弘道会会長が小豆島に オペレーショの逮捕権が炸裂
本紙から発信した信念≠ェついに現実のものに!
オリーブ・オペレーションとタイアップした第二幕、ついに結末を迎える!
『すでにオペレーションは讃岐に入っている!』
この驚くべき情報が矢のように関係者の間に流れたのは、先月のことである。そしてその後、目を剥くようなビッグニュース≠ェ報道されるのである。
まずは順序だって、コトの経緯をなぞってみるとしよう。
先々月の某日、ある人物がしめやかなる厳戒態勢のなか、小豆島に滑り込んだ。
「なんだか妙な感じでしたなあ。ただ私たちには出動態勢が出ていませんでしたからね、なにもしなかったわけですが、それでも島を守る立場にある私たちにはわかるんです、今、島に異変が起きているってね」。
その時のことを振り返っていうのは、小豆警察署(※同署は、2004年に土庄署と内海署が合併するかたちで発足した香川県警の所轄署である)のさる関係者である。
「そう、なんというか不気味な静けさ、というんかな。私も、おや?誰かが島に入り込んできおったな=Aと瞬間に思いましたわ。しかし、その人は、表立って受け入れるような人じゃないな≠ニいうことも同時に感じました。後から聞いて、ああ、なるほど=Aそう思いましたわ…」。
まるで、どこかの国の王か王子かそんな立場の人が、島に忍び入ったような感じである。それでも先の小豆署関係者には、その実態は一切知らされていなかった。それは実はその時、小豆署のトップでさえも同じだったのである。
それを知らされていたのは、香川県警本部の某首脳、それに、オペレーション、それに、本紙社主とその周辺だけだった。ここは正確に伝えておかなければならない。この件でオペレーションは、ある人物の小豆島入りを知らされていた、というのではない。監視していた、というのが最も正確な表現なのである。
「この件は、オペレーションの第一幕の仕上げをするのに是非とも必要な行為だったのです。われわれはだから地元署にも誰にも知らせずに、ある人物の、小豆島入りを、監視≠オていたのでした。
ただ、この件は、むろんのことですが、(四国)タイムズ社主、川上(道大)氏の意向が大きく反映している一件ですから、そこは、阿吽の呼吸でね…。
それだけの慎重さですから、その一件は見事に功を奏しましたよ」。
こう語るのは、警察の首脳である。オペレーションの指揮者である。指揮者が優れておればそのオーケストラは、素晴らしいハーモニーを奏でる。これはなにも音楽の世界だけの話ではない。音楽とはほど遠いと思われている、捜査≠フ世界でも全く同じなのだ。
第一幕から第二幕に
立て続けに終焉を迎える、この驚くべきオペレーションの手腕!
さて、話を先々月、すなわち10月の某日、場所は小豆島の某所に移そう。
そこにやってきたのは、誰だったか?
「来たのは誰だ?=Bですね?あの秀逸なドラマのタイトルですね。
その答えはここにあります」(前出、警察首脳)。
そう言って首脳は、二枚の目を剥くような新聞記事の複写を目の前に差し出した。
その記事の一枚目はこれである。
恐喝:山口組ナンバー2逮捕京都進出抑止に府警本部長会見/京都
◇弘道会会長逮捕
恐喝事件で府警が指定暴力団山口組の実質的トップで直系の「弘道会」(名古屋市)会長を逮捕したことについて、熊崎義純本部長は19日の定例会見で「弘道会の京都に対する進出に大きなブレーキをかけた。京都の暴力団勢力の弱体化にもつながる」と逮捕の意義を強調した。今後も資金源を絶つなど壊滅に向け対策を進める方針。
府警が18日逮捕した山口組若頭、高山清司容疑者(65)が会長を務める弘道会は、全国最大の暴力団・山口組の中核組織。警察庁が取り締まり強化を指示している。
府警は4月、山口組2次団体の淡海一家(大津市)総長の高山義友希被告(53)を恐喝容疑で逮捕、地検が組織犯罪処罰法違反罪で起訴している。府警は淡海一家と関係の深い高山容疑者が事件に関与していないか、捜査を進めていた。(2010年11月20日付毎日新聞より引用)
そしてもう一枚、今度は長めの記事コピーを差し出す。この記事については、すべてが重要と思われるので、少々長きに渡るがほぼ全文(※前記事と重なるところは省略する)を次に掲載させていただくこととする。
山口組ナンバー2逮捕:弘道会会長恐喝容疑京都府議
京都市の土木建築業の男性からみかじめ料4000万円を脅し取ったとして、京都府警組織犯罪対策2課などは18日早朝、指定暴力団山口組ナンバー2の若頭で弘道会(本部・名古屋市)会長の高山清司(きよし)容疑者(63)を恐喝容疑で逮捕した。トップの篠田建市(通称・司忍)6代目組長は銃刀法違反罪で服役しており、高山容疑者が構成員約4万人を誇る国内最大の暴力団組織を実質的に指揮。府警によると、「(自分は)関係ない」と容疑を否認している。
容疑は05〜06年、側近で山口組2次団体淡海一家(大津市)総長、高山義友希(よしゆき)被告(53)=組織犯罪処罰法違反罪で起訴=らと共謀し、土建業の男性(65)に「面倒を見るお代として持ってきて」「山口組としての決定事項を伝える」などと現金を要求。3回で計4000万円を脅し取ったとされる。
府警によると、高山容疑者本人は直接恐喝行為に加わっていないが、05年に京都市内の飲食店で男性と面談していた。また、淡海一家の組員らは男性に「名古屋の頭に持っていく」「名古屋の頭が言うてる」と高山容疑者の存在を示しながら現金を要求したのに、山口組から何ら処分を受けていないとみられることなどから共謀が成立すると判断。上下関係から高山容疑者が指示したと見ている。
弘道会は服役している篠田6代目組長の出身母体。高山容疑者は05年に就任した篠田組長に第一の側近として後継の若頭に抜てきされ、東京や京都などで組織を急拡大させる陣頭指揮を取ってきた。
京都府警の捜査員は18日午前5時ごろ、神戸市内の高山容疑者の居宅で逮捕状を執行。高山容疑者は抵抗せず応じたという。
〜中略〜
◇「取り締まりの成果」…警察庁長官
指定暴力団山口組若頭の高山清司・弘道会会長(63)の逮捕を受け、安藤隆春・警察庁長官は18日の記者会見で「山口組に多大な打撃を与えるもの。全国警察による集中取り締まりの成果だ」と評価した。警察庁は、高山容疑者の逮捕を突破口に、弘道会弱体化への取り組みをさらに強化する構えだ。
弘道会は、篠田建市(通称・司忍)山口組6代目組長(68)の出身母体で勢力は約4000人。高山容疑者の起訴などによって「若頭不在」の期間が長くなると、山口組の指導体制が流動化する可能性もあり、組織の動向把握も重要になる。
警察庁は昨年秋、弘道会への集中取り締まりを全国警察に指示。とくに篠田組長の刑期が満了する来年4月までが山場とみて、中枢幹部の捜査を進めてきた。警察当局が昨年10月からこれまでに検挙した弘道会の直系組長は11人、直系組織幹部は37人に上る。(2010年11月18日付毎日新聞より抜粋)
「そうです、小豆島にこの10月に姿を現したのは、この高山容疑者でした。どうして高山容疑者が、小豆島に入ったか。そして誰と会ったか。そのような詳細は、これからの捜査及び関係者に重大な影響がある可能性もあり、多くは語れません。(四国)タイムズの読者の方には、私たちの応援団として、実は耳打ちしたい思いもあるのですが(笑)。冗談はさておき、小豆島入りした高山容疑者は、その時すでに、行確(※警察用語で行動確認の意味)£だったのです。
そして高山容疑者は、讃岐の島で、極めて重要な会談をある人物と行いました。その会談の結論を、もし、容疑者がゴーサインを出していたら。たら、れば≠フ話(仮定の話)で、誠に恐縮ですが、その仮定が現実になっていたら、やはり大変なことになっていたはずです。尖閣映像問題、それ以上の問題が発生していたことは間違いありませんね」。
この言葉の最後は唇を結ぶ。その表情を眺めただけでも、大変な事案が起きようとしていたことだけは確かなようである。
讃岐の首長。第二幕はすでに幕引きの時を迎えていた!
「川上氏は、一人で巨大な組織に立ち向かっています。それには、人間の尊厳という基盤がしっかりと備わっています。そこに援護射撃をしないというのであったら、もはやわれわれの存在意義はなくなってしまいます。今、言えることはそれだけです。
オペレーションの第一幕はある意味、高山容疑者の逮捕で線引きがなされたといっても過言ではないでしょう。その根底に、川上氏の人間の尊厳を賭した戦いがあることだけはここで明言しておかなければなりません。
逮捕直前の小豆島の一件も、これからどんどん明らかになってきましょう。それはもう遠くない日です。
すでにわれわれは第二幕を手掛け、そしてそれも今年中に目途を付けるべく奔走しています。高山容疑者の逮捕の時に流れた、『オペレーションが讃岐に入っている』、という情報は、きちんとした火≠ェあるのです。火≠ェあっての煙=Aすなわち情報です。これは噂のレベルなのではありません。必然的な行動の裏打ちとでもいいましょうか。
そう、繰り返しますがわれわれはすでに第二幕の幕引きに着手しています。第一幕の幕引きとほぼ同時に、二幕の幕引き。これはわれわれがいつも心掛けている、テクニカル・パス・メソッド≠ニいうものです。つまり、時間の浪費は極力避け、出来るものを同時に何個も手掛ける、ということです」。
首脳はこう力説する。その説得性は言下にほとばしっている。
その二幕というのは、
「もはや説明の余地はないでしょう。われわれが長年手掛けてきた案件、すなわち前首長とその周辺です。それはいうまでもなく現讃岐の行政にもそっくり繋がってくるものです。一幕一幕はそれはそれは長いものです。しかし、その結末は驚くほど一気に、まさしく一気呵成に風の如く執行されるのです」。
いよいよ幕引きが行われる。前号でも掲載したオペレーションの狙いが、いよいよ現実化するわけだ。われわれは、ある意味、今最も胸が高鳴っている時期である。
この高揚感はこの年末あるいは年度末までに爆発しそうである。結末は如何に派手な演出となるか、期待感は高まるばかりである。
本紙は、これまで通り、淡々と状況を俯瞰していく。
日本の背骨は大丈夫か?
小沢元代表は金丸元副総裁の轍を踏むか
《「六代目山口組司忍組長へ
許されますか報道人への銃撃」
…国の根本的な危機に面した時は、敵も味方もないはずです。日本の背骨である公務員が腐れば国はなくなります。
テロや戦争がないからヤクザ稼業も成り立つのではないでしょうか。
戦後の混乱期、三代目山口組田岡一雄組長は、神戸の水上警察署の一日署長を務めて治安維持で警察に協力したと聞いたことがあります。
ここ一番という時には、警察もヤクザも協力して国を守らなければならない、ということではないでしょうか。
本紙川上は、今、命を落とすわけにはいきません。お察し頂ければ幸いです…》
これは、本紙川上が山口組若林組の組員から3度目に拳銃で襲撃された後、平成13年6月号に掲載したものである。
五代目渡辺組長の時には、平成15年9月号でこうある。
《「犯人を自首させてください任侠道を貫くためにも」
山口組の綱領には、侠道精神に則り国家社会の興隆に貢献せんことを期すとあります。
私はヤクザではありませんが、日本で精神的な面がおろそかにされている今、この綱領を読んで感銘を受けております。ヤクザはアウトローを承知で人生を生き抜いている。そこには抗争や、刑務所務めのリスクを負うことも納得しているはずです…》
この、7年余り前の本紙川上の気持ちは、いまも全く変わっていない、当時のまま。
実に残念でならないのは、山口組が任侠道ヤクザではなくなったということだ。三代目の田岡一雄組長時の「侠道精神に則り国家社会の興隆に貢献せんことを期す」という綱領はどこに行ったのかということだ。
日本の背骨への侵蝕は許さず 小沢一郎版『われ万死に値す』
先々(10)月「体育の日」前土日連休、六代目山口組若頭の高山清司弘道会会長が小豆島に入った。お世話役は、国際ホテルやニュー観海のオーナーでもある山田成和建設会長。一日遅れて愛媛からは司政会議の土井前総裁(弘道会大幹部)も合流した。
さてここで、平成22年2月号本紙の「小沢幹事長版『われ万死に値す』竹下登元総理の轍を踏む」を見てみよう。
[「歴史は繰り返される」
まさに小沢幹事長には、今の検察の捜査状況からすればこの言葉がピッタリだ。
時の権力者、田中角栄、竹下登、金丸信を親父としたいながら自民党の中枢で金脈を手中に掴み、親父を喰って自民党を足蹴にして民主党の幹事長に立った。そして今。
さてそれでは、失敗を繰り返さないためにも当時の状況を想い起してみよう。『われ万死に値すドキュメント竹下登』(新潮社・岩瀬達哉著)を引用させてもらう。
《…昭和62年1月末頃から、四国高松に本部を置く「政治結社日本皇民党」の執拗な攻撃を受けることになる。いわゆる“ほめ殺し”と呼ばれるもので、これによって竹下は円形脱毛症ができるほど精神的に追い詰められていく。
総裁レースは、途中、三候補の話し合いによって、公選ではなく中曽根元首相が後継者を指名するという“禅譲方式”が取られることになった。指名に先立って、中曽根元首相は、「右翼の動きも止められないようでは、後継総裁として指名できない」と語ってもいた。そのため、竹下サイドとしては、どうしても“ホメ殺し”を中止させる必要に迫られることになり、広域暴力団稲川会を使って皇民党に話をつけた。その結果、昭和六十二年十月三十一日、竹下は中曽根元首相の指名を受け、晴れて後継総裁に選ばれたというものだ。
つまり、竹下が指名を受けた背景には、稲川会の尽力があったのではないかというのが、暴力団関与疑惑である。この疑惑は、“ホメ殺し”から五年後の平成四年に発覚する。…》
この疑惑が世間に露呈したのは、東京地検特捜部が東京佐川急便の渡辺廣康社長を逮捕したのが切っ掛け。
つまり皇民党問題は、竹下氏と姻戚関係の金丸信自民党副総裁が東京佐川急便の渡辺社長に依頼、そして稲川会の石井進会長に尽力してもらって日本皇民党の街宣攻撃“ホメ殺し”が止まった。紆余曲折、水面下ではいろいろあったがそういうことだ。
当時の小沢幹事長は、金丸副総理の側で交渉に立ち会ったので日本皇民党の政治影響力は強烈に脳裏に刷り込まれたはずだ。
ちなみに本紙川上には、稲本虎翁総裁が「誠嵐新聞」を創刊した時にいくらか手伝った経緯がある]
どうであろう。
本紙川上には、現状では小沢一郎氏が田中元総理、竹下元総理、金丸元副総理の側近中の側近で活躍してきた貴重な経験を、日本国民のためにと昇華して学習できていないような気がしてならない。
なぜなら、当時、苦境に追い込まれたはずの日本皇民党事件解決に登場した稲川会、それに東京佐川急便の渡辺社長らを、現状に置き換えれば明らかではないか。
平成15年に東北で展開した日本皇民党による街宣活動から、公共事業下請け介入(水谷建設)を切っ掛に、平成17年以降の国政選挙には山口組弘道会と手を組んだ。
山口組本部通達の「選挙には民主党を応援しろ!」でも明白だ。
北朝鮮の砲撃、山口組のナンバー2とナンバー3の逮捕、それに小沢一郎氏の強制起訴の議決。これら今後の推移からは目が離せない。
選挙管理委員長と政治資金監査制度
最高裁長官の兄のポストは誤解を招く
先月27日付朝日の、
「資金監査制度、穴だらけ収入対象外・献金元が監査」に目が留まった。
《国会議員の政治資金の支出を外部の人間がチェックする「政治資金監査制度」が、今月公開される2009年分の政治資金収支報告書から適用される。だが、監査は支出が適正に記入されているかを調べるだけで、収入は対象外。
議員に政治献金した人が監査をする事例もあり、制度の不備を指摘する声も聞かれる》
この記事で本紙川上が気になったのは、「議員に政治献金した人が監査をする」という箇所。選挙の洗礼を受ける者と選挙資金を提供する者の関係に注目したということだ。
具体的に言う。
香川県の真鍋武紀前知事の三期目選挙の際、選挙資金は百十四銀行県庁支店から年利1lで2500万円の融資を7月3日付で受け、選挙後の10月11日付で同額を返済。当時の香川県選挙管理委員長は、竹崎克彦百十四銀行頭取。
選挙資金を受け取る者と融資する者の立場が、利害を伴う香川県知事と指定金融機関の百十四銀行頭取、その上、公正な選挙を監視するはずの選挙管理委員長が、選挙資金提供者を兼務するとなれば、もはや異常というしかないのではあるまいか。
まして、その後、最高裁の竹崎博充長官が、「一票の格差」訴訟で兄の被告竹崎克彦氏の審理を辞退した経緯を考えるとなおさらだ。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その92)
賞揚等禁止命令で似非ヤクザが消える
先月29日夜は、13年前に山口組若林組の川原豪組員が家族団欒の本紙川上に向け、拳銃トカレフを発砲した記念すべき日である。
1,2発目は子供部屋に、3,4発目は家族が団欒していた居間に、5発目はトカレフが暴発して、左利きの川原は右腕で拳銃を支えていたためかトカレフの破片で右腕を損傷したようだ。
もっとも、毛深い川原の右腕の傷跡は、半そで姿の夏でも見えないようだ。川原を非常によく知る女性たちの中の一人が教えてくれたのでまず間違いなかろう。
あの日から13年、いまだに実行犯の川原豪は逮捕されていない。逮捕されていないどころか、犯行当時チンピラだった川原は、兄貴分の山中敏勝の刑務所収監中に経済地盤を乗っ取って、今では香川の青年実業家気取りである。
ここで、なぜ逮捕歴もないチンピラであった川原豪組員が、二代目若林組の本部長補佐にまで一気に昇格したのかについて分析してみよう。
それは、本紙川上宅に拳銃を発砲した功績と、風俗事業で稼いだカネ、それに7,8人もいる川原のオンナの一人を篠原組長に献上したということのようだ。
篠原組長が川原を重宝がるのは、平成9年の発砲、カネ、オンナの3点セットを高く評価した結果ということか。裏社会に詳しい人が本紙川上にこう言った。
「川原が逮捕されたら篠原も終わりや。逮捕経験がないから、あの男はなんでもペラペラしゃべるはずや」
発砲犯川原豪に告ぐ 君の子供の為にも自首して出直せ
さて、13年前の事件解決に全力を注ごう。
なにしろ、川原に発砲されて壊された窓や電気器具、天井などの穴は当時のままであるから、13回目の冬を迎えるとさすがに寒くて仕方がない。
本紙川上とすれば、六代目山口組二代目若林組の川原豪本部長補佐に拳銃で壊された修理代は、壊した本人の川原豪に請求するつもりである。
ここで、この12月1日付産経新聞、「山口組ナンバー3も逮捕報復殺人のヒットマンに報奨金…『賞揚行為』を初適用トップ3が不在に」
を見てみよう。
《平成9年に指定暴力団山口組の若頭だった宅見勝・宅見組組長=当時(61)=が山口組中野会系組員に射殺された事件にからみ、報復のため中野会幹部を射殺した傘下組員に報奨金を与えたとして、大阪府警捜査4課は1日、暴対法違反(賞揚等禁止命令違反)容疑で、宅見組2代目組長の入江禎(ただし)容疑者(65)ら3人を逮捕した。ヒットマンに金品を渡す「賞揚行為」による逮捕は全国で初めて。他に宅見組関係者2人の逮捕状を取り、行方を追っている》
ありがたいことではないか、警察庁の奥の手、本気度が十分すぎるほど感じる。被害者の本紙川上からすれば、「さすが日本の警察!」と言わざるを得ない。
それはそうであろう。
この奥の手、暴対法違反(賞揚等禁止命令違反)を編み出して活用するとは「いよー、待ってました!」とつい小躍りしたくなるような心境である。
平成9年の若林組川原豪による拳銃発砲事件、平成12年の山中敏勝による鉄パイプ襲撃事件、平成18年の森裕之による拳銃発砲事件の真相が、実行犯らへの報奨金…『賞揚行為』によって明らかになるはずであるからだ。
現実に逮捕されていない川原には、報奨金の代わりに功績人事の若林組本部長補佐というポストをすでに与えている。
本紙川上の襲撃とは別事件(平成14年10月、拳銃暴発死亡)で収監されていた山中敏勝には内妻か誰か、また現在服役中の森裕之には、森の妻か両親の誰かに報奨や慰労として金品を提供しているはずだ。
二代目若林組篠原組長がまだ若かりしころ、敵対していた暴力団親和会への報復事件で収監された当時の篠原の賞揚・慰労金は、毎月20万円。親、妻、内妻にと振込口座は変更したが、篠原組長自身が若林組からヒットマンとしての報奨金を受け取っていたので、本紙川上を襲撃した山中敏勝や森裕之にも報奨金を振り込んでいるはずである。
さて、手抜きは禁物。別件でまず川原豪の逮捕への露払いを被害者として精一杯努力してみよう。
本紙先月号の「若林組の安定資金源は広告風俗情報誌ピンで『みかじめ料』」
この風俗業界に若林組の安定資金源を求めて奔走したのは、何を隠そう、当時の山中敏勝である。
平成12年1月19日夜、本紙川上運転の家族同乗の車を鉄パイプで襲った山中敏勝が、徳島の心腹会の手ほどきを受けて「香川県風俗営業適正化協同組合」を立ち上げ、この組合に合法的に勧誘する方法で「月刊ピン」香川正規代理店の枠を若林組の資金源にとシステム化したのだ。
その後、偶発的な拳銃暴発死亡事件で山中が収監され、後釜に山中の舎弟であった川原豪が風俗経済地盤を引き継いだ。前号で掲載した愛知県警が広告料としての「みかじめ料」を暴力団への資金提供とみなして逮捕したのなら香川県警もできないはずはない。
川原豪の「グローバルメディア」「出張ヘルス(ちゅっぱLOVE)に注目せよ、だ。
救急要請した女性を救急車がひく
事故の運転は兼業禁止の消防局員か
《20日夕、高松市西植田町の農道で、頭や腰などを打って救急要請していた女性(74)が到着した救急車にひかれ、両足の指を計3本骨折する約1カ月のけがを負ったことが22日、分かった。
会見した市消防局の穴田豊久局長は「心からおわびしたい。職員への注意喚起を徹底し、再発防止に努める」と謝罪した。関係者はあらためて処分する。(中略)同局は「まず救急車から下り、要救助者の状態を確認すべきだった。2度と起こらないよう注意喚起を徹底したい」としている》
これは、先月23日付の四国新聞。はっきり言って、この事故は起きるべきして起きた事故と言わざるを得ない。
本紙が、この事故を起こした高松南消防局香川分署の赤松正彦消防局員の職務実態について記事化したのは平成19年1月号からであった。
事故が起きる2週間前に発行した本紙11月号「兼業禁止の市消防局員を雇用悪質な計画的不正受給の手口は詐欺」を読み返してほしい。
《平成19年1月号本紙に掲載した、高松市の「消防局員・職員労働組合員」であった赤松正彦氏の悪事がなにやらきな臭い兆しを見せ始めた。
本紙10月5日号の、「厚労省の助成金をピンハネ元高松市消防局員が雇用保険を悪用」が、具体的に香川労働局の立ち入り検査に発展したということだ。(中略)また本紙が許せないのは、後輩の消防局員4〜5人を公務員法に抵触する兼業禁止に違反させていたことである。市民の生命と財産を守る使命を背負う消防局員をアルバイトで働かすとは以ての外》
どうであろう。消防局員が消防車や救急車をアルバイト先にまで乗り回す現状を。
穴田消防局長は、事実関係を早急に確認すべきである。
霊園事業乗っ取り強要事件I
本紙の告発は警察庁捜査方針にも合致
この連載を扱って、回を重ねてくると他県の同様な事件が気になって仕方がない。
というのは、暴力団若林組に対する香川県警の捜査方針が、ひょっとすると、特別に配慮しなければならないなにか理由があるのではないかと勘ぐりたくなるからである。
先(11)月25日付産経新聞の「強要未遂容疑で組長を指名手配」から、他県の場合をまず見てみよう。
《指定暴力団山口組淡海一家組員らによる恐喝事件で、組織犯罪処罰法違反罪などに問われた淡海一家総長の高山義友希被告(53)が公判で有利になるよう、被害者を知る男性を脅したとして、京都府警組織犯罪対策2課などは24日、強要未遂容疑で、大阪市東淀川区豊里の無職、芳谷武容疑者(68)を逮捕し、同容疑で山口組系組長で韓国籍の高次龍容疑者(64)を指名手配したと発表した》
次に、本紙先(11)月号、「霊園事業乗っ取り強要事件H」の追加告発に目を通して、現状の香川県警との比較を試みてみよう。なにしろ、一票格差の問題で最高裁が憲法上の審議を余儀なくされている時代だからである。
要は、各県警の捜査の不作為と作為の濃淡を是正してもらいたいということだ。
《…事務局長の浜西氏が若林組篠原組長に「事務局長を降りろ」と言われたとなれば、私が暴力団の矢面に立たされることになるからです。
緊急を要する事態なので、早速、大阪の共栄法律事務所に私たちを連れて行ってくれました。弁護士の助言は、濱西氏に今後、霊園事業に関して勝手な動きをしないという確約書への署名をもらうこと、それに、暴力追放センターに相談しておくことでした。
今振り返って、当時を思い出せば、事務局長の浜西氏が事務局長を辞めるということは、若林組の関係者が直接に私に交渉してくるという意味であり、そうなれば、家族の事などを考えれば、正直にいって夜も眠れない心境でした》
京都府警が扱った、大阪市東淀川区豊里の無職・芳谷武容疑者を、本紙川上が香川県警に追加告発した霊園事業・事務局長の浜西氏に置き換えれば、見事に強要未遂事件は成立するはずである。
京都府警にできて香川県警にできないはずはない。まして、安藤警察庁長官が山口組弘道会の壊滅作戦を展開中ともなれば、本紙川上の告発は警察庁の捜査方針にも合致するはず。二代目若林組篠原組長は山口組の直参である。
三木町は高松市と合併を[23]
集落排水事業の補助金食逃げ許さず
三木町の石原前町長と石井元議長の追及を本紙が繰り返し、やっと三木町政も変わり始めた。いや、連動していた真鍋前知事や泉元出納長も辞めたので香川が変わり始めたということだろう。
三木町長選で初当選した元県会議長の筒井敏行氏が、本紙追及の農業集落排水処理現場の計画を中止する方針を早速に表明した。
10月13日付読売新聞にこうある。
《同計画について「訴訟が起きており、(原告が)絶対反対と言っているのだからできない」とし、「現計画地の新開地区の土地は、子育て(施設)などに活用したい」との意向を明らかにした。
一方、住民からの反対で止まっている公共下水道処理計画については「住民の話をよく聞き、合意を得て進めたい」と語った。
「今までの独断専行ではなく、住民の意思を尊重する町政を進める」との抱負を語り、大半が対立候補を支持した議会については「住民に利益のあることは(議会も)反対できない。心配はしていない」と自信を見せた》
今後の推移のために、現状を大掴みで示してみよう。
本紙指摘の集落排水ニイミシステムの総額は、三木町の一万戸を対象にした300億円の補助金事業。現在の進捗状況は井上北部地区の200戸のうち60%の120戸で、14億円ということか。
要するに、今後が注目だ。
集落排水事業中止の波紋 汚職の匂いかニイミシステムでカネ
さて、今後なぜ三木町の中止された集落排水事業に注目が必要なのか。
それに答えよう。
まずはここで、平成20年6月号の本紙を読み直しておさらいをしてみよう。
《三木町の現状はどうなのか。
町の人口は、今年4月1日現在で2万8千6百31人。人口密度は1平方qに3百78人。
本紙が追及しているのは、なぜこの三木町に今後3百億からの下水道予算がつぎ込まれるのか、ということである。
高松市と合併すれば、あと、2・5qの本管を繋ぐだけで道州制の流れにも合う。そして高松市は、すでに三木町合併を想定して高松東部下水道処理場を建設していたのだ。
【知事選挙前の汚れた認可
農水省の予算を喰らうハイエナたち】
最近、読者からよくこんな事を言われる。
「四国タイムズさんに書いてる通りや。本管を繋いだら河川に下水道水を流し込むこともないし…、いったい真鍋知事や石原町長はなにを考えてるのやろね」
この素朴な疑念に答えよう。
税金を喰う、『裏ガネづくりシステム』を構築するためである、と。
さて、真鍋知事と石原町長が、道州制に移り変わる隙間を縫って、すなわちドサクサに紛れて進めていた実態を暴いてみようではないか。
まず三木町の、集落排水事業の認可が下りた平静17年10月当時の登場人物から。
真鍋知事は、石原町長と同じ三木町下高岡の出身。そして、農水官僚で野中広務(当時自民党幹事長)氏とも面識。
野中広務氏の実弟である野中一二三(かずみ)氏は、京都府園部町の町長や「全国市町村土壌浄化法連絡協議会」の会長をしていた。
石原町長と石井元議長は、三木町の土地改良区を牛耳り、石井元議長が議会工作を担当する相棒である。
泉(当時県出納長)氏は、石原町長の実妹の夫で、真鍋知事の後釜として副知事が約束されていた。
次に要点を箇条書きする。
汚水処理システムに、「ニイミシステム」がある。
この工法は、「毛管浄化システム梶v(木村弘子社長)しか扱うことはできない。
三木町には現在、農水省の予算である「三木東地区」の集落排水下水道と、国交省予算の公共下水道事業とがある。
当時、野中会長と石原町長は、両方の下水道事業に「ニイミシステム」を導入しようと画策したが、国交省の扇千景大臣に反対され、農林省予算の集落排水下水道だけに「ニイミシステム」が採用された。
農水省・国交省の合計予算は約3百億で、一度このシステムを導入すれば、半永久的に、毎年度、多額の維持管理費が費消される。
しかも、「毛管浄化システム梶vの独占工法であるから、一旦、このシステムが取り入れられれば、自動的に税金が流れ込む仕掛けになっている。
建設業者には、入会すれば競争抜きの随契が約束される「土壌浄化法事業推進連合会」も立ち上げられ、三木町の土木建設会社も数百万の会費を収め入会したとも聞く。
真鍋知事が、平成17年度に集落排水事業を認可する前、石原町長に裏工作の資金が流れたとも聞くので、疑惑プンプンは間違いなかろう。
ちなみに石原町長は、全国の連絡協議会の副会長である》
どうであろう、これは2年余り前の本紙記事である。
当時の真鍋武紀・香川県知事、池田長義・香川県土地改良事業団体連合会会長、それに石原収・同副会長(兼)三木町町長という肩書をまず押さえ、昨年12月に3人がそろって辞任・退任の意思を表明したのに注目する。
ここから見えてくるのは、農水省官僚であった真鍋知事の権限を最大限にお互いが悪用して補助金を喰らった構図である。
昨年12月の辞任動機は、3人とも本紙の記事で捜査を意識したということに違いない。
新光開発社長の西川昭吾県議へ
県の撤去措置命令と裁判所の支払い命令
香川の真鍋武紀知事と池田土地改良団体連合会長が、そろって辞任を表明して、いや実質に辞めて1年が経った。
両者が辞める切っ掛けとなった本紙の平成21年12月号「主役は県土改連の池田長義会長『新光開発』の逮捕劇はブルージャパンが初幕」を見てみよう。
《先月5日、香川県警生活環境課と坂出署は新光開発社長らを逮捕した。容疑は廃棄物処理法違反・不法投棄である。
本紙が長年に亘って追及し続けてきた、香川の元凶に迫る非常に重要で意味のある逮捕劇だ。
逮捕劇というからには役者がいるはず。その主な配役と粗方のストーリーを記してみよう。
もちろん主役は香川県の元県会議長の池田長義氏で、現在の肩書きは香川県土地改良団体連合会の会長である。
準主役は、香川県知事の真鍋武紀氏、それに香川県会議員の西川昭吾氏といったところだろう。
一幕の登場人物は、池田長義氏の長男でブルージャパンの社長を務めた純一氏や、ブルージャパンの産廃業務を実質的に取り仕切っていた来田正治氏。それに池田親子が所属していた山口組若林組の若林組長や篠原若頭(当時)、
そして、ブルージャパンが倒産に陥るきっかけとなった、関西新空港の埋め立て土砂の納入を一括で仕切っていた山口組の侠友会寺岡修会長(兵庫県淡路)。
二幕が今回逮捕された新光開発の現社長である岡崎耕二氏や、新光開発の産廃許可取得時の社長であった山口組系暴力団の末永忠利氏などではなかろうか。
ただこの逮捕劇は、二幕から始まったので、一幕の池田長義会長の真打登場はまだ先ということになるようだ》
この記事からも分かるように、その後の舞台は着々と変更なしで進行しているのである。
今年4月からは新光開発の社長に、現役県会議員の西川昭吾氏が就任。県から残りの不法産廃を撤去する改善命令を3度受けた後にということ。
そして今度は改善命令から、罰則を伴う措置命令。22年度中の来年3月末までに残の産廃を撤去しなければ、西川昭吾氏はアウト(逮捕)ということではなかろうか。
次に、先(11)月27日付四国新聞。
《高松市内の信用保証会社が西川昭吾県議(自民・坂出)らに対して、銀行に代位弁済した金を払うよう求めた訴訟の判決が26日、高松地裁であり、大野昭子裁判官は同県議らに約880万円の支払いを命じた》
真鍋武紀前知事や池田長義前土改連会長に頼れない今、西川昭吾県議も潔く法の裁きを受けて出直すべきではなかろうか。
人生の出直しは、ある意味貴重な妙味というものだ。