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山口組に使用者責任か オペレーションが時効の壁検討

次から次に!オペレーションの白刃が斬り込んでいく。
暴力団から警察へ。警察から行政へ。ターゲットは時々刻々と追い詰められていく。

このところのオリーブ・オペレーションの斬り込みは確かに時を経る毎に高揚を見せている。これまでは静かに、密かに潜行していた捜査網だった。まるで暗闇のなかで狼が獲物をひとつづつ倒していくような、そんな静謐の構えを見せていた。

ところがここに来てそんなやり方を覆すような表だった動きを見せ始めているのだ。

「もうこのことは繰り返し申し上げているから、敷衍された情報としてわれわれは認識しているのです。特に、四国タイムズの記者、読者の方々には、その色合いが強いということも先刻承知なわけです。

本紙川上を襲撃した拳銃そうです。この大がかりなオペレーションは、いわゆる川上事件=i※オペレーションのなかでは、この言葉が既に定着してこう呼ばれている。二件の銃撃事件、二件の襲撃事件を総称したのがこの言い方となっている。故に、この言葉のなかには、都合四件の重大事件があり、そのほか連鎖して起きている諸般の事件を含めてこう言う名称となっている。このような名称が使われるのは、当局においては珍しい。個人の名前が冠せられるのは多くはない。それだけ当局がこの複数の事件に重大なる関心と解決への意志を見せている証なのだ。=筆者注)この、そう、この国で起きた異常極まりない銃撃事件が、われわれの意識を根底から喚起した、ということです。このことは今さらあれこれいう必要はありませんね?私達は、この川上事件の全容解明に血道を上げています。それはもうここ数年を跨いでいます」。

表立つオペレーションの動き 川上事件≠ェ持つ意味

こういうのは本紙ではおなじみになった感のある、司直首脳である。オペレーションの陣頭指揮を執っている強面だ。オペレーションのキッカケが、いわゆる川上事件≠ノあることを首脳は何度も繰り返す。これは彼らにとっての原点回帰だという。

臼杵純一・土草俊二らの偽装調書「原点回帰をすることで、緩んだ箍(たが)を締め直す、ということもできますし。まあ、それだけ川上事件≠ェ重大極まりない、ということの裏返しでもあるわけです。わたしもオペレーションの方向性に行き詰まった時に、いつも出すのは、川上事件≠フ調書や資料です」。

それだけ、川上事件≠サのものは、気を引き締めるために必要不可欠なアイテムになっているということであろう。

「川上事件≠フ資料をひっくり返して熟読します。何回も読み返したはずなのに、いつも新たな発見が出てくる。例えば、です。この調書はどこかなにかが欠けている。こんな重大な事件が起きているのに、何故、その当時はこのような調書しか出て来ないのか。穴だらけではないか。臨場感がまるでないではないか。おかしい…。そもそもこの調書は誰が書いたものか。

こんな連想が次々に湧いてくる。そこでハッと気付くのです。そうか、ここにいわゆる不良司法警察官が関わっているのか。早速当時の県警組織を紐解くのです。

他には、『こんな調書が出来上がるはずがない』。どういうことかお判りになりますか?そうです。さっきも言いましたが、臨場感、もっといえばそこには現実感がまるでないのです。それは長年現場を管理してきた私から見ればそういうのはすぐに判るのです。内部監察からの報告なくても、それは判る。『ああ、これは(調書を)でっちあげたな…』、同じように当時の組織図を眺め直す。いろいろな答えが当時からの川上事件<tァイルには隠されているのです。

そこからさらに真相究明への思考が高まっていくのです。『彼ら不良司法警察官は一体何のためにこのようなでっちあげやデタラメあるいは虚構を調書に重ねていくのか?』こんな思考の果てに、暴力団やあるいは行政の腐敗に辿り着いていくのです」。

この首脳は、ある意味、川上事件≠ゥらもう一度初心に返った捜査手法の原点を掴み取っていくことが、往々にしてあることに気付かされるという。

「その意味ではやはり日々精進といったところです」。

時効の検討という事態にこれこそまさに変革への序章だ!

その精進のなかで、実は目下、川上事件≠ノついての重大な検討が為されているという。このところのこれまでと違った表だった大胆な捜査表明も実はこの重大な検討事項に依拠しているところが大きいのだという。

それはどういうことか?

「タイムズ前号で、木村(義雄)元代議士に関わる事件について、時効≠ノついて触れたことがありますね?
そう、時効についてある手法を用いる、ということについてです」。

それは本紙前号(11月)のこのくだりである。

《〜前略〜しかし、ここに来て、とても興味深いことが判りました。元高松高検検事長から得ましたが、ひとつは、この事件について、すでに公訴時効が過ぎようとしているにも(三年、五年)拘わらず、検察側が時効更新の手続きをしている、ということ、もうひとつは、失踪中の元市議が残していたメモの存在をもう一度見直している(※存在は確認されていたが、内容が分からなかったそうです。)のです。そこには、イニシャルと共に数字が書かれており、それが贈賄のエビデンスと認められる、のです。また、失踪してすでに四年以上経過する当のM市議(※宮本和人氏のこと)が、国内の某所(※大阪市生野区)に潜伏しているのです。

これらの点を併せて、総選挙後に、身柄の確保を見据えることとしています。

この贈収賄事件発生時は当のK代議士は、同副大臣直後、衆院厚労委員だったので、充分職務権限は発生、抵触しています。 〜後略〜》

つまり、重大な事項があるために、公訴時効を更新する、ということを述べているくだりである。このくだりは引用したエビデンスがいかに重要であること、さらには木村元代議士が有していた職務権限の重大性がセットになって語られている。

この一件と川上事件≠フ一致というのは一体どういうことか?考えられることはひとつしかない。それだとすると、大変な事態となることは必至である。

「その仰る、大変な事態=Aなのですよ。そうです、今私達はオペレーションの捜査を表立って撃ちながら、この大変な事態≠定着させることを考えています。あまり手の内を見せることはできませんが、要するに、それは、川上事件≠ノ対する捜査上の時効の見直しを図っていく、ということなのです(!)」。

これは実に大変なこととしかいいようがない。オペレーションの意図、目標はそこまで来ていたのか。

確かに、時効に対する検討を図るとしたら、それは、事件そのものを根底から見直し、新たなる展開が開けてくることは、誰にも判ることである。その大展開のために、これまでの潜行方式の捜査だけではなく、180度転換したような表立った捜査方針に舵の向きを変えた、ということも首肯できるのだ。

「(時効検討についての)細かい点については、それこそ料理屋さんの秘伝のタレの製法をばらすようなものですから(笑)、ここでお知らせすることはできませんが、骨格というか大本は、今、申し上げた通りです。

前号ご案内の木村元代議士に関しての時効については、目下、その通りに進行しています。そのことを考えてみて下さい」。

繰り返しになるが、彼らが専門的に使用している、川上事件≠ニいうのは、本紙川上社主に関わるすべての事件についてを含んでいるのだ。そのうえであえて、川上事件≠フ時効についての検討が為される。オペレーションの想像を超えたこの構想!まさしく雄大なる構想という他はない。

川上事件≠フ記録『川上半生記』その意義を今こそ感じ取る

「川上事件≠フ重要性、それがやがては変革を産む。これはわれわれオペレーションの御旗と言ってもいい」

首脳はキッパリという。

今起きている暴力団関係への大胆な大鉈。行政への斬り込み。これは、さらに大きな変革への一歩に過ぎないのだ。

「もうひとつ、われわれがやり遂げなければいけないのが、川上事件≠フ克明なる記録、です。これはまた別方向で進行しているようです。『川上半生記』としてですね」。

本紙読者のためにこの首脳がいう、記録≠フそのホンの一部分だけをここに紹介しておこう。

黒川・元県警刑事部長 川元・元県警刑事部長川上道大は、これまでに二回も銃撃されている。むろん、これは我が国での話である。

どうして川上は、二度も銃撃されなければならなかったのか。

その経緯を本書でこれから詳しく綴っていくわけだが、事件の顛末だけを述べておくと、一件目は、いまだに未解決のままである。二件目にしても、曖昧な点は残されたまま事件として終結させられようとしている。米国や内紛収まらない中東やアフリカの国々ならともかく、我が国において同一の人物が二度まで銃撃を受けるということは誠に考えにくいことである。

しかし、である。考えにくいことではあるが、それは現実に起きている。

(※このくだりの掲載については、オペレーションの許可を得ている。近く全部が読める、全貌が明らかになる時が来ることも約束されている=筆者注)

「これは、その書籍の書き出しの一節ですね。これはまさしくわれわれオペレーション発足のキッカケとなったものです。この記録は永代に残っていくはずです。

我が国はこのままであっては絶対にいけません。今の歪んだ状態を変えなければいけない。その意味では川上氏は当事者としてどういうことがあっても必要なのです。われわれオペレーションも遅れをとってはいられません」。

歪んでしまった我が国をまっすぐなものにするために。

本紙も邁進していく。

主役は県土改連の池田長義会長

新光開発の逮捕劇はブルージャパンが初幕

先月5日、香川県警生活環境課と坂出署は新光開発社長らを逮捕した。容疑は廃棄物処理法違反・不法投棄である。

寺岡修侠友会会長 池田・土地改連会長 真鍋・香川県知事本紙が長年に亘って追及し続けてきた、香川の元凶に迫る非常に重要で意味のある逮捕劇だ。

逮捕劇というからには役者がいるはず。その主な配役と粗方のストーリーを記してみよう。

もちろん主役は香川県の元県会議長の池田長義氏で、現在の肩書きは香川県土地改良団体連合会の会長である。

準主役は、香川県知事の真鍋武紀氏、それに香川県会議員の西川省吾氏といったところだろう。

一幕の登場人物は、池田長義氏の長男でブルージャパンの社長を務めた純一氏や、ブルージャパンの産廃業務を実質的に取り仕切っていた来田正治氏。それに池田親子が所属していた山口組若林組の若林組長や篠原若頭(当時)、そして、ブルージャパンが倒産に陥るきっかけとなった、関西新空港の埋め立て土砂の納入を一括で仕切っていた山口組の侠友会寺岡修会長(兵庫県淡路)。

二幕が今回逮捕された新光開発の現社長である岡崎耕二氏や、新光開発の産廃許可取得時の社長であった山口組系暴力団の末永忠利氏などではなかろうか。

ただこの逮捕劇は、二幕から始まったので、一幕の池田長義会長の真打登場はまだ先ということになるようだ。

香川県が新光開発に便宜 産廃許可に県警暴力団対策課が関与

西川昭吾県議まず一般紙で「新光開発社長ら逮捕許可外産廃を不法投棄」を押さえよう。

《…3容疑者を逮捕した。3人は容疑を認めている。
…坂出市府中町にある新光開発の安定型最終処分場に、より厳重な管理が必要な木くずや紙くずなどの許可外品目が混じった産廃計約222dを不法に投棄した疑い。

同課によると、許可外産廃が混じった不法投棄の全容は推定約2500d。県警は関係者からも事情を聴くなどして捜査を進め、事件の全容解明を急ぐ。…》(11月6日付四国新聞)

先月5日に逮捕された社長ら3人は、高松地検が25日に起訴した翌26日夜に保釈された。22日間お疲れ様でした。

さて、この222dの不法投棄事件いついては、一応、捜査を終了したようだ。

平成20年12月号の四国タイムズそれでは、全容約2500dの内、222dの捜査は終了したのであるが、残りの2278dの不法投棄の管理型産廃は、誰が、いつ、どこから持ち込んだのだろう。

香川県警も事件の全容解明を急ぐ方針であるから、香川県民の一人として大いに期待したいものだ。なにしろ、豊島の産廃不法投棄の事件は、香川県警ではなく兵庫県警が捜査に着手したという苦い経験があるではないか。

さて、残り管理型産廃・約2300dの解決を進めよう。

まず、平成20年12月号の本紙に目を通してほしい。
《「新光開発の管理型産廃受入れ中部クリーンセンターから2億」

さて、話を香川の元凶、池田長義元県会議長に移す。

香川県の真鍋武紀知事と、香川県土地改良団体連合会の池田長義会長が手を組めば、どんなことでもオチャノコサイサイ、不法行為もなんのその、いとも簡単に法の網をくぐることができるのである。

それはそうであろう。

中央には真鍋知事の親分である鶴岡総裁が、農水省絡みの許認可利権や農林漁業金融公庫の総裁として金融面にも強い影響力を持っていたのだから。それも、4ヵ月余り前の鶴岡元総裁の死は、不正融資の発覚を恐れた関係者が裏で手を回したという噂も小耳にするくらいの隠然たる力であったいうからなおさらだ。

池田長義・純一親子が、産廃最終処分場のブルージャパンを倒産させて、林田農協や香川銀行坂出東支店の巨額負債を債権放棄させたのは、暴力団若林組の力もあったであろうが、鶴岡総裁の影響力もあったのではなかろうか。池田親子が、倒産後も倒産前の豪邸に住み続けているのは、半端でない悪知恵の指南役がいることだけは間違いなかろう。
池田元県議長は、香川県知事、香川銀行、若林組や腐敗警官、それに表に出せない資金面で村井友信坂出市議や坂本忠之元綾上町議らに支援されなければ、現在、香川県土地改良団体連合会の会長を務められないはずだ。

この事実からしても、香川県が異常に歪められた特別な県であることを知ることができる。

それでは、本題の「新光開発」のカラクリを暴き、真鍋知事の許されざる産業廃棄物最終処分場の不法許認可に迫っていこう。

平成5年9月にブルージャパンは産廃の安定型最終処分場の許可を取得し、平成14年1月に倒産。そして、平成16年8月から現役暴力団の末永忠利氏が社長を務める新光開発が、ブルージャパンの現場をそのまま引き継いで、真鍋知事から安定型最終処分場の許可を取得した。

ブルージャパン時には、県外から大型トラックで、夜中に管理型産廃を不法に搬入、投棄した。さらに、新光開発時には滋賀県や愛知方面から管理型産廃を不法に受け入れた。今、司直の捜査が入り、ボーリング調査を終え最終段階を迎えようとしているのである。…》

この本紙から注目する箇所を示そう。

<平成16年8月、現役暴力団の末永忠利氏が社長を務める新光開発に、香川県の真鍋武紀知事が安定型最終処分場の許可をした>

どこが問題か?に答える。

産業廃棄物処理法は、建設業法よりも厳しく暴力団関係者を排除している。暴力団関係者が役員に名を連ねて許可申請すると、香川県警がチェックして、必ず不許可になるはずだ。

新光開発は特別なのか。

管理型産廃を安定型処分場に ブルージャパンと鹿庭産商の仕業

穴吹工務店が先月24日会社更生法を申請し、破綻した。

鹿庭産商さん大丈夫ですか、と本紙川上は中国銀行や鹿庭産商に聞きたい。というのも、鹿庭産商は穴吹工務店の廃棄物を主に扱っていたからだ。

さて本題に話を戻そう。

綾川町に管理型最終処分場「拠部クリーンセンター」がある。代表取締役は2名。

一人は、香川県産廃協会副会長の塵芥センター平尾冨義社長。もう一人は、鹿庭産商の鹿庭礼子社長である。

ここで、中部クリーンセンターの問題点を指摘する。

中部クリーンセンターの処分場それは、県からの許可容量の鹿庭産商分枠が満杯になったので、すでに処分済みの管理型産廃を掘り起こして、新光開発の安定型最終処分場に不法投棄したということ。その量が2億円分であれば、ブルージャパン時代の不法投棄と合わせば「残り2300d」も頷けるのではないか。

ここで、本紙の12月号続き。

《さて先月、県庁玄関前で、バッタリと瀧本環境森林部長と出会った。その時、本紙川上と交わした会話を紹介する。

川上「管理型最終処分場が満杯になったので、受入れ容量を増やすために、他の処分場に搬出してもいいですか」

滝本「手続きをとってであればいいですよ」

川上「管理型産廃を安定型の新光開発に持ち込んでもいいというのですか」

滝本「ダメですよ、それは。管理型から管理型ならOKです」

香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その80)

暴力団と癒着した腐敗警官の名が白日の下に

全国犯罪被害者の会(あすの会)のメンバーが、重大犯罪の公訴時効制度廃止や、時効廃止をまだ時効が成立していない事件にもさかのぼって適用することを求める要望書を千葉景子法相に提出したという。

要望書には「被害者が苦しみ続けている時に、加害者が青天白日の身になって往来を闊歩(かっぽ)することを考えるだけで悔しい」としているから、本紙川上もこの制度改革には大賛成だ。

それはそうであろう。

元若林組の広沢 二代目若林組篠原組長 池田長義県土地会連会長平成9年11月29日の家族団欒に向けて発射した川原豪による拳銃発砲事件や、さらに、平成12年1月19日の家族同乗車を襲った覆面姿の山中敏勝による鉄パイプ襲撃事件もまだ未解決なのだから。

それも、犯人の川原豪や山中敏勝は山口組若林組の幹部であるし、おまけに香川県警の腐敗組警察官も関与しているというのにだ。

平成9年の事件から12年、平成12年の事件からも10年が経過した。

(あすの会)の要望書にもあるように、「被害者が苦しみ続けている時に、加害者が青天白日の身になって往来を闊歩(かっぽ)することを考えるだけで悔しい」という気持ちは、本紙川上にも痛いほど感じる。

なぜなら先月19日の高松高裁の法廷にも、加害者の川原豪が堂々と山口組の代理人弁護士に守られながら座っていたからである。

腐敗警官の逃げ得を許さず 故若林組長の元舎弟が真実を証言

全国犯罪被害者の会(あすの会)が頑張っているのであるから、犯罪被害者の一人としても手抜きせずに、犯人を燻し出して真相解明に協力をしていこう。

国の成熟を求めるためには、国民の一人ひとりが、具体的な社会との関わりの中で国に協力していくことが大事だと考えるからである。なにしろ、腐敗(エセ)警官が香川県警の組織に潜り込んでいるのだから、健全な捜査関係者に助けを求めて協力するしか方法はあるまい。

川原が使用した同型トカレフ 10月20日付産経新聞さて事件から12年を迎えた、六代目山口組二代目若林組篠原組長らの使用者責任10人裁判を覗いてみよう。

時は平成21年11月19日13時30分。場所は高松高等裁判所。

証言者は、襲撃当時、若林ワ組長の舎弟であった安西氏である。

ここで、なぜ安西氏が証言する気になったのかにも触れておく。それは、二代目若林組の篠原重則組長の実像についてで、陳述書の一部をまとめるとこうなる。
《篠原が、徳島刑務所に収監されて2カ月余りが経った時、安西氏は若林組長に呼び出されこう言われた。
「あいつ、また、俺あてに若林組を辞めたいと、逆縁の盃の手紙をだしてきた。こんなことでは、わしは、本家(山口組)にも行けんし、山口組をわしがやめないかん。

安西、おまえ、篠原の兄と一緒に徳島刑務所へ行って、篠原に若林組をやめんように説得してくれ」

安西氏は、篠原の婚姻届で入籍保証人だったので面会は可能。そこで、篠原の兄と徳島に一泊して説得に行った。
「篠原、よく考えてもみいよ。おまえにも子供ができるんぞ。
おまえの両親も病気ではないか。おまえが、ここで若林組を辞めたら、妻や子、両親はどんな生活が待っているんや。おまえさえ辛抱して懲役を務めるなら、組から生活費として毎月に決まった金が、出所するまで続けて出るんぞ…」

と、安西氏が徳島刑務所の面会室で篠原を説得した。

篠原は、「オジキ、いつもすみません。よろしくお願いします。この義理は決して忘れません」と涙をポロポロ流しながら、若林組に留まることを誓ったのである。》

どうであろう。この安西氏から説得された篠原とは、今の二代目若林組組長のことなのだ。

これらの経緯からすれば、篠原組長は安西氏に足を向けては眠れない恩義があるのではないのか。だのに、平成15年6月4日夜、若林組関係者に覆面をさせて安西を鉄パイプで襲撃させるとは言語道断である。

本紙川上も言いたい。

「ヤクザならヤクザらしく、直参なら直参らしく、山口組の六代目に迷惑をかけずに腐敗警官を抱いて川原豪を自首させるべきである」と。

さて、前置きが長くなったが本題に入る。

安西氏は、嘘、偽りは申しませんと宣誓して証言台に座り、そこでハッキリと、若林ワ組長から当時聞いた話しを証言した。

@、平成9年の発砲事件は川原豪が実行犯。犯行後、使用した拳銃が予期せず暴発したため川原の腕が負傷していたのを目撃した。

A、平成12年の鉄パイプ襲撃事件は山中敏勝が実行犯。当時、広沢から直接聞いた。

B、腐敗警官は、池田元県議が仲人をした暴力団対策課の臼杵や、現金授受の岩崎、土草、それに当時の横田武(現在暴追センター事務長)。

本紙既報の内容が、ここで初めて法廷で明らかになったのだ。

計らずも、この法廷が開かれる11月19日午前10時30分、兵庫県警が山口組最高幹部の侠友会寺岡会長の逮捕容疑に関連して山口組本部を家宅捜索したというから驚きだ。

安西氏の法廷での証言

若林組長の実弟と内容が合致

当時若林組長の舎弟であった安西氏が、上記のように先月19日に高松高等裁判所で証言した。平成9年の発砲は川原豪、平成12年の鉄パイプ襲撃は山中敏勝であると。

故若林ワ組長さてここで、若林組長が心を許して真実を話せる人物、すなわち、血を分けた実弟の石井利昭氏の証言も平成20年12月号本紙から紹介する。

《…訪問の目的は、兄の若林ワ氏に代わって謝罪したいというではないか。石井氏、

「川上さん、本当に兄が申し訳ないことをしました。直接の襲撃は若い衆ですが、若林組の組長は兄であることに間違いありません。

私は組とは関係がないと言っても、兄は常に私の事務所に来ていましたから、事件当時の川上さんの話は聞いていました。

発砲は姐さん(若林照代)の運転手をしていた川原で、鉄パイプは山中です。

長崎市長の拳銃殺害のニュースなどを見たり、四国タイムズの記事を見て、真実を言う決心がつきました。どうか兄がやったことを許してやってください、弟である私からお詫びします」

これを聞いて本紙川上はこう返答した。

「よく言ってくれました。しかし、家族も巻き込まれた事件だけに、被害者の私からすれば、石井さんだけに謝られても困ります。私が納得できるのは、若林ワ組長の実子である宏保君にも一緒に謝ってもらいたい。それも、亡くなった組長の墓前で、実子の宏保君と実弟の石井さんに、そろって謝罪をしてもらいたい。

それで私の気持ちも一応の区切りがつきます。

さいわい名古屋にいる宏保君は高校が同じ高松高校卒であるから、なおさらけじめだけは付けて…」》解決を望む。

三代目山口組の任侠道

五代目から六代目の代替わりで変質

平成21年11月12日付「アサヒ芸能」にこんな記事を見つけた。

《この裁判は、昨年5月3日に起きた強盗傷害事件に起因している。その事件のとなったのは東京・上野のスナック。山口組系3次団体組員らが押し入り、木刀や包丁を振りかざし、現金や貴金属計410万円相当を強奪した。》

盛力健児会長 岸本前総本部長この3次団体組員の事件を基に、被害者が六代目山口組司忍組長の使用者責任をも問うた裁判なのである。ここで被告となった司六代目の代理人の主張を、さらに記事の中から見つけてみる。まず使用者責任を山口組が負える範囲の前提条件について。

《…ヤクザ社会における〈擬制的血縁関係〉を説明している。通常の血縁関係では子の子は黙っていても孫となるが、ヤクザ社会は盃がすべてであり、子の子は盃を交わしていないので血縁関係はない。

11月12日付アサヒ芸能つまり、司六代目と兄弟盃を交わした直系組長のみが六代目山口組の組員であり、司六代目の責任が及ぶのは、この範囲内としているのだ。》

どうであろう。

本紙川上が使用者責任を求めている六代目山口組二代目若林組の篠原重則組長は、五代目や六代目とも盃を交わしているので山口組が責任を負う範囲内ということではないのか。

この六代目山口組の代理人は、当然、本紙川上との訴訟代理人でもあろうから、高松高裁の裁判には任侠道ヤクザの代理人弁護士として潔く決着を付けてもらいたいものだ。

ここで、平成16年秋、五代目の使用者責任取り下げ時に、盛力健児会長(当時)に手渡した本紙川上の肉声テープに触れる。これは五代目山口組・岸本総本部長(当時)の求めに応じたもの。

平成19年6月号本紙。

《「ヤクザの原点に回帰」五代目の訴訟取り下げ時に本紙川上が提言

…「ヤクザの原点である任侠道に立ち返らなければ、使用者責任で五代目の首が絞まりますよ。これからの時代はどの業種においても本物しか生き残れません。任侠道ヤクザを目指しましょう」…》

山口組の直系組長には二代目若林組・篠原重則組長は相応しくないということだ。

瀬戸内学院の迷走G

サッカー優先・校長が新型インフルで関与

北井秀忠校長 大浦恭敬監督 清水邦夫理事長「新型インフルエンザに感染中の高校サッカー部監督が、全国高校の選手権大会で陣頭指揮してもいいですか?」
「ダメです」
「全国優勝を目指す大事な試合ですよ」
「ダメですよ。サッカーで優勝するからという理由で、新型インフルエンザ感染の監督が、相手高校の生徒たちがいるような人混みに出るなんていいはずないでしょう」
「この監督は、全日本高校サッカー選抜の監督に選ばれている人ですよ」
「それは関係ないでしょう。いま香川県内でも猛威を振るっている新型インフルエンザ感染者が、人混みに入って大会に参加するなんて…、常識では考えられない…サッカー以前の問題です」

この問題のサッカー監督をここで紹介しよう。本紙連載の瀬戸内学院・香川西高校の大浦恭敬教員なのだ。

質問者は本紙川上。答弁者は社会人サッカーチーム・潟Jマタマーレ讃岐の熊野實社長、感染の主管課である県薬務感染症対策課の西原修造課長や香川西高校の北井秀忠校長で、同じような答弁が返ってきた。

ただ、北井秀忠校長はこう付け加えた。

「大浦監督が新型インフルエンザ感染で特別休暇中とは認識していましたが、サッカーの大会に参加した話はいま初めて聞きました」

感染中で特別休暇 香川西・大浦監督が大会に参加

北井校長の前述の答弁は先月25日。翌26日、大浦監督に事実確認をしたと前置きして次のように説明してくれた。

香川西高等学校「大会の前日の午前中、病院で受診して午後から授業にでた。受診で学校を休んだ午前中は年休扱いにした。

その翌日からの大会2日間(土、日)には、本校のサッカー部監督としてや、他校の試合にも審判員として参加したと聞いた。

ところが、この大会中には新型インフルエンザに当人が感染しているとは知らなかったそうだ。大浦監督が感染を知ったのは、大会後の月曜日になってから。だから、私が知った後は自宅待機にして特別休暇扱いにしている」

高瀬緑ヶ丘サッカー場どうも校長の説明は辻褄が合わない。大浦監督が大会に参加するには校長に出張のお伺いを申請しなければならず、校長の許可がなければ生徒を引率できないはずだ。

まして特別休暇中の大浦監督が、放課後に自宅を抜け出してサッカー部員の指導をしていた光景をどう説明するのだろう。

さて、本紙が瀬戸内学院を連載する目的を確認する。

@、破綻の原因(横領)を事実解明する。

A、瀬戸内学院の理事長には清水邦夫氏は不適格。

要するに、清水理事長の小手先だけの不祥事隠蔽工作ではなく、正面から瀬戸内学院の健全な存続に取り組まなければならないということだ。

11月12日付四国新聞これらを押さえて、香川西高校の現状を見てみよう。
《香川西高校サッカー部の大浦監督について、最新の情報が入った。香川のサッカー関係者には本紙川上の知人がたくさんいるということだ。

平成21年10月24日、三豊市立高瀬緑ヶ丘グランドで第88回全国高校サッカー選手権大会香川県予選が行われた。当日、香川西高校は坂出商業高校との対戦。同じ会場には、試合のため丸亀高校と観音寺中央高校も集合していた。香川西高校サッカー部監督である大浦恭敬監督は、もちろん会場で指揮を執っていた。

ここまでは、監督として責務を果たしているよくある光景だ。しかし、その日の事態を聞いて驚いた。なんと、大浦監督は、新型インフルエンザに感染して特別休暇の真っ最中というではないか。

10月23日から30日まで自宅待機のはずの大浦監督がなぜサッカー場にいるのだ。

この事実を踏まえると、生徒たちを預かる監督としても教員としても失格といわざるを得ない。ましてや、大浦恭敬監督がサッカーの全日本高校選抜監督に就任したとなればなおさらだ。

当日、同じ会場に来ていた学校では、新型インフルエンザによる学級閉鎖という事態に陥ったというから看過できる話ではない。

まして大浦恭敬監督は、全日本高校選抜監督就任後、サッカー関係者50人ほどの祝賀会で、会費とは別に5千円ずつ集金したとも聞く。また、自身が理事長を務めるNPO法人「オリーブ」でも、不透明なカネの扱いが問題視される話も耳にするから瀬戸内学院でも要注意ではあるまいか。

県警捜査二課と三豊署

三豊市の副主任を収賄容疑で逮捕

本紙川上は、11月12日付の四国新聞を見て驚いた。

見出しに、「市役所など8カ所捜索三豊市職員収賄関係書類100箱を押収」を見つけたからだ。

まして、本紙11月号

「三豊市が富士建設に便宜
瀬戸内学院の疑惑隠蔽を画策」を発送した直後であったからなおさらだ。

さて、内容。

《高瀬町(現三豊市)発注の配水管敷設工事をめぐる贈収賄事件で、県警捜査2課と三豊署は11日、市役所や旧町の公文書を保管する市文書館など8カ所を家宅捜索し、段ボール約100箱の関係書類を押収。収賄容疑で逮捕した同市水道局工務課副主任樋笠友亮容疑者(46)を送検…》

20万円の収賄事件だけの捜索としては、なにやら大掛かり過ぎではないか。本紙川上にはそう感じてならない。

まして、捜査員が三豊市に入る写真に「新型インフルエンザ」と「香川西高等学校サッカー部全国高等学校サッカー選手権大会出場」の大きな張り紙を見つけたのでなおさらだ。

本紙の11月号にも掲載したが、三豊市が富士建設に異常なまでに便宜を図るにはそれ相応の理由があるはずだ。

事件は類焼するのかな?

新井哲二・丸亀市長の暴走

新消防庁舎建築中の穴吹工務店が倒産

とうとう穴吹工務店が先月24日に会社更生法の適用を申請した。穴吹工務店は、実質的には1年前に破綻を迎えていたのを香川県やO代議士などの政治的な力を働かせて、あおぞら銀行、百十四銀行などに延命させていたのが実態ではなかろうか。

穴吹・穴吹工務店前社長 新井・丸亀市長まず、11月26日付読売新聞に目を通してみよう。
《…建設中の丸亀市消防本部の新庁舎は、完成を1か月後に控えて工事がストップ。(中略)同市によると、消防本部の新庁舎は老巧化を理由に建設が決定。同社と市内の建設会社2社による共同企業体(JV)が約17億円で落札し、来月末の完成を目指して昨年6月から工事を進めていた。…》

この記事の「昨年6月から工事を進めていた」に注目してもらいたい。

涙で謝罪・穴吹前社長 11月26日付読売新聞穴吹工務店の共同企業体が、新井丸亀市長と請負契約を交わした昨年・月は、すでに穴吹工務店は資金面で深刻な事態に陥っていた時期なのだ。

次に本紙の平成20年12月号。

《本紙の指摘通り、穴吹工務店グループに異変があった。

それは、売掛金流動ビジネスの潟tィデック(東京)から、穴吹工務店の協力会社に9月10日付の案内書が届いて発覚した。

「…さて、突然ではございますが各協力会社様にご利用頂いております、弊社提供の穴吹ミサワホーム様向け支払代行および債権買取りによる
代金支払いサービスを、弊社側の事情により中止さざるを得なくなりました…」

要は、穴吹グループの手形割引はしないということだ。》

この本紙の記事からも分かるように、穴吹工務店の財務状況からして公共工事を受注できるような状況ではなかったのだ。

それでは、なぜ、丸亀市の新井市長が、この倒産寸前の穴吹工務店の共同企業体に、丸亀市消防本部の新庁舎建築を受注させたのか?

それも、カムフラージュは整えたものの、実質的に1企業体の随意契約で、予算額の99・91%で落札させるとは。

本紙川上は、新井哲二市長を刑事告発しているので捜査の推移に期待したい。







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