2020年1月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 平成から令和へと激動後に変革
- 菅官房長官・中曽根大勲位・本紙川上
- 日本の歴史の変わり目③
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その201)
- 河井案里議員公選法違反に自民党が「関西検察弁護団」投入
- ウグイス嬢に「冤罪」押し付けか?
- 日本の損ねた国益を取り戻そう
- ゴーン氏には「無理が通れば道理が引っ込む」は通用せず
- 本紙追及から3年、明浄学院大橋元理事長ついに逮捕
- それでも続く「反社」関与?
- 名進研小学校理事長だった、清水利康氏が保護者を恫喝!
- 寿和工業・名進研・としわ会、清水氏一族の「行状」を“ブツ”で研究(その9)
- 県滅ぶとも正義は行わるべし 大山県会議長から仮処分命令申立て
- 大山一郎氏の陳述書
- 【投書の受け付け】
- 世界から訪れるべき目的地10選に
- 瀬戸内国際芸術祭に相応しい新県立体育館を
- 水族館の排水を巡り新手の圧力
- 日の丸を掲げて右翼活動の海上デモ
- 高齢資産家女性の100億円を詐取する犯罪者たち
国滅ぶとも正義は行わるべし 平成から令和へと激動後に変革
試練というものは、総理などというポストを狙うものにとっては、いうまでもなくつきまとうものである。いわゆるネガティヴキャンペーンという奴である。
小泉進次郎氏にとっても、それは、当然、予想されていたものである。
ここに、小泉進次郎氏に関わる非常に重要なインタビュー記事がある。少々長いが、本新年号ではこれを掲載する。
次のリーダー、小泉進次郎氏のこれからの事がわかってくるはずだ。
本紙は敢えて提言していく。次世代のリーダーは決まっているはずだ、と。
(~前略~)
ロイターの調査でも期待が「大幅に後退」
――なぜ小泉進次郎氏の人気はここまで急落したのでしょうか。
かつて小泉さんは、世論調査の結果について問われると「あれは知名度調査だから」とそっけなく答えてきました。人気や期待が右肩上がりだった時期は、こういう説明で納得できましたし、「謙虚さ」を演出することができましたが、こうも半減以上すると、しかも他の方々と比べてもこれほど異常な下げ幅を見せると、「知名度」があるのになぜ下がったのか。これまでのロジックは成り立ちません。
これは「文春オンライン」の異常値ではありません。ロイター通信による12月企業調査では、同じようなトレンド、飛び抜けた下げ幅を示しています。
「今年7月調査では、次期首相に望ましい人物として安倍氏と回答した企業は37%を占め、(中略)小泉氏も21%と期待を集めていた。しかし、今月(12月)の調査では安倍氏16%、小泉氏11%とそれぞれ大幅に後退」(ロイターより)
〈築城十年、落城一日。令和元年の小泉進次郎を一言で表現するのに、これほどふさわしい言葉はない。〉
文春ムック「2020年の論点100」に寄稿した拙文「滝クリと結婚、大臣就任 小泉進次郎は総理の座に近づいたのか」は、このような書き出しで始まります。その上で、「人心が離れるのは時間の問題だ」と予測しました。
文中では「彼はまだ経世済民を説く器ではない」とも指摘しています。単なる人気投票ではなく、いざ、真剣に暮らしを考え、経済や福祉を誰に信頼して託せるか見極めると、圧倒的多数の企業人が「彼には国のかじ取りを任せられない」という判断を下している証拠です。
大企業のエリートならまだしも、厳しい自然と葛藤しながら地べたで暮らす第一次産業従事者、来る日も来る日も1円、10円を計算しながら商売している中小企業経営者やその社員、つまり地域の自民党を支えてきた人々から見れば、彼の語る「暮らし」、「子育て」、「家族」、「働き方」にリアリティを感じないでしょう。これは、総理候補である以前に、政治家として致命的な評価です。
今年で初当選から10年。
1年生議員の頃からこれほどテレビに寵愛され、立派なベテランジャーナリストたちが甘やかし、党内外に敵を持たない人気政治家はいません。ところが、類まれなる発信力がありながら、目立った実績が何もない。次々と派手な政策を打ち出しますが、人気政治家として10年間も注目されてきたのに、最後まで仕上げて国民の暮らしに大きな影響を与えた政策は何か思い浮かびますか。
世には数多の作家や編集者が存在し、出版社も彼の一挙手一投足を報じながら、一冊として骨太のノンフィクションが出ていません。実は、私も10年も観察しながら、小泉さんを主人公にする本が成立したのは7年前の1冊目だけなのです。
父・純一郎は「息子を必死に擁護する」
最近残念なのは、父・純一郎さんがマスコミの前で息子を擁護する発言を繰り返していることです。以前は、マスコミから質問されても「頑張っているな」で済ませ、息子について多くを語らない態度を貫いてきました。マスコミに出過ぎずプライベートを語りすぎないところが小泉流の巧さでしたが、最近はしきりに取材対応し、息子を擁護する。12月26日に、テレビ朝日のワイドショーに生出演した際も、「ポエム」などと冷やかされている息子の言動について「大臣は何を言っても叩かれる。変なことは言ってないんだけどね」と擁護しました。小泉親子は2人が並ばず独立しているところに、微妙な距離感を保っているところに強みがあったのに、これではよくいる「残念な親子」。アンケートに並んでいる総理候補の中で、身内から擁護される過保護な政治家は他にいますか。
くしくも「12月26日」は、全国紙の広告欄に「進次郎 政治資金で『不倫ホテル代』」という週刊文春の大見出しが躍った当日でもありました。喜寿(77歳)にもなる老紳士が公共の電波を使って、世間から批判を浴びる不惑前の息子を必死にかばい、出演者からの質問をさえぎった。そんな「父」の姿をテレビで見ながら、私は不憫に思えて仕方ありませんでした。
小泉又次郎以来、100年以上続いてきた政治一族・小泉家も、純一郎氏のきょうだいが受け継いだ一家相伝の絶妙なセンスで未熟な4代目を「未来の総理候補」と呼ばれるまでに成長させてきましたが、クリステルさんが入って以来、抜群の安定力に変調の兆しが顕著に見られます。明らかにクリステルさんの存在が「変数」、しかも、これまでの小泉流とは異なる、読めない変数になってしまっています。
「親父の死後、もうどうなるかわからんですよ」
そこで思い出した往年の政治評論家の至言があります。
「佐藤信二は長い時間かけなけりゃわからんね。こういう人の悲劇なのは、河野洋平みたいに、親父が死んでから出てきたのはまだ自力性があるんだ。親父が生きている間にでてきたというのは、親父の死後、もうどうなるかわからんですよ」(月刊「現代」、1974年7月号)
『小説吉田学校』の著者で知られる戸川猪佐武は、首相・佐藤栄作の次男と副総理・河野一郎の次男という当時の自民党ホープを比べてそう説いた。その後、前者は衆院8期を務めながら総裁選とは無縁のまま政治家人生を終えた。後者は紆余曲折がありながらも総裁まで上り詰めました。
安倍晋三さんも、石破茂さんも、岸田文雄さんも、そして、小泉純一郎さんでさえも、ここで言うところの「親父が死んでから出てきた」世襲政治家です。それと比べると、一国の大臣にもなって、これほどの親父の庇護を受けている人気政治家は、憲政史上でも稀なのではないでしょうか。こうしたところに、「プリンス」の知られざる脆弱さがあります。はっきり言えることは、父が生きている間は、真価を見極めるのが難しい政治家です。
「偏差値エリートでも、父のような変人でもない」
――常井さんは、自民党のかつての「プリンス」中村喜四郎の『無敗の男 中村喜四郎全告白』を12月に出版され、ベストセラーになっています。“幻の総理候補”と言われた中村喜四郎フィルターを通して小泉進次郎氏を見たときの印象はどうでしょうか?
常井氏の著書『無敗の男 中村喜四郎全告白』(文藝春秋)
8月の結婚報道以来、浮世離れした迷言を繰り返し、異性交遊や政治資金にまつわる醜聞、疑惑が次々と表沙汰になり、困惑している表情を見ることが増えたと思います。これは、私が垣間見てきた素顔そのものでした。
小泉さんは偏差値エリートでも、父のような変人でもありません。言うなれば、ごく普通の人、等身大の30代と言って良いと思います。これまで言動が立派に見えたのは、自民党が選挙戦略の中心に据えてきたからです。
自民党は2010年の参院選で、初当選したばかりの小泉さんをCMに起用し、看板弁士として全国を回らせました。小泉さんはその舞台で上手に踊ったことが好感度を集めるきっかけとなった。小泉さん自身の努力は否定しませんが、閣僚未経験にして「総理候補」とまで呼ばれたのは、先に説明した小泉家の力以上に、自民党の力があったからです。60年以上も「宰相のドラマ」を巧みに演出してきた老舗政党の職人たちが動かす舞台装置があったからこそ、等身大以上に見えたのです。
実際、党の力が及ばない場所での言動を見れば、彼が「普通の人」だとわかります。
滝クリとの「デキ婚」発表の誤算
例えば、小泉さんは滝川クリステルさんと結婚しました。その時、首相官邸で報道発表を行いました。PR戦略上は、「草食系」の政治部記者を不意打ちすることによって、「デキ婚」の背景を突っ込まれない記者発表に成功したのかもしれませんが、国家的な危機管理を考えると、微塵の油断も許されない権力の中枢で「人気女子アナ」とのろける絵面は、自民党伝統の演出ではありえません。「型破りな改革者」を意識してきたはずが、常識知らずの凡庸な若手議員たちと同じ土俵に自ら乗ってしまいました。
また、小泉さんは安倍晋三首相の政治姿勢に批判的で、安倍首相の思想や人柄に懐疑的な有権者、とりわけ無党派層からの支持を得て、人気者となりました。ところが、安倍首相の入閣要請をあっさり受け入れた。あの時、冷や飯覚悟で蹴っていれば、凡百の政治家ではない、「闘う政治家」として一目置かれ、与野党をまたいで期待が高まったことでしょう。
これまでは長幼の序を重んじ、先輩の顔を立てる低姿勢を貫くことで、「嫉妬の海」と呼ばれる永田町でも敵を増やさなかった。ところが、結婚を機にまるで人が変わってしまったかのように、門外漢のポストでも飛びついた。
直前にあった参院選では全国を応援行脚する間に「年金改革をお約束する」と訴え、党厚生労働部会長留任を希望していたにもかかわらず、ですよ。
どの組織にもいそうな、節操のない普通の30代は羨望の的となり、入閣待機組からは怨嗟の声が上がりました。小泉さんの人気が高まるにつれ、大勢の陣笠議員が寄ってきて、数々の勉強会は盛況を博してきましたが、初入閣後、失言やスキャンダル、あるいは実力不足で憔悴する彼を全力で擁護した同僚政治家は誰一人としていませんでした。
「自民党のプリンスは必ず転落する」
これは、小泉さん特有の現象というよりも、5年から10年に一度、彗星の如く政界に現れる「自民党のプリンス(プリンセス)」に共通している宿痾だととらえています。若き頃の中村喜四郎さん、加藤紘一さん、船田元さん、塩崎恭久さん、野田聖子さん、田中真紀子さん、河野太郎さん、渡辺喜美さん、後藤田正純さん、小渕優子さん、そして第一次政権の安倍さん……。プリンスは必ず躓く、しかも派手に転落するのです。
拙著『無敗の男 中村喜四郎全告白』はおかげさまで反響を呼んでいますが、私は「平成最後のプリンス」小泉進次郎の毀誉褒貶を見続けてきた10年を踏まえ、「平成最初のプリンス」中村喜四郎さんの転落した背景に迫りました。喜四郎フィルターを通して、小泉さんにも通じる「プリンスの敗因」を読み解こうとしたのが執筆のきっかけです。
自民党最盛期の80年代に頭角を顕した中村さんは、小泉さんのような自民党の舞台装置ではなく、最大派閥・竹下派の舞台装置によって「プリンス」に仕立て上げられました。独身時代はとにかくモテた。マスコミも寄ってきた。大した実績も上げられていないのに、政治の師である「田中角栄の再来」と持て囃され、40歳の時に「初の戦後生まれ閣僚」として、初入閣を果たします。
世の中からどんどんちやほやされ、党の重鎮からは寵愛を受け、等身大以上のポストを任される。本当はそうでもないのに「重鎮の側近」と見なされ、次々と献金額が膨らんでいく。周囲の同世代からは羨望の眼差しを浴びます。しかし、自分では己の「からっぽさ」「薄っぺらさ」「実力不足」を知悉しており、「まずい」「まずい」と言い聞かせながらも、断り切れなくなって重責を担わされる。危ない橋を渡らせられる。地元から足が遠のき、有権者の生活感覚にも疎くなり、大事な時に耳障りなことを言ってくれる人がいない――。気付いた頃には、敵だらけになり、塀の内側に堕ちていった。
『無敗の男』では、四半世紀にも及ぶ雌伏の時代に耐え抜いた70歳の元プリンスが、弱冠43歳、2度目の入閣として建設相となった当時のことを後悔しながら語り尽くしております。
物分かりは早い」環境省の官僚が期待する理由
小泉さんも明らかに実力不足を自覚しているにもかかわらず、人前で強がりを見せるほど薄っぺらくなっていく。言葉の端々に「オレは特別な人間だ」という選民意識のようなものが出てしまっています。疑惑を指摘されても逃げ出し、グレタさんにも噛みつくなどどんどん空回りしていく。後見役として寵愛を受ける菅義偉さんの影響力低下も、彼にとっては誤算だったのではないでしょうか。果たして、就任3カ月で、就任当初の期待に応えられるような実績は出せていません。
しかし、環境省の官僚たちは異様に期待の声を口にします。「頭はよくないけど、物分かりは早い」と。小泉純一郎政権を知る幹部級よりも、若手エリートに顕著です。したたかな出世株の官僚にとっては使い勝手の良い政治家に過ぎません。しかも、「新しさ」さえ演出できれば、飛びついてくる。「三流官庁」として霞が関のなかでも揶揄される彼らにとって、約20年前の小池百合子さん以来、他省を凌ぐ発信力が生かせる閣僚就任ですよ。
PR担当が変わり「言葉に力がなくなった」
これまでも、後ろに控えるPR専門家が変わるたびに、まったく別人に変わるのが小泉さんの特徴でもありました。よく言えば、融通無碍、変幻自在、悪く言えば、政治の背骨となる思想や国家観がない。ですが、それでも数年前までは「自力」が生かされ、言葉に体温と体重が乗っていました。
28歳で初当選して以来、被災地や過疎地、離島など、普通の政治家が行かない場所を意識的に回ってきた。社会人経験ゼロの世襲4代目が、庶民に親近感を持たれたのは、こうした「土の香り」を漂わせる仕掛けと心掛けがあったからですよ。
ところが、2017年あたりにPR担当が変わったのを機に、土の香りがデオドラントスプレーのような匂いに変わった。別の例えをするなら、ほどよい塩加減の地鶏のからあげだったのが、ブロイラーで作った添加物べったりのフライドチキンに変わったような味わいです。さらに、参院選ではイマドキのPRコンサルタントを外部から起用し、明らかに言葉に力がなくなった。政治を、地方を、有権者を、そして自民党員や支持者たちの感覚を知らない人びとが彼の言葉を操作してしまっている(文春オンライン7月の密着ルポを参照)。
プライベートでも、名だたるIT長者ら、雲の上に住む人たちと並び、横文字の経営用語を唱える姿ばかり。極めつきが「人気女子アナ」とのセレブ婚でした。これでは国民の生活感覚と距離ができ、人心が離れるのは時間の問題です。
民信なくば立たず。ケネディが大統領に就任した43歳を意識していた史上最年少での天下取りは、いったんは遠のいたと言えるでしょう。
「ポスト安倍」なぜ菅義偉も急失速したのか?
――アンケートでは菅義偉さんの急失速ももう一つのポイントでした。
小泉さんの変節も、菅さんへの接近が大きく影響しているでしょう。
寝業師や政局巧者と言われる菅さんの政治手法も、昭和の政治を知るベテランの保守政治家たちに言わせれば、「昔のやり方をまねしてやっているだけ」と言います。「昔のやり方」の効果を高めた背景は「官邸官僚」の存在抜きには語れませんので、懇意にするマスコミ関係者たちがこぞって菅さん個人を「平成の梶山静六」とまで持ち上げるのはいささか過大評価に思えますし、菅さんの周辺から不祥事が次々と浮かび上がる今の境遇では贔屓の引き倒しなのではないでしょうか。
地方党員の意向を重んずる全国政党にあって、菅さんは横浜という大都市から生まれた異形のリーダーとして見ています。少なくとも組織運動本部長に就くまでは、自民党という「国民政党」の全貌を意識したことがなかったのではないでしょうか。沖縄県知事選を始めとして、官邸主導型で候補者を擁立した地方知事選では、自分の秘書や、選挙対策、政策立案のブレーンを中央から落下傘で送り込む。現地の地方議員や有力者たちから「上から目線」と見られる彼らのやりかたは、選挙中の陣営内に軋轢を引き起こすことも稀ではありません。その結果、土着の保守勢力を分断し、深刻なしこりを残しています。戦績を見ても敗北したケースも少なくなく、勝った場合でも僅差で終わり、“菅流”は地方組織に要らぬ対立をもたらします。
これまで権力の中枢に近づきにくかった新手の企業家や気鋭の論客を狡猾に受け入れてきたのも、菅流の特徴です。官邸の敷居を低くしたことには功も罪もあります。海のものとも山のものともわからない専門家をブレーンとして融通無碍に取り込み、改革を仕掛けていく。国家の中心部に「危うさ」を内包してしまう。それと同じ手法で人事も行った。身体検査もほどほどに、菅原一秀、河井克行、そして小泉進次郎の「菅銘柄」三氏を抜擢する形で初入閣させた。
マスコミ関係者も同じように懐深く取り込み、こまめに懇談を繰り返しながら情報を与えて手懐けていく。その結果、ワイドショー政治の「スピン」に成功してきた。
ただ、官邸内の重心が移れば、マスコミも態度を変えます。今、菅さんの求心力が落ち込んでいるのは、メディアのグリップが以前よりも握れなくなったからではないでしょうか。
菅さんは派閥を持たず、閨閥もないため、党内基盤もない。地方の党組織にもどれだけ信頼されているかといえば、怪しい。総裁選に打って出たところで、地方票を集められる力はどれだけあるでしょうか。「令和おじさん」と呼ばれた菅さんの人気とは、砂上の楼閣のようなものなのかもしれません。(文春オンライン 常井健一氏インタビュー 2019年12月31日付Articleより引用抜粋)
小泉進次郎氏が次のリーダーたらんとすることがこれでわかってくるはずだ。
「試練を楽しむくらいにならないといけない。そして、自分は今、その域に達しようとしている」。
この気概を真摯に受け止めなければならない。
菅官房長官・中曽根大勲位・本紙川上
日本の歴史の変わり目③
先月の12月29日、本紙川上が日枝神社南から赤坂に入ったところの15時10分、菅官房長官とまたもや出くわした。
1回目は9月10日14時03分、キャピタル東急のエスカレーターで。2回目が9月23日、連休の月曜日16時35分で日枝神社南の赤坂M料理店の前。
3回目は横浜ナンバーのシルバーのワンボックスカーから降りてG治療院へ入る時。
休日を利用して、激務に耐えられるようにと私用車で健康管理。本紙川上は妙に菅官房長官に親近感を覚えるではないか。
菅官房長官は秋田県の出身。本紙川上が経営の郷水工業は秋田県能代の佐々木鉄雄氏が設立した会社(秋北商事)。本紙川上の一級土木施工管理技士の合格証書は、平成元年3月10日付で小此木彦三郎建設大臣から。菅官房長官は小此木彦三郎代議士の秘書から国会議員に。小此木彦三郎代議士は、中曽根康弘大勲位と共に国鉄民営化に取り組み行政改革に尽力した人物。
ここで、12月30日付読売新聞を押さえてみよう。
【中曽根康弘】
(元首相101歳、11・29)
〈政治家とは歴史という名の法廷で裁かれる被告である〉
「戦後政治の総決算」を掲げ、1982年から約5年間の首相在任中、国鉄、電信電話、専売の3公社の民営化を断行。当時のロナルド・レーガン米大統領とは「ロン・ヤス関係」と呼ばれる親密な関係を築いた。議員引退後も憲法改正に情熱を傾けた。
どうであろう。
中曽根康弘元首相は香川県警務課長を務め、本紙川上のルーツである香川県高松市屋島に住んでいたこともある。特に運輸大臣当時には国鉄の分割民営化に力を入れながら、JR新幹線では香川県のM氏にも協力を求めて山陽新幹線を開通させたのである。
そのM氏の兄と本紙川上は、切っても切れない父親代わりと言ってもおかしくない仲なのである。
こう考えてみると、本紙川上と菅官房長官との縁は不思議な縁で繋がっているのではないかと思えてならない。
〈政治家とは歴史という名の法廷で裁かれる被告である〉
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その201)
河井案里議員公選法違反に自民党が「関西検察弁護団」投入
平成から令和2年1月を迎えた。本紙が平成4年1月に四国タイムズの題号で創刊、平成28年4月に日本タイムズと改名したので今月の1月号で満28歳となった。そうか日本タイムズは28歳の誕生日を迎えたのか。
振り返ってみると、いろいろあった。
なんと言っても日本タイムズのデビューは香川県白鳥町の談合事件だ。平成4年の夏頃に談合情報を得たので、当時の香川県警本部・上原部長に持ち込んだ。すると、
「談合金の流れない談合は、捜査に着手しないという自治省当時からの方針があるので無理…」
そこで本紙川上は平成4年末、談合情報を高松地検に告発状を提出。そこえ、平成5年4月に高松地検の次席として着任したのが三井環氏。
この三井環氏と本紙川上の出会いが、その後の日本タイムズの運命を大きく左右するのである。
要するに、活動の舞台が政局に影響するような役割を担わされることになったということ。
ハッキリ言おう。三井環氏(当時・大阪高検公安部長)に代わって検察の裏金問題を扱ったのは、本紙川上なのである。検察の改革は、今だ。
ウグイス嬢に「冤罪」押し付けか?
2019年7月の参院選で、車上運動員(ウグイス嬢)に法定金額より、高い日当を支払っていたと2019年10月の週刊文春でスクープされた、河井案里参院議員。
本紙・川上は公選法違反容疑で、広島地検に刑事告発している。広島市民も500人以上が告発しているにもかかわらず、河井氏と夫で前法相、衆院議員の克之氏は、姿をくらましたままだという。
そんな中、本紙・川上の耳に入ってきたのが信じがたい情報だった。2019年12月22日、JR広島駅のホテル。そこに現れたのが、元大阪地検検事正、小林敬弁護士、元宮崎地検検事正、高田明夫弁護士、元元熊本地検検事正、新倉明弁護士、元さいたま地検検事正、大仲土和弁護士の4人だった。新倉氏を除く3人の弁護士は、大阪地検特捜部長経験者だ。
まさに「関西検察弁護団」だ。集められたのは、河井議員のウグイス嬢だった女性、十数人。事情に詳しい関係者によると、
「4人は自己紹介で『特捜部にいた』『検事正だった』などと自慢気に話して『私たちはあなたたちを守ります』などと言いました。そして広島地検の取り調べ検事は誰か、何を聞かれたかなど説明を求めた」。
ウグイス嬢は、3万円をもらった河井議員の買収相手となりかねない。ある意味、被害者。それをなぜ守らねばならないのか不思議だ。
本紙・川上は先の関係者に
「守ると言った弁護士4人あてに事件の代理人となる、選任届を出したのか? 弁護士費用はいくらなのか?」
と問うと、
「選任届ってなんです? 弁護士費用など払ってないそうです。河井議員側からの要請で会合にも行った。自民党がつけた弁護士と聞いた」。
2019年12月30日TBSニュースの電子版。河井議員の事件について、こういう記述がある。
〈選挙期間中、陣営に入っていた男性はJNNの取材に対して、「今月に入って、自民党の弁護士から事情を聴かれた」と明らかにしました〉
前述の4人の弁護士は、自民党から要請されて、ウグイス嬢たちから事情を聞いているのだ。つまり守るのはウグイス嬢ではなく、河井議員であり、克之氏。選任届を出させず弁護というのは、万が一の時には、河井議員側につくためかと勘繰りたくなる。
本紙の読者なら、ご理解いただけよう。小林氏は、厚生労働省の村木厚子さんの冤罪事件の時の検事正。証拠改ざん事件で辞職した。高田氏は、本紙・川上が命を賭して告発した検察裏金問題、元大阪高検公安部長、三井環氏をでっちあげ逮捕した時の特捜部長。新倉氏、大仲氏も三井氏の事件に関与した。
そういう面々である。
おまけに、こんな情報も入ってきた。
「広島地検の担当は、タカミヤという検事だ」
該当するのは、高宮英輔検事。本紙・川上はピンときた。2010年10月22日読売新聞の記事。
〈捜査報告書 特捜検事 供述削除指示「余計な争点つくる」 地検懲戒処分
大阪地検堺支部が11月、放火事件の被告男性の起訴を取り消した問題に絡み、大阪地検は21日、同支部に派遣されていた元特捜部の高宮英輔検事(38)(20日付で総務部に異動)が、放火事件の捜査報告書を警察に改変させたとして減給100分の10(3か月)の懲戒処分にした、と発表した〉
高宮氏は、放火事件の犯人とされていた知的障害の男性が事件発生時に「家にいた」とアリバイ供述を削除させたことが問題になった。
まさに公文書偽造ではないか? 冤罪を作り出そうとしたと思われても、仕方ないのだ。
2010年12月というのは、先に述べた村木さんが無罪になり、証拠改ざんが発覚後、間もない。高宮氏は減給処分となった。
4人の弁護士と高宮氏の「実績」から、河井議員側不問、悪いのはウグイス嬢やスタッフという「冤罪」を企んでいるのではと思えてならないのだ。事実、関係者からは、
「自分たちが悪者にされるのではないか」
と不信感を口にするウグイス嬢もいるという。
2020年には、検事総長人事がある。当初、有力視された“官邸の門番”とも揶揄される、東京高検の黒川弘務検事長は勇退。名古屋高検の林真琴検事長が、検事総長に就く公算が高い。
「冤罪」を生んではならない。
「事件」をもみ消してはならない。
ぜひ現在の稲田伸夫検事総長、林氏には指導力を発揮して頂きたいと、令和2年の新春に願うのである。
日本の損ねた国益を取り戻そう
ゴーン氏には「無理が通れば道理が引っ込む」は通用せず
《ゴーン被告は声明で、日本の司法制度は「有罪が前提で、差別がはびこり、基本的人権が無視されている」と批判。順守しなければならない国際法や条約に基づく法的義務は「著しく無視されている」と訴えた。さらに「私は正義から逃げたのではなく、不公正と政治的な迫害から逃れた。メディアとやっと自由にコミュニケーションをとることができるようになった」と強調した》(1月31日毎日から)
これ、ゴーン氏が海外逃亡を図り、逃亡先のレバノンから海外メディアを通じて声明を発表したようだ。
なるほど、日本には「無理が通れば道理が引っ込む」という諺がある。〈いくら道理(正しい筋道)を主張しても聞き入れられない場合は、引っ込んでいるほうが身の安全だということ〉
ところが世界情勢の変化の中、引っ込んでいない外国人もいるということだ。
このゴーン逃亡の事実から、日本の検察は何を学ぶのか。司法制度の改革やら、捜査権力の独立である「検察の在るべき姿」をもう一度、謙虚に見直してみてはどうであろう。
次に本紙の令和元年10月号。
「日産元社長と東京地検特捜部長を共謀罪で告発」
【犯罪事実】
被告発人西川は、株式会社日産自動車(以下「日産」という)の代表取締役、同森本は、東京地方検察庁特捜部の部長検事であるところ、西川は、日産の会長カルロス・ゴーン、代表取締役のグレッグ・ケリーを日産から排除して、日産の経営権を自己の手中に納めるため、森本は2010年大阪地検特捜部の厚生労働省の局長に対する無罪判決等で国民の検察に対する失った信頼を回復し、さらに自己の出世欲を実現するため、2018年初めころ、両者共謀の上、当時制定された、日本版司法取引を濫用して、詳しい事情を有する西川を捜査対象者とせず、又海外の捜査を省略して日本国内の日産関係者だけの供述を得るため、日産の専務執行役員ハリ・ナダと、大沼敏明理事の二名を捜査協力者として送り込み、両名のいたらぬところは西川が両名の供述として補って、
(中略)
このように共犯者被告発人西川をあえて、捜査対象者から除外し、必要不可欠の海外の補充捜査を欠落した超偏頗な捜査をし、その上、取締役会の凛議や会社法上の内部統制システム上、代表取締役の西川の関与することなく、ゴーン、ケリーの単独で有価証券報告書虚偽記載をすることが出来ないのに、あえてこれをしたとして、日産関係者のみの日本版司法取引による誤った違法、不当捜査、公訴提起により、ゴーン、ケリーに対し、公務員職権濫用罪を犯しただけでなく諸外国民に、日本人の誠実さに対する信用を失わせ、日本企業に対する投資をひかえさせ、日本の刑事捜査・裁判の不公平、恣意性、不当性を曝して、日本の国益に対し、重大な損失を与えたものである。
本紙追及から3年、明浄学院大橋元理事長ついに逮捕
それでも続く「反社」関与?
本紙・川上が3年近く追い続けていた、大阪の明浄学院の「闇」。
12月5日、元理事長の大橋美枝子被告ら5人を業務上横領で大阪地検特捜部が逮捕。12月25日には起訴された。
本紙・川上の報道が正しかったことが、捜査でも証明された。
大橋被告は、明浄学院高校の校地の約半分を売却するにあたって、21億円の手付金を受け取りながら、自身の借金返済のために横領したというもの。
これまで本紙・川上が報じてきたように、元理事でピアグレース社長の山下隆志被告、サン企画社長の池上邦夫被告、同社顧問の小谷隆被告、そして、山下被告らはダミーで、裏から資金提供していた、東証一部上場、プレサンスコーポレーションの山岸忍被告と小林佳樹被告も逮捕、起訴された。
「大橋被告は容疑を認めている。学校のためにやった、21億円の流れについては、自分が描いたのではないなどと弁明している」(捜査関係者)
だが、大橋被告の言う「学校のため」などと信じることは不可能。21億円は「預け金」として計上されていた。だが入金された直後に引き出され、大橋被告が18億円を借金していた、山岸被告に返済。その過程で、池上被告は2億円を委託料、7000万円を手数料として、受け取っていた。
「大橋被告は、学校法人で儲けたい、山岸被告はマンション用地がほしいという利害が一致。山岸被告は山下被告を介して、大橋被告に18億円を貸し付けた。大橋被告はうち10億円を、当時の理事長に返済期限や利息を定めず貸して、経営権を握った。5億円は池上被告と山下被告が寄付したという形で明浄学院に入金。3億円は報酬として、各方面に支払っている」(捜査関係者)
山岸被告からすれば、大橋被告という反社会的勢力を使って「地上げ」したつもりだったのかもしれない。
そして、本紙で既報した、大橋被告が明浄学院から1億円を引き出し、暗号資産に投資。価値が下落して、数万円になった事件についても、大阪地検特捜部は捜査している。
21億円が「預け金」としながら横領、1億円をすぐ返すといいながら、暗号資産投資に投資。よくもこれだけウソをつけるものだ。そんな人物が理事長として、学校を仕切っていたのである。
大橋被告らの「犯罪」はこれだけにとどまらない。本紙・川上が報じてきたように、恫喝と脅迫で教職員を次々と退職に追い込む。生徒と「不適切な関係」を持った教師も責任問わず、みて見ぬふり。
系列の大阪観光大学では、学生のアルバイト代をピンハネ。大橋被告の「悪の両輪」だった大塚哲也元理事は、留学生紹介のバックマージンを要求するなどしていたことが明らかにされている。
「大橋被告が逮捕された後、明浄学院を仕切っているのが、絵面功二常務理事です。大橋被告がむちゃくちゃしていることを止めなかったくせに『自分は悪くない』とばかりに、怪しげな業者と密会しているのではとウワサになっています。ブローカーの本性が見えてきたような気がします」(学校関係者)
大橋被告に大塚元理事、そこに絵面氏が加わると「悪のトライアングル」となってしまうのか?
そんな中、また新たに明浄学院にスポンサーを絵面氏が呼び込んだという話が流れている。愛知県に本社がある、M建設、Zホールディングスだという。
「この会社、脱税容疑で経営者が逮捕、実刑判決を受けている。またもそんな会社を連れてくるのかと呆れるばかりです」(学校関係者)
大橋被告の逮捕を受けて、生徒の一人は,
「一生、明浄学院、理事長が逮捕された学校と言われ続けます。情けないです」
と本紙・川上に悲痛な表情で胸の内を語ってくれた。
令和2年となっても、明浄学院の「闇」については、書き続けるしかないのだろうか?
名進研小学校理事長だった、清水利康氏が保護者を恫喝!
寿和工業・名進研・としわ会、清水氏一族の「行状」を“ブツ”で研究(その9)
本紙・川上が追及している、名進研小学校、寿和工業、清水利康氏をはじめとする清水一族と、反社会的勢力との関係。
学校法人名進研学園元理事長、医療法人としわ会元理事長、寿和工業創業社一族で元社長の清水利康氏が、人の命を預かる医師、子供の未来を託されている教育者としての資格があるのか、問うてきた。
「日本タイムズで書いているように、清水利康氏やその周辺は反社会的勢力同然としか思えない」
という投稿が届いた。連絡をとったところ、名進研小学校の関係者、Aさんであることがわかり、清水氏ら学校法人としてはあり得ない「反社会的行動」の実情を訴えるのだ。
本紙2019年7月号で、
〈「元組員に4000万円」
寿和工業・名進研・としわ会、清水氏一族の「行状」を”ブツ”で研究(その3)〉
というタイトルの記事をお届けした。2016年2月13日、保護者会に清水氏が理事長として出席。名進研の創立者、豊川正弘氏批判を展開した。だが、寄付金集めや反社会的勢力とかかわらないという「誓約書」の提出などで、紛糾した説明会の録音をもとにしてリポートした。
説明会では、何人かの保護者が清水氏の手法や理事長として資質を問い質す厳しい質問を投げかけた。清水氏は、
「お約束したいのは、よりよい学校、よりよい人間教育を行っていくということ」
「非常に問題があった経営陣であったので刷新してよりよいものに」
などと答えるのが、やっとだった。問題はその後だという。
「清水氏は説明会で質問した児童の保護者を攻撃しはじめたのです。保護者を呼びつけて『嫌ならやめろ』などと恫喝。逆らうものは許さんという方向性を打ち出した」(Aさん)
反対意見を述べただけで、「退学」をも要求する清水氏。
池田実結子元理事長と名進研小学校の民事裁判。
「清水氏から攻撃」
と恐れていた池田氏の言葉を思い出した。
前後して〈反社会的勢力に対する基本方針〉という配布された書面を本紙・川上は入手。
〈名進研グループはその社会的責任として、反社会的勢力との関係を遮断する〉
〈反社会的勢力による不当要求に対しては、民事と刑事の両面から法的対応〉
などと5項目が記載されている。
先の保護者への「恫喝」には森田圭介校長も加わっていたという。学校法人の理事長と校長が2人がかりで保護者に食って掛かり、退学を「強要」していたとAさんは話すのだ。
本紙・川上はAさんの話を聞いて、明浄学院のことが脳裏をよぎった。川上が明浄学院に行くと、大阪地検に逮捕起訴された、大橋美枝子理事(当時)が出てきた。
「こんなこと書いて」
とヤクザかと思うような汚い言葉で恫喝。保護者説明会でも、
「日本タイムズは小金を稼ぐひどいところだ」
など、本紙・川上が反社会的勢力とかかわりがあるかのように語った。そして、大橋被告は本紙・川上を刑事と民事で告訴。だが、反社会的勢力とのつながりがばれて、逮捕されたのは大橋被告だ。明浄学院と名進研小学校が重なって映る。
清水氏一族、寿和工業が反社会的勢力とかかわりがあったのは、1996年、岐阜県御嵩町の柳川町長襲撃事件に関連した、盗聴事件や、本紙2019年4月号などでも、明らかだ。いわば「公知の事実」と言ってもいいのではないかと感じる。
医療、教育は日本の根幹。清水氏のような人物がかかわってはいけなのは自明の理。令和2年と新しい年を迎えても、追及を続けたい。
県滅ぶとも正義は行わるべし 大山県会議長から仮処分命令申立て
高松地方裁判所民事部から「審尋期日呼出状」が本紙川上に12月10日付で届いた。
呼出し期日は、12月23日午後3時30分とある。
日産の西川社長と東京地検特捜部の森本部長の告発、菅原一秀経産省大臣の告発、河合克行法務省大臣夫妻の告発、安倍晋三内閣総理大臣やらの告発で、本紙川上はマスコミの取材を受けていた年末の一番忙しい時。これじゃ、本紙川上の邪魔をするというか、いじわると取られても仕方ないのではないか。
訴えた債権者は、大山一郎。
訴えられた債務者は、本紙川上。事件名は「電磁的記録抹消等仮処分命令申立」。
要するに、香川県会議長の大山一郎氏の本紙記事、インターネットに載っている二代目若林組篠原重則組長との蜜月関係を削除せよ、だ。
よりによって、債権者代理人弁護士は、「渡辺光夫、河野賢一、佐々木寿徳、島村研策、岡朋樹」とある。渡辺光夫弁護士や佐々木寿徳弁護士となれば、本紙川上は、素直に高松地方裁判所に出向くわけにはいかない。
なぜなら、高松地裁の吉田肇裁判官との癒着が感じられたり、高松地検に本紙川上を逮捕させようと怒鳴りこみ「なぜ川上を逮捕しないのか。なにか高松地検は川上に弱みを握られているのか」との情報も得ていたからだ。
本紙川上は現在、東京の永田町に拠点を移し日本の歪んだ背骨を正すために活動している。
だってそうでしょう。
香川県を拠点に活動しても、行政、香川銀行、警察、検察、裁判所、弁護士などで築かれた腐敗構造を突破できないではないか。渡辺光夫弁護士らのグループの結束が固くて、それぞれの組織の在るべき姿が歪められているのを本紙川上は身を持って体験した。
本紙川上は現在、懲役1年6カ月執行猶予5年の身であるが、名誉棄損で訴えた原告は渡辺光夫弁護士なのである。
兎に角、本紙川上の家族が二代目若林組から襲撃された命に関わる三つの未解決事件を解決してもらいたい。
平成9年の香川県警腐敗警官から提供された拳銃トカレフで家族団欒の自宅に発砲したのは山口組若林組川原豪。平成12年の香川県警腐敗警官と共に本紙川上が運転する家族同乗の車を鉄パイプで襲撃したのは山口組若林組山中敏勝。平成18年には香川県警腐敗警官と綿密に打合せをして本紙川上を殺害しようと回転式拳銃を3発発射したのは六代目山口組二代目若林組の森裕之幹部(※高松地検は懲役20年を求刑、15年の刑が確定し宮城刑務所に服役)。
これら三つの事件は全容解明にはほど遠い未解決事件ではないか。
~記事削除~と。
高山若頭が10月に出所後、すぐさま、二代目若林組の篠原重則組長は六代目山口組の幹部に昇格されて、慶弔委員長・事務局長も兼任だ。幹部になれば当然に●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●ではないか。
大山一郎氏の陳述書
【陳述書】
令和元年11月6日
高松地方裁判所民事部 御中
香川県高松市香西本町・・・
大山一郎
【第1 身上】
私は、現職の香川県議会議員です。平成15年の初当選以降、5度にわたって当選させて頂き、県議会の中でも種々の役職を務めさせて頂きましたが、現在、第91代香川県議会議長を務めさせて頂いております。
【第2 川上道大氏との接点】
日本タイムズ社(旧四国タイムズ社)の代表を務める川上道大氏とは、同じく香川県議会議員であった亡父の時代より、面識はありましたが、それ以上の関係ではありませんでした。
【第3 本件記事の掲載】
(1)日本タイムズ社が平成31年3月号から、ほぼ毎号にわたって掲載し続けている本件記事は、よくもこれだけ虚偽・虚構の事実を並び立てたものだと思う内容となっています。
(2)私は、過去にも現在も、六代目山口組二代目若林組内大山組の組長ではありませんし、六代目山口組二代目若林組に所属したこともありません。六代目山口組二代目若林組篠原重則組長と、本件記事にて記載されているような「兄弟分どころではない関係を結んだ」こともありません。
(3)私は、篠原組長に寄付したことはなく、本件記事にて記載されているような「いわゆる上納金という性格のカネ」を交付したことも一切ありません、篠原組長へ「資金捻出」をしたこともありません。
(4)また、私は、これまた本件記事にて記載されているような、平成31年4月7日執行の香川県議会議員選挙において、若林組組長をして、「企業舎弟に命じて、大山一郎兄弟のために総動員して期日前投票に行かせ」たことはありませんし、若林組組長を「必要な場面で登場させたり、昵懇だと印象付けるために携帯で電話したり」したこともありません。さらに、「右翼団体・日本士道会の街宣車を、県会議員の自宅周辺やら香川県庁周辺を回らせて威圧行動を繰り返し」たり、「右翼団体日本士道会の松下会長と県庁内を闊歩」したこともありません。
(5)さらに、私は、議会で「暴力団は必要悪だ」と述べたこともありませんし、私が、「広域指定暴力団山口組の暴力装置」を利用することにより香川県政を支配したこともありません。
【第4 保全の必要性:私が重大にして著しく回復困難な損害を被るおそれが大きいこと】
(1)本件記事は、瞬時に世界中の人々の目に触れさせることの出来る強度の伝搬力を有するインターネットにて掲載し、誰もが閲覧できる状態にされていますから、これ以上、かかる記事が公開されつづけると、私の同僚、後援者、支持者、友人、知人等私の身の回りにいる関係者が本件記事を閲覧して、私に対する評価を歪める蓋然性があります。
また、川上氏は、「議会の議長がこんな人で良いのか」と言って、自分で、本件記事を掲載した新聞を持って、各会派の議員や部長クラス以上の県の職員に見せたり、配ったりしているそうです。
現に、本件記事を見た人から、私は、「組長」と揶揄されたりしており、公務の遂行に支障をきたしております。
このような状況が悪化すると、これまで16年近くの長い議員人生により築き上げてきた私の社会的信用・信頼は破壊されてしまい、議員としての職を全うすることができなくなる危険があります。反社会的勢力となんら関係もないのに、あろうことか、反社会的勢力の最たるものである甘口組傘下の暴力団の組長とまで記載されてしまっては、人間としての尊厳すら破壊されます。
これは、本質的に、金銭などでは到底評価しえない多大な損害、被害です。一度失われた信用・信頼・評価を真実に添って再形成するには、従前よりも遥かに長期間を要し、到底容易に回復しうるものではないことは、敢えていうまでもないと思います。私としては、一刻も早い本件記事の公開の制限を求めます。
【令和元年12月2日の陳述書】
第1 本件記事で記載されている者との関係について付記します。
(1)私は、二代目若林組篠原重則組長とは、面識はありましたが。私が県会議員に初当選した平成15年以降、現在まで一切、接点はありません。
(2)右翼団体日本士道会の松下会長という人物とは、私としては、面識もなく、現在まで、何の接点もありません。
【投書の受け付け】
「郷土香川を愛するが故に敢えて苦言を呈す」
この標語を平成4年1月に掲げて四国タイムズはを創刊された。そう、その時の想いは今も変わっていないのだ。
香川県の県庁職員、県会議員、公共事業に携わっている方、また、夜の飲食店を経営している方からの投書をお待ちしています。勿論、匿名扱いしますのでご安心ください。
捜査関係者からの情報提供は大歓迎です。
投書の受け付けはこちらから
世界から訪れるべき目的地10選に
瀬戸内国際芸術祭に相応しい新県立体育館を
本紙川上は1月4日付の四国新聞を見て驚いた。なんと、
「20年世界の旅行先10選
高松 日本で唯一選出」とある。
リード文は、
「TOKYO」だけじゃない、2020年は「TAKAMATSU」に海外が熱視線=。旅行予約サイト世界大手のブッキングドットコム(オランダ)が発表した「20年に訪れるべき目的地10選」に、高松市が国内の都市で唯一選ばれた。サイト利用者の旅行先や口コミ情報をもとに決めており、盛況だった「瀬月内国際芸術祭2019」の効果で認知度がアップしたことなどが影響したとみられる。高松市は英国の旅行比較サイトの同種ランキングでも選出されており、香川を訪れる外国人観光客のさらなる増加が期待できそうだ。
なるほど、そういうことか。
「郷土香川を愛するが故に敢えて苦言を呈す」を標語に掲げていた本紙川上からすればこんな嬉しいことはない。
続けてみよう。
《サイトでは、高松市を「うどん王国であり、四国の玄関口の都市」と紹介した上で、「活気に満ちた食文化や風光明媚な景色に興味のある旅行者に最適な港町である」などと評価。国の特別名勝・栗林公園については写真を掲載し、「絵画のように美しく必見」と説明。市内の旅館も取り上げている。
高松のほか、ポーランドの港町・シフィノウイシチェや、青色の家が立ち並ぶインドのジョードプルなどが10選に入った。(中略)
東京五輪が開催される20年は訪日外国人客の増加が予測されており、県国際観光推進室は「世界規模の旅行サイトによる情報発信は誘客効果が大きい。香川に足を運んでもらう絶好のチャンスであり、外国人客の満足度を高められる取り組みを進めたい」としている。》
なるほど、「四国の玄関口の都市」「旅行者に最適な港町」か。
ならば、サンポート高松にデザインを優先した「新県立体育館」の設計は、先を見越した国際派「SANNA」だと、香川県民からすれば大いに賞賛すべきではないのか。
「さすがだ」と。
本紙川上が追及・批判していた浜田恵造知事も「なかなかやるじゃないの」とほめなきゃならないのかな。
さて、本紙の姿に戻ろう。
いま、新県立体育館の進捗状況はどうなっているのか、昨年11月29日付四国新聞から引用してみよう。
「基本設計 抜本的再考を
自民県政会、知事に提言」
《サンポート高松に建設予定の新県立体育館整備事業を巡り、県議会最大会派の自民党香川県政会(黒島敬会長)は28日、県が示した基本設計について、抜本的な再考を強く求める提言書を浜田知事に提出した。同日、県議会特別委員会があり、県側は設計内容を説明したが、委員が求める施設の使い勝手やコスト面に関する議論は平行線をたどり、「貴重な予算を外観デザインに費やすのではなく、施設の使いやすさの向上などに充てるべき」などとして提言に踏み切った。》
なんだこれは。自民県政会の黒島敬会長が大山一郎県会議長の代弁者として発言しているようなものではないか。
《同体育館は2023年度の完成を予定しており、工事費は170憶~190憶円。コンセプトを評価する公募型プロポーザル審査で円形ドーム状の建物を提案したSANNA(東京)が最優秀となり、基本・実施設計業務委託契約を締結した。
一方、県議会は、使いやすさなどの機能性とコストパフォーマンスを最優先に考える必要があるとして審査後の昨年6月に特別委を設置。決議を2度にわたって可決するなど、機能性や収益性、建設コストの最適化などを求めてきた。》
この流れを本紙川上なりに分析すれば、大山一郎県会議長は相当に焦っているようだ。
●●●●●●●●●●とすれば、香川県でまとまったカネの捻出を工面するには大型工事しかない。しかも、六代目山口組の高山清司若頭が出所してすぐに、篠原組長を若中から幹部に昇格させたので上納金の額は毎月100万円を下らないのではあるまいか。
まして篠原組長は、六代目山口組の慶弔委員長・事務局長、それに幹部に昇格したので●●●●●●●●●●●●●●●のは目に見えている。
今月7日に、六代目と神戸の両山口組は「特定抗争暴力団」に指定されるので、資金援助すれば即アウトだ。
水族館の排水を巡り新手の圧力
日の丸を掲げて右翼活動の海上デモ
まず、昨年の10月6日付四国新聞から。
「水族館排水の下水処理求め海上デモ 中讃5漁協」
《中讃地域の5漁協でつくる五協協議会(島敏雄会長)は5日、宇多津町の沿岸部で来春開業予定の四国水族館に対し、飼育水など排水の下水処理を求める海上デモを同町沖で行った。
同協議会は丸亀市漁協、坂出市漁協、多度津町漁協、白方漁協、宇多津町漁協で構成。開業後の水族館が大量の飼育水を海に配水することで、アマモの生息域など周辺環境に影響を与える恐れがあるなどとして、排水を下水道に流すよう求めている。この日は、水族館が建設中のうたづ臨海公園の沖に各漁協の船約40隻が出てデモを実施した。
一方、水族館の事業主体の四国水族館開発(同町)は「飼育水はろ過槽などを経て排水する。海への排水は法的に違反しておらず、他の水族館でも生態系への影響は出ていない」としている。》
なるほど、大山一郎県会議長は海の方に勢力を広げようとしているのか。海の漁協関係は木村よしみ元県会議員との付き合いが強かった。本紙川上も若い頃、高松市の4漁協組合の組合長や香西の漁協組合長などとは深い付き合いでよく酒席を持ったものだ。
こんな話も聞いた。香川県知事から表彰された西香川漁業協同組合の横内秀夫組合長に大山一郎県議会議員から高価な蘭の花が送られた。横内組合長は大山議員とは面識がないのに送られてきたので驚いたという。
要するに、公共事業に同意などで関係するような立場の人との縁は結んでおこうというのが、大山一郎県議会議長の方針であろう。
本紙川上は水族館の建設現場にも行ってみたが、すぐそばに西川昭吾県会副議長の事務所があった。
施工業者は大成建設。下請けには四国電工などもあり、坂出の「サクセス」の社長なども仕事をさせろと大成建設に働きかけたようだ。
まず、二代目若林組の右翼団体「日本士道会」が、事業主の四国水族館開発や工事を請け負っている大成建設に圧力をかけるために街宣活動を展開する。要するに警察沙汰にならないように正当性を訴えて、補償金とかの名目でカネを得ようと揺さぶりをかける。その後、漁業補償として認めさせようと漁協の関係者に協力を求めて海上デモを仕掛ける。
もちろん、手口は二代目若林組日本士道会の右翼団代の協力を得て。宇多津漁協の木下組合長が拳銃不法所持で過去に逮捕されたとも聞くので、若林組との関係は間違いなくあるようだ。
不穏な動きが一つある。それは日本士道会の会長と称していた松下宏文舎弟頭が二代目若林組から除籍された。平成18年3月7日に二代目若林組森裕之が本紙川上の殺害計画を実行した時も、一カ月前に破門されてからだったので、破門より重い除籍された松下宏文が本紙川上の殺害を実行に移すことは十分に考えられる。何しろ、六代目山口組の高山若頭が出所した直後、二代目若林組篠原組長を幹部に昇格したのだから、●●●●●●●●●●●●●●の邪魔をする者は、消せということなのかな。要注意だ。
高齢資産家女性の100億円を詐取する犯罪者たち
2年前、大手不動産企業の積水ハウスが名うての地面師と詐欺師集団によって55億円5000万円も騙されるという大事件があったが、ここで報告する内容は、現時点ではまだ事件化はされてはいないものの、被害額でいえば積水ハウスの55億円どころか、おそらくは軽く100億円は越すだろうという、現在進行中の、完全犯罪にもみえる詐欺事件疑惑である。
舞台は大阪。被害者は島野道子(81)。この女性実業家の名前が世間の話題になったのは、4年前の某週刊誌に、 『大阪 風俗界の女王が被害に遭った20億円詐欺事件』
と、詐欺の被害者として登場してからだった。
週刊誌の記事によると、複数の風俗店を経営していた島野道子が、フレッツ光回線事業を拡大していたNTT代理店の部長の帯田真人の投資話に乗って、あっという間に20億円が騙し取られたという内容だ。
NTTの投資詐欺に引っかかった島野道子の悲劇は、さらに続く。なんと、道子の全財産が相続されたことを示す文書が出てきたのだ。
怪しげな遺言書の存在
2013年2月20日付の『遺言書作成の件』という文書。島野道子が大阪府下に住む中山京子という女性に、全財産を贈与させると記載されたこの書類には、道子が人生をかけて蓄積した資産が列記されている。
列挙してみよう。大阪市内にある26筆の宅地と建物のほか静岡、長野、神戸、岡山、沖縄などにある10筆以上の不動産。さらに14の金融機関の口座の預貯金、貸付金、出資金などの現金。現在、その本当の総額を知る者は誰もいないが、10年以上、島野道子との交流関係を持っていた新川大介によると「少なくみても100億円以上はあるだろう…」と証言している。
島野道子の財産は2013年2月20日作成の『遺言書作成の件』を読む限り、本当の財産相続の体裁にはなっているものの、疑惑が付きまとっていた。
例えば、この書類に、証人として名前を出しているのは2人。1人は、東京の弁護士・飯田昭信。取材申し込みをすると「一切、取材には答えられない」と拒否してきた。もう一人の証人は、大阪市内の税理士・松田隆一。松田は電話で、書類の存在と自分が証人として名前が載っていることを認めた。ところが、文書の中にある
<特記事項>について聞くと、とたんに、 「守秘義務があります。何も話すことはできません」と急に早口になり、一方的に電話を切った。
<特記事項>には、被相続者が、島野真由から中山京子に変更したと書かれていた。なぜ変更したのか。その理由を質そうとしたとたんに、松田隆一は慌てふためくように電話を切ったのである。
弁護士主導の巨額詐欺事件に発展か
疑惑にみちた相続の書類を、飯田昭信弁護士から入手していたのは会社社長の三田正樹。三田社長に言わせると「これは弁護士主導の詐欺だね」と重大な犯罪の可能性を指摘した。
確かに、取材を重ねるうちに、島野道子の財産が不法に転売されている疑惑が濃厚になってきた。そしてさらに深刻で重大な情報がある。なんと、2013年当時から、島野道子は痴呆症を患っているという複数の証言だ。もし痴呆症に陥っていたのであれば、全ての遺言の信憑性は疑われる。そもそも 『遺言書』 は本物かという根本的な疑念がわく。
想定していた通りに、島野道子の財産の転売が始まっていた。平成26年3月27日から、同27年4月10日、同27年5月19日、同28年1月29日付で、道子所有の大阪市内と神戸市内の宅地合わせて約300坪の宅地建物が転売されていた。こうした不動産売買は、はたして道子本人の意思によってなされたものなのか、かなり怪しい。
数か月前、島野道子を見た人がいる。大阪北区に住んでいた道子のはずが、なぜか北海道で暮らしており、数か月に一回程度、大阪北区のなじみの喫茶店を訪ねて来るのだという。いつも数人の男に囲まれて、車いす姿の道子を喫茶店の常連たちは見ていた。「一言も言わないけど病気のようにも見えた」という。
前述の、NTT投資詐欺事件で島野道子を騙した帯田真人は証拠不十分で逮捕は免れているが、この事件の時、道子に近づいた別の男がいる。山田和志という右翼関係者とみられる人物だ。この山田和志はやがて、島野道子の財産相続に深く関与していく。その過程で、なぜか山田と弁護士の飯田昭信は、道子の財産を食い尽くす共謀関係を深めていく。
いま警察当局は、主犯格の右翼関係者中山和志ほか、弁護士・飯田昭信、不動産仲介業者高浦栄、税理士・松尾隆一の4人の、点と線を把握しつつある。100億円になんなんとする巨額の資産を詐取しつつある犯罪グループの摘発は、そう遠くはない。取材継続中。(人名は全て仮名)