2019年4月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 「原発ゼロ」選挙で安倍政権の終焉
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その192)
- 愛知県と香川県の地下汚染水脈を洗え
- 安倍政権の捜査放棄 東邦ガスと反社会的勢力との癒着
- 「サムライ」御嵩町・柳川元町長と本紙川上が「共闘」
- 愛知県・大村知事に「資金提供」した寿和工業元役員の清水氏に対抗!
- 郷鉄工所破産で「失業保険」詐欺の疑惑浮上
- 管財人・小森弁護士と岐阜地裁は「犯罪者支援」か?
- 「反社疑惑」の明浄学院に組の出先?
- 神戸山口組関係者が「あれはうちのグループ」と衝撃告白
- ~記事削除~(その2)
- 香川県政の今は自民党と●●●●●●●●●●の二大看板
国滅ぶとも正義は行わるべし 「原発ゼロ」選挙で安倍政権の終焉
今、日本は新しい元号も発表され、新しいレジームに向けての出航にとりかかっている。本紙は一貫して、新しいレジームのトップに立つ人物を定め、本紙なりの主張をしてきた。
今、世論がようやく本紙の主張に追いついてきたことを自負している。
次に示す記事などは、新しいレジームのトップには誰が相応しいか、もうあからさまにしている。
池上彰氏 安倍首相の次の次の首相は小泉進次郎と予測
すっかり投開票日の定番番組となった、池上彰さん(65才)が司会を務める『TXN選挙SP 池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京系)。今回の選挙でも大きな注目を集めた。その中で、話題となった一コマを紹介しよう。
選挙遊説で全国津々浦々を巡る自民党・小泉進次郎議員。「将来の首相候補」として注目を集める進次郎議員に池上さんが密着、その言動を分析するVTRは選挙番組の名物となっている。
2013年の参院選の時は、進次郎議員に「男の嫉妬はすごいでしょう?」と正面から切り込み「鍛えられ、耐えながらやっています」と、暗にイエスの回答を引き出した。池上さんは今回、彼に何を見たのか。
今回の密着ではある変化を感じました。前回の取材時、進次郎さんは街頭演説で堂々と自民党批判をしていました。それでも最後は“自民党に任せてください”という言い方をしてはいましたが、かなりフリーな立場ですよね。ところが今回は“選択肢は自民党しかない”という態度を取っていたのです。
農林部会長というポストに就いていることもあり、自民党の立場で発言するようになったのだと思います。
いずれは大臣になるでしょうし、安倍首相の次の次の首相の最有力候補だと私は見ています。ただし、動き出すのは2020年の東京五輪が終わってから。彼はそれでも40才です。それまでは嫉妬の多い世界、一所懸命に雑巾がけをして少しずつ存在感を示していくことに専念していくと思いますよ。
では、安倍首相の次は誰なのか。番組では政治記者へのアンケート結果を紹介しました。1位になったのは岸田文雄外務大臣。その結果を本人にぶつけてみたところ、「それは私がびっくりしました」と、満面の笑みでした。ここから、まったく首相になる準備をしていないことがわかります。
4位の稲田朋美自民党政調会長も「驚きました」とこちらもにっこりしていましたから、まだまだなんだなと。ただし安倍首相の狙いは2020年まで首相を続けて、その後は稲田さんを後継指名。稲田さんはそれぐらい安倍首相の寵愛を受けています。
一方、3位の石破茂地方創生担当大臣は「総理大臣というのは、なることが目的ではないんです。なって何をやるかということなんです」と無表情のまま満点の回答をしていました。
虎視眈々と首相を狙っていることをもはや隠しません。その一方でやはり、首相になるには実力だけでなく、運も必要なことをよくご存じなのでしょう(ちなみに2位は谷垣禎一自民党幹事長)。(女性セブン 2016年7月28日号記事より引用抜粋)。
これはいわば世論として定着していることを表したものである。いうまでもなく本紙もこれまでの姿勢に変わりはない。
ここで本人の〝肉声〟を披露しておこう。むろん、最新のものである。
8回目の3月11日を迎えました。
自民党青年局のTEAM-11(チーム・イレブン)で、震災から約2年後の2013年2月11日に福島を訪れた際、りんご農家の阿部さんから「福島の復興を本気でやってほしい。風評被害の払しょくに国として真剣に取り組んでほしい」と厳しく言われました。
私は翌日の予算委員会の質問にたち、阿部さんの言葉に触れ、総理大臣や復興大臣に政府の早期対応の徹底をお願いしました。今でも、あの時阿部さんから言われたことは、忘れられません。
9年目に入り、福島県産農産物の輸出量や外国人観光客数は震災前の水準を超えてきているそうです。また原発事故対応の拠点だった、サッカー日本代表のトレーニングセンターのJヴィレッジも再始動をしますが、現在も4万人を超える方々が避難生活を続けている状況でもあります。
写真は、昨年福島県の阿部さんのりんご園で撮ったものです。初めてお会いして以来、毎年お会いするようになり、今では「福島の親戚」のような存在です。阿部さんのような方との出会いが私を復興へと駆り立てる原動力になっています。
今日は一日福島県を視察します。
被災地への想いを忘れず、真の復興を迎える日まで、全力を尽くします。
自民党青年局TEAM-11(チーム・イレブン)
自民党青年局が、東日本大震災被災地の復興を後押しするため、2012年2月にスタート。歴代の自民党青年局長、青年局国会議員と全国11ブロックの代表が様々な災害の被害にあった地域を訪ね、当事者である皆さまのお話を伺い、被災現場を実際に見て今後の活動に活かしています。(2019年3月11日付小泉進次郎オフィシャルブログより)
平成最後の3・11とは、誠に小泉進次郎氏らしい表現である。次のレジームのトップに就くという意気込みというのか責任感をここでもある種の雰囲気として感じられる。
さらに感じられるのは、いうまでもないことだが、『反原発』であろう。平成最後の3・11にこだわったわけは、やはりそこに『反原発』というテーゼがあるからだ。
このテーゼは、瀬戸内海に浮かぶ、直島が抱きかかえる小島、寺島を鑑みても、本紙が長年取り組んでいるものである。ここでもハッキリ歩調が合う。
小泉純一郎元首相の「脱原発」発言が波紋を広げる中、息子の小泉進次郎内閣府・復興政務官は10月7日、原発問題に関して「国民の間で釈然としない気持ち、なし崩しに(原発依存に)行っていいのかという声が脈々とある気がする」と話し、純一郎元首相に理解を示した。名古屋市の講演で、小泉元首相の「脱原発」発言について質問され、答えた。朝日新聞デジタルなどが報じた。進次郎氏はまた「自民は原発推進政党ではない。自民党が変わるきっかけなんです。変わらなかったらダメですよ」とも述べた。
進次郎氏は講演の質疑で参加者から「先日、父の純一郎元首相が名古屋で講演しました。ドイツなどを視察して脱原発を認識したと言っていた。『脱原発』についてどう考えますか」と自身の見解を問われた。それに対し、「今、私は安倍政権の一員」とした上で、「日本の将来を考えたときに、日本ってやっぱり変わるときが来たかなと、誰もが思ったと思う」と答えたという。
何か釈然としない気持ちが国民の間で、実は今はまだ景気が回復しそうだから黙っているけども、このままなし崩しにいって本当に良いのか、という声が私は脈々とある気がします。自民党がそれを忘れたら、愛知県で4年前に(衆院選小選挙区で)起きたように、(当選者が)ゼロになりかねない。
それを考えたら、今、話したところで私の言わんとしているような思いはじわじわと(皆さんが)感じているのではないかなと思いますが。
(朝日新聞デジタル「進次郎氏、父の原発ゼロ発言に理解『自民変わらないと』」
また、進次郎氏は「自民は原発推進政党ではない」と強調。再生可能エネルギー導入促進を掲げた自民党の参院選公約を紹介し、「自民党にとって議論するチャンスであり、党が変わるきっかけになる」と公約実現へ党内議論を呼びかけたという。
自民党が誤解されていると思う部分がある。その一つが自民が原発推進政党であるということ。これは違う。自民は原発推進政党ではない。こないだの参院選公約では、「再生可能エネルギー導入促進に向けて全力を尽くす」と書いた。
これは色んな課題があるんですよ。自民党が議論するチャンス。自民党が変わるきっかけなんです。それができるかどうか。変わらなかったらダメですよ。今回、政権与党になった自民党はラストチャンス。これでダメだったら、自民党は見放される。
(朝日新聞デジタル 「進次郎氏、父の原発ゼロ発言に理解『自民変わらないと』」 2013/10/7 18:43)
進次郎氏が純一郎元首相と同様の発言をしていたことを紹介したが、10月4日、復興政務官に就いて初めて被災地入りした際には、純一郎元首相の「脱原発」発言について「父は父だ。私は政府の一員だ」と強調。原発を推進している政府の方針に従う考えを示していた。進次郎氏の原発に対する考え方について、朝日新聞デジタルでも「原発へのスタンスでも父とは一線を画す」と報じている。
純一郎のように即時ゼロとは考えない。将来的に原発を減らすため、雇用や外交安保の観点から議論を尽くすべきだというのが持論だ。(朝日新聞「(政々流転)小泉進次郎・政務官 父の残像払い、復興の道」2013/10/6)
だが、進次郎氏は10月7日の講演で、脱原発を探る可能性に含みを持たせたという。
(小泉進次郎氏は)「2020年夏季五輪の東京開催後も目指す道がある方が夢や希望を持てる。たとえ高いハードルがあっても」と述べ、将来的な脱原発を探る可能性に含みを持たせた。(産経「将来的脱原発に含み 小泉進次郎政務官、議論促進呼びかけ 父も『原発ゼロ』」13/10/7 )
進次郎氏の父・純一郎元首相は、約1週間前の10月1日、同じ名古屋市で開かれた講演で「核のゴミの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任」などと発言。みんなの党の渡辺喜美代表との会談でも、安倍晋三首相に脱原発のリーダーシップを取るべきだと語るなど、「脱原発」発言を繰り返している。この発言に対し、「冷静に日本を考える人であれば、たいてい行き着く」と小沢一郎氏が評価するなど、各方面で波紋が広がっている。
菅義偉官房長官は10月8日午前の記者会見で、進次郎氏の発言は政府の方針と齟齬がないかと問われ、「(進次郎氏は)政府の一員であるから政府の方針に従うと言っている。全く問題ない」との見解を示した。
(The Huffington Post2013年10月07日記事より)
実に分かり易く且つ実用的な意見である。
小泉進次郎氏の父、小泉純一郎氏からの『反原発』まさに筋金入りなのである。
以下の、小泉純一郎氏の発言を見ると、なるほど、親子鷹、その論理の一貫したところにわたしたちは実に共鳴できるのだ。
本紙は、いわゆる北緯33°線をすっぱ抜き、今のレジームがひた隠しにして、密かに進めている寺島への核廃棄物最終処理場建設も10年以上も前から警鐘を鳴らしてきている。小泉親子鷹と歩調が合うのは、いわば、自明の理、なのだ。
小泉純一郎元首相の「脱原発」発言に、かつての仇敵が賛意を示した。「生活の党」を率いる小沢一郎代表が、10月2日の会見で「冷静に日本を考える人であれば、たいてい行き着く結論だろう」と評価したのだ。1993年に小沢氏が自民党を離党して以降、立場は与野党で真逆ながら日本の政界をリードしてきた2人が奇しくも同じ結論に達した。
小泉元首相は現役時代には原発を推進していたが、今年に入ってから「脱原発」発言を繰り返している。9月27日に、みんなの党の渡辺喜美代表と会談した席で「安倍首相は脱原発のリーダーシップを取るべき」と発言。10月1日には、名古屋市内での講演「核のゴミの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任」と述べて、脱原発への政策転換を訴えた。
これに対し、2006年当時は民主党代表として小泉政権に対峙していた小沢一郎氏。2009年では念願の政権交代を成し遂げたものの、消費税増税をめぐって離党。現在は所属する国会議員わずか9人の「生活の党」で「原発ゼロで経済成長を実現する」と脱原発を訴えている。9月21日には、「もう一度、自民党に対抗できる政権の受け皿をつくりたい」と、再度の政権交代に夢をつなぐ。
果たして「脱原発」というキーワードが、小泉氏と小沢氏というかつての仇敵を結びつけ、新たなる政界再編のきっかけとなるのかどうか。生活の党が、ニコニコ動画にアップしている記者会見の動画によると、会見での東京新聞の記者との詳しいやり取りは以下の通りだ。
最近、小泉元総理が脱原発について「政治が決断すれば一気に進むものだ」と発言していますが、生活の党の政策とも近いと思うのですが、この点についてどうお感じですか?
「小泉氏とは別に話し合うわけではないので、どういう心境の変化か私には分かりませんけども、彼も総理大臣を経験して、大きな、あるいは高い立場から冷静に考えた場合に、この福島の原発事故を契機にして、『原子力はやめることにした方がいい』という思いに至ったんだと思います。
冷静に日本の現状と将来を考える人であれば、たいてい行き着く結論だろうと思います。特に事故の対応については、私どももずっと機会のあるたびに言っておりますが、全く放射能の封じ込めができていない。
一生懸命、いい加減な話をして事実を隠しておりますけども、段々と隠し切れなくなってくるのではないか。そのときは、かなり福島県そして日本にとって悲劇だと思いますけども、そのことを現実の政治の場を離れて、冷静に見た場合にそういう思いに至ったのではないかと思います」。
本紙3月号があたえた影響がジワジワ出てきている。その際たるものが、この事件である。
「KING」ら9人を起訴 テキシア詐欺 名古屋地検
投資関連会社「テキシアジャパンホールディングス」
(千葉市)による投資詐欺事件で、名古屋地検は27日、「KING(キング)」と名乗っていた実質的経営者の銅子正人容疑者(41)=大阪市淀川区=を詐欺と出資法違反(預かり金の禁止)の罪で起訴。ともに詐欺容疑で逮捕された前社長の安達慶三容疑者(58)=神戸市中央区=ら8人については、出資法違反の罪で起訴し、発表した。地検は認否を明らかにしていない。
起訴状によると、銅子容疑者は2016年7月~17年8月、三好輝尚容疑者(60)らにうその投資話を持ちかけさせ、顧客8人から計1億円をだまし取ったとされる。銅子容疑者ら9人は元本や配当金を支払うことを約束し、この1億円を預かったとされる。銅子容疑者には、元本などを返済する資産はなかった。(朝日新聞2019年3月28日付け記事より)
この事件は典型的投資詐欺事件だが、ことのほか本紙との関連性が高い。
まずは、連座して逮捕、起訴された岡山県警OBである。この警察OBは、全国的に顔が広い。「余り素行がよろしくない警官らと仲がいい」、といわれていたという。
こと本紙に関わるところで採り上げてみると、何と言っても、Xファイル、がある。テキシア詐欺事件で検挙された警察OBは、Xファイルが語るいわゆる不良警察官との関連が指摘されてくる。
Xファイル、これをもう一度、おさらいしてみよう。
国の捜査放棄と冤罪捜査は、安倍一強モンスター政権を維持する極めて都合のいい捜査権力の恣意的悪用手段だった。検事総長などの選任人事権を官邸内に設けたことが、それを可能にした。
一方、本紙川上が体験してきた香川県警の捜査放棄と冤罪捜査は、香川県警の刑事部長に腐敗構造を築く人物を送り込む人事で、それを可能にした。
その被害者である本紙川上は、命に関わる家族が巻き込まれた三つの襲撃事件を、未解決のまま抱えた状態なのだ。
それは、平成9年の山口組若林組川原豪による拳銃発砲、平成12年の同組山中敏勝による鉄パイプ襲撃、そして同組森裕之による拳銃襲撃殺害未遂事件。これら全て、山口組若林組が香川県警腐敗警官と結託して襲撃した事件なのである。刑法からすれば香川県警腐敗警官は襲撃実行犯の若林組関係者と共謀共同正犯だということだ。
本紙川上が絶対に未解決事件をあきらめない理由はここにある。アウトロー掲げて暴力団として生きる山口組若林組関係者を本紙川上は相手にしているのではなく、国民からの信頼を担う公務員の警察官が拳銃などを提供して綿密に打ち合わせしながらの襲撃を、許せないのである。
日本の背骨は公務員、この背骨が歪み腐れば日本の将来はないではないか。
昨年11月のゴーン逮捕で、従来型の捜査権力の恣意的悪用は通用しなくなってきた。安倍一強モンスター政権が憲法改正に力を入れているが、その前にすることがある。それは刑事訴訟法の「犯罪捜査規範」の見直しだ。
だって、そうでしょう。
平成15年2月、宗像紀夫高松高検検事長が名古屋高検検事長として異動する際、後任の斉田国太郎検事長に鉄パイプ襲撃事件の再捜査を依頼した。それを受けて高松地検・徳久正特別刑事部長、恒川由里子検事、曽根英雄検事が香川県警抜きで再捜査を実行した。
本紙川上、襲撃時に助手席にいた妻、その後部座席にいた息子の調書も取り、香川県警抜きの再捜査は粛々と進められた。別件の拳銃暴発事件で熊本刑務所に服役していた山中敏勝の取り調べも徳久部長検事と曽根検事は熊本刑務所まで出向いて行っていた。
この時の調書が「Xファイル」。この平成15年に作成された「Xファイル」が存在しながら、本紙川上の命に関わる家族が巻き込まれた襲撃事件は三つとも未解決なのだ。
ゴーン逮捕で日本の捜査の在り方が世界中から注目され問われる今、戦後施行された刑事訴訟法「犯罪捜査規範」にある検察担当とか警察担当とかの捜査の壁が支障にならないよう見直して、本紙川上の三つの未解決事件を解決してもらいたいものだ。
要するに、検察と警察が協力して、六代目山口組二代目若林組関係者が香川県警腐敗警官と結託していた未解決事件を解決して欲しいということだ。
さて、「Xファイル」の鉄パイプ襲撃事件は平成12年1月29日夜に発生した。平成31年1月号の日本タイムズは、創刊時の四国タイムズから丁度27年。この鉄パイプ襲撃事件からすれば、なんと19年が経過したことになる。
事件解決の糸口になるよう、この鉄パイプ襲撃に関与した
当時の腐敗警官らを紹介する。
香川県警本部刑事部長だった黒川俊雄、それに同本部捜査二課次長の津島利夫の関与は許し難い。それに、実行犯の山中敏勝から捜査を歪めるために三人の替え玉を実行犯に仕立てて供述調書を作成した、臼杵、土草、栗田ら。
襲撃直後の同本部篠原政純が作成した本紙川上の調書を基に、腐敗警官が作成の偽装供述調書と「Xファイル」を比較精査すれば真相は明らかになるはずだ。
ただ山中敏勝は、口封じのため出所後、拳銃自殺に見せかけ殺された可能性が高い。
この連載「香川県警の捜査放棄と冤罪捜査」が、「犯罪捜査規範の見直し」に繋がることに期待したい。
「Xファイル」を旗頭にした、ニュー・オペレーションは、着々とその足取りを固めている。
従来型の縦割り組織形態を一度ぶっ壊し、横断的な連繋をもって事に臨む。これこそ、オペレーションが発足当時から目指していた在り方だったが、紆余曲折を経て、2018年にこの野望は現実のものとなりつつあるようだ。
「Xファイル」――。この中身が明らかになるのは、もう近い。平成最後の年には間違いなく「Xファイル」の中身と共に、ニュー・オペレーションが目指している、いわば、〝ユートピア(理想郷)〟が、現実のものとなっているはずだ。このニュー・オペレーションの動きについて、具体的に現実に発露しているところから見ていこう。ここで明かせば、人事と二つの大きな事件にそれは収斂されている。~中略~ここにおいて注目される人事の該当者は、全て胸の内に、「Xファイル」を抱いている。
また、彼らは、本紙の魂でもある、『香川県警の捜査放棄と冤罪捜査』を綴り込んだ一冊のファイルを携えている。ある広域暴力団の本陣に斬り込むだけの闘志と覚悟を密かに持っている。そんな共通点があることだけは、ここに記しておこう。
1月22日付の検察人事のさらに奥底を知るためにも次の記事を是非参考にしておきたい。この記事を通して、やがてニュー・オペレーションの全てが見えてくる。
「Xファイル」をアクシス(軸)にして、新たなる稼働を始めた、オリーブ・オペレーション。稼働のテンポは、驚くべき加速度をもって速まってきているようだ。
垣根を越えた捜査――。
このテーマは、捜査当局においてはまさしく永遠の課題である。しかし、今のオペレーションは違う。この永遠のテーマの打破を目指し、さらにそれを実践していこうと、いや、いるのだ。
その証拠をここに披露しておこう。オペレーションのなかで、某検察幹部のある発言が、今や標語になりつつある。
『検察には、暴力団捜査が出来ないという、〝規範〟があるのです。わかっていただけますか?』→『共犯者に、どうして捜査を任せられるのですか!』
これは、奇しくも本紙社主、川上道大が受けた理不尽な暴力団からの襲撃事件(銃撃二回、鉄パイプ襲撃一回)において語られた台詞である。これはもはや、レジェンドになっている。この経緯は、本紙の長期連載『香川県警の捜査放棄と冤罪捜査』に詳述されている。「Xファイル」が前輪の軸ならば、もうひとつの軸こそ、この長期連載であることを付け加えておこう。
このレジェンドになった発言は、今のオペレーションの標語になっているのだ。
(本紙2019年1から3月号)
以上が、Xファイル、である。逮捕、起訴された警察OBとXファイル、そして、それをすでに指摘していた本紙。この相関関係を今まさに強調しなければならない。
テキシア事件で検挙された複数名の中に、もうひとり注目すべき人物がいる。広域暴力団員である。この人物に関することは、実は、一年も前から本紙は採り上げてきていたのだ。以下の、本紙記事をもう一度、熟読して欲しい。
愛知県警は今や一丸となって、広域暴力団のサミットを追いかけ、そして、いまや、追い詰めようとしている。
そのキーワードは、ズバリ、『頼母子講』である。
確かにこれまでの愛知県警は、暴力団に対してはあまり芳しい風評はなかった。
しかし、今の愛知県警はまったく違う。暴力団に対しては毅然と臨み、いまや、その頂点にまで迫ろうとしているのだ。そして、その具体的プランまで見えてきている。
対暴力団とのネガティブな関係は、前述した記事からはもう出てきていない。確かに愛知県警は変わったのである。その情報は、余すところなく本紙にも聞こえて来る。
「まさかの決断が必要だ」。これは、元首相小泉純一郎氏の著書の中に書かれている言葉である。(『決断のとき』小泉純一郎著集英社新書)
愛知県警は、間違いなく、このまさかの決断を下したのだ。キーワードは頼母子講。もちろん、アクシスになるのは、「Xファイル」と「捜査放棄と冤罪捜査」であることはいうまでもない。
平成15年4月号から始めた香川県警の捜査放棄と冤罪捜査も179回を数え、来月の平成30年度の4月は180回でちょうど15年目だ。
「ネバーギブアップ」まさに「継続は力なり」ではないか。
日本は大丈夫。それぞれの組織の良識派が立ち上がり始めた。そう、潮目は変わったのである。
ここで、日本タイムズの題号改称前の四国タイムズ平成28年1月号から引用してみよう。
「三代目の原点回帰なら罪を償え」「山口組六代目の殺人未遂・未解決事件」
本紙川上が六代目山口組司忍組長を使用者責任で神戸地裁に提訴したのは、平成17年11月2日である。その同月29日、最高裁第1小法廷は、銃刀法違反(共同所持)の罪に問われた指定暴力団山口組六代目組長篠田建市(通称司忍)被告(63)の上告を棄却する決定を下した。
ここで13年前の平成16年12月号本紙を、ホームページのバックナンバーから抜粋する。
【ヤクザの原点・任侠道を見直そう】【代紋を支える人、ぶら下がる者】
《誰かにこんな話を聞いたことがある。
「ワシは『ヤクザ』であるが、暴力団ではない」
本紙川上は、このこだわりのある心意気が好きである。人生、どの生き方を選択しようとも自由であるが、やってはならないことは絶対にある。
本紙川上にヤクザの世界を語る資格はないが、業種は別にして人間としての資格で触れさせてもらいたい。
「冤罪捜査が自殺にまで発展
日本の精神文化を取り戻せば犯罪は減る」
捜査放棄と冤罪捜査シリーズで登場する人物に、山口組二代目梶原組の元若頭をしていた近藤秀三郎氏がいる。
近藤氏は、十六才でヤクザの道を選んだ。いわゆる任侠道ヤクザを志した人である。その近藤氏が組長をしている籐正組に、六車・通称「ロクさん」という、若頭がいた。平成四年、事情があって近藤氏は若林組副長で迎えられた。もちろんロクさんも若林組の幹部に座った。悲劇はここから始まったようだ。
本紙川上が、平成六年、ロクさんと国際ホテルで最初にあった時、「あんたがロクさん、地元では、なかなかええ男や、と聞いてますよ」であった。そのロクさんは、平成十年八月、神戸三宮で電車に飛び込んで自殺した。
自殺する直前、香川県警から指名手配を受けて逃走していた近藤氏にロクさんから電話が入った、
「親分、なんでワシに隠し事するん、ワシが指名手配を打たれてたのを、どうして教えてくれんの、篠原がワシに言いよった『あんたの親分、どうしてあんたに指名手配が出てるのを、知っとって教えんのかいな、冷たいのとちゃうか』、こない言われたら、親分のこと信じられんようになった」
「アホ、なに言いよんじゃ、俺がそれ知っとって、おまえに教えんはずないがー…、おまえは疲れとるけん、俺が明日、迎えに行くけん、酒でものんで寝てしまえ…」
「親分、そうやろな、親分がワシの指名手配知っとって、教えんわけない…、…」
これが籐正組近藤秀三郎組長と六車若頭の最期の会話であった。親分子分で、こんなに残酷で悲しい場面はない。
両者とも、広沢が腐敗警官に請け負わせた冤罪捜査による指名手配ではないか。
どちらにしても、香川の改革には、広沢と腐敗警官を許すわけにはいかない。
これは、平成16年12月号の本紙から抜粋したもので、若林組広沢(黄津一)が腐敗警官を使って冤罪捜査を仕掛けさせ、近藤秀三郎氏を高松刑務所に収監させた後の記事。収監が決まったあと、近藤氏は本紙川上に言った。
「山口組のヤクザに恥じないよう、迎えに来る前にこちらから行って来る…。3年余りやけど身を清めてくるわ…」任侠道をもう一度見直そうではないか。》
山口組六代目は任侠道を歩むならば、罪を償うべきだ。(本紙2018年3月号)
ここには、すべてが集約されていると言っても過言ではない。が、特筆すべきは、頼母子講、である。この頼母子講が、重大な意味を持っているというのは、上記本紙記事を熟読いただければ、十分にご理解いただけるだろう。
テキシア事件で検挙された暴力団員が、この頼母子講を開催していた〝場所〟こそ、当該の暴力団員が営んでいたと見られている飲食店なのである。
新しい元号、新しいレジーム、そして、本紙が長年追及してきたそれぞれの事件、暴力団、警察機構――。
今こそ、すべてが変わる。そして、日本は正しい道を歩み、それに伴い強くなっていく。本紙はその牽引車でありたい。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その192)
愛知県と香川県の地下汚染水脈を洗え
まず、先(3)月20日付四国新聞。
《15日付で県警本部長に就任した岡部正勝氏(53)が19日、県警本部で着任会見し、「治安の責任者として県民の期待と信頼に応えるべく、強い警察をつくっていく」と抱負を述べた。
岡部本部長は、県警で重点的に取り組むこととして「職員には前向きに明るく仕事をしてもらいたい。そのための環境づくりに励みたい」と説明。(中略)「サイバーセキュリティーなど、すぐには顕在化しない問題にも取り組む」と強調した。》
なるほど、『すぐには顕在化しない問題にも取り組む』とある。
これって、『Xファイル』ではないのか。平成15年の3月前に高松高検の検事長だった宗像紀夫氏が、後任の斉田国太郎検事長に引き継いだ、あの本紙川上の家族同乗車が鉄パイプ襲撃された事件の再捜査。『すぐには顕在化しない問題』となれば、どうか本紙川上家族の命に関わる三つの未解決事件でありますようにと、心底から祈る気持ちだ。
幸いにも、加藤達也本部長の愛知県警と岡山県警が、岡山県警OBの三好輝尚容疑者と六代目山口組弘道会の中村外喜治容疑者を逮捕している。
そうか、愛知県と香川県は地下水脈で繋がっていたのか。
安倍政権の捜査放棄 東邦ガスと反社会的勢力との癒着
名古屋市熱田区にある東邦ガス株式会社が、ガス給湯器交換工事で給湯器メーカーが説明書きで「実施してはならない」と規定している排煙管を工事した。
メーカーが定める最大長をはるかに超えて、長い煙突を室内の天井に設置し、窓から外に煙を出す不適切な工事をした。それも、名古屋市中区にあるチサンマンション栄で全体の2/3の100を超える部屋に施工したのだ。
これにより、排気抵抗が増し、一酸化炭素中毒事故の発生が起る危険性が大きくなり、住民はその事を知らずに現在も暮らしている。
この工事を行う際に住民に行なった説明では、この危険な長い煙突が室内の天井に這わせられた状態を「審美的に優れており、資産価値が上がる」と住民に説明していた。 当然そんな筈はなく、危険でかつ見苦しい。
さらに天井から窓に向けて煙突が下に向けて排気されるという呆れた工事がされている。煙突は上に向いているもので、下には煙は下がらない。そう、これにより、メーカーが想定する排気抵抗値は計り知れないものになる。つまり、同マンション内において、いつ悲劇的な大事故が起こっても不思議では無い状態である事は言うまでもない。
このような危険性を証拠と共に、監督機関である中部経済産業局に報告し、生命を守るための行政指導を願い出たが、東邦ガスが提出した虚偽の安全点検実施報告書を理由に、行政指導を行わないのである。
当然東邦ガスの虚偽報告の事実をこの省庁は熟知していての判断である。これらの事実を中央省庁である経済産業省はなぜ是非もなしと考えているのであろうか?
本紙はこのように判断している。
東邦ガス株式会社はこの地方、愛知・岐阜・三重3県において国の補助のもとガス事業に関する工事を行なっており、ガス管地中埋設工事をはじめ全ての工事の報告書や工事に疑惑が向けられる事になれば、自主点検が課せられ、この事業者に大打撃となるのである。
確かにガスは市民の重要なライフラインであるので国や役所は慎重になるわけだが、しかし、先に報告したマンションの工事ではこれら工事代金が補助金とか補填金とかの曖昧な表現説明で、そのお金の流れが極めて不透明なのである。
勿論このチサンマンション栄の資金移動には伊藤六榮理事長により巧妙な細工がされており、これ等の金の流れが隠蔽されており、反社会的勢力に渡っている疑惑がある。
更に、このガス事業者の所在地は、反社会的勢力最大団体の発祥の近くであり、歴史的にこれ等の共存関係にある疑いもある。そこで、中央省庁がこれ等事実を知り忖度しているのでは無いだろうか。
例えば、あの岐阜県御嵩町の産廃による柳川町長襲撃事件では、名古屋市民の飲料水に関する事件であり、柳川元町長は名古屋市市民の安全を産業廃棄物から守ろうとして銃撃されたのであり、産廃業者と反社会的勢力との関係を強く疑わせる事実があり、これ等事件の解決には警察も積極性を欠いている。
これら国民のライフラインに、企業と反社会的勢力の関係をいつまで政府は守り通すつもりであろうか。政府が関与していないと言うのであれば、早急に対策をしないとこの国は間違いなく次世代に禍根を残し、衰退してしまう。
「サムライ」御嵩町・柳川元町長と本紙川上が「共闘」
愛知県・大村知事に「資金提供」した寿和工業元役員の清水氏に対抗!
愛知県の大村秀章知事と寿和工業(現フィルテック)の元取締役、医療法人としわ会元理事長、清水利康氏の不透明な関係。その報道を巡って、清水氏が本紙を民事提訴してきたことは、前号で報じた。
訴訟の打ち合わせのため、本紙川上は3月のある日、名古屋の弁護士事務所に出向いた。そこで待っていたのは、御嵩町の柳川喜郎元町長。本紙と同様に清水氏から民事提訴されている。
「あなたが川上さんか」
と声をかけて頂き、がっちり握手をかわした。
「この裁判は絶対、勝たねばならない。寿和工業なんかに負けてたまるか」
「オレが寿和工業、清水たちに言いたいのは、カネがあれば何をやってもいいのか。それに尽きる」
今年で86才になられたそうだが、過去の記憶も明確で、声もはりがあり、ますます元気いっぱいである。
清水氏が本紙を民事提訴した訴状。反社会的勢力と清水氏の関係について触れていることが、名誉毀損であるという主張だ。
1996年10月、柳川氏が自宅マンションで襲撃された事件。背後には、寿和工業が計画していた、東洋一とも呼ばれる大規模産廃施設が関係していたとみられている。襲撃事件に絡む、盗聴事件では2つのグループが逮捕された。そこには六代目山口組弘道会の元組員らが関与。寿和工業からカネが流れていたことが、はっきりと証明されている。
本紙川上は柳川氏のその点を再度、確認したかった。
「盗聴事件で、寿和工業から何千万円というカネが、2つのグループに流れていたのは間違いありません」
「なぜ、岐阜県警は寿和工業にガサをかけなかったのか。私は今も不思議でならない。盗聴事件の刑事裁判や、私が犯人を提訴した民事裁判でも、寿和工業と反社会的勢力の関係は明確になっている」
「弘道会に近い盗聴犯は『寿和工業のために、柳川は俺がやります』と供述していた」
そう柳川氏は続けた。
おまけに、寿和工業は清水氏の祖父、韓鳳道会長が「ヤクザだ」と認める岐阜県のM社に役員を派遣。後にM社の経営者らが、恐喝未遂容疑で逮捕されている。
名進研小学校の創立者、豊川正弘氏によれば、
「清水氏と話して、名進研小学校に5000万円の寄付をもらうことになった。その際、振込の名義は寿和工業となっていた。これは反社会的勢力のカネと受け取られかねないので、返却するのが筋だと思う。そんなカネを学校法人に入れてしまい申し訳ない」
その話を柳川氏に伝えたところ、
「まったくその通り。早く、寿和工業の影響力を排除すべきだ」。
そして、本紙川上と柳川氏の話が一致したのは、寿和工業、清水氏らが、医療や教育という国の根幹を支えるとことに、関与すべきではないという点だ。
2007年4月、柳川氏が町長を退任する直前、岐阜県知事の仲裁で、寿和工業、清水道雄社長(当時)と3者会談。
「冒頭、町長さんから何かお話しをということだったので『あなたのところは、いくらカネがあるからって暴力団、右翼をつかっちゃいけない』といったら、何の反論もなかった」
と柳川氏は教えてくれた。
その時、3人をたくさんのマスコミが囲んで、取材をしていた。もし、関係がないなら反論しなければならない。寿和工業が何ら反論できなかったのは、暴力団、右翼と密接な関係があり、使っていた証明だ。
寿和工業、清水氏と反社会的勢力の関係。本紙の報道のどこが問題なのか、不思議でならない。
86歳という年齢にもかかわらず、柳川氏は弁護士との長時間の打ち合わせにも、ぶれることなく、きちんとした説明を繰り返す。柳川氏が住民投票の末、住民の意思を尊重して寿和工業の産廃処理場の建設を止めた。そのおかげで木曽川流域500万人の、水源が守られた。その闘志は今も健在だ。まさに「サムライ」と呼ぶのにふさわしい。
柳川氏との出会いで、本紙川上も勇気づけられた。反社会的勢力に負けるわけにはいかない。柳川氏とともに、戦う決意だ。
この原稿の締め切り直前、名進研小学校創立者、豊川氏の娘で理事長を解任された池田結実子氏と名進研小学校が民事訴訟で争っていた裁判の判決が下され、
「反社会的勢力の排除のため、池田氏らを解任した」
と、信じがたい主張をしている名進研小学校側が勝訴したという。
まだ、詳細は不明だが、わかり次第、お届けしたい。
郷鉄工所破産で「失業保険」詐欺の疑惑浮上
管財人・小森弁護士と岐阜地裁は「犯罪者支援」か?
岐阜県の上場会社だった、郷鉄工所の経営破たん。
同社を巡っての破産管財人の小森正悟弁護士らと、それをテコにひと儲けをたくらむ人脈や策略について、本紙は取り上げてきた。
そんな中、本紙は大口債権者、二孝建設の石毛英範氏と郷鉄工所の元従業員の決定的な不正にたどりつくことができた。
本紙が入手した「解雇条件付契約書」という奇妙な書面。
〈この書面を持ちまして採用といたします〉
〈採用条件は郷鉄工所(2017年)7月分の月給と同じ〉
〈失業保険の不足割合分をお支払い致します〉
契約希望者にサインをしているのは、郷鉄工所の元従業員。雇用主として、新会社準備室という肩書で、締結しているのは石毛氏。
どうして、こんな書面が存在するのか。
石毛氏は、同社が破たん直前に二孝建設の意を受けて入社。破たん後は、債権者集会で積極的に発言するなど、大口債権者として行動している。
その中で、石毛氏が目論んでいたのが、同社の元従業員たちを束ねて、新会社を設立することだったという。
「会社が破たんしたのは経営方針がダメだったから。持っていた技術や製品は評価が高かった。石毛氏はそれに目をつけ、会社の技術を生かして、新しく会社を作って稼ごうと、倒産と同時に解雇された元従業員たちに声をかけていたのです」(同社元従業員)
石毛氏に誘われた元従業員は、本紙が入手した資料では15人。それぞれが前述した契約書にサインしたという。
契約書で実に奇妙な点がある。同社7月分の給料を補償すると書いていながら、失業保険(雇用保険)で不足分を支払う、補填するともある。
「石毛氏が言うには、会社が倒産したのでハローワークに、失業保険を申請しろという。会社で得ていた給料の7割くらいが、補償される。残り3割分を新会社での雇用を前提に石毛氏が補填するというものです。その代わり新会社設立の会議などには出席するように求められた」(前出・元従業員)
契約書にある、失業保険とは雇用保険、失業給付を指すと思われる。職を失った際に、一般的に給料の6割から7割程度が雇用保険から支払われる。
失業後、別の仕事についたり、収入があると原則、給付は打ち切られる。雇用保険が支払われる条件が「失業であること」となっているからだ。アルバイトで1日4時間以上働いていると、給付はもらえない。1日4時間まででも、収入があると減額される。
先の元従業員の話によれば、2017年9月、10月、11月の3か月は雇用保険を受け取り、石毛氏からの補填ももらっていたという。平均すると、石毛氏は元従業員一人あたり月額10万円程度、支払っていた模様。これは明らかな「不法行為」である。
国の根幹、雇用保険制度から逸脱することは明白。そこで、本紙・川上は石毛氏と元従業員15人を3月25日に刑事告発した。今後は、雇用保険の所管、厚生労働省やハローワークにも情報を提供し、対応を求めたい。
大口債権者として債権者集会などで、声高に主張する石毛氏。それを、小森弁護士や岐阜地裁の裁判官も聞き入れるようなシーンもあると聞く。
本紙で既報の通り、小森弁護士は石毛氏の二孝建設に同社の「郷亭」と呼ばれる不動産を鑑定より安く売却している。
雇用保険制度は国民の血税のもとで成り立つ。石毛氏はそれを不法に「詐取」するような人物だ。小森弁護士や岐阜地裁はいったい、どこを見ているのか。そこも、大きな問題である。
「反社疑惑」の明浄学院に組の出先?
神戸山口組関係者が「あれはうちのグループ」と衝撃告白
大阪の私立高校、明浄学院の追及をはじめて2年が経過した。昨年、一昨年とこの時期になると恒例のように、学校を去ってゆく先生の数が、記事になる。
2017年4月には、教職員が20人近くも辞めることを本紙が書いた。それをきっかけに、明浄学院は2度の保護者説明会開催を余儀なくされた。
〈人事異動について(通知)〉という3月27日付の明浄学院内部文書。
今年も10人の教職員が学校を去るという。
「大量に先生が辞めて、また入るのはもう恒例ですね…」
と学校関係者はため息をつく。
前述の書面を見ていると思わず、目が点になった。本紙が2018年5月号で報じた〈TOKIOの山口達也容疑者女子高生への強制わいせつ事件
明浄学院でも同種の「疑惑」浮上で警察へ相談〉という記事。
そこで、明浄学院の生徒と「関係」を持ったとされるX教師が契約期間終了で退任と記されているのだ。
「X教師のことは日本タイムズに報じられ、大変でした。ほぼ内容が事実だったからです。にもかかわらず、またも生徒との『関係』について疑われる事態になった。本当なら即座にクビでしょうが、日本タイムズにすっぱ抜かれてはと、契約終了まで待ったんじゃないのか?」(前出・学校関係者)
おまけに、退任した先生の中にX教師とは別に、もう一人生徒との「関係」を疑われる教師がいたという。これが、教育の場なのか?
この学校はどうなっているのか、あきれてしまう。
そして、本紙がこれまで報じてきた明浄学院と反社会的勢力との関係。明浄学院の系列、大阪観光大学(大阪府熊取町)から、
「うちに神戸山口組の出先があると、ささやかれています」との情報が寄せられた。
問題の人物は、観光学部のZ教授だ。地方議員から、大阪観光大学の教授になったという経歴。大阪観光大学とは別の、高校の経営にもかかわっている。
そこでZ教授と親しいとされる神戸山口組の関係者を直撃したところ、
「Zは、ワシらに商売しようと持ち掛けてきたな。2、3年前かな」と明確に関係を認めたのだ。
その商売とは、いったい何か?
神戸山口組の関係者は、
「学校法人をどこかに売りたいということやった。学校が売買の対象にはならないから、そこをワシらの知恵で合法的にやってほしいという話。
不動産の売買についても相談があったわな。大阪市内の不動産会社R社の役員もやっていたな。なぜ、相談があったかと?
Zが現職の議員の時代に応援してやったからよ。ワシらの関係で票も入れてやったし、出陣式にも来てほしいと誘われて顔出した。Zは元市議、教授だとか肩書を並べているが、ワシらのグループのもんと思うとるよ」。
そう言って、神戸山口組の関係者は、名刺を取り出した。まさにZ教授のものだ。「元市議20年」という肩書もついている。
Z教授は、大阪観光大学で教鞭をとる傍ら、自らも高校の運営にかかわっていると、Facebookに書いている。
兵庫県内のある会社の法人登記簿には、Z教授が代表者となり、目的欄は「学校経営」となっている。神戸山口組の関係者から指摘があった、大阪市内の不動産会社の登記簿にもZ教授の名前があった。ぴたりと一致するのだ。
これまで、明浄学院と神戸山口組の関係について、本紙は徹底追及してきた。大阪府警に暴力団絡みで逮捕された過去がある、大橋美枝子理事長らが、神戸山口組の執行部、池田組のスポンサーともいえる、大山武夫氏と密接な関係にあるというもの。
今回、話を聞いた関係者は、神戸山口組の最高幹部、宅見組の中枢にいた過去がある。親しい組員が、抗争事件で相手を射殺、逮捕された事件もあった。とても教育の場にふさわしいとはいえない人物。
そこへ「商売」「投票」を持ち掛けるZ教授は反社会的勢力と「密接交際者」ではないのか?
明浄学院が反社会的勢力と“親和性”がよくわかる。学校法人明浄学院が、まともな教育機関でないことが証明されたようなものだ。
~記事削除~(その2)
香川県政の今は自民党と●●●●●●●●●●の二大看板
先月号で、
「~記事削除~」
と、インターネットに掲載したところ、香川県内では大反響だった。
本紙川上も仰天するほど、大山一郎県議の影響力は、香川県政に蔓延していることが確認できた。さすがは大山一郎県議と、驚くほどに香川県一円に腐敗構造を築きあげていたのだ。
本紙が安倍一強モンスターと安倍政権を揶揄してきたが、香川県においては、大山一強モンスターと太鼓判を押したくなるほどだ。
どうやって、これほどまでの腐敗構造を築くことができたのか。その手法というか手口に迫ってみよう。
安倍政権は、民主主義の三権分立を巧妙に官僚から忖度させるという手法(手口)で国政を運営した。
一方の香川県においては、大山一郎県議が政治を舞台に自民党という政党の影響力と、●●●●●●●●●●●●●●●を巧妙に使い分けしながら香川県政に腐敗構造を築いていた。
要するに、安倍政権は自民党という政党を選挙で足固めし、内閣府に官僚上層部の人事を選任できる内閣人事局を設置して、官僚から忖度させる地位と検事総長の捜査権力を悪用していた。
大山一郎県議は、自民党という組織に党員を増やす役回りで食い込み、捜査権力の代用に、●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●、香川県政に腐敗構造を築いた。
これって、凄いじゃないか。
香川県の自民党は今、香川県自民党県議会と香川県自民党県政会の二つある。大山一郎県議は香川県自民党県政会の幹事長。幹事長と言えば自民党本部の幹事長は和歌山選出の二階俊博衆議院議員。
大山県議の凄いのはここ、国の自民党幹事長と香川県の自民党支部の自民党県政会の幹事長が、香川県の行政関係者や県議仲間に勘違いさせるというか錯覚させるために、二階俊博幹事長にすり寄っている。そうか、二階幹事長とは親しいのだと、地元で印象付けるには効果がある。
すり寄る口実は、自民党の党員を増やす「入党リスト」を持参して、直接に二階幹事長に手渡し大山一郎自身を売り込んだ。
なるほど、自民党本部の幹事長としての二階氏からすれば自民党の党員を増やす「入党リスト」持参すれば喜んで会わざるを得ないという立場だ。
本紙川上は、二階俊博幹事長の次男・直也氏に電話を入れた。
「(直也さん)久しぶりです。
日本の国も世界情勢からしても非常に重要な時期に差し掛かってます。
お父さん(二階幹事長)も日本にとって大事な立場ですから、香川県の大山一郎県議には注意してください。
大山県議の正体は、●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●、表裏一体の仲で香川県行政を歪めてるのですよ。東京で二階幹事長と会って来たと香川県で吹聴して・・・」。
二階直也さんはこう言って父親をかばった。
「(川上さん)それは関係ない。(親父は)自民党幹事長としての立場で仕事をこなしているので、党員を増やす話で面会を求められたら会わないわけにはいかんでしょ」
そらそうだ。自民党本部の幹事長が「入党リスト」を持参して香川から訪ねてきたら、大山議員を粗末に扱う訳にはいかない。本紙川上も直也さんの説明に納得し、これが世の中というものかと妙に感心した。
ここで本紙川上が感心して、大山一郎県議の追及を止めるわけにはいかない。
だってそうでしょう。
香川県の職員やら業者やら、政治に携わる人も、捜査関係者からも、大山県議の香川県政乗っ取りの構図は、度が過ぎているとの指摘まで出てきた。
「川上さん。あんたが香川県を留守にして東京に拠点を移したものだから、大山県議がやりたい放題だよ」。
なんと、本紙の事情で、香川県から東京に拠点を移して活動していた留守に、大山一郎県議が香川県政を牛耳っていたのか。
それも、本紙川上の家族を巻き込んだ命に関わる未解決事件を引き起こした、●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●して、香川県政に腐敗構造を築いていたとなれば放置できない。
創刊時の四国タイムズ「郷土香川を愛するが故にあえて苦言を呈す」の旗印を、再び掲げようではないか。
2019年3月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍政権の終焉は統計不正から
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その191)
- 腐敗警官との結託で六代目が断末魔の叫び
- 顧客苦しめる東邦ガスの排煙 経済産業省が犯罪性を不作為する摩訶不思議
- 大村知事の名古屋地裁証人出廷を求む
- 名進研の清水利康元理事長が本紙を民事提訴
- 上場の郷鉄工所破産問題で管財人の「背信」発覚
- 激安で”たたき売り”に債権者が解任申立てへ
- ~記事削除~
- ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●して恫喝
- 徳島名物・阿波踊り、突然の民間事業者公募
- 徳島新聞なら「総踊りは今年も中止」と激怒の声
国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍政権の終焉は統計不正から
現政権の根幹を揺るがすこの問題をステージアップさせたのは、小泉進次郎氏である。この問題とは、厚生労働省をはじめとする統計問題のことである。
進次郎氏はいう。
小泉進次郎氏「厚労省改革」訴え 統計不正追及
国会は、衆議院予算委員会で、2018年度第2次補正予算案の実質審議に入り、自民党の小泉進次郎厚労部会長は、統計不正問題を受けて、厚生労働省改革の必要性を根本厚労相に訴えた。
小泉氏は、質問の中で、「今回の問題があったから、統計改革ができた。厚労省改革が進んだということにしないといけない」と強調した。
小泉進次郎厚労部会長
「厚労省、本当に大丈夫か。厚労省の未来は全然見えてない。(調査の)第3者性ということを強調し過ぎた点は、率直に反省をしたうえで、理解を得られるかということを考えられたほうが、よろしいんじゃないでしょうか」
根本厚労相
「第3者性を強調し過ぎではないかという点については、私も反省をしております」
小泉進次郎厚労部会長
「大臣は、厚労省改革にしっかり旗を振っていただいて、厚労省改革を取り組んでいただきたい」
根本厚労相
「私も厚生労働省改革が必要だと思っています」
小泉氏は、今回の問題をめぐる厚労省の対応について、「危機管理上アウト、ガバナンス上も問題だ。隠ぺい体質があらわになった」と厳しく指摘し、根本厚労相にも責任はあるとした。
そのうえで、小泉氏は「これだけ幅広い業務を1つの大臣、1つの役所で本当に回るのか」と述べ、厚労省改革の必要性を指摘し、根本厚労相も改革に取り組む方針を強調した。
(2019年2月4日 FNNプライムニュースより引用)
別の角度からの指摘もある。
厚労省統計不正問題、刑事告発も?
衆院予算委紛糾 小泉進次郎氏「民間では許されない」
衆院予算委員会は4日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席して、2018年度第2次補正予算案の実質的質疑を行った。厚生労働省の「毎月勤労統計」などの統計不正問題をめぐり、激しい論戦となった。ただ、問題発覚後も、報道各社の世論調査で安倍内閣の支持率は上昇している。野党側の一方的な政権批判への反発もありそうだ。
自民党は小泉進次郎厚労部会長が登壇し、統計不正で生じた過少給付への措置や、組織改革について問いただした。
進次郎氏は一連の不正統計では、(1)原因究明(2)追加給付の早期実施(3)再発防止と信頼回復の3点が重要だと指摘した。
そのうえで、「民間では許されない。政権が代わっても不正は見抜けなかった。大臣が代われば問題が起きない、というのではない。厚労省には幅広い業務がある。組織として回るよう、組織改革に取り組んでほしい」と注文を付けた。
根本匠厚労相は「厚労省職員には『常に国民目線を忘れるな』と言っている。再発防止に万全を期す」と答弁した。
小野寺五典前防衛相は、「反日」で暴走する韓国に対し、「韓国とは同じ土俵で戦わず、丁寧な無視をするくらいの心構えが必要だ」と自らの意見を述べたうえで、日本政府の対応を質問した。
安倍首相は、いわゆる「元徴用工」をめぐる異常判決などを念頭に、「国際裁判を含め、毅然(きぜん)と対応し、主張すべきは主張する」と答弁した。
河野太郎外相も「国際社会に(韓国の非を)正しく認識してもらうのが大事だ。今後もしっかり説明する」と約束した。
野党側は同日午後、立憲民主党の長妻昭元厚労相らが質問に立ち、統計不正に対する根本厚労相らの対応を問う。
統計不正を受けた、報道各社の世論調査は=別表=の通り。
共同通信の調査では、統計不正を受けた政府の対応について「不十分だ」との回答は83・1%に上った。だが、「根本厚労相は辞任すべきだ」は46・3%で、「不必要」の42・2%と、ほぼ拮抗(きっこう)した。
同調査では、政党支持率も、自民党が前回比4・6ポイント増の40・6%で、立憲民主党は同0・6ポイント減の8・6%だった。
統計不正は2004年から続いており、民主党政権時代には見抜けなかった。このことが、政党支持率に影響している可能性もある。
こうしたなか、元大蔵官僚で統計学の関連著書もある嘉悦大学の高橋洋一教授は、産経新聞の3日朝刊のインタビューで「統計法違反であり、政府が捜査当局に刑事告発すべきだ」と指摘しており、今後、政府の下す制裁措置が注目される。
レーダー照射問題では、多くの国民が韓国の対応に激怒している。
毎日新聞が同問題への政府対応を聞いたところ、「支持する」が64%で、「支持しない」は21%だった。(2019/2/5付夕刊フジより抜粋引用)
今国会では、トップバッターとして、華々しく登壇。本紙からのエールを一身に背に受け、見事に持論をアピールした。
統計問題では、上記のように与党内から厚労大臣に謝罪のコメントすら引き出させている。統計問題の第一人者となった。
進次郎氏ご本人も次のように言葉を継ぐ。
2月4日、予算委員会で質問に立ちました。
厚労省の統計問題の不正が中心でしたが、国会改革にも触れました。これはテレビ中継を通じて、国民に予算委員会の景色を見て欲しいと思ったからです。予算委員会では質問があってもなくても、全大臣が7時間もの間、座っていなくてはなりません。そんな大臣の働き方は国民の皆さんが望んでいることなのでしょうか? 改めて、国会改革の必要性を痛感しました。
厚労省の問題も、理由は複数あり、国会改革を行うことで解決する話しではありませんが、答弁要求がある大臣ならともかく、一問も質問されることもなく、答弁機会のない大臣までこんなに長い時間座っていては、省庁のガバナンスを十分にきかせることは難しいはずです。民間が働き方改革に努力している中、国会も行政も働き方を大きく見直すことが不可欠です。
2時間あれば、世界の首脳は何をするだろう。
私が国会改革に取り組もうと思ったのは、2年前の2017年10月22日の選挙が終わり、その後初めて国会に召集された時でした。
総選挙後の最初の国会では、首班指名(内閣総理大臣を決める)と議長副議長の選挙を一番最初に行います。
この選挙は、記名採決で行うのですが、議長副議長の選挙は慣例で議長は与党第一党から、副議長は野党第一党からと決まっています。私たち自民党の議員も、副議長には野党第一党の党首名を書きます。記名採決では、全議員が自分の席から立ちあがり、壇上まで歩いていって投票するため、3つ(首班指名、衆院議長、副議長)の選挙をやるだけで2時間近くもかかるのです。総理大臣を決める首班指名は別としても、決まっていることに対して、わざわざこれほど時間のかかる採決方法でやる意味があるのでしょうか。
世界が激動し、ダイナミックな外交が繰り広げられる中、特に首脳による外交が国益を大きく左右する時代に、国会議員がこんな時間の使い方を続けている国会でいいのか?と私は強烈な危機感を感じました。約2時間あったら、トランプ、プーチン、習近平、金正恩は何をするんだろう。今のままの国会では国際社会のスピードについけいけない。世界のリーダーたちと太刀打ちできない。それが、国会改革の動機です。
三大政治改革のうち、平成30年間で何も変わっていないのは国会だけ。
その後調べてみると、海外に比べて、圧倒的に日本の総理や外務大臣が国会に出席している時間が長いことがわかりました。データによると、日本の首相が113日に対し、英国は38日、フランスは91日、ドイツは6日でした。外務大臣については、日本の170日に対し、英国は7日、フランスは46日、ドイツは8日、という大きく数字の差があります。
国ごとのルール、やり方があるからある程度は仕方がありません。しかし、本当に今ほどの出席日数が行政を監視するという、国会の責任を果たすために必要なことなのか。他の先進諸国と同様に総理・大臣の拘束時間を減らし、それぞれ本来の職務に集中してもらうことは十分可能なはず。そういった環境が整った上で、大臣の省庁に対するガバナンスやリーダーシップの問題を問えば、それこそ言い訳出来なくなると思います。
きっとみなさんの会社でも、ムダな会議の削減に動いていたり、ネット会議やSNSツールを積極活用したり、いろんな改革に取り組んでいますよね。すべての会議・ミーティングに社長が出席する会社なんて、ほとんどないはずです。
平成の30年間は、昭和の枠組みを改革していく30年間でした。政治の世界に求められたのは、三大政治改革。つまり、選挙制度改革(中選挙区制から小選挙区制に)、行政改革(例えば、中央省庁再編)、そして残された最後の砦が「国会改革」なのです。
私は、現在の国会のルールは、時間・税金・議員の無駄使いを生んでしまっていると感じています。今、国会が与野党で日程闘争にエネルギーの大半を割く状況に陥っているのは、与野党の問題というより、国会のルールがそうさせてしまっていると言ってもいいと思います。
「平成のうちに」一歩でも国会改革が前に進むように残り3ヶ月間粘り強く頑張ります。どうぞよろしくお願いします。(小泉進次郎オフィシャルブログより)
この問題意識を本紙は大事にしたいのだ。まさしく、あの名台詞『自民党をぶっ壊す』を言い放った、ライオンこと、小泉純一郎氏の後継者である。
統計問題への取り組みから国会改革に対する意識まで、小泉進次郎氏のオピニオンは、まさしく本紙のこれまで主張と合致する。それ故に、本紙は同氏の背中をこれでもか、と押すのだ。
統計問題において、本紙は、2月25日に東京地検特捜部並びに最高検察庁に、告発状を提出した。(写真参照)
【告 発 状】
東京地方検察庁特捜部 御中
平成31年2月25日
告発人 川上 道大(日本タイムズ代表)
千代田区永田町2-9-6 十全ビル204
被告発人 中江 元哉(前安倍総理大臣秘書官)
千代田区霞が関3-1-1 財務省関税局
【第1 告発の趣旨】
被告発人の下記行為は、偽計業務妨害罪(刑法第233条)を構成するので、刑事上の処罰を求める。
【告発の事実】
中江元哉は、中江氏は12年12月から18年7月まで首相秘書官を務め、現在は財務省関税局長を務めている。秘書官を務めていた期間中、根本匠厚生労働相は本年2月20日の衆院予算委員会で、厚労省の毎月勤労統計の調査対象となる事業所の入れ替え方法が変更されたことについて、「2015年9月14日に厚労省から(勤労統計の)検討会の座長に『部分入れ替え方式を検討すべきだと関係者から意見があった』と連絡した。関係者は中江元哉元首相秘書官だと聞いている」と述べた。
中江氏は「記憶にない」とする一方で「当初の私の問題意識からすれば申し上げたかもしれない」と認めた。
厚生労働所の統計にかかる公用文書である一連の書類(以下「本件公用文書」という)を、不法に捏造、改竄するなど公用文書を毀棄、偽造を施した上、作成した。その上で、数年間にも及び立法の場である国会を徒に空転させ、国民に対して甚大なる損失を与えた。これは、毀棄、偽造の事実の有無如何に拘わらず、意図的な偽計業務妨害を構成することは明白である。
【第2 罪名及び罰条】
偽計業務妨害罪(刑法第233条) 以上
統計問題が、過去の「モリカケ」問題とまったく同根であることは、周知のことである。統計問題が現政権を揺るがす問題となる、としたのは、そこにある。いずれも、首相秘書官が深く関与していることが取り沙汰されているからだ。
安倍首相が統計不正の証拠メールを突きつけられ大慌て! 答弁中の根本厚労相に「いったん戻れ」と前代未聞の指示
統計不正調査問題で、安倍官邸、そして安倍首相の関与を示すさらなる証拠が出てきた。それは、厚労省が同年6月に調査方法を見直すため発足させた「毎月勤労統計の改善に関する検討会」(以下、検討会)で座長を務める中央大学・阿部正浩教授に対し、厚労省側が2015年9月14日に送ったメールだ。
そのメールで厚労省側は、阿部座長に対して「委員以外の関係者から『部分入れ替え方式を検討すべきではないか』との意見があった」と伝えていた。
この2015年9月14日というのは、結果的に最後の検討会となった第6回会合が開かれる2日前のこと。同年8月7日におこなわれた第5回会合では、阿部座長は「検討会の方向性としては、総入れ替え方式で行うことが適当であるということにさせていただければと思います」と従来通りでいくことをまとめていた。
つまり、こうした検討会の方針に対して、賃金を上昇しているようにみせる「部分入れ替え方式を検討すべき」と露骨な圧力がかけられたのだ。
結果、9月16日の第6回会合では、前回にまとめられた方針から一転、“引き続き検討する”と方針を変更。ちなみにこの日、阿部座長は会合を欠席している。
では、この「委員以外の関係者」とは一体誰なのか。昨日の衆院予算委員会で、首相の側近である中江元哉首相秘書官(当時)だったことが判明した。
立憲民主党・長妻昭議員がこのメールを取り上げ、追及したところ、答弁に立った根本匠厚労相がこう答弁したのだ。
「事務方に確認したところ、詳細は不明だが、(委員以外の関係者というのは)中江元哉首相秘書官のことだと思われる。当時の担当部長からそういう話を聞いている」
中江首相秘書官については、すでに2015年3月、厚労省の姉崎猛・統計情報部長や宮野甚一・総括審議官(ともに当時)に対して「毎月勤労統計」調査の手法をめぐり「改善」を求める「問題意識」を伝え、検討会を発足させていたことが発覚している。だが、検討会の方針が官邸の思い通りにならないため、同年9月14日に再び、賃金が上昇して見えるように「部分入れ替え方式を検討するべき」と“圧力”をかけていたということらしい。
中江首相秘書官はこれまで“厚労省から検討会設置の報告は受けたが、検討の途中や結果の報告を受けた記憶はない”と答弁してきたが、これらは完全に虚偽答弁だったというわけだ。
加計学園問題で和泉洋人首相補佐官が文科省の前川喜平事務次官に対して、「対応を早くしろ」と圧力をかけたのとまったく同じ構図だったのである。
しかも、中江首相秘書官の場合は、圧力をかける約10日 前、2015年9月3日の国会答弁を作成する「勉強会」で安倍首相にこの統計方法の問題を伝えていたことを認めており、安倍首相から直接、指示を受けていた可能性も出てきた。
圧力の証拠が次から次へと出てきて、当の安倍首相もかなり焦っているようだ。昨日の国会で信じられないような言動に出たのである。
それは、阿部座長に送られた“圧力メール”について、根本厚労相が前述したように「中江元哉首相秘書官のことだと思われる」と認める直前のこと。長妻議員が「これはどんなメールですか」と根本厚労相に質問したときに起こった。
質問をされているのに、なかなか立ち上がらない根本厚労相。ようやく答弁に立つと、こんな無意味なことを言い出した。
「えー、厚生労働省から阿部座長に送ったメール……。どういうメールって話ですっけ。厚生労働省から阿部座長に送ったメール、だと思います。ご質問のメールは」
しどろもどろの根本厚労相、安倍首相が「戻れ」と指示し注意を受ける事態に。
しどろもどろになりながら、わかりきった話を2度も繰り返す根本厚労相。これには長妻議員がすばやく「中身は?」と問うた。すると、根本厚労相は「ん? ……な……」と言い澱んだのだが、そのとき、安倍首相の声で、こんな指示が飛んだのだ。
「いったん戻れ」
音声を確認すると、たしかに安倍首相と思われる声で「いったん戻れ」、あるいは「いったん下がれ」というようなことを言っているのが聞こえる。実際、この指示を受けて、根本厚労相は「いったん戻ります」と言い、答弁をやめて自席に戻ってしまったのだ。
この安倍首相から飛び出した指示に、長妻議員は「総理、『いったん戻れ』という指示はおかしいですよ」と反発、議事進行をする野田聖子・衆院予算委委員長も「総理、あの、以後慎んでください」と注意をおこなったが、総理大臣が担当大臣の答弁中に答弁をやめさせる指示を自席から出すなんて、まったくありえない話だ。
2017年の森友問題についての国会追及では、安倍首相は佐川宣寿理財局長(当時)に対し、秘書官を通じて「もっと強気で行け。PMより」と書いたメモを渡していたとされている。PMとはプライムミニスター、安倍首相のことを指す。こうして佐川理財局長は「交渉記録はない」などという虚偽答弁を連発したのだった。
一方、昨日の安倍首相は、よりにもよってNHKで生中継されている国会審議中に、議場に響く声を発してまで根本厚労相の答弁をやめさせた。これは、中江首相秘書官の指示を認める過程で、安倍首相自身の関与を物語るような事実が出てくることを恐れたためではないか。全国紙政治部記者もこう解説する。
「ご存知のように、中江首相秘書官は厚労省に圧力をかける約10日前、安倍首相に統計の手法について説明しており、そのときに安倍首相から直接、指示を受けていた可能性がある。官邸としては、厚労省側の証言があるので、中江氏の存在は一応、認めざるを得ないが、安倍首相の関与を突っ込まれたくないので、曖昧にしておきたかった。
ところが、根本厚労相がしどろもどろになってしまった。それで、やばいことを口走りかねないと大慌てした安倍首相が『戻れ』と言ったのではないでしょうか。もうひとつ、中江首相秘書官だけでなく、菅義偉官房長官も、この時期に姉崎統計情報部長に圧力をかけたともいわれており、そのことが暴かれるのを恐れた可能性もありますが」
安倍首相は「戻れ」と指示をしてなにを隠そうとしたのか
実際、当の中江前首相秘書官も、ここまで虚偽答弁と新たな圧力の事実が明らかになっているにもかかわらず、いまだ曖昧にしつづけている。昨日の国会で、こう答弁したのだ。
正直、2015年9月14日に厚労省から説明を受けた記憶はまったくない」
「首相案件」疑惑では耳タコ状態のフレーズ、「記憶にない」。モリカケ問題の追及で財務省の佐川元理財局長や柳瀬唯夫・元首相秘書官が何度も繰り返してきたこの言葉が、この統計不正問題でもついに飛び出したのである。
しかも、中江前首相秘書官は、つづけてこんな珍妙な答弁をおこなった。
「私の問題意識からすれば、仮に、調査対象を部分的に入れ替える方式のほうが経済の実態をよりタイムリーに表すのであれば、専門的な検討を進めてもらったらいいのではないかということを言ったかもしれないが、説明を受けた記憶は本当にまったくない」
「言ったかもしれないが記憶にない」って……。まったく醜い答弁だが、逃げ道を塞がれ、しかし事実を認めるわけにもいかないという苦しい状態に、安倍政権が追い込まれていることが、よくわかるだろう。
いずれにしても、加計問題では、柳瀬首相秘書官や和泉洋人首相補佐官といった安倍首相の側近が内閣府や文科省に「首相案件」として圧力をかけていたが、この「アベノミクス偽装」問題でも同じ構図だったことは間違いない。──政治的圧力によって行政をゆがめ、忖度を引き出し、ときに友だちを優遇し、ときに数字を偽装する。こんな安倍首相のやりたい放題を、このまま許しつづけるわけにはいかないだろう。
リテラ2019.02.21記事より抜粋引用)
上記川上の告発は、時期として実にタイムリーだった。この告発は、現政権保守チームを震撼させた。
「この時期に!」。
彼らの狼狽ぶりは、それは大変なものだったようだ。
安倍政権は、ここに来て、断末魔の様相すら覗かせているようである。小泉進次郎氏は、統計問題を追及し、その上で、大規模な国会改革を謳い上げる。完全に上げ潮になっている。
上記川上からの告発が、①現政権へのカウンター、②統計問題追及の第一人者小泉進次郎氏との伴走、そして、③新政権への移行、確率、という系譜を目指している。歴史のターニングポイントを迎えていると言って差し支えない。
一方ではこんなことも起きている。かねてより、本紙が主張し続けていた、腐敗警察組織撲滅、その道筋ができつつある。
事件は2月中旬にはじけた。
投資詐欺容疑で10人逮捕 被害1万3000人、460億円か
高配当をうたい多額の現金をだまし取ったとして、愛知、岡山両県警は十三日、詐欺の疑いで、投資コンサルティング会社「テキシアジャパンホールディングス」(千葉市)会長の銅子(どうこ)正人容疑者(41)=大阪市淀川区=ら男女十人を逮捕した。同社は愛知、福井など全国約一万三千人の会員から総額四百六十億円を集めたとみられ、愛知県警などは全容解明を目指す。
他に逮捕されたのは元社長の安達慶三(58)=神戸市中央区、元岡山県警警察官で幹部会員の三好輝尚(てるひさ)(60)=岡山市北区、指定暴力団六代目山口組弘道会傘下組織幹部の中村外喜治(ときじ)(66)=住所不定=の各容疑者ら。
逮捕容疑は二〇一六年七月~一七年七月、愛知県碧南市の男性会社役員(64)ら六十~七十代の男女三人に「一口百万円出資すると、毎月3%の配当が支払われる」「一年後には元本を償還するか、契約を継続するかを選べる」などとうそを言い、借用金名目で計六千四百万円をだまし取ったとされる。県警は認否を明らかにしていない。
同社は一三年九月の設立当初から事業実態がなく集めた現金を配当に充てる自転車操業状態で、一七年夏ごろまでには債務超過に陥って事実上破綻したとみられる。中村容疑者は銅子容疑者の秘書役で県警は資金の一部が暴力団に流れた可能性もあるとみて調べる。
会員らによると、新たな出資者を紹介すると報酬や序列が上がる仕組みで、五十代以上の女性を中心に口コミや紹介で会員が増えていった。銅子容疑者は「キング」と呼ばれ、昼食会やコンサートを頻繁に催し、出資者を派手な演出でもてなしていた。
また、久間章生(ふみお)・元防衛相が銅子容疑者のコンサートや会員向けの旅行に参加。久間氏は本紙の取材に「テキシア社の活動や実態は知らない」と答えた。
法人登記によると、テキシア社は資本金二千万円。一五年十一月に本社を神戸市から千葉市に移転した。会員の一部は名古屋、福井、東京地裁などで、同社に出資金返還を求める訴訟を起こしている。
◆愛知県警、昨年7月から捜査
愛知県警は昨年七月五日夕、名古屋・錦の高級レストラン前で銅子容疑者に接触。以降、半年余にわたり捜査を続けてきた。
この日、貸し切りの店内では会員向け会合が開かれていた。会が終了すると、高齢女性や同社関係者とみられる男性らに続き、茶髪に派手なジャケットを着た銅子容疑者が現れ、捜査員に任意同行を求められると、捜査車両に乗り込み走り去った。県警によると、その後の捜査で延べ六十三カ所を家宅捜索し、証拠品千点以上を押収した。(2019年2月14日中日新聞記事より抜粋引用)
この事件はさまざまな要素を孕んでいる。
①元警察官→腐敗警察官の事件関与から逮捕、②愛知県警による地元暴力団幹部摘発、③本紙川上への告訴に関連する人脈
この巨額詐欺事件摘発には、今後の展開に注目が集まるはずである。上記三点①②③は蓋し注目される。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その191)
腐敗警官との結託で六代目が断末魔の叫び
今号の3月号で平成30年度を終える。次号の4月号は平成31年度で、4月1日には新元号が発表される。
そうか、我々日本人は新元号を迎えるのだ。平成のうちに、日本の改革を少しでも実現できるよう本紙川上も思い切って踏み込んでみよう。
3月2日付四国新聞にこんな記事を見つけた。
《警察庁は1日、県警本部長の河合信之氏(55)を近畿管区警察局総務監察部長兼近畿管区警察学校長に異動、後任に関東管区警察学校長の岡部正勝氏(53)を充てる人事を発表した。発令は15日付。》
なるほど警察庁は、香川県警の腐敗構造(暴力団若林組との癒着)にメスを入れる人事に力を注いでいるのではないかと本紙川上は感じてならない。先(2)月の13日には上杉克也氏が香川県警本部の首席監察官に着任した。
続けて昨年の平成30年1月5日付四国新聞にも。
《警察庁は4日、県警本部長の千野啓太郎氏(52)を警察庁長官官房付に異動、後任に中部管区警察局総務監察・広域調整部長の河合信之氏(54)を充てる人事を発表した。発令は14日付。(中略)
17年5月から中部管区警察局総務監察・広域調整部長。国税庁に出向し、高松国税局で課税部長として勤務した経験も持つ。…》
中部管区警察局・近畿管区警察局・中国四国管区警察局の広域な他県にまたがる腐敗警官の一掃を目指しているのではないかと本紙川上は期待する。
なにしろ本紙川上の実体験は、腐敗警官と結託した暴力団絡みの事件(拳銃や鉄パイプで襲撃)や、名誉棄損で提訴された範囲が、香川県・岡山県・大阪府・愛知県と広域にまたがっているのだ。
もちろん本紙川上が警察庁に期待するのは、六代目山口組司忍組長と事務局長の二代目若林組篠原重則組長の逮捕であることは間違いないが、それで終わらず、その逮捕から捜査を伸ばして腐敗警官の一掃だ。
さて、本紙川上の未解決事件三つに迫って、この際、事件の全容解明に繋げてもらいたいものだ。
《…銅子容疑者を含め10人が逮捕され、この中には指定暴力団六代目山口組弘道会傘下の幹部・中村外喜治容疑者(66)や元岡山県警の警察官・三好輝尚容疑者(60)がいる。三好容疑者は、岡山県警時代、詐欺事件などを担当していた。今回、被害者の多くは契約書ではなく、借用書を交わしていたとみられ、警察は、三好容疑者が借用書で契約を交わすことで出資法違反にならないよう指南していたとみている。》テレ朝報ステから引用。
これは、先(2)月13日に愛知県警と岡山県警が合同捜査で逮捕した事件。名古屋市中区錦3丁目の高級レストランDで逮捕した事件。
もしかしたら、このレストラン、チサンマンション栄の伊藤理事長がよく通っていたのではないかしら。ヒョットしたら、逮捕された中村外喜治容疑者はこの店の店長ではないかしら。もしかして三好輝尚容疑者は大山武夫氏のお友達で、香川県警の腐敗警官とも仲良しだったのかしら。
顧客苦しめる東邦ガスの排煙 経済産業省が犯罪性を不作為する摩訶不思議
名古屋市中区栄のチサンマンション栄(伊藤六栄・管理者)で、東邦ガス㈱がガス給湯器工事を行なったのは9年前。その東邦ガスは、リンナイ製の強制排気型給湯器を虚偽の説明をして取り付けた。
このマンションは、自然排気型給湯器を安全に使用するための設計施工がされており、排煙は個別排煙とする必要があった。その煙突である排煙管を室内に露出配管したために、結果的に7㍍をはるかに超え、5曲以上になった。
メーカーとすれば、7㍍以内の3曲以下でしか配管できないと指定されている工事だったが、驚くべきことに、このマンションの2/3もの部屋に欠陥工事が施されていた。
メーカーが危険と指定している理由は、排気抵抗が多過ぎ不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒事故に繋がる恐れが大だからだ。しかし、残念ながらこれらの工事は現在の日本の法律では、罰則規定が存在しない。それを熟知している東邦ガスは、ガス利用者の安全を無視して工事を施工し、住民は泣き寝入りだ。
これらの監督機関である経済産業省は、その行為が法的取締り出来ない事に頭を抱えている。なぜなら、その悩みには別の意味、製造者責任法(PL法)があるからだ。
給湯器の使用にあたって、事故が発生した場合には製造者が責任を負うべきであるが、メーカーの注意書きがあれば製造者の責任を問うことは出来ない。つまりこれらの工事をされたユーザーには責任を問うことは出来ない、住民にはなんの保証もない状態になっているのである。
何故このような工事をこの東邦ガス㈱は行なったのか。しかも、これらの工事を発注したのは個人ではなく、このマンションの管理組合で、費用の全額約2500万円をこの東邦ガス㈱が、なぜ負担したのかが疑問として残るではないか。
要するに、この管理組合は住民の生命を危険に晒して何がしたいのか。この東邦ガス㈱は費用まで負担してこのマンションの所有者や住民を危険に晒して何がしたいのか、と疑念は深まるばかりだ。
反社会的勢力か政治的な目的なのか、何も知らない何の落ち度もない住民にとっては迷惑では済まされないことであり、これらの危険性を通達すべき管理組合が東邦ガス㈱と一体となって注意すら行わなかった事実は、本紙川上として看過できるはずもない。
しかも、これらの工事を行 なった場合には、法定点検を行わなければならない義務がこのガス会社には生じるが、なんと点検も点検の案内もしていないのだ。
経済産業省に、これら法定点検の報告をしているかのような、虚偽の報告までしている事が判明した。
法整備はしていると政府は言うが、使わなければ無いと同じではないのか。
これは忖度を行なう事が前提なのか? このような政治の仕組みがある限り、この日本からは将来的に犯罪の減少を待ち望むのは難しいのではと、つい疑いたくもなる。
これらを放置すれば、この摩訶不思議な仕組みを悪用する大掛かりな犯罪集団(名古屋の反社勢力)を支援するような社会に成り下がるのではあるまいか。
ここに至ったのは、チサンマンション栄の伊藤六栄管理者が本紙川上を名古屋地裁に訴えたのが切っ掛け。全容解明で日本の改革を進めよう。
大村知事の名古屋地裁証人出廷を求む
名進研の清水利康元理事長が本紙を民事提訴
本紙・川上が追及している、愛知県の大村秀章知事と名進研小学校の元理事長、産業廃棄物処理会社寿和工業の元取締役、清水利康氏とのグレーなつながり。
本紙・川上は、大村知事の政治資金管理団体「秀成会」に清水氏の妻、清水沙由里氏から2015年と2016年、個人献金上限の150万が2度に渡り献金されていることと、名進研小学校の背景事情から、贈収賄に当たると刑事告発した。
すると、2月23日、名古屋地裁から訴状が届いた。清水氏が日本タイムズを民事提訴してきたのだ。
本紙の報道が「名誉棄損にあたる」と主張し、550万円の支払いを求めている。
3月中旬には初公判が控えているので、詳述はさけるが清水氏が反社会的勢力と関係があると指摘したこと、大村知事に提供された清水氏の300万円に疑義があると刑事告発したことなどを、SNSで書いたことなどが清水氏の社会的評価を下げるというのだ。
本紙・川上はこれまで数々の事件で刑事告発、民事提訴をしている。告発の段階で報道されたものは、数多くある。告発は粗製乱造しているものではない。民間人としてできることを尽くして、事件性があると判断した場合、告発をしている。
2017年7月、森友学園の籠池康博被告と諄子被告が逮捕された。それは本紙・川上が告発したもので今も、検察庁から届いた「起訴」と記された公文書が手元にある。
清水氏が取締役だった、寿和工業(岐阜県可児市・現在はフィルテック)が1996年10月、岐阜県御嵩町の柳川喜郎町長(当時)の襲撃事件に絡んだ盗聴事件で、暴力団と関係する2つの盗聴グループに資金提供していたのは、刑事事件の法廷で判明している。暴力団関係者に土地買収や、「裏」の仕事をさせていたこともわかっている。
そういう人物と大村知事が直接、会うこと、政治献金を受けるのは反社会的勢力の関係が疑われ、道義的にも問題だと指摘しているのである。
清水氏の訴えには不思議な点がある。直接寄付した、妻の清水沙由里氏は入っていないのだ。訴状が名古屋地裁に受理されたのは愛知県知事選が終わった2月4日。届いたのは2週間以上も後。
寿和工業で、顧問だったという森朴繁樹氏が愛知県庁と岐阜県庁の記者クラブに、
〈清水利康及び森朴繁樹は、本日、愛知県弁護士会の浅井正弁護士会を訴訟代理人として株式会社日本タイムズ社に対して名誉毀損の不法行為に基づく賠償請求を求める訴えを名古屋地方裁判所に提起しました〉というペーパーを配布した。
だが、原告には森朴氏の名前はどこにもない。森朴氏は虚偽の情報を記者クラブにまき散らした。これこそ名誉毀損ではないのか?
名誉毀損行為に及んでいるのは、清水氏、森朴氏、あなたたちだ。
本紙・川上の思いは、大村知事と清水氏、妻の沙由里氏を法廷に呼び、傍聴者がいる前で、証人調べを求めたい。大村知事は反社会的勢力と極めて密接な関係が疑われ、
300万円資金提供をした清水氏と会ったのか。300万円の趣旨はどういうものか、尋ねてみたい。
そして、柳川氏の盗聴事件にかかわった人物も呼びたい。清水氏や寿和工業と反社会的勢力の関係を改めて聞き、襲撃事件解決のきっかけになればと思う。
本紙は、間もなく、もう一つ刑事告発を予定している。清水氏がオーナーとみられる、学習塾の名進研。別の学校法人名進研学園が創設者の豊川正弘氏の長女で、理事長だった池田実結子氏の裁判で「名進研小学校の保護者が法廷に傍聴に来ているか、探偵を使って尾行をした」
「探偵の費用は、学習塾の名進研が支払った」ということが明らかになった。
学校法人名進研学園の費用を、学習塾の名進研を運営する、名進研ホールディングスが支払うというのは、明らかに背任行為。
学校法人は、私学助成で税金から補助を受ける。高度な清廉性が必要だと本紙・川上は考える。探偵に尾行させることも問題だが、それ以上に関係ない負担を進学塾の名進研にさせるというのは、看過できない。
本紙・川上は清水氏のコンサルトという、名進研ホールディングスの石岡崇社長に加え、下島一峰取締役、学校法人名進研学園の森田圭介理事長を刑事告発して、真相解明を司直にゆだねる。しっかりと調べてほしい。
上場の郷鉄工所破産問題で管財人の「背信」発覚
激安で”たたき売り”に債権者が解任申立てへ
岐阜県の上場会社、郷鉄工所が2017年9月に経営破綻して、はや1年半が経過。破産管財人の小森正悟弁護士は、管財業務を進めているようだ。
だが、小森弁護士が郷鉄工所の資産について、適切な評価をしていないこと。岐阜地裁が小森弁護士らに対して、監督義務が果たされていない疑念がわかってきた。
本紙・川上は前号で、郷鉄工所の別法人が、レストランとして営業していた「郷亭」について、2億円以上で売却できるにもかかわらず、1億6千万円で二孝建設に売却した問題を報じた。
数寄屋造りで、建物としての価値も大きい「郷亭」。本紙・川上は鑑定書を入手した。2017年5月、名古屋市の鑑定人が「郷亭」の土地と建物の不動産鑑定を3億9千300万円と評価しているのだ。
鑑定書には、現場の実地調査を実施した結果、「正常価格」を求めたという記載もある。客観的な評価として鑑定書が作成されているのが読み解ける。
4億円近い鑑定があるものを、任意売却で1億6千万円あまりの金額で売却。これは、債権者の利益を棄損するもので、管財人としては大きな問題である
管財人、小森弁護士の“背信行為”はこれにとどまらない。郷鉄工所は経営破綻当時、工場内に数多くの新品並びに中古商品(破砕機械)が残されていた。
これら商品が2017年12月に前田商事、東京機材工業、マキテック等に売却された裁判所資料がある。
郷鉄工所の経営破綻後、マキテックには20数名の元従業員が入社している。
そのマキテックが提示したのが2300万円。マキテックもスペアパーツのNET価格の10%、つまり2億円以上の価値があると認めているが、その他知的財産については100万円程とし内訳は営業、技術、製造資料、破砕機の40品目を超える設計図面、製造に必要な付帯設備、備品、そして商標まで含まれている。
郷鉄工所にかかわっていた人物によると、「2300万円の超破格値で郷鉄工所の主力事業である破砕機製造事業を手に入れたことになる。」
裁判所資料によると売却先に選んだ理由について、郷鉄工所の元従業員がマキテックに入社し、ノウハウがあること、破砕機事業の技術継承をあげている。
債権者の一人はこう話す。
「郷鉄工所が破綻したのだから、その資産を高く売り、配当を1円でも多くしてもらわねばならない。それを、元従業員がいるという理由で激安販売。管財人による背信行為だ」
こういう事例は他にもあり、一つ目は2018年2月には、東京機材工業に破砕機が610万円で売却されている。そこで、郷鉄工所にかかわっていた人物に聞くと「610万円なんてあり得ない。普通に売却すれば、少なく見積もっても2000万円で売れる。610万円なら私がすぐ買いたい」
驚くことに、東京機材工業にも郷鉄工所の元役員(副社長)が転職しているというのだ。
二つ目は2017年12月に前田商事に小型破砕機を数台新品で70%オフ、中古で80%オフで売却している。呆れた事に前田商事には郷鉄工所を破産させた当時の社長が転職している。
小森弁護士はどうして、郷鉄工所の資産を、元従業員らの転職先に“激安”販売して、岐阜地裁も売却を認めるのか?
「小森弁護士、岐阜地裁は明らかに債権者の利益を棄損しています。一度、管財人側に激安で売るな、入札をと求めると『私たちは1円で売ってもいいんだ』と捨て台詞を吐く始末。債権者が集まり管財人の解任、裁判所への異議申立てを検討している」(前出・債権者の一人)
管財業務は、債権者が被った損害を1円でも多く配当することが最も大切なこと。
小森弁護士ら管財業務にかかわる弁護士や岐阜地裁は真逆の動きではないのか。背後になんらかの“闇”が広がっている気配がある。
~記事削除~
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●して恫喝
先月号で、
李下に冠を正さず
「黒島あきら」県議の公職悪用に警鐘
との見出しでインターネットに載せたところ、投書が舞い込んできた。
本紙川上が東京中心に活動拠点を移したので、香川県政は大山一郎県議に歪められている。「何とかしてくれないだろうか」と電話で香川県の現状を訴えられた。
本紙川上と大山一郎氏との付き合いは古い。30年にはなるのだろうか。
一郎氏が「政界の寝業師」「政界の怪物」と言われていた福家俊一代議士に師事して政治家を志していたころからだ。「京王プラザホテル」(高松市中央町)で20代の大山一郎氏が、「無名会」と称する政治団体で集会を開催した時、四国タイムズを創刊する前の本紙川上は傍聴したこともあった。
兎に角、若い時から一郎氏は、政治の世界にあこがれていたのは間違いない。その粘り強い諦めない政治に対する取り組みに、本紙川上は期待した時期もあったのは事実だ。
一郎氏が県会議員に当選した後、
「(現役の県会議長で逮捕された)親父の真似だけはしないように。暴力団若林組の篠原との付き合いは控えるように」と言葉を添えて本紙川上は一郎氏に伝えていた。
決まって返事はこうだ。
「川上さん、若林組の篠原との付き合いは昔の話や。今は暴力団との付き合いはない」。
その後、本紙川上の事情もあって大山一郎県議との付き合いは長らく途切れていた。
ところが、浜田知事の公用車の私的使用が全国紙に報道され、本紙川上も黒島あきら県議の公用車私的利用を端緒に、歪められた香川県政の姿が飛び込んで来たではないか。
そこには、本紙川上が大山一郎氏に期待した政治家の姿ではなく、●●●●●●●●●●●●●●●●した政治屋の姿ではないか。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●内を闊歩するなどとは以ての外だ。
本紙川上が追及している安倍首相は、役人(官僚)から忖度させての横暴であるが、~記事削除~でないか。
さて、大山一郎県議の「恫喝・パワハラ」情報の投書を紹介しよう。
【動物愛護センター問題】
平成27年、文教厚生委員長である大山一郎県議は、県と高松市が計画している動物愛護センター建設の説明が無いことに激怒し、健康福祉部長(国からの出向)を委員長室に呼び付け、数時間監禁し、その間、部長を大声で恫喝。最後には土下座までさせている。また、何らかの利益誘導を約束させたのではないかと言われている。
その後、県内の動物愛護団体職員に自分がこの事業に携わっていることを説明させたうえ、関係団体の方々の要望、意見を県執行部に強要している。
【新県立体育館建設問題】
新県立体育館建設には、県教育委員会を中心に、県関係部局が何年にも亘り準備を進めて来ており、平成30年2月議会において基本設計業者の選定に対する予算、選定方法について、日建設計・タカネ設計の共同企業体の雲行が怪しくなりかけると自民党県政会の控室に工代教育長と新名新県立体育館整備推進室長を呼び付け、
「評判の悪いSANAA事務所に決めていいのか! どうするのか!」
と2人を恫喝し、外にいた県警本部県議会担当者をはじめ県職員の何人もが聞いている。
その後、新県立体育館整備に関わる特別委員会を立ち上げ、大山県議自身が委員長になり、SANAA事務所が基本設計落札の阻止に動いた。
この間、総務部の安藤営繕課長も建設責任者として大山県議に呼び出され、必要以上に恫喝されている。
【浜田知事3選出馬問題】
浜田知事の3選出馬表明は、平成30年2月議会の開会日に行われた。本来、平成29年12月議会の閉会日に行うべく浜田知事は各県議の先生方に電話で了解を取りつけ、出馬表明を行う準備を行っていた。
ところが、12月議会閉会日の朝、大山県議は知事室に出向き、本日の出馬表明をするのであれば、今議会の議案は全て否決する。理由は「NHKが知事の出馬表明をニュースで流したことだ」と約1時間余り口論している。
このような横暴な手法を通してもいいのでしょうか。
徳島名物・阿波踊り、突然の民間事業者公募
徳島新聞なら「総踊りは今年も中止」と激怒の声
本紙で追及している、徳島名物の阿波踊りを巡って、徳島新聞が荒稼ぎして、徳島市の遠藤彰良市長と衆院徳島1区、後藤田正純議員がそれを後押しする、悪のトライアングル。
昨年、遠藤氏が実行委員長として総踊り中止を決定。大混乱した阿波踊り。3000万円近くの赤字を計上。「徳島市営」の阿波踊りは大失敗。
そこで、今年は阿波踊り本番まで半年しかないというのに、阿波踊りの民営化を決定。2月25日、説明会が開かれた。
参加したのは、10を超える企業、法人。だが、民営化阿波踊りの主催者となるには、事前に徳島市に納付金、500万円を収めなければならない。「台風で中止になるなどの影響による収支の状況にかかわらず納付する」と規定され、その上、利益からこの500万円を差し引いた額のうち、最低でも20%を納めるよう要求する“上から目線”ぶり。
「遠藤氏自らがやって大赤字になり、大混乱した阿波踊り。
今度は、台風で中止になっても儲けようとする。阿波踊りは公共的財産。
阿波踊りは公道を封鎖して実施。徳島市がバックにいて道路が使用できた。民営化にしてそれがスムーズにできるのか?
昨年、阿波踊りのオープニングで世界中から多くのお客様が来ているなか、
『皆さん、サクラですか』と冒とくする挨拶をした遠藤氏。
テーマになっている、みんなの阿波踊りが、マンガに見えてしまう」
と話すのは、阿波おどり振興協会の山田実理事長。
昨年、失敗した阿波踊りは、遠藤氏が総踊り中止を決定したことが大きな要因であることは、一目瞭然だ。
先に書いた、説明会。
「今年、総踊りはどうなりますか」と質問したのが、阿波踊りでぼろ儲けの徳島新聞。
阿波踊り、大失敗の“戦犯”にもかかわらず、民間事業者になろうとするのだ。
徳島市側は、
「総踊りは現在、協議中」
と答え、開催されるとは明言できなかった。
そんな中、昨年の阿波踊りが3000万円以上の赤字になっていた可能性が指摘されているのだ。
「約3000万円の赤字というのは、徳島市の分。運営にかかわった市職員の人件費は除外されている。徳島新聞も、3、4000万円の赤字をかぶったらしい。日本タイムズなどでデタラメを暴露され、
ごまかしがきかなかったからとみられます」
と徳島市の関係者。昨年の阿波踊り、実質的には赤字額は1億円ほどあったとみられるのだ。
遠藤氏は、今年も阿波踊りが失敗なら来年の市長選は勝てないと焦って今年から、民営化に踏み切ったという声があちこちで聞かれた。
「徳島新聞が民間事業者に選ばれたら、総踊りは今年もなし。遠藤市長のリコール署名だ」
との声もする。事実、昨年10月徳島市民の有志が、リコール署名で実績のある名古屋市の河村たかし市長の事務所を訪ね、2時間以上かけて「授業」を受けているのは、本紙で報じた通り。
阿波踊り最大の目玉、総踊りも決まらない中での、自らの市長選のために、民間事業者の公募に舵を切った遠藤氏。
阿波踊りは今年も大混乱の様相だ。
2019年2月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍一強政権の終焉は馬毛島か
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その190)
- 海外のメディアと捜査の進出で日本を改革
- 愛知県の摩訶不思議な正体 弘道会の支援企業とマンション管理組合長
- 名進研小の「贈収賄」疑惑が浮上?
- 愛知県の大村知事と贈賄側の清水夫妻を告発
- 学校法人で私腹肥やす執行部
- 明浄学院「トンネル会社」の社長交代劇の裏
- 事件屋に食い潰された郷鉄工(7)
- 破産手続きで募る債権者の管財人への不信感
- 李下に冠を正さず
- 「黒島あきら」県議の公職悪用に警鐘
国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍一強政権の終焉は馬毛島か
平成最後の本紙1月号が発刊された。その時の〝ショック〟は、大きかった。その動きをいくつか――。
とある陣営。それだけではいかにも不親切であろう。ライオンの陣営と言い換えておく。本紙1月号を見て、関係者がニヤリと笑い、思わずこう言った。
「これで動くね、どちらも。敵も味方も。ハハハハハ…。面白いじゃないか。さあ、来るよ、バッシングが。あいつはそれに耐えきれるかな?
バッシングを笑いに変えなきゃな。川の流れのように、ね」。
意味深の言葉である。
別のところからは、大きすぎる反応が出た。それは、本紙にとっても初めての経験である。忘れがたき経験になった。
時の首相から、『受取拒否』をされたのである。それも、首相の自宅に送らせて頂いた本紙をである。読みたくないのなら、そのままシュレッダーにかけるか、グイッとひねり潰してゴミ箱にでも放り込んでしまえばいいのに、わざわざご丁寧に『受取拒否』の手続きまでして頂いて、その貴重な本紙は、きちんと当事務所に送り返されてきた。いやはや、こういう経験は、本紙創刊27年になるが初めてのことである。光栄といえばいいのか、なんとも対応に苦慮するところではあるが…。
本紙平成最後の1月号のなにが時の首相の〝琴線〟にふれたのであろうか?なにか、気に障ることでも書いたか?
ある陣営の関係者はこういう。
「オレだって、時の首相なら、送り返すよ」。
本紙を改めて見てみる。そうか、なるほど、と膝のひとつもうってみたくなる。本紙1月号では、小泉進次郎氏のオピニオンをそっくり掲載した。そして本紙は、この人物を次世代のリーダーとして感心しながら、これからも強く応援していくことを明確にした。これが、どうやら、時に首相をむくれさせたようだ。そして、煩雑な手続きを敢えてして頂いて、『受取拒否』とあいなった。むずがゆい思いとしかいいようがない。
冒頭の予感は見事に的中している。さすがに百戦錬磨というべきか、海千山千の陣営というべきであろう。
さらに言うならば、〝これで解禁だ!〟の調子に合わせるように、小泉進次郎氏のアクションは、これまでの、〝一時、沈黙〟という状況をまさに打破するかのように、激しくなった。
まずは、これ。言わずもがなであるが、今、一番騒ぎになっている、「毎月勤労統計調査」のことである。小泉進次郎氏は、自身のブログでもこれを大きく取り上げているが、この問題は、小泉氏ご本人が火をつけて、社会問題になったものである。
国会は来週28日から開会ですが、それに先がけ今日は、衆参の厚生労働委員会が開催され、「毎月勤労統計調査」について質疑が行われました。
昨日は自民党で厚労部会を開催し、厚労省に対してさらなる究明を求めるとともに、「現在、雇用保険の給付を受けている方々には年度内に追加給付を開始すること」「過去に給付を受けていた方々には給付開始の目処がわかる工程表を作成し公表すること」を私からは要請しました。
その結果、今日の委員会で根本厚労大臣から、雇用保険・労災保険・船員保険の給付について、現在受給している方々には3月~6月までに支給開始することが発表されました。
まだ質疑に対する厚労省の対応には不十分さを感じますが、個々人に対する追加給付額の計算、システム改修や住所情報の確認・データ化などの体制整備も含めて、引き続きこの問題に対応していきます。(小泉進次郎氏ブログ「進めよう」より引用抜粋)
これは大変な功績である。今年最初の国会も、まさにこのテーマが中心になって動いている。
もうひとつ、取り上げておきたい、本紙平成最後の1月号発刊後からの、小泉進次郎氏の目立った動きがある。
去る1月27日に行われた、山梨知事選である。この知事選に同氏は、山梨入りして堂々、素晴らしい応援演説を行っている。
まずは、その時の演説を読んでみて欲しい。この演説は、正直、後世に残るほどの名演説っぷりである。長いと思われる向きもあるやもしれないが、全文読んで欲しい。それは演説者のたっての希望でもあろう。このライブ感覚というか、字面にしても、そのテンポの良さはひしひしと伝わってくる。並々ならぬ才能の持ち主といわざるを得ないのだ。
《山梨のみなさん、ありがとうございます。
真っ正面に高校生?中学生?本当?もう学校帰り?ありがとうね、みんな来てくれて。有権者じゃないのに、来てくれましたよ。山梨県のこれからの行く末、知事選挙。長崎幸太郎さんの次には、小泉進次郎が応援を。幸太郎、進次郎でどっかで聞いた兄弟の名前みたいだけど。(爆笑)
今日は長崎幸太郎という名前をみなさんに覚えてもらって、私から皆さんに伝えなきゃいけないのは、今回の選挙で何人も候補者が出てます。だけど、長崎幸太郎さんを知事にするためには、長崎さんしか出来ないことを、皆さんに知って貰わなければ、応援の輪って広がりませんよね。(そうだー)そうですよね。他の人が言えること、他の人がやれること、それを訴えたって意味がない。
長崎さんがどんなリーダーで、山梨の知事に向いているか、それは今、この街頭演説をしている車の上の景色があらわしています。長崎幸太郎さんと堀内さん、この二人が一緒にこの車の上に乗っている。まさにこれが山梨県を一つにする、いろんな対立とかがあったとしても、それを乗り越えて、対立を協調に、対立を融和に、みんなを一つにつなげていける、人と人をつなぐことができる力、それがこれからのリーダーに必要だと思いませんか。(拍手)
あそこに銅像があります。北口は武田信虎、南は武田信玄公。この武田信玄公は「甲斐のトラ」と言われました。一方同じトラでも、アメリカのトラなんとか大統領は(笑)リーダーはリーダーでもまたちょっと変わったタイプですね。対立をより大きく、壁を作る、そして周りの人が辞めて行く。(笑)そのトラなんとかさんとは違い、長崎幸太郎さんはまさに「甲斐のトラ」です。(そうだ)あの武田信玄公が言った「人は石垣、人は城」。
これからのリーダー、いろんなタイプがあると思います。例えば自分が旗を持って、俺について来いというタイプもいるでしょう。しかし、また新しいタイプのリーダーは、俺について来いというよりも、仲間が支えながら、足りないところは補いながら、この人のためには頑張ろうと思わせる、それが人と人をつなげることが出来る新たなタイプのリーダーシップなんです。(そうだー、そうだ、そうだ)それが長崎幸太郎さんには出来るということが証明されているのは、この選挙に立候補出来たということで、そのことをあらわしているんです。(拍手)
今日は、中学生のみんなもいるから、特に若い人に向けて、長崎さんがこれからどんなことをやりたいかを、私からも伝えたいと思います。長崎さんは、若い世代に大胆な投資をしたいと思っているんです。それは他の候補や他の全国の多くの人たちが言うこととは違うんです。今、みんな東京に行っちゃう。若い人が出ていっちゃう。そういう事を防ぐために、どうにか山梨にとどまってくれるように、山梨で生まれ、山梨で育ち、山梨で学び、山梨で働き、山梨で死ぬ。(歓声)山梨だけに、うちの地元だけにずっと居てくれ、そういう風に言う町、多いですよね。私はそれは間違っていると思う。中学生のみんな、山梨から出て、大きな世界を見た方がいい。山梨だけだったら、山梨のことは分からない。外を知るから、山梨の魅力、山梨のいいところ、それがわかるんです。だから中学生のみんな、これから山梨だけ見ないでね。行きたいところに行きな。(笑)
長崎幸太郎さんが知事になってやるべき事は、出て行った若者が戻りたい町を作ることなんです。(そうだー、拍手)それが町づくりじゃないんですか?若い人を町にとどめる、全然違いますよ、出てけ、出てけと言ってあげてください。そして残った者のやるべきこと、我々大人のやるべきこと、それは出て行った若者がもう一回ふるさとの為に頑張りたい、もう一回戻りたい。そういう町づくりが出来れば、これは山梨にとって、素晴らしいことではないでしょうか。(拍手)
長崎さんが知事になったら、もう嘆いたって仕方がないことを嘆くのはやめましょう。私は全国どこに行っても、いろんなところでこう言われます。人口が減る、若い人が町を出る、高齢化が進む、商店街が儲からない。しかし、人口が減るのは日本全国そうなんです。そして、高齢化が進むのも、全国どこだってそうなんです。若い人が東京に行くのも、山梨だけの問題じゃないんです。そして儲からなかったら、儲かることを考えましょうよ。(そうだ)
だからもう、人口が減ることをクヨクヨしない、減るものは減る。そうなんです。もう日本は減ること決まっているんですから。毎年人口減る減るってニュースをメディアの皆さんが流すのは、メディアの方の自由です。それに一喜一憂するのも一人一人の自由です。
だけど、嘆いてグチ言って、変わるものだったら、十分嘆けばいいけれども、嘆いたって変わらないんだったら、減る中でどうやって豊かさと活力を保って発展できるかを考えることの方が、よっぽどいいと思いません?(そうだー)
そういうことに目を向けて、長崎さんは若い人向けのビラも作って、若いみんながこの町に戻ってきたい、Uターンがしやすい県、そして山梨の外から、山梨に来たいと思うアイターンをもっともっと進める政策。今日も赤ちゃんを連れて、この街頭演説に来てくれている方がいるように、その皆さんが、子育てしながら働いたり、子どもを育てるなら山梨だと思ってもらえるような、そんなことをやりたいと思っている、長崎幸太郎さん。そういう長崎さんだからこそ、色々な対立があってもそれを乗り越えていける。そうすれば山梨県、国と県と市町村、そして県民の皆さん一つになって、今までにない県づくりが出来るような気がしませんか?(拍手、ありがとうー)
あと残り、もう10日もありません。この知事選挙で私は色々お話ししましたが、この選挙の勝敗を決めるのは、応援演説の弁士ではなくて、県民の皆さんですから。皆さんはこの町をどうしたいんですか?皆さんは山梨県をどうしたいですか?皆さんが決めてください。
私は今まで山梨県に何回も来ています。農林部会長になってすぐ、最初に選んだ視察先は山梨県のブドウ農家の方でした。山梨といえば農業の世界で、フルーツ、お肉、野菜、ワイン、海外からの引き合いがものすごく強い。山梨っていいところです。今日電車に乗って来たけれども、私は車窓から富士山を見るのが好きですけど、この山梨に来る時の富士山は一味違う。山脈を向こう側に越えてあの富士山が見える景色、これを当たり前に思っている皆さんもいるかもしれないけど、山梨県の魅力、当たり前じゃないですよ。この皆さんの地元が持っている魅力を、どうやって当たり前と思わずに、他の地域、他の県が、真似できないようなことをやっていけるか。当たり前を見直すことが出来れば、私は山梨県はもっともっとその良さを引き出すことが出来ると思います。
今日、吹いている寒い風をこれから一人一人に、暖かい春風に変えていくことが出来るかどうか、この山梨の知事選挙にかかっています。どうか長崎幸太郎さんの「幸」の字、幸せという字で溢れているように、一人一人が幸せを感じて、この山梨で生まれてよかった、育ってよかった、そして若い中学生たちが出ていっても、山梨県がこんなにいいところだと気づいて、そしてもう一回戻りたいと思う。そんな幸せな県を作るために、今まで対立をして来たことを乗り越えて、堀内さんと長崎さんが一緒になって最後まで走りきることを、私も皆さんと共にお約束したいと思います。どうか最後まで皆さん一緒に頑張りましょう。(拍手)
最後に、毎日が投票日、期日前投票は毎日出来ます。南口の本庁舎の4階ですか。そうですね。本庁舎4階で期日前投票が出来ます。是非皆さんには、長崎幸太郎、長崎幸太郎を。是非、対立を超えて融和の町づくり、県づくり。一人一人をつなぎ、対立を超えた市町村と国と県の関係を作れる長崎幸太郎知事の誕生を目指して、皆さん最後まで一緒に頑張ってくれますか?(拍手、歓声)是非、長崎さんをよろしくお願いします。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございました。(拍手、拍手、歓声)》
どうですか、この人を引きつける魅力というか、才能は。本紙もこれまでにはあまたの政治家に対峙してきたが、こんな政治家には遭遇したことがない。
それにしても、昨年末まではどちらかというと控えめというか、できるだけ目だったアクションは起こさないようにしてきた様に見えた同氏だが、まるで舞台がくるりと変わってしまったように目だった、それも、派手にも見える動きを始めたのは、これ、どういうわけか?
その変化に僭越ながら本紙平成最後の1月号があるとすれば、それは、先の時の最高権力者、いや、首相からの『受取拒否』同様に、光栄の至り、といわねばなるまい。
さて、冒頭掲げた〝読み〟のうち、もうひとつの〝バッシング〟はどうか?
次のテキストは、2019年に入ってからの小泉進次郎氏バッシングの根幹になっているようだ。バッシングはどれもこれも、このテキストがらの応用のようである。
なぜ「小泉改革」は進まないのか
自民党の小泉進次郎厚労部会長は、永田町で最も注目を集める政治家の1人であることに誰も異論はないだろう。
彼が今取り組んでいるのは国会改革。中心的な存在として立ち上げた超党派の「『平成のうちに』衆議院改革実現会議」が7月に提言をまとめ、それを自民党内でフォローアップするためにつくった「衆議院改革実現のためのプロジェクトチーム」でも事務局長を務める。
しかし、今月10日に閉会した臨時国会では、小泉氏らの意見は取り入れられず、国会改革をしようという機運は皆無に近かった。なぜ「小泉改革」は進まないのか。
臨時国会が「成果ゼロ」に終わった背景
超党派の「平成のうちに」は、言葉通り、来春元号が変わる前に国会改革を実現しようという掛け声のもとに発足。100人以上の与野党国会議員が参加し、7月20日には衆院議長に提言を提出している。提言内容は、
(1)党首討論の定例化・夜間開催の実現
(2)衆議院のIT化(タブレット端末の導入など)
(3)女性議員の妊娠・出産時等への対応(代理投票の検討)
――など。小泉氏の持論である、スキャンダルなどを追及する特別調査会の新設は提言に入っていない。与野党で合意を得やすい「比較的簡単な」テーマを取り上げて提言したのだ。それでも、臨時国会で実現に向かったものはひとつもない。
会期48日の間に開かれた党首討論はゼロ。タブレットの導入はおろかペーパーレス化も進まず、妊娠議員の代理投票は実現のめどが立っていない。「成果ゼロ」だった。
来年通常国会は1月に召集されるが、前半は補正予算や2019年度予算案の審議に費やされる。国会改革の議論が本格化するのは、早くとも春以降とみられる。4月30日までの「平成」に実現する改革も「ゼロ」となる可能性が高い。
なぜ、小泉改革は進まないのか。まず国会改革は、与野党の合意が難しいテーマであるということだ。
「無駄」に守られる野党は大反対
国会改革は、突き詰めていえば、無駄の解消。空洞化している国会の慣習を見直して効率化させようという発想だ。総論では皆賛成だろう。ただし国会の場合「無駄とみえるところに民主主義が宿っていることがある」(立憲民主党幹部)という見方もあることを忘れてはならない。
国会は、最終的に多数決で結論を出す場だが、それだけでは数で優位に立つ与党の意見が常に採用され、少数意見は封殺されてしまう。少数意見が多数派に抵抗する策として、野党は投票の際の牛歩戦術や、演説を延々と続けるフィリバスターと呼ばれる戦術を使う。効率という観点でみると完全な「無駄」だが、これは野党に与えられた数少ない合法的な抵抗手段なのだ。「衆議院のIT化」といえば聞こえはいいが、IT化によって「無駄」がなくなれば野党はますます弱体化しかねない。
特に今は、「安倍1強」のもとで自民党の強引な国会運営が問題視されている。その時期の国会改革に、野党側は慎重にならざるを得ない。
「妊娠議員の代理投票」は憲法違反の疑いもある
憲法・法律上の問題もある。妊娠中の女性議員の代理投票を例にとってみよう。これも総論では賛成する人が多いだろうが、憲法問題が待ち構える。国会の定足数、採決を定めた憲法56条は両議院の、各々その総議員の三分の一以上の出席がなければ、議事を開き議決することができない。
両議院の議事は、この憲法に特別の定のある場合を除いては、出席議員の過半数でこれを決し、可否同数のときは、議長の決するところによる。
とされている。同条では採決は「出席議員の過半数でこれを決し」とある。条文を厳格に読めば「出席議員」しか投票できず、代理投票は認められないとなる。
この条文は妊娠議員の代理投票を想定していないだけで、全否定しているものではないだろう。憲法が制定されて70年以上たち、電子投票やテレビ会議も常識となった今、何らかの方法を整備して憲法問題をクリアする道は残されている。
ただ、憲法問題をクリアしても、今度は「なぜ妊娠女性だけ許されるのか」という議論も起きてくる。国会議員には病気で入院中の議員もいる。国際会議出席中で本会議に加われない閣僚もいる。彼らにまで門戸を広げてしまうと、それこそ憲法56条は形骸化してしまう。簡単そうにみえるが、平成のうちに結論が出せる問題ではない。
小泉人気便乗で「自爆」した高市早苗氏
「小泉国会改革」が進まない最大の理由は、小泉氏本人の存在かもしれない。小泉氏は常に注目を集める存在だ。移動する時も常に「番記者」に囲まれている。彼が取り組んでいるからこそ国会改革が注目されているといえる。その功績は大きいが、それ故、便乗しようという勢力もあり、嫉妬も渦巻く。
臨時国会冒頭、10月25日、衆院議院運営委員長の高市早苗氏は小泉氏の表敬を受けた際、(1)ペーパーレス化の一層の促進、(2)法案審議の方法を改善、(3)衆院本会議場への「押しボタン方式」の導入――を検討する考えを示した。
小泉人気に便乗して目立とうとした高市氏のスタンドプレーと受け止められ、野党だけでなく与党からも批判が出た。このあたりの経緯は「国会大混乱の自爆テロ『高市私案』の中身」を参照されたい。
ちなみに高市氏は、「ペーパーレス化」を最優先に考えていて、妊娠女性議員の代理投票問題はあまり強いこだわりを持っていない。改革を進めようとしている議員の中でも優先順位の違いがあるのも議論が集約されない一因となっている。
野党と共闘する姿が面白くない議員も多い
小泉氏が超党派で活動しているのもハレーションを起こしている。小泉氏と行動をともにする野党議員は、選挙区で自民党議員と闘っている。野党議員が地元で小泉氏とのパイプをアピールする姿を見れば、対立候補の自民党議員は面白くない。そういう自民党議員は、「国会改革に反対」という立場に動いていってしまう。だから自民党内が一枚岩にならない。
小泉氏は、会合の冒頭の写真撮影では、できるだけ野党議員と一緒に写らないよう心掛けているという。自民党の不利にならないよう配慮しているのだが、党内に怨嗟(えんさ)の声が広がっていることを自覚しているのだろう。
人気があるから注目される。それゆえハレーションも起きる。有名税と言ってしまえばそれまでだが、小泉国会改革は「小泉氏がどこまで目立つか」という壁に直面している。
小泉氏は14日、日本記者クラブで行った記者会見では「来年の通常国会がラストチャンス」と気炎を上げた。引き続き議論をリードしつづける考えで、一歩引き下がる気はないようだ。それが吉と出るか凶と出るか。(プレジデントオンライン2018年12月18日付記事「小泉国会改革が進まない理由は小泉進次郎「超党派」を問題視する党内の怨嗟」より引用抜粋)。
賛同、あるいは、バッシング、どちらにしても、注目度が高まるのは実に好ましいことである。本紙平成最後の1月号がその一助を担ったとすれば、まさに望外の喜びである。
オリーブ・オペレーションと歩調を合わせている本紙は、現政権に直接突き刺さる、驚くべき情報を入手した。
「馬毛島買収」である。
馬毛島買収で政府と土地所有者が確認文書 菅義偉官房長官
菅義偉官房長官は11日午前の記者会見で、政府が米軍空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地とする馬毛島(鹿児島県西之表市)の買収をめぐり「土地所有者との間で現時点までに合意した内容を確認する文書を取り交わした」と明らかにした。
政府は今年度中にも地権者側と売買契約を結ぶ方向で最終調整に入っており、買収価格は160億円程度を検討している。菅氏は「正式な売買契約には至っておらず、引き続き交渉する」と話した。(産経新聞 2019年1月11日付記事より引用抜粋)
上記記事のことである。この馬毛島買収を当局は内偵しているという。いうまでもないが事件化を視野に、である。現政権が決めたばかりのことを直ちに事件化することを視野に内偵とは、大変なことといわざるを得ない。
馬毛島買収を巡り西之表市長と会談 防衛副大臣
原田憲治防衛副大臣は二十一日、米軍空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地とする鹿児島県西之表市・馬毛島(まげしま)の買収を巡り、市役所で八板俊輔市長と会談した。移転後の施設整備や米側との具体的な協議のため、今月下旬以降に現地調査を実施する意向を伝えた。二十一日午後には三反園訓(みたぞのさとし)県知事とも会談。
八板市長は二〇一七年、FCLP受け入れに反対を表明して初当選した。現在も移転には慎重姿勢だ。会談で原田氏は「安全保障上重要」と移転の必要性を強調し、早期の受け入れに向けた市側の協力を求めた。
八板市長は買収交渉が継続中で、契約がまだ成立していないことを確認。受け入れの賛否についての考えは明らかにしなかった。
岩屋毅防衛相は馬毛島の買収交渉について、土地所有者との間で大筋合意に至ったとの認識を示している。一八年度内にも売買契約が成立する見通しだ。(2019年1月19日付東京新聞より抜粋)
このように日を追って、馬毛島の政府による買収は進捗していっている。誰がどう見てももう止めようがないところまで来ている。そうまで急ぐ背景にはむろん、トランプアメリカ大統領の強い視線があることは言わずもがな、ではある。しかし、余りに拙速で、そこが当局の耳目を集めることとなった。
当局はこの取引のどこに目をつけたのか。そのヒントをひとつ書き出しておこう。
オスプレイ訓練候補地の地権者が「元暴力団組長」で政府困惑
~前略~ 鹿児島・種子島の西に位置する馬毛島(面積8.2平方キロ)。1980年代に無人化したため、最大の問題となる基地周辺住民との折衝が不要であることに加え、同島には有人島時代に整備された滑走路もあるため、オスプレイの訓練地としての活用が見込まれているのだ。
すでに島の地権者で土地開発会社代表の立石勲氏と日本政府の間で売買交渉が進められ、11月には「契約の目処が立った」とも報じられた。当事者の立石氏も本誌取材に、「当方と政府がそれぞれ土地の鑑定を進めている段階。(2017年)3月にはお互いに鑑定額を出し合う予定です」と答えており、オスプレイ問題の“解決”に大きな前進が期待できそうな気配だ。
ところが、防衛省関係者からは「立石氏との金額交渉が折り合えば済む問題ではなくなっている。一筋縄では行かない」との声が出ているのだ。
土地登記を確認すると、2016年1月に島の土地を担保として5億円の根抵当権が仮登記されている。その権利者A氏は広域暴力団の元組長だった人物なのだ。A氏は2009年に組織を破門されたものの、その後も配下を別の組に所属させてみかじめ料を徴収していたほか、2011年には銃刀法違反で逮捕されたこともある。
「立石氏は借金返済が遅れた時に馬毛島の登記申請書類をA氏に預けていた。それでも返済が滞ったのに業を煮やしたA氏が、根抵当権を仮登記したという経緯のようだ」(同前)
これに対して立石氏は、「根抵当権設定に承諾しておらず、仮登記の(立石氏の)印章は偽造の可能性がある」として根抵当権の抹消手続きを求めて、去る10月にA氏を訴えたばかりだ。~後略~(NEWS ポストセブン 2016.12.23 付け記事より抜粋)
「つまりは、上記記事でも説明しているように、反社会的勢力が食い込んでいる島なのです。そういうことは、大臣就任の時の身体検査と同じように、莫大な国費を投じるわけですから、当然しなければならないことで、すればたちまち判るわけです。当然、政府側は判っている。にもかかわらず、今回、160億円もの金を国費から出すという。これは、明らかな、利益供与です。たちの悪い便宜供与他ならない。この問題は、事件化すれば現政権そのものを突き刺します。前代未聞の政権による利益供与が構成させる可能性が出てきている、ということです」(オペレーション)。
これを聞くと、まさしく、大きな事件になることは必至であろうことは、誰しも想像がつく。
新しいリーダーの出現、具体化、そして、現政権に突き刺さる大型事件の予感。
大きな動きが出てくるプレリュードのようである。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その190)
海外のメディアと捜査の進出で日本を改革
《フランスの司法当局が、日本オリンピック委員会の竹田恒和会長を東京2020オリンピック・パラリンピック招致に絡む贈賄容疑で訴追に向けての予審手続を開始したと、仏紙ルモンドなどフランスメディアが報じている。
カルロス・ゴーン氏が特別背任等で追起訴された直後であり、この時期のフランス当局の動きがゴーン氏に対する捜査・起訴への報復との見方も出ている。》(郷原信郎氏のブログから)
なるほど、捜査権力の展開は日本だけでなくフランスにも、いや世界の国々にもあったのだ。本紙川上も不勉強で無知を恥じるが、日本の安倍晋三首相にも民主主義国家とか、三権分立と報道の在り方などを勉強してもらいたいものだ。特に、内閣人事局の在り方については重要だ。
なぜなら本紙川上は、その権力運用の「捜査放棄と冤罪捜査」の犠牲者だからだ。
香川県警の腐敗警官が、五代目山口組若林組と結託して本紙川上の自宅を拳銃で襲撃したのは平成9年。家族同乗車を鉄パイプで襲撃したのは平成12年。それに六代目山口組司忍組長が収監中に本紙川上殺害未遂事件を起こしたのは平成18年。これらの事件はすべてが真相解明どころか未解決だ。愚痴りは止める。
さて本紙は、昨年の12月23日付でカルロス・ゴーン氏絡みで日産の西川廣人社長を東京地検特捜部に、また愛知県の大村秀章知事を最高検検事総長に告発状を送付した。
これら告発状の送付は、遅々として進まない安倍1強モンスターの打倒を目指した日本の改革を促す目的で放った矢である。
兎に角、平成から新元号へと移る前に、司法改革を果たして新しい日本の元号を迎えたいものだ。
愛知県の摩訶不思議な正体 弘道会の支援企業とマンション管理組合長
東邦ガス株式会社の不自然な行動は、犯罪組織に会社ぐるみでの関与か?
9年前にチサンマンション栄で東邦ガスが、何故か全額費用を肩代わりして行ったガス給湯器工事があった。これは当時強制排気型給湯器の不完全燃焼に関する安全装置が不完全で家庭内事故が多発していたからであるが、自然排気型給湯器を使っていたこのマンションでは、そもそも安全な設計が当初からされているマンションであった。
しかし無理やりこの強制排気型給湯器を東邦ガスが管理組合の協力のもと、無理な設置を強行した。それによりマンションの全戸の2/3がこの工事をされてしまった。
その工事は、メーカーがやってはならないと指定している工事であったり、新築では認可されない工事と、いずれもガス工事の管理者であれば行わないのが常識である工事を行い、現在もその危険な状態でこの管理組合が危険性を告知しないために、住民は何も知らずに生活している。
そこでこの危険性を、管理組合の悪意ある妨害の中でも「危険な工事ですので点検を」と、注意喚起を行う「管理組合を正常化する会」の代表に対して、極めて組織的で陰湿な嫌がらせと妨害行為がされている。
過去この代表はこのマンションの管理人に突き倒され 怪我を負う事件に巻き込まれたことがある。この時の監視カメラ映像を管理組合が隠蔽したために、警察も手を出せないほどの悪質な行為が続いている。
そこで、東邦ガス株式会社が主導して行った危険な工事が極めて危険で早急な対応が必要であると、この正常化する会の活動が本格化するのに合わせ、あろう事かこの東邦ガス株式会社本社がこの代表 に不当行為を開始した。
それは、この危険な工事を拒み安全設計の基に正当な給湯器を使っている代表に対して、「あなたの使っている給湯器の排気の素材に問題があります」と、直接攻撃をしてきたのである。
もちろん全て対策済みで、給湯器に関係する排気筒など特別注文で安全確保されている物に対して、この東邦ガス株式会社本社保安部は言いがかりをつけてきたのである。
もちろん東邦ガス株式会社本社は、この代表がどんな工事をして現在の状態にあるか知っておらず、しかも如何なる検査も一度もしていない。
つまり何も根拠の無い言いがかりをつけるといった反社会勢力ばりの強迫行為に及んできたのである。安全の事実をこの東邦ガス株式会社本社本部に告げると、慌てて共用排気筒の素材に問題があるかもと言い直した、共用部分は個人が勝手に修繕できない決まりがあることを知っていながら、言いがかりを更に強めるといった呆れた手段に移行したのだ。
これは、明らかに管理組合と共謀していることを示す行為であることは明確である。
「東邦ガス株式会社本社が行った工事そのものの方が遥かに危険では無いでしょうか?」と、直接質問した筆者に対して、自らの工事の危険性をあくまで認めようとしない態度に固執している。
この現状こそ摩訶不思議な愛知県の正体。三権分立の確保、分かりやすく言えば「蛇と蛙と蛞蝓」(行政、企業、ヤクザ)は分離しなければならないということだ。
名進研小の「贈収賄」疑惑が浮上?
愛知県の大村知事と贈賄側の清水夫妻を告発
大きな反響を得ている、愛知県名古屋市の名進研小学校と反社会的勢力の「関係」。本紙川上は1月23日、決断をした。
愛知県の大村秀章知事を収賄、名進研小学校の母体、学校法人名進研学園の元理事長、寿和工業元取締役、清水利康氏とその妻で医療法人としわ会理事、清水沙由里氏を贈賄の容疑で最高検察庁に刑事告発した。
本紙の前号で報じたように、大村知事の政治資金管理団体「秀成会」は清水沙由里氏から、2015年8月26日に150万円、寄付を受領している。
清水利康氏は、2015年7月30日に名進研学園の理事長に就任して「反社会的勢力との断絶」と記者会見したのは、8月27日のことだった。
名進研小学校は、創立者の豊川正弘氏が山口組弘道会と親密な関係にある男に金を融資するなどしていたことが、朝日新聞などで報道され、問題になっていた。
愛知県の私立の学校法人については、愛知県の学事振興課が所管で許認可などの権限を握っている。そのトップはもちろん、大村知事である。
「ヤクザの関係で、もう名進研小学校が存続できないのではというほどの危機感でいっぱいでした。それが、理事長が豊川氏の娘から清水利康氏にかわり、状況が一変しました」と、名進研小学校に勤務していた関係者は言う。
清水利康氏は愛知県の知事公邸に大村知事を頻繁に訪ねるほど、親しい関係にあったという。2人は夜、会食することもあった。
「記者会見直前でした。『新理事長の清水利康氏が、大村知事と話をつけてきた、大丈夫』と話が流れてきました」(前出・関係者)
問題の150万円は清水利康氏の妻、清水沙由里氏から大村知事に政治資金として、記者会見前日に寄付されているのだ。名進研小学校存続のために、政治資金に仮装した賄賂ではないのか。
本紙は、さらに清水利康氏がなぜ、個人献金の上限、最高額を政治資金として大村知事に提供したのか、その理由を聞いたという人物からも情報を得ている。だが、刑事告発との関係から今回は、割愛する。
清水沙由里氏から、大村知事への政治資金は、2016年8月8日にも150万円が提供されている。この当時、名進研小学校では保護者たちが、清水利康氏が理事長就任後に授業料の値上げ、校訓や教育方針の変更などで、不満の声をあげ「名進研小学校保護者の会」というグループを作り、学校との話し合いの場を求めていた。
「学校の教職員も、みんな清水利康氏はお医者さんと思っていた。それが、反社会的勢力じゃないかと噂になり、本当だった。東海地方でも知らない人がいない大事件に、関与していた疑いがあることバレた」(前出・関係者)
それが、1996年10月、岐阜県御嵩町の柳川喜郎町長(当時)が暴漢に襲撃され、瀕死の重傷を負った事件だ。後に柳川氏の自宅を盗聴、尾行していた2つの犯行グループが逮捕された。そこに資金提供していたのが、御嵩町に東洋一の産廃処理場を計画していた、寿和工業だ。
清水利康氏らの、寿和工業が反社会的勢力をカネの力で、上から目線で使っていたことは、裁判で明らかにされた。それが、名進研小学校騒動で判明してしまった。豊川氏を反社会的勢力とつながりあると追い出した清水利康氏。実は自身こそ、反社会的勢力以上の立場であったのだ。
学校法人の理事長として、許されることではない。愛知県も学校法人の理事長に就任することを認めたことは、監督責任を問われかねない。本紙が得た情報によれば、それが2度目の150万円の政治献金につながっていると、複数の人物が指摘しているのだ。
清水利康氏は大村知事と、ある人物を通じて、2013年ごろから付き合いがあったとみられる。だが、2015年と2016年、2度しか、妻の清水沙由里氏を通じて、政治献金しているだけ。
清水利康氏が理事長だった、としわ会が愛知県の県有地を落札したことがあった。だがそれは2014年のこと。その後、としわ会は落札辞退している。県有地より、名進研小学校の「口利き」謝礼が政治献金の趣旨ではなかったのか。
政治献金に仮装した賄賂は、元衆院議員の鈴木宗男氏が、立件されている。
2014年3月、大村知事は記者会見で、名進研小学校と反社会的勢力の関係を問われ、
「弘道会、それからこういった広域暴力団ですね、反社会的勢力に対して、そういった教育の関係の事業をやっておられる方が深いつき合いがあるということは、私は、これは許されないことだと思います」。
「教育の関係の事業に携わっておられる方が、そういった反社会的勢力と深いつき合いがあるというのは、これは許されることではない」と述べている。大村知事が非難の対象としていたのは、豊川氏らだったのだろう。
だが、大村知事自身が、山口組弘道会を使う立場、反社会的勢力の上に立つ、寿和工業、清水利康氏を知事公邸に招き入れ、会談をする。
贈収賄も問題だが、こちらも道義的には許せない。
大村知事にはまだ他にも「疑惑」があると聞く。検察庁の捜査に期待したい。
最後に、本紙川上の刑事告発した時期は、2月3日投開票の愛知県知事選挙中。だが、まったく政治的な意図はなく、疑惑を発見したことで、早急な捜査をと思い告発したことを、付記しておく。
学校法人で私腹肥やす執行部
明浄学院「トンネル会社」の社長交代劇の裏
「川上さん大丈夫か」
そんな声が年明け早々、寄せられた。その理由を「明浄学院のホームページ、ご覧になられました」というのである。
本紙では、これまで大阪の学校法人、明浄学院と反社会的勢力、暴力団との関係を告発してきた。そこで、明浄学院のホームページをチェックすると、大阪府警阿倍野署から、本紙・川上を検察庁に書類送検したと、連絡があったと、自慢気に記されていた。
明浄学院は本紙川上を刑事告訴して、2年近くになる。阿倍野署の捜査には、川上も協力した。その結果を検察庁に送っただけ。どんな事件であっても、裁判で確定するまでは「推定無罪」。これは司法の根幹だ。本紙・川上は逮捕、起訴されたことはない。まだ検察庁からの取調べもない。
これからも、逮捕起訴などされないと断言しておく。形式的な刑事手続きを、さも印象操作で川上を“悪人”のように仕立てようとする明浄学院。系列の大阪観光大学では「政治学と法」という分野も教えているという。明浄学院は司法の根幹すら理解してないようだ。
明浄学院の記事が「1回休み」となるたびに、「日本タイムズは、明浄学院をもう記事にしないのか」と問い合わせがある。読者の皆様には申し訳ないが、紙面の関係で「1回休み」となっているだけである。
そんな中、本紙でこれまで報じてきた、学校法人明浄学院の「トンネル会社」と噂になっていた株式会社明浄。その代表取締役が牧野洋稔氏から、学校法人明浄学院の理事でもある、小林孝広氏に変更になった。
本紙川上は2017年、株式会社明浄が設立され、学校法人明浄学院へ請求書が送付された時から、学校法人の執行部と発注先の株式会社の取締役が重なることは「利益相反」になりかねないと指摘している。
にもかかわらず、理事の小林氏が社長になっているのだ。大橋美枝子理事長は、今も取締役に居座っている。学校法人明浄学院から、仕事が発注される。その利益が小林氏、大橋氏に還流されるのだ。
「小林氏は大橋氏と同郷なのか、岡山に縁があるらしい。それで重用されている」と学内ではそういう情報が流れているそうだ。
本紙で既報した、大橋氏が学内で教員に恫喝まがいに詰め寄る、録音データ。2017年9月に労働組合担当のH氏に特定の人物の名前をあげ
「反社会的勢力だ」という趣旨の話をしている時に、一緒になって「完全に反社会」と一心同体とも思える声で応じるのが、小林氏。
録音データを聞いていると、大橋氏は、H氏との会話で自身が反社会的勢力と関係があることを、半ば認めている。それに同調している小林氏も、反社会的勢力と関係があると公言しているように聞こえる。
財務状況が切迫する明浄学院。だが、小林氏のSNSを見ていると新幹線はグリーン車で東京から大阪の明浄学院に出張。家族との休日には、
〈映画館貸し切ってみた〉と豪勢な様子が綴られている。
「学校に金がないと嘆くのに、株式会社明浄に発注して利益を落とし、大橋や小林を設けさせる。小林は贅沢な日々をSNSで自慢。許せない」。明浄学院高校の保護者は怒りを隠さない。
その一方で、明浄学院ホームページで「新校舎プロジェクト」として一部土地を売却、現在の校舎を取り壊し、新校舎を建設と告知されている。だが内部では、「本当に新校舎が建つのか。校内では、大阪市内の小学校跡地に移転、今の校地はすべて売るとも聞こえてきます。他に移るといっても、日本タイムズで暴力団との関係を暴かれ、そう簡単にいかないと思いますがね」(明浄学院関係者)
明浄学院経営陣は、教育よりカネを追い求める姿勢が見え隠れするのだ。
事件屋に食い潰された郷鉄工(7)
破産手続きで募る債権者の管財人への不信感
岐阜県の上場会社だった郷鉄工所が破たんした問題。前号では、郷鉄工所の債権者の一人、株式会社充雲の朝倉応水氏が「敬天新聞社」のインターネットの記事について、名誉毀損だと削除申立の仮処分申請をしていることをお伝えした。
問題の記事は、2018年10月24日と11月26日の2本。それが今年1月になって削除された。
「1月18日付で大津地裁が仮処分を認めて削除命令を出した。敬天新聞社はまともに反論できなかったためと弁護士から聞いている。だがインターネット上には、まだコピーが残っており、被害は残ったままです」(朝倉氏)
そして、郷鉄工所の破産手続きは現在も進行している。その中で驚くべき情報が飛び込んできた。昨年12月に岐阜地裁で開かれた債権者集会。
郷鉄工所には「郷亭」と呼ばれる創業者の邸宅があった。千坪を超す敷地に、約200坪の2階建て。吹上御所をイメージし、日本庭園に茶室も備えられた数寄屋風建築。
岐阜県の政界関係者によると、「創業者は、大野伴睦元自民党副総裁の側近といわれ、岐阜の政財界に影響力がある人物だった。郷亭が夜の社交場、密談の場でした」
創業者一族が撤退した後、郷鉄工所の別法人が、レストランとして営業していた「郷亭」。だが郷鉄工所の破産で、破産管財人の管理下に入った。そして、昨年11月22日に郷鉄工所の債権者、二孝建設に売却された。
先の債権者集会では、
「管財人から、郷亭が任意売却の対象となっているとの話があった。進捗状況はどうなっているのか」
と質問が出た。
破産管財人の小森正吾弁護士は、
「裁判所の許可を得て、11月22日に売却した。今、登記手続き中」と説明した。
だが「郷亭」の不動産登記を確認すると、11月22日に所有権が二孝建設に移転して、登記完了しているのだ。参加していた債権者の一人はこう話す。
「事前に登記で見ていたので、小森弁護士は登記が終わっているのに、変だなと思った。管財人なのに、嘘つきとまでは言わないが、登記の確認もおざなりで、頼りがないなと不安に感じた」
そして「郷亭」をめぐり、売却価格も小森弁護士への不信感を募らせている。売却価格はなぜか、債権者には公開されていない。だが、先の債権者によれば1億6千万円程度で二孝建設に売却されたとの情報があるという。
2004年に郷鉄工所が「郷亭」の建物と土地を担保に金融機関から3億円の融資を受けている。「郷亭」は昨年の郷鉄工所の破産直前まで営業されていたので、建物のメンテナンスも万全だ。
「1億6千万円で売却が事実ならおかしい。少なくとも2億円以上で売れるはず。小森弁護士は『売却して破産財団に1500万円ほど入った』としか説明しないのはおかしい」
と前出の債権者はいう。そう不信感を募らせている債権者は、複数いるという。
高く売れるほど、債権者への配当が多くなるのは当然だ。小森弁護士は「郷亭」の任意売却の情報を債権者に公開すべきではないか。また、管財人を監督する立場の岐阜地裁の対応も、不満の声があがっている。
李下に冠を正さず
「黒島あきら」県議の公職悪用に警鐘
平成4年に香川県で創刊された四国タイムズは、平成28年から題号を日本タイムズと改称し、本店を東京に移して活動してきた。
そう、本紙は香川県を留守にしていたのだ。では留守中の香川県の現状を探ってみようではないか。
まず毎日新聞が情報公開請求で入手した、「17年度の知事公用車の使用記録」の記事に目を通そう。
《香川県の浜田恵造知事(66)が2017年度、衆院選での候補者の応援や地方議員との新年会に運転手付き公用車を使っていたことが11日、毎日新聞の取材で分かった。県は公用車の使用を認めた上で「公務後に県内の政治活動や私用の場に送るのは社会通念上、問題ない」と主張。一方で専門家は「公私混同だ」と指摘している》
なるほど、県の見解は「問題ない」か。次に12月5日付の記事。
《浜田恵造香川県知事の公用車の運転手が2017年度、年間約1200時間の時間外労働をしていたことが同県への取材で分かった。「過労死ライン」とされる月80時間を10カ月で上回っていた》
浜田知事の公用車使用は問題なし、公用車の運転手からすれば「過労死ライン」で問題あり。どうなっているのか。
ここで佐高信さんの著書。
『鯛は頭から腐る―日本の社会に蔓延する無恥、無能、無責任』
そうか、組織は頭から腐る、上層部から腐っていくのか。
このことわざ、香川県(安倍政権も)にもピッタリだ。
その具体例を示そう。小豆島町選挙区の「黒島あきら」県議会議員だ。なんと小豆島から船で高松港に着いた後、県の公用車を20年もタクシー替わりに使用していたというではないか。浜田恵造香川県知事は問題ないから、県会議長経験者の黒島あきら県議も問題ないというのか。
さらに黒島県議の具体例。
香川県小豆総合事務所が現在進めている事業の中に、小豆島町「坂手港線拡幅工事」が計画されている。
内容は、現道の幅員7㍍前後を全幅約10㍍、計画延長は約140㍍にして、交差点付近は右折帯を取るため約13㍍に拡幅する。18年度は測量設計を高松市内にある設計コンサルタントに委託し、19年度から用地交渉に入り、まとまり次第順次工事に入る。(18年9月28日付建通新聞)
この計画は、黒島県議の自宅付近で小豆警察署の対面道路の拡幅工事。黒島県議は自分の県会議員としての地位を利用し、県から情報を入手、交差点付近の計画予定地に狙いを定めた疑いがある。
この元㈱テルキ所有だった土地・建物(小豆島町苗羽甲1360-1、同1360-10)が不動産競売物件であるのを知った上で、平成29年4月に(司法書士名義)で購入し、その僅か4か月後の同年8月22日に千葉県浦安市に在住する黒島県議の娘夫婦の三澤省一・経子に所有権を移転している。
この手元資料や情報からすれば、県との用地買収交渉時に県会議員の地位を悪用して補償費などを名目に吹っ掛ける疑いもあるのではないか。
公職である県議会議員の地位悪用が疑われる利得行為は厳に慎むべき。
「李下に冠を正さず」だ。
2019年1月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍一強政権の終焉で日本改変を
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その189)
- 捜査権力の恣意的悪用から脱却で司法改革を
- 安倍官邸からの呪縛を断切れ 「Xファイル」の活用で検察の信頼回復を
- 日本の法律は生贄が必要か?
- 古い日本から脱却の時期が来た
- ヤクザより怖い?名進研小・清水元理事長
- 愛知県大村知事と「密会」300万円提供
- 阿波踊り悪のトライアングルか
- 「徳島の恥」後藤田議員を中心に時期知事選でも「結託」
- 事件屋に食い潰された郷鉄工(6)
- 虚偽情報を掲載の敬天新聞が窮地に向かう
国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍一強政権の終焉で日本改変を
今号で、本紙は創刊27年を数える。文字通り、平成ピリオドと共に時代を歩んできた。
本紙が標榜するのは、先陣を切る~Spearhead~、である。時代でもいい、国家の行方でも、あるいは、政権でもいい。本紙は、一歩一歩、歩んでいく中でも、常に、この先陣を切る、を心懸けてきた。これは、この27年の間に培い、育んできたものである。本紙の本紙たる所以、それが、Spearheadであることは、本紙の自負そのものである。
1.政権への本紙のSpearhead
本紙は、すでに10年近く、政権を担う人物を名指ししてきた。にわか仕立てで、それは為されてきてはいない。誰もが何も言っていないときから、この人物は本紙では一貫している。
名指しする人物の赤裸々な思いが綴られたものをここに紹介する。極めて長いがここは省略しないで紹介する。それは、本紙もまったく同じ思いであることへの敬意でもある。
こんにちは。小泉進次郎です。
先日、「平成のうちにやるべきこと」と題して、“人生100年時代の社会保障”と“国会改革”について講演し、その書き起こしをブログに公開しました。
長文ではありますが、私がいま政治家として考えていること、今後取り組んでいくことがまとまっていますので、ぜひご一読ください。
「人生百年時代」の到来
「人生百年」と言う言葉が定着しつつあり、最近の企業広告にも「人生百年」を使ったものが増えている。
例えば、ダスキンの広告には、「人生百年時代に、百番、百番。」というコピーとともに、「きんさん・ぎんさん」で知られる蟹江ぎんさんの娘さん二人、千多代さんと美根代さんが出演している。千多代さんは百歳、美根代さんは九十四歳。この広告の写真を撮った篠山紀信さんは、七十七歳だ。まさに、「人生百年時代」を表現した広告だ。
一方、富士フイルムの広告には、「楽しい百歳。」というコピーが、りそな銀行の広告には、「人生百年時代、到来! 長生きに、そなえよう。」というコピーが使われている。
実は、この「人生百年時代」という言葉は、我々自民党若手議員が中心になって組織した「二〇二〇年以降の経済財政構想小委員会」で生まれた言葉だ。この委員会が、今から二年半前に「レールからの解放」と題した提言を発表した。これは政治の場で初めて「人生百年時代」という言葉を使った提言だろう。
二十二世紀を見据えた新しい社会モデル
「レールからの解放」は、以下のような内容だ。
「レールからの解放」
─二十二世紀へ。人口減少を強みに変える、
新たな社会モデルを目指して─
〈二〇二〇年以降を「日本の第二創業期」と捉え、戦後続いてきたこの国のかたちを創りなおす。それは「人口減少」という確実な未来の中でも、日本が成長していくために、必要不可欠な変化である。
これまで日本社会は、一本道の「レール」を走り抜くような生き方を求めてきた。受験に始まり、新卒での就職、毎日休みなく働き続け、結婚して子どもを持ち、定年後は余暇を過ごす―「二十年学び、四十年働き、二十年休む」という人生こそが普通で幸せな生き方だ、と。それに基づき、終身雇用慣行や国民皆保険・皆年金などが生まれ、これまでは実際によく機能してきた。戦後日本が一丸となって努力し、ゼロから奇跡的な飛躍を遂げ、今日のような豊かさを持てたのは、そのような日本型経済モデルの賜物である。
しかし、人口減少による少子高齢化、さらに「人生百年」生きていくことが当たり前になる未来に、もはや戦後のやり方は通用しない。レールによる保障は財政的に維持できないばかりでなく、私たちが望む生き方とズレが生じてきているのではないか。
「一度レールから外れてしまうとやり直しがきかない」そんな恐れから小さなチャレンジにも踏み出せない。価値観が多様化しているにも関わらず、人生の横並びばかりを意識し、自分らしい選択ができない。かつて幸せになるために作られたレールが今、この国の閉塞感につながっている。
政治が、その「レール」をぶっ壊していく。もっと自由に生きていける日本を創るために。
新卒や定年なんて関係ない。「六十五歳からは高齢者」なんてもうやめよう。現役世代の定義そのものから変えていく。
百年を生きる時代だ。いろんな生き方、いろんな選択肢がある。十代のうちから仕事や起業という道もあれば、大学卒業後すぐに就職しないという選択もある。転職を重ねるのも、学び直しをするのも当たり前。いつだって子育てや家族のケアを最優先できる。何かに失敗したとしても、何度でもチャレンジできる。
学びも仕事も余暇も、年齢で決められるのではなく、それぞれが自分の価値観とタイミングで選べる未来へ。政治が用意した一つの生き方に個人が合わせるのでなく、個人それぞれの生き方に政治が合わせていく。そうすればきっと、百年の人生も幸せに生きていける。
それは同時に、働き方・生き方・教育の位置づけ、そして社会保障を見直すことにつながる。真に困った人を助ける全世代に対する安心の基盤の再構築は、小さなチャレンジや新しい人生の選択の支えになる。子育て世代の負担を減らし、現役世代を増やしていくことで、日本社会全体の生産性を高め、人口減少しても持続可能な社会保障になる。
簡単なことではない。しかし、終戦直後、敷かれたレールも無い中で、一人ひとりが挑戦を続け、世界に誇る唯一無二の社会モデルを確立したのが日本という国である。むしろ先人たちが遺した豊富な資産と、日々進化する新しい技術がある今、できないことは何もない。人口減少さえも強みに変える、二十二世紀を見据えた新しい社会モデルを、私たちの世代で創っていきたい。〉
副題にある「二十二世紀」という言葉を使ったのも、政治提言としては、「レールからの解放」が初めてだろう。
なぜ、二十一世紀の前半に、二十二世紀のことを語るのかというと、実は、今の子どもたちは、二十二世紀を見ることになるからだ。九歳以下の日本人の五〇%は平均寿命が百七歳なので、彼らが普通に平均寿命を全うすれば、二十二世紀まで生きることになる。
労働人口の割合はそれほど減らない
現在の生産年齢の定義は十五歳~六十四歳とされており、その人口の割合が今後減少する。しかし、十五歳から働いている人がどれほどいるだろうか。
現在の社会の在り方を考えれば、生産年齢人口は十五歳~六十四歳ではなく、十八歳~七十四歳とする方が実情に合致しているのではないだろうか。
実は、生産年齢の定義を十八歳~七十四歳に変えれば、それほど労働人口の割合は減らないのだ。十五歳~六十四歳の人口の割合は、二〇四五年に五二%(推計)まで減少するが、十八歳~七十四歳では六六%(推計)にとどまる。
つまり、労働人口の定義を十八歳~七十四歳に変えることによって、悲観されているほど、労働力の減少は深刻ではなくなるということだ。
時代は「第一創業期」から「第二創業期」へ
「レールからの解放」から、次々と政府の政策が生まれつつある。我々は「レールからの解放」発表後、「人生百年時代」の社会保障として、次の三つの政策を掲げた。
(一)第二創業期のセーフティネット~勤労者皆社会保険制度の創設~
(二)人生百年型年金~年金受給開始年齢の柔軟化~
(三)健康ゴールド免許~自助を促す自己負担割合の設定~
「第二創業期」は、我々若手の議論の中から生まれた考え方だ。日本という国を企業のようにとらえ、戦後(一九四五年~)を「第一創業期」とすれば、二〇二〇年以降は、新たな「第二創業期」と位置づけられるのではないかと我々は考えた。
第一創業期の出発点は、まさにレールも何もない、敗戦による焼け野原だった。経済は、主に製造業によるキャッチアップ型だった。平均寿命(一九四七年)は、男性五十歳、女性五十四歳で、今よりも三十年も短かった。
人口構造は、「人口ボーナス」と呼ばれるように、毎年必ず増えていた。人生設計は、一直線のレール型であり、多くの方々が同じようなモデルの人生を生きた。雇用は、基本的に終身雇用。社会保障は、世代間の助け合いで、高齢者への給付が中心だった。
教育は、平均的に質の高い人材を新卒一括採用という形で供給するというモデルだった。地方の在り方は、田中角栄総理が目指した「国土の均衡ある発展」に象徴されるように、国土の画一的な発展を重視していた。これらが、第一創業期の在り方だったのではないか。
一方で、我々が見据えている二〇二〇年以降の第二創業期は、全く背景が変わる。出発点は、先人の皆さんが築いてくれた豊富なストックと、人工知能に代表されるような高度な技術や産業基盤がある状況だ。先人の方々に感謝しなければならない。
経済は、技術革命の時代だ。製造業中心の在り方ではなく、最近のソフトバンクとトヨタの提携に代表されるように、従来の業界の垣根がなくなりつつある。
平均寿命(二〇二〇年、推定)は、男性八十一歳、女性八十八歳となり、七十年前より寿命が三十年伸び、今後は「人生百年」が当たり前の時代となる。現在、日本の百歳以上の人口は、六万九千人に上る。私の地元の三浦市の人口(四万三千人)以上だ。
人口構造は、人口ボーナスと逆に「人口オーナス」と呼ばれるように、毎年人口が減っていく。そして、人生設計は、一直線のレール型ではなく、網状のネット型になる。
七十三歳で大学に入学した萩本欽一さん
最近、私の地元横須賀で開催した演説会に、コント55号で有名な萩本欽一さんを講師としてお招きし、私と萩本さんが「人生百年時代」をテーマに対談した。
実は、現在七十七歳の萩本さんは、駒澤大学仏教学部四年生なのだ。萩本さんは七十三歳の時に、駒沢大学に入学、それがニュースにもなった。そして、彼は『ばんざいまたね』という本を書いた。
私は同書を読み、目からウロコが落ちた。「こういう発想があるのか」と思うことが数多くあった。そして、萩本さんにお会いし、「なぜ大学に行くことにしたんですか?」と尋ねると、萩本さんは次のように語ってくれた。
「小泉さんの歳だと分からないと思うけど、七十歳を超えると、どんどん物忘れがひどくなるんだ。忘れないようにしなければと思っても、どんどん抜けていく。それで、ある時、思いついたんだ。もう仕方がない。どんどん出ていくんだったら、出ていく分だけ入れればいいと思った。そこで、大学に行こうと思ったんだよ」
そして萩本さんは、「大学に入学し、四年生になった今、一番頭が回る。だから、これからは、認知症を予防するために、病院に行くより『大学に行け』だよ」と語ってくれた。
このような話を聞き、私は素晴らしいと思った。そこで、私が話すよりも、萩本さん自身に話してもらった方がいいと思い、講演会にお招きしたわけだ。
多様な生き方に対応した柔軟な社会保障制度が不可欠
実は、大学生の年齢が十八歳~二十二歳だと思っているのは、日本人ぐらいのものだ。本来は、学びたい時が学ぶ時であり、世界的に見れば、七十七歳の大学四年生も、それほど珍しいことではない。
私も、コロンビア大学大学院に行っていたが、日本のように、二十代の学生が圧倒的に多い訳ではない。こうした一直線のレールにとらわれない生き方が、日本でもっと増えて然るべきだ。すでに、こうした網状のネット型の人生設計を始める人も出てきている。
最近、八十一歳でゲームアプリを開発した若宮正子さんが、多くのメディアから「世界最高齢のプログラマー」と紹介された。ひとり一人が、多様な生き方をする時代なのだ。安室奈美恵さんが四十歳で引退し、巨人の髙橋芳伸監督も今年で辞められるということだが、人は何歳からでも再出発できる。
また、雇用においても、終身雇用ではなく、多様な働き方が広がってくる。
こうしたひとり一人の多様な生き方を支えられるような、柔軟な社会保障の制度や政策が今後重要になる。
本来、自らの力で生きられる人には、自助によって頑張っていただくことも必要だろう。財政の問題が深刻になる中で、支えを必要としている人に、いかに必要な資源を振り向けていくかを考えた時、我々が見据えなければいけないのは、真に困っている人であれば、高齢者の人であろうと、若い人であろうと、年齢にかかわらず支えていく社会保障を作っていかなければいけないということだ。
教育も、多様性に寛容な人材を育て、いつでも学び直しができるようにしなければならない。地方も、それぞれの独自性を活かした、多様で、自立した、彩りある地方を創っていくことが重要だ。
非正規労働者にも厚生年金を
このように、第一創業期と第二創業期を比較すると、それぞれの前提条件が全く異なるということがよく理解できるだろう。
だからこそ、第二創業期のセーフティネットとして、我々が掲げた政策の一番目の「勤労者皆社会保険制度」の創設が必要となる。
勤労者皆社会保険制度は、ひと言で言えば、厚生年金の適用拡大だ。働いている方には、正規と非正規がいるが、非正規の方々でも、社会保険が適用されるようにする必要がある。
国民年金だけではなく、厚生年金も給付されるようにすべきだ。そのために、厚生年金の適用を劇的に拡大させる方向で、社会設計をすべきだというのが、勤労者皆社会保険制度の主眼だ。
勤労者皆社会保険制度では、文字通り、勤労者は皆、社会保険に入ることになる。そうなると、当然、中小企業を含め、企業側からの反発があるだろう。企業は、働いている方の社会保険を折半しなければならないからだ。
しかし、日本の状況は人口オーナスだ。人口が減り、労働力の確保が難しくなる中で、今後は会社が人を選ぶのではなくて、働く人が会社を選ぶ時代になる。その際、どのような社会保険が適用されるかというのが、働く側の企業選択の判断材料の一つになるだろう。
また、働く側が、働き方改革に積極的で、労働環境が充実している企業を選ぶ時代になる。
企業が社会保険や労働環境を整えることは、人材への投資だということだ。人材への投資を躊躇するような企業には、いい人材は集まらない。そういう時代になっていくと思うし、なっていくべきだと思う。
すでに厚生年金の適用拡大は進み始めているが、企業の理解を得ながら、さらに適用を拡大していくべきだと考えている。
柔軟化すべき年金受給開始年齢
二番目の「人生百年型年金」については、九月の自民党総裁選で、安倍総理も唱えていたが、その起源は、我々若手の勉強会の提言にある。
現在、年金を六十歳~七十歳のうち、何歳から受給されるかは、ひとり一人が選択できる。
しかし、年金をもらい始める年齢を、七十一歳以降にすることはできない。七十歳以降も働いている方がいるにもかかわらず、七十一歳以降を選べないのはおかしい。したがって、年金受給開始年齢を柔軟化する必要があるということだ。
また、年金をもらいながら働いていて、ある程度の所得がある方は、年金額をカットされる。これは、在職老齢年金制度と呼ばれる。
これに対して、我々若手の勉強会では、働くことが不利益にならない社会を創るべきだと考えている。年金をもらいながら働いている方も、年金額をカットされない制度設計をすべきだ。
この在職老齢年金制度の見直しと、年金受給開始年齢の柔軟化が「人生百年型年金」の基本的な考え方だ。
よく誤解されるのだが、受給開始年齢と支給開始年齢は意味が異なる。受給開始年齢はひとり一人が何歳からもらい始めるかであり、支給開始年齢は一律何歳からしか支給しないという年齢を指す。現在、我々が議論をしているのは受給開始年齢の方だ。
我々は、受給開始年齢は八十歳でもいいのではないかと考えている。六十歳~八十歳までの間であれば、受給開始年齢は自分たちで決められるという考え方である。
現在は、六十歳~七十歳の十年間の幅をもって、ひとり一人が何歳から年金を受給するかを決めることができるが、頑張って七十歳まで延ばした時には、年金額は四割上がる。一方で、六十歳で受給するという選択をすると、減額をされたまま、薄く長く支給されることになる。
今後の制度設計において、受給開始年齢をさらに後ろに延ばした場合に、年金額をどの程度上げるかなどを検討しなければならない。
新たな制度設計をすることは、国民の皆さんが、年金の在り方について、改めて考えることにつながると思う。
自分が蓄えたものを取り崩しながら、年金を受給せず、できるだけ長く頑張り、「そろそろきついな」という状況になってから、年金をもらい始める。受給開始年齢を後ろに倒せば倒すほど年金額は増える。この「人生百年型年金」を目指して政府も本格的に動き出している。
自ら健康管理に努めることがプラスになる
三番目の「健康ゴールド免許~自助を促す自己負担割合の設定~」は、国民が自ら健康管理をするインセンティブを高め、そうすることがプラスになるという発想に基づくものだ。
制度として、健康管理のために、ひとり一人の行動変化を促すことを支援することができないかを検討している。
最近になって、かなり民間にも動きが出始めている。アメリカでは、すでに数年前から、「一日何歩以上歩く」など、健康管理に努め、その結果が出れば、保険料率が下がるというような保険商品が販売されている。日本でも、様々なところで、健康管理に努めることがプラスになるという取り組みが始まっている。
以上のように、「人生百年時代」の社会保障は、政治がひとり一人の多様な生き方に向き合い、新しい安心と社会の強さを両立するチャレンジでもある。
内外ともに大きく変化しつつある従来の秩序
現在、社会の変化は、様々な面に表れ始めている。
一つは、経団連の中西宏明会長が二〇二一年卒から就活ルールを廃止することを示唆したことだ。もう一つは、臨時国会で議論される予定の外国人材の受け入れだ。
私は、今、日本社会の持続可能性が問われ始め、それがこうした動きとして表れたのだと感じた。従来の固定化された社会の在り方を、多様な生き方を求める国民のニーズにどう合わせていくかが問われているのだ。
一方、海外を見れば、米中の貿易戦争を始めとして、今まで我々が当たり前に思っていた国際秩序が大きく変化し、新たな秩序の形成に向かい始めている。
国内、国外ともに、従来の枠組み、構造の調整期が訪れているのではないか。
突出して多い日本の首相・大臣の議会出席日数
こうした状況の中で、国のルールを決める機関である国会をどう改革すべきなのか。
先進国の首相の議会出席日数を比較すると、日本は年間百十三日出席しているのに対して、同じ議員内閣制のイギリスではわずか三十八日だ。フランスは九十一日。フランスでは、首相ではなく大統領が基本的に国家の多くの責任を持っているが、大統領は一年に一度も議会には出席していない。しかも、解散も、総選挙もない。次の選挙までは、基本的にはリコールもない。ドイツは六日だ。
大臣の議会出席日数はどうか。日本では、財務大臣が百五十一日、外務大臣が百七十日だ。この出席日数は突出して多い。イギリスは、それぞれ、わずか六日と七日だ。
この首相、大臣出席日数の異常な多さが、私が、国会改革の旗を必死に振る理由だ。
また、衆議院議員選挙後に、最初の本会議で行われる三つの選挙のやり方にも疑問を感じる。内閣総理大臣を指名する首班指名選挙、議長を選ぶ議長選挙、副議長を選ぶ副議長選挙だ。
首班指名選挙だけではなく、議長選挙も副議長選挙も、登壇して木札を入れて投票する。
しかし、議長は与党第一党から出すことが慣例で決まっている。一方、副議長は野党第一党から選出されることが慣例で決まっている。つまり、投票しなくても結果は決まっているのだ。にもかかわらず、議長選挙も副議長選挙も、わざわざ登壇して木札を入れて投票する。この三つの投票のために、今回も一時間五十分の時間が費やされた。
国権の最高機関としての儀式的な重要性は分かる。そうした儀礼によってもたらされる権威の力を、私も過小評価はしない。しかし、このような合理性のない時間を浪費していていいのだろうか。
現在の国会には、維持すべき点と改革すべき点とがあるのではないか。
外交に支障をきたしている外相の国会出席
我々は、平成のうちに、国会改革を何とか一つでも前に進めたいという思いから、国会改革を進める超党派の議連として、「『平成のうちに』衆議院改革実現会議」を結成した。
初会合には、河野太郎外務大臣も参加し、印象的なエピソードを紹介してくれた。
「外務大臣に就いて、改めて分かったことがある。諸外国から外務省に対して、次に日本を訪問したいという要請が来て、『外務大臣と会いたい』と言われた時に、国会出席がその障害になっているということだ。
『国会開会中なので、野党からの質問で呼ばれれば行かなければならない。突然キャンセルせざるを得なくなるかもしれない。もしくは、時間も短縮しなければ対応できなくなるかもしれない。それでもよければ、是非来てください』と答えざるを得ない状況だ。そのように返答すると、『それでは結構です』ということになり、日本ではなく、別の国に行くことが選ばれてしまう」
こうした現状を放置しておいていいのだろうか。河野大臣は、さらにもう一つのエピソードを披露してくれた。
「東南アジアの国に行く予定になっていたが、国会に呼ばれたため、行けなくなった。そこで、『申し訳ありません。電話会談でやりましょう』と提案し、電話会談を行った。その際、先方の外務大臣から捨て台詞で言われたことが、『電話一本で外交のカタがつくと思わないでほしい』だった」
日本の外務大臣が、外国の外務大臣からこのようなことを言われているのだ。
外交に支障が出るほど、総理と外務大臣は国会に張りつかなければいけない状況は、変える必要がある。
一方で、総理や外務大臣を国会に呼びたいという野党の立場も分かる。我々も野党時代には、そうした思いがあった。しかし、行政を監視するという国会の機能は、総理や外務大臣を、国会に留めておくことだけではなく、ほかの方法で果たすことができるはずだ。
外交力を発揮できない状況に危機感
先述した通り、現在、国際秩序の調整期に入ってきている。
金正恩、周近平、プーチン、トランプなど、パワーポリティックスに基づいた外交がダイナミックに展開されている。私は、こうした中で、日本が外交力を発揮するために必要なインフラが整っていないのではないかと危機感を抱いている。それが、私を国会改革に向かわせている。
国会改革は簡単なことではない。かつて、与野党で合意をしながら、全く動かなかった。だからこそ、どんな小さなことでもいいので、平成のうちに、一つでも動かしたい。
そのためには、国会についての国民の関心が高まらなければならない。「国会を変えなければいけない」という声が、国会の外からも挙がってくるように活動したいと思っている。
幸い、国会のペーパーレス化の議論が進み始めている。また、女性議員の出産時における電子投票、党首討論の夜間開催など、様々な論点が出ている。
現在、民間の側は、働き方改革をはじめ、苦労しながら改革に取り組んでいる。だから、民間の側から、「まず、政治が率先して改革に取り組め」と言っていただきたい。そうしたいい意味の外圧があれば、国会も変わっていくのではないか。
本日(十月十五日)の自民党総務会で通れば、私は厚生労働部会長に就くことになるが、国会改革とともに、「人生百年」と経済社会の構造変化を見据えた、安心と社会の強さを両立できる社会保障改革に全力を尽くしたい。(小泉進次郎氏オフィシャルブログより引用抜粋)
本紙のこの人物に賭ける思いは、これまで通りである。この見事なまでの主張は、きっと新政権における〝礎〟になるであろう。
本紙は誠実に、この人物を名指ししていく。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その189)
捜査権力の恣意的悪用から脱却で司法改革を
〈政調会長の立場から新しい年を考えるときに、やはり政治の安定、あるいは信頼回復という観点から、いわゆる「1強状態」からの脱却を考えていかなければならないのではないかと思っている。
世の中で言われている1強と言われる状況は、官邸の立場に立っても、党の立場に立っても、決して好ましい状況とは受け止められていない。党としてしっかり存在感を示すことによって、状況を改善していく努力が大事なのではないか。〉これは今月4日、岸田文雄・自民党政調会長の発言。安倍首相からポスト安倍を禅譲と世間で言われていた岸田文雄氏の発言だ。
ゴーン氏の逮捕で日本の捜査権力の現状が露呈された。
そう、安倍官邸1強の捜査権力の恣意的悪用が、白日の下に晒される状況がやってきた。森友・加計、山口敬之の準強姦事件などは恣意的捜査権力の悪用であり未解決だ。
安倍官邸からの呪縛を断切れ 「Xファイル」の活用で検察の信頼回復を
国の捜査放棄と冤罪捜査は、安倍一強モンスター政権を維持する極めて都合のいい捜査権力の恣意的悪用手段だった。検事総長などの選任人事権を官邸内に設けたことが、それを可能にした。
一方、本紙川上が体験してきた香川県警の捜査放棄と冤罪捜査は、香川県警の刑事部長に腐敗構造を築く人物を送り込む人事で、それを可能にした。
その被害者である本紙川上は、命に関わる家族が巻き込まれた三つの襲撃事件を、未解決のまま抱えた状態なのだ。
それは、平成9年の山口組若林組川原豪による拳銃発砲、平成12年の同組山中敏勝による鉄パイプ襲撃、そして同組森裕之による拳銃襲撃殺害未遂事件。これら全て、山口組若林組が香川県警腐敗警官と結託して襲撃した事件なのである。刑法からすれば香川県警腐敗警官は襲撃実行犯の若林組関係者と共謀共同正犯だということだ。
本紙川上が絶対に未解決事件をあきらめない理由はここにある。アウトロー掲げて暴力団として生きる山口組若林組関係者を本紙川上は相手にしているのではなく、国民からの信頼を担う公務員の警察官が拳銃などを提供して綿密に打ち合わせしながらの襲撃を、許せないのである。
日本の背骨は公務員、この背骨が歪み腐れば日本の将来はないではないか。
昨年11月のゴーン逮捕で、従来型の捜査権力の恣意的悪用は通用しなくなってきた。安倍一強モンスター政権が憲法改正に力を入れているが、その前にすることがある。それは刑事訴訟法の「犯罪捜査規範」の見直しだ。
だって、そうでしょう。
平成15年2月、宗像紀夫高松高検検事長が名古屋高検検事長として異動する際、後任の斉田国太郎検事長に鉄パイプ襲撃事件の再捜査を依頼した。それを受けて高松地検・徳久正特別刑事部長、恒川由里子検事、曽根英雄検事が香川県警抜きで再捜査を実行した。本紙川上、襲撃時に助手席にいた妻、その後部座席にいた息子の調書も取り、香川県警抜きの再捜査は粛々と進められた。別件の拳銃暴発事件で熊本刑務所に服役していた山中敏勝の取り調べも徳久部長検事と曽根検事は熊本刑務所まで出向いて行っていた。
この時の調書が「Xファイル」。この平成15年に作成された「Xファイル」が存在しながら、本紙川上の命に関わる家族が巻き込まれた襲撃事件は三つとも未解決なのだ。
ゴーン逮捕で日本の捜査の在り方が世界中から注目され問われる今、戦後施行された刑事訴訟法「犯罪捜査規範」にある検察担当とか警察担当とかの捜査の壁が支障にならないよう見直して、本紙川上の三つの未解決事件を解決してもらいたいものだ。
要するに、検察と警察が協力して、六代目山口組二代目若林組関係者が香川県警腐敗警官と結託していた未解決事件を解決して欲しいということだ。
さて、「Xファイル」の鉄パイプ襲撃事件は平成12年1月29日夜に発生した。平成31年1月号の日本タイムズは、創刊時の四国タイムズから丁度27年。この鉄パイプ襲撃事件からすれば、なんと19年が経過したことになる。
事件解決の糸口になるよう、この鉄パイプ襲撃に関与した
当時の腐敗警官らを紹介する。
香川県警本部刑事部長だった黒川俊雄、それに同本部捜査二課次長の津島利夫の関与は許し難い。それに、実行犯の山中敏勝から捜査を歪めるために三人の替え玉を実行犯に仕立てて供述調書を作成した、臼杵、土草、栗田ら。
襲撃直後の同本部篠原政純が作成した本紙川上の調書を基に、腐敗警官が作成の偽装供述調書と「Xファイル」を比較精査すれば真相は明らかになるはずだ。
ただ山中敏勝は、口封じのため出所後、拳銃自殺に見せかけ殺された可能性が高い。
この連載「香川県警の捜査放棄と冤罪捜査」が、「犯罪捜査規範の見直し」に繋がることに期待したい。
日本の法律は生贄が必要か?
古い日本から脱却の時期が来た
9年前に、名古屋市の東邦ガスと同じ区にある158戸が入居するチサンマンション栄の管理組合との間で取り交わされた給湯器工事において、不可解な金の動きがあった。
調べてみると、当時古いガス給湯器が原因で一酸化炭素中毒事件が多発していた事実を巧みに利用した工事と必要以上に複雑な取引方法が明らかになった。当時はこの大手ガス事業者は、この地域一帯でのガス工事に関する監督者であり、凡そ不正を働くとは誰も思っていなかったので、この複雑な取引に疑問を持たなかった事が盲点の一つで、これは反社会的勢力(六代目山口組弘道会)が当時使われた裏金作りの手法である。
方法は、マンション管理組合がこのガス事業者に対して給湯器交換の補助金事業に申し込むのであるが、これら個人の所有する給湯器に対する補助金事業は存在していない。
そして、マンションで申込まれた個人所有の各戸工事代金として一戸あたり補助金上限とされた25万円、102戸分の約2,500万円を一時立替としてマンションの共有資金をネットバンクに移動し、そこからこの事業者の子会社の当座預金に振込み、その後、
このガス事業者本社から、補填金という名目で払出証書としてこのマンション管理組合に払出したと、このガス事業者は証言しているが、ここで問題がある。
それは、この払出証書は当時裏金作りに利用されていた事から、郵便局窓口で現金化するために払出名義の団体との関連証明と個人証明が必要と警視庁が義務付けられていたが、このマンションの公的証明書を持つ者は重病の入院中で、勿論当時の副理事長は
この証明書は持っていないので、窓口での現金への換金は出来ないのだが、何故か、このマンションの共有郵便預金に現金で入金し、通帳には手書きで補助金と記されている。
ここで疑問は、ガス事業者が支払ったとされる郵貯の払出証書は現金出しが出来ないが、わざわざ現金化して郵貯銀行の共有預金に入金されており、この払出証書は何者かが換金しており、郵貯には何時誰が窓口で換金したかの記録が無い。
この流れでは現金化しやすいのは、子会社に支払った当座預金から小切手などで戻せば現金化が容易で、通帳には小切手換金の記録が残らない。
では、ガス事業者が支払ったとされる払出証書の約2500万円は誰の手に渡ったのか?である。
この事実を解明する為筆者は当時から、このマンション管理組合やこのガス事業者に情報の開示を迫ったが、開示拒否や虚偽説明でなかなか解明させようとはしてこなかったが、これ等の工事そのものも一酸化炭素中毒事故が極めて発生しやすい危険な工事である事も判明し、現在何も知らないマンション住民の生命と不明になった金の行方が、これら不正を疑われる管理組合とガス事業者の手中にあるといった極めて容認できない状況下にあるのだ。しかし、警察も裁判所もこの事実の証拠を持っていても現行法では、強制捜査できないと現場担当官らが嘆いている。政府はこれら同様の事件が蔓延する現在、法改革など手を打とうとしない理由が反社会的団体との裏取引があると言われても仕方ないのではないか。
ヤクザより怖い?名進研小・清水元理事長
愛知県大村知事と「密会」300万円提供
前号でお伝えした、愛知県名古屋市の名進研小学校と反社会的勢力の「関係」。名進研小学校の運営母体、学校法人名進研学園の元理事長、医療法人としわ会の元理事長、清水利康氏は岐阜県可児市の寿和工業(現フィルテック・本社岐阜県可児市)の創業者一族。
1996年10月に起こった、御嵩町の柳川町長襲撃事件に関与かと、疑惑がささやかれた。
本紙・川上は国の背骨、教育に反社会的勢力、暴力団がかかわるのはもってのほかと何度か、学校法人を追及している。清水氏、反社会的勢力と名進研小学校の関係は見過ごせない。
そんな中、ある資料を入手することに成功した。名進研小学校が設立された時の「寄付者リスト」。6番目に記されているのは、寿和工業。名進研小学校は、5000万円の寄付を受けているのだ。
柳川町長襲撃事件に関連して、2つのグループが柳川喜郎氏の自宅を盗聴していたことが明らかになっている。どちらのグループも六代目山口組弘道会にいた元暴力団員や弘道会と密接な関係にある右翼団体の構成員が犯行に及んでいた。そこに、巨額の資金提供していたのが、寿和工業。清水氏は当時、取締役だった。
反社会的勢力にカネを出して、上位に立ち、意のままに動かす寿和工業、清水一族。これこそ、正真正銘の反社会的勢力ではないのかと、本紙・川上はそう感じるのある。その会社が、名進研小学校設立に5000万円も寄付し、その後の混乱に乗じて、清水氏は理事長にまで就任。5000万円は「ブラックマネー」の可能性がある。即刻、返金すべきではないのか。そして、本紙は名進研小学校自身が、清水氏らを反社会的勢力だと、自覚している重要な資料を入手することができた。
2013年、名進研小学校の創立者、豊川正弘氏の娘で当時、理事長だった、池田実結子氏と渉外部長の小田祐悠氏の会話が収められた録音テープだ。
この録音テープには、反社会的勢力と一部で報じられた、豊川氏一族を追い出し、清水氏が名進研小学校の理事長に就任するため、小田氏は池田氏に辞任を求めている内容が記録されている。その中で、小田氏は、
〈正直、ヤクザより怖いんです〉〈ヤクザより卑劣〉〈例えば親戚や子供にいろいろ攻撃をしてくる〉
と畏怖させて、池田氏に理事長の座を降りるように迫っている。
小田氏は、池田氏の後に名進研小学校の経営に関与しようとする、清水氏らが反社会的勢力と密接な関係があることを認識しているかのように、会話しているのだ。
私立学校の設置や認可は愛知県の私学振興室の管轄だ。前出の録音テープには、
〈僕が清水さんに会いに行ってお話を承りました〉
と小田氏は清水氏と直接、会って話をしたと述べてから
〈(清水氏が)誰かを介して大村(愛知県)知事と懇意になって(名進研小学校の)事情を話したらもう知事が激怒した。そんな法人はほっといてはいかんと〉〈(大村)知事が動き出し、反社会的な人間が学校運営に携わるなんて許せないといい、知事の秘書は「あんなに知事が怒ったのは久しぶりだ」というくらい怒られたと言っていた〉
〈(愛知)県警と(愛知)県庁が結びつき、どうにもならなくなってしまう〉
〈(愛知県の担当部局、私学振興室が)今度は攻めてくる。必ず振興室が出てくる〉
清水氏が愛知県の大村秀章知事と面談して、名進研小学校について相談。池田氏を辞任させて、反社会的勢力を排除せよという趣旨の話をしたという。そして、辞めなければ、愛知県が乗り出すとも言っていたという。
清水氏と親しい人に話を聞くと、
「何度か、大村知事に会うといって、知事公館に行ってきたと聞きました。食事をしてきたともいい、大村知事を支援したいとも話していた」
それを裏付けるように、2016年11月に公表された、大村知事の政治資金管理団体「秀成会」に清水氏は妻の沙由里さん名義で150万円もの寄付をしている。その翌年も150万円の寄付を受けている。
この録音テープは、日本タイムズ2018年12月号で報じた、池田氏と名進研小学校の法廷にも証拠して出されている模様で、一定の信頼性が担保されているもの。
これが、作り話でなければ非常に重要な問題だ。大村知事の発言が事実なら、反社会的勢力とおぼしき清水氏と結びつき、政治資金をもらい、池田氏の理事長解任に加担したのでないか。そして、名進研小学校という教育の場を、清水氏のような人物に支配させることに「お墨付き」を与えたと、とられかねないのだ。
2018年11月、池田氏と名進研小学校の裁判で、清水氏と同様に小田氏は証人出廷が予定されていたが、土壇場でキャンセル。その一方で裁判所に対しては、
「池田氏を脅すようなことは言っていない」
と主張しているという。
だが、法廷に呼ばれても来ない小田氏の主張には説得力がない。清水氏ら、反社会的勢力との関係が露見することを恐れたのか。
名進研小学校の創立者、豊川氏は六代目山口組と密接な関係にあった人物と親しかったという。だが、清水氏の寿和工業は六代目山口組司忍組長の出身、弘道会の関係者にカネを払い「裏仕事」を任せていたことは、すでに刑事、民事裁判で明らかだ。今度は、大村知事にも政治資金として拠出。
清水氏こそ、反社会的ではないのか。清水氏は教育や医療など、公的なものとのかかわりを断つべきだ。
阿波踊り悪のトライアングルか
「徳島の恥」後藤田議員を中心に時期知事選でも「結託」
2018年12月22日、自民党の徳島県連は執行部会を開催。次期徳島県知事選挙の現職の飯泉嘉門氏を推薦することを決めた。その後、常任総務会を開催。その場で、飯泉氏の推薦をと、幹部が述べると、
「5期もやっている知事は他にはいない。自主投票にしろ」
と迫ったのが、後藤田正純衆院議員。
後藤田氏に近い、自民党の岸本泰治県議が次期知事選に出馬の意向を示しており、それゆえの発言だったとみられる。
そこへ別の県議が、
「おまはん、飯泉に推薦が決まっても岸本を応援するのか」
と噛みつくと、幹部が、
「採決をとりますから」
ととりなした。
「42,3人が参加していた。後藤田氏に近い市議、県議もいたが、一人を除いて飯泉推薦で決定。一人って? 後藤田だけが座ったままで反対」(自民党県連幹部)
これまで日本タイムズでは、阿波踊りをめぐって、後藤田氏に徳島市の遠藤彰良市長、徳島新聞の悪のトライアングルを報じてきた。ついに、知事選でもその構図が持ち込まれようとしているのだ。
これまで、飯泉氏は後藤田氏、徳島新聞と対立してきた。
「飯泉氏は官僚時代の豊富な人脈で、後藤田氏を飛び越えて自ら国と折衝する。後藤田氏は『なぜオレに話を通さない』と激怒。徳島新聞も、後藤田氏に習えで飯泉氏を批判してきた」(自民党の地方議員)
後藤田氏は自身のフェイスブックで〈民意を忠実に反映したい。
県民の8割は多選にNo〉などと飯泉氏を批判。岸本氏という「刺客」を送った。当然、遠藤氏も、岸本氏の支援にまわるとみられる。
一般的に5期という長期政権になると、批判はつきもの。当然に飯泉氏にも批判はあがる。だが、
「後藤田への批判の方がはるかに多いのです。それは女性問題。地元の地方議員は『後藤田みたいな女たらしを国会議員にしてなんやねん』と県民からのクレームで頭が痛い」
後藤田氏は2011年6月、フライデーで国会会期中にもかかわらず、女性を議員宿舎に連れ込んだ疑惑が報じられた。
そして、今度は2018年11月、週刊文春で、フェイスブックで知り合った女性と交際。「結婚詐欺」だとして、民事訴訟で訴えられたと報じられる始末。
「後藤田、おまはんが、知事候補を誰がええなんて、言える立場なんか。徳島の恥や」(前出・自民党の地方議員)
後藤田氏は、プライベートだけではない。先の自民党の地方議員はこう続ける。
「徳島県などが事業をしようと国交省に予算を陳情。すると後藤田氏が『補助金出すな』とクレームを言う。地元がよくなる支出をストップさせようとする議員なんて、聞いたことがありません。県のえらいさんも『後藤田は徳島のガン』と言うてます」
そこで、次期衆院選の際には徳島県連として、あまりにデタラメな後藤田氏を差替えるべきだと、自民党党本部に求める動きもあるそうだ。
デタラメぶりは、遠藤氏も同じ。
徳島市が責任を持って開催と、啖呵を切った昨年の阿波踊り。見事にこけた。大赤字の「戦犯」とも言える阿波おどり実行委員会で遠藤氏は昨年、中止して、顰蹙を買った総踊りを、
「2019年は開催する」
と表明したのだ。総踊りから締め出された、阿波踊り振興協会は、
「昨年は踊らせない、今年は踊れと言われてもね… これまで何度も話し合いを求めてきたのに、応じなかった遠藤氏。一方的に上から目線でね。
まずは話し合いでしょうね」
と慎重な姿勢。
総踊りは、
「ぎゅうぎゅう詰めで、手を上げているだけ」
と批判していた、遠藤氏。
それが一転して、
「素晴らしい」
と言い始めた。
一方、昨年は「徳島市営」で実施した阿波踊り。数年後には、民間でともいう。
徳島新聞も遠藤氏に賛同するような、記事を掲載し〈踊りはみんなのもの〉と信じがたい主張。
これまで、阿波踊りで稼ぎを独占し、法に触れかねない「悪事」を働いてきたのは、誰なのか? 怒りを通り越し、あきれるばかりである。
後藤田氏、遠藤氏、徳島新聞の悪のトライアングルに対抗できる、最後の砦が飯泉氏なのか? 今年4月の県知事選が注目される。
事件屋に食い潰された郷鉄工(6)
虚偽情報を掲載の敬天新聞が窮地に向かう
岐阜県の上場会社だった郷鉄工所が破たんした問題。前号では、郷鉄工所の債権者の一人、株式会社充雲の朝倉応水氏が、メディア報道のアクセスジャーナル山岡俊介主幹から「勝訴」判決を勝ち取ったことをお伝えした。
「裁判所で、記事を削除せよと決定が出て、もう終わりだと安心していた。ところが、削除の決定が出た記事とよく似たものが、また掲載されはじめた」
と朝倉氏は暗い表情だ。
記事を掲載しているのは、インターネットメディア「敬天新聞社」(白倉康夫社主)である。問題とされる記事は、2018年10月24日付で「投稿」として〈郷鉄工所(破産)大口債権者・朝倉応水(株式会社充雲)が郷鉄工に送り込んだ2人のブレーン(西浜大二郎・小澤政太郎)と繰り広げた上場企業乗っ取り劇!〉というタイトルが打たれている。
記事の内容は、
〈大口債権者である朝倉応水(株式会社充雲)は、自分が郷鉄工に出したカネをいち早く保全するために、郷鉄工社内に息のかかったブレーンを社員やコンサルタントという立場で送り込んでいた〉
と書き、朝倉氏が自己の利益を優先して、郷鉄工所の法的手続きを無視し、不当な回収を図ろうとしているという内容だ。
そして、記事には、
〈経理処理は、取り上げたネットバンキング用PCを小澤に管理させ、小澤は、西浜の決済指示を仰ぎながら、経理処理を行っていたというから、とんでもないことである〉
と郷鉄工所の銀行口座を押さえて、自由自在に使用しているように思える記述もある。
朝倉氏は言う。
「いつ、どこで、私がネットバンキングのパソコンをとりあげたのか、まったく事実にはないことが記されている。法的手続きが進んでいる郷鉄工所、どうやって乗っ取るのでしょうか」
と朝倉氏は言う。すると、2018年11月26日にも後追い記事が、掲載された。
そこで、朝倉氏は2018年12月4日に当該記事の削除仮処分を裁判所に申し立てた。
「記事をよく読むと、私が郷鉄工所の破たんで大儲けしたと書き、削除命令が出されたアクセスジャーナル(山岡俊介主幹)と似た部分があります。ネタ元は、同じ情報提供者ですかね?
伝え聞くところ、カネを払えば記事を削除してもいいとの話もあるそうですが、泣き寝入りはしたくありません。裁判所でしっかり判断してもらいます」
と朝倉氏は話す。
今も、ネットメディアに書かれた記事に端を発して、銀行取引は凍結されたままだという朝倉氏。名誉回復となるのか?
2018年12月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍政権の終焉は片山大臣の告発か
- 事件屋に食い潰された郷鉄工(5)
- アクセスジャーナルを悪用した事件師に迫る
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その188)
- 事件の発端は香川銀行の暴力団への不正融資
- 捜査が迫れば自殺を装い殺す 六代目山口組事務局長が消えた
- 百十四銀行の綾田頭取に問題
- 金融庁対策の意識で幕引きに終始
- 日本の法律は生贄が必要か?
- 犯罪を裁く法制度を整備すべき事態
- 反社が法廷で学校運営を認める
- 六代目山口組の母体・弘道会に睨み利かす寿和工業、清水一族
- 反社の明浄学院ナンバー2の大塚氏
- 大学野球部の部長?それはアウトでしょ!
国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍政権の終焉は片山大臣の告発か
本紙11月号既報の通り、本紙川上社主による片山さつき参議院議員への告発は文字通り、世の中を震撼させた。47都道府県紙には、すべて掲載された。これは、片山参議にからむ疑惑に対する関心度が高いことを端的に示している。
片山さつき氏への告発状郵送
国税庁に口利き疑い
会社経営者から100万円を受け取り、この会社の確定申告に絡み国税庁に口利きをしたとして、高松市の男性が、片山さつき地方創生担当相に対するあっせん利得処罰法違反容疑での告発状を東京地検特捜部に郵送したことが24日、分かった。
告発状によると、経営者は税制優遇が受けられる「青色申告」が取り消されそうになったため、2015年に片山氏の私設秘書をしていた男性に働き掛けを依頼し、100万円を指定の口座に振り込んだ。その後、片山氏と面会し「じゃあ、やっておきますよ」などと伝えられたとしている。
片山氏は、「口利きも、100万円を受け取ったこともない」などと反論した。(2018年10月24日共同通信配信記事より引用)
それから20日後――。
川上は、二度目の告発に踏み切った。
二回目の告発は以下の通りである。
【告発状】
東京地方検察庁特捜部御中
平成30年11月14日
告発人日本タイムズ川上道大
被告発人片山さつき(参議院議員)
【第1告発の趣旨】
①被告発人は、公職選挙法に明白に抵触していることが思料されることから、刑法上の罰則を求める。
②被告発人は、公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律に明らかに抵触していることが思料されることから、刑法上の処罰を求める。
【告発の事実】
①約3年前に出版した自書を広告宣伝した看板が、出身のさいたま市に設置された2016年1月より、(片山氏が)再選された同年夏の参院選期間中も撤去されていない。
さらに、さいたま市だけでなく、衆院議員当時の選挙区だった浜松市と、名古屋市にもさいたま市の場合とほぼ同時期において設置されていることがわかっている。
上記事実は、明白なる公職選挙法129条並びに147条の2に抵触する行為であり、熟慮の上、厳重なる捜査を望むものである。
②被告発人は、2015年6月、製造業を営むX氏の会社が税務署に青色申告を取り消されそうになり、旧大蔵省出身の片山さつき参院議員に“口利き”を依頼。片山事務所の南村博二秘書(当時)が面談に応じ、翌月、X氏は片山氏、南村両人が差出人の着手金依頼文書を受けた、という。
〈着手金100万円を、至急下記にお願い申し上げます。ご確認後、国税に手配させて頂きます〉
文面にはこう書いてあり、X氏は南村氏が代表を務める税理士法人に100万円の着手金を振り込んだ。同9月、X氏と面談した片山氏は「じゃあやっておきますよ。任せてもらえば大した問題じゃないから」「うまくいったら、100万円なんて決して高いものじゃないわよね」と発言したといい、X氏が11月に税務署職員と面談した際には、同席した南村氏に職員が「片山先生に渡してほしい」と言って書類を手渡した、という。
上記事項が事実とすれば、重大な斡旋利得を構成することは明白である。片山氏が国税局に影響力を持つ旧大蔵省出身であることを付け加えておく。
熟慮の上、厳重なる捜査を望むものである。
【第2罪名及び罰条】
公職選挙法違反(129条、147条の2)
公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律違反
ちなみに一回目の告発では、あっせん利得だけだが、そこに公職選挙法違反が加えられた。参考までに先月号でも紹介した一回目の告発状を掲載しておく。両者の違いが鮮明に浮かび上がってくるはずだ。この二回の告発がいわばワンセットとなる。片山参議告発の意図と先陣を切る意味合いがここに浮かび上がっている。
【告発状】
東京地方検察庁特捜部御中
平成30年10月24日
告発人日本タイムズ川上道大
被告発人 片山さつき(参議院議員)
【第1告発の趣旨】
被告発人は、公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律に明らかに抵触していることが思料されることから、刑法上の処罰を求める。
【告発の事実】
報道を総合すると、参議院議員片山さつきは、2015年6月、製造業を営むX氏の会社が税務署に青色申告を取り消されそうになり、旧大蔵省出身の片山さつき参院議員に“口利き”を依頼。片山事務所の南村博二秘書(当時)が面談に応じ、翌月、X氏は片山氏、南村両人が差出人の着手金依頼文書を受けた、という。
〈着手金100万円を、至急下記にお願い申し上げます。ご確認後、国税に手配させて頂きます〉
文面にはこう書いてあり、X氏は南村氏が代表を務める税理士法人に100万円の着手金を振り込んだ。同9月、X氏と面談した片山氏は「じゃあやっておきますよ。任せてもらえば大した問題じゃないから」「うまくいったら、100万円なんて決して高いものじゃないわよね」と発言したといい、X氏が11月に税務署職員と面談した際には、同席した南村氏に職員が「片山先生に渡してほしい」と言って書類を手渡した、という。
これが事実とすれば、重大な斡旋利得を構成することは明白である。片山氏が国税局に影響力を持つ旧大蔵省出身であることを付け加えておく。
熟慮の上、厳重なる捜査を望むものである。
【第2罪名及び罰条】
公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律違反
つぎに、以上、2回に渡る告発を経て、3回目に川上は、さいたま地検に告発をする。
片山さつき大臣をさいたま地検に刑事告発
さいたま市や静岡県浜松市、愛知県名古屋市に著書の宣伝看板を無許可で設置し、公職選挙法に触れる疑いが浮上している片山さつき地方創生担当相。
片山氏は、11月21日の衆院内閣委員会で、3カ所の著書の広告看板が所管地域の「許可を得ていなかった時期があった」と条例に反していたことを認めた。
それに対して、東京都の男性が、さいたま市の看板をめぐって、片山氏をさいたま地検に刑事告発したことが、わかった。
告発状によると、さいたま市屋外広告物条例では、屋外に広告の看板を設置する際には市長の許可が必要だ。片山氏は、それを許可を得ず、2年以上に渡って設置していたことが、条例違反だとしている。さいたま市屋外広告物条例には、罰則規定が定められており、
「2年以上、条例に反する状態で掲げられていた。国権の最高機関を構成する国会議員としてはあるまじき行為である」
として、厳重な処罰を求めている。
さいたま市によれば、片山氏の広告看板は、さいたま市屋外広告物条例施行規則で定められた、看板の大きさについても条例に違反していたという。
先の告発状でも、そこに触れられている。さいたま市によれば、
「許可がない条例に違反している状態でしたから、看板が立っている場所の所有者に連絡して是正をお願いした。今は、真っ白になっているので、屋外広告ではないという判断です」
という。
さいたま市の内部資料でも〈罰則規定がある〉と記され、罰金もしくは1年以下の懲役という罰則規定があるという。
告発状を提出した、男性はこう話す。
「片山氏もしくはその関係者が『条例に違反していないことにしてほしい』などと、さいたま市に持ち掛け、もみ消し工作のようなことをしていたと聞き看過できないと思った。片山氏は条例に違反していることがわかってからも、さいたま市の看板はしばらく放置。反省がまったく感じられない、非常に悪質だと思い告発した」
告発状について片山さつき事務所に問い合わせたが、期限までに回答は得られなかった。
(アエラドットコム2018年11月26日記事より引用抜粋)
1回目並びに2回目が、セットでカウンター、本紙社主川上のいわば位置づけを決定し、上記3回目で、刑事告発としてはいわばトドメ、となる。川上による連続告発は、今や完全に民度を捉え、いわば、国民総意の旗印となった。
片山疑惑の決定版――――。
今までまったく巷間に晒されていない、片山参議の知られざる疑惑がある。
帝国ホテルの脇に立つオフィス棟はインペリアルタワーと言われ、オフィス需要においては垂涎の存在だ。このビジネスタワーに、2011年3月に起きた東日本大震災の直後、ある会社がテナントとして入り、発足した。会社の名前は「イー・サポート」、という。この会社の発起人は、何を隠そう南村博二氏である。
南村氏は、今さら説明の要はないが、片山参議の元私設秘書であり現税理士である。川上による最初の2回の告発における主役の一人である。この南村氏が、2011年当時、片山さつきの名前を掲げて、「イー・サポート」を立ち上げる。この会社の趣旨は、大震災により住宅を失った人たちに住宅を供給するための資金を集める、というものだった。
同社関係者が言う。
「片山氏や南村氏は、やはり最初は華々しい方がいいということで、家賃も馬鹿高いインペリアルタワーに無理矢理オフィスを構えたのです。関係者は、皆、『震災被害者救済の会社なんだから華々しくなくてもいいだろう』と、インペリアルタワー入居には呆れて反対しましたが、片山氏や南村氏は、強行に入居を決めてしまったのです。
私は彼らの見栄っ張りのとばっちりを受けました。なんとそのインペリアルタワーの最初の家賃を支払わされたのです。一ヶ月108万円ですよ!」。
しかし、肝心の事業は一向に伸びなかった。華々しいとはほど遠い、まさしくお寒い有様で、結局、一戸の住宅ひとつ供給できなかったというのだ。
「トホホ、ですよ、まったく。私は、二ヶ月目からも家賃を払わされては堪らないので、インペリアルタワーから退去をすべきだと、強く主張しました。しかしながら彼らは一切耳を傾けようとしない。だから、私は思い切ってインペリアルタワーを引き払い、岩本町(秋葉原の近く)にオフィスを移転したのです。大きな会社でもないのに、それで十分でした」。
しかし、それでも、住宅供給の資金は一向に集まらず、やがて会社は自然消滅的にフェードアウトしてしまったのだ。
「一体アレはなんだったのか。今から思えば、被災者の住宅供給をダシにした金集めだったという気がしてきました」。
盛んにいわれている口利き疑惑を見ても、そう思われても仕方ないとしか言い様がない。
これは、その5年後に発生した熊本地震でも使われている。片山参議は、熊本の被災者の元に震災直後すっ飛んでいって、知己の社長に会いに行っているのだ。
さらにこの関係者は、南村氏から金を引き出さされている。
「南村氏が当時、組合のようなものをやっていまして、よろず相談所みたいな組合ですが、もちろん、片山さつき氏の私設秘書ということを前面に出した上での組合ですよ、南村氏では組合員は集らんでしょう。私も当時事業場の問題がありましたから、事のついでに南村氏に相談したのです。そうしたら、その組合に入れ、と。入ったらたちまち解決する、と。そんなこんなで、10万円支払って組合に入会したのです。
そして、私の問題の発生地に南村が早速行ってくれたはいいが、全然、役に立たず、ただ行っただけ、という結果に終わりました。それきり、その組合も知らないうちに解散のようなことになってしまいました」。
どうしてこうもやることなすことが中途半端になるのか。この「イー・サポート社」と南村氏の組合の件は、片山参議のいわば特徴的顛末のようである。
片山さつき参議の重大なる役割――――。
川上がこだわる片山参議への告発には、実は大きな意味がある。それは、片山参議が、安倍政権の重大な〝ツボ〟ということにある。
ある与党関係者のはなし。
「片山氏は、安倍政権の急所といっていい。それは、誰も気付いていないことだが、片山氏はいわゆるモリカケ事案のキーマンと言われているのです。それは何故か。
片山氏は、あの森友問題の主役である、佐川(宣寿)前国税庁長官と大蔵省同期なんですね」。
こうなるともう言わずもがなであろう。
片山参議が、安倍政権における〝ツボ〟といわれる由縁である。つまり、川上の波状的刑事告発は、実に重大な意味を持つのである。
辞任に追い込まれた財務省の福田淳一次官(58)は、省内で出世コースとされる主計局の枢要ポストを歩み、社会保障関連などの目玉政策を手掛けてきた。社交好きで、早くから出世頭として頭角を現した一方、偉ぶった態度を懸念する声も上がっていた。
東大法学部を卒業後、一九八二年に佐川宣寿前国税庁長官(60)や自民党の片山さつき氏らとともに大蔵省(現財務省)へ入省。異色の人材を集めた採用だと当時から注目された。入省後も、神奈川・湘南出身のサーファーで、マージャンや洋楽を楽しむ「お堅い財務官僚らしからぬ」(与党関係者)スタイルで交友関係を広げた。
社会保障関連予算に詳しく、消費税率10%への増税に道筋を付けた「社会保障と税の一体改革」の取りまとめに尽力。東京電力福島第一原発事故の対応を巡る他省庁との折衝などを通じて徐々に「霞が関のキーマン」として存在感を増した。
ただ、官房長や主計局長と出世の階段を上るにつれ、仕事面でのこだわりが薄れていくように見えたとの声も。省内では「政治家の前でも横柄に映る」(財務省関係者)姿勢に不安を漏らす職員もいた。昨年七月に事務次官に昇格。森友学園問題で財務省解体論すら渦巻く中、指導力を発揮することもないまま、自らのスキャンダルで行政全体の信頼をおとしめた。
八二年入省のキャリア官僚では九〇年代の大蔵接待汚職で逮捕者も出た。今や省内では「呪われた八二年組」と評される。福田氏らを採用した当時の蔵相を父に持つ渡辺喜美参院議員は今月十二日の参院財政金融委員会で「本当に情けない」と批判した上で、こう言い放った。「政治家や役人は、金も女も権力も満点になったやつは失脚するんだ」(東京新聞2018年4月19日記事より引用抜粋)。
片山参議告発は、安倍モンスター政権打倒の必定なのである。
事件屋に食い潰された郷鉄工(5)
アクセスジャーナルを悪用した事件師に迫る
これまで本紙・川上が追及してきた、岐阜県の上場会社だった郷鉄工所をめぐる問題。さまざまな勢力が介入し、手が付けられない状況になってしまった。
本紙・川上も取材を深めるにつれ当初、想定していたことと真相が違うことに気が付いた。2017年9月に経営破綻、上場廃止となり処理が進む郷鉄工所。その中で、確定的な事実があったことを、反省を込めて書いておきたい。
2017年12月、大津地裁が郷鉄工所のインターネットの記事に「削除せよ」との仮処分申請を認めた。郷鉄工所に融資、工場跡地を買収していた朝倉応水氏について、ジャーナリストの山岡俊介氏が主宰する「アクセスジャーナル社」が掲載した
〈工場土地を格安で入手
「郷鉄工所」倒産で焼け太り債権者の正体〉
という記事に対してのものだ。
アクセスジャーナルの記事や、朝倉氏の申立書など裁判資料によると、郷鉄工所の工場の土地、26憶9戦万円ほどの鑑定評価額のものを17億5千万円で買ったことを「焼け太り」と報じている。また朝倉氏が「(松尾隆からみで)反社会的勢力と関係しているように読める」記述もあると主張している。
「山岡氏は、答弁書を出し反論してきました。しかし裁判所は記事が真実ではないと、削除の仮処分を認めました。
私は郷鉄工所に3億1千万円を超す融資をしていた。17億5千万円で土地を買ったが、事前に銀行側が取り寄せた鑑定評価額は17億。消費税など加算されてその金額になった。
郷鉄工所が再建すれば融資も回収でき、いい会社に復活をと願ってのものです」
と朝倉氏は言う。
山岡氏の記事で銀行から融資が止まり、銀行業界への悪影響は計り知れない。被害は甚大だとも主張する。
一方、アクセスジャーナルの2017年9月29日付の当該記事のカウンターはこの記事執筆段階の、11月末時点で30万件を超えている。
「30万件のアクセスがいつ何件あったかわからないが、私の記事で利得を得ていたということになる。記事は削除されたがインターネットでまだ残っているものがある。山岡氏は『記事を仮に削除しました』と書いている。また記事を復活させるのか。私の弁護士に確認したが裁判所の仮処分決定に、山岡氏が不服申し立てを行っている気配はない。私は、銀行取引も再開できておらず、不動産の仕事には致命的なダメージ」
と朝倉氏は話す。
そんな中、山岡氏の記事に裁判所が削除を認めているにもかかわらず、「焼け太り」などと同じ趣旨のものが、新たにK新聞から掲載されているという。
朝倉氏によれば、
「金払えば削除してやる」
との話(M氏から)もあるそうだ。記事に偽装した恐喝、脅迫ではないか? 許しがたい話である。
本紙・川上も朝倉氏の怒り、主張に対して、真摯に耳を傾けなければならない点がある。
ただ、山岡氏も記事に問題があったことは、理解しているそうだ。ならば裁判所の決定が下され、異議を唱える行動もしていないのなら、「仮に削除」などとせず、事実に基づいた記事で、挽回してほしいと願ってやまない。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その188)
事件の発端は香川銀行の暴力団への不正融資
先(11)月29日で、本紙川上の家族が団欒している二階の居間に拳銃を発砲されてから21年が経過した。この発砲事件は犯人が特定されているにも関わらず未解決・捜査放棄のままなのである。
平成9年夏、香川銀行が井坪建設へ不正融資(暴力団若林組に迂回)したとの情報提供があった。志度町の土地開発に融資。国道沿いのパチンコ屋から進入する道路の買収も終えず、田・畑の転用許可も得ずに香川銀行から融資されたとの情報があった。
本紙川上は当然に、寒川町の法務局で謄本を求め、農業委員会には農地転用の手続きなどの進み具合で取材に入った。当時の四国タイムズに連載して記事化した。
平成9年11月29日夜10時30分、山口組若林組の川原豪組員が香川県警腐敗警官から提供された拳銃トカレフで襲撃を開始。5発目が暴発して犯人は右手首を損傷し、頓挫。
捜査が迫れば自殺を装い殺す 六代目山口組事務局長が消えた
本紙川上に先月初め、裏社会に詳しい人からこんな情報が入った。
「六代目山口組の事務局長が外されたよ。姿が見えんちゅうから、消されたんかも分からん。あんたも身辺には気を付けてよ」
なるほど、香川県警腐敗警官と癒着していた二代目若林組の篠原重則組長は、六代目山口組の事務局長を外されたのか。そもそも篠原組長は、六代目山口組の慶弔副委員長兼事務局長などのポストを務められる人物ではない。
この人事は、六代目司忍組長の保身の術だ。本紙川上が平成16年晩夏に、若林組関係者と共に山口組五代目の渡辺組長を使用者責任で神戸地裁に提訴した。その時、五代目渡辺組長の提訴だけの取り下げを盛力健児会長が交渉に来た。その交渉に、若頭補佐だった司忍組長が不満を持った。
「我がだけの保身で取り下げ交渉をするとは、ヤクザの風上にも置けん。盃を交わした親なら篠原を庇わないかんが」と、当時は弘道会の会長だった司忍組長は言っていたようだ。
ならば、六代目山口組の「慶弔副委員長兼事務局長」のポストを二代目若林組篠原重則組長に与えること事態が、六代目司忍組長の保身ではないのか。
こんな話も、聞いた。
「篠原組長は警察に逮捕されたら、なんでもペラペラ喋る。六代目が刑務所に行っとる間にあんたを殺しとけという話もね」
なるほど、本紙川上も納得がいく。
さらに、こうも。
「事務局長を外されて、姿が見えんちゅうのは、消されたかもわからんね。捜査が迫ってきたら自殺に見せかけて消してしまうのは暴力団の常套手段だからね」
そう言えば、平成12年1月29日夜に発生した本紙川上が運転する家族同乗の車を覆面した山中敏勝が鉄パイプで襲撃した事件。これも香川県警腐敗警官が共犯者で、捜査段階で替え玉3人を登場させて事件を偽装し、香川県警腐敗警官が関与しているのを隠蔽した。
もっとも、この事件は平成15年に高松地検の特別刑事部(徳久正部長検事、恒川由里子検事、曽根英雄検事)が、香川県警ぬきで捜査をやり直し、すでに「Xファイル」が出来上がっているようだ。
本紙川上が、ネバーギブアップ、諦めずに日本タイムズを発行し続けてこられたのも、捜査権力の良識派の取り組み動きを信じられたからこそなのである。
平成15年夏、小泉純一郎首相が兼元俊徳内閣情報官からの報告を受けながらオリーブ・オペレーションを立ち上げてくれたおかげなのである。
日本は変わる。感謝である。
百十四銀行の綾田頭取に問題
金融庁対策の意識で幕引きに終始
香川県の百十四銀行の女子行員へのセクハラ不祥事は、先々月の10月1日発売の月刊誌『ザイテン』に掲載されて大きな波紋を広げている。
〈…セクハラ行為があったのは、今春に行われた百十四銀と主要取引先首脳との会合の席。現場に同席した百十四関係者は、渡辺会長に加え、執行役員で本店営業部長(当時)。会合の途中、20代の女性行員が呼ばれ、その現場で女性行員は出席者からセクハラ被害に遭ったというもの。疑惑の中心にいるのは、百十四銀行の代表権者、他ならぬ渡辺智樹代表取締役会長その人である。…〉
この記事は、監督官庁の金融庁にも影響をもたらし、綾田裕次郎頭取は火消しというか幕引きに奔走する事態となった。
実は、この記事内容が本紙『日本タイムズ』に投書されてきたのは7月17日であった。
本紙川上は「百十四銀行の改革を促すように」と主要取引首脳に投書の事実を伝えた。
というのは、本紙川上が百十四銀行に少なからず配慮する経緯は、昭和53年に香川県知事に立候補した大野功統氏、昭和57年に同知事選に自民党から立候補した前田敬二氏、綾田整治元頭取、それに四国タイムズ当時に本紙川上を重要視してくれた北山常務らへの気遣いでもあったのだ。
例えば、故・綾田整治元頭取は、百十四銀行坂出支店の松本支店長を本紙が扱えば即、左遷。北山常務は、田町支店長の四国タイムズ受け取り拒絶の返却に抗議した本紙川上に、
「あなたの感性で百十四に注意する事があれば、遠慮なく指摘してください。組織の改革は内部からでは難しく、外部から怒鳴られて始めて手が付けられるものですから」。
どうであろう。こういう経緯から本紙川上は、所要取引先首脳に改革を促してほしくて忠告したのである。
本紙川上は綾田裕次郎頭取に言いたい。「不祥事もみ消しを主要取引先に偽装工作を依頼するべきではない」と。
日本の法律は生贄が必要か?
犯罪を裁く法制度を整備すべき事態
名古屋市中区のマンションで、東邦ガス株式会社という中部地区を代表する大企業が、9年前にガス給湯器の工事をする際、メーカーの説明書としては、
「このような場合にはこの工事を行わないでください」
と注意書がされているのを承知で室内にガス給湯器を設置した。
天井に排気筒を這わせて外に排気する工事で、注意書によれば、排気筒は7㍍以内で曲りは3曲り以内の条件を越えれば将来一酸化炭素中毒事故の原因になるので、工事が出来ないとの注意書をしている。しかし、この注意書を無視して施工されたのだ。
このマンションでは、9㍍以上6曲り以上ある部屋も多く、しかも最後の排気口は窓に向けて天井から下げて排気しており、煙突が下に向いているという呆れた杜撰な工事がされている。
しかも、この工事費全額を東邦ガス株式会社が負担したと言うので、更に驚愕である。それは給湯器代金約800万円分の販売に対し、この工事代金を工事業者として子会社に1700万円を支払い、合計約2500万円を支払ったと、この会社は証明している。
これらは株主に報告すらしていないのであろうが、取引方法も工事方法も問題であり、しかも当時この会社が法的な監督者であったのだから、異例中の異例であることは言うまでもない。
そこで、これらの工事をして8年を経過すれば一酸化炭素中毒事故が多発するとされており、この事故が起きれば生命に関わる大事故が確実に発生するのである。これらの事実を、これら工事の監督機関である経済産業省・メーカー・警察・裁判所に、証拠を添えて報告しても、「現在の法律では。事故が起こらないと、何も出来ない。」と担当者達は嘆いているのだ。
ストーカー殺人も、隣人問題からの殺人や予告された事件も、被害者が出て初めて法的機関が動く。結局「生贄」が必要なのか。
このマンションの住民も、東邦ガスと協力関係にある管理組合によって危険の告知や警告を一切させない。そのため何も知らない住民の誰かが「生贄」になるまで知る権利すら剥奪されたままである。
これは事故ではなく、故意に仕組まれた犯罪被害者なのではないか。そして、これら犯罪者は被害者が出るのを知っており、事前に予告されれば隠したい犯罪がバレるのを恐れ、単なる事故で済ませるために何もしない、これこそ「未必の故意」という殺人犯罪だ。
子供が犠牲になるかもしれないのに、平気でいられる彼らの神経を疑うべきか、犯罪者とはこのような卑劣な者なのか。日本の司法が問われる事態が迫っているのは、ゴーンの逮捕劇からも読み取れるのではあるまいか。
反社が法廷で学校運営を認める
六代目山口組の母体・弘道会に睨み利かす寿和工業、清水一族
名古屋地裁の法廷で証人に示された新聞記事。国松長官銃撃事件とともに、平成の未解決事件の一つ、1996年10月に起こった御嵩町柳川町長襲撃事件を報じたもの。証人は、
「知っています」
と即座に答えた。
11月22日、名古屋地裁で開廷された民事裁判。名古屋市の私立名進研小学校と創業者、豊川正弘氏の一族が地位確認などを求めて提訴しているものだ。
有名中学校への進学を目標にした私立小学校という全国的にもあまり例がない名進研小学校。2012年に有名学習塾の名進研を築いた豊川氏が「塾が必要ない小学校」を目指し開校。
だが、2014年3月に豊川氏と反社会的勢力と関係がある人物との交際が明るみに出て、辞任。その後、豊川氏の娘、池田実結子氏が理事長に就いた。その後、理事で名古屋市の医療法人としわ会の理事長(当時)清水利康氏が中心となり池田氏を解任して、自ら理事長となり「反社会的勢力との決別」と2015年8月に記者会見。現在の民事訴訟は、その解任につき有効性などが争われている。
当時の報道からも、清水氏は反社会的勢力に立ち向かう“救世主”だったことがわかる。裁判でも名進研側はそう主張し、豊川氏一族を解任した正当性を訴える。
だが、冒頭に書いた柳川町長襲撃事件の新聞記事が証拠として出され、それを名進研側が認めたことで、清水氏の方こそ、反社会的勢力と密接な人物であることが証明された。今も名進研小学校が反社会的勢力と密接な関係にある可能性が高いこともわかってきた。
1996年10月、岐阜県御嵩町の柳川町長は自宅マンションで2人組の男に襲撃され生死をさまよう重傷を負った。当時、岐阜県可児市の産廃業者、寿和工業が東洋一とも言われる、大規模な産廃処理施設を計画。だが、柳川氏は環境への影響などから、住民投票で是非を問う方向性を打ち出していた。そんな時に襲撃事件は起こり、寿和工業が事件の背後にいるのではないかと、疑われていた。
その後、柳川氏の自宅を盗聴していたと2つのグループが逮捕された。少なくとも約1億5千万円のカネが寿和工業から山口組弘道会の元組員や密接交際者の2つのグループに流れていたことが捜査で判明した。
寿和工業への疑念は深まり、産廃処理施設の計画は断念に追い込まれた。柳川氏は木曽川の水と流域の環境を守った。
前出の清水氏は、柳川氏の襲撃事件や盗聴犯への現金授受があった時、寿和工業の取締役。カネで寿和工業が六代目山口組の出身母体、弘道会を自在に使っていたことが後の裁判で明らかになった。反社会的勢力を「カネで使う」清水氏が、学校法人の理事長に就任して「反社会的勢力と決別」とは漫画のような話だ。
この日の法廷で、とんでもないことが明らかになった。名進研小学校が探偵を使い、傍聴に来ていた人を尾行していたと認めたのだ。
「保護者が傍聴に来ていると聞き、探偵を使って尾行した。当時、怪文書などがまかれ、子供たちの安全のためだった」
と名進研側の証人は理由を述べた。その後、森田圭介理事長は、自分で名古屋地裁に保護者が来ているか、下見までしていたと言い
「事前に探偵が尾行することを知っていた」
と信じがたい証言をした。
裁判所は公平さが原則。それを国民が確認、チェックできるように、開かれているものだ。基本、法廷の出入りも自由だ。尾行目的で探偵が入るというのは、司法の理念を明らかに逸脱。許し難い行為だ。
「尾行したが保護者はいなかった」
そう名進研側は答えた。
探偵が尾行目的で裁判所に入り、尾行したことが問題で、保護者の有無は関係ない。
証言に立った池田氏は、理事長を辞めろと名進研小学校から脅されていたと述べ
「妹は脅されてPTSDを発症。私も柳川町長のように襲撃されるのかと、本当に怖かった」
と証言した。
柳川町長襲撃事件では、周囲への脅し、探偵も加わり尾行、盗聴していたことがわかっている。まったく同じだ。ヤクザが使う手法を学校法人が行っている。反社会的勢力にカネを渡し、操っていた清水氏が、関与している学校だ。池田氏が、襲撃を危惧する証言をしたのも、納得できる。
本紙・川上は2年前から大阪の学校法人、明浄学院を暴力団、反社会的勢力が支配しようとしている疑惑を追及している。それと同じ構図ではないのか。
名古屋地裁で、証人申請されていた清水氏が、どう反論するのか興味深く見ていたが、
「海外にいて出廷できない」
と名進研側の弁護士はそう答えるばかり。
現在は理事長からは退任しているという清水氏。だが税金投入される学校法人、医療法人には高度な清廉性が必須だ。本紙・川上は今後も名進研小学校や清水氏を追及してゆく。
反社の明浄学院ナンバー2の大塚氏
大学野球部の部長?それはアウトでしょ!
大阪の学校法人、明浄学院を追及して2年以上になる。反社会的勢力、暴力団との関係を是正しようとしない明浄学院。本紙2018年10月号で報じたように、絵面功二校長が
「日本タイムズに負けちゃった」
と“白旗宣言”の録音データも入手。どこかで、反省があるのかと思っていた。
だが、それはあっさりと打ち砕かれてしまった。明浄学院高校と同じ学校法人の傘下にある、大阪観光大学。これまでの本紙記事でも問題を指摘した、反社会的勢力との交際が写真週刊誌で2度、報じられている大塚哲也氏。
学校法人明浄学院の常務理事、大阪観光大学の教授という肩書を有している。それだけでも問題であることは言うまでもないが、大塚氏は大阪観光大学野球部の部長でもあるというのだ。
大塚氏の知人によれば
「大塚氏は学生時代から野球をしていた。2年ほど前に『野球部でコーチを探している。いい人はいないか』とあちこち声をかけていた。自身のFACEBOOKでも呼び掛けていた。聞けば『野球部の部長になるので、強いチームにしたい』と話していた」
大塚氏のFACEBOOKを確認すると確かに
〈紹介かシェアお願いします!
大学野球のコーチを探してます〉
と書き込みがある。
なんと、暴力団と関係の過去が報じられている、大塚氏。野球部の部長だというのだ。そこで、本紙・川上が大阪観光大学野球部のホームページをチェックすると、大塚氏が部長に就任していることが確認できた。
大阪観光大学野球部は現在、近畿学生野球連盟に所属。今年秋のリーグ戦では、1部リーグだったが成績が振るわず2部リーグに転落している。
大阪観光大学のある野球部員はこう話す。
「大塚さんは学生時代、野球をやっていたそうで、たまに練習にもやってくる。以前は試合も観戦にきて、ベンチ入りしていたこともあるそうです。暴力団との関係が報じられたことは知っている。そういう人が野球部に関与していいのかという声を聞いたことがある」
近畿学生野球連盟は公益財団法人全日本大学野球連盟の傘下にある。その上部組織は公益財団法人日本学生野球協会。その憲章には
〈学生野球は、法令を遵守し、健全な社会規範を尊重する〉
〈学生野球は、一切の暴力を排除し、いかなる形の差別をも認めない〉
と記されている。また近畿学生野球連盟でも
〈文武両道、オンルール・フェアプレーの精神〉
との規範が掲げられている。
暴力団との関係が指摘される大塚氏が部長というのは、この憲章から大きく、逸脱するものではないのか?
2018年11月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 片山大臣の告発は原発ゼロの起爆剤
- 事件屋に食い潰された郷鉄工(4)
- 紆余曲折をたどり投書から真相解明に!!
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その187)
- 畏怖を感じる検察の「在るべき姿」
- 最高検察庁から本紙に書留 片山大臣の告発状は東京地検に回送
- 豊島の不法投棄産廃処理は隠れ蓑
- 「原発の核燃料最終処分場」は直島のエコタウン事業か
- 法を盾に企業が企てた悪質犯罪
- 捜査は「東邦ガス」の背景に迫るのか
- 阿波踊り2900万円の大赤字
- 遠藤市長の失政でリコール気運、名古屋の河村市長が援軍か?
- 銀行の頭取人事に不満の発露か
- 百十四銀行のセクハラ接待は愛媛にも
- 狙いは六代目山口組?
- 逮捕の地面師グループとウラを結ぶキーマン
国滅ぶとも正義は行わるべし 片山大臣の告発は原発ゼロの起爆剤
第四次安倍一強モンスター内閣が発足したはいいが、途端にデンジャラスな船出となっている。
麻生財務大臣の続投、よりによってあの疑惑まみれの甘利明氏の四役(選挙対策委員長)起用、そして、国民をがっかりさせるだけとなった組閣。まあ、それだけならば、国民の誰もが織り込み済みだったろう。
しかし、この時代に一人だけしか起用されなかった女性閣僚に、それだけでも失笑ものではあるけれど、その当の女性閣僚にとんでもない疑惑が浮かび上がり、そして、こともあろうに刑事告発されるという事態になった。この告発は大変な反響を生んだことは、誰もが知るところである。
告発者は、もう言わずもがな、といったところであろうが、本紙社主、川上である。
片山大臣に“口利き”めぐり告発状
口利き疑惑を週刊誌で報じられた、片山さつき地方創生担当相について、都内の男性が、告発状を東京地検に送付した。
片山地方創生担当相は、2015年、会社経営者から国税庁への口利きを依頼され、100万円を受け取ったなどと、週刊誌で報道されている。
この報道を受けて、都内の男性は、「記事の内容が事実であれば、あっせん利得処罰法違反の疑いがある」として、東京地検に告発状を送付した。
一方、片山地方創生担当相の代理人弁護士は、「別の件で経営者と会ったことはあるが、金は受け取っていない。記事は事実無根」と話していて、週刊誌側を提訴している。
(2018年10月24日フジテレビニュース、共同通信)
このニュース報道が皮切りだった。以降、文字通り怒濤の如く、この告発は全国を矢の如く貫いた。
それは海外にまで響き渡った。めざとい海外メディアもいち早く告発を報じている。
片山さつき氏への告発状郵送
会社経営者から100万円を受け取り、この会社の確定申告に絡み国税庁に口利きをしたとして、高松市の男性が、片山さつき地方創生担当相に対するあっせん利得処罰法違反容疑での告発状を東京地検特捜部に郵送したことが24日、分かった。
告発状によると、経営者は税制優遇が受けられる「青色申告」が取り消されそうになったため、2015年に片山氏の私設秘書をしていた男性に働き掛けを依頼し、100万円を指定の口座に振り込んだ。その後、片山氏と面会し「じゃあ、やっておきますよ」などと伝えられたとしている。
片山氏は、「口利きも、100万円を受け取ったこともない」などと反論した。(2018年10月24日ロイター電)
これまでの事例からみても、このような外電まで、一刻を争うように告発事項を争うように報じたことは、異例である。ふたつの記事をよく見て欲しい。ここに書かれているのは、『告発状を郵送』、の段階である。つまり、まだ、検察庁には届いていない段階なのである。にもかかわらず、この反響なのである。
これは総合すると、安倍モンスター内閣への、国民からのアンチテーゼが起こしたものと捉えていい。
『もう我慢できない!』に始まって、『(告発を)よくやってくれた!疑惑をもっと明らかにしてくれ!』、『もううやむやは許されない。徹底した疑惑解明を!』。
これは国民が求めている真相なのである。森友、加計に始まって、疑惑は一向にその真実が明るみに出ない。こんなモヤモヤした思いはもうやめてくれ!、という国民の思いが今回の告発への期待となって、加熱を通り越したような報道となったのだ。
もう誰もが、安倍モンスター内閣に、NO!を突きつけている。
今回の告発状を、ここに付記しておく。川上はまさに挺身の思いで、この告発状を東京地検特捜部、そして、検事総長宛に送付したのだ。
【告発状】
東京地方検察庁特捜部御中
平成30年10月24日
告発人千代田区永田町2・9・6十全ビル204
日本タイムズ川上道大
被告発人 東京都千代田区永田町2丁目1・1420号室
片山さつき(衆議院議員)
【第1告発の趣旨】
被告発人は、公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律に明らかに抵触していることが思料されることから、刑法上の処罰を求める。
記
【告発の事実】
報道を総合すると、参議院議員片山さつきは、2015年6月、製造業を営むX氏の会社が税務署に青色申告を取り消されそうになり、旧大蔵省出身の片山さつき参院議員に"口利き"を依頼。片山事務所の南村博二秘書(当時)が面談に応じ、翌月、X氏は片山氏、南村両人が差出人の着手金依頼文書を受けた、という。
〈着手金100万円を、至急下記にお願い申し上げます。ご確認後、国税に手配させて頂きます〉
文面にはこう書いてあり、X氏は南村氏が代表を務める税理士法人に100万円の着手金を振り込んだ。同9月、X氏と面談した片山氏は「じゃあやっておきますよ。任せてもらえば大した問題じゃないから」「うまくいったら、100万円なんて決して高いものじゃないわよね」と発言したといい、X氏が11月に税務署職員と面談した際には、同席した南村氏に職員が「片山先生に渡してほしい」と言って書類を手渡した、という。
これが事実とすれば、重大な斡旋利得を構成することは明白である。片山氏が国税局に影響力を持つ旧大蔵省出身であることを付け加えておく。
熟慮の上、厳重なる捜査を望むものである。
【第2罪名及び罰条】
公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律違反
以上
最後の罪状には大いに意味がある。斡旋収賄罪ではなく、告発者川上があえてこの罪状を提起したのには、『今回ばかりは、絶対に逃がさない!』という思いが込められているのだ。それは、この新しい刑法が、どうして斡旋収賄罪を規定する法規から独立して出来たか、というところに依拠している。
その経緯を詳しく説明しておこう。
この法規は、大きな経済事件、疑獄事件がきっかけに、主に検察の良識派からの強い要望によって斡旋収賄罪より分離独立法として成立するに至る。
石橋産業事件。
この事件のことを記憶している人も少数派になったのかもしれない。もう22年も前の事件である。しかし、この事件は巷間を震撼させた。時の大臣が東京地検特捜部に逮捕され、次官級のエリート官僚も、汚職の当事者として世間の冷眼に晒されることになったのだ。
石橋産業事件(いしばしさんぎょうじけん)と石油卸会社「石橋産業」をめぐる事件。
概要
石油卸会社「石橋産業」を巡って、手形詐欺事件と汚職事件が発覚した。
容疑
手形詐欺事件
許永中は建設会社新井組の株を担保に、京都のノンバンクから受けていた融資の支払いなどを逃れ、新井組株を入手して許の資金繰りにあてるなどの目的で、東京の石油商社の石橋産業の社長を欺いて約束手形を交付させようと計画した。
1996年の4月と6月に額面計179億円余の約束手形を交付。その際、手形の決済資金は自分が用意するなどと偽った。この手形をノンバンクに差し入れた。
この事件で許に対し懲役6年、元検察官で弁護士の田中森一に対し懲役3年の判決が確定し、刑務所に収監された。
若築建設事件
旧建設省発注の工事などをめぐり石橋産業の子会社(当時)である若築建設から政界に賄賂が流れた事件。
中尾栄一が第1次橋本内閣で建設大臣在任中、6000万円の賄賂を受け取った受託収賄罪容疑で2000年、東京地検特捜部に逮捕、起訴された。2004年9月、中尾に対して懲役1年10ヶ月追徴金6000万円の実刑判決が確定した。
なおこの事件ではフィクサーと呼ばれた福本邦雄も逮捕されている(後に不起訴)。
この事件を教訓に、公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律(通称「あっせん利得処罰法」)が制定された。(以上Wikipedia)
上記の解説にあるように、この事件で真っ先に逮捕されたのは、建設大臣(当時)の中尾栄一だったが、実は関係する有力政治家では中尾よりももっと取り沙汰された人物がいた。
それは、亀井静香氏である。この人に説明の要はなかろう。元自民党政調会長などなど。石橋産業事件においては中尾氏などより、亀井氏の方が、密着度が高い、といわれていた。しかし、結果は、亀井氏にはなんのお咎めもなかった。それは何故か。亀井氏が政調会長だったからである。どういうことか。
つまりは、職務権限がない、とされたのだ。事件当事者の話を総合すると、亀井氏が受け取った金員は中尾氏の比ではなかった、というのに。
これはどう考えてもおかしな話である。しかし、斡旋収賄罪は、職務権限のあるものしか対象としない、という極めて高くて厚い壁があるのだ。
「なんとかならないのか!」
当時の良識ある検察官は切歯扼腕してこの事態を見送った。調書を壁に投げつけた者もいるという。その気持ち、よくわかる。たかが職務権限、されど、職務権限、ということだ。
ここに、ある書き物がある。よく書けているため、さわりを引用させてもらう。
〈亀井氏の力の源泉は何か?それは、第一に公安情報に精通していたことである。他の政治家の数々のスキャンダルを握っていた。今は、どうなのか分からないが・・・
次が「カネ」である。亀井氏は、ずいぶんと危ない橋を渡っている。もっとも有名なのが5年前に発覚した「石橋産業事件」である。
「石橋産業事件」とは、平成8年に、闇の怪人・許永中が中堅燃料商社・石橋産業から180億円を騙し取ったというものである。この事件に絡んで逮捕された政治家は中尾栄一元建設相だけだった。しかし当時、永田町では以下のような会話が挨拶代わりに交わされていた。
「逮捕者は、もういないようだな。どうやらヤツは逃げ切ったらしいな」「中尾栄一でおしまいか。まあ、いまの特捜じゃあ、これが精一杯だろう」
ここで、“逃げ切った”とされるのが、自民党の実力者・亀井静香政調会長(当時)なのである。なぜ、ここで亀井氏の名前が取りざたされたのか?それは亀井氏が、許永中を自らの「盟友」と公言してはばからなかったからである。当然、中尾栄一元建設相以外に、亀井氏にも裏資金が提供されたのではないか?
それも、もっと多額の金額が?という“疑惑”が噴出したのである。〉(坂真依存症の独り言より引用抜粋)
この通り、なのである。
ならば、職務権限云々関係なしでも、公職にある者(権力者)ならば、収賄の対象者として挙げられるような法規を施行してもらわなければならない。こういう強い意志のもとについに施行の運びとなったのが、あっせん利得罪なのだ。
この経緯は、今回の告発者、川上が目指すところと見事に一致している。そして川上は、この法規に則った国会議員では第一号の告発をしたのである。
検察の良識派が後押しして出来た巨悪討伐のための法規、そして、その告発と告発者の思いが結実、一致を見たのだ。
川上は、これまで報じてきたように、安倍モンスター内閣のモヤモヤ、すなわち、森友、加計の両問題、スパコン問題、について、ズバリ、刑事告発をしてきた。それは、何度も何度も、くじけることなく告発してきたのである。
その集大成が、今回の告発と理解してもらっていい。だからこそ、渾身の告発、もう、うやむやは許さないぞ、という強い意志に基づくものである、ということなのだ。そして満を持してこの法規を最前線に立てて告発したのだ。
この告発について、地検関係者は、「ここまで気運が盛り上がった事案。曖昧やうやむやは許されない。我々は、襟を正して事に臨む必要がある」、とその決意を語る。それはそうに違いない。ここまで国民の期待が昂揚しているのだ。
もう、職務放棄は許されない。
ライオンかく語りき。
「この告発が起爆剤になるかならないかは、大袈裟でなく我が国の命運を決めることになる。起爆剤になったら、まだ、我が国は未来がある。しかし、途中で導火線が消化されたら。我が国は暗黒に落ち込む」。
蓋し、名言である。
ライオンがかねがね主張している、反原発においても、本紙は新たに、北緯33°の陰謀を明るみに出した。ライオンのみならず、次期総理候補ナンバーワンがますます板についてきた、小泉進次郎氏も躊躇なく標榜し出し、本紙との歩調はいやが上にも合いだしてきた。
〈小泉純一郎元首相の「脱原発」発言が波紋を広げる中、息子の小泉進次郎内閣府・復興政務官は10月7日、原発問題に関して「国民の間で釈然としない気持ち、なし崩しに(原発依存に)行っていいのかという声が脈々とある気がする」と話し、純一郎元首相に理解を示した。名古屋市の講演で、小泉元首相の「脱原発」発言について質問され、答えた。朝日新聞デジタルなどが報じた。進次郎氏はまた「自民は原発推進政党ではない。自民党が変わるきっかけなんです。変わらなかったらダメですよ」とも述べた。
進次郎氏は講演の質疑で参加者から「先日、父の純一郎元首相が名古屋で講演しました。ドイツなどを視察して脱原発を認識したと言っていた。『脱原発』についてどう考えますか」と自身の見解を問われた。それに対し、「今、私は安倍政権の一員」とした上で、「日本の将来を考えたときに、日本ってやっぱり変わるときが来たかなと、誰もが思ったと思う」と答えたという。
また、進次郎氏は「自民は原発推進政党ではない」と強調。再生可能エネルギー導入促進を掲げた自民党の参院選公約を紹介し、「自民党にとって議論するチャンスであり、党が変わるきっかけになる」と公約実現へ党内議論を呼びかけたという。
進次郎氏が純一郎元首相と同様の発言をしていたことを紹介したが、10月4日、復興政務官に就いて初めて被災地入りした際には、純一郎元首相の「脱原発」発言について「父は父だ。私は政府の一員だ」と強調。原発を推進している政府の方針に従う考えを示していた。進次郎氏の原発に対する考え方について、朝日新聞デジタルでも「原発へのスタンスでも父とは一線を画す」と報じている。
進次郎氏の父・純一郎元首相は、約1週間前の10月1日、同じ名古屋市で開かれた講演で「核のゴミの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任」などと発言。みんなの党の渡辺喜美代表との会談でも、安倍晋三首相に脱原発のリーダーシップを取るべきだと語るなど、「脱原発」発言を繰り返している。この発言に対し、「冷静に日本を考える人であれば、たいてい行き着く」と小沢一郎氏が評価するなど、各方面で波紋が広がっている。〉(※ハフィントンポスト記事より引用抜粋)
こうした語録を見るにつけ、今、本紙との足並みがそろってきたことを実感せざるを得ない。
森友や加計問題に始まって、本紙は、関係者をすべて告発している。そして、今回の片山氏に対しての告発。現政権へのNO!
事件屋に食い潰された郷鉄工(4)
紆余曲折をたどり投書から真相解明に!!
郷鉄工の上場廃止・破綻の連載は平成29年9月5日号から始め、紆余曲折を経て真相解明に迫っている。
当初の本紙記事は郷鉄工の石川歩・常務取締役からの情報でスタートした。そう、本紙川上は石川歩氏を信じ切っていたのだ。
ところがである。悪名高い松尾隆氏と朝倉応水氏が郷鉄工を食い物にして、焼け太りだとの情報を石川氏から提供されて紙面化していた本紙川上は、被告アクセスジャーナルの訴訟敗訴を切っ掛けに、本紙の紙面内容の誤りに気付いたのである。
現在も、管財人の見立にも誤りがあるので、真相解明に力を注いでみる。
本紙の前(10月)号を配送した後、こんな投書があった。
《今回お送りした資料は、郷鉄工所の太陽光設備発注に関るもので、
〈㈱郷鉄工所、リッケン㈱、千代田管財㈱、㈱TCホールディングス、㈱ノモスコーポレーション〉らの関係会社5社が、恣意的に役割分担を決めて密接に登場します。
リッケン㈱は、郷鉄工所・石川歩取締役の中学の同級生である山形光常務取締役が在籍する会社だと他紙を見て知っていましたが、他の3社は初めて目にしたためインターネット検索したところ不動産関連業者でした。
商取引の流れを見ると、郷鉄工所が千代田管財に設備発注、千代田管財はその設備をリッケンに発注しています。
なぜ、石川取締役は新規取引の不動産関連業社を商取引に入れたのでしょうか?リッケンへの直接発注は出来なかったのでしょうか?
お送りした資料には、通常の商取引とは思えないやり取りが書かれた「メール」、「スキーム図」、樋田取締役と石川取締役が捺印した「注文書」等が存在しています。
スキーム図には、ノモス関係会社に対して、郷鉄工所から「手形期日(6/30・7/29)資金返済」「手数料6%」と書かれています。
当資料が郷鉄工所の違法な資金調達や「粉飾決算」の証拠となる可能性が少しでもあるのなら、我々素人が持つべきものでなく捜査機関に提供すべきとの意見も出ましたが、当時から郷鉄工所の連載記事を書かれている貴紙(日本タイムズ)なら深く事情を理解されていると思い、資料をお送りした次第です。
貴紙におかれましては、この資料をご確認頂き、解決に向けて真相解明されますことを期待致します。
なお、捜査機関等への当資料提供に関しての取扱いは貴紙に一任致します》
これは郷鉄工所の石川歩取締役が、リッケン等を悪用した粉飾決算の証拠である可能性が高いので、捜査当局への協力を果たしながら真相解明に努力することにする。
なお、管財人(小森正悟・代表弁護士)の郷鉄工破綻原因の矛先を逃れる為に、ウエブサイト紙の「アクセスジャーナル」「敬天新聞」に情報提供していた人物を特定するために、本紙はM社(名古屋市)に籍を置く堀田忍・宮地裕治両氏にも取材を申し込む予定である。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その187)
畏怖を感じる検察の「在るべき姿」
この「香川県警の捜査放棄と冤罪捜査」シリーズは今回で187回を数える。一度も休まず15年余りだ。
15年余りの実体験を基に書き続けていると、フト気が付いた。
「香川県警」を「安倍一強モンスターの捜査放棄と冤罪捜査」に表題を替えてみてはどうかと。
さて本題に入ろう。世界の情勢からして、日本の背骨である捜査権力の悪用が通用する時代は終わった。検察の捜査権力は日本の背骨として、政治家からも畏怖の念を感じさせる「在るべき姿」に立ち返らなければならない。
本紙の目的はそこにあり、暴力団若林組と結託していた腐敗警官を炙り出して、健全な警察官が業務に専念できる環境を整えるために、この連載を続けているのだ。
先月末、裏社会の情報に詳しい某さんから電話があった。「六代目(山口組)の事務局長している篠原(若林組組長)が、事務局長を外されたよ。篠原(重則)も川原も姿が見えない言うから、あんたも身体に気をつけて」
なるほど、この時期、この情報なら、捜査はかなり六代目に迫っているのではないかと想像できる。鉄パイプ襲撃犯の山中は拳銃自殺(他殺)、若い川原も殺されていなければいいのだが。
最高検察庁から本紙に書留 片山大臣の告発状は東京地検に回送
先(10)月24日の午前中、本紙川上は片山さつき大臣を最高検察庁検事総長と東京地検特捜部に「斡旋利得罪」の告発状を郵送した。
一週間たった31日付で最高検察庁から「告発状は東京地方検察庁に回送しました」との書留が本紙事務所に届いた。
さぁー、いよいよ捜査権力である検察も、安倍モンスターの呪縛から解き放されて、検察の「在るべき姿」を取り戻すチャンスが来た。日本を変える起爆剤は、本紙川上の告発を検察が厳正・公平・丁寧に捜査を進めることだ。
さて、その捜査権力の検察に期待して、次の「未必の故意」にも力を注いでもらいたい。
まず、先(10)月31日付朝日新聞で東電の強制起訴裁判を押さえよう。
津波、報告と了承否定
東電元会長「関心持たず」
《東京電力福島第一原発事故をめぐり、業務上過失致死傷罪で強制起訴された旧経営陣3人の第33回公判が30日、東京地裁であり、経営トップの社長や会長を務めた勝俣恒久被告(78)が被告人質問に答えた。勝俣氏は津波対策について「下が報告してこなかったので特に関心を持たなかった」と供述し、自らが参加した「御前会議」などの「報告・了承」を否定した。
(中略)傍聴席がざわつき始めたのは午後に入り、質問者が検察官役を務める指定弁護士に代わってからだ。
公判での大きな争点は、
国が2002年にまとめた地震予測「長期評価」と、東電子会社がこれに基づいて08年に算出した「最大15・7㍍」の津波予測の評価だ。これまでの法廷では、「長期評価に基づく対策が了承された」という東電の社員らの証言と、「信頼性がなかった」という被告らの主張がぶつかってきた。
だが、勝俣氏は長期評価の存在を知ったのは「3・11(東日本大震災)からだいぶたった後」と説明。傍聴席からは「えっ」と驚きの声が上がった。
「津波対策は原子力・立地本部がしっかりやってくれていると思っていた」と繰り返した勝俣氏。指定弁護士の石田省二郎弁護士が「最終責任者にあるのでは」と追及すると、「そういう風に言えるのか……万能ではありませんので」と口ごもった。
最も感情をあらわにしたのが、原発事故で死亡した被害者を代理する海渡雄一弁護士とのやりとりだ。
「最大15・7㍍」の津波予測が公表されず、対策に生かされなかった経緯について海渡弁護士が「(試算を)隠し持っていた」と追及すると、勝俣氏は「隠し持ってたわけじゃなくて、試算値ですよ。試算値で騒ぐのはおかしい。16・7㍍に、どの程度の信頼性があるのかに尽きる」と色をなして反論した》
この記事を読んで、あきれるというか、腹立たしいというか、悲しいというか、東電の社長を経験した勝俣氏が3・11の東日本大震災後にも裁判所で被害者の遺族も傍聴する法廷で証言するとは、「想像を絶する」光景だ。
勝俣氏が津波対策について「下が報告してこなかったので特に関心を持たなかった」と供述したのなら、地震と津波の影響により、東京電力の福島第一原子力発電所で発生した炉心溶融(メルトダウン)の問題はどうなるのだ。
一連の放射性物質の放出を伴った原子力事故にトモダチ作戦で放射能を浴びて被爆した若き米兵はどうなるのだ。
この裁判での本質的な問題は、本紙川上が2年余り前に東電の清水正孝(当時の社長)を最高検察庁検事総長と東京地検特捜部に「未必の故意」殺人罪で告発した問題とは切り離せないではないか。
日本の歪んだ背骨を真っ直ぐに正すためには、勝俣・清水・片山の捜査は必要不可欠だ。
豊島の不法投棄産廃処理は隠れ蓑
「原発の核燃料最終処分場」は直島のエコタウン事業か
まず、10月30日付四国新聞。
「豊島の新たな産廃綾川の民間施設で焼却県方針、処理後は直島に」
《土庄町豊島で新たな廃棄物が見つかった問題で、県が調整を進めてきた汚泥などの処理の受け入れ先が固まったことが、29日分かった。産廃の大半を占める600㌧余りの汚泥は、廃棄物処理業の富士クリーン(綾川町)が焼却処理する方針。処理で出た燃えがらは直島町に運んだ上で、三菱マテリアル直島精錬所で処理する予定。処理後の副産物(スラグ)はセメント原料として有効利用するという。準備が整い次第、処理をスタートさせる。》
なんとまー、香川県行政は豊島の不法投棄の原因である「ミミズの養殖」から世界的な不法投棄を導き、未だに国民の税金を投入し続けている。
この問題、本紙が繰り返し四国タイムズ当時から掲載しているではないか。
ここで注目してもらいたいキーワードは、「豊島」「富士クリーン」「直島町」「三菱マテリアル直島精錬所」「処理後の副産物(スラグ)はセメントの原料」だ。
豊島の不法投棄産廃は豊島の島内で処理すると、当時の中坊公平弁護士と島民で合意していた。ところが真鍋武紀香川県知事が当選したところ、不法投棄された産廃処理は直島に運び三菱マテリアル直島精錬所で処理すると決まった。
本紙川上が、ハッキリと言う。香川県の真鍋前知事も、浜田現知事も、富士クリーンも、三菱マテリアル直島精錬所も、原発のゴミ最終処分場実現の目的で結束していると。
法を盾に企業が企てた悪質犯罪
捜査は「東邦ガス」の背景に迫るのか
【未必の罪と、故意の犯罪】
10年ほど前に一酸化炭素に関わる不完全燃焼センサーなどが無い古いガス給湯器による事故が発生していた直後の頃に、名古屋市中区榮にあるチサンマンション榮管理組合が主導して、「古い給湯器を交換したら全額工事費まで出るので交換しましょう」と勧誘して160戸のうち102戸の工事をした。
この時の給湯器代金8万円と室内に露出し煙突を窓から排気する工事費17万円とを合わせて1戸当たり25万円で総額約2500万円を東邦ガス株式会社が管理組合に支払った。
しかし東邦ガス株式会社は、これらガス工事の管理責任者であり、給湯器代金の約800万円の売上に対して、なぜか1700万円も余分に他の業者に支払うという極めて不自然な工事をした。その上、工事内容にも疑問があり、リンナイがこれらの工事の場合煙突の長さ7㍍以内、煙突の曲りを4箇所以内と定め、これを超える場合は工事を止めてくださいと注意書きまでしている。それは新型のセンサーが稼働して使えなくなるからだ。
ところが、東邦ガス株式会社が監督して行った工事は、10㍍の10曲りある工事もあり排気抵抗が想定を50%以上も超える物であった。他にも抵抗が25%を超える物が大多数で、抵抗が多ければセンサーが稼働するはずなのに、この10年一度もセンサーが稼働していない。
ここで、疑問が出てくる。なぜ危険な工事と知りつつ、この工事の反対者がいても強行し、そして安全装置も起動しない。そこで優良工事業者に点検してもらったところ、「安全装置に手が加えられている可能性」を指摘された。
さらに、このような工事を行えば、8年後から一酸化中毒事故の発生率が急増するとのデータを東京ガス株式会 社が公表している。
ここで「未必の罪」が問題となる。メーカー担当者も、警察もこれらの 事実と証拠を提出して、対応を要請しても、「現行の法では、死亡事故が発生しない限り動けない」が担当者を苦しめている。
東京ガスのデータが正しければ、近々にこのチサンマン ション栄の住民の誰かが、または家族全員が死ぬのを待つ、しかもこの事故は必ず発生する可能性を知っていての話だ。
これは、明らかに「事故」ではなく、事故の発生を知っていての行為なので、「故意の犯罪」である。更に最悪は続き、危険を告知すべきこのマンションの管理組合理事長がこの危険な工事に直接深く関わっていて、隠蔽を積極的に行っているので、住民の生命は理事長らの思惑の犠牲者として、現在も続いている。
阿波踊り2900万円の大赤字
遠藤市長の失政でリコール気運、名古屋の河村市長が援軍か?
10月のある晴れた日、名古屋市の雑居ビルに数人の男性が徳島からあるミッションを与えられ、やってきた。そこで応対したのは、河村たかし名古屋市長の関係者。極秘裏に行われた、会談の様子を本紙・川上はキャッチした。
本紙が2年以上に渡り問題を指摘している、徳島新聞の阿波踊り荒稼ぎ、結託する徳島市の遠藤良彰市長の問題。徳島からやってきた面々のミッションとは、遠藤市長に対するリコール、解職請求を河村市長に協力を求めるためであった。
衆院議員5期連続当選、2009年に名古屋市長に転身し、4期目の河村市長。
「河村市長の身を切る改革、庶民革命を学びに来た。そして、河村市長が2010年に成功させた名古屋市議会のリコール署名、住民投票についてもご指導を仰ぎたいとお願いにあがった」
参加していた、メンバーの一人はそう答えた。
つまり、遠藤市長を解職するためのリコール署名のノウハウについて指導を仰ぐためなのだ。
両者の意見交換は熱を帯び、3時間以上に及んだという。会談終了後、本紙に対して河村市長のスタッフは、
「徳島の皆さんのすごい熱意を感じた。この意気込みと戦略を間違えなければリコール署名は成立するんじゃないでしょうか。聞くところ、徳島市は財政状況が厳しいにもかかわらず、職員数は増え給与もアップしているそうですね。河村市長は、市議会のリコール、住民投票に加え大胆な身を切る改革で、職員給与もカット。徳島の皆様も河村市長と同じようなお考えのようだ。協力できることはお手伝いしたい」
と話し、こうも続けた。
「河村市長は名古屋城を木造建築で再建させます。伝統ある歴史的なものは一度、壊してしまうと、簡単には戻せない。徳島市今の市長さんが『阿波踊りを壊そうとしている』『阿波踊りが公営化』との話をうかがった。阿波踊りは日本の盆踊り文化の伝統あるもの。これは由々しき問題」
そんな中、10月24日、阿波おどり実行委員会で、遠藤市長は、2900万円の赤字となると発表した。阿波踊り会計が赤字だと、徳島市観光協会を破産させた遠藤市長。新たに徳島市が遠藤市長をトップに阿波おどり実行委員会を立ち上げて「市営」阿波踊りを開催した。そこで赤字というから、あきれるばかり。
「昨年の阿波踊りは1600万円の黒字。それでも遠藤市長は協会を破産させ自ら阿波踊りを手掛けた。その結果、2900万円もの赤字。実行委員会のメンバーも市職員で人件費など経費もかかっている。推測で6000万円くらい税金投入じゃないか。単年度では黒字の協会をつぶして、もっと稼ぐとやった結果が大赤字。遠藤市長は即刻、やめるべきだ」と徳島市の岡孝治市議はいう。
だが、遠藤市長はまったく進退を考える様子はなく
「早期に来年の開催概要を決める」と反省もなく語るばかり。
おまけに、赤字の“戦犯”で阿波おどり実行委員会の徳島新聞の米田豊彦社長までもが、
「委員会で来年の論議をすべき」と自らの荒稼ぎ利権の死守するための意見を述べているという。
なぜ阿波踊りが赤字になったのか、その原因を洗い出し、改善策を打ち出すのが第一歩。原因の大きな要素は徳島新聞の荒稼ぎと遠藤市長の結託。第三者委員会を設置して、徹底究明するのが早道であるのは誰の目にも明らか。
来年以降も赤字を垂れ流し、税金負担となるのか? それとも遠藤市長のリコール署名が成功し、その座を追われるのか?
そして、会談が終わった後、徳島のメンバーの一人は、
「これで方向性が決まった」
といい、今後は遠藤市長のリコール署名を集める方向で、近くグループを立ち上げるという。徳島市は阿波踊りをめぐって風雲急を告げているようだ。
銀行の頭取人事に不満の発露か
百十四銀行のセクハラ接待は愛媛にも
香川県の百十四銀行のセクハラ不祥事がZAITEN(ザイテン・株式会社財界展望新社)に暴露されてしまったところ、百十四銀行には申し訳ないところではあるが本紙も追っかけをさせていただく。
ザイテンに掲載されている事に重なるが、香川県の某会社会長との飲み会の場にも女性行員の投入、愛媛県の今治造船会社に対しても複数名の女性行員を投入していたという情報提供があった。
百十四銀行の女性行員は、飲み会のコンパニオンとしての役割、さらに、それ以上の役割を強いられる状況が常態化していた。報道に対しての対外的な内容としては、香川県の某会社会長の接待の話を隠蔽用に利用していたが、単純な話、百十四銀行渡辺智樹会長、石川徳尚本店営業部長(執行役員)等のガバナンスの欠如という問題ではない。慢性的なセクハラ有りの接待を強要される女性行員、それを指示してきた重役らの行為を黙認せざるを得ない状況であった真っ当な百十四銀行の行員の心痛を本紙川上は察するものである。
本紙川上の耳には、「御家絡み騒動も絡んでいるのでは?」「前々から二代目頭取からも女好きで!」という話も入って来ている。この手の話題は深追いしなくても、本紙川上には、いくらでも入ってくる節操の無い話の可能性でもあるが、聞こえて来た事は全て書く。
実はこの話、日本タイムズの本紙には今年の2月17日付で投書が届いていた。
ところが、その頃の本紙は、国政絡みで安倍一強内閣の追及に集中していた時期だったことと、百十四銀行の綾田整治元頭取への配慮から記事化しなかった。
しかし現在は、百十四銀行の頭取は綾田家から三代目を誕生させた。二代目、三代目になるにつれ本紙川上の配慮が全く感じない状態だ。
狙いは六代目山口組?
逮捕の地面師グループとウラを結ぶキーマン
東京・五反田の老舗旅館の売買をめぐって、積水ハウスが55億円を地面師グループに騙し取られた事件。警視庁は10月16日、偽造有印私文書行使、電磁的公正証書原本不実記録未遂の容疑で10人を逮捕。捜査は大きく動き出した。
この事件は、昨年3月に五反田に敷地600坪を所有する老舗旅館跡地を、積水ハウスが55億円で購入。だが登記にあたって、書類の偽造が発覚。積水ハウスは経営トップの責任が問われ、会長らが辞任に追い込まれた。
地面師グループは、旅館の所有者の女性役、その内縁の夫役、運転手役など用意。合わせて、身分確認のためパスポートなどを偽造するなど、用意周到に計画を進め積水ハウスを騙した。
この地面師グループにかかわる人物と過去、一緒に「仕事」をしたという男は本紙の取材に、「パスポートは中国で本物の台紙が買えるんだ。そこに加工を施すので、どこから見ても本物。それはニンベン屋、つまり偽物を用意する専門のグループに依頼。積水ハウスから、どこを突かれても大丈夫なように綿密な計画を立てていた」と話した。
だまし取った55億円のうち、旅館の所有者役となった、羽毛田正美容疑者の報酬は300
万円。税務コンサルタント役でグループの中心的役割を果たした、カミンスカス操容疑者(フィリピンに逃亡)は7億円を手にしたとみられる。
他の容疑者の取分からも、55億円という金額からはほど遠い。カネはどこへ消えたのか。そのカギを握るのが、55
億円を分散する口座を用意して逮捕された、三木勝博容疑者。これまで、赤坂のホワイトハウス、岡本ホテルなどさまざまな事件で名前が浮上していた人物。不動産のプロと言われる三木容疑者のもう一つの顔が、六代目山口組弘道会との関係だ。
今から10年前にある上場会社から、カネを脅し取ろうとした恐喝未遂事件があった。その時、上場会社の社長から言葉巧みに2億円の融資を引き出したのが三木容疑者。社長の供述調書には、
「三木とはトランクルームの仕事で懇意になった。丁寧な人物で不動産取引を拡大させていった。だが弘道会の関係者だと外部から指摘があり、警察にも確認して取引をやめた」そう記されている。
捜査関係者によれば、
「弘道会には、佐藤義徳という有名な企業舎弟がいた。風俗店ブルーグループを率い、弘道会が丸抱えで育てた男。司忍組長が出所時に名古屋に自宅を新築しようとまで計画していた男だ。佐藤はその後、逮捕されてしまった。弘道会にとって、三木は名古屋の佐藤のような存在。弘道会には東京にも責任者がいるが、三木は名古屋のトップと直接、話ができる存在。地面師グループがだまし取った55億円が三木を通じて弘道会に流れたのではないか」
地面師グループの被害は、積水ハウスだけではない。アパグループや大和地所など、未解決のものが複数あるとされる。
「三木容疑者は他の地面師グループの事件にも関与している模様だ。地面師グループの詐欺が弘道会の新たな資金源になっていた可能性があり、今後追及してゆく」(前出・捜査関係者)
警視庁は地面師グループの“上”にたどりつくことができるのか、注目だ。
2018年10月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍モンスターへの止めは原発ゼロ
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その186)
- 国家的捜査放棄は東電・清水社長の炉心溶融の隠蔽
- 安倍一強モンスターの背骨 経産省の今井尚哉総理大臣秘書官
- 「炉心溶融の隠蔽」は未必の殺人
- 東電の清水元社長を検事総長に告発
- 事件屋に食い潰された郷鉄工(3)
- 二孝建設のシナリオは管財人の偏頗弁済
- さらなる重大疑惑に発展か
- 安倍首相の「反社との選挙妨害」
- 前田建設工業・上場企業の「無法者」
- 原発事故・帰還困難区域で「恫喝」「職務質問」「違法駐車」
- 明浄学院の新たな資金源か?
- 「校内予備校」に生徒勧誘疑惑
国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍モンスターへの止めは原発ゼロ
総裁選が終わった。予想通りと、誰もがそう言う。三選を果たした側の陣営は曰く言い難い状況を呈していた。
森友問題、加計問題は誰一人、ふれない。もっと大きなテーマである反原発問題など、一体どこの国で起きているのか?といったような具合だった。9月6日の北海道地震で改めて原発は、ただただ、『心配の種』のためにあるに過ぎない、ということが証明された。大きな地震がある度に、稼働してもいない原発への影響を心配しなくてはいけないのだ。なんと不合理な話であろうか。
この極めて不条理なことを一貫して公に指摘しているのは、ライオンこと小泉純一郎元首相と本紙だけである。
ライオン、かく語りき。
首相時代はね、原発は必要だと積極的に思っていましたよ。しかし、7年前の2011年3月11日、東日本大震災で大地震、津波が起きた。そして福島第一原発の事故。このときは引退していましたので、テレビや新聞でその状況を見ていました。
これまで経済産業省や資源エネルギー庁をはじめ原発必要論者・推進論者たちは「絶対、安全」「コストが安い」「クリーンなエネルギー」だと主張してきた。震災の前まで私もそう信じてきました。
衆議院で初当選したのは1972年。翌’73年に第4次中東戦争が起きて、石油価格は高騰、トイレットペーパーなど生活必需品の買い占め、売り惜しみも起きた。日本は資源のほとんどを輸入していましたし、当時は高度経済成長期。インフレを抑えるのは重要で、物価の安定は政治課題でした。
それから1979年にアメリカのスリーマイル島で、’86年には旧ソ連のチェルノブイリで事故が起きた。3・11のあと、自分なりに本を読んだり、歴史も勉強するようになってから、当時、「日本は大丈夫か?」という議論があったことがわかった。なかには「被爆国の日本は放射能の被害には敏感だし、技術力も高いから大丈夫」という意見もあったという。今から考えれば、信じられませんよ。
勉強していくとね、事故前から、さまざまな分野で「原発は危険だ」「コストは安くない」「クリーンなエネルギーじゃない」という議論があったことがわかったんです。信じていた3つの大義名分はまったくの嘘だった。過ちを正さないといけない。
「よく嘘がつけるな」
だまされた私も悪いですが、国民運動をしないといけない。だまされた悔しさ、憤りが原動力。嘘をいう勢力に立ち向かっていかなければならない。
震災後、原発事故調査委員会が作られました。畑村洋太郎委員長は「事故というのは、起こりうるものは起きる。起こりえないと思っても起こる」と所感を述べています。国会でも事故調査委員会ができましたね、全会一致で。委員長は黒川清氏。彼は「あの事故は自然災害ではない。人災だ」と言ったんです。報告書を読めば、原発を基幹電源として維持するとは言えない。
事故の根源的な問題はね、経産省や資源エネルギー庁などの規制する側が、規制される側である原発会社の論理に飲み込まれたということにある。本当に「安全第一」だったのか。原発企業や関連会社の「経営第一」だったんじゃないか。
それに、原発を動かせば核のゴミが出る。いまは中間貯蔵しているけれど、いずれは最終処分しないといけない。世界で唯一、フィンランドにしかない最終処分場でも、4基ある原発の2基分しかない。日本は54基も建てておいて、どうするつもりなのか。
日本の原発はね、過疎地で、沿岸部に作られてきた。周辺自治体は財源が乏しいから、国が補助金や交付金を出す。この財源は“原発コスト”として入っていないんですよ。また今回の原発事故では、賠償金も、除染費用も、廃炉費用も全然足りない。そのため、東京電力は国からお金を借りています。これらもコストに入っていない。それで「コストが安い」とよく嘘がつけるな。嘘を言い続けていると思うと、あきれちゃうね。
講演をしていると、推進論者から「自然エネルギーは全電源の2%。それに頼ると停電しちゃいます」と言われます。震災後、1基も稼働してない時期があった。それでも日本中で電力不足で停電したのは1日もない。すでに原発ゼロでやっていけることを証明しているようなものです。
ようやくはっきりと「原発ゼロ」を訴える政党ができました。自民党も総理の考えが変われば、あっという間に変わります。党内ではまだ原発推進が支持されているから、総理も言いにくいのでしょうね。でも、国民の多数が原発ゼロを支持している。多数意見を無視する政党は、政権は取れない。原発よりも、自然エネルギーに頼るほうがいいと私は確信しています。(週刊女性2018年5月1日号記事より引用抜粋)
これは、常々、ライオンが言っていることである。本紙はこのライオンの姿勢やそれに伴う行動を受け、それをいち早く紙面に反映してきた。ライオンのこの反原発への転換のルーツは、実はハッキリしている。
そのキーワードは、寺島、である。寺島は、これまで本紙しかクローズアップしていない。瀬戸内海に浮かぶ小島、いや、小島というにも小さ過ぎる。地籍は香川県。ベネッセや安藤忠雄氏などであまりに有名な直島の付属品のような島である。
ライオンは、この小さな島が持つあまりに大きく恐ろしい意味を実は熟知しているのだ。ライオンが熟知している、ということは、言うまでもないが、今回の総裁選の台風の目になった、ジュニア、こと小泉進次郎氏もこの熟知を継承していることに言及しておかなければならない。
あるインタビューから。
小泉進次郎氏は「世界のすう勢を見ても、原発をどうやったら残せるのかではなく、どうやったらなくせるのかを考える時代だ」と述べ、「脱原発」を進めるための方策を考える必要があるという認識を示しました。
さらに、こうも言っている。
▽震災から7年となる。率直な心境は。
「ふたば未来学園高(福島県広野町)で初の卒業生を送り出すのが最も印象的だ。『前例なき環境には前例なき教育を』という思いで立ち上げから参加した。避難生活を繰り返し、友達と別れて古里に戻れない。厳しい環境の中で3年間よく頑張ったと全国からエールを届けてほしい」
「人生全部に影響を与える教育は大事。だから教育の復興に関わり続ける。子どもたちに基本的な知識として震災を教え続けることが、結果として風化させない大きな役割を果たす」
▽父の純一郎元首相は原発ゼロを訴えている。
「まだ人が住めない、戻れない帰還困難区域の景色を見るたび、原発事故の計り知れない結果に責任を感じる。父の活動とは関係なく、どうやったら原発をなくせるのか、私は考えたいね。一つの国で2度原発事故があれば終わり。そのリスクがないとは言えない」
「福島県は2040年度までに再生可能エネルギーで自給100%との目標を立てた。全国の原発立地地域の先例になるのは福島以外にないじゃないですか。ずっと応援していきたい」
▽首都直下地震や南海トラフ巨大地震が発生する懸念がある。震災の教訓は伝わっているか。
「一つは熊本地震ですよ。東北の職員、全国の応援職員がすぐに熊本に行って罹災(りさい)証明の発行業務などを手伝った。被災地同士のバトンがちゃんと渡されているなと思った」
「日本で生きる限り災害は不可避。自然災害によってつながり続ける被災地の連合みたいなものができると思う。知の集合体として日本の防災政策や地域の大切な絆、一人一人の自助の意識を高めていく。震災をきっかけに花開いたことがもう一つある。食べる支援と飲む支援ですよ」
▽改めて3・11とは。
「戦争を知らない僕らの世代にとって、今までの価値観を根底から揺さぶられた。問い続ける価値がある。それだけ重い」
▽復興にどう関わるか。
「被災地から復興のために仕事をしてほしいと声が出る活動を続けたい。日本人全員に21世紀の国の在り方を問うた東北は特別な地。あの時を契機に、あるべき姿に向かって走りだしたんだと、東北の皆さんに思ってもらえる国造りをしてお返ししたい」(河北新報2018年03月05日付記事より引用抜粋)
ライオンとジュニアは、反原発ということで、明確な主張を表明しているのだ。そして、その主張のルーツに、〝寺島〟があることは、大変重大なポイントなのである。
寺島に焦点を当て、結論をお伝えする前に総裁選直後の原発をめぐる重要な動きにふれておかなければならない。
ひとつは、伊方原発についてである。
広島高裁伊方原発3号機、再稼働可能に四電異議認める
運転差し止めを命じた12月の仮処分決定取り消し
四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町、停止中)の運転差し止めを命じた昨年12月の広島高裁仮処分決定(野々上友之裁判長=当時)を巡る異議審で、同高裁(三木昌之裁判長)は25日、四電が申し立てた異議を認め、仮処分決定を取り消した。決定が差し止めの理由とした阿蘇カルデラ(阿蘇山、熊本県)の破局的噴火について社会通念上、想定する必要がなく、立地は不適でないと判断した。異議審の決定を受け、四電は10月27日に3号機を再稼働させる方針。(毎日新聞2018年9月25日)
そして、大分地裁でも立て続けの判決が出ている。
伊方原発運転差し止め認めず大分地裁
四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町、停止中)について、大分県の住民が運転差し止めを求めた仮処分申請で、大分地裁(佐藤重憲裁判長)は28日、住民側の申し立てを却下する決定をした。四電は10月27日の再稼働に向け、準備を進めるとみられる。
伊方原発3号機を巡っては、広島高裁が25日、運転差し止めを命じた昨年12月の同高裁決定を取り消したばかりだ。司法が再び「待った」をかけるのかどうか、大分地裁の決定が注目されていた。
愛媛県の対岸に位置する大分県は、伊方原発まで最も近い場所で約45キロの距離にあり、住民側は原発事故が起きれば危険が及ぶと主張。阿蘇カルデラ(熊本県)が破局的噴火をした場合の危険性などを訴えていた。これに対し、四電側は巨大噴火について「可能性は十分小さい」などと反論していた。(毎日新聞2018年9月28日)
言わずもがな、の判決。この判決内容と、前述したライオンのインタビューをもう一度、対照して欲しい。
先の総裁選の余波が渦巻いている時期にこの判決である。一体、我が国の司法はどうなっているのか?
欧米のメディアは、一斉に首を傾げる。
しかし、彼らは首を傾げるだけではない。今のレジーム(政権)がやっていることは、先進国としてまったく信じがたい、と口をそろえていうのだ。そして、その質問を本紙に投げかけるのだ。教えてくれ!と。本紙は、もちろん、間違った司法にも斬り込んでいる。それよりなにより、原発最大の問題、核廃棄物の最終処理場になる〝寺島〟を何年も前(2004年)から書いているからである。欧米のメディアはこの事実にすこぶる敏感である。
それ故に、三選を果たした今のレジームに、これから怒濤の如く、そして鋭く斬り込むことを考えている。その時、三選を果たして浮かれているように見える現政権や司法はどのように抱える矛盾点について答えるのであろうか?
さて、伊方原発は現レジームの目論見通り、再稼働に相成る。そうなると、核廃棄物処理場、寺島に最も近い稼働する原発となる。
ライオンとジュニアは、この点について、大きな不安を抱いていることは容易に察することが出来る。
さらに、ここに知られざるとんでもない事実が隠されていた。
「徳島で原発計画を阻止したのに、和歌山に原発作られたらこっちまで汚染される!」
徳島県の蒲生田岬に原発を建てる計画があったが、漁師を中心に住民の反対運動で阻止した。
しかし対岸の和歌山の日高町で原発計画が持ち上がった。
徳島県の蒲生田岬と和歌山県の日高町は、直線距離にして約30~40キロ。
他県で海に挟まれているとはいえ、こんなところで原発作られたのではたまったものではない。
なぜか。
徳島と和歌山は海で分断されているのではなく、つながっている。
原発事故による放射能汚染の危険だけでなく、「安全」に運転していようが、原発から出る温排水によって、水温が上昇し、生態系が破壊され、魚がとれなくなってしまう心配があるからだ。
さらに紀伊水道に原発ができたとなれば、原発近海でとれた魚という「風評」被害も起こりうる。
そこで徳島から船に乗って約1時間かけて、和歌山日高町で原発反対運動をしている、漁師の応援にかけつけたという。
「徳島や高知の応援もあって、
原発計画を断念させることができた」と日高町に住む漁師で、民宿「波満の家」を営む濱一己さんは語った。
~中略~
和歌山、徳島の漁師たちは、
福島原発が起きる30~40年も前の、原発計画が持ち上がった時点で、地元でいろいろな学習会を開いて、原発についての学習をした。
それを聞いて、反対運動を展開した。
原発を止めた和歌山日高町の濱一己さんの民宿には、福島原発事故後、福島の人も何人か来るという。
その一人は、原発推進でも反対でもなく今まで中立派だったが、原発事故により我が家で住むことができず、自分たちは郡山で避難生活。
息子夫婦は埼玉で避難生活をしているという。
息子は原発事故で仕事を失い、
埼玉でアルバイトを4つこなしながら、生活費を必死に稼いでいるという。~後略~
(かさこブログ2013年 01月 19日より抜粋引用)
四国電力は、伊方原発を建設する前に、徳島県蒲生田岬に、原発を建設する予定だった。そして、関西電力は、蒲生田岬対面の和歌山に、日高原発を建設する予定だった。驚くべき事実である。
さらにもうひとつ、四国電力には、もう一カ所、原発予定地があった。
それは窪川原発である。
▼1960年代後半の頃、四国電力は、伊方原発につづく原発立地を高知県、最初は窪川町の南西に位置する佐賀町(現・黒潮町)に求めた。
▼1969(昭和44)年7月8日、新愛媛新聞が「原子力発電所/伊方町に誘致の動き/用地買収を始める/九町越の約50ヘクタール」と報道、水面下で伊方町に原発建設が進められようとしていることが明らかになった。
▼1972(昭和47)年10月、四国電力の山口恒副社長(のち社長)が「原発三、四号機は外洋へ建設したい」、「例えば横波三里か中村など高知県を中心に構想を練りたい」と発言、にわかに高知県が注目をあびた。
▼1974年、四国電力が第2原発を高知県佐賀町(現黒潮町)に計画する。
▼1974(昭和49).1月、岸本正年町長が町広報で「電源開発事業誘致こそ佐賀町のすべての発展につながる最たるものである」と述べた。3月12日、佐賀町の49年度一般会計当初予算案に560万円の電源開発調査費が含まれていることが明らかになる。3月14日、佐賀町議会が始まる。電源開発調査費をふくむ予算を可決。4月、町議会の議員全員と福島一三助役が茨城県東海村の原発を視察する。
▼4月23日、社会党、共産党、公明党、県総評など9団体が「高知県原発反対共闘会議」(議長・国沢秀雄県総評議長)を結成する。5月23日、「佐賀町原発反対町民会議」(沢原明吉議長)を結成する。
▼5月27日、町議会の意向を受けた町執行部が、佐賀町漁協に視察への参加を呼びかける。
▼5月28日、佐賀町漁協が臨時総会。「誘致建設に絶対反対である以上、視察しても意味はない」と前日の申し入れを拒否することを決定。6月30日、佐賀漁協婦人部が誘致反対再確認、デモを呼びかけ。7月27日、原水禁の被曝29周年原水爆禁止四国大会が高知市で開かれ、佐賀原発設置に反対する決議を採択。8月17日、18日、原水協第20回原水爆禁止四国大会が高知市と佐賀町でひらかれる。
▼11月2日、佐賀町漁協臨時総会。申し合わせで「町費による視察に応じる」旨の決議。
▼11月、佐賀町漁協組合員40人が、建設中の伊方原発を視察、改めて原発反対の立場を確認。11月17日、佐賀町漁協が町役場で町議会に対して原発反対を申し入れ。12月、定例議会で原発問題を白紙に戻すよう要望。
▼12月8日、町農協、商工会、町建設協会、町森林組合の四団体が、町役場で町議会に対し原発調査の継続を申し入れ。
▼12月25日、佐賀町漁協の呼びかけによる二度目のデモ行進し、町役場で原発絶対反対を町長と議長に申し入れ。それをうけて議会協議会は本年度の原発調査は実施しないことを決める。町長が、議会の意向を受けて本年度の原発調査費を凍結、来年度予算には調査費を計上しないと、議長と共に漁民に確約する。原発問題に一応のピリオドが打たれた。町は60haの土地の買収に着手、商工会も誘致に動いたが、漁協や農家を中心に「反対町民会議」が結成され、全県的な反対運動によって原発建設計画が断念された。(高知県佐賀町、窪川町の原発阻止闘争史考2016.03.12)
以上が、窪川原発の歴史である。
結論を急ごう。
寺島の存在を本紙にもたらせたのは、本紙が繰り返し報じているとおり、兼元徳二翁である。兼元翁の長男は、これも本紙が報じているように、ライオンが首相の時の兼元俊徳・内閣情報官である。首相と内閣情報官は、夫婦よりも一緒にいる時間が長い、といわれている。そして、それは、事実なのだ。
そして、兼元翁は、文字通り、命を賭けて、寺島に核廃棄物処理施設を建設することを阻止せんがために立ち上がった!その遺言を、本紙社主川上に託した。それは前述のように蒲生田岬原発を身体を張って阻止した地元漁民のように、である。
ライオンはその一部始終を内閣情報官から聞き伝えられていたはずだ。実父のことなのである。
そして、ライオンは、反原発という立場を生涯貫く決心をした。原発に渦巻く陰謀を明らかにして、核廃棄物処理施設となってしまう寺島を守るため本紙と歩調を合わせることとなった。それに、欧米のメディアが参戦してくる。
最後に、原発の陰謀を解き明かすキーワードを示しておかなければならない。
【北緯33度】
▼日高原発(関電)北緯33度55分
▼蒲生田原発(四電)北緯33度49分
▼伊方原発(四電)北緯33度29分
▼窪川原発(四電)北緯33度12分
▼玄海原発(九電)北緯33度30分
【東経134度】
▼東洋町東経134度16分
▼直島・寺島東経134度0分
これは決して偶然でもなんでもない。
原発は、北緯33度上に、そして、核廃棄物処理場は、東経134度上に。これは、我が国原発の不文律なのである。
安倍三選現レジームの寿命はいかほどのことか、そこにはあえて言及しないが、原発についてはとことん言及していく。海外メディアも参戦となれば心強いではないか。
ここまで明らかになった以上、もう絶対に後には引けない。力を合わせて、背骨が真っ直ぐな国家にしていかなければならない。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その186)
国家的捜査放棄は東電・清水社長の炉心溶融の隠蔽
平成15年から始めた香川県警の捜査放棄と冤罪捜査は、香川県警の一部腐敗警察幹部らと癒着していた山口組若林組の、許されざる繰返された暴力行為(殺人未遂事件)の実態を暴くために、連載化して15年が経ち186回を数えることになった。
連載を続けながら最近になって気付いたのは、香川県の捜査放棄と冤罪捜査の手法(手口)は安倍一強レジームと本質的に同じ構図ではないかということだ。
いや、本紙川上の殺害未遂事件を捜査放棄している状況と比較する訳にはいかないが、安倍政権下の捜査放棄は国家的捜査放棄と言わざるを得ない。国民の目を誤魔化す悪質な捜査放棄と言わざるを得ないではないか。
だって、そうでしょう。
3・11の福島の原発事故で、当時の東電社長の清水正孝氏は炉心溶融の事実を知りながら、公表することを禁じた。
これって、炉心溶融が原因で人が死んでいたら「未必の故意」の殺人容疑ではないのか。
安倍一強モンスターの背骨 経産省の今井尚哉総理大臣秘書官
今(10)月から平成30年の上半期を終えて、下半期に入った。上半期では世界情勢も大きく変わり、台風も19号、20号、21号が日本列島を縦断しながら豪雨と風で荒れ狂った。その上おまけに、上半期の9月30日から下半期の10月1日にかけて、これまた大型台風が風と豪雨で日本列島を縦断した。同じコースをたどりながら縦断した。それも大阪では震度6、北海道でも震度7を超す地震を伴ってだ。
これって、地球からの警告ではないのか。日本列島はユーラシア大陸から分離して今に至っていることを考えると、経済産業省が企てる原発推進は、国民を犠牲にする国賊と言われても仕方がないではないか。その経産省から送り込まれた今井尚哉氏が安倍一強モンスターの背骨である内閣総理大臣秘書官を務めているとなれば日本国民にとって大問題だ。
さて、平成30年度上半期の10月1日から潮目が変わったのを、10月1日付朝日新聞で確認してみよう。
〈沖縄知事選
辺野古反対玉城氏当選
政権支援の佐喜真氏破る
はぐらかし不信
政権運営大きな火種〉
見出しだけを拾ってみるとこうなる。
沖縄県民は、安倍政権の「はぐらかし」選挙手法を見抜いて、命を懸けて戦ってきた翁長知事の遺言を引き受けて選挙を戦った玉城氏を選んだのだろう。
一方、佐喜真氏の応援に自民、公明などの国会議員が次々と沖縄に入り、菅義偉官房長官は自ら街頭に立ち「携帯電話料金の4割削減」と掲げてみせた。
沖縄県民が命懸けで「辺野古問題」を戦っている最中に、「辺野古問題」と「携帯料金4割削減」とを比べてどちらが沖縄県民にとって大事ですかと言われても「バカにするな」と言われるのがオチだ
麻生太郎副総理兼財務相が自民党の総裁選で石破茂元幹事長陣営にチクリと言った
「冷や飯食う覚悟ない人にかじ取り任せられない」のなら、命懸けで戦っている沖縄県民に「携帯電話料金4割削減」するから佐喜真氏に投票してとはならないはずだ。
さて、沖縄の玉城デニー氏は翁長雄志知事の急逝に伴い、亡くなった知事の遺言・辺野古反対を継承して知事選を戦った。
本紙川上は、直島漁業網元である兼元徳二翁から直々に遺言を託されて平成16年から戦い続けている。その遺言とは「直島の寺島には核燃料最終処分場はいらない」だ。
玉城デニー氏は、早々と9月30日に沖縄県知選挙に当選して翁長知事の遺言を達成した。同じ命を懸けた遺言でも、本紙川上が兼元徳二翁から受け取った遺言は、14年が経った今でも歯がゆいのではあるが達成できていない。
「ネバーギブアップ」諦めてはならないのだ。兎に角、突破口を見出したい。
ここで、平成30年5月19日付東京新聞を押さえよう。
「炉心溶融」東電社長が不使用指示福島事故検証報告
《東京電力福島第一原発事故の発生直後、当時の清水正孝社長が「炉心溶融(メルトダウン)という言葉を使うな」と社内に指示した問題に関し、柏崎刈羽原発を抱える新潟県と東電の合同検証委員会は十八日、定義が不明確な言葉で社会的混乱を招くのを恐れた清水社長が、自らの判断で不使用を指示したとする報告書をまとめた。
今後の教訓として、東電は進行中の事故の状況から推測される対応計画やリスク情報を迅速かつ丁寧に発信し原子力事業者として事故の危険性を主体的に伝え続けるべきだと提言した。
報告書によると、事故発生三日後の二〇一一年三月十四日の記者会見で、清水社長が広報担当社員を呼び出し、会見中の武藤栄副社長(当時)に、官邸からの指示だとして「『炉心溶融』などの言葉を使うな」と伝言するよう指示した。官邸の直接指示は認定できなかった。
報告書は他に、炉心の損傷割合5%で炉心溶融とする判断基準は技術的に問題なかったと認めた。(後略)》
これは、新潟県と東電の合同検証委員会が5月18日にまとめた、清水社長が炉心溶融の事実を知りながら、自らの判断で炉心溶融という言葉を使わないようにと、指示したとする報告書の記事である。
兎に角、原発に頼らない電力供給にするためには「核燃料廃棄物処理場」隠された国の計画を白日の下にさらけ出す必要がある。そこで国会の議論を経ながら国民の正しい判断を求めるのが民主主義国家ではないのか。国民はバカではない。判断材料さえ国民に提供すれば国民はそれなりに判断を選挙で下すのである。
さて、兼元徳二翁からの遺言を達成するための具体的話に入ろう。
実は、2年前に最高検察庁検事総長と東京地検特捜部に東電の清水正孝氏を「未必の殺人罪」で告発していたが送り返されていた(本紙平成28年8月号)。被爆で死亡した米兵は当時は2名だったが、2年後の今は9名の被爆米兵が死亡した。
炉心溶融なら被爆で人は死ぬと清水社長は認識していた。
ならば未必の故意の殺人だ。
国家的捜査放棄でこの問題を目こぼしすれば、原発に携わる人の学習から身につく覚悟が育たない。捜査放棄で処理したのでは「原発ゼロ」にはならないではないか。
「炉心溶融の隠蔽」は未必の殺人
東電の清水元社長を検事総長に告発
本紙川上が告発人となって先月21日、東京電力元社長・清水正孝を「未必の殺人罪」で最高検察庁検事総長と東京地検特捜部に告発した。告発人訴訟代理人は生田暉雄弁護士である。
【未必の殺人罪告発事件】
第1、告発の趣旨
被告発人の以下の告発事実に記載の行為は、刑法199条殺人罪(未必の殺人罪)に該当する。捜査のうえ、厳重に処罰されたく告発いたします。
第2、告発事実
2011年3月11日東京電力福島第一原発事故で、炉心部が溶け落ちる炉心溶融が起きていた事実を被告発人は情報で確認していた。
炉心溶融の事実を人々が知れば、被爆を避けることが出来て最悪の場合の致死を回避できるのに、その事実を知りながら、致死の被害が出ても止むを得ないと、未必の殺意をもって被告発人は、2011年3月14日夜、記者会見に出ていた東京電力副社長武藤栄に広報担当者を通じて、炉心溶融という言葉を使わないようにと指示し未必の殺人行為をなした。
友達作戦のロナルド・レーガン
第3、告発の経緯
韓国に向かっていたアメリカ海軍の航空母艦ロナルド・レーガンは、東日本大震災の2日後の2011年3月13日、トモダチ作戦で救援物資を届ける救助活動の為、三陸沖に到着した。
前日には福島第一原発が水素爆発を起こし炉心溶融で放射性物質が海に流れ出している。
事実を知らないロナルド・レーガンは原発の風下に停泊し、多くの海兵隊員が被爆し、内2名は被爆で死亡、内400人以上が東京電力相手に見過ごせない健康被害を理由にアメリカで集団訴訟を起こした。(後略)
なんと3日後の25日朝、速くも生田弁護士に東京地検特捜部の山下順平検事から電話があったのである。
「殺人罪の告発事実としては、事実の特定が不十分であるので受け付けられません」
7月21日の夕方に普通便で発送したことを考えると、23、24日が土、日曜日なので、25日の朝11時半頃に受け付けられませんとの電話通知は、驚くほど過剰に速い対応だ。
原発再稼働の方針には、刑事処罰や自らの命を指し出すほどの覚悟が必要なのである。
事件屋に食い潰された郷鉄工(3)
二孝建設のシナリオは管財人の偏頗弁済
本紙8、9月号で、破産申請を余儀なくされた「郷鉄工所」(岐阜店垂井町)の破産処理を巡る疑惑を特集で取り上げた。そのメーンは大口債権者だった石毛英範氏(麻布商事代表)が社員の「二孝建設」(東京都港区)に関するものだが、同社に関しては他にも疑惑がある。
同社は昨年3月13日現在、3億9000万円の債権があった。ところが、郷鉄工が所有していた本社工場横の茶室と資材置場を実質、代物弁済のかたちで回収している。しかも、創立者の郷宗二氏が建てた茶室の方には昔、田中総理が3億円で購入を申し込んだという「日本の国歌」にも登場する有名な「さざれ石」の動産付きと来ている。形式的に前者を2億円、後者を1億9000万円などと値を付けるような「さざれ石」ではないはずだ。
日本人の精神的支柱である「さざれ石」が、竹島や尖閣諸島のように問題が起きる要因でもある外国に売買でもされたらどうなるのか。
しかしながら、その購入日は3月31日(登記上、前者は3月29日売買で登記受付は4月21日。後者は同、3月31日)。この3月31日は債務超過を原因とする郷鉄工の上場廃止のリミット日だった。そして売買といっても、3億9000万円と相殺され新たな支払いもしていない。
さらに、この購入された2つの不動産には、二孝建設に優先して愛知銀行が3億円の根抵当権を共同担保設定していた。したがって、この根抵当権が付いたままの所有権移転となっている。
これは偏頗(へんぱ)弁済ではないのか。だとしたら、破産管財人はどう見ているのか気になるところだが、なぜか、破産管財人はこんな二孝建設と癒着ではないかと疑念を抱かざるを得ないではないか。
その最大の理由は、同じく3億1000万円の大口債権者(昨年3月13日)だった「ミロクリース」(京都市南区)と同じ代表・朝倉応水氏の「充雲」(大阪市東淀川区)が、郷鉄工の本社工場不動産を17億5000万円で購入しているが、これに対する破産管財人の見解。
この所有権移転が、債務超過で郷鉄工が上場廃止になり得るリミット(3月末)直前の昨年3月10日になされたことなどから、債務超過逃れの見せ掛けての売買と見て、管財人はすでに「否認権」を行使することを表明している。
しかし、それなら先に述べた二孝建設との売買に関しても厳しい立場を取らないと不公平ではないか。
破産管財人は、郷鉄工を上場廃止に追いやった主犯とも見られる事件屋といっていい松尾隆と朝倉氏が組んでの購入とも見て、殊更、本社工場不動産売買に厳しい目を向けているようだ。
しかし、本紙の調べでは、朝倉氏と松尾氏が知り合ったのは、朝倉氏がミロクリースに一回目の融資をする(16年9月20日)わずか半年ほど前、不動産取引先の会社でそこの社長に紹介されてのこと。それも松尾氏は「松尾正人」と偽名の名刺を出し、言葉巧みに郷鉄工への融資を願い、ほどなく当時の郷鉄工の長瀬隆雄社長、樋田英貴副社長(当時)を伴い来社した結果。松尾氏の正体を知らなかったし、過去に松尾氏の資金元になっていたという事実もない。
さらなる重大疑惑に発展か
安倍首相の「反社との選挙妨害」
300万円の「領収証」は、なぜ佐伯秘書とは別人か?
本紙6、7月号でいち早く報じた、安倍晋三首相重大疑惑が注目を集めて来ている。
7月17日、山本太郎参議院議員が国会で質問(内閣委員会で、当時のカジノ法案絡みで)したのはご存知の通り。
安倍晋三首相自身も直に関わり、弾ければ「モリカケ問題」よりはるかにダメージが大きいと思われる。
00年6~8月にかけ、安倍首相の地元・山口県下関市の自宅、事務所などに火炎瓶が投擲された放火未遂事件は、実は前年4月に行われた下関市長選挙において、安倍事務所側が反安倍派のライバル候補に対する選挙妨害を地元の暴力団にも通じる小山佐市氏(前述の放火未遂事件で懲役13年の実刑も、今年2月満期出所)に依頼、その見返りを巡ってのトラブルに端を発していたのではないかという内容だ。
本紙ではすでに7月号において、小山氏と安倍首相自身が99年7月3日、下関市の安倍事務所で2人だけで約2時間、選挙妨害の見返りなどの事後処理につき密談したことを物語る、当時、地元の筆頭秘書だった竹田力氏が署名・捺印した「確認書」2枚、「願書」1枚を入手し掲載しているが、その後、このトラブルのさらなる闇の深さを物語る証拠文書を入手したので続報をお届けする。
まずは、横に掲げた「領収証」(控え)のコビーをご覧いただきたい。
小山氏が03年11月、特定危険指定暴力団「工藤会」(福岡県北九州市)の組長ら5名と共に放火未遂事件で逮捕された際(組長は別件も含め懲役20年の実刑で現在も服役中)、全国紙などは99年8月、小山氏が安倍事務所の佐伯伸之秘書(当時)に対する300万円の恐喝容疑で逮捕されたこともあったと報じ、小山氏の反社会性を強調した。
もっとも、事情通の間では、何もなければ秘書が300万円払うわけもなく、同年4月の下関市長選を巡って何らかのトラブルがあったのではと噂されてはいた。
しかし、それを裏づける物証もなく、当時は噂の域を出ることはなかった。
ところが、前述のように今年2月に小山氏が出所。そして6月に入り選挙妨害を物語る3つの証拠書類が出る(同書類のなかにはライバル候補だった古賀敬章元代議士にちなみ「古賀潰し」「古賀問題」との記載が)に及び、いま、この重大疑惑が注目を浴びつつあるわけだ。
さて、本紙が入手したこの領収証は、まさに小山氏がこの300万円の恐喝事件に問われた際の支払いを裏づける領収証なのだ。
しかし、この領収証の宛先は佐伯秘書とは別人だ。いったい、これはどういうことなのか。
領収証の別人は、地元の安倍首相への献金企業元社長
実はここに書かれている「尾木徹夫」とは、下関市の「西部建材運輸」という地元では大手の生コン・建材業者。そして、安倍首相の政治資金収支報告書(山口県分)を見ると2010年12万円、11年同、12年同といった具合に団体献金している安倍首相支持企業なのだ。
本紙は小山氏が服役中、安倍首相に宛てた手紙のコピーも入手している(08年11月23日付)。そこにはこんな記載がある(一部抜粋、要約)。
「何が原因で貴殿、竹田力、佐伯らの急変により、絵の件で恐喝罪と企て、同年8月逮捕。ご存知の通り、安倍代議士、なぜ私が西部建設運輸、当時、尾木(前)社長の切望で安倍側とは一切関係ない堅い約束の基で譲った絵が、佐伯の訴えとして恐喝罪、逮捕されるのですか」「この時の担当、山田検事及び岡山刑事「現在」課長は尾木家宅捜査の結果、この絵は間違いなく尾木宅に存在していたと確認しています。安倍代議士、西部建材運輸尾木、安倍とは一切関係ない、堅い約束で譲った絵がなぜ、佐伯から恐喝罪で告訴されたのか回答下さい」。
関係者が解説する。
「恐喝罪で訴えた佐伯秘書は、小山が当時やっていた『恵友開発』の事務所に入り浸り、飲み食いもさせてもらっていた関係。その佐伯が直に古賀氏に対する選挙妨害を頼んだ。
しかし、佐伯を信用できなかった小山は、父・安倍晋太郎の代から仕え信頼厚く、彼のいうことは安倍首相の代理といってもいい竹田筆頭秘書に確認。その竹田から選挙妨害は『事務所全員の総意。安倍代議士も望んでいる』と確認を得たから実行に移した。だからこそ、小山は妨害実行後、安倍首相との面談を求め、竹田が安倍首相に交渉し2人だけの密談が(99年)7月3日に実現したわけです」
その密談を受け、7月号で紹介した3枚の証拠文書の1つ、7月13日付「確認書」か作成され、その冒頭には「平成11年7月3日(安倍代議士)・平成11年7月6日(竹田先生)と小山会長と下記話合いを行いました。本件につき双方一切他言しない事、約束を交わした」と記載され、本文では「【古賀問題について】この件については、安倍代議士と処々のお話をされていますが、代議士より小山会長と話合いをする様、指示を受け、本件につき小山会長と話合いを行い、中谷弁護士(*編集部注。安倍首相の当時の顧問弁護士。現在、下関市の顧問弁護士)に話合いのご依頼を致しました。本件解決については最大限努力致します。間違いが生じない為にも弁護士介入の上、平成11年7月21日までに本件解決を小山会長ご希望であり弁護士との話合いの上、了承致しました」とも記され、竹田筆頭秘書の署名・捺印がされている。
その下の署名・捺印欄のところに、1度は衆議院議員安倍晋三「代理人」秘書と記されていたが、「代理人」が削除されている(竹田の押印で)が、逆にいえば、これからも竹田秘書の署名・捺印の重要さが伺われる。
「話合い」解決のはずが一転、300万円恐喝で口封じか
ところが、7月3日に安倍首相に会い、約束したにも拘わらず、小山氏希望の7月21日までに事後処理はまとまらないどころか、逆に翌8月の7日、小山氏は佐伯秘書の告訴で逮捕されてしまったのだ。
「領収書の日付が5月20日になっているように、直に選挙妨害を依頼した佐伯秘書は自分が300万円工面したことにし、それを小山氏に払うことで一件落着としようとした。
しかし、いざとなれば一切の責任を自分1人で被るつもりだった小山氏にすればそんなはした金で納得するわけもない。当然、受け取り拒否。
そこで、佐伯秘書は安倍首相の有力後援者の尾木氏と図り、尾木氏の妻が小山氏の所有する石井薫という画家の大ファンと称し、購入を懇願。当初、小山氏は佐伯のダミーと見て拒否していたが、尾木氏に自宅や会社に日参され、仕事にならないとうことで、絶対に安倍側とは関係ないと確認して譲ったのが真相」(前出・関係者)
もっとも、その後、安倍事務所は小山氏とさらに「話し合い」解決に転じ、安倍首相が7月に小山氏に直に会うわけだが、結局、8月に入りこの5月の時の“隠し玉”を使い、小山氏逮捕による口封じを狙ったようだ。
しかし、前述したように領収証は佐伯秘書とは別人、絵画はその別人の自宅にあるでは、余りに筋が悪過ぎる。政治的影響力を行使できるであろう山口県警を使っても、起訴猶予処分にするのがやっとだった。
しかしながら、利用するだけして“トカゲの尻尾切り”をしようとしたことに小山氏は激怒、話し合いでは埒が明かないと見た小山氏は、別件で塀のなかで知り会った工藤会組長に、見返りを促すための“追い込み”として、自宅や事務所への火炎瓶投擲を依頼したと思われる。
冒頭で触れた、山本参議院議員の問いに、答弁に立った安倍首相は一方的な被害者であると答えた。
しかし、こうした一連の物証、証言を聞くと、それは疑問に思わざるを得ないのだ。
前田建設工業・上場企業の「無法者」
原発事故・帰還困難区域で「恫喝」「職務質問」「違法駐車」
2011年3月の東日本大震災、福島第1原発事故で「死の街」と化してしまった、福島県の浜通り。とりわけ、未曽有の大事故を起こした福島第1原発の立地町、大熊町と双葉町は今も、大半が高い放射線量で「帰還困難区域」とされ、居住できない状況が続く。
一方で、安倍政権は2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、福島の安全をPRしたいのか、野球とソフトボール競技の開幕戦を福島県福島市で開催を決定。
また帰還困難区域で不通になっているJR常磐線富岡―浪江間を2020年春に開通させるべく、今年8月に起工式が行われた。双葉駅から東に延びる町のメインストリート。JRの開通にあわせて、その付近も町として復興させるべく、家屋の解体、除染がスタートした。
メインストリートにかつてかけられていた看板が
「原子力 明るい未来のエネルギー」
という原発推進の標語だった。だが事故後に看板は老朽化と放射能の汚染を理由に町が解体。その横にある公民館も、解体、除染作業がはじまった。
「今、そこでトラブルが起こっている。一時帰宅する住民が帰りたくないといいはじめた。原因は公民館の解体を請け負っている前田建設工業の現場責任者、石松栄治という人物にあります」
本紙に双葉町の住民からそんな情報が寄せられた。
9月18日昼ごろだったという。一時帰宅していた町民が、公民館近くにある経営していたアパートの様子を見に行った。そして、一時帰宅できなかった親や親族に見せようと写真を撮っていた時だ。
「何をしているのか」
「勝手にとるな」
凄むように、文句を言ってきたのが石松氏だったという。
撮影していた場所は公道。なんら問題はない。
「あなたは誰だ?」
「何のために撮影するのか」
と執拗に聞いてきた。以前にも石松氏から「職務質問」のようなことをされていた住民は怒り
「あなたは警察ですか」
「警察から委託を受けて聞いているのか」と尋ねた。
すると石松氏は
「確認のためです」
というので、住民は何のための確認かと聞くと答えに窮して黙り込んでしまった。
町民は石松氏から前田建設工業の電話番号を聞き、問い合わせた。石松氏に警察から委託をされている事実はなく、職務質問のような行為をするように命じていることもないという。
先の町民はこう話す。
「前田建設工業はひどい。今年4月の一時帰宅でも石松という現場責任者は『写真とるな』『作業員の顔はダメだ消せ』などと文句を言ってきた。おまけに私の経営していたアパートの駐車場にトラックなど車を無断駐車。移動を求めると『なんや』と運転手が脅す。前田建設は、歩道に車を駐車、人の敷地に仮設トイレを置くなど、帰宅困難地域でひとがいないからと、やりたい放題。石松氏はじめ前田建設の傲慢さに恐れをなして、もう一時帰宅は嫌だという町民もいる」
石松氏はとりわけ作業員の顔をとるなと叫んでいたそうだ。
「前田建設は、作業員にわけありの人物を雇っているから、敏感になっているのではないか」
という町民もいる。前田建設が請け負っている除染、解体工事。これは国の税金が投じられている。場所は公民館で町民の立ち入りは原則、自由のはず。写真をとっても問題ない。そんな事業を請け負いながら、法令順守ができない前田建設工業。
前田建設工業といえば、本紙川上とは因縁がある。
真鍋武紀香川県知事当時、香川県立中央病院の建設を受注したのが前田建設工業・小竹興業らのJVだった。競輪場やソープランド風俗街に隣接。病院の立地として芳しくない。それでも建設を決めた真鍋氏。本紙は前田建設工業JVの落札と香川県の真鍋武紀知事(当時)には疑惑あると、記事にした。
その時の取材でも、前田建設工業には法令順守の意識はうかがえなかった。今回は国の事業で、住民を恐怖に陥らせ、帰宅拒否にまで及んでいる。車の歩道の駐車は、道路交通法違反であることは明白。
前田建設は“無法”上場企業なのか。さすがに発注元の環境省も前田建設工業の“無法”の数々に注意を入れたという。だが、現場責任者の石松氏らが何らかの責任をとったという情報はない。これぞ、税金の無駄。“無法”上場企業として社会的な責任を果たさず、復興事業で金儲けばかりを考えているのではないのか。社会的にも即刻、双葉町の事業から撤退すべきだ。
明浄学院の新たな資金源か?
「校内予備校」に生徒勧誘疑惑
日本タイムズで大阪の学校法人明浄学院と反社会的勢力の関係を追い続け、1年半が経過した。
「日本タイムズが発行される毎月10日の前になると、さかんにインターネットで職員がチェックしています。絵面校長らもすごく気にしています。大橋理事長が記事を読んで激怒したことも何度かある。特に、7月号からはじまった、大橋理事長と絵面校長の肉声の録音は、すごく反響があった」
と学校関係者は打ち明ける。
本紙川上はこれまで明浄学院と反社会的勢力との関係だけでなく、教育機関として教職員が次々に「退職」に追い込まれていること、金儲け優先とも思える学校運営にも、警鐘を鳴らしてきた。だが、夏休みが過ぎると退職者が出たそうだ。
「A先生は日本タイムズが書いた、わいせつ教師X氏に激怒。学校に対応を求めたが、絵面校長らがX氏を擁護。本来、辞めるべきはX氏なのにA先生がやめてしまった。もう一人、B先生も学校から去った。一説によるとセクハラ被害を受けたともウワサになっている」(前出・学校関係者)
相変わらず、信じがたいことが現実になっている明浄学院。それどころか、本紙が告発した生徒にわいせつ疑惑のX氏。その立場が、ますます学校内でアップしているというのである。
9月中旬のことだ。明浄学院に近い、大阪メトロ文の里駅近くの雑居ビルの2階。夕方になると明浄学院の制服を着た生徒がやってきた。向かった先は、学習塾P。これが明浄学院で“学内予備校”と言われ、新しい「金儲け」となっているという噂が学校で広がっている。
学習塾Pは、8月に株式会社となったS社が運営している。代表者のN氏はその前も大阪府内の学習塾の講師であった。それを探ってみるとなんと、わいせつ教師X氏が明浄学院に来る前にいた学習塾と一緒なのだ。
「X氏がN氏に声をかけて明浄学院の生徒を優先的にいかせるから、開業しろと持ちかけたとの情報があります。大橋理事長が日本タイムズで報じられたようにさまざまな、学校とは関連性がない事業を計画していた。その一つが学習塾。それを実現させたということでしょうか」(前出・学校関係者)
だが、明浄学院の生徒がなぜオープンしたばかりの学習塾を知り通うのか?
その理由が生徒に配布されているクラッシーと呼ばれる携帯端末。そこに、“学内予備校”のP学習塾がPRされているからだという。
「要するに明浄学院が誘導しているんですね。学校できちんと授業やれば学習塾は不要。それを行けというのは本末転倒。おそらく大橋理事長らの儲けにつながるのではないかと、職員室のひそひそ話で聞こえてきますね」(前出・学校関係者)
「教育」より「金儲け」?
明浄学院に良心はないのか?
2018年9月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍一強モンスターに終焉を告ぐ
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その185)
- 山口組六代目を警視総監に殺人未遂罪で告訴
- ヤクザ業界窮状の原因
- 司六代目の殺害教唆が暴力団排除条例に
- 兼元徳二翁から本紙川上に遺言
- 「直島には核燃料廃棄物はいらない」
- 事件屋に食い潰された郷鉄工
- 破産処理を巡る疑惑(2)
- 森友・加計の次は迫水小学校
- 安倍首相の地元実力№1秘書の素性
- 日本タイムズに負けちゃった
- 明浄学院絵面校長が本紙報道認め白旗?
- 阿波踊り総踊り強行 本紙だけが知る舞台裏
- 遠藤市長「悪政」にリコール署名か?
国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍一強モンスターに終焉を告ぐ
「モンスター」こと「シン・ゴジラ」に「終焉を告ぐ」とは、もちろん「原発ゼロ」を掲げてだ。
さて、総裁選のさなかのことである。こんなことが起きていた。
自民党の石破茂元幹事長は28日、松山市内で記者団に、党総裁選での街頭演説会が2012年から大幅に減って全国5カ所にとどまることに関し、「有権者は何で判断したらよいのか。安倍総裁が鹿児島(での出馬表明)で言った『骨太の議論』にも反する」と反発した。
選挙期間中に首相がロシアを訪問することについては「国民に向けて語ることよりも大事なことがあると判断したということだろう」と皮肉った。(8月28日時事より)
その程度なのであろう。多くは語るまい。
やがて、我が国の議論の焦点は絞られて、『反原発』に収斂されてくる。これは、いわば、歴史的必然、である。
「反原発」を真正面から掲げてきたのが、言うまでもなく、ライオンこと小泉純一郎元首相である。そして、ジュニアこと小泉進次郎氏は、今回の総裁選では、文字通り、〝台風の目〟である。さて、このキーワードを組み合わせていかなければならない。
自民党総裁選小泉進氏の動向注視地方票に影響
九月の自民党総裁選では、「将来の首相候補」とされる小泉進次郎筆頭副幹事長の動向が注目されている。執行部のメンバーながら安倍政権への批判や苦言を繰り返しているからだ。自民支持層内でも高い人気を誇り、地方票に大きな影響力を持つ小泉氏の判断が、総裁選の流れを左右する可能性もある。
「長い政権運営の中で今の私たちのありようが、このまま皆さんに認めていただけるものとは思えない。応援したくなる政党に変えたい」。小泉氏は昨年秋の衆院選では各地で、党への不満を隠さず訴えた。
党幹部の一人だが、「安倍一強」の政権のあり方には疑問を抱く。森友・加計(かけ)学園問題を巡っては、安倍晋三首相らの説明に「納得している人が圧倒的に少ないのは明らかだ」と指摘し、疑惑の払拭(ふっしょく)を強く求めた。自民党が法案を提出し、先の通常国会で成立した参院定数を六増する改正公職選挙法に関しても、世論が厳しく見ていることを訴えた。
総裁選は、首相と石破茂元幹事長の一騎打ちの様相が強まっている。首相は、国会議員票の七割近くを押さえ、有利な情勢。変わる可能性があるとすれば、総裁選の全得票の残り半分を占める党員・党友投票による地方票の行方だ。そこで注目されるのが、各種世論調査で次期総裁として常にトップかそれに近い支持を集める小泉氏だ。
石破氏は、小泉氏の父・純一郎氏の首相時代に防衛庁長官に抜てきされたエピソードをたびたび披露。進次郎氏についても高く評価し二十三日のテレビ東京番組で「小泉さんのみならず、一人でも多く応援してもらいたい」と秋波を送った。
小泉氏は二〇一二年総裁選で投票後に「石破氏支持」を明らかにしたが、特別に石破氏と親しい関係ではない。首相ともつかず離れずだ。
首相周辺や党幹部からは「小泉氏は調子にのっていると、党内で浮き上がってしまうぞ」とけん制する声もあり、小泉氏も圧力を気にかける。二十日には、記者団から総裁選で誰を支持するかと問われ「首相を選ぶ大切な選挙だから、最後までしっかりと考える」と明言を避けた。(東京新聞2018年7月29日付)
そして、こうなる。
総裁選 首相きょう出馬表明
安倍晋三首相(自民党総裁、63)は26日、訪問先の鹿児島県で、9月の党総裁選(7日告示、20日投開票)に連続3選を懸けて出馬する意向を表明する。首相は党内5派閥の支持を取り付け、国会議員票で石破茂元幹事長(61)を引き離す。一般党員らの投票で巻き返しを狙う石破氏は、人気の高い小泉進次郎筆頭副幹事長の支持に期待を寄せる。
首相は地方回りを本格化し、25日は夏休み明け最初の地方出張として宮崎市を訪問。党員を集めた集会で、首相は「私自身が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と向き合いながら拉致問題を解決していかなければならない」と述べ、引き続き政権を担うことに強い意欲を示した。また、自身とトランプ米大統領の関係に「友情と国益は別」と苦言を呈した石破氏の発言を念頭に「米大統領と信頼関係をつくることは首相の義務だ」と強調した。
26日は宮崎県内の農家などを回った後、鹿児島県に移動し、背景に桜島が見える垂水市の漁港で記者団に対し、立候補の決意を示す予定だ。
27日以降も各地に足を運び、党員への働き掛けを強める。
一方、石破氏は25日、読売テレビの番組に出演。総裁選への態度を明らかにしていない小泉氏について「本当に党や政治の在り方に確固たる考えを持っている」と高く評価した。石破氏は同日夜、東京都内で記者団に、自身のスローガン「正直、公正」について、「人を批判するつもりだと捉える方もあるとすれば変えることだってある」と述べた。石破氏を支持する参院竹下派の吉田博美会長が、首相の政治姿勢の争点化に不快感を示していることを考慮したとみられる。(2018年08月25日付時事より引用)
つまりは、こんな動きがずっと出ているのだ。この動きを無視することはできない。小泉親子鷹は、無論、「反原発」を旗印に掲げているが、さらに敷衍していくと、「現政権へのアンチテーゼ」というところに行き着く。この点に注目しなければいけない。
「進次郎が応援する候補が、次の総裁になる」。
ある自民党重鎮議員は、小泉進次郎筆頭副幹事長(36)への期待をこめ、こう口にした。4月2日に読売新聞が公表した世論調査で、「次の自民党総裁にふさわしい人」の1位は、進次郎氏だった。いまや、安倍首相が恐れる存在である。
「進次郎に対する安倍さんの基本姿勢は、無視。『言い返したら、(人気を)持っていかれるだけだ』と菅さんにこぼしています」(菅義偉官房長官の側近議員)
世の期待を一身に集める若き政治家は、4月4日の衆院厚生労働委員会のさなか、審議そっちのけで、真っ赤な表紙の一冊の本を読んでいた。
目を凝らすとその本は、岩波新書の『日本の近代とは何であったか』だった。日本の近現代を批判的に総括した一冊で、「新書大賞2018」で3位になったベストセラーだ。
著者は、東京大学名誉教授の三谷太一郎氏(81)。戦後70年にあたる2015年の終戦記念日の前日に閣議決定された「安倍談話」を、「冗長で、毒にも薬にもならない」(朝日新聞朝刊2015年8月15日付)と斬り捨てた政治学者だ。「反アベ」知識人たちが崇める、日本政治外交史の大家である。
この日の厚労委は、報道機関への圧力と取れる発言が問題視された東京労働局長が欠席。ある閣僚経験者が「野党がキャンキャンうるせえな」と愚痴るほど大荒れだったのだが、審議内容よりも夢中になる本だったのか。
進次郎氏に読んだ感想を聞いた。
「よく見ているなあ(笑)。まだ(読んでいる)途中です」
進次郎氏が、「反アベ」政治学者の著書を読んでいたのは、安倍首相への批判的な思いの表われか、はたまた対峙するリベラル陣営への切り返し方を学んでいたのか。
政権に批判的な著者だが?
「本は好きだし、いろんな本を読んでいます。いろんな意見を聞くのが大事ですから」
自民党を長年取材する作家の大下英治氏は、「彼はもう、2021年の総裁選で世代交代を果たせるかどうかを見据え始めている」とみる。
3月1日に、進次郎氏は自ら音頭を取って勉強会を発足。「事実上の小泉派」と永田町では囁かれる。その名は、「2020年以降の経済社会構想会議」。天下取りに向け、予習に余念なし。(週刊FLASH2018年4月24日号より抜粋)
窮地の安倍首相を悩ます「小泉父子鷹の乱」
一匹狼の父と優等生の息子は最強の「父子鷹」
こうして「際立つキャラ」で脚光を浴び続ける小泉父子だが、父親と息子の政界での立ち位置は対照的だ。毒舌で鳴らす田中眞紀子元外相が「変人」と名付けた純一郎氏は、若手議員のころから「徒党を組まない一匹狼」に徹し、2001年春の森喜朗首相(当時)の退陣表明を受けた総裁選で、「自民党をぶっ壊す」と叫んで圧勝して首相の座に上り詰めた。さらに、圧倒的な国民的人気を武器に長期政権を築き、党内の「抵抗勢力」を蹴散らして持論の郵政改革を断行した。
一方、純一郎氏が「親ばか」を自任しながら後継指名した進次郎氏の初陣は、2009年8月の政権交代選挙。小泉家4代目として厳しい世襲批判を浴び、有権者の「反自民」感情で多くの新人候補が惨敗する中、爽やかな容姿と父譲りの歯切れ良い演説で逆風を跳ね返し、さっそうと中央政界にデビューした。自民党が政権復帰を果たした2012年暮れの衆院選では早くも「選挙の顔」となり、政治活動でも「先輩は立て、同僚の意見もよく聞く」(自民幹部)という優等生ぶりを発揮し、いまや「近未来の総理・総裁確実」とされる自民党のスーパースターとなった。
もちろん、「出る杭は打たれる」のが政界の常でもあり、進次郎氏に対して自民党内では「受け狙いのポピュリスト」「跳ね上がりすぎると、どこかで足をすくわれる」などの陰口も絶えない。3月27日の佐川氏証人喚問に合わせて民放テレビにVTR出演した田中眞紀子氏も、進次郎氏の森友問題に関する一連の発言について、「若い子なのにやり方が汚いと思う。お父さんのマネをしてるのかもしれないけど、もっと本気で取り組むんだったら、自分が質問しなければいけないと思う」と批判。さらに「あの人は30年前の安倍さん。30年たったら今の安倍さんになるような子ね」などと、いつもの上から目線の"眞紀子節"を炸裂させた。
一方、父・純一郎氏は東日本大震災による福島原発事故以来、「原発ゼロ」を叫んで安倍政権のエネルギー政策に異議を唱え続けている。2014年2月の都知事選では「原発ゼロ」を旗印に細川護熙元首相を擁立して戦いを挑み、敗北した。さらに今年1月中旬には民間団体「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」の顧問として国会内で記者会見し、稼働中の原発の即時停止や再稼働禁止などを盛り込んだ「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」の骨子を発表し、各政党に賛同を呼びかけた。
その中で、純一郎氏は「近い将来、原発ゼロは国民多数の賛同で実現する」と力説し、原発再稼働を進める首相については「安倍政権で(原発ゼロを)進めるのは難しい。自民党公約で『原発依存度低減』と言いながら、これからも基幹電源にすると言っている。よく恥ずかしくないな、と思う」と舌鋒鋭く批判した。この呼びかけを受けて?立憲民主、共産、自由、社民の野党4党は3月9日に「原発ゼロ基本法案」を衆院に共同提出しており、政界では純一郎氏の行動が、「形を変えた倒閣運動」(細田派幹部)と受け止められている。
世論調査「次期首相には?」で進次郎氏がトップ
改ざん事件を受けて各メディアが実施した最新の世論調査では、そろって安倍内閣の支持率が下落し、どの調査でも不支持が支持を上回った。しかも、不支持の理由をみると「首相が信頼できない」が圧倒的多数という点でも共通している。
その一方で、読売新聞調査(3月31日~4月1日)には、9月の自民党総裁選に絡めて「次の総裁(首相)には誰がふさわしいか」との設問があったが、上位は「1位・小泉進次郎(30%)2位・安倍晋三(26%)3位・石破茂(22%)」という結果で、次期首相候補としても人気者の進次郎氏がトップとなった。もちろん、進次郎氏自身は「今は政治家としての経験を積むことが最優先」として総裁選出馬を否定する。物議をかもす一連の言動についても「毎日が真剣勝負。(マスコミにも)一語間違えたら死ぬ、との思いで対応している」と体をかわす。(東洋経済オンライン2018/04/04より引用)
これからの新しい日本を動かすためのキーワードは、つまりは、こういう構図になる。
「反原発」→「反現政権」。
この構図を十分理解し、そして、行動に移せる者しか、これから訪れるポスト次世代時代のトップにはなれない。
そして、本紙も、そのような人物だけを見据えて、身を粉にして支援していく。
実際、本紙は四国タイムズ当時から、「反原発」において、大変な提言を14年余りも前より果たしているのだ。
それが、香川県直島にある寺島、であることは説明の要がない。この事実は、本紙が独自に得た。「反原発」を標榜する、小泉親子鷹は、実はこの事実を、十分に知っている。換言すれば、知っている上で、「反原発」を標榜しているのだ。
一つ重大な指標が出ている。ここに、それを紹介しておかなければならない。
「核のごみ」処分場選定に向け 初の全国地図を公表
原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の処分をめぐり、国は、処分場の選定に向けた調査対象になる可能性がある地域を示した初めての全国地図を公表しました。近くに火山や活断層がないなどの科学的な基準から調査地の可能性が示された地域は国土の3分の2に上っています。
原子力発電所の使用済み核燃料を再処理した際に出る、高い放射能がある高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」について、国は、地下300メートルより深くに埋める「地層処分」にする方針です。
この処分場をめぐり、国は、近くに火山や活断層がないなどの科学的な基準に基づき、地域ごとの適性を示した全国地図「科学的特性マップ」を初めて作成し、公表しました。
このうち、処分場として「好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域」は薄い緑色と濃い緑色で示され、面積にして国土のおよそ3分の2に上っていて、これらの地域は、将来的に処分場の選定に向けた調査対象になる可能性があるとしています。
中でも、海岸から20キロ以内を目安とした地域は、想定される廃棄物の海上輸送に好ましいとして濃い緑で示され、こうした地域が一部でも含まれる市区町村は900余りに上るということです。
一方、近くに火山や活断層があったり地盤が弱かったりする地域はだいだい色で、油田やガス田など資源がある場所は銀色で示され、いずれも処分場として「好ましくない特性があると推定される」としています。
国は、この地図は処分場の選定に向けた第一歩だとする一方、自治体に調査の受け入れの判断を迫るものではないとしていて、今後、各地で説明会を開いて理解を求めたい考えです。
ただ、調査対象となる可能性がある地域が広い範囲に及ぶうえ、安全性への懸念からこれまで調査の受け入れを表明している自治体はなく、調査地の選定は難航すると見られます。
一方、使用済み核燃料の中間貯蔵施設などがある青森県と、東京電力福島第一原発の事故があった福島県について、国は「これ以上の負担をかけたくない」などとして、配慮して対応する方針です。
処分場選定難航の経緯
いわゆる「核のごみ」の処分は、日本で原発の利用が始まって半世紀がたつ今も決まっておらず、原子力が抱える最大の課題と指摘されています。日本で処分場の選定が本格的に始まったのは平成12年でした。
電力会社などが新たな組織をつくって全国の市町村から候補地を募集し、国も、応募した自治体に最初の2年間だけでも最大20億円の交付金が支払われる仕組みを設けました。
しかし、平成19年に高知県東洋町が応募したあと住民の反対などによってすぐに撤回したほかは、応募はありませんでした。
候補地選びが難航する中、国の原子力委員会は、平成24年、国民の合意を得るための努力が不十分だったとしたうえで、国が前面に出て候補地選びを行うべきだとする見解をまとめました。
(中略)
自治体が調査を受け入れると、最初の文献調査で最大20億円、次のボーリング調査などで最大70億円が交付金として支払われることになっていますが、国は、いずれの段階の調査も自治体の意見を十分に尊重し、自治体が反対する場合は次の調査に進むことはないとしています。(8月21日付NHKより引用)
この指標は非常に重大である。とくに、本紙が従前より指定している直島だが、ここに公表されたマップの中において、しっかりと、〝好ましい地域〟として色塗りされていることを明記しておかなければならない。これは、今、現政権下にあって、最も機密に関することで、現政権として密かにやり遂げようとしているいわば、〝策謀〟とも言えることなのだ。
「反原発」→「反現政権」。
この構図を絶対に忘れてはいけない。小泉親子鷹は堂々とこれを旗頭に掲げている。このキーワードなくして、それこそ、新しい日本は創生し得ない。
本紙も、「反現政権」については、現政権のいわば象徴とも言える、佐川前国税庁長官(森友問題)、柳瀬元首相秘書官(加計問題)、そして、安倍総理のことを書いた『総理』、『暗闘』なる本を出した、ジャーナリストの山口敬之氏に対して、再三に渡り疑義を突きつけ、告発している。本紙は何度も告発は続ける。「反現政権」を標榜するからである。
もうひとつ、本紙はかねてより山口組六代目に対する告発を継続している。
当の六代目に対する状況も完全に逼迫してきており、緊張感が激増しているのだ。
①、2018年8月24日までに、六代目山口組『六代目清水一家』幹部で『田嶋組』組長とみられる田嶋聡(49・東京都大田区)、松葉会系幹部の川村祐一(49・栃木県宇都宮市)ら計5人が、公務執行妨害と器物損壊の疑いで逮捕された。
逮捕容疑は2018年5月19日に東京都台東区浅草で開催された三社祭で、路上で鉢合わせになった際にお互いに道を譲らず、「お前ら、どけ。道を開けろ」などと言って口論となり、組員ら数10人で乱闘になった。通報を受けて駆け付けた男性巡査(24)の肩や腰を掴んだり引っ張るなどして職務を妨害し、装備していた無線機のコードを引きちぎって壊した疑い。巡査にケガは無かった。
②、2018年4月20日、自民党の奈良県議会議員で奈良県議会議長を務める岩田国夫が、山口組系元組長と親しく交際し、奈良市内のホテルで元組長に議長就任のあいさつをしたと奈良新聞が報じた。岩田議長は「会ったのは2度だけ、親しい交際や就任あいさつの事実は全くない」と主張し、虚偽の報道で名誉を傷つけられたとして奈良新聞を提訴した。
2018年7月、岩田国夫が奈良県議会議長を退任した。7月10日、奈良新聞社は虚偽告訴と信用棄損の罪で岩田前議長を奈良地検に告訴した。
③、2018年8月21日、六代目山口組系組員が窃盗の疑いで逮捕された。逮捕容疑は2018年07月10日11時頃に東京都墨田区八広の路上で、自転車に乗っていた女性(75)に後ろから自転車で近付き、追い抜きざまに女性の自転車の前かごにあるバッグ(現金12000円入り)をひったくった疑い。
安田は「生活に困っていて他にもやった」と供述しているという。東京23区では2018年7月以降に同様の事件が約30件(被害総額約200万円)あり、安田の犯行だとみられている。
以上、①から③の各事件は、ほとんど表に出ていないが、実は、六代目山口組に突き刺さる〝アキレス腱〟と見做している関係者が多い。
この先、現レジームにはじまり、六代目山口組に至るまで、本紙が掲げてきたテーマが一気に、〝同時多発噴火〟する事態になってきた。
本紙は事態をジッと俯瞰していく。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その185)
山口組六代目を警視総監に殺人未遂罪で告訴
平成天皇の退位に伴い元号が来年5月1日に変わる。ならば、平成のうちに本紙川上の家族が巻き込まれた命に関わる三つの未解決事件を解決できるよう、被害者としても精一杯の努力をしてみよう。
まず、山口組六代目司忍組長が、本紙川上の殺害を教唆した場面の前後を、時系列で追ってみる。
【平成17年】
▼5月10日、司忍若頭補佐の若頭就任を発表。
▼6月26日、盛力健児会長が中国青島に渡航。その留守を狙ってか司忍若頭のクデターが勃発。
▼7月25日、最高幹部会で司若頭の六代目襲名を決定。
▼7月29日、渡辺五代目の引退、司若頭の六代目就任を発表。
▼8月7日、宅見事件で絶縁されていた中野会・中野太郎会長が引退と解散を大阪府警に届出。
▼8月8日、高山清司若頭補佐の若頭就任を決定。16日までに入江禎総本部長ら新執行部の陣容が固まる。
▼8月27日、山口組総本部で六代目継承式。
▼11月2日、本紙川上が六代目司忍組長を使用者責任で神戸地裁に追加提訴。
▼11月29日、最高裁が銃刀法違反事件の司六代目の上告を棄却。懲役6年の判決が確定。
▼12月5日、司六代目が大阪府警に出頭。大阪拘置所に収監される。
【平成18年】
▼2月6日、司六代目が府中刑務所に移送される。司六代目若中の二代目若林組篠原重則組長が森裕之の「偽装破門状」を作成。
▼3月7日、偽装破門された森裕之が本紙川上の殺害計画を回転式拳銃で実行。
ヤクザ業界窮状の原因
司六代目の殺害教唆が暴力団排除条例に
時系列をジックリと押さえてほしい。
山口組六代目の誕生はクーデターからで、それも本紙川上が提訴していた五代目の使用者責任の提訴取り下げを口実に芳菱会瀧澤孝総長が根回ししていた情報もある。
現状の山口組は分裂して六代目山口組、神戸山口組、任侠山口組。こうなってくると、「風が吹けば桶屋が儲かる」の例えではないが、山口組の分裂の原因は平成9年に発生した本紙川上宅への発砲事件がルーツであることは間違いない。
三代目の田岡一雄組長が掲げた山口組綱領に「国家社会の興隆に貢献」とある。山口組が分列して兄弟げんかしている現状を一番悲しんでいるのは三代目田岡一雄組長であるのは間違いない。「菱の代紋」の下にアウトローであるヤクザを集めて、国民に迷惑をかけないよう棲み分けを守らせていくのが当代の役割ではないのか。
東京オリンピックも近い。警察の手を煩わせないよう、山口組は兄弟けんかをしないよう一つにまとまるべきである。暴力団排除条例の生みの親(条例を作る切っ掛けの意味)とも言われる本紙川上が言うのであるから、間違いないはずだ。
さて、ここで平成27年11月の四国タイムズ。
《(前略)渋谷検事が本紙川上を起訴したのは8月11日。その直後から六代目山口組の離脱が始まり、「神戸山口組」が9月上旬には結成された。
家族が巻き込まれた命に関わる未解決事件を解決するために、本紙川上は被害者の務め(義務)として最高検察庁検事総長と警察庁長官に六代目山口組の司忍組長を「殺人未遂罪」で告訴した。
この本紙川上の告訴状は、捜査機関から喜んでもらえるはずだ。
だってそうでしょう。
六代目山口組の司忍組長が刑務所に収監されることが決まった平成17年11月29日には、まだ「神戸山口組」は離脱してなかったのだから。
五代目山口組の中四国ブロックのブロック長は岡山の大石組の大石組長。六代目山口組司忍組長体制では、中四国のブロック長は淡路の侠友会寺岡修会長。
当時の流れはこうだ。香川県警の黒川俊雄元刑事部長らが愛媛の矢嶋組山田組長を訪ねた。六代目に使用者責任が及ばないよう本紙川上殺害を実行するための具体的打合せを二代目若林組篠原組長と侠友会寺岡会長が行った。
この後、平成18年2月6日付でヒットマンの森裕之組員を破門。3月7日夜に本紙川上の殺害計画が実行された。
殺害に失敗した関与者は驚き慌てて、矢嶋組の組長は中山組長に交代。山口組中四国ブロックの侠友会本部があった淡路を中四国ブロックから外し、淡路を大阪北ブロックに組み込んでしまったのだ。
しばらく中四国のブロック長は空席の後に、岡山の池田組池田孝志組長がブロック長になった。
これら一連の経過を追えば、本紙川上殺害の失敗は六代目山口組司忍組長の逮捕に繋がる捜査が展開されることだけは間違いない。
現在、侠友会寺岡修会長と池田組池田孝志組長は「神戸山口組」の若頭と舎弟頭の役職。今!今がチャンスだ!》
【紙面・告訴状】
平成30年9月5日
警視庁警視総監殿
告訴人川上道大
被告訴人篠田建市
【告訴の趣旨】
被告訴人の行為は、刑法199条、同203条の殺人未遂罪に該当するので、厳重な処罰を求める。
【告訴事実】
被告訴人篠田建市は、指定暴力団六代目山口組組長であるが、株式会社四国タイムズ社(代表取締役川上道大:告訴人)が発行する新聞「四国タイムズ」において、再三、上記山口組の直参組織である二代目若林組組長篠原重則及びその配下の暴力団員が告訴人を殺害しようとしたこと、及び、同事実につき上記山口組に使用者責任を追求する民事訴訟(平成17年11月2日)を提起したことなどが気に入らないとして、告訴人を殺害しようと企て、平成17年晩秋頃、神戸市灘区篠原本町の前記山口組事務所内において、前記山口組若頭である高山清司に対して、…後略》
兎に角、本紙川上の家族が巻き込まれた命に関わる未解決事件を解決してもらいたい。
兼元徳二翁から本紙川上に遺言
「直島には核燃料廃棄物はいらない」
本紙川上は14年前、瀬戸内海に浮かぶ直島(香川県)の網元(直島漁協)だった兼元徳二翁から遺言を託された。
兼元徳二翁は当時の小泉純一郎首相の内閣情報官だった兼元俊徳氏の実父。兼元俊徳氏の妻は最高検察庁検事総長を務めた松尾邦弘氏の妹でもある。
その兼元徳二翁から本紙川上は遺言を託されていたのだ。
ここで、本紙の平成16年8月号に目を通そう。
「古武士兼元徳二からの遺言直島には核燃料廃棄物はいらない」
《正義を愛し、直島を愛した男が亡くなった。気骨ある古武士であった。
4、5年前に何回か電話を頂いたが、なぜか直接会えなかった兼元さんと、今年に入って、何度も会うことになった。会うところは、いつも 多賀町の喫茶「彩花」である。 兼元さんは、いつも、お抹茶を注文され、私もご馳走になった。話の筋にぶれが無く、目が非常に澄んでいた。すい臓の大手術をした後なのに、こちらに気を遣わせないような人であった。
6月に入って連絡が通じなくなった。中央病院に入院していたのである。
6月29日、ジャーナリストの斎藤真氏と共に見舞った。 鼻と、腹に管を通していたがベットに座っての話である。
7月5日、中央病院へ見舞ったのが最期となった。
兼元徳二、平成16年7月13日22時、死去。
「三菱マテリアル直島精錬所の銅精錬施設を活用するなどして産業廃棄物から有価金属を回収するハード事業と、住民と共に循環型社会を形成するソフト事業を展開して、『自然、文化、環境の調和したまちづくり』を目指す」。
真鍋香川県知事が謳いあげた事業に裏で、原子力発電の高レベル放射性廃棄物の最終処分場が直島の「寺島」に決まる。
十中八九、間違いない》
事件屋に食い潰された郷鉄工
破産処理を巡る疑惑(2)
「二孝建設」が必死に買収画策する郷鉄工の本社不動産
前号(8月5日)に引き続き、昨年9月に上場廃止、10月に破産申し立てを余儀なくされた「郷鉄工所」(岐阜県垂井町)の破産処理を巡る疑惑をお伝えする。
前回にも一部触れたが、その最大の疑惑は、郷鉄工所の本社工場不動産は資金繰りに窮した挙句、朝倉応水氏が代表の「充雲」(大阪市東淀川区)なる会社に転売されたが、管財人は、この売買が、見せ掛けの「通謀虚偽表示」に当たると見て、「否認権」行使の意向を表明している点だ。
この充雲への売却は、債務超過で上場廃止に抵触するリミットだった昨年3月末直前(3月10日)。売却価格は17億5000万円だったのだが、当時は不当に安すぎる「焼け太り」などと疑惑が持たれた。本紙も記事化した経緯がある。
しかし今、長年に亘り鉄工業務を営業していた跡地の売買条件を考慮すれば、妥当な金額だったと言わざるを得ない。なぜなら、汚染土壌(PCB処理等)の撤去費用は土地所有者である郷鉄工所の負担だからだ。
国民の注目を集めた「森友問題」。国から払い下げられた土地の産廃撤去費用の扱いを思い起こせば納得がいく。
それにしても不可解なのは、否認が認められた場合を想定し、すでに管財人との間で、「二孝建設」(東京都港区)に任意売却されることが決まっているとされる点だ。同社の買い付け証明書まで管財人に出されており、20億円という買取価格まで指摘されている。
債権者のことを考えれば、出来るだけ高い価格で売却すべき。それには競売が一番のはずで、二孝建設への任意売却話は、否認が裁判所に認められるどころか、まだ管財人が否認権の行使もしていない段階で出るなど、本来、あり得ない話だ。
しかも、この二孝建設の潮田秀男オーナーら、破産申し立て翌月の昨年10月、名古屋駅前のホテルに郷鉄工の長瀬隆雄元社長らを呼び出し、「松尾氏に朝倉応水氏の会社に譲渡することを強く要望されました」「本社土地建物は社員や債権者の物ですから破産管財人におきましては適正なご判断を期待しております」などと記した「本社土地建物についての上申書」なるタイトルの付いた文書への署名・捺印を強要した事実さえ明らかになっている(ただし、長瀬元社長は署名・捺印せず)。
松尾氏というのは、郷鉄工が上場廃止になる1年半ほど前に登場し、郷鉄工の資金繰りを司っていた人物で、事件屋との指摘もある。
その松尾氏と、その松尾氏の紹介で「ミロクリース」(京都市左京区)などの別会社で郷鉄工に3億1000万円の資金を貸し付けていた朝倉氏が結託、郷鉄工の虎の子の本社工場不動産を格安で手に入れたと二孝建設側はいいたいのだろう。
しかし、それをいうなら、二孝建設も同じく、松尾氏の紹介で郷鉄工に3億9000万円を貸し付けていた同じ大口債権者。その二孝建設に松尾氏と朝倉が結託といわれても説得力がないし、まして強要となればなおさらだ。
そして、管財人がこんな疑惑のある特定の利害関係人と関係を持つことは適切でないことはいうまでもないだろう。
「二孝建設」のためにスパイをしていた石毛氏の素性
しかも、追加取材の結果、前述の長瀬元社長らに署名・捺印を二孝建設の潮田オーナーと共に強要した石毛英範氏の素性が見えて来た。
前回記事でも述べたことだが、その石毛氏、破産直前の昨年9月1日、二孝建設の意を受け、「経営戦略室長」の肩書きで郷鉄工に入社。
ごく短い在職中に、郷鉄工社員14名を引き抜き、昨年一杯まで“第二の郷鉄工”作りに暗躍していた人物だ。
「会社建て直し名目で入社したが、実際は利益が上がっている部分だけ外部に持ち出し、二孝建設の潮田オーナー会社にしようとしていたようです。
しかも14名を引き抜くに当たり、『3カ月以内に方向性を決めるから、その間は失業保険をもらってくれ。いまの給料との差額は補てんする』といっていた」(関係者)
これが事実なら、そもそも失業保険は転職先が見つからない人に支給されるものなのだから、不正受給の疑いも出て来る。
さらに、別の関係者はこう証言する。
「朝倉氏は、郷鉄工が破産申し立てをした10日ほど前、郷鉄工の監査法人・東証対策をしていた池田晃司公認会計士の紹介で、名古屋駅前のホテルで石毛に会っています。その際、協力を要請され、ひじょうにいいことをいっていたので、朝倉氏は“応援しましょう”と答えている。その際、郷鉄工の本社工場の一部を使いたいとの要請を受けたものの、その後、石毛氏から大垣の方で協力工場が見つかったと一転、キャンセルされている。ところが、10月に入り再度、貸してもらえないかと電話が。しかし、朝倉氏にすれば前のキャンセルの件がある上、“第二郷鉄工”の構成につき、反社っぽい者が入るとの噂を聞いたこともあり断ったんです」
前述の長瀬元社長らがホテルに呼び出され、署名・捺印を強要された際、「朝倉とはどういう関係なんだ!」と怒鳴られた事実を思えば、こうした経緯から逆恨みされ、「松尾・朝倉コンビ」のシナリオが作られた可能性もあるのではないか。
さて、前置きが長くなったが、石毛氏とはいかなる人物なのか。
本人は「麻布商事」(東京都港区)の代表を語っている。
大手企業信用調査資料によれば、石毛氏は現在、65歳。
日本大学理工学部卒で、企業への勤務経験はなく、レストラン、美容院などの経営をした後、「厚生福祉開発センター」(後に「中央興産」に商号変更。09年3月解散)という老人ホームなどのコンサルタント代表に就任(05年3月から07年2月)。そして休眠中だった当社代表に就任。当社は、そもそも妻が美容院経営目的に設立したが、現在は実態がないようだ。
その一方で、石毛氏は同じく美容業などを目的とする「コンフィアンサ」(東京都中央区)という会社の代表にも就いていることになっているが、その住所が気になる。
このビル、銀座は中央通りのすぐ裏手にあるオンボロビル。地上げ対象地になっているが、そこには地上げ屋、過去、大型経済事件で逮捕歴のある人物、元指定暴力団組長などの会社も入居していたことがあり、「事件ビル」として悪名高いからだ。
こうした見て来ると、石毛氏はいわゆる「仕事師」であるようだ。
二孝建設の主業は水道施設工事で、東京都水道局発注工事が多い。なぜ、こんな会社が松尾氏の紹介で郷鉄工に資金貸付をした挙句、石毛氏と怪しい動きをしているのか。
郷鉄工幹部6名を迎え、受注拡大目指す「前田商事」
一方、やはり前回に登場した「前田商事」(名古屋市港区)に関しても補足しておく。
すでに管財人は郷鉄工の破砕機などの特殊機械の動産は処分しているが、その一部が同社に格安で任意売却され、その前田商事には林直樹・郷鉄工元社長を顧問に、中枢にいた者計6名を迎えているとのコメントを載せた。
これは単なる証言に止まらず、業界紙のなかで同社自身が認めている。
「受注拡大に当たっては、昨年秋に事業停止した機械メーカーの郷鉄工所(岐阜県垂井町)の元社員らを採用。元社長の林直樹氏を顧問に迎えた」(業界紙18年3月12日)。
さらに前田商事の前田匡人代表取締役自身、「わが街の元気企業」という社長インタビュー記事に登場するなかで、事業拡大に向けた取り組みについて問われ、郷鉄工の元社員を採用したとして「かつての購買部門や営業、経理の各部門で経験を積んだ有力人材が活躍しています。元社長の林直樹さんを顧問として迎えており、収益拡大へ向け皆一弾となって努力しています」と答えている。
森友・加計の次は迫水小学校
安倍首相の地元実力№1秘書の素性
本紙6、7月号では、安倍晋三首相も深く関わる地元・山口県下関市の市長選を巡る選挙妨害疑惑を報じた。
その生き証人といっていい小山佐市氏が今年2月に13年ぶりに出所し下関市内で住んでいることから、安倍首相が8月に帰郷した折、下関市内はかつてない厳しい警備が敷かれた。その際、山口県警などに指示を出していたのが畑村剛秘書だ。
選挙妨害疑惑時、地元の安倍事務所を取り仕切っていたのは竹田力秘書。山口県警OB(元警視)だけあってか、露骨に私益を肥やすようなことはなかったが、現在、竹田氏(一昨年8月死去)に代わって地元では実力№1といわれるこの畑村秘書はきな臭い情報も出ており、森友学園、加計学園に続く第三の疑惑があるとの噂も出るほど。
そこで、今回はこの畑村秘書の素性について解説する。
畑村氏、地元の安倍事務所=自民党山口県第四選挙区で事務局員を務め、№2の地位にある。事務局長は配川博之氏という別人。しかし、地元事情通はこう解説する。
「確かに肩書きだけ見れば配川氏がトップ。しかし、先代の安倍晋太郎先生時代から仕える畑村氏はキャリア歴も配川氏より長く、また裏仕事も出来、実質、トップといっていい」
配川氏の方が年配ということで、表向きトップにしているに過ぎないという。
「以前、安倍首相に対しストーカー行為をしていた若い女性を殴る、蹴るしているところを目撃した。周りに下関署員が何人もいたが、見て見ぬふり。反安倍派の市議に対する恫喝も日常茶飯事ですが、何らお咎めなしです」(地元事情通)
その畑村秘書、オールバックで強面。3人兄弟で、皆、柔道経験者。特に兄・竜治氏は国士舘大学で選手として鳴らし、全日本7回優勝の元プロレスラー・小川直也、金メダリストの吉田秀彦らとも親しいそうだ。
「その兄は、元々は整体師(下の弟は現在も市内で整体師)をしていたが、いまは弟と組んで安倍首相の政治力を背景にブローカー業をしています」(同)
昨年、下関駅前の競売に出ていたビジネスホテル跡地を任意で買い付けたのもその兄。現在、そこは居酒屋になっている。
そうかと思えば、昨年から、熊本県の方で迫水小学校跡地(約2万坪)を利用して養殖場をやる計画があるが、それには補助金が出るそうで、それにも畑村兄弟が関与しているとの噂も出ている。
日本タイムズに負けちゃった
明浄学院絵面校長が本紙報道認め白旗?
本紙で追及してきた大阪の学校法人、明浄学院と反社会的勢力の関係。7月号と8月号では、大橋美枝子理事長が、学校内で反社会的勢力との関係を認める発言をしている、衝撃の録音データをお伝えした。
「いや、7月号、8月号の威力はすごかった。『やはりうちの学校は日本タイムズで出ている通り、ヤクザと密接だったのか』『学校は暴力団に売られるのか』という話で持ち切り。大橋理事長は普段から、ヤクザのような恫喝が目立ち、やはりという思いがした」(明浄学院高校の関係者)
そして、今回は明浄学院の経営が窮地に陥っていると、絵面功二校長が認めている録音データを独占入手した。
その録音データは、昨年8月に絵面校長と明浄学院高校の教員の間で交わされたものだ。明浄学院高校の経営状況について、
「厳しい、整理解雇しなければならない」
と生徒数を減らし、教職員も解雇、辞職を求める計画を明かす絵面校長。そして、理由について、
「今、口座には2、300万円しかない」
「給料、来月は払えないんじゃないか。1億円貸してもらえない。そんな状況なんとか綱渡りでやっている。リストラやりながらつぶれたとして数か月の未払いになる」
と資金不足をあげた。
生徒数が、500名前後という明浄学院高校。その銀行口座に200万円から300万円の資金しかないという。企業なら、倒産寸前ではないのか?
資金調達には、金融機関から融資をあてにしていたという絵面校長。だがそれが芳しくないという。
「お金を貸してくれると思っていた銀行、K銀行が貸してくれなくなった。K銀行が1億円貸してくれて半年(資金が)もって4月に入学金入った。(それでしのいで) またK銀行に行くと『貸しません』といわれた」
なぜ、K銀行が融資を打ち切ったのか? 絵面校長は、
「お金借りにいっても、日本タイムズですと」
と語る。要するに、本紙の追及で反社会的勢力との関係を疑われ、学校側が金融機関を納得させる説明ができないのだという。その惨状について絵面校長は、
「K銀行の支店で借りていた。それがストップ。(金融機関)20行以上、明浄との取引(融資)がダメ、全部 日本タイムズ。本当そうなんですよ、日本タイムズ」
と話している、教員は寄付を求めてはと提案。すると、絵面校長はそれについてこう説明した。
「日本タイムズに出ているような学校には寄付なんかしたくない」
「負けちゃった感じだね 日本タイムズに ふふふ…」
と諦めたように語る絵面校長。
だが、その会話に本紙の報道を否定するような言葉はどこにもない。なかば、本紙の一連の報道を認めたような口ぶりにも、聞こえてくる絵面校長の発言。
「昨年夏に資金がヤバいとの話があった。大橋理事長が、なんとか調達して事なきを得たと聞いた。だが結局、その調達先が脱税容疑に問われている、山下理事(当時)の関係先だと言われている。ますます、深みにはまっているのではないかと学校内ではウワサになっています」(前出・明浄学院高校関係者)
すでに、明浄学院の土地は昨年7月に山下氏の会社が仮登記を設定。今年5月と7月、その一部の土地が分筆されている。売却の準備がなされている可能性もある。
絵面校長は、本紙のfacebook
ページに「いいね」を送信してくれたこともある。本紙の報道に理解を示してくれている、絵面校長。反社会的勢力との関係を一掃して、学校正常化に尽くしてほしいと、願うばかりだ。
阿波踊り総踊り強行 本紙だけが知る舞台裏
遠藤市長「悪政」にリコール署名か?
本紙が1年以上に渡って追及してきた、徳島名物の阿波踊りの「闇」。その対立が、今年8月12日からはじまった阿波踊りでは頂点に達した。阿波踊りの“華”である総踊りが中止され、不満を募らせた阿波おどり振興協会が独自で開催をと計画を練っていた。その舞台裏は壮絶なものだった。
本紙で既報の通り、徳島市の遠藤彰良市長がトップの「阿波おどり実行委員会」が総踊りの中止を決定。だが、中止は納得できないと、踊り手の集まり有名連を束ねる、阿波おどり振興協会は「総踊り強行」をひそかに練っていた。
それが具体的に動き出したのが、7月中旬のことだった。当初、学校の校庭で開催が検討されていた。徳島市の小中学校の校庭は、普段は学校長が使用の可否を下す。それが、休日や時間外は地域の町内会などに、権限が移るのだ。
そこで、ある学校にターゲットを絞って、交渉。内諾を得ることができた。
「校庭ならスペースもあり、警備上のリスクも少ない」
と振興協会幹部たちは、こっそりと「決行」に向けて、準備のために連絡を取り合った。
「総踊りを振興協会自身が強行すれば徳島市が圧力をかけてくるのは明白」
と振興協会の山田実理事長は打ち明ける。本紙が8月号で「総踊り決行か」とスクープして以降、遠藤市長は実行委員会名で「中止」するように求める文書を送付している。
校庭の内諾から数日後、それがやむにやまれぬ事情でキャンセルされてしまった。再度、総踊りができる場所の選定に入ったのが、7月下旬。阿波踊り開催中は、桟敷席がある会場周辺も歩行者天国のようになり、自由に踊りが披露できる。
そこで、浮上したのが毎年、総踊りを披露している南内町演舞場に近い両国橋の商店街前の路上。山田理事長は秘密裡に、商店街へ協力を求めた。そして、実行委員会が、
「総踊り中止させろ、やらせないようにしてくれ」
と警察に泣きついているとの情報を聞きつけた。本紙に、
「8月13日午後10時、総踊り決行」
という報が届いたのは、8月8日だった。
「遠藤市長が絶対に邪魔をしてくるから、秘密を守ってくれる人にしか言ってない。くれぐれも漏らさないように」
と「厳秘」との話だった。
そして、山田理事長らは踊る人数、集合場所、警備など事故、混乱のない踊り方などを検討。そこで、最初に子供たちの連を小規模に躍らせてから、三味線やカネ、太鼓の鳴り物で先導させ、背後から女踊り、男踊りという順番で披露するなど、安全面を考慮して、例年の総踊りとは違ったスタイルで披露することにした。
8月12日、山田理事長らは警察に、両国橋の商店街前で、どんな順番で踊るかなどを記した独自の地図を持参して説明。
「ここまでしていただいてありがとうございます。こちらが止める権限は何らありません」
と「言質」を引き出した。
そして、総踊り決行の準備は完了。告知方法も8月13日当日にネット、SNSを駆使して伝えてゆくことで決定。本紙にも「文案」が届いた。後は当日を待つばかりと思っていた時だった。
「大手マスコミから、総踊り決行ですか? 13日午後10時にと問い合わせが来た。それが相次いで収拾がつかなくなった。総踊りは1500人が踊りこむから情報漏れも致し方ない。なら告知してしまおうと、12日に私からマスコミに伝えました」(山田理事長)
実行委員会は、再度、中止せよと振興協会に迫った来た。「力づくでもやらせない」との情報が山田理事長の耳に入る。遠藤市長が警察にも「やめさせて」と相談しているとの情報も届いた。だが、夜8時を過ぎると「総踊り強行」を聞きつけた観客が、両国橋の商店街付近に集まってきた。
そこに、黄色いTシャツを着た3人組が現れた。徳島市の豊井副市長ら幹部たちだ。
「今年、演舞場では、最後のトリに『これが総踊り』と有名連が踊っていたが、迫力がなく、最後まで観覧せず帰る客が続出。振興協会側の総踊りが成功したら、メンツ丸つぶれだと、遠藤市長は必死で幹部にやめさせろと言っていた。それで豊井氏ら3人が現場にいった」(徳島市関係者)
徳島市の幹部2人が山田理事長に中止するように言ったが、集まった1000人を超す観客の前には無駄な抵抗。
「力づくでやめさせようとやってきたのかと思った。『豊井、ようきてくれた』と握手しようと手を出したら、すぐに逃げて行った。これで、決行できると思いました」
と山田理事長は話す。
午後10時、総踊りは決行された。
「総踊り、踊れて最高や」
と涙ぐむ女性の踊り子。
「演舞場の総踊りは両脇に、太鼓などの鳴り物が入る。けど今回の総踊りは、鳴り物が前にいたのですぐ目の前で迫力ある踊りが見れた。今回の総踊りの方がよかった」
と拍手喝采の観客。
総踊りは事故なく大成功だった。
例年は8月12日から阿波踊り開催中は毎晩、総踊りがある。だが、今年は振興協会が強行した8月13日の1日だけ。
「メインイベントがたった1日だけ」
「今年の阿波踊りは8月13日で終わってしまった」
とクレームもあったという。
今年の阿波踊りは、阿波踊りの記録が残っている中で最低の108万人の人出。まさに遠藤市長の「悪政」の結果だ。しかし、遠藤市長は記者会見で
「市職員はよくやった。80点」
ととんでもない発言。
「ネットでも遠藤市長は悪代官だと書き込みがあるほどの悪政を繰り返している。阿波踊りの責任をとらないなら、リコール署名との声も聞こえる」(岡孝治徳島市議)
遠藤市長の「悪政」に業を煮やした市民が、リコール署名成功成し遂げた、名古屋市の河村市長の関係者との接触もはじめているとの情報もある。
徳島の「悪代官」遠藤市長の周辺が騒がしくなってきた。
2018年8月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍一強モンスターの暴走に抗する
- 先月7月15日、かつての仇敵同士が、反原発でついに合流した!
- 国会議員の虚偽報告は国を亡ぼす
- 古屋衆院議員の黒藪秘書が本紙川上を侮辱
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その184)
- 日本の司法改革は四権分立の正常な機能確立
- 裁く側・裁かれる側の資質
- 不適格業界トップが悲劇を招く
- トップは曰く付き元次官
- 経産省「Pマーク」法人が中小企業から"上納金"
- 事件屋に食い潰された郷鉄工
- 今度は破産処理を巡り疑惑
- 明浄学院大橋理事長 「恫喝録音」入手 第2弾
- 「反社会的勢力」を示唆する驚愕の発言
- 阿波踊りフィナーレ「総踊り」中止
- 徳島新聞、遠藤市長の阿波踊り「私物化」に後藤田正純議員加わる
国滅ぶとも正義は行わるべし 安倍一強モンスターの暴走に抗する
イギリス国営放送BBCが、ある意味すさまじいドキュメンタリー番組を創った。この番組にいち早く注目したのは、何を隠そう本紙だった。
それは当然なのだ。
本紙は、その番組のいわば主人公~いい意味ではない~を、今の時点で実に3回、告発しているのである。同番組が出来上がり、公開される前から、告発をしていたのだ。この番組のことを知るや否や注目したのは、必然だったのである。
さて、その番組とは――。
『Japanese secret shame(隠匿された日本の恥)』
この番組については、本紙が注目した後に我が国のメディアも続々と取り上げている。
「日本の秘められた恥」 伊藤詩織氏のドキュメンタリーをBBCが放送
BBCは(6月)28日夜、強姦されたと名乗りを上げて話題になった伊藤詩織氏を取材した「Japan’s Secret Shame(日本の秘められた恥)」を放送した。約1時間に及ぶ番組は、伊藤氏本人のほか、支援と批判の双方の意見を取り上げながら、日本の司法や警察、政府の対応などの問題に深く切り込んだ。制作会社「True Vision」が数カ月にわたり密着取材したドキュメンタリーを、BBCの英国向けテレビチャンネルBBC Twoが放送した。
番組では複数の専門家が、日本の男性優位社会では、被害者がなかなか声を上げにくい状況があると指摘した。伊藤氏はその状況で敢えて被害届を出し、さらには顔と名前を出して記者会見した数少ない日本人女性だ。
首相に近い人物
番組では山口氏について、事件当時は日本の有名テレビ局のワシントン支局長で、安倍晋三首相を好意的に描いた人物伝の著者だと紹介した。伊藤氏と山口氏を取材した記事を昨年12月に発表した米紙ニューヨーク・タイムズのモトコ・リッチ東京支局長は、山口氏と安倍首相の近い関係から「この事件に政治的介入があったのではと大勢が指摘している」と話した。
山口氏は疑惑を全て否定している。番組は、山口氏が出演したネット座談会を紹介。山口氏はそこで、伊藤氏が泥酔していたため仕方なく宿泊先のホテルへ招いたと話した。また番組は、性行為はあったが合意の上だったという同氏の主張も伝えている。
番組はその上で、日本の刑法では合意の有無は強姦の要件に含まれていないと説明。暴力や脅迫があったと証明しなければ日本では強姦とは認められないことにも言及し、性暴力の被害者の多くが実際には恐怖で身がすくんで抵抗できず、助けを呼ぶこともできないことにも触れた。
合意のない性行為はたとえ知人相手でも強姦なのだという、欧米では徐々に常識となりつつある考え方について、日本の大学生が教わったことがないというやりとりも紹介した。
また、日本の強姦罪(現・強制性交等罪)は2017年の法改正まで100年以上変わらず、強姦は窃盗より刑罰が軽かったなど、日本社会で性暴力が軽視されてきたことも法律の専門家などのコメントを通じて語った。(中略)
番組はこのほか、警察の問題にも触れている。日本の警察における女性警官の割合はわずか8%で、伊藤氏が事件直後に被害届を出した際も男性警官に被害の詳細を証言しなくてはならなかったこと、複数の男性警官の前で警察署内の道場のマットに横になり、等身大の人形相手に事件を再現させられたことなどが取り上げられた。
「男性警官が人形を私の上に乗せて上下に動かし、こういう様子だったのかなどと確認された」と伊藤氏は話し、番組は、警察のこの捜査手法をセカンドレイプだと非難する声もあると指摘した。
(中略)番組はその一方で、山口氏と安倍首相との関わりから、野党議員の一部が警察捜査を疑問視して超党派で「『準強姦事件逮捕状執行停止問題』を検証する会」を立ち上げたことも触れた。野党議員が国会で安倍首相に、逮捕中止について知っていたかと質問し、首相が個別案件について知る立場にないと反論する映像も紹介した。
「黙っているよりはずっといい」
個別案件ではなく、日本政府の性暴力対策全般について、番組は指摘を重ねた。
(中略)2017年9月に検察審査会が山口氏を不起訴相当としたため、山口氏の刑事責任を問うことは不可能になったことも、番組ははっきりと伝えた。不起訴相当の知らせを受けた伊藤氏や家族の反応、その後さらに民事訴訟で損害賠償を求めていく様子も伝えている。
それでも、昨年秋に米映画プロデューサー、ハービー・ワインスティーン被告(強姦および性的暴行罪で逮捕・起訴)への告発から広がった「#MeToo(私も)」運動を機に、伊藤氏への支持が日本国内でも広がったことを番組は説明。伊藤氏も変化を感じていると番組で話した。
「何か動きを起こせば波が起こる(中略)良い波も悪い波も来るが、黙っているよりはずっといい」
放送後の反響
番組が放送されると、ツイッター上ではハッシュタグ「#japanssecretshame」を使った感想が次々と書き込まれた。
〇英ウスタシャー在住のローナ・ハントさんは、「女性として、そして引退した警官として、ショックで呆然としている。詩織、あなたは本当の英雄#JapansSecretShame」とツイートした。
〇ロンドン在住の「paulusthewoodgnome」さんは、「強姦に対する日本社会の態度は本当に気がかりだ。伊藤詩織のような人がほかにどれだけいるのか。自分と自分を襲った人間にしか知られていない状態で。ほぼ全方面から見下されながら、詩織は実に勇敢で品位にあふれている。素晴らしい」と書いた。
(BBCNews Japan 2018年6月29日付記事より引用)
このタイトルとこの内容で、本紙は日本人として心底、恥ずかしく思った。
また、本紙(社主川上道大)は、これまでに三度もこの番組の主人公を告発していることに、大きな自信を感じてもいるのだ。
ここに最新の告発状を披露しよう。
【告発状】
東京地検特捜部長殿
平成30年7月12日
告発人川上道大
被告発人山口敬之
【告発の趣旨】
被告発人の以下の所為は、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(補助金適正化法)違反、詐欺罪(刑法第246条)並びに業務上横領罪(刑法第253条)に該当すると考えるので、被告人を厳罰に処することを求め、告発します。
【告発事実】
被告発人山口敬之は、一般財団法人日本シンギュラリティー協会財団(渋谷区恵比寿3-31-15)の理事長を務めている。同財団理事には、いわゆる、『スパコン疑惑』において、補助金の不正受給によって、東京地検特捜部に逮捕されたペジーコンピューティング(千代田区神田小川町1-11)代表の齊藤元章が就いている。同財団と同社との間は、非常に密接であることは、両代表の緊密なる相互関係が端的に立証しているが、同関係上における資金的な関係は同時に非常に濃密にあることは自明である。具体的には、被告発人は、ザ・キャピトルホテル東急の賃貸レジデンスを事務所として使い、生活をしている。そこは、294平方メートル、賃料は月240万円もする超豪華な住居兼事務所であるが、この賃料をペジーコンピューティング社に払い出された補助金で賄わせた、という疑念がある。
以下のメディア資料を参考にされたい。(中略)
加えて、日本タイムズ2018年7月号を参考資料として付加する。
以上の証拠資料より、上記行為は、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律違反に該当すると思慮しますので、被告発人の厳重な処罰を求めるため、司直の適正なる捜査によって上記事実を明らかにして戴くために、ここに告発します。
以上
先に紹介した、BBCのドキュメンタリー番組については、「実は、(日本)タイムズの告発が刺激になった」(テレビ局関係者)とのことである。身に余る光栄である。
先月7月15日、かつての仇敵同士が、反原発でついに合流した!
小泉純一郎元首相、小沢一郎氏と“30年ぶり”に共闘。原発ゼロの鍵は「野党」
小泉純一郎元首相が7月15日、東京都内で開かれた小沢一郎政治塾で、持論の「原発ゼロ」をテーマに講演した。
かつての政敵、自由党の小沢一郎氏と「約30年ぶり」に共闘を果たした小泉氏。講演後の取材で、かつて自身が後継指名した安倍首相について問われた小泉氏は「総理が原発ゼロに舵を切れば、与野党一緒になって実現できる。できるチャンスを逃しているのは惜しい、もったいない」と語った。
安倍政権に対し、厳しい見解を語る小泉氏。持論の原発ゼロへの見通しは?
両氏はかつて、自民党では違う派閥に属し、小泉政権時代には小沢氏は野党の立場から激しく批判していた。かつての政敵が手を握るのは「異例」とも言われる。大義名分は「原発ゼロ」だ。
講演の中で、小泉氏は「小沢さんとは味方になったり、敵になったりしてきた。権力闘争の世界では珍しいことではない」と歴史上の事例をあげながら説明した。
「人間は考え方が変わる。私は総理時代は原発が必要だと言ってきた。辞めてから原発ゼロを主張している」と続けた。
原発ゼロ、実現できる?
小泉氏が主張する「原発ゼロ」は安倍政権下での実現はまずなく、今秋の自民党総裁選でも政策公約に掲げる陣営が出てくるかすら不透明な状況だ。
小泉氏は報道陣に対し、総裁選でどの陣営を支持するかが注目されている小泉進次郎氏は「私の考えを知っている」と語った上で、こう強調した。
「野党がいつ気づくかだ。野党が原発ゼロを争点にできるかが大きい。(野党は)自民党みたいにいろいろ意見が違っても一本になろうという気持ちではない。野党が争点化できるかが今後の鍵になる」
果たして、小泉氏の指摘通り野党は鍵を握る存在になれるだろうか。(ハフポスト2018年7月16日付記事より引用)
この会合はいろいろな意味で価値のあるものだった。反原発は言うまでもなく、本紙が10年余り前から支持している、ライオンこと小泉元首相と小沢一郎氏との大団結。そして、なにより、この日の翌々日に行われた参院内閣委員会における山本太郎議員の安倍首相に対する強烈な質問までの流れ。これは、全て繋がっているわけだけれども、その底流に本紙がある。
山本議員の質問は、その委員会の先週に刷られた本紙7月号がひとつの布石になっているのだ。山本議員の質問を垣間見てみよう。
「総理ご自身は暴力団、またはそれら勢力と繋がりがある人物との付き合いもしくは関係、仕事を発注などしたことなどありますか?」
安倍首相は「それはまったくございません」と短く答えたが、ここで山本議員は「いま巷で少し話題になっていることを調べてみた」と言い、“あの問題”に踏み込んだのだ。
あの問題──そう、本サイトでもお伝えしてきた、「安倍首相が暴力団とも関係が深い前科8犯の男に選挙妨害を依頼していた」という事件のことである。
詳細は過去記事に詳しいが、あらためて簡単に振り返ろう。事の発端は、2000年。当時、自民党幹事長だった安倍の地元・下関の自宅に計5回にわたって火焔瓶が投げ込まれるという事件が発生。それから3年後の2003年、この事件の容疑者として、特定危険指定暴力団「工藤会」系暴力団組長と組員、そして、元建設会社社長でブローカーの小山佐市氏が逮捕された。
のちに小山氏らが安倍邸を放火しようとした理由があきらかになるのだが、それは驚くべきものだった。1999年におこなわれた下関市長選において安倍事務所は、安倍家や清和会と関係が深い現職市長の江島潔(現・参院議員)を支援していたが、野党系の候補者・古賀敬章の追い上げもあり、江島の当選が危ぶまれていた。そんななかで安倍事務所は、小山氏に古賀を攻撃する中傷ビラを撒くなどの選挙妨害を依頼したのだが、その後、安倍事務所は小山氏らと交わした“見返り”の約束を破ったため、暴力団員を使って安倍邸を放火した──というのである。(中略)
しかし、最近になって「噂の真相」の記事で現地取材を担当したジャーナリスト・山岡俊介氏が、今年2月に出所したばかりの小山氏との接触に成功。安倍首相が選挙妨害に関与していた“決定的物証”を手に入れたため、ネット上では大きな話題となっていた。
そして、ついにこの問題を、山本議員が国会で安倍首相にぶつけたのである。
だが、安倍首相は「被疑者は処罰された者で、私どもは被害者だ」と言い張り、以下のようなゴマカシ答弁を展開したのだ。
「有罪判決が下った人物は恐喝をし、これは私どもだけではなくて、さまざまなそういう過去も指摘されているわけでございますが、その人物がですね、こう言っていたということを紹介していただいたんだろうと思うわけでありまして、私は一切、こうした恐喝には屈しなかったなかにおいて、先方がですね、私や妻が寝ていた家屋に暴力団に依頼をして火炎瓶を投げ入れさせたわけでありまして、そういう向こうからの恐喝・ゆすりに私は一切屈しなかったから、このようなことが何回か起こったわけであります」
「これはむしろ私が関わりがあるということではまったくなくてですね、私は一切の関わりを断ってきたなかにおいて発生した事件であるわけであります」
恐喝されても屈しなかったからか火炎瓶襲撃の被害に遭った。むしろ自分は被害者だ──。安倍首相はこう、主張したのである。
言い訳が「自分は被害者だ」とは、まるで森友問題で籠池泰典氏に対してとった態度を彷彿とさせるが、その主張の嘘まやかしもまったく同じだ。そもそも、小山氏は安倍事務所への恐喝については起訴猶予で釈放されている。
また、仮にそれが恐喝まがいの要求だったとしても、問題なのはそれ自体ではなく、小山氏にそういう要求をさせた原因ではないか。小山氏が放火未遂に及んだのは、安倍事務所から依頼された選挙妨害を実行したのに、見返りの約束が果たされなかったからなのである。
実際、これは裁判でも認められている“事実”だ。2007年に出た判決公判で福岡地裁小倉支部の野島秀夫裁判長(当時)は、「(小山被告は)事件の1年前に行われた下関市長選挙に関して安倍総理大臣側に協力したのに金銭の要求を拒絶された。この恨みを晴らすとともに、暴力に訴えて多額の金銭を得ようとつきあいがあった組長に犯行を依頼した」と述べているのだ。
安倍事務所から選挙妨害を依頼された前科8犯の男が突きつけた証拠文書。
しかも、山岡氏の取材に応じた小山氏は、選挙妨害の詳細から見返りの約束の内容まで、事細かに証言。たとえば、小山氏に選挙妨害を依頼したのは安倍事務所の佐伯伸之秘書だったというが、小山氏は「佐伯では信用できない」として、安倍の筆頭秘書だった竹田力氏に電話。すると、竹田氏は「この件は安倍さんも含め安倍事務所全員の総意」と述べたという。
さらに、江島が市長に当選しても「見返り」が実行されないことに業を煮やした小山氏サイドは、筆頭秘書の竹田氏と交渉。その上で、安倍と小山氏が直接面会して“秘密会談”をおこなったというのだ。
事実、今回小山氏は証言と合わせ、小山氏サイドと安倍事務所双方が交渉内容を確認して署名捺印した記録文書を提示しているのだが、その文書には〈古賀潰しの件(佐伯氏よりの依頼)安倍代議士に報告〉という文言のほか、安倍氏と小山氏が直接話し合いをおこなうことを安倍事務所が通知したり、地元・新下関のジャスコ出店にかんする都市計画変更などといった選挙妨害の具体的な見返りに対して〈最大限努力致します〉と返答していたことが記されているのだ。繰り返すが、これらの文書には、〈安倍晋三 秘書 竹田力〉というサインと捺印がある。
つまり、安倍事務所が依頼した違法な選挙妨害を口封じするために、安倍首相自身が小山の突きつけた要求に応じる約束をおこなっていたのだ。
にもかかわらず、安倍首相はきょうの国会で、この暴力団にも通じているブローカーである小山氏に選挙妨害を依頼したという、そもそもの始まりをなかったことにして、「自分は被害者」「恐喝に屈しなかった」と一方的に主張したのだ。
こうした安倍首相の態度に、山本議員はこう吠えた。
「『私たちは被害者である』という以前の問題で、暴力団員と繋がりがあるような人物に対して、民主主義の根底を覆すような選挙妨害を発注するということは大問題であると。当然じゃないですか、これ。当たり前ですよ?汚れ仕事を堂々と発注できるような人間がこの国の総理であり、そして博打を解禁するということにおいて、『しっかり暴力団員とか関わらないようにするね』という監視役、その元締めであるカジノ管理委員会を任命する立場にあるなんて、笑い話でしかないですよ。現実なんですから、悲劇でしかないですね」
このあと山本議員は被災地支援問題の質問に移ったため、それ以上、この問題を深掘りして安倍首相に問いただすことはなかった。だが、安倍首相が災害対策よりも重視するカジノ法案がいかに馬鹿馬鹿しいものなのか、それを浮き彫りしてみせたと言えるだろう。
ちなみに、山本議員はこの問題を今後も追及するかのような構えも見せていた。これからの動きにも注目したい。(リテラ2018年7月17日号記事より引用)
先のBBCの番組、そして、7月15日の小泉・小沢会談(反原発)、そして、山本議員の安倍首相への直接質問(安倍事務所放火事件)。
この一連の動きに本紙はすべて濃厚に関わり影響を与え、また与えられている。
さらに本紙は、佐川前国税庁長官(森友問題)及び柳瀬元首相秘書官(加計問題)に対して、これもまた、7月24日付で東京地検特捜部に3度目の告発を行ったばかりだ。
罪名はズバリ偽計業務妨害。
国会議員の虚偽報告は国を亡ぼす
古屋衆院議員の黒藪秘書が本紙川上を侮辱
「チンピラさん!お疲れさん!」
これは、古屋圭司・衆議院議員秘書である「黒藪修司」が、衆議院第二議院会館423号室の古屋圭司事務所から、本紙川上を送り(追い)出した時、本紙川上に大声で投げかけた言葉だ。
「狼少年、狼オッさん」などと本紙川上は暴力団支援新聞から表現された事はあるが、国会議員の秘書から「チンピラ」呼ばわりされた事は生まれてこの方一度もない。
なぜ、安倍首相の側近である古屋圭司衆議院議員の秘書からだ。初対面でチンピラと呼ばれなければならないのかをこの際、振り返ってみる。
7月19日午後4時12分、日本タイムズの川上ですと名乗って議員会館の古屋圭司事務所に電話を入れた。古屋議員も秘書も留守。折り返し電話するとの女性の返事なので直通の電話番号を伝えた。電話対応経過時間は50秒。
その後、その日は古屋事務所からは電話がなかった。
翌20日午前10時、本紙川上は第二衆議院議員会館の古屋事務所を訪ねた。
「おはようございます」、と事務所に入ると、若い男性。日本タイムズの名刺を渡して名刺を求めたが、名刺はないという。そこえ登場したのが黒藪氏で、本紙川上の求めに応じて黒藪氏が名刺を手渡してくれた。名刺にはこうある。
「衆議院議員
古屋圭司事務所
黒藪修司」
入口の右横にある部屋に通された。
持参した日本タイムズ一面には「国会議員の虚偽報告は国を亡ぼす」と印字された平成29年2月号、江崎鉄磨代議士の記事。同じ紙面の下部に「世界の注目リニア事業を汚すな(その3)、中津川市・青山市長と中島工務店の疑惑を暴く」が掲載されていた。
本紙川上は、取材を申し込んだ趣旨を勘違いしないようにと、関連コピーをテーブルに置いて説明に入った。
川上「取材の目的は、朝日のスクープ『古屋議員過少申告の疑い』ではなく、来年1月に行われる中津川市の市長選挙について。古屋議員が従来通り、本紙川上が告発している青山市長を応援するかどうかについてです」
黒藪「ウチは、どの候補者とも等距離。告発は勝手にしたら…。」
川上「古屋議員の秘書でしょ。秘書なら古屋先生をかばったものの言い方せないかんでしょ」
黒藪「あんたの秘書でない。
あんたからとやかく言われる覚えはない」
この後、黒藪は「チンピラさん!お疲れさん!」と大声で怒鳴って、ドアを叩きつけるようにして閉めたのだ。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その184)
日本の司法改革は四権分立の正常な機能確立
《正気なのか――。オウム真理教の教祖・麻原彰晃死刑囚ら7人の死刑が執行される前日の5日夜、安倍首相が、執行を命令した上川陽子法相らと共に赤ら顔で乾杯していたことが発覚した。》7月8日付日刊ゲンダイ。
5日の夜と言えば死刑執行の前夜でもあり、本紙川上が西日本豪雨のため陸路を諦めてサンライズ瀬戸から全日空に切り替えた日。西日本豪雨の災害は、死者200人を超え特定非常災害に指定された。
この平成30年7月5日夜の自民亭での酒盛りは、日本国民の一人として許せるものではない。
安倍一強内閣での上川陽子法務大臣。担当大臣としての資質を探ってみる。
《執行について、上川氏は「鏡を磨くという姿勢で臨む」と繰り返してきた。今月10日の閣議後記者会見で改めてその意味を問われると「鏡を磨いて、そこに映し出されるさまざまな事柄について澄み切った心で向かい合いたいという気持ち」と説明した。
歴代法相の死刑への考え方はさまざまだ。93年3月に3人の執行を命じた後藤田氏はその後の国会答弁で「個人的な思想信条や宗教観でやらない、それなら初めから大臣に就任することが間違いだと思う」と述べた。》毎日新聞。
なるほど、死刑執行の最終手続きは法務大臣の崇高なる生命哲学を持ち合わせた人間性が求められているのか。
ならば死刑執行前夜に、酒盛りの締めの挨拶を「グーサイン」をする上川陽子氏の法務大臣就任は不適格だ。
裁く側・裁かれる側の資質
不適格業界トップが悲劇を招く
本紙川上は、27年近く日本タイムズ(当初・四国タイムズ)を発行してきた経験から、組織トップの資質が、それぞれの業界に与える影響はとてつもなく大きいことを体験的に思い知らされた。
体験とは、家族が巻き込まれた命に関わる拳銃発砲や鉄パイプ襲撃事件、それに捜査権力からの捜索や判決である。
日本の現状は、果たして民主主義国家と言えるのだろうかと、疑問さえ抱く。
政治家のレベルは国民のレベル、といわれる。
そう、政治家と国民は相対的な関係にあるのだから、政治家を批判するのであれば国民のレベルアップを計らなければならず、そのためには国民がレベルアップするために判断できる情報を国民に与えなければならないということだ。
ならば、安倍一強内閣の「虚偽公文書作成や公文書破棄などの犯罪行為」は厳正に捜査を強めなければならないはずではないか。
曖昧に法律の解釈を安倍一強内閣に都合よく広義に解釈することを続けたことで、気が付けば安倍一強モンスターという怪物が民主主義という基本ルールを破り捨てて、もはや国民からは手のつけようのない状況が迫っているのではないかとさえ思えてくる。
司法改革とは、裁く側も裁かれる側も、双方が納得できることを目指さなければならない。あの捜査官なら素直に、あの裁判官なら正直に罪を償って更生しよう。あの法務大臣からなら死刑執行も心から受け入れ、被害者に心を馳せる。(現・死刑制度での話)
こう考えると、安倍一強内閣の上川陽子氏は法務大臣不適格だ。
だってそうでしょう。
死刑執行の決済にサインした法務大臣が、早朝である死刑執行の前夜に、安倍総理と共に自民亭で酒盛りとは異常な光景と言わざるを得ない。
法務大臣なら前夜に、被害者に心を馳せ、遺族の悔しさを胸に噛みしめながら、法務大臣室で一夜を過ごす。
また、死刑執行される人には、内閣の一員として、同じような犯罪が起きないような社会を目指して政治活動しますと、心静かに過ごせなかったのだろうか。
さて、本紙川上の家族が巻き込まれた命に関わる三つの未解決事件の解決に迫る。
上川陽子法務大臣が先月、一挙に13人の死刑執行を決済するなら、本紙川上の未解決事件も解決できるはずだ。
だってそうでしょう。
上川法務大臣が「鏡を磨いて、そこに映し出されるさまざまな事柄について澄み切った心で向かい合いたいという気持ち」と説明したのなら、すでに本紙川上の未解決事件の事実関係や傍証などは出揃っているのだから、厳正公平に法務大臣として解決するように各方面に指示してほしい。
最近の傍証を掲げておこう。
週刊実話8月9日号。
六代目山口組「再統合への誓い」の中にこんな記事がある。
《…組碑の前には白いテントが張られ、司六代目をはじめ最高幹部ら総勢40人ほどが参列。慶弔副委員長の篠原重則・二代目若林組組長(香川)が司会進行役を務め、正午から法要が始まった。まず司六代目が焼香し、続いて執行部から順に直系組長らも焼香。》
傍証として注目してほしいのは「慶弔副委員長の篠原重則・二代目若林組組長(香川)が司会進行役を務め」。
この篠原重則が、司忍六代目の教唆に従って本紙川上の殺害計画を実行させた男だ。この男を逮捕すれば必然的に司忍六代目も逮捕されるから、組織のポストには資質に欠けるが司忍六代目の逮捕を免れるために、この男・篠原重則を厚遇しているのだ。
だってそうでしょう。
香川県警の腐敗警官らと結託した篠原重則の口封じに、
六代目山口組の事務局長兼慶弔副委員長のポストとは。
トップは曰く付き元次官
経産省「Pマーク」法人が中小企業から"上納金"
経済産業省の”国策商売”が止まらない。
その「濡れ手に粟」スキームが目に余るのがPマーク(プライバシーマークの略称)だ。経産省の天下り法人であるJIPDEC(一般財団法人日本情報経済社会推進協会)が個人情報を適切に扱う企業や団体に“お墨付き”として使用を認めるマークである。
問題はPマークの取得にかかる費用だ。申請・審査・登録には大規模企業は123万円、中規模企業62万円、小規模企業31万円もかかる。しかも有効期間は2年。更新時にはまた93万円、46万円、23万円の費用が必要となる。しかも、中小企業はセキュリティに関する知識があまりないため、コンサル会社に依頼しなければ審査は通らない。ともかくPマークは金食い虫なのだ。
では実際、審査ではどのようなことが行われるのか?ベースは社員教育や顧客データの管理などのチェックだが、コンサルが必要なだけあって子細にわたる。
「たとえばパソコンの下に段ボール箱を置いてはいけない、というチェック項目があります。USBメモリなどの記録媒体を気が付かないうちに段ボール箱の中に落としてしまう事があるからです。その段ボール箱がごみとして破棄された際、USBメモリを見つけた人間が中のデータを悪用するリスクを考慮している訳です。他にもサーバーが置いてある部屋への出入りはすべて記録をつけるなど、細かなことが決められいます」(コンサル会社スタッフ)
とは言ってもたくさんの人間が働く職場で、このような細かなことを守ることは不可能だ。
「中小企業なんてサーバーが置いている部屋は物置と兼用したりしてますよね。物置に備品を取りに入った人間がいちいち出入りの記録を残すと思いますか?結局、セキュリティを確保しようとすれば、サーバー室を単独で作らなければならず、建物自体の改築が必要になってくる。審査といったって、要は『決まりどおりちゃんとやりますよ』という意思表明を確認しているだけで、会社にとっては審査が通れば良いだけでなんですよ。コンサルの中には『審査合格保証』なんて謳っているところがありますが、まさに形だけ整えればPマークが確実に取れる、ということの証左ですよ」(コンサル会社スタッフ)
結局、社内で運用しているプログラムにセキュリティーホールがあったり、社員がハッカーと組んでしまえば、個人情報は簡単に漏れてしまう。Pマークを取得しているなどといっても、個人情報が漏洩しない会社ということではないのだ。にもかかわらずPマーク取得業者数は1万5788(2017年度)社で10年前の1.5倍。JIPDECは審査するだけでこれだけ多数の会社から2年に一回、最低でも23万円を徴収できるのだ。
審査費用は一桁安い2万円でも十分だと思われるが、最安でも23万円というボッタクリ料金を支払ってでも事業者がPマークに拘るのにはそれなりの理由がある。
「公共事業の入札で『Pマークを取得していること』という条件がドンドン入ってきているんです。自治体がそうなので大企業でも取引相手にやはりPマーク取得を要求することが普通になってきています」(コンサル会社スタッフ)
結局、世の中の流れの中で商売上どうしてもPマークが必要になってきているのだ。
Pマークができたのが1998年。個人情報保護法の成立(2003年)を睨み、将来の権益として当時の通産省が撒いた種が大きな実を付けた、ということなのだろうが、ビジネスモデルとしては暴力団の上納システムとたいして変わりがない。”国策商売”というのは、そもそもがこのようなスキームのものなのかもしれないが、JIPDECの場合、他にも目に余る事がある。
それはこの6月から会長の座に元経済産業事務次官で商工中金(商工組合中央金庫)の社長を務めた杉山秀二氏が就いていることだ。
商工中金は昨年、金融庁の立ち入り検査を受け2度の業務改善命令を受けている。制度融資で不正を繰り返した結果、不正融資は4609件、2646億円に上った。不正融資は組織ぐるみで、杉山氏が社長を務めていた2013年~2016年にガンガン行われていたのである。
本来、立件されてもおかしくない杉山氏が、まだ事件のほとぼりも冷めやらぬうちに、経産省の集金マシンであるJIPDECのトップに返り咲いたのである。もはや経産省の感覚は異常としか言いようがないし、商工中金の不正融資事件も監督官庁である経産省が黙認していた、と疑わざるを得ない。
今や安倍首相の周辺は経産省出身者で固められている。JIPDECのボッタクリ商売と曰く付き元次官のトップ就任という事象は、安倍首相を懐に入れた経産省のおごりの表れであることだけは間違いないだろう。
事件屋に食い潰された郷鉄工
今度は破産処理を巡り疑惑
売却された本社工場不動産を、管財人が「否認権」行使の意向
「郷鉄工所」(岐阜県垂井町)といえば、東証2部に上場していたが、資金繰りの厳しいなか、松尾隆氏といった事件屋に実質、食い潰され、昨年9月に上場廃止、翌10月、破産申し立てを余儀なくされた産業機械メーカー。
本紙でも昨年9月5日号ではコラムで、10月5日号では特集記事で取り上げたので、ご記憶の読者は多いことだろう。
その郷鉄工を再び取り上げるのは、今度は破産申し立て後の債務整理を巡り、管財人と一部企業との癒着の結果、債権者への配当率が低下するなどの重大疑惑が浮上して来たからだ。
本紙では昨年10月5日号において、昨年3月10日、郷鉄工の本社工場不動産が「充雲」(大阪市東淀川区)なる会社に時価の約半値ともいわれる17億5000万円で売却され、しかもその売却価格の3倍で転売できる可能性もあることを指摘し、疑問視していた。
同じ朝倉応水氏が代表の「ミロクリース」(京都市左京区)が郷鉄工に3億1000万円貸し付けていた(昨年3月13日現在)返済が滞っていた事実があり、一言でいえば、その優越的地位を利用して実質、本社工場敷地不動産を取り上げて大儲けを企んでいるのではないかという疑惑だった。
そうしたところ、今年4月27日に第1回目の郷鉄工債権者集会が開催され、そのなかで、破産管財人がこの本社不動産売却は無効との方向で検討していることがわかった。
その理由は、当時、郷鉄工は債務超過で上場廃止に抵触するリミット(3月末)直前だったことから、実際は売買するつもりはなかったが、簿価が低いこともあり、17億5000万円でも売れたことにすれば債務を圧縮できる。それで債務超過を回避できれば、また増資し、その資金で買い戻すという計画だった。
こうした見せ掛けの不動産売買を「通謀虚偽表示」といい、その場合、原則としてその売買は無効となる(民法第94条第1項)。
管財人は今後、前出・朝倉氏側に所有権移転登記原因の否認登記手続請求をする模様だ。
本紙が主張していた優越的地位に基く本社不動産取り上げとの内容こそ違え、違法性があるとする点は同様だ。
いずれにしろ、その結果、債権者への配当が増えれば結構なのだが、今回、そこに新たな疑惑が出て来ており、結果、多額の配当は期待薄であるようなのだ。
俄かに信じ難いが、結論を先にいえば、否認が認められた場合、「二孝建設」(東京都練馬区)に優先的に売却するとのシナリオが、密かに、管財人と二孝建設側とで出来ているというのだ。
二孝建設、元社長らを呼び出し「上申書」にサインを強要
この二孝建設、前出のミロクリース同様、松尾氏の仲介で郷鉄工に運転資金を貸し付けていた大口債権者(3億9000万円。昨年3月13日現在)。
東京都水道局発注の水道施設工事が主体で、17(平成29)年8月期の売上高は約10億円、純利益は約2億円。
本紙の手元には、その二孝建設側が破産申し立て翌月の昨年10月15日、郷鉄工の長瀬隆雄元社長、宮脇一人元取締役を名古屋駅前の「マリオットアソシアホテル」に呼び出し、サインを迫った「本社土地建物についての上申書」とのタイトル用紙がある。
冒頭で指摘した事件屋の松尾氏が、上場廃止を回避するためと称し、朝倉氏の会社に本社工場不動産売却を強要した旨の記載があり、これにサインとなれば、見方によれば、当時の社長らがあの売買は「通謀虚偽表示」と自白する内容だ。
「サインを迫ったのは二孝建設の潮田秀男専務。国税が入った関係で専務を名乗っているだけで実質オーナー。それに石毛英範なる者。3時間にも渡り、最後はテーブルを叩かんばかりの勢いで、『朝倉とはどういう関係なんだ!』などと怒鳴っていた。ただし、元社長らは“持ち帰って検討する”と最後までサインしませんでした」(関係者)
この石毛氏は破産直前の昨年9月1日、郷鉄工に「経営戦略室長」の肩書きで入社。ところが、今年4月の債権者集会では二孝建設の社員として発言しているところを見ると、潮田オーナーが郷鉄工の内情を探るため破産前に送り込んだようだ。
要するに、ニ孝建設は大口債権者だったことから必死で債権回収を模索。サインさえ取れれば、直ちに郷鉄工元社員・石毛氏の肩書きで、同氏が出す上申書にこの用紙を添付し破産管財人・小森正悟氏に提出する予定だった。
その一方で石毛氏はごく短い在職中に郷鉄工社員14名を引き抜いており、昨年一杯までは“第2郷鉄工”郷鉄工所(株)を作る方向で動いていたようだ。
「結局、第2郷鉄工は断念したものの、小森管財人には食い込み、本社土地購入を目論んでいる。まだ否認のための訴訟すら提起されていないのに、すでに二孝建設は小森管財人に買い付け証明書まで出しています。
今回の破産申し立ては佐久間信司弁護士が行いました。石毛氏はこの佐久間氏のラインで、小森氏に食い込んだともいわれます」(同)
実際、今年4月の債権者集会は両者が連携しているかのような様子だったという。
「小森管財人が本社工場不動産売買につき否認の方向で事を進めていることを表明。すると大きな拍手が起き、集まった債権者のなかで一番に質問して評価したのは石毛サン。
そして、当然ながら郷鉄工経営陣に対する批判が出ると思ったら、上場廃止・破産に至る元凶は朝倉氏で、それは松尾と朝倉氏が結託して本社工場を所有権移転させたから旨の内容だったので、さすがに驚きました」(出席者)
当の朝倉氏も出席していたが、沈黙していたという。
小森管財人、ニ孝建設、さらに前田商事とも癒着疑惑
ところで、管財人は破産会社の財産処分につき大きな権限を持っている。
仮に本社工場不動産が郷鉄工側に戻ったとして、一般には競売がもっとも高値で換金できると思われるが、すでに別の複数の企業が工場の約7割を使用していること、また、転売しようにもPCB廃棄物処理の手間など考えると、いろいろ理由を付けて任意売却ということは十分可能なのだ。
その一方で、小森管財人に関しては「前田商事」(名古屋市港区)との癒着疑惑も囁かれている。
小森管財人は、すでに動産の処分に手を付けている。
前田商事は機械部品商社だが、その同社に、郷鉄工の破砕機などの特殊機械が一般には換金が難しいという理由から7台ほど任意売却されているという。
「普通はいいところ仕切価格の3~4割引き。それが実に7割引き。実は前田商事には郷鉄工の中枢にいた者が6名破産申し立て翌日に入社。同時に設計図、顧客名簿などの経営機密資料なども持ち出され、しかも林直樹元社長まで顧問に迎えているんです」(事情通)
樋田英貴元副社長のトラバーユ先企業との間でも同様のケースがあるそうで、本当に適正といえるのだろうか。
実は小森管財人が否認訴訟を検討中なのは、前出の本社工場に限らず、債権の片に取った社員寮、創業家が造った由緒ある茶室なども含まれているとも。
というわけで、今後のこれら処分の行方に要注目だ。
明浄学院大橋理事長 「恫喝録音」入手 第2弾
「反社会的勢力」を示唆する驚愕の発言
本紙が追及している、大阪で私立高校や大学を運営する、学校法人明浄学院と反社会的勢力との疑惑が浮上している問題。前号では、大橋美枝子理事長がヤクザまがいの言動で教員を「恫喝」している、録音の中身をお伝えした。
今回、本紙は大橋氏が反社会的勢力との関係を、半ば認めるような内容の録音を新たに入手した。
その録音は、昨年9月に明浄学院の労働組合を担当していたH先生(当時)に対して、大橋氏や絵面功二校長らが処分や処遇について話し合いを持った席だった。
「おまえ、嘘つきええ加減にせえ」
とうてい、教育者とは思えない言葉でH先生を罵倒する大橋氏。神戸山口組最高幹部、池田組の企業舎弟で逮捕歴もある、大山武夫氏が明浄学院に入り込む前、スポンサーとして名前があがっていたのが、学校法人や病院法人を運営しているSをあげて大橋氏は,
「Sがどんなところか知っているのか」
とH先生に迫り、こう続けた。
「Sの方が、よっぽど反社会だわ」
「警察のあれにのっておる」
そして、同席していた明浄学院の幹部も、
「完全に反社会」
と同調しているのだ。
また、昨年8月末に明浄学院で大橋氏と絵面校長らが打ち合わせをしている場面の録音では、
「もともとSをつれてきたのは(バスケットボール部顧問の)Hだ。ヤクザを連れてきたのは」
大橋氏は、Sが反社会的勢力どころか、ヤクザだとしているのだ。
大橋氏の話を聞いていると、明浄学院のスポンサーとなっている自分や大山氏も反社会的勢力と関係がある。だが、Sはそれを以上に反社会的勢力、ヤクザそのものという趣旨なのだ。大橋氏自身が反社会的勢力と関係があると「自白」しているのだ。
明浄学院では、大橋氏らの強引とも思える手法に多くの教職員が反発、適正な学校運営を求めていた。本紙もそれを1年以上報じてきた。
「売られたケンカ、買わなきゃいけん」
そう語る大橋氏の肉声もある。
適正な学校運営を求める声を「ケンカ」と例える大橋氏。反社会的勢力の発言、そのものだ。
大橋氏は、昨年5月に明浄学院内で録音された肉声には、こんなことを語っている。
「私、お金集めたんですよ」
「今までの赤字、お金足りなかった1億5千万円をこの5億円で埋めたのよ、わかってる」
「私はこのお金で学校を助けたんだから、なんにも言われることはない」
だが、この5億円についてはすでに本紙で既報のように、学校法人明浄学院の理事で、不動産会社を経営する、山下隆志氏が調達に関与している可能性がある。山下氏は、法人税約8700万円を脱税したとして、大阪国税局が刑事告発している。
不透明な疑いがある5億円を自分が調達したと、大橋氏は自慢するばかりだ。
そして、本紙でも報じているように、大橋氏は大阪市阿倍野区の明浄学院の敷地を売却し、大阪府吹田市に移転する構想を描いていた。本紙などの指摘もあって、吹田市が明浄学院への売却を認めなかった模様だが、
「吹田、パーになった。どれくらい損失があったか。数十億円の利益が手に入ったのに」
本紙・川上が明浄学院を報じ続けるのは、教育は商売のネタではない。教育の場は高度な清廉性が求められる。反社会的勢力の介入など、絶対に認められないという思いからだ。
大橋氏の一連の発言から、明浄学院が危機的状況にあることが、はっきりした。一日も早く、正常化することを願ってやまない。。
阿波踊りフィナーレ「総踊り」中止
徳島新聞、遠藤市長の阿波踊り「私物化」に後藤田正純議員加わる
400年の歴史を誇る阿波踊りで、徳島新聞が荒稼ぎ。それを遠藤彰良市長がバックアップ。徳島が世界に誇る、阿波踊りが私物化されている現状を本紙が追及して、1年以上が経過した。
残念ながら、今年はさらに私物化が進み、よりひどい阿波踊りになりつつある。その象徴が、本紙の前号で報じた「総踊り」の中止。阿波踊り期間中、連日午後10時から南内町演舞場で、阿波おどり振興協会に所属する有名連の約2千人が、一糸乱れぬ踊りを披露する。阿波踊りの象徴だ。
「南内町は総踊りでチケットがよく売れるが、他の会場の桟敷席が売れない。総踊りを中止して有名連を分散させて、踊らせる」
と遠藤市長はそんな方針を打ち出した。そこで肝心のチケットの売り上げだが、本紙締め切りの7月末時点で、徳島市の阿波おどり実行委員会の関係者は、
「売れたのは全体の半分にちょっと届かない程度。総踊り中止の効果はなく、逆にマイナス。総踊りしないなら、払い戻せと抗議の電話もある。それに日本タイムズはじめ、マスコミ報道で徳島新聞荒稼ぎの構図が世間にバレて、イメージが悪くなったことも一因」と打ち明ける。
徳島新聞の阿波踊りの私物化がボディーブローのように、響いているというのだ。だが、徳島新聞には反省はない。本紙でも報じたように、昨年の阿波踊りで徳島新聞は遠藤市長に加え、衆議院徳島1区選出、後藤田正純議員と「結託」して、歓楽街の秋田町に桟敷席を設置しようと動いた。だが、徳島市観光協会が認めず“悪だくみ”は実らなかった。
だが今年は、秋田町に「おどりロード」を新設して、有名連が踊りを披露することが決まった。
「後藤田氏の有力後援者が秋田町におり、その関係で計画が浮上したのです。ガッチリ手を組む徳島新聞と遠藤市長、警察にまで根回し。阿波踊りを選挙に使う、まさに私物化ですよ」
と徳島県の地方議員は怒りをぶちまける。
話を先のチケット問題に戻す。遠藤市長は、4億円あまりの赤字を理由に徳島市観光協会を破産、解散に追い込んだ。徳島市の阿波おどり実行委員会が主催者となったが、実質的には徳島市が税金投入して運営するようなもの。チケットが売れず赤字は必至と思われる。
「赤字になれば遠藤市長の進退問題に発展する」
と話す徳島市議は複数いる。
今、破産の処理が進む徳島市観光協会が残した赤字は約4億3千万円。その資産などを売却して、すでに約3億7千万円を確保。まだ売却できる資産があるという。それが、阿波踊りの出入り口の看板や提灯などだ。
本紙はそんな中、阿波踊りの設営に関する、書類を入手した。〈阿波おどり照明・電設業務委託契約書〉には、徳島市が設営業者に看板や提灯が〈支給資材〉という内容が記されている。
「看板、提灯は協会の資産。まだ売却されていないことを徳島地裁の資料で確認済み。徳島市が勝手に提供できるわけない。徳島市が新たに看板などを作製しているという話は聞いていません」と協会の事務局長だった、花野賀胤氏は指摘する。本紙が調べたところ、廃棄処分の資産が廃棄されず中古品として売買されるなど、ずさんな資産処分もある。
他人の資産をいくら徳島市が阿波踊りのためであっても、使用できないのは当然。それを「支給」というのは、徳島市は破産管財人、中西一宏弁護士と「結託」して私物化するのか。監督義務がある、徳島地裁もその一味とみられても仕方ない。
阿波踊りで荒稼ぎの徳島新聞、結託する遠藤市長、後藤田氏に弁護士、裁判所。徳島は無法地帯と化しているのか?
2018年7月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 本紙川上が現政権に〝三つの重大告発〟
- 現状のままではダメだ!今こそ、現政権打倒、原発ゼロで立ち上がる
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その183)
- 香川県警腐敗組と山口組との拳銃事件にメスを
- 未解決の具体例は生きた教材
- 山口組六代目の逮捕で拳銃事件に歯止めを
- オリーブ・オペレーションの頂上作戦②
- 六代目山口組に迫る愛知県警
- 入手・ポスト「モリカケ」の重大疑惑文書
- 安倍首相自宅放火未遂事件の背後に「反社との選挙妨害」
- 明浄学院・大橋理事長の「恫喝」録音独占入手
- 「ただではすまさん」やはり背後の暴力団か?
- 阿波踊りで「総踊り」中止
- 徳島市の遠藤市長、徳島新聞の「ポチ」ぶりに非難殺到
国滅ぶとも正義は行わるべし 本紙川上が現政権に〝三つの重大告発〟
現状のままではダメだ!今こそ、現政権打倒、原発ゼロで立ち上がる
絶妙のタイミングで、その告発は為された。
それは6月11日のことである、
国民は、佐川前国税庁長官の大阪地検による不起訴を見て、『この国はどうなってしまったのだ!落ちるところまで落ちるしかないのか…』、と嘆いていた。
その佐川前長官に続いて、証人喚問された柳瀬前首相秘書官にしても同じ〝ため息〟しか国民からは聞かれなかった。
そんな矢先、安倍晋三首相は、早くも今年九月の総裁選出馬に名乗りを上げる。三選を狙っていきます、と。
〝冗談じゃない!〟、このままではいけない、そんな機運が急速に潮位を増してきていたその時、その告発はズバリ、東京地検特捜部に出された。
その告発は、これまで為されてきたような偽証罪に対してなどではない。例えば以下のような主旨の告発ではない、ということである。今回の告発との違いを明確にするために、これまでの佐川前長官に対する告発について記しておこう。
佐川国税庁長官らへの告発受理東京地検、森友問題巡り
学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、東京地検特捜部が10日までに財務省理財局長だった佐川宣寿国税庁長官らに対する証拠隠滅容疑などの告発状を受理し、大阪地検に移送したことが関係者への取材でわかった。大阪地検が他の告発とともに捜査する。
醍醐聡・東大名誉教授らで作る市民団体が10月、佐川長官が国会で虚偽答弁を続けて「事件の証拠を闇に葬った」として証拠隠滅容疑で告発。学園側と土地売却交渉をした当時の財務省近畿財務局職員についても背任容疑で告発していた。
告発状は、財務局職員が土地の売却で学園側に「ゼロに近い金額まで努力する作業をしている」と話した録音データについて「強い証明力を有する」と指摘。佐川氏が「価格について国からの提示や学園側の希望はなかった」などと国会で述べていたことが証拠隠滅行為に当たるとしている。(2017年11月10日付朝日新聞記事より抜粋引用)
以上は、偽証に関する告発である。これが、大阪地検の方で不起訴になったことは周知の通り。つまり、これはもう過去の話となったわけである。現実として語るならば、よってたかって、過去のものにしてしまった、ということである。
ところが、このいわば、手前勝手な都合に待ったをかけた男がいた。言うまでもない、本紙社主、川上道大である。
そして、今回の告発である。
川上が出した「一つ目の告訴状」を見てみよう。
被告発人佐川宣寿(前国税庁長官)
東京都世田谷区祖師谷4-×-××
第1告発の趣旨
被告発人の下記行為は、偽計業務妨害罪(刑法第233条)を構成するので、刑事上の処罰を求める。
記
【告発の事実】
佐川宣寿は前支出負担行為担当官財務省理財局長として国有財産の処理及び管理を統括する業務に従事していたものであるが、共謀の上、同局局員、及び近畿財務局被告発人池田靖、訴外同局上席調査官赤木俊夫に指示するなどして、平成28年6月20日頃から平成29年2月28日頃の間において、近畿財務局が、学校法人森友学園との間で売買契約を締結した豊中市野田町1501番宅地8,770.43平方メートルの国有地(以下「本件土地」という)の売買契約に至るまでの交渉経緯等に関する、近畿財務局の管理にかかる公用文書である一連の書類(以下「本件公用文書」という)を、不法に廃棄・隠匿するなど公用文書を毀棄、偽造を施した上、作成した。
その上で、一年間にも及び立法の場である国会を徒に空転させ、国民に対して甚大なる損失を与えた。これは、毀棄、偽造の事実の有無如何に拘わらず、意図的な偽計業務妨害を構成することは明白である。
第2罪名及び罰条
偽計業務妨害罪(刑法第233条)
以上
この告発を検察側が看過できるはずはない。ましてや、偽証のときのように、あえなく不起訴にするようなことができるはずもないのだ。
偽計業務妨害――。この罪について、この際、とことん読み込む必要がある。この罪状を知れば知るほど、蔑ろにできないことを理解するはずである。
信用毀損罪・業務妨害罪(しんようきそんざい・ぎょうむぼうがいざい)は、刑法第二編第三十五章「信用及び業務に対する罪」(第233条 – 第234条 – 第234条の2)に規定される犯罪のことである。
虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の業務を妨害すること(偽計業務妨害罪)。または威力を用いて人の業務を妨害すること(威力業務妨害罪)を内容とする犯罪である。
(以上、ウイキペディアより抜粋引用)
国会で一年に渡って嘘をつき続き、国会という我が国最高の立法機関を空転させた、上記挙げられた偽計業務妨害のパターンをここに併せてみて欲しい。今回の告発がいかに当を得たものかがわかるはずである。佐川前長官の犯したところはこのように極めて重い、と見做さざるを得ないのだ。
野党佐川前長官告発を偽証の疑い、「森友」追及を継続
立憲民主党など野党6党・会派の国会対策委員長らは25日、国会内で会談し、学校法人「森友学園」に関する財務省の決裁文書改ざん問題で、佐川宣寿前国税庁長官が3月の証人喚問で偽証にあたる証言をした可能性が高いとし、議院証言法違反容疑で告発すべきだとの認識で一致した。失言が相次ぐ麻生太郎副総理兼財務相の責任追及と併せて、森友問題を引き続き追及する構えだ。(後略)(毎日新聞2018年6月25日付より抜粋引用)
川上の告発がいわば牽引車となって、現政権に匕首を突きつけた。
それは、「二つ目の告発」、柳瀬元首相秘書官においても佐川前長官の構図はしっかり当てはまる。
今回の川上からの告発が、これである。
被告発人 柳瀬唯夫(前首相秘書官)
第1告発の趣旨
被告発人の下記行為は、偽計業務妨害罪(刑法第233条)を構成するので、刑事上の処罰を求める。
記
【告発の事実】
柳瀬唯夫氏は、学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設をめぐり、愛媛県が国会に提出した文書に、安倍晋三首相と学園の加計孝太郎理事長が2015年2月に面会していたことなどが記録されていたことについて、本年5月10日に行われた国会参考人招致において、一年前から強く主張している、「私はもちろん同席した覚えもないし、その話をうかがった覚えもない」との発言とは異なる証言をした。その上で、一年間にも及び立法の場である国会を徒に空転させ、国民に対して甚大なる損失を与えた。これは、毀棄、偽造の事実の有無如何に拘わらず、意図的な偽計業務妨害を構成することは明白である。
第2罪名及び罰条
偽計業務妨害罪(刑法第233条)
以上
佐川、柳瀬両氏に対する怒りとやるせなさは、そのまま現政権への不信に直結している。現政権、現司法、国民の憤りはすでに爆発寸前なのだ。
そこに、この告発。それが如何なるインパクトであるか、ご理解いただけるだろう。
さて、「三つ目の告発」は、現政権と言うより安倍首相の言論界における最大の武器となっている人物に向けられたものだ。
山口敬之氏、ジャーナリスト。この人物について、もう一度しっかりとおさらいしておく必要がある。
山口氏の現政権における立ち位置を的確に知らしめる記事がある。その記事を以下に引用させてもらう。
「これ、あさって議院を解散する時の会見原稿なんだけどさ、ちょっと聞いてみてよ」
安倍は本番さながらに、私に向かって語りかけた――。目の前で、現職の総理が解散を宣言している。私はまるで自分が、官邸1階の記者会見室にいるような錯覚にとらわれた。
6月に発売されるや、永田町を震撼させた『総理』(幻冬舎刊)の一節である。
衆院解散を決意した安倍総理が、書き上げたばかりの演説草稿を読み聞かせるほどに信頼を寄せる「私」とは、著者の山口敬之氏のことだ。
90年、TBSに入社し報道局に配属された山口氏。これまでに社長賞や報道局長賞などの社内表彰を39度も受けたという、同局きっての「エース記者」だった。
今年5月にTBSを退社し、フリーランスのジャーナリストに転身、その直後に刊行された本書では、自民党が大敗を喫した2007年参院選から第二次安倍政権発足に至る舞台裏や、シリア情勢をめぐる官邸と米・ホワイトハウスとの緊迫したやり取りなど、政権内部の動きが克明に描かれている。
とりわけ、第一次安倍政権での参院選惨敗から総理辞任に至るドキュメントは圧巻だ。
安倍総理本人や麻生太郎外相、与謝野馨官房長官(肩書きはいずれも当時)ら重要閣僚をはじめ、多くの政界関係者を取材した結果、山口氏は当時、誰も予想していなかった「安倍総理辞任」をスクープする。TBSは全てのマスコミに先駆けて総理辞任の速報テロップを打ったのだった。その舞台裏を描いた場面は、まるでミステリー小説を読んでいるかのような刺激を読者に与える。
「総理は今日これから辞任する。用意してあるスーパー(速報字幕)を今すぐ打ってください」
「何だって?おい、大丈夫か。誤報だったら社長の首が飛ぶぞ。裏はとれているのか」
「つべこべ言わずにすぐ打てよ」
(中略)永田町を知り尽くした老獪な政治家をも驚かす速報を打った直後から、私の携帯はなりっぱなしとなった。掛けてくるのは、主にかねて付き合いのある与野党の政治家、秘書、官僚達だった。彼らは異口同音にこう叫んだ。
「総理が今日辞めるなんて、あり得ないんじゃないですか!?」
(中略)しかし確かに予兆はあったのだ。辞任に先立つ3週間ほど前から、いくつかの小さな出来事が、永田町の注意深い観察者にだけ、首相の異変を静かに告げていた。
以下、山口氏がなぜ総理辞任の「確信」を得たのか、その謎が解き明かされていく。『総理』には、第一線で取材をしてきた記者にしか書けない事実が詰め込まれている。
(中略)当人は「たまたま付き合いが長いだけ」と謙遜するが、実際のところ、山口氏の政権幹部へ「食い込み」は、並のものではない。
2012年に安倍氏が自民党総裁に返り咲いた際には、菅義偉氏をして「山口君の電話がなければ、今日という日はなかった」と言わしめ、内閣改造時には、麻生氏直筆の「人事案」を山口氏が総理のもとに届けることもあった、と本書では明かされている。
安倍総理や麻生財務相といった政権幹部の生の声を引き出そうと努力するほど、社内外から「山口は安倍政権の太鼓持ちだ」という批判の声が聞こえてくることもあったようだ。
そのこと自体は、山口氏は気に留めなかったという。だが一方、政治記者が取材対象に深く迫る過程で、「外部からの観察者」という立場を越え、自らの動きが政局に影響を及ぼしてしまう、という点については「苦悩はあった」と明かす。(中略)
『総理』は、まさに山口氏が政治記者として見聞きしてきた事実が余すところなく書かれている。永田町からの反響は〝さざ波〟どころではなかった。
書店に並ぶまで、私がどういう本を書いているのかは安倍総理や麻生副総理も含め、誰にも言わなかったんです。伝えてしまえば、『あの話は書かないでくれ』などと言われる恐れがありますし、何を書くかは自分自身で判断しなければ記者ではありませんから。誰にも伝えなかった。
それだけに、発売後の反響は大きかったですね。この本に登場する人からすれば、絶対に世に出ないと思っていた話が書かれているわけですから、「そこまで書いたのか」とか、「俺はあのとき、そういう意図でああ言ったわけじゃない」と言われました。
一方で、「そうそう、確かにああいう経緯だったね」と言われることもあって、反響は様々ですね。
自分でも、少し書き過ぎたかなと思いましたが(笑)。もちろん、これまで築いてきた関係が壊れてしまうのではないか、と考えはしました。それでも、もしこれで政治家との関係が壊れてしまうのなら、仕方がないと開き直って書きました。それだけ、真剣勝負をしている一冊だと、自負しています。
記者として、最も至近距離から安倍政権を見てきた山口氏。その目に、今後の安倍政権の課題はどう映っているのか。
これまで総理と接してきた経験から言うと、彼の頭の中に「憲法改正」と「北方領土返還」があることは間違いないでしょう。このふたつは、祖父である岸信介元首相が「戦後の政治家が解決できなかった課題」として挙げたものです。これを安倍総理は背負っている。
総裁任期は2018年9月までとの2年あまりですから、短い期間にこれだけ大きな政治課題をふたつも達成することができるのかという疑問もあるでしょう。
しかし私は、スケジュール的にはぎりぎり間に合うと見ています。むしろ「憲法改正」と「北方領土返還」は、セットで進めたほうが達成しやすいとも言えます。
どういうことかと言うと、いずれ安倍さんが憲法改正の信を問うために衆院を解散する時、「憲法改正」だけでは勝てないかもしれないけれど、そこに「北方領土が返ってくる」というプラスファクターがあれば、より有利になるということです。ふたつをセットで進めるということは、安倍総理も意識していると思います。(中略)(2016年7月20日WEB現代記事より抜粋引用)
ざっとこういうことである。
要するに、現政権の立役者そのものといっていい。この山口氏がその後、いろいろ物議を醸したのは周知のこと、本紙はあえてそこには触れない。
しかし、川上は、今回、同氏に対しても告発に踏み切った。
告発状はこれだ。
被告発人山口敬之
告発の趣旨
被告発人の以下の所為は、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(補助金適正化法)違反、詐欺罪(刑法第246条)並びに業務上横領罪(刑法第253条)に該当すると考えるので、被告人を厳罰に処することを求め、告発します。
【告発事実】
被告発人山口敬之は、一般財団法人日本シンギュラリティー協会財団(渋谷区恵比寿3-31-15)の理事長を務めている。同財団理事には、いわゆる、『スパコン疑惑』において、補助金の不正受給によって、東京地検特捜部に逮捕されたペジーコンピューティング(千代田区神田小川町1-11)代表の齊藤元章が就いている。同財団と同社との間は、非常に密接であることは、両代表の緊密なる相互関係が端的に立証しているが、同関係上における資金的な関係は同時に非常に濃密にあることは自明である。具体的には、被告発人は、ザ・キャピトルホテル東急の賃貸レジデンスを事務所として使い、生活をしている。そこは、294平方メートル、賃料は月240万円もする超豪華な住居兼事務所であるが、この賃料をペジーコンピューティング社に払い出された補助金で賄わせた、という疑念がある。
上記行為は、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律違反に該当すると思慮しますので、被告発人の厳重な処罰を求めるため、司直の適正なる捜査によって上記事実を明らかにして戴くために、ここに告発します。
以上
この告発を裏付ける報道もある。その一部を見てみよう。
(中略)
「欠陥スパコン会社の公金詐取事件」当事者。東京地検特捜部に助成金詐欺容疑で逮捕された「PEZY Computing (ペジーコンピューティング)」創業社長の齊藤元章容疑者(50)である。
齊藤容疑者の関連会社には、「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」から35億円超の助成金、「科学技術振興機構(JST)」から60億円弱の無利子融資が注ぎ込まれている。いずれも国立の研究開発法人だ。
ハナから国のカネ頼みのスキームであり、ロマンチックなカネに魅せられた者たちは舞台装置作りに余念がなかった。重要な役割を演じたのが、他ならぬ総理ベッタリ記者こと、山口敬之元TBSワシントン支局長(51)。伊藤詩織さん(28)への準強姦容疑で逮捕状が出ていた人物であり、ペジー社の顧問という顔もある。
「今回の捜査の過程で、顧問料200万円、そして家賃として200万円が、齊藤から山口に毎月支払われていることがわかりました」
と、社会部デスク。
家賃とは東京・永田町の「ザ・キャピトルホテル東急」内の「レジデンス」使用料だ。戸数はわずか14で200万円の部屋も実際に存在し、広さは約239平方メートルにもなる。
「国家権力を睥睨するロケーション。そこに、安倍・麻生と自身の蜜月を描いた『総理』『暗闘』の著者である山口が鎮座する。これを武器に、“錬金術”に勤しんでいた様子が窺えます」(同)
「実は……」
と、永田町関係者が、こんな打ち明け話をする。
「山口は自身が使用する携帯電話を、検察に対して任意で提出したようです。齊藤が逮捕されたのが昨年の12月5日で、起訴が25日。その間のことだと聞いていますが、当局としては山口に、“あなたの逮捕はないから”と匂わせたうえで、『協力者』に仕立てる算段があったのではないでしょうか」~後略~
以上の三つの告発が文字通り、満を持して東京地検特捜部に出された。これは現在のレジームに対するメス入れという意味で、歴史的な告発になることは間違いない。
本紙先月号で報じた、早稲田佐賀(中高一貫校)設立に、20億円もの原発マネー、が大きな反響を呼んでいる。
特に、当事者である九州電力をはじめとする電力業界と早稲田自体が揺れている。
反原発がある意味、主流になりつつあるこの時代の趨勢に、逆行する動きをすれば、反発が出るのは必至である。今現在のレジームでは、原発推進だろうが、本紙記事に支援の声が出てきているのは、いかに現レジームへの反撥が台頭しているかがよくわかろう。
そんな中こんな動きも出てきた。
小泉氏・小沢氏、30年ぶり協調原発ゼロ目指し訴え
小泉純一郎元首相が、自由党の小沢一郎代表が主宰する政治塾で講演することがわかった。自民党時代ににらみ合い、与野党にわかれてぶつかった両者が「原発ゼロ」の実現をめざして足並みをそろえる。原発を推進する安倍政権を揺さぶるねらいもありそうだ。
小沢氏が塾長を務める政治塾は、新しいリーダーの発掘を目的に2001年に開講した。小泉氏は7月15日の政治塾で、「日本の歩むべき道」と題して講演する予定だ。原発の撤廃や、太陽光など再生可能エネルギーへの転換の必要性などを訴える。翌16日には小沢氏も講義する。
関係者によると、両氏が手を結ぶのは約30年ぶり。1989年に小沢氏が自民党幹事長に就き、小泉氏が幹事長の下で全国組織委員長を務めて以来の「再会」だという。(後略)(2018年6月29日付朝日新聞より抜粋引用)
本紙報道による早稲田佐賀と原発マネーの反響、そして、小泉氏と小沢氏との反原発をテーマにした30年ぶりの協調。
すでに我が国の舵取りは決まった。
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その183)
香川県警腐敗組と山口組との拳銃事件にメスを
《先月26日午後2時ごろ、富山市久方町の富山中央暑奥田交番で、警察官が男に刃物で刺され、拳銃を奪われた。
男は約100㍍離れた市立奥田小学校にいた警備員に発砲した。警察官と警備員は病院に搬送されたが、死亡が確認された。男は小学校の敷地内で、駆けつけた別の警察官に拳銃で撃たれ、警備員に対する殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。》これは、6月27日付朝日新聞から引用した。
なんだと、警察官が刃物で刺され、拳銃を奪われ、小学校にいた警備員が、その奪われた拳銃で発砲されただと。
いったい、どうなっているのだ。
本紙川上の家族が巻き込まれた命に関わる三つの襲撃事件は、香川県警の腐敗組警官が暴力団である山口組に拳銃を提供して実行された。それも実行犯である犯人と腐敗警官が綿密に打ち合わせをしての襲撃だったのだ。
本紙川上の家族が、拳銃や鉄パイプで襲われた事件は、命に関わる三つの未解決事件を解決してほしいと繰り返し繰り返し、20年余りも本紙で記事化したではないか。警察庁は本紙川上の魂から叫んでいた声が聞こえていたのだろうか。
なぜ、本紙川上の事件を「生きた教材」として解決し国民の命を守らないのだ。
未解決の具体例は生きた教材
山口組六代目の逮捕で拳銃事件に歯止めを
人間は時間と共に成長して大人になる。経験を積むことで成熟し成長して失敗を繰り返さないようになる。いわゆる動物が学習して危険から身を守り生き延びていく。
組織も同じである。
いや、人間は一代限りの命であるから体験は生まれてからのカウントであるが、組織は具体的な事件が歴史とした蓄積されるのであるから具体的な事件は生きた教材として活用しなければもったいないのである。
要するに、本紙川上の家族が巻き込まれた命に関わる三つの未解決事件を解決してほしいということ。この香川県で発生した特殊な事例である腐敗警察官と暴力団山口組との共犯としての事件を解決することで、拳銃に対する認識を警察官だけではなく国民にも知らしめるべきだということだ。一つひとつの具体的事件から何を学び取るかが、捜査権力の警察には求められているのではあるまいか。
次に6月29日付産経にも目を通してみよう。
《富山市の交番で警察官が刺殺され、奪われた拳銃で警備員が射殺された事件で、死亡した富山県警富山中央署奥田交番所長の稲泉(いないずみ)健一警部補(46)の腰のベルトと拳銃をつなぐひもが切れていたことが29日、県警への取材で分かった。
警備員に対する殺人未遂容疑で現行犯逮捕された元自衛官、島津慧大(けいた)容疑者(21)=入院中=は襲撃時、ナイフのほか刃渡り約33センチの「山刀」、おのなども持っており、県警は島津容疑者が拳銃を強奪しようと刃物で切断した可能性があるとみて調べている。
島津容疑者は26日午後2時すぎ、交番で稲泉警部補の腹部や頭部など三十数カ所を刺すなどし、同25分ごろには奪った拳銃で警備員、中村信一さん(68)に発砲したとされる。
拳銃の着装器具をめぐっては、平成17年に岐阜県多治見市でひもが引きちぎられて拳銃が奪われた事件を受け、警察庁がひもの芯を強化するなどの対策を取ってきた。事件を受け、警察庁は拳銃の着装器具を改良し、警察官本人以外は拳銃を抜きにくくする再発防止策の検討に着手。着装器具は32年ごろまでに改良する予定だったが、今回の事件を受けて前倒しする。…》
なるほど、拳銃の着装器具をめぐっては、岐阜県多治見市でひもが引きちぎられて拳銃が奪われた事件も過去の平成17年に起きていたのか。
この事件で警察庁は拳銃の着装器具を改良し、警察官本人以外は拳銃を抜きにくくする再発防止策の検討に着手。着装器具は32年ごろまでに改良する予定だったが、今回の事件を受けて前倒しするという。生きた教材としての活用とはこのことだ。
本紙川上からすれば、警察庁にはもう一歩踏み込んでもらいたい。
そう、香川県警の健全な警察官のためにも一歩どころか二歩も三歩も踏み込んで本紙の家族を巻き込んだ命に関わる三つの未解決事件を解決してもらいたい。
香川県警の場合、ひもが引きちぎられて拳銃が奪われたのではない。平成9年には香川県警腐敗警官が拳銃トカレフを若林組に提供して川原豪(1999)に銃撃させた。平成12年には香川県警腐敗警官共々に鉄パイプで山中敏勝に本紙川上家族が同乗の車を襲撃させた。平成18年には山口組六体目司忍組長の教唆で若林組の森裕之に回転式拳銃で本紙川上を襲撃させた。
この特殊な具体的事件の解決なくして、捜査権力は国民からの信頼回復ができないのではあるまいか。
オリーブ・オペレーションの頂上作戦②
六代目山口組に迫る愛知県警
山口組六代目に関しては、薄氷を踏むような出来事ばかりがこのところ起きている。
オペレーションによる包囲網、〝Xファイル〟を旗印とした、長年の捜査態勢の確立。そして、愛知県警加藤本部長の下で発せられた頂上作戦。
これらが相俟って、大きな目標に向かって現在進行中である。六代目率いる山口組の赤裸々な現状についての最新情報が入った。以下に紹介する。
兵庫県神戸市篠原にある六代目山口組総本部。6月5日、この場所で六代目山口組の定例会が開催された。漏れ伝わってくる話では、この定例会で特別な通達事項などはなかったようだが、同会終了後、立て続けに組員たちの逮捕劇が起きている。
まずは定例会からの帰途、直参組長らが搭乗した一台の車両が、兵庫県警により停車させられ、運転していた組員がその場で逮捕されることとなった。逮捕されたのは、愛知県名古屋市に本拠を置く六代目山口組傘下団体「二代目杉組」の組員。容疑は、無車検の自動車を運転(道路運送車両法違反)というものだった。これについて、六代目山口組系の幹部は次のように説明する。
「定例会には必ず捜査員と報道関係者が詰めかけ、総本部へ出入りする車両を入念に調べている。特に当局は、直参組長らが乗る車両のナンバーから照会をかけて、所有者や車検切れなどの違法性がないかを調べる。今回もそうしたなかで無車検が発覚し、逮捕したのではないか。そうでなければ、総本部へと入る前に逮捕していたはずだ」
兵庫県警がこのような動きを見せてすぐ、大阪府警も同日午後に六代目山口組直系組長らを逮捕している。
逮捕されたのは、六代目山口組幹部である三代目一心会・能塚恵会長と朋友会・高島伸佳会長だ。逮捕容疑は、大阪市中央区の路上で今年5月、アルバイト男性へ暴行を加えたというもの。
高島会長といえば、2014年に30代ながら最年少で直参へと昇格。若手のホープとして、組織内から期待が寄せられていた人物だ。若くして渡世入りし、17歳で英五郎組長率いる初代英組の門戸を叩き、そこからめきめきと頭角を現し、初代英組では本部長を務め、二代目体制が発足すると同時に若頭へと就任。直参昇格と同時に朋友会を立ち上げている。
組織強化のために二次団体の合併策も
高島会長が初代英組で本部長を務めていた頃、筆者の地元である兵庫県尼崎市に住んでいたことから、筆者とも親交ができ、当時筆者が経営していた飲食店にも英組の別の最高幹部と訪れてくれ、酒を飲み交わす間柄となった。著者が、所属していた組織の親分の引退に伴い渡世から足を洗うと決めた際にも、わざわざ訪ねてきてくれ、「一緒にがんばりましょうよ」と熱心に引きとめてくれたのも高島会長であった。
また、その後、筆者に長男が生まれた際には、カタギとなった筆者の立場を慮ってくれながらも祝福の言葉を届けてくれた。その時すでに高島会長は、六代目山口組の直系組長へと昇格を果たしていたのだが、だからといっておごることはなく、言葉遣いは知り合った頃のまま丁寧で、肩書や立場で態度を変えるようなことをしない、信用できる人物だった。
その高島会長が直参を降り、他の二次団体へ加入するという話が出ている。一見、自ら降格するような行為だが、これについて六代目山口組関係者の見解はこうだ。
「なにもこれは初めてのケースではない。福岡でも地元組織を強化するために、当時六代目山口組で若頭補佐を務めていた光生会が、同じく福岡を拠点とする二代目伊豆組に加入している。今後も地域ごとに組織を強化させていくために、こうした吸収合併的な方策も六代目山口組では取り入れていくのではないか」
現在、光生会は二代目体制となり、二代目伊豆組では本部長の要職を務めているが、初代会長も引退することなく、二代目伊豆組で名誉職に就いている。直系組織同士を合併させることで地域の連帯をはかり、運営上、合理化できるところはしていく。企業と同じような再編・強化の方策を取り入れながら、六代目山口組も時代に順応すべく変化していっているのだろう。
(ビジネスジャーナル6月より抜粋引用)。
同組に大きな節目が迫っているのは、必至のようである
。
入手・ポスト「モリカケ」の重大疑惑文書
安倍首相自宅放火未遂事件の背後に「反社との選挙妨害」
前回、安倍晋三首相の山口県下関市の自宅放火未遂に問われた小山佐市氏がすでに満期(懲役13年)出所し、マスコミに接触かとの記事を書いたが、それは事実だった。
そして、本紙はついに“幻の念書”なるものを入手した。それは選挙妨害に関する安部首相の関与を深く裏づけるものだった。そこで以下、取材結果も踏まえ、その記載内容を解説する。
その前に、前回記事を読まれていない方のためにも、この安倍首相自宅放火未遂事件が、なぜポストモリカケともいわれる安倍首相重大疑惑なのか、再度、簡単に解説しておく。
いまから18年前、山口県下関市の安倍首相の自宅に火炎ビンが投げ込まれ車庫の車3台が全半焼した。
その約3年半後、前出・小山氏と特定危険指定暴力団「工藤会」の組長等が犯人として逮捕された。
動機は、小山氏は99年4月の下関市長選において、地元安倍事務所から対立候補の選挙妨害を頼まれこれを実行。ところが、見返りの約束を実行しないことに激怒してとされた。しかし、曖昧な内容で、逆恨みとして片付けられていた。安倍事務所の依頼を裏づける「念書」なるものが存在するとの見方も当時からあったものの、公判でも一切出ることはなかった。
さて、この“幻の念書”なるものは全部で3枚あった。そして、いずれも当時、地元安倍事務所の筆頭秘書だった竹田力氏(元山口県警警視)の署名・捺印があった。
安倍首相は遅くとも、直後から選挙妨害を知っていた。1枚目は選挙妨害があったとされる下関市長選から約1カ月半後の99年6月17日の日付。「確認書」のタイトルで、まずこの間、小山氏側が安倍事務所側に熱心にアプローチ。小山氏が安倍首相との面談を強く求めていたことがわかる。
そして、(竹田先生発言内容)を見ると、それは選挙妨害(=古賀潰しの件)に関することで、佐伯伸之秘書が小山氏に依頼していたことがわかる。
そして、選挙妨害の見返りとして、小山氏は⑤亀田博元市長(現・下関市議会副議長)の面倒を見ること、小山氏が地上げに関わっていた地区の大手スーパー進出予定地横の都市計画道路変更、市発注工事(新水族館など)への参入を求めていたことがわかる。
だが、①佐伯秘書はクビにして済む話ではないとはどういうことか。(しかも①の件は安倍首相に伝えていると②に記されている。遅くとも、安倍首相も選挙直後、選挙妨害を認識していたことになる)。また、なぜ小山氏は亀田元市長に強く肩入れしているのか。
この妨害があった99年4月選挙には、妨害を受けた古賀敬章元代議士(旧新進党)、安倍派で現在、参院議員の江島潔に加え、亀田元市長も出馬していた。そして、佐伯秘書は以前から小山氏は熱心な亀田支持者であることを知っていたので、亀田氏を当選させるためだとして古賀氏への選挙妨害を依頼していた。
そもそも選挙妨害自体言語道断だが、当時、地上げ屋として地元では著名、やり手で、実行部隊(ビラを市内広域に多量に撒くにも好都合)を持つ小山氏に頼むべく、佐伯秘書は亀田氏当選のためと騙して使った。さらに、「古賀は朝鮮人。彼を当選させたら下関市は朝鮮支配の町になる」(古賀氏はそもそも在日ではない)と2重に騙し、かつ差別丸出しの選挙妨害手法も使っていた。
そんなわけで、カンカンの小山氏は安倍首相との面談を求めた。
自ら望み、自宅放火未遂犯と2時間密談していた安倍首相
そして2枚目。
これは1枚目の小山氏の面談要求を受け入れ、99年7月3日午前10時から、地元の安倍事務所にてスケジュールを組んだので是非、来て下さいという内容だ。これは「願書」のタイトルで、日付は6月22日。
それにしても、なぜ、安倍首相は小山氏と会うことにしたのか。
これについては、安倍首相は当初から選挙妨害を自身も了承していたとの見方もある。なぜなら、この選挙妨害は単に市長選で古賀氏に勝たれて下関市利権を失うと困るからではなく、古賀氏と安倍首相は小選挙区制度が復活した96年衆議院選(山口4区)で実質一騎打ちに。にも拘わらず、古賀氏は約6万票と善戦しており(安倍首相は約9万4000票)、もし古賀氏に市長になられ、1、2期務めて再び衆議院選挙に出られたらヘタをしたら自分が落選しかけないと脅威に感じ、安倍首相は古賀氏の政治生命を絶つ(=古賀潰し)べく仕掛けたもので、それだけに、自ら小山氏と会って事後処理に万全を期したいと思ったのではないか。
そして、実際、予定通り、小山氏と安倍首相の1対1での密談は行われ、それは約2時間にも及んだ。
一転してデッチ上げ恐喝事件で口封じしようとした安倍事務所
それを受けて出されたのが3枚目の「確認書」。
日付は密談から10日後の7月13日。
その証拠に、この文書の冒頭には「7月3日(安倍代議士)」に小山会長と下記話合いを行いました。本件につき双方一切他言しない事、約束を交わした」との記載がある。
そして前述の亀田元市長の件については①亀田氏本人から依頼があれば誠意を持ってお話をさせていただく。
“古賀問題”(ここでは以前の“古賀潰し”から表現が変わる)については、②安倍代議士と諸所々のお話をされているが、安倍氏からの指示で、双方弁護士を入れて7月21日までに解決するように最大限努力すると記されている。
また、前述の計画道路変更の件も、行政サイドに要請するように最大限努力するとも記されている。
以上、見て来ると、安倍首相は選挙妨害という重大な犯罪につき、遅くとも選挙からほどなく知り得たにも拘わらず、直に関与した佐伯秘書を処分するどころか、自ら実行犯の小山氏と密談し見返りを約束したと思わないわけにはいかない。
ところが、この密談のあった翌月、小山氏は佐伯秘書に対する恐喝未遂で逮捕される。
紙面が尽きて来たので詳細は省くが、この恐喝事件はデッチ上げ逮捕の可能性があり、実際、だからこそ余りに強引過ぎたからだろう、この件で小山氏は起訴猶予処分となっている(実際、小山氏は佐伯秘書と安倍首相自身をも虚偽告訴すべく弁護士に相談している。しかし不起訴ではなく起訴猶予だったので、嫌疑があった=告訴は難しいと断られている。
この短期間にどういう事情があったのかは不明だが、安倍首相側は加えて、交渉にも一切応じなくなった。
そして、これにますます激怒した小山氏は、塀のなかで知り合った工藤会組長等を引き込み、翌年の火炎ビン投げ込みによる安倍首相自宅放火未遂事件へと進んで行くのだ。
こうして見て来ると、この自宅放火未遂事件の背景には、自分の保身のためなら何でもやり得る安倍首相の本質が見えており、すでに事件としては時効ながら、政治家倫理からしても、とてもではないが失格といわざるを得ない。そして、いまも世間を騒がせているモリカケ問題とは異なり、直接的な関与もあることを思えば、本紙がポストモリカケということを納得していただけるのではないだろうか。
「我こそは国民のため質問したいという国会議員」がいれば、資料渡し、レクチャーしますので、FAXにてご連絡下さい。
明浄学院・大橋理事長の「恫喝」録音独占入手
「ただではすまさん」やはり背後の暴力団か?
本紙が追及してきた、大阪の私立高校、明浄学院と反社会勢力との関係による、学校運営の混乱。
だが、この春も本紙で報じた通り、明浄学院から、多数の教職員が学校を去っていった。この春卒業した生徒の一人は本紙の取材に、
「日本タイムズに記事が出て、学校が違うと反論する。けど、最終的には、日本タイムズの通りだった。多くの生徒が日本タイムズに釘付けでした。今も同じですよ」
と話してくれた。
その「諸悪の根源」の一つが神戸山口組の最高幹部、池田組の「企業舎弟」ともみられる大山武夫氏と明浄学院、大橋美枝子理事長との関係だ。
今回、本紙は大橋理事長が明浄学院で「恫喝」を繰り返す録音を入手した。明浄学院の労働組合を担当していたH先生の懲戒解雇問題。昨年9月に大橋理事長が解雇を言い渡された時の録音だ。
そこには、
「どの面下げて入試委員長やっていた? 訴訟起こすから、クビ洗ってまっとき」
「なにシラ切っとんや、ええ加減にしいや」
「こいつ、もういいから荷物まとめて帰り、もうこなくていいから」
「告訴するからな、覚悟しとけ」
罵詈雑言でH先生を追い込む大橋氏。それどころか、明浄学院の現状を案じている保護者たちが、結束して委任状にサインして学校側と話し合いを求めていることに対して,
「保護者399人か? みんな洗ってやる。ただではすませんで」
こんなやりとりが学校現場で行われ、他に同席しているとみられる関係者も止めようとしない。その口調はまさに「暴力団的」と表現してもおかしくない。
何も知らない人にこの録音を聞いてもらったら、
「ヤクザ関係の女がしゃべっているのか」
と言ったほどの口汚さ。おおよそ教育に携わる者の発言だとは思えない。
昨年、本紙川上が明浄学院に取材に行った際,
「私が校長、帰れ」
と恫喝したシーンがよみがえってきたのだ。
明浄学院の「暴力団的」と思える対応はこれだけではない。
昨年8月のことだった。練習で学校を訪れていた、バスケットボール部顧問の原田茂氏のもとを複数の学校関係者が、
「契約書にサインしてください」
と取り囲んだのだ。
「学校側は原田先生に、雇用契約書のようなものにサインを求めた。内容は1年ごとに更新だともいう。それを理由にクビを切るのかと悟った原田先生が拒否すると『サインしろ』と学校側が強要。偶然いた保護者が警察に電話して、警官がやってくるという大騒動になった」
とバスケットボール部の保護者は言う。
1人の人間を取り囲み、サインを強要。あまりの異常事態に地元の警察まで出動。とても教育者とは思えない対応だ。
そして、原田氏も今年春に明浄学院を去ることになった。
「顧問のH先生を解雇、原田氏もいわばクビにした明浄学院。バスケットボール部に今年春入部した新1年生は一人。新しいコーチもさしたる実績、指導力もないことが生徒に見破られ、士気があがらない状態。2年生、3年生の複数の部員がバスケットボール部を辞めるという話もある。特待生で心躍らせ明浄学院に入った。普通、やめたりしませんよ…」(前出・保護者)
阿波踊りで「総踊り」中止
徳島市の遠藤市長、徳島新聞の「ポチ」ぶりに非難殺到
本紙で追及している、徳島新聞の阿波踊り「荒稼ぎ」と徳島市の遠藤彰良市長との「結託」。阿波踊り改革を訴える、徳島市観光協会を破産させ、新しい組織「徳島市阿波おどり実行委員会」を徳島市主導で設立。徳島市観光協会とともに阿波踊りの主催者で、赤字の元凶だった徳島新聞を「ノウハウがある」と参加させ、改革は頓挫。
新たな税金投入する異常事態となっていることはこれまでも、本紙で報じてきた通りだ。
「遠藤市長は、言うことを聞かない協会をつぶし、徳島新聞が荒稼ぎできるような方策ばかり打ち出し、阿波踊りは自分のものだといわんばかりの横暴ぶりは目を覆うばかり」
と徳島市役所からも、疑問の声があがっている。
とりわけ、
「今度は遠藤市長の阿波踊り私物化ではないか」
と指摘されているのが、阿波踊りの「総踊り」の中止だという。総踊りとは、阿波踊り開催中、連日午後10時から南内町演舞場を舞台に、阿波おどり振興協会に所属する有名連の約2千人が、自慢の踊りを披露する。いわば、阿波踊りの代名詞。
「総踊りがなければ阿波踊りじゃない」
と言われるほどだ。
だが、新しい実行委員会は総踊りを廃止して、有名連を4つ他の演舞場に分散させてチケットの売り上げをアップさせたいとの方針を打ち出したのだ。
つまり、総踊りが見物できる南内町のチケットは完売だが、他の演舞場は売れないというのだ。阿波おどり振興協会の山田実理事は、阿波踊り改革の急先鋒で、徳島市観光協会の「破産」についても強硬に反対。徳島新聞の「荒稼ぎ」や遠藤市長との「結託」にも異を唱えてきた。
「総踊りがない、他の演舞場のチケットの売れ行きが芳しくないと新しい実行委員会はいう。だが、徳島新聞がチケットを独占して好き放題やっているからです。荒稼ぎの構図のひとつ。総踊りをやめ、分散化してチケットが急に売れるとは思えない」
と山田氏は憤慨する。有名連の大半が阿波おどり振興協会の所属。
「われわれ阿波おどり振興協会も、阿波踊りを市民の手に取り戻そう、徳島新聞の荒稼ぎをやめさせるために立ち上がった。荒稼ぎの手先である遠藤市長は、総踊りをやめて、嫌がらせをしたかったのでしょう」
と山田氏は指摘。独自に「総踊り」を開催することも検討しているというのだ。
「遠藤市長は市議会でも総踊り廃止と訴えている。阿波おどり振興協会が独自に総踊りを検討していると知ると聞くと、神経をとがらせ『総踊りはやらせない』と怒っているそうだ」(徳島市役所関係者)
そんな中、新たな「火種」となっているのが、徳島市観光協会の破産だ。6月28日、破産開始決定を受けて、債権者集会が開催された。
徳島市観光協会の最大の資産は、阿波踊りの桟敷席。すでに、徳島市との話し合いで破産管財人が2億1600万円で徳島市が中心となっている、実行委員会が買い取った。
徳島市の豊井泰雄副市長と破産管財人の中西一宏弁護士が交渉して譲渡が決まったということだが、
「なぜ、2億円あまりの価格で徳島市に売却したのか、質問が出ました。管財人は、根拠を示さずあいまいな回答に終始。管財人と徳島市の交渉過程を客観的に示す記録を求めても『裁判所で資料をみろ』というばかり」
と債権者の一人は憤慨。そしてこう話す。
「遠藤市長は、3億円で桟敷を買いにくるかもしれない。議会を通さず専決処分で早急に買い取る必要があったなどと委員会で発言している。ということは、破産管財人は、もっと高い価格で徳島市に売却できたはず。2億5千万円で売っていれば、債権者には100%配当ができた。破産管財人はおかしい」
つまり、遠藤市長と破産管財人も「結託」していたのではないかという疑惑も浮上しているのだ。
本紙の徳島新聞の阿波踊り荒稼ぎ追及は1年が経過。なりふり構わず利権を守ろうとする徳島新聞とその「犬」となっている遠藤市長。
ついに総踊りの廃止という「暴挙」を繰り出した。廃止しなければならないのは徳島新聞の「荒稼ぎ」と遠藤市長、あなたである。