『へらこい県民性会議』
浜田恵造会長に香川県知事をやめてもらいましょう
小川和彦氏に県人事委員をやめてもらいましょう
水本勝規氏に県会議員をやめてもらいましょう
西川昭吾氏に県会議員をやめてもらいましょう
首長の逮捕は突然に 前・現知事は香川県政から去れ
Xデー近し!過去十五年の総決算
首長が迎えるロンゲストデイ(一番長い日)
首長級の逮捕というのは、いつの時も突然だった。
『来るぞ、来るぞ…』、
『Xデーはいつだ、この日だ!』、こんな下馬評≠ェ、繰り返されて、やがてその喧噪が鎮まる。
そして…。
突然の、あるいは電撃的な、逮捕劇となる。それはほとんど例外なくその道を歩む。
5年前の二〇〇六年には、福島、宮崎、和歌山の首長が時期を空けずに次々に血祭りに上げられた。
「それぞれの事情がたまたま重なったといってしまえばそうなのですが、やはりこういうのはタイミングというがありますね。
今度の場合は、地域を跨いで、というよりも、時間を跨いで、というような言い方が非常に近いのかもしれません」。
このような意味深長なことをいうのは、オリーブ・オペレーションの指揮官、警察最高首脳である。
いうまでもなくこのオペレーションが、香川における、首長逮捕≠フ当事者であるわけだが、その当事者が、いみじくも、時間を跨いで=Aというのである。この示唆するところをもう少々解説していただこう。
「時間的な跨ぎ、というのは、要するに、元、前、そして現、新、というやつですね(笑)。政治の世界の慣用句です。地域を跨ぐというのは、それこそ二〇〇六年に吹き荒れた、知事逮捕の例がそれなんです。もはやこれは実例があるわけです。ところが私が言っている、この時間的跨ぎ≠フ例はなかなかない、いや、ほとんどないのですね。
だからこそやる(笑)」。
さて、いよいよ言うところの時間的跨ぎ≠フ意味に深みがましてきたようである。
「あなた(※注・筆者)のところ、ええ、(四国)タイムズのボス(※本紙社主、川上道大のこと) が、かねてより力をこめて報じてきた、讃岐の政治の腐敗をここでもう一度思い起こしてご覧なさい。
その源流は遠く四半世紀、半世紀に遡るでしょう。しかし、そうした源流を越えて、今の讃岐政治のいわゆる暗部≠形づくったのは、他ならぬ、前≠ナはありませんか?この認識はタイムズ読者はもとより、タイムズを震源地として多くの県民、さらには国民に広がってきているはずです」(同)。
確かに社主・川上の下、本紙は、前℃長の不正や疑惑をことごとく曝いてきた。これはもう文字通り洗いざらい、といった有り体である。
それら疑惑の数々をここで列挙していると、まず、本紙一面は直ちにそれで埋まってしまう。
「特に、前≠フ方が積極的に手掛けてきた、農水利権=Aこれはそれこそ枚挙に暇がないことですよね。その先陣はいつも、(四国)タイムズでした。それは自他共に認めるところです。農業用水、助成金、果ては日本ハムの偽装事件なども、知事との関係は取り沙汰されました。それほど、結びつきが強いのですね、農水利権とは。無理もないところです、出身がまさしく、農水≠ナすからね」(同)。
それでも、タイムズは、力の限り、疑惑を報じ、その疑惑はやがて、事実として定着していくのである。
「そういう意味では、やはり今、こんなことが、当事者の間に起きていることに、言葉は悪いが、ついほくそ笑んでしまうのですね。
え?どういうことかって?
それは、先ほどもお話ししましたでしょう?無警戒の時期がある、と。そのことです」(同)。
思わずほくそ笑む、その記事、というのを、ここに引っ張り出してみよう。
ビールとセットで県産品PR/サントリーと連携
サントリービア&スピリッツ(東京)は、香川県と香川県農協、香川県漁連と連携し、讃岐牛やハマチ、オリーブなどの県産品をPRする取り組みを始める。県内外の飲食店などで、同社のビールとタイアップした販売促進キャンペーンなどを展開。県産品の知名度アップを図るとともに、双方の消費拡大を目指す。
同社が、行政と調印して地元産品の販促に取り組むのは全国で初めて。
PRする県産品第1弾はオリーブ牛。5月中旬から県内の飲食店にビールと讃岐牛をPRするポスターを掲示。量販店などでは、サントリー製品の購入者にオリーブ牛などが当たるキャンペーンを実施する。中元商戦を見据えて百貨店用のオリジナルチラシを作るほか、琴平町の温泉施設や旅行会社との連動企画なども予定している。
第2弾のオリーブは9月下旬から、第3弾のオリーブハマチは11月からPRを始める方針。
サントリービア&スピリッツは昨秋、県内での売り上げ拡大を図ろうと、県産品振興に積極的に取り組む県に協力を打診。県側はサントリー製品の知名度や販路を評価し、連携を決めた。
17日に香川県高松市内で調印式があり、浜田恵造香川県知事、県農協の田辺広理事長、県漁連の服部郁弘会長、サントリービア&スピリッツ中国・四国支社の井上達志支社長が申し合わせ書に調印。浜田知事は「取り組みを通じ、県外に誇れる肉や魚、野菜の多さを県民に知ってもらいたい」と期待、井上支社長は「魅力的な県産品とコラボすることで双方のPRを図りたい」と述べた。(四国新聞2011/05/18付記事より引用抜粋)
この一件なんの変哲もない記事ひとつとっても、実は、首長逮捕などという物騒な事案へのポータル(入り口)なのである。(※四国新聞記事は、本紙読者においては馴染みの方も多いのであるが、全国紙的な意味合いも多分に有しているため、敢えて記事の引用をとさせていただいた。この活字はそれほど深い意味があるということをここに明記しておく)
なるほど、よく読めば、この記事には明らかなる農水利権が描かれている。
「これも、これまでの踏襲というより悪しき部分をそのまま引きずった事案ですよね。どうして、民間企業とのコラボレーションなどという場所に、現職の知事が登場するのですかね?
これはやはり軽率の誹りは免れないところです。
記事にもちゃんと書かれているじゃありませんか。ええ、この部分です。
この『同社が、行政と調印して地元産品の販促に取り組むのは全国で初めて。』というくだりですね。やっていることはいかにもいいことのように書かれている、実際、こういう意図はいいことです。しかしですね、その背景が芳しくない。
いいですか?このどこにでもあるような行政が行うコラボレーション事業ですが、これひとつにしても、この企業を引っ張ってくることや、あるいはこの事業に参画する地元企業への当初の根回しなど、さまざまな、水面下でも利権への触手≠ェ蠢いているのです。何やらおどろおどろしい限りですが、現実は、いつでもなんでもおどろおどろしいものなのです」。
すると、こういういかにも明るい℃幕ニにも、首長へのアプローチにおいて大きな意味を投げかけているのだろうか?
「そういうことなのです。ここで取り上げられている企業、そう、行政と初めての販促を試みる企業です、この企業に最初働きかけたのは、現≠ニ考えがちですが、実は、それが、前≠セったりするわけです。
ここに、やがては大きくなる、利権″\造が芽生えるのですね。こういうところに目を付けてきたのが、あなたのボスで、タイムズでしょう?」。
さりげなく仰るが、この事態は実に大きな意味を孕んでいる。
何しろ、そこには前≠ヘもとより、現≠ヨのアプローチも含まれているからだ。
確かに、前℃長が、その出身からたぐって、農水利権≠我が物にするやりかたを繰り返すのはよく判る。分かり易いほどであるが、それが、現≠ノ委嘱されている、というのは、なんとも許しがたきことではないだろうか?
「しかしその許しがたいことが、ここ讃岐では、15年前から繰り返されてきているのです。因果なものですね。ただそのことは、ここ数ヶ月少々、身を潜めていたのです。なぜかって?それはよくいわれるでしょう?
『首を洗って待っておけ!』と。こういうときは、大方、人間味を潜めるものです。この数ヶ月、というか一年余りは彼らはその時期だったのでしょう。そりゃそうでしょう、実際彼らのすぐそこまで司直は迫っていたのですから。今だってそれは同じですが、彼らはそのなかで警戒心が薄れたのでしょう。人間それだけの緊張感を保ち続けるというのはなかなかできませんからね(苦笑)」。
だからこその、このようななんの変哲もない記事でも、重要視されるのである!
人間の性、というのは、実に恐ろしいものである。
さて、先月号を熟読して、そこの象徴的に登場している当の人物から、ひとつのメッセージが記者宛に届いた。
侍に伝えよ、という言葉を添えてである。
『時は近し。たゆまぬ努力を。オペレーションは必ずついている』。
司直に携わる人というのは、比喩が上手である。言っているところをこちらは正確に読まなければならない。しかし、この短いフレーズは率直に入ってこよう。これは、また同時に本紙読者へのメッセージであるのだ。
讃岐の未来は明るいことをこの力強い言葉が指し示している。
さて、弛緩してきた彼らの間隙を突く、そのXデーは如何に?
「梅雨が本格化したとき、(捜査も)本格化しましょう。真夏前にイベントというのも、悪くないことでしょう」。
ひとつの節目がここに見えてきた!
国滅ぶとも正義は行うべし
検察の迷走捜査に便乗は許されず
大阪地検特捜部の郵便不正・証拠改ざん事件後、空席になっていた副部長に小弓場(こゆば)文彦検事(47)、部長ポストに東京高検から曽木徹也検事(51)が就任してから、はや2ヵ月が経った。
小弓場副部長は、着任までの2年間、京都大と同志社大の法科大学院で教官、曽木部長は、東京地検検事や法務省保護局総務課長などの勤務で関西での勤務経験はない。
もうそろそろ、関西検察OBの悪影響は受けないで法に照らした捜査を粛々と進めてもらいたいものだ。
ところで、「凛の会」の郵便不正で収賄していた木村義雄元副大臣と、冤罪捜査で逮捕された村木厚子元課長の上司の塩田幸雄元部長については、今後、大阪地検特捜部はどう扱うのだろうか。まさかうやむやで終わらすつもりではないでしょうね。
先月30日、四国新聞にこんな記事を見つけた。
《自民党香川県連は29日、香川県高松市内のホテルで第55回県連大会を開き、東日本大震災の復興とともに政権奪還に向け、組織・政策・広報活動に重点を置いて党再生を図る11年度運動方針などを決定した。新会長には平井卓也衆院議員を選んだ。(中略)
次期衆院選の候補者となる第2選挙区支部長については、候補者選考のための公募をできるだけすみやかに実施する方針を示した》
自民党第2選挙区の候補者は公募。木村義雄には政界退場しか選択肢はないはずだ。
福島原発事故を日本再生に 信頼回復の検察が似非を仕分け
3月11日の東北大震災を境に、明らかに見える形で日本の地殻変動が始まった。将来の日本のためには、見えない部分をもっともっと揺さぶって、問題点をこの際、表に噴き出さすべきである。
ズルズル、ダラダラと問題点を先送りするよりは、この機会に日本人の覚醒を促す道を選択すべきではあるまいか。
「頑張れニッポン」ではなく「目覚めて、頑張れ日本」で、頑張れの前に目覚めてが必要なのではなかろうか。
国民が目覚めるには、事実に基づいた厳正公平な法手続きによる逮捕が一番である。
現状の悪事をしてもまかり通る、から、悪事をすれば捕まるという単純明快な捜査を今後は展開すべきで、捜査機関の信頼回復はこれしかない。
要は、恣意的な捜査放棄と冤罪捜査は、即刻、廃止すべきで、国民が検察に不信を抱いている郵便不正事件と水谷建設の汚職事件の真相解明が、今一番検察に求められているのではなかろうか。
検察の信頼回復には二つの事件に的を絞って真相解明に力を注ぐべきだ。
一つは、「全精社協」と「凛の会」の事件で木村と塩田の収賄を明らかにすること。
二つ目は、水谷建設からの1億円裏献金事件は所得税法違反容疑(収賄)に捜査を切り替えることである。
本紙の平成22年5月号。1年前の記事を見てみよう。
「小沢裏献金疑惑は起訴相当
水谷建設が日本皇民党に街宣を依頼」
《小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」は、なぜ収支報告書に虚偽記載をしなければならなかったのか。
この「なぜ虚偽記載か」を究明することで、小沢一郎幹事長の1億円裏献金疑惑に終止符が打てるはずだ。
さいわいこの問題で東京第5検察審査会は、東京都の市民団体から政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で告発され、嫌疑不十分で不起訴処分となった小沢氏について、「起訴相当」と議決した。
議決を受けたとなれば、最終的には審査会の議決に法的拘束力をもたせた改正検察審査会法に基づき、小沢氏は強制起訴される見通しだ。
さてそれでは、当時を再現しカネの授受に到る背景に迫ってみよう。
右翼「日本皇民党」に街宣行動を依頼したのは重機土木大手「水谷建設」。
理由は、平成15年当時には東北地方選出の三塚博自民党代議士が「天の声」を聞かせ、水谷と対立する業者を推していて、胆沢ダム工事の受注を目指していた水谷の邪魔になっていたから。
街宣攻撃は「なりふり構わぬ」水谷の営業スタイルの一例で、水谷の手口は議員秘書を接待漬けにして実弾(裏金)攻撃することだ。
これを境に、平成15年10月に三塚代議士は政界を引退し、「天の声」は三塚氏から小沢幹事長に移り変わった。
これらを押さえて水谷建設と小沢幹事長側(逮捕された大久保秘書、石川代議士ら)の異常な癒着ぶりを紐解けば、すべての謎は解けてくる。
まして、日本皇民党も水谷建設も六代目山口組二代目弘道会の息が掛かっているとなればなおさらだ》
東京地裁で行われていた小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の裁判は、今月1日で15回の証拠調べの公判は終わり、7月に論告、8月に最終弁論が行われて結審する。
厳正公平な捜査で検察の信頼回復を目指すべきである。
香川県の直島からモンゴルに
三菱マテリアルの核廃棄物処分場計画
3・11、東北大震災の発生で東電・福島原子力発電所の本当の深層問題がにわかにクローズアップされだした。
福島県の知事であった佐藤栄佐久氏の冤罪逮捕と、使い終えた燃料から出る「高レベル放射性廃棄物」の処分の問題は本質が同じ一つの問題。切り離して扱おうとするところに問題がある。
「木を見て森を見ず」で言えば、佐藤栄佐久知事逮捕と「高レベル放射性廃棄物」処分場確保の問題は、同じテーブルの上で解決する努力が必要であるということだ。
ところで、日本の基幹エネルギーを支える原子力発電が始まってすでに約40年経過した。使い終えた核燃料をリサイクルする過程で出る「高レベル放射性廃棄物」などの処分が急務になっているのも間違いない事実である。
本紙の平成16年8月号、
「古武士・兼元徳二からの遺言直島には核燃料廃棄物はいらない」を見てみよう。
《…「三菱マテリアル直島精錬所の銅精錬施設を活用するなどして産業廃棄物から有価金属を回収するハード事業と、住民と共に循環型社会を形成するソフト事業を展開し、
『自然、文化、環境の調和したまちづくり』を目指す」。
真鍋香川県知事が謳いあげた事業に裏で、原子力発電の高レベル放射性廃棄物の最終処分場が直島の「寺島」に決まる。十中八九、間違いない》
8年ほど前から本紙は、原子力発電の高レベル放射性廃棄物の最終処分場は、直島の三菱マテリアル「寺島」であると喝破。この時期は、佐藤栄佐久福島県知事が冤罪捜査で逮捕された平成18年10月の2年前ではないか。
使用済み核燃料処分場については、モンゴルに建設する計画を国が米エネルギー省と昨年秋から始めたとも聞くので直島は断念したのかな。
平川徳盛会長に嬉しい知らせ
モンゴル共和国大統領から感謝状
5月29日、崇山少林寺グループ・平川徳盛会長の古希誕生パーティが大阪スイスホテルで盛大に開催された。
本紙川上もこのパーティに招かれたのであるが、平川会長が日蒙経済友好発展に寄与した功績によってモンゴル共和国大統領から感謝状が贈られていたのには心の底から感激した。
さて平川会長と本紙川上が出会うこととなった、平成16年10月号「山口組五代目を使用者責任で提訴」に目を通してみよう。
《平成九年十一月二十九日夜、本紙川上宅に四発の銃弾を撃ち込まれた事件から(中略)
被害者としてなすことで、後、何が残っているのか。
一度与えられた命、限られた人生、このまま燻って終わるわけにはいかない。
丁度一年前の九月、二代目梶原組元若頭を務めたこともある籐正組の近藤秀三郎組長に、山口組組長の「使用者責任」を相談したことがあった。事件解決のためにはこれしかないと考えたからである。
しかし、近藤氏が本紙川上に言うには、
「五代目山口組渡辺組長は、自分が生きる世界の頂点にいる人や、あんたを襲ったのは確かに若林組のモンやけど、俺としたら、使用者責任の提訴をさすわけにはいかんが、その訴状、預けてもらえんやろうか」であった。
確認はしていないが、近藤氏が信頼している、山口組盛力会盛力健児会長に相談していたのではないだろうか》
これを発送した数日後、当時の五代目山口組盛力健児会長から電話があり、高松の料亭「八幡平」で初対面となったのだ。
本紙川上は平川会長のパーティでこう挨拶した。
「平川会長、本当に、おめでとうございます。心からお喜び申し上げます。
平川会長!当時の盛力健児会長に私が、山口組の名刺は頂けません、武道の名刺を頂けませんかと言ったのを
覚えていらっしゃいますか、初対面の席で…」
今振り返ってみると、本紙川上が山口組盛力健児会長に求めていたのは、任侠道で男を磨いていた武道家平川徳盛会長であったということだ。
図らずも六代目時代に山口組盛力健児会長は除籍され、武道家の平川徳盛・崇山少林寺グループ会長が誕生していた。今後の活躍に期待したい。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その98)
本紙川上殺害未遂の山口組の背景
六代目山口組司忍組長が、4月9日に府中刑務所を出所してからもう2カ月経った。
今度は、六代目の出所と入れ替わるように、山口組ナンバー2の若頭である弘道会高山清司会長も、弘道会竹内照明若頭も逮捕され今は社会不在なのである。世の中は厳しいが、これが現状だ。
まず先月22日付四国新聞。
《名古屋市中村区のキャバクラで昨年9月に3人が死傷した放火事件で、愛知県警に殺人などの疑いで逮捕された指定暴力団山口組弘道会系組幹部浅利英勝容疑者が事件前後に、実行犯とみられる元組長池本賞冶容疑者や元組員又村光俊容疑者らと携帯電話で連絡を取り合って(中略)
池本、又村容疑者と、元組員松屋誠容疑者の3人が、事件後の約3カ月間に順次破門された一方で、現場にいなかった浅利容疑者は破門されていないことも捜査関係者への取材で判明。県警は上部団体が、傘下の組員に対する使用者責任を逃れるため、…》
この記事によれば、「事件後の約3カ月間に順次破門された一方で、現場にいなかった浅利容疑者は破門されていない」というではないか。
本紙川上殺害目的の拳銃発砲事件は、3カ月後ではなく1カ月前の偽装破門だ。いまだ解決してない、六代目山口組直参の二代目若林組森裕之幹部の本紙川上殺害未遂事件を改めて精査する。
時系列から追う真相 六代目の収監前に綿密な打合せか
なぜ改めて精査なのか。
「香川県警の捜査放棄と冤罪捜査」は、今回で連載も98回目を数えた。となればこのシリーズも、8年余りただの一度も休まず掲載し続けたことになる。当代の司忍組長が五代目山口組若頭補佐時代からの連載であるから、司忍組長も本紙の紙面はどこかで見ているはずだ。
まして山口組の弁護団の中には、近藤秀三郎(梶原組元若頭)氏の弁護人の原田紀敏弁護士がいる。それなのに、本紙川上がなぜ山口組直参の若林組から拳銃発砲や鉄パイプ襲撃などで家族も巻き込まれなければならないのか。
六代目司忍組長が出所して2カ月経っても、直参の二代目若林組篠原組長への処分もまだない。おまけに先月16日には、収監後に直系となった組長らと“親子”関係を結ぶ「盃直し」の儀式が行われたというではないか。
六代目司忍組長の「山口組の原点回帰」に期待していた本紙川上からすれば肩すかしの裏切られた思いだ。
さてそれなら、平成18年3月7日の本紙川上殺害未遂事件を精査して真相に迫ろう。
時系列で山口組の背景を時間の洗礼に掛け、真相を炙り出すということだ。
【平成17年】
◆3月、司忍組長は弘道会会長を同会若頭・山清司(二代目山組総裁)に譲って二代目弘道会総裁となり、自らは弘田組組長に就任。
◆5月10日、五代目山口組若頭に就任。
◆7月29日には六代目山口組組長に就任。(継承式と盃直しは8月27日)
《山口組六代目を継承すると、確実視された銃刀法違反裁判における実刑確定を念頭に、最高幹部人事である「幹部」職創設、倉本組と小西一家の名跡復活から、國粹会(四代目会長・工藤和義)を傘下に収める形での電撃的な“東京進出”、五代目会津小鉄会会長との舎弟盃に代表される親戚団体との関係強化までをも、わずか数カ月のうちに行った》
◇11月2日、本紙川上が六代目司忍組長の使用者責任を神戸地裁に提訴。
◆11月29日付けで六代目組長の上告が棄却され、懲役6年の実刑判決が確定。
◆12月5日に出頭して大阪拘置所に収監され、平成18年2月、府中刑務所に移監。
◇12月、元香川県警刑事部長の川元・黒川が愛媛の矢嶋組に。
【平成18年】
◆1月、二代目若林組篠原組長が淡路の侠友会寺岡修会長(六代目山口組中四国ブロック長)と数回打ち合わせ。
◆2月6日、二代目若林組森裕之幹部に偽装の破門状。
◇3月7日夜、森裕之幹部が本紙川上に回転式拳銃で3発の銃弾を発射。
◆3月7日の本紙川上殺害未遂事件直後、警察庁など機動隊が500人態勢で山口組総本部を家宅捜索。その様子が日本テレビなどに放映された。
また、淡路の寺岡修会長が六代目山口組の中四国ブロック長をはずされた。
【平成23年】
◆4月9日、六代目組長が未決拘留8カ月・服役期間5年4カ月で刑期満了となり出所。
偽装破門のヒットマンが発砲 六代目の収監中に使用者責任逃れ
どうであろう。この時系列から見えてくるものはないだろうか。真相がだ。
六代目司忍組長の収監前には、ナンバー2の高山清司若頭が用意周到に六代目不在中の運営に万全を期すために手を打った。
《山口組六代目を継承すると、確実視された銃刀法違反裁判における実刑確定を念頭に、最高幹部人事である「幹部」職創設、…》などは、さすが六代目山口組の若頭と感心させられるほどではないか。
この緻密さで本紙川上を殺害する計画があったのか、なかったのか。
収監前に本紙川上から提訴されている六代目への使用者責任を免れるためにはどうすればいいのか。当然、執行部の高山若頭、寺岡中四国ブロック長や直参の二代目若林組篠原組長は考えたはずだ。
まして、元香川県警刑事部長の川元や黒川が愛媛の矢嶋組に本紙川上の殺害を頼みに来たともなればなおさらだ。
ここで、じっくりと時系列を見てほしい。特に、平成18年3月7日夜、ヒットマンの森裕之幹部が本紙川上殺害に失敗した後の動きを。
六代目司組長の使用者責任を免れるためにはどうすればいいのか、執行部はもっと真剣に原田弁護士から知恵を授かるべきである。本紙川上がハッキリ言う。
「任侠道ヤクザの原点に真剣に回帰すべきである」
若林組広沢は厚生年金暮らし
香川トヨタ灘波一族が暴力団と風俗店
「川上さん、おめでとう。先月号を読みましたよ」
本紙の読者からこんな電話が入った。その先月号。
「若林組が組長車庫を撤去オークラホテル高松が暴力団と訣別か」
《本紙の愛読者のみなさんに、嬉しいご報告をしたい。それは、オークラホテル高松の駐車場から、二代目若林組篠原組長の車庫が撤去されていたからである。
平成15年の二代目若林組の武器庫、それに続き今回の組長車庫を撤去させたオークラ工業社長に敬意を贈りたい。
「ご協力ありがとうございます」と。…》
新聞を発行している本紙川上にとって、こんな嬉しい電話はない。
何が言いたいのか。
大倉工業・高浜社長(オークラホテル)の対応と、香川トヨタ灘波社長の対応を比較したかったからである。
というのは、香川トヨタの本社に本紙川上は何度も足を運んでこう言ったのだ。
「先代の灘波社長は、暴力団若林組の広沢に香川トヨタの厚生年金加入をさせていたのですか。広沢は当時、香川トヨタでは役員待遇、今では年金暮らしと自慢タラタラですよ。それに灘波会長が出資して、東浜(現・城東町)で『かぐや姫』というソープランド(当時はトルコ)を共同経営している…」
社長か専務にか、と取材を申し込んだが、総務担当の女性課長ら2人が対応しただけ。
さらに、こうも言った。
「警察OBの人がいるのであれば、一緒に聞いてくれませんか…」
その後、香川トヨタから本紙川上には何の連絡もない。
どうであろう。大倉工業と香川トヨタの違いが明らかではないか。
要は、香川トヨタの元暴力団広沢に、厚生年金という国民の血税を注ぎ込むなということだ。
JT跡地の県立中央病院で汚職か
福島原発の脱税逮捕が香川に液状津波
3月11日に発生した東北大震災は、香川の暗部までをも世に曝そうとしているようだ。
未曾有のマグニチュード9の揺れは、津波を呼び、福島原発の放射能漏れを引き起こし、国、東電、政治家、ゼネコン、暴力団などの不祥事までをも粉々に粉砕しようとしているのだ。
東日本大震災を東北だけの問題にとどめず、現状の日本の姿勢を正す貴重な切っ掛けとして活かしていくべきだ。
そうでなければ、亡くなった方々や被害者の人たちに申し訳ないではないか。
「覚醒しろ、日本!頑張れ日本!」
先(5)月号で、「福島県と香川県の点の線『原発廃棄物』のトイレは香川県か」を掲載したところ反響があった。もう少し詳しくと。
ポイントは、民主党小沢一郎の裏献金疑惑、佐藤栄佐久福島県前知事の冤罪逮捕、福島原発の残土処理請負の前田建設工業、裏献金の捻出担当の水谷建設、それに県立中央病院のJT跡地、設計業者の佐藤総合設計、解体請負の竹中工務店、建築請負の前田建設工業に注目ということだ。
JT跡地は風営法違反 遊廓と競輪場と液状帯は不適
3月5日の土曜日朝、本紙川上は県立中央病院の起工式にデジカメを持って出かけた。
というのは「県中央病院の移転で知事が暗躍 JTの土地売買や設計業者の選定も」を、平成20年10月から掲載して真鍋知事の疑惑(汚職)を感じていたからだ。
《県立中央病院の移転に絡んで、いま、水面下で醜い利権争いが繰り広げられている。
「日建設計」を担ぐ、真鍋知事を中心とする木村代議士や霞ヶ関の厚生族。
「佐藤総合建築設計」を担ぐのは、平川病院管理者や審査委員でもある森下医師会会長、それに岡山大学医学部の人脈(三豊総合病院・元院長)。
さらに、本紙9月号が影響したのかもう一つ加わった。
それは、「横河建築設計事務所」である。
さて、設計業者の選定…》
どうであろう。これは3年近く前の本紙記事である。
その後、真鍋知事らは本紙記事を意識しながら設計は佐藤総合建築設計に落ちついたようだ。
さて話を、朝日町の県中央病院の起工式の場に戻そう。
すでに、暴力団二代目若林組舎弟頭補佐である松下浩文会長の日本士道会が街宣活動を開始していた。街宣はこんな内容を繰り返していた。
「すぐ近くにはソープランドや競輪場があり、豪雨や高潮で被害を受けたようなこの場所を、なぜ選んだのか…」
もっともな話で、新県立中央病院の立地条件としては本紙川上も同じ見解だ。
JT跡地以外に候補地はなかったのか。
いや、あったのだ。サンポート、サンメッセ、仏生山の農業試験場跡地、それに朝日町のJT跡地などの4カ所が。
小豆島などの離島からや交通の便ではサンポートを、香川の西や東からはサンメッセをとの声もあがり、JT跡地については平成16年の豪雨と高潮被害の後遺症で県議会は大反対であったようだ。
知事部局が強引に屁理屈をつけて朝日町のJT跡地に決めたというのが真相のようだ。
日本士道会が街宣していた、ソープランドの近くになぜ病院かについてはこんな話も。
当初、病棟は敷地の西側に設計されていたそうだ。ところが、すぐ西の一角は昔の赤線である東浜で、そこら一帯にはソープランドが立ち並ぶ。距離からして警察が管轄する「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(風営法)の違反区域だ。
官僚出身の真鍋知事は、なんと、病棟を敷地の東側に移動させる設計に急きょ変更したというではないか。風営法に引っ掛かる違反部分については、緑地帯の公園に設計変更したというから恐れ入る。
平成4年1月から四国タイムズを創刊して香川県政の疑惑を追及してきた本紙川上からすれば真鍋知事の汚職の匂いは「JT」でプンプンだ。
特に、福島原発で東京地検特捜部から捜査を受けた「前田建設工業」が元請けともなれば、カネで汚染された液状津波が香川にも押し寄せるのではないかと感じてならない。
五色台生コンと東部漁協の仲 中央病院絡みで暴力団排除条例違反
浜田知事が本紙の購読を拒否していたので、香川県の建設関連業者や暴力団までもが右へ倣えなのか本紙の記事を無視しているようだ。
3カ月前、本紙の平成23年3月号で、「暴力団排除推進条例の違反生コン受注に浅田社長が暴力団を利用」を掲載した。
《…ところで最近、日本士道会の街宣車が丸亀町G街区の工事現場や、市役所、県庁前などで街宣活動を繰り返している。内容はこうだ。
「この浅沼組が受注しているG街区工事には、地元対策費として巨額の血税が補助金として投入されている。…」
要は、大型工事(丸亀町G街区、県立中央病院)に絡んで、日本士道会が一役買っているということだ。
裏社会で取材してみると、東部生コン協同組合理事長の浅田稔五色台生コン社長が、生コンの受注を巡って日本士道会に依頼したようだ。生コン業界では、浅田社長が暴力団を利用して営業展開することは周知の事実。県立中央病院の建設工事に、暴力団を利用して五色台生コンが受注しようとは以ての外だ。…》
浅田社長は本紙の記事にも懲りていないらしい。ならばこれ。
五色台生コンの浅田社長は、県立中央病院の生コン受注を
東部漁協の片岡組合長に依頼したようだ。漁協の組合長ともなれば病院の排水問題に絡んで影響力は絶大。それに、片岡組合長は暴力団親和会とも蜜月なので前田建設工業JVも嫌とは言わないはずだ。
ただし、香川県暴力団排除推進条例が4月に施行されたのを、どうぞ、お忘れなく。
瀬戸内学院の迷走【21】
香川西高の現状「暴行・夜這い・横領」
「四国タイムズを読んでるのですか。読んでて改善できないのなら、今度は補助金を入れている県庁のあなたたちを叩き(追及)ますよ…」
これは、去年から今年にかけて、本紙川上が県の教育関係者や私学の主管である学事文書課の課長らに、声を荒げて発した言葉である。
それはそうであろう。瀬戸内学院のように学校運営の主体者と言うか当事者がいない学校法人に、血税である補助金を注ぎ続けるのであるから。
本紙の平成22年11月号は、
「瀬戸内学院の迷走Q
もはや四国学院との統廃合しかなし」。
そして、平成23年2月号。
「教育香川の原点を取り戻そう高校野球に巣喰う宮武学監督の正体」
《アジア杯の決勝で先月30日、ザッケローニ監督率いる日本サッカーがオーストラリアに勝った。日本の政治がじぐじぐと混迷を続ける中での勝利は、日本人としての自覚を覚醒させる切っ掛けの一つになってもらいたいものだ。
要するに、閉塞感が漂う今の日本に、これからの若者の活躍で新風を吹き込んでもらいたいということ。
この時期、金儲けよりは教育だ。それも真の教育。その後、経済は追っかけ付いてくる。米沢藩主の『米百表』の意味を、この際じっくりと噛みしめようではないか…》
その後、香川西高校では、大浦寮監や小林教諭によるサッカー部員のケツ穴ドライバー事件や、女子寮に夜這い事件が発生し、清水理事長は辞任して四国学院から理事長が就任した。3・11東日本大震災の現況を考えると、瀬戸内学院は四国学院との統廃合しか残された道はないと本紙川上は断言する。
サッカー部員のケツ穴ドライバー事件後、大浦寮監や小林教諭はクビになった。ところが、北井校長はこの事件も女子寮の夜這い事件も隠蔽する方針のようだ。
最近では、クビになったはずの大浦寮監は再び香川西高校サッカー部を指導。片や小林教諭のその後は、担任のクラスで修学旅行に参加しなかった生徒への返還金の数十万円を持って行方不明というではないか。
もはや、四国学院との統廃合しかない!