業でないか。
藤井学園の改革には捜査を
浜田県政の不作為が香川の教育を蝕む
昨年12月に、本紙川上が永田町の事務所から香川県総務部総務学事課に藤井学園寒川高校の食堂耐震工事に関する点検の進捗状況を携帯電話にて行った。その際、学事課は、「福祉課で建築に詳しい人間に確認をさせた」と発言し、全くもって寒川高校の食堂は問題が無い旨の発言を行った。実はその時、本紙永田町の事務所には、公益情報提供者が来社しており、本紙川上と公益情報提供者が同席の上、学事課の発言をスピーカーホンで聞いていた状況であった。
学事課が発言した「福祉課で建築に詳しい人間に確認させた」とは、どういう意味であるか本紙川上は全く理解ができない。何故に福祉課がここで出てくるのか、建築に詳しいとは、有資格者であることなのか、サッパリ理解不能である。まぁ学事課の言い逃れであるのは分かっている事ではあるが、この発言は行政機関としては余りにも頂けない不作為という犯罪行為である。よって活字として、この場に残させていただく事とする。その電話にて、本紙川上は、学事課に対し非破壊検査による「筋交いの有無」を確認しろと強く説明した、もし、適切な確認行為を学事課がしなかった場合、責任は徹底的に追及せざるを得ない。なぜ耐震工事をしなければならないのか。学事課はこの問いに真摯に向き合うべきだ。
ここで、学事課も知っておいた方が良いと思われる情報を公開する。マサキ工業有限会社が、本年1月末をもって、G工務店の下請けから切られる事となった。事の始まりは、G工務店の下請けであるマサキ工業が「ある建築物」でコンクリート施工をミスし大穴を開けたことが発端である。施工ミスが問題なのではない、人間がする工事においてミスが発生する事は回避しようがない。本紙川上が掴んだ情報では、マサキ工業の代表である田村正廣が、社員からの施工ミスの報告を受けても元請けへの謝罪対応をせず放置していた事が露呈し、元請けであるG工務店の信用を無くしたようである。まことに自業自得な事件である。
そもそも、単なる人夫貸し企業であったマサキ工業が学校法人やゼネコンとお付き合いできる状況を作ったのは、F氏の後押しのおかげであった。残念ながら、マサキ工業田村正廣の不手際にて、後押ししてくれたF氏の顔に泥を塗った形となったようだ。