2023年1月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 日本の変革は検察の人事で
- 「歴史は繰り返す」から学ぶ 金丸信元副総理の逮捕は現状に酷似査
- 令和5年の香川県は『伸』
- 人口減少には文化観光の「サヌキシティバレエ」
- 捜査放棄が人の命を奪う 山口組・殺害教唆の告訴は被告篠原の逮捕が急務
- 報道の視点は『命が一番大事』 殺害教唆の被告篠原逮捕が人の命を救う
- 死んでも事実は無くならぬ 篠原重則被告の逮捕が死を避ける
- 反社の裁判は傍証証拠の判断も
- 捜査の強化で実態は進化して証拠残さず
- 憲法改正から自主憲法制定へ
- 「国滅ぶとも正義は行われるべし」の意味するところ
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その235)
- 本紙告訴「殺害教唆」で六代目山口組に寺岡氏が謝罪か
- 和歌山カレー「冤罪事件」
- 元大阪高裁判事・生田暉雄弁護士から投稿25
- 経済対策と文化観光はバレエで
- 寿日本の安全保障は適正軍備と民間外交から
- あの「サウナ市長」が統一地方選に名乗り?
- 大阪府池田市の不透明な顔ぶれに疑問
国滅ぶとも正義は行わるべし 日本の変革は検察の人事で
林真琴氏は2020年5月に賭けマージャン問題で辞職した黒川弘務氏の後任として東京高検検事長に就任し、同年7月に検事総長に昇格した。
林真琴検事総長から甲斐行夫検事総長に、高松高検検事長だった山上秀明(広島県出身)氏が次長検事に、大阪地検検事正だった畝本毅氏が高松高検検事長に就任した。
そして、広島高検検事長だった畝本直美氏が、なんと法務省人事(1月10日)で東京高検の検事長に就任したのだ。
捜査の検察庁では最高の布陣ではないか。
検察関係者によると、検事総長の人事は政権や与党から口出しされないよう、数代先まで候補者を絞り込み、その候補者は法務省の刑事局総務課長や人事課長、官房 …。
「歴史は繰り返す」から学ぶ 金丸信元副総理の逮捕は現状に酷似
まず、五輪汚職・談合の検察捜査状況からのニュースを国民は、どう受け止めているのか、から。
11月12日付日刊ゲンダイから押さえる。
《腑に落ちない結末だ。
東京五輪汚職事件で東京地検特捜部はおととい(9日)、受託収賄罪で大会組織委員会元理事の高橋治之被告を追起訴。実に4度目の起訴で3カ月半に及んだ一連の捜査上終結した。
特捜部は高橋の収賄額を総額2億円まで積み上げ、AOKIホールディングスやKADOKAWAなど著名スポンサー企業のトップら計15人を起訴。裏で札束が飛ぶ五輪の「負のレガシー」を暴いた成果は認めるが、高橋と”共犯関係”にあった電通からは1人も逮捕者が出なかった。(中略)
さらにモヤモヤするのは、組織委会長に君臨した森喜朗元首相の”逃げ切り”だ。特捜部は森を参考人として事情聴取したものの、森自ら根回しに動いた神宮外苑再開発疑惑にはノータッチ。森が会長を務めた一般財団法人「嘉納治五郎記念国際スポーツ研究・交流センター」の怪しいカネも未解決のままだ。
「検察側はこの財団の銀行口座に東京五輪招致委員会から1憶4500万円が支払われ、使途不明になっていることを突き止め、口座記録も押収。
ほかにも大手企業から巨額の資金が振り込まれた疑惑もくすぶっていた。ところが、財団は2020年暮れに閉鎖され、その資産を別の一般財団法人に引継いだ疑いすらある」(検察事情通)…。》
本紙川上もモヤモヤが溜まって年を越した。令和5年度までには、なんとかモヤモヤからスッキリと4月の桜を迎えたいものだ。
次に歴史から学ぶ、この記事も。
●8月27日、記者会見で90年の総選挙前に東京佐川から5億円を受領した事実を認め、自民党副総裁辞任の意向を表明
●9月28日、東京簡裁、金丸に罰金20万円の略式命令
●1993年(平成5年)3月6日、脱税容疑で逮捕
《1992年(平成4年)8月22日、朝日新聞は一面トップで「東京佐川急便から金丸氏側に5億円」と報じた。金丸の運命は暗転した。金丸はうそがつけない性分だった。信頼する小沢に、事実を認める方向で具体的な対応を任せた。小沢の進言に従って8月27日に記者会見し、90年の総選挙前に東京佐川から5億円を受領した事実を認め、自民党副総裁を辞任する意向を表明した。
東京地検は金丸を政治資金規正法違反(量的制限違反)で略式起訴し、東京簡裁は9月28日、金丸に罰金20万円の略式命令を出した。
しかし、これで一件落着とはならなかった。「5億円のヤミ献金をもらってたった20万円の罰金か」との批判が沸騰し、東京地検の看板にペンキが塗られる騒ぎになった。……》
金丸信元副総理は嘘をつけない性分、森喜朗元総理は嘘もつけるから逃げ切れたのかな? 失礼しました!
次に日本の現状の姿を現す記事を引用する。
《…東京地検特捜部による捜査の過程で、参考人として事情聴取を受けた大会組織委員会会長だった森喜朗・元首相(85)の供述内容が判明した。森氏は特捜部に、スポンサー決定が自身に一任されていたことを説明したほか、スポンサーに選ばれる前のAOKI側と会食していたことを認めた。
この日の法廷での検察官による供述調書の朗読や関係者によると、森氏は高橋被告の理事就任について、竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)前会長(75)から推薦を受けたと述べた。
(中略)森氏はまた、「スポンサー決定は、理事会の決議により、会長の私に一任されていた」と供述。実際のスポンサー探しや交渉、組織委のマーケティング専任代理店だった電通とのやりとりなどは高橋被告や組織委職員が行い、自身は了承する立場だったとした。
AOKIがスポンサーになる前、森氏は、高橋被告の誘いで青木被告らと会食したことを認めた。AOKI側がスポンサー就任や日本代表選手団の公式服装の受注を望んでいることを知り、…》
本紙川上は、法務省人事の1月10日に就任する東京高検の畝本直美検事長に期待する。
だってそうでしょう。
大会組織委員会会長だった森喜朗・元首相が、会長を辞任せざるを得なくなったのは、女性委員への軽視発言からでしょう。ならば日本の変革は女性の捜査権力から手をつけて、男性への勘違いしている日本の常識を世界に通用する日本に目覚めさせる必要がある。200万円は賄賂だ!
ここで注目するのは、小泉純一郎元総理時の平成15年に高松高検検事長だった宗像紀夫氏が名古屋高検検事長に異動する際、本紙川上へのメッセージ「国滅ぶとも正義は行わるべし」を残した。
世界情勢が歴史的変化に直面した今こそ、男尊女卑を廃し、女性の疑惑を見抜く正義の価値観を取り入れるべきだ。
人口減少には文化観光の「サヌキシティバレエ」
池田豊人・香川県知事が9月に誕生してから4カ月が経った。県の職員や一般民間からの評判もまずまず好感をもって迎えられている。となれば、宏池会の古賀誠・前会長に感謝しなければならない。
と言うのも、国交省の道路局長を務め上げた池田氏は、参議院議員へとの方針だったが、道路調査会の古賀誠会長に説得され香川県知事候補になった経緯があるからだ。
なお古賀誠氏は、日本大学商学部卒なので本紙川上の先輩でもあり、本紙川上が尊敬している大平正芳・宏池会の会長をも務められた。
さて、本紙の先月号には、「香川の人口減少に100万県民の御旗 池田知事はチャレンジを」との見出しだった。
初めての新年、令和5年を迎えるにあたっての抱負を、12月29日付四国新聞から。
〈今年の漢字は「伸」
仕事納め知事会見 将来の成長見いだす〉
《…今年を漢字1文字で表すとすれば「将来の成長が見えたという意味で『伸』としたい」と述べた。(中略)
12年ぶりの新たな県政のかじ取り役として臨んだ4カ月間を「広範囲な課題を一つ一つ解決することが県民の安全で安心な暮らしにつながるという思いで過ごした日々だった」と回顧。…》
なるほど、「県民の安全で安心な暮らし」を池田知事は思ってくれているのか。本紙川上の家族が抱えている未解決事件の解決に期待したい。
また、「将来の成長が見えたという意味で『伸』としたい」となれば、先月号で掲載した「サヌキシティバレエ」構想の実現にチャレンジしてほしい。徳島文理大学が高松駅横に移転すれば、さぬき市の人口減少は借金アパートなどで社会問題化する。世界のバレエの拠点を「さぬき市志度に誘致」構想を日本アーツビジネス学会の小林白虎会長の協力を得て実現させよう。
捜査放棄が人の命を奪う 山口組・殺害教唆の告訴は被告篠原の逮捕が急務
日本タイムズは今月で創刊31年目を迎え、今までに扱った記事を通して、率直に言えば「なぜ安倍晋三元総理を逮捕しなかったのか」だ。
だってそうでしょう。
本紙川上は検事総長に河井克行夫妻の公職選挙法違反(票買収・1憶5千万円の資金提供)で安倍晋三元総理を5回も告発していたのだ。
そもそも本紙川上が、河井克行法務大臣夫妻を広島地検に告発したことから、河井克行夫妻は公選法違反(票買収)で逮捕された。その買収資金は安倍自民党総裁の1憶5千万円からだったことは周知の通り。被買収で起訴された広島県の被告議員氏らは、今から公判が始まる。
本紙川上は残念でならない。安倍晋三元総理を逮捕しておれば、裁判で「政治とカネ」問題でも国民が学習する機会があったのにと。また山上徹也氏も安倍晋三元総理を殺害することもなかったのにと。
兎に角、日本の現状で国民が成熟するには、良識派の捜査権力に期待するしかない。
令和5年を潮目として、日本も世界常識の「捜査の三段階方式」を取り入れよう。
報道の視点は『命が一番大事』 殺害教唆の被告篠原逮捕が人の命を救う
さて、本紙が長年連載した「捜査放棄と冤罪捜査」でも扱った安倍晋三元総理の銃撃と、和歌山カレー事件の林眞須美氏の記事を見つけたので引用する。
〈山上徹也「獄中録」
「ヒーロー」と呼ばれ、差し入れが殺到する暗殺犯。同じ拘置所の林眞須美から同情され、懲罰も受ける。一方、母はついに統一教会から…。〉
《〈7/25(月)11:00すぎには奈良市よりY(41歳)君の到着で、大変なにぎやかな日でした。大声でドタバタと(略)今日からY君とラジオも3食も動作時限も全く同じです〉
七月二十五日。奈良西警察署から山上徹也容疑者(42)が鑑定留置のために大阪拘置所に移送されてきた。この日の“興奮”を手紙にしたため、塀の外にいる息子に送ってきた人物がいる。大阪拘置所のE棟九階で長年過ごす死刑囚、林眞須美(61)である。
手紙を受け取った長男が明かす。
「奇しくもこの日は、二十四年前に、私の母が冤罪を訴え続けている和歌山毒物カレー事件が発生した日でもありました。普段、母はラジオで音楽を聴くことを楽しみにしているのですが、この日だけは、自分のことが報じられる可能性があるため、ラジオから聞こえてくるニュースに神経を集中していたそうです」
山上を乗せた白いワゴン車が警察車両に囲まれて大阪拘置所に到着したのは午前十一時十分頃。最高気温が三十四・七度を記録した真夏にも関わらず、正面前には報道陣や野次馬が百人程集まり、物々しい雰囲気が朝から漂っていた。
「外の喧騒が母の部屋にも伝わってきたのでしょう。それで、“大声やドタバタ”と書いたのかなと。その後母と面会した際、山上容疑者について聞いてみると、母親が宗教にハマったことを指して『かわいそうな一面もあるよね』と同情を寄せていました」(同前)……。》
(週刊文春・新年特大号)
この記事には、本紙が長年に亘って扱って掲載してきた内容が、塊になったように感じてならない。
和歌山カレーの林眞須美氏、本紙が告発を繰り返した安倍晋三元総理、安倍元総理を暗殺した山上徹也氏の3人共が、凝縮した記事ではないか。
死んでも事実は無くならぬ 篠原重則被告の逮捕が死を避ける
本紙が四国タイムズと名乗っていた時期から若林組を観察してきたが、警察捜査が若林組に迫ってくると自殺に見せかけて関係者が死ぬ。
例えば平成10年、県建設業協会の富田会長の乗用車に拳銃が発射された。それは平成9年11月29日夜、本紙川上宅に拳銃が撃ち込まれた後だったので、捜査からカムフラージュするため勝仁連合に下請けさせた犯行だった。その後、実行犯の逮捕、そして運転した犯人も逮捕され勝仁連合会長に捜査が迫る前に会長は自殺(に見せかけ)した。
要するに本紙川上が心配するのは、六代目山口組の殺害教唆で告訴していた侠友会の寺岡修会長が、先(12)月20日に横浜の稲川会館で高山清司若頭に謝罪した事実だ。
本紙川上の告訴は、被告が司忍組長、高山清司若頭、当時の寺岡修若頭補佐、そして篠原重則事務局長。となればヒットマン森裕之が組員の若林組篠原重則組長は消される可能性あり。逮捕は急務だ。
反社の裁判は傍証証拠の判断も
捜査の強化で実態は進化して証拠残さず
本紙川上が暴力団とか反社会的勢力とかの表記で民事・刑事で告訴されたのは、全国的に多々ある。その内、大坂の学校法人明浄学院の理事長からは、原告が逮捕され和歌山刑務所だ。
11月24日には名古屋の清水利康氏からの公判では、本紙川上が被告として証言台に。
本人調書を紹介する。
《裁判長:原告である清水利康さん個人が反社会的勢力と関係しているというふうにあなたがお考えになる根拠として、先ほどの御証言で、清水家の一員であるというような御証言をされたように思うんですけど、清水家ということ自体が反社会的勢力と関わっているということが前提となっているという理解でよろしいんですね。
川上:はい。
裁判長:そのようにお考えになる根拠について、お話しください。
川上:それは、寿和工業の、柳川町長が同意の判を押さないから金を渡して襲撃するとか盗聴するとか、こういうようなやり方するのが清水一家のやり方。だから、主体的には寿和工業というやり方そのものが、違った形で展開していくと。だからそのものをしっかりと清水さんは、そのやり方、巧妙なやり方を身に付けておると、私は解釈しております。》
本紙川上は残念でならない。原告の清水氏はスイス在住との理由で法廷には欠席。堂々と証言台に立って、本紙川上の真意を汲み取るべきだ。
憲法改正から自主憲法制定へ
「国滅ぶとも正義は行われるべし」の意味するところ
先月号までに伝えた、名古屋市中区にあるチサンマンション栄で起こった改革が示す事は何であったか。
そう住民が前理事長を拒否したからだと、未だに思っている読者もいるかも知れない。
しかし、そんな事はずっと前から住民が思っており、行動に出たくても出られなかったので、前理事長の伊藤六榮の影響力が不動のものとなっていたのである。
理事を(法的な)選挙だと偽り(独断で伊藤六栄が)自分で決めていたら、どれほど不満を持つ区分所有者が多くても、管理組合法人という法人格は運営する理事によるものであるから、その意見が採用される事はない。
今回、区分所有者(住民)がみんなで拒否できる状態になぜなったのかが、重要な事であると筆者は訴え続けてきたのである。
つまり、「問題点」を一つだけ挙げるとすれば、これら法人を運営するのはあくまで、理事会であり理事である。それ故、理事の考え方が法人の人格を形成している。だから、この人格に対して違法行為が例えあったとしても、内部犯罪である限り、外部からの捜査権限が警察にはないということだ。
そして、これらを内部告発できるのは、区分所有者ではなく、区分所有者から選ばれた理事にしかできない権利であり、区分所有者ですら訴える権利すらないのである。
これが現在の日本の法律であり、警察・検察が無能呼われをされてしまっている法制度であり、現状であり、それをどの様にこの不整備の法律下で改革を成し遂げたかである。
「管理組合を正常化する会」という伊藤六榮前理事長に対抗する住民団体が、様々な訴訟を長年行ってきた。通常なら伊藤六榮前理事長だけを狙った裁判を行うのであるが、この正常化する会は「伊藤に協力する理事は伊藤六榮と同等の犯罪者」と理解できるような訴訟をしてきた為に、違法行為を行う伊藤前理事長から距離を置くように促してきたからである。
ついに(伊藤六栄)理事長は裁判の詳細すら自分の子飼いの理事にすら教えられなくなり、信頼関係を失い自ら孤立する事になり、伊藤六榮前理事長と当初からの犯罪仲間の栗山茂樹監事だけとなったところで、理事を初めて公募しなくてはならないようになり、理事の総入れ替えに繋がったのである。
なんと、この結果を得るのに、15年以上もの時間と裁判・活動費全てを「正常化する会」(会長・荻原妙子)が負担して成し遂げたのであり、決して方法を知ったとしても、誰にでもできる(法改正に繋げる)偉業ではない。
筆者は長いこの取材において、管理組合を正常化する会の代表には深い尊敬の念を抱いているが、この代表に同時に教わったのである。
「誰にでもできることでは無い」と…そう、正しい法律さえあれば、もっと簡単にできたはずである。
もし、先にあげた法律の不整備な状態を可視化でき、社会問題、あるいは、法整備すべき事由と法整備を促す事を専門とする「調査・分析・提言」が可能な諮問機関が我が国にあればと、悔やまれてならない。
いや、なぜこんな当たり前の機関が(日本には)存在しないのか、これが「国滅ぶとも正義は行われるべし」では無いのかとも…「国を愛すればこそ苦言を呈す」だ。
(中部支局長・市川克己)
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その235)
本紙告訴「殺害教唆」で六代目山口組に寺岡氏が謝罪か
令和5年を迎えた。高松高検に畝本毅検事長が6月に着任、高松地検には宮川博行検事正が12月月23日付で就任した。いよいよ香川県の腐敗構造にも捜査の手が伸びて変革の風が起こりそうだ。
《先月(昨年)、12月20日午後1時を回った頃、久々にオリーブ・オペレーションからのラインが入った。今時、オペレーションもラインを駆使するのだ。いや、却って彼らの方がこういったツールを使い熟している。
まあ、それはいい。矢の如く入ったラインには、こんな目を剥くようなインフォメーションがしたためられていた。
『本日稲川会館にて高山、内堀、侠友会寺岡、会談』。
稲川会館というのは、広域指定暴力団稲川会のいわば迎賓館のような場所で、横浜市の郊外都筑区にある。第三京浜港北インターチェンジに近い。高い塀に囲まれた物々しい家屋である。
その稲川会館に、高山、内堀、そして寺岡が急遽、集って、会談するという、まさにリアルタイムのインフォメーションなのである。
少々の説明が必要だろう。まず、高山というのは、高山清司のことである。六代目山口組若頭三代目弘道会総裁。内堀というのは、内堀和也のことで指定暴力団稲川会六代目会長。寺岡というのは、寺岡修のことで、ラインにもあるように、侠友会という暴力団の首領である。この侠友会は、六代目山口組とは対立する神戸山口組に与していたが、2022年8月同組から離脱、独立している。
さて、このメンバーでの急遽の会合、一体何が話し合われたのか。その答えは、オペレーションから続けて送られてきた、ラインにある。
『本日稲川会の仲裁の元、侠友会寺岡氏、六代目親分、頭に正式謝罪、堅気になり、明日兵庫県警に解散届を提出、侠友会の会員、組員もほぼ堅気にということです』。
なるほど、そのための会合だったのか。しかし、そんなディープな情報をリアルタイムで掴むとは、さすがオペレーションと言わざるを得ない。ものすごい情報力である。
ラインのインフォメーションには、その際のものと思われる動画まで後ほど添付されてきた。いやはやこの情報の即時性というのは驚くべきものがある。
このインフォメーションをどうしてオペレーションは送ってきたか。その真相は文字通り推して知るべし、とするしかないが、東京地裁に提起されたある裁判もその一因になっていると考えられよう。
いずれにしても、こうした暴力団の動向をリアルタイムに仕入れ、また発信するというのは、捜査機関という観点から見ると、実に興味深い。ここから様々な憶測や想像が拡がってこようというものだ。》
これ、小泉純一郎総理時の平成15年夏に設置された、オリーブ・オペレーションからのメッセージだ。実にかたじけない。本紙川上からすれば、香川県警腐敗警官と共謀していた若林組から銃撃された平成18年からにも事件解決の兆しがなかったので、オリーブ・オペレーションに見捨てられたのかと思っていた。
久々に登場となれば、機が熟したので、いよいよ本格的な捜査に着手するのではないかと、本紙川上は期待感でいっぱいだ。
最初の川原豪からの銃撃が平成9年11月29日なので、平成10年、平成11年、平成12年、そして六代目山口組当時の平成18年3月7日からしても20年以上も山口組と香川県警腐敗警官との共犯関係で、本紙川上は銃撃やら鉄パイプ襲撃をされていた事になる。
やっと、捜査に着手できる状況が揃ってきたということなのだろうか。
検察からの指導で刑事告訴は令和3年11月、東京地裁への民事提訴は令和4年からで、
1回目の公判では、寺岡氏は分離裁判を神戸地裁・洲本支部で行うよう東京地裁に申し出ていた。ところが東京地裁は却下。要するに、六代目山口組関係者と神戸山口組関係者の合同での公判が決まったのだ。2回目の寺岡氏を含めた合同での公判が12月20日。
殺害教唆の被告訴人は、六代目山口組司忍組長、高山清司若頭、篠原重則事務局長、そして神戸山口組の若頭だった寺岡修侠友会の会長だ。
想像してほしい、本紙川上が原告の、被告訴人の顔ぶれが、平成18年の本紙川上殺害教唆のメンバーだった事を!
和歌山カレー「冤罪事件」
元大阪高裁判事・生田暉雄弁護士から投稿25
法律家でない素人が冤罪事件の原因とその防止方法を知ろうと思うと、どうすれば良いのでしょうか。筆者はこのような質問をよく受けます。
日本の冤罪が生じる原因は極めて特異です。
捜査、弁論、裁判のいずれにもそれぞれの冤罪を生じさせる原因があります。その原因を知って、防止方法を考え、実践する必要があります。この原因を順次見ていくことにしましょう。
A、まず日本には「捜査法」がありません。
捜査が依って立つ捜査の指針となり、捜査でやってはいけないことを禁止する規制となる法律以下ではこの法律を「捜査法」と称しますが、この「捜査法」が無いのです。民主主義国家では、公務員がする重大事項はすべて法律という形で国民の指針、承認があります。
ところが民主主義を公然とかかげる日本で、世界の民主主義国ではどこでもある「捜査法」が無いのです。そこで捜査機関は、どのような事件にどのような方法、内容で捜査しようと自由です。捜査機関が冤罪を犯し、真犯人を追及せず、無辜の第三者を犯人に仕立て上げようと、政府にダメージを与えないため、汚職事件の追及を下部の人の段階で終わり上部まで追及しない、トカゲの尻尾切りの捜査で終わろうと自由なのです。
B、次に、日本の裁判官は、裁判官の独立が保障されていません。そこで、捜査、訴追機関が起訴し、証拠を提出した裁判で、無罪だと心証を得ても必ずしも無罪の判決をするとは限りません。裁判官は最高裁に強力に統制されていて、最高裁の顔色をうかがって裁判します。
そうですヒラメ裁判官です。裁判官は「裁判官の報酬等に関する法律」(昭和23年7月1日公布)(以下単に「給料法」と称します)で最高裁に給料の統制を通じて、強度に統制されています。戦後直後の社会不安は裁判の重要性が高まりました。政府は裁判官を統制する必要を痛感しました。そこで、「給料法」を作って最高裁により裁判官を統制することにしたのです。「給料法」はわずか11条で、1条は裁判官の給料はこの法律の定めによる。3条は、裁判官が受ける別表の給料は最高裁が決する。というもので、最高裁は裁判官の給料を自由に決することができます。裁判官は任官して20年目までは、皆一率に昇給して4号になります。4号から3号になるには最高裁に好まれた人しかなれません。また3号以上でなければ裁判長にもなれません。令和4年4月1日の裁判官、検察官報酬俸給表によりますと、3号は月額965、000円、4号は818、000円で月額147、000円の差で、年額1、764、000円の差となります。年給、期末手当、都市手当、退職金、年金等金銭の支払いはすべて給料の等給表が基準となります。1号は月額1、175、000円で4号に留まったままの人と1号に至った人では月額357、000円の差で年額4、284、000円の差となります。1号で退官するのと4号までで退官するのでしたら生涯収入は何億という差になります。3号以上でなければ裁判長にもなれないことと合わせて、裁判官は任官すると誰しも最高裁に好まれるよう気を使い、4号留まりにならないよう気をつけます。
このように最高裁に給料と配属裁判所の任地で強力に統制を受けているのが日本の裁判官です。裁判官に独立は無く、裁判官は最高裁の顔色を見て判決を書きます。「和歌山カレー事件」のように最高裁から右陪席として判決を書いてくるように命じられた裁判官が無罪の書くはずがありません。最高裁は意に沿わなければ糧道を絶つという方法で裁判官を統制しています。
冤罪が生じる制度としては「捜査法」が無いことと裁判官の独立が無いことですが、これから派生して、冤罪が生じる原因が三つあります。
一つは、捜査機関による捜査に関するマスコミの統制です。「和歌山カレー事件」では、捜査、訴追側は「死亡した4人の正規の解剖結果や死亡診断書、死体検案書が存在するのに裁判に提出しません。このような場合、マスコミが独自の取材で解剖医に当たり報道できるのではないかという問題です。しかし捜査側は、マスコミの独自の取材を禁止し、独自の取材をすれば、以後お宅には、捜査情報は一切流さないとします。このように独自取材は禁じられ、警察情報だけをマスコミは報道することになります。捜査機関はマスコミを捜査に関して統制できるのです。
二つ目は、捜査がやりたい放題することを見習って弁護人も死刑事件では自己推薦で弁護人になり、被告人の預金等金銭を詐欺、横領する死刑を食い物にする弁護人が生まれることです。詐欺、横領をするだけでなく、まともな無罪の弁護を真剣にやりません。弁護人としては被告人がむしろ死刑になってくれれば詐欺、横領は不問に付されるからです。
三つ目は、暴力団等と癒着する不謹慎の警察官、検察の不良捜査公務員を生むことです。捜査機関がする捜査に何の制限もありません。そこで不良公務員と暴力団との癒着も見逃がされます。
「日本タイムズ」社主川上も警官の渡した拳銃を使った暴力団員に何度も襲われています。日本国民は冤罪防止を通じて「捜査法」の制定と裁判官の独立を確立し、日本の真の民主主義社会にする必要が急務です。
経済対策と文化観光はバレエで
日本の安全保障は適正軍備と民間外交から
『そのときの出逢いが』
これ相田みつを作の、日めくりカレンダの1日だ。
本紙川上は30年以上前から、このカレンダーを日々めくってきた。四国タイムズを創刊した平成4年1月号を発行した朝も、名称を日本タイムズと改題した平成28年の朝も、そして、創刊して31年目を迎えた令和5年1月1日の朝もだ。
人生を振り返れば、いろいろあった。国の中枢に足場を踏み入れたのも平成5年の高松地検次席検事だった三井環氏の『検察の裏金作り』、高松高検検事長の宗像紀夫氏からは『国滅ぶとも正義は行わるべし』を頂いた。
裏社会のヤクザ業界では、山口組の渡辺義則五代目組長への使用者責任提訴取り下げ交渉では、盛力会の盛力健児氏と出逢った。また、表社会の政治家では、安倍晋三元総理の批判記事を掲載中だった時に官房長官だった菅義偉氏とも出逢った。
本紙川上も今年の令和5年5月で76歳の誕生日を迎える。
暴力団山口組直参若林組からは、五代目組長時や六代目司忍組長時にも家族が巻き込まれた鉄パイプ襲撃や拳銃使用の銃撃が繰り返された。それも香川県警腐敗警官との「共同正犯」関係なのだ。
もう、そろそろ本紙川上も似非暴力団関係者との縁を、国の背骨でもある「菊の代紋」「桜の代紋」に「菱の代紋」を始末してもらいたいものだ。
と言うのも、本紙川上には残りの人生を日本の将来のために時間とエネルギーを使いたいという思いがあるからだ。
切っ掛けは、学校法人「明浄学院」を日本タイムズが扱った事で、日本アーツビジネス学会の小林白虎会長との『出逢い』からだ。
「川上さん、人と人との組合せは化学反応を起こし、新しいエネルギーを生むんですね。
世界に通用するバレエの地盤を日本に…」
これ、学校法人明浄学院理事の小林会長が発した言葉だ。
本紙川上は化学反応を起こした。
令和7年には、さぬき市・徳島文理大学校舎がJR高松駅横に移転するため、さぬき市の人口減少問題が大山茂樹市長の頭痛の種として抱えていたからだ。生徒の入居者がいなくなれば借金アパート経営者としては社会問題である。
ちょうどその時、本紙川上は問題解決の糸口を模索していた。そこに小林会長との『出逢いが』があったのだ。
小林会長の構想は、さぬき市志度の公益財団法人『志度音楽ホール』を『世界のバレエ』拠点にと思いを馳せた。
要するに、世界レベルのバレエ・プロ養成に特化するレッスン拠点を、さぬき市に求める思いだ。本紙川上の思いと、小林会長との思いが一つになった、まさに化学反応を起こした事になる。
さらに、この波紋は徳島県の河内志郎(国際交流PSH顧問・在徳島モンゴル国名誉領事)氏にまで繋がるのである。
なんといようか、天の配剤としか言いようがない。
日本タイムズの記事から、それを追ってみよう。
本紙の令和4年2月号。
〈JA徳島厚生連の改革を促す 東とくしま農協・荒井義之組合長の仮面を剥ぐ〉
《(前略)令和3年12月号と令和4年1月号の本紙日本タイムズを、代表理事の公印を使って「受取拒否」で送り返してきた荒井義之組合長の挨拶だ。
「組合の皆様の生活を守るがJAの基本」と言うなら、創刊30年を迎えた日本タイムズの記事から何を学ぶかと謙虚な姿勢が必要ではないのか。
現在の吉野川医療センター新築前の「麻植協同病院」解体工事で裏金作り、阿南医療センター新築前の「阿南共栄病院」解体工事でも裏金作りを画策する傲慢さは、許されるべきではない。》
この記事を載せた後、徳島県農業協同組合中央会の中西庄次郎会長に、農協の改革を促すため取材を申し込んで会った。
徳島と言えば、山口組三代目田岡一雄組長や、心腹会の尾崎昭治会長の出身地だ。本紙川上も昭和50年頃には瀬戸内海の海砂採集船を扱う組合の理事長もしていたので、ヤクザを引退した徳島・岡山・兵庫・広島の船舶関係の船主の人達との親睦もあったので、中西会長に聞いてみた。
「徳島文理大学の志度校舎で、バレエを考えている…、徳島では有名な河内志郎さんと言う方…」。
話がまだ終わらないのに、中西会長が「紹介します。その人、私よく知ってます」
なんと、話はトントン拍子に進み、在モンゴル国名誉領事館がある㈱三木資源事務所で河内志郎会長を紹介されたのだ。お会いしてビックリ、徳島では有名などころか日本、いやモンゴルなど海外でも有名だったのだ。さらに驚いたことに、モンゴル大統領やモンゴル・バレエのご縁もある。
その後、小林白虎会長と河内志郎会長が出逢ったのは言うまでもない。
あの「サウナ市長」が統一地方選に名乗り?
大阪府池田市の不透明な顔ぶれに疑問
昨年春、大阪府池田市の市長だった、冨田裕樹氏が市長室の一角に簡易サウナやキャンプコンロ、鍋などを持ち込み、大きな問題になった。
その中で本紙・川上は冨田氏が池田市から支給されている、市役所駐車場を無料で使用できる定期券を不正に利用している、特定の支持者への便宜供与、公職選挙法違反の疑いがあるとして、大阪地検特捜部に刑事告発。嫌疑不十分の不起訴処分となったことはお届けした。
その後、昨年8月、冨田氏は辞職し池田市長選が実施され、大阪維新の会、滝沢智子氏が当選。冨田氏に市民がNOを突き付けた。
「サウナ市長」の悪名は全国にとどろき、冨田氏の落選は当然のことと本紙・川上も理解している。
だが、冨田氏が来年春の統一地方選で池田市議選に出馬するのではないかとの情報が入ってきた。
滝沢氏が1万7千票あまりを獲得したが、冨田氏は3千票にも満たない得票で〝ぼろ負け“だった。しかし、冨田氏は、
「市議選なら、サウナ市長で知名度がアップしているので、可能性があると出馬の機会をうかがっているそうです」
とある池田市議は話す。
現在、冨田氏は池田市を離れて隣接する兵庫県伊丹市に在住とも伝えられる。
「狙いは伊丹市議選ではないか」
とも情報が錯そうしている。
いずれにしても「サウナ市長」の復帰戦には大きな注目が集まる。
そして、もうひとり本紙・川上が看過できない人物がいる。冨田氏の有力後援者で、「冨田ひろき後援会」の代表者である、池田市在住の会社経営者、田中隆弥氏。田中氏の会社に勤務し冨田氏の秘書という名刺を持っていた、浦本知恵氏。
本紙・川上の告発状には2人が冨田氏から手渡された定期券を公務でないにもかかわらず、使用していた疑いを、日時も特定して具体的に記している。大阪維新の会は、統一地方選で浦本氏を府議選の候補として擁立する決定を出しているのだ。
そこで大阪維新の会の発表資料を確認すると選挙では、「浦本知恵」を使用するが本名は「田中知恵」となっているのだ。
本紙・川上が池田市の闇を追及した際に、田中氏と浦本氏が親密な関係であることは耳に入っていた。どうして、「田中」が本名になっているのか。
「田中氏と浦本氏が結婚したので姓がかわったとの情報もあります。一方で、田中氏の養子に入ったという人もいます。真相はよくわかりません。
しかし、不正に定期券を使っていた疑惑がある浦本氏を府議選の候補者とするなんて、維新もどうかしているとの声しきり。困るのは、またサウナ市長の時のように、池田市がまた笑いの種になることです。浦本氏はサウナ市長のスキャンダルで懲りているはずなのに、のこのこ出馬してくるなんておかしいという声をよく聞きますね」
と池田市役所の関係者は地元の様子を教えてくれた。
浦本氏がホームページで公表している住所は、田中氏の会社所在地と同じだ。田中氏が全面的にバックアップしているのか。
田中氏や浦本氏の定期券使用状況は告発状に書いたように、明らかにおかしい。公務ではないことは明らかだと思われる。そんな疑いをもたれるものが、選挙に出馬するというのは、実におかしなものであり、まず疑惑への説明責任を果たすべきと、本紙・川上は思えてならないのである。
2022年12月
- 目次
- 国滅ぶとも正義は行わるべし 五輪汚職から談合へ捜査は検察覚醒
- 香川県建設協会高松支部に 高松地検特刑部と公正取引委員会が合同捜査
- 香川の人口減少に100万県民の御旗
- 幻の田中壮一郎知事、池田豊人知事はチャレンジを
- 検察の本気度捜査が日本を救う 「民信無くば立たず」政治家の劣化を憂う
- 薗浦議員の役割は裏金作りか 麻生副総理との一体関係に終止符を
- マンション法制度の矛盾点③
- 終焉を迎えた全国でも最悪の管理組合
- 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その234)
- 警察官提供の拳銃トカレフで川原豪が発砲!
- 香川県警腐敗警官の逮捕 警察の信頼回復は未解決事件の解決から
- 和歌山カレー「冤罪事件」
- 元大阪高裁判事・生田暉雄弁護士から投稿24
- 名進研創立者・豊川正弘氏が「ワイロ」「反社」疑惑を激白、下村元文科相の名も!
- 寿和工業・名進研・ときわ会、清水一族の「行状」を”ブツ”で研究(その32)
- 高松高裁・120分の法廷対決④
- 安西会長が大山一郎会長の仮面を剥ぐ
- 税金1億円「安倍・森友学園」を封印か?
- 赤木さんに「カネ払ったからいいでしょう」の傲慢判決を斬る
国滅ぶとも正義は行わるべし 五輪汚職から談合へ捜査は検察覚醒
本紙は、公的な「政治とカネ」に照準を合わせて紙面化しているつもりだ。要するに効果に繋げる記事化を心掛けているということ。
いま、世間をニュースで賑わせている五輪汚職や五輪談合の捜査手法のルーツは、平成4年1月に創刊した四国タイムズではないかと、当時のバックナンバーを紙面から読み返してみた。
平成4年に四国タイムズを創刊した本紙川上は、香川県白鳥町の談合情報を得たので、香川県警本部の上原警備部長にその情報を提供した。
返答は「談合金の流れない談合は、捜査に着手しないという自治省からの全国的な統一見解があるので無理……」だった。
そこで本紙川上は、香川県警が捜査は無理と言うので、その白鳥町の談合情報を高松地検に告発状を提出したのだ。
香川県建設協会高松支部に 高松地検特刑部と公正取引委員会が合同捜査
平成5年3月末の異動人事で、三井環氏が高松地検の次席に着任した。間もなく行財政改革推進会の会長名で告発状を高松地検に提出していた本紙川上が、三井環次席に呼び出された。
本紙川上は香川県警との経緯を話して、度が過ぎる談合状況の問題を高松地検の三井環次席に訴えた。三井次席は経緯を理解した上で、中央の検察関係者(東京地検特捜部の宗像紀夫部長)との捜査会議をしたようだ。
中小の高松地検では検事が少ないので山口地検からも応援を求め、本紙川上と応援検事とのレクチャも終え、高松刑務所の独居房を次席の取調室にと改修工事もした。香川県警抜きの高松地検と本紙川上との協力捜査だったのだ。
逮捕した身柄は高松刑務所に、押収物のブツ読みは高松刑務所の旧武道場で行われ、検察事務官は親指腱鞘炎で悲鳴を上げるほどの捜査状況だった。
この捜査手法が進化して高松地検特別刑事部と公正取引委員会との合同捜査に発展したのではないのか。
これが、「中小検察の独自捜査」となる。要するに、大阪高検公安部長だった三井環氏は「中小検察の独自捜査」の生みの親だ。
さて、日本の国の背骨である検察にエールを送りたい。
だってそうでしょう。
本紙の先月号で「五輪汚職の捜査は日本再生の起爆剤」「行財政腐敗構造の断切りを検察に期待」を見出しに掲げた。寝ぼけた日本の現状を再生するには、メガトン級の起爆剤が必要だと本紙川上は言いたい。その努力を最高検察庁の甲斐行夫検事総長が今、捜査機関総動員で行っているのではないかと期待する。
五輪汚職では、組織委の森喜朗会長には200万円が渡ったが捜査に踏み込めずとの情報も流れたが、五輪談合に東京地検特捜部と公正取引委員会が合同捜査を始めたと、新聞紙面でニュース情報を得たので大拍手だ。
本紙見出しの記事を記す。
《…世界情勢を見渡しても、現状の日本ではお先真っ暗だ。国民の政治不信を吹っ切るためには検察が「伝家の宝刀」を抜くしかない。それも総理大臣経験者の事実に基づく逮捕を国民は期待しているのである。
森元総理大臣に渡った200万円は、金丸信氏の50万円に匹敵するではないか。》
さらに、一般紙の毎日新聞11月26日付を押さえてみよう。
五輪組織委の関与焦点
本大会と受注一体か
《東京オリンピック・パラリンピックを巡る談合疑惑は25日、東京地検特捜部と公正取引委員会が一部の落札業者に対する強制捜査に着手し、汚職事件に続く新たな利権の実態解明が始まった。
今回の談合事件では、落札業者の決定に組織委員会側が関与した疑いもあり、競争入札が形骸化していた可能性がある。公正さが求められる五輪事業で、改めて運営側のガバナンス(組織統治)が問われている。》
談合疑惑に強制捜査
《…今回の事件ではテスト大会の業務の受注がさらに本大会の業務の受注につながる仕組みになっていたという。実際、ほとんどのケースでテスト大会の業務を落札した業者がそのまま、同じ競技会場の本大会の運営業務を随意契約で受注していた。(中略)
こうした業務委託の構造から、特捜部と公取委は、テスト大会と本大会の受注は事実上一体だったとみている模様だ。…》
なるほどそうか。ならば、11月29日付記事もうなづける。
《政府関係者らによりますと、森氏は先週、新型コロナの感染が確認され、軽症ではあるものの現在も入院しているということです。
森氏は政界引退後も自民党最大派閥「安倍派」を中心に政治的な影響力を保持しており、先週21日には、同じ早稲田大学出身の岸田総理と会食もしていました。》
本紙川上はこの際、安倍晋三元総理に替わって、総理経験者の逮捕を検察に期待する。
森喜朗・五輪組織委元会長と電通の高橋は共犯では?
香川の人口減少に100万県民の御旗
幻の田中壮一郎知事、池田豊人知事はチャレンジを
香川県の知事選挙は今年8月、池田豊人氏が共産党公認候補と争い知事当選を果たした。高松市出身で高松高校(昭和55年卒)・東大(工)大学院から国土交通省(旧建設省)の道路局長を経た後、香川県知事になった。
香川県知事にこだわる本紙川上とすれば、まず、この記事を押さえたい。本紙の平成22年4月号から。
〈先月末、加藤秀樹氏が代表を務める構想日本のJIフォーラム『政治とカネ』に参加した。問題解決の核心は情報開示の徹底、と導き出したのにはまったく同感である。
「政治とカネ問題を打ち止めにする会」にと取り組む加藤秀樹氏に、高松高校同窓生として心から期待し応援したいものだ。(中略)
その後、地元紙の四国新聞も夏の知事候補を記事にした。少々長いが意味あるので引用する。
《任期満了(9月4日)に伴う知事選をめぐり、県議会の自民党と社民、民主3会派の代表らが16日、1994~97年に県教育長を務めた独立行政法人国立青少年教育振興機構理事長の田中壮一郎氏(60)=高松市出身=に出馬を要請した。県議らと面談した後、田中氏は、四国新聞と取材に対し、「重く受け止め、十分に検討したい」と述べ、今後、周辺と相談して結論を出す意向を示した。動向が注目されていた県議会は、3会派そろっての出馬要請で擁立に強い姿勢を示した形だ。》
日本一面積が小さい香川県では、8月の知事選挙ならばぎりぎりの6月まで吟味に吟味を重ねるべきではと考えるがどうだろう。〉
田中壮一郎氏はこの時、国立青少年教育振興機構の理事長として改革の真っ最中。責任感が強いほど、改革を放り投げて知事候補になるわけにはいかないではないか。
さて、その後、国立青少年教育振興機構の田中壮一郎理事長は、本紙川上が理事長の(財)日本武道振興会所有地で、「体験の風を起こそう」運動の一環で「チャレンジ・ヴィレッジ」を立ち上げた。
その活動が今年で10年目を迎え、先(11)月5,6日には最終イベント「森の祭り」が開催された。
本紙川上とすれば、高松高校(昭和43年卒)同級生だった田中壮一郎氏とのご縁から、青少年健全育成活動を学ばせて頂いた。感謝である。
この体験が、新たな舞台を求め始めた。池田豊人知事が県民100万人を目指す、同級生の高木英一県議が人口減少解決を模索、さぬき市大山市長も人口減少に頭を悩ます。
そうだ! それなら世界のバレエの拠点を、香川県さぬき市志度に………だ。
幸いかな、本紙川上には心強い味方がいる。日本アーツ
ビジネス学会の小林白虎会長に助けを求めて、「サヌキシティバレエ」構想の実現にチャレンジだ。
検察の本気度捜査が日本を救う 「民信無くば立たず」政治家の劣化を憂う
「安倍晋三元総理の死を無駄にするな」は、創刊から31年目を迎えた本紙川上の偽ざる本心からの気持ちだ。
だってそうでしょう。
日本は法治国家なので、事実を法に照らして検察が捜査を進めなければ、想定外の死を招くということだ。
安倍晋三元総理を逮捕して裁判を粛々と展開していれば、国民の検察に対する信頼も損ねることもないし、まして若手国会議員の前途も、過ちを繰り返さなくなるはずだ。
要するに、国民のお手本を示すべき立場の国会議員逮捕は、国民の法遵守精神に大きな影響を与えるということだ。
日刊ゲンダイにこんな記事を見つけた。
〈「麻生氏の子飼い」薗浦氏が“闇パーティー”で4000万円過少記載…“雪辱”に燃える特捜部〉
《30日の会見で、薗浦健太郎衆院議員は「事前報告を受けていない」と言ったが…
「一大疑獄」に発展するのか。自民党の薗浦健太郎衆院議員の事務所が政治資金パーティーで得た収入、計約4000万円を政治資金収支報告書に記載しなかった疑惑が浮上している。4000万円という多額のカネを記載しないのは異例のことだ。
公設第1秘書は東京地検特捜部から聴取を受けているという。果たして4000万円は裏金だったのだろうか。11月30日の朝日新聞の報道で発覚し、政界が騒然としている。》
なるほど検察は本気だ。
薗浦議員の役割は裏金作りか 麻生副総理との一体関係に終止符を
【政治は民衆の信頼なくして成り立つものではない。孔子が、政治をおこなう上で大切なものとして軍備・食糧・民衆の信頼の三つを挙げ、中でも重要なのが信頼である】
今ほど政治家の信頼を取り戻すのに検察の捜査を必要とする時期はない。平事から有事に移る前だからこそ、検察の捜査「伝家の宝刀」が求められるのだ。
さらに日刊ゲンダイを引用。
《両団体の会計責任者である第1秘書は特捜部に、実際のパーティー収入から一定額を差し引いた金額を収支報告書に記載していたと説明。最初から一定額を差し引いたとしたら、裏金づくりだった疑いも捨てきれない。差し引いた分は計約4000万円にも上るという。
第1秘書は、パーティーのたびに薗浦氏に「この分は載せません」などと差し引く金額を報告していたと供述しているというが、薗浦本人は「事前に報告は受けていない」と否定した。
「香川県出身の薗浦さんは東大法卒後、読売新聞に入社。03年に自民党公認で千葉5区から出馬したが落選し、05年に初当選しています。麻生派に所属する当選5回生。麻生さんの政策秘書もしていた“子飼い”です」(永田町関係者)
驚くのは、過少記載された金額の大きさだ。野党からは「額が大きすぎる」「ミスで済まされる金額ではない」という声が噴出。政治資金規正法の不記載罪に問われれば、5年以下の禁錮または100万円以下の罰金に処される。果たして特捜部はどこまで切り込んでいくのか。》
なになに、香川県出身の薗浦さんは東大法卒後、読売新聞に入社だと。
香川県出身の薗浦さんとは、聞捨てならぬ。早速、高松高校卒の「玉翠会員名簿」を繰ってみた。確かにあった、平成3年卒業に薗浦健太郎の名が。そうか高校は本紙川上の後輩だったのか。
ならば言う。
君の年齢は50歳、82歳の麻生太郎副総理に人生を預けることはない。この際、検察に事実関係を正直に自白して、将来設計を考えた方がいい。逮捕も貴重な経験として人生に活かせるはずだ。
「人生には一つも無駄なものはない」
政治家の大物でも、刑務所経験者は何人もいるではないか。その経験を基に、いやその経験があった者にしかできない役割があるはずだ。要するに、麻生元総理に義理立てすることなく事実を検察にしゃべることだ。
さらに引用を続ける。
《特捜部にとって立証しやすい案件だとみられています。過少記載を裏付ける銀行の振込明細や、パーティー会場のホテルの明細書など、物証が残っている可能性が高い。東京五輪を巡る汚職事件では、『バッジ』に届かなかった。その“雪辱”のため、特捜部はヤル気になっているという観測も流れています。薗浦さん本人の立件を視野に入れていてもおかしくありません」(官邸事情通)(中略)
薗浦氏が過去に開催した“闇パーティー”問題だ。薗浦氏は19年4月、都内のホテルでパーティーを開催。162万円の収入があったにもかかわらず、収支報告書に一切記載していなかった。
21年3月になって、この“闇パーティー”の実態が発覚。甘利前幹事長が講師として登壇していたことや、幅広い政界人脈を持つA氏が代表の企業が会合参加者のとりまとめ役を担っていたことが分かった。この“闇パーティー”は、政治資金規正法違反の「不記載」に当たる可能性があり、同年9月に刑事告発されていた。》
なるほど、甘利前幹事長が講師としても登場か、それなら同和関係者の名が出てもおかしくない事態だ。
次に朝日新聞11月30日付。
《……東京地検特捜部が公設第1秘書から任意で事情聴取し、秘書は過少記載を認めたうえで「薗浦氏にも事前に報告していた」と供述していることも判明した。》
先輩の本紙川上から後輩の薗浦君に助言。「殺されることはない、麻生元総理と縁を切れ」。
マンション法制度の矛盾点③
終焉を迎えた全国でも最悪の管理組合
有効な決議票総数138!
呆然とホワイトボードを見つめる「チサンマンション栄」の伊藤六榮・前理事長。
11月27日(日曜)に行われたチサンマンション栄の臨時総会で、議長の開催宣言前に詳細な数字がホワイトボードに記載された。出席者数・委任状数・議決権行使者数の議案毎の賛成反対票数、最後に有効決議票総数が138と公表された。
全国に問題ありと国土交通省が認める「問題ある集合住宅の管理組合」は、8000件以上に及ぶとされる。その中でも、最悪と指摘され25年間も不正な占拠状態にあった本紙常連の名古屋市中区にあるチサンマンション栄。ついに新しい善良な管理組合法人誕生の瞬間である。
総戸数158のチサンマンション栄は分譲マンションなので、組合員158の総意によって全てが決議される。この有効決議票総数138は、全体の87%にも及ぶ圧倒的な多数票。そう、全体の4/5以上の票数である。
集合住宅の問題点は、全てがこの組合員の総意により決められ、最も難しいとされる建替の法的決議数は4/5が必要なのだ。この総意を集める事が出来ないので、国土交通省が頭を悩ませていた。このチサンマンション栄の臨時総会での総議決権数は、前理事長の伊藤六榮解任と仲間の栗山茂樹監査役の解任決議が議案で、これだけの総意が新管理組合に寄せられたのである。
全国の集合住宅の管理組合法人が羨むこの成果は、まさに、この伊藤六榮に対する批判票であり、この瞬間を待ち望んだ組合員の総意が反映されたからだ。
長きに渡り、本紙が「管理組合法人」という人格に対して、法律の整備が遅れているための様々な弊害を指摘し報じてきた。
不正な操作による理事の独占により、組合員がNoを言えない恐怖政治が長期間繰り返された。名古屋市の中区栄という好立地で、これら悪意ある理事らの行為を規制する術が無いと国土交通省を悩ませてきた。その問題物件代表のようなこのマンションで、ついに改革が成されたのである。
本紙・中部支部長の市川は長期にわたる取材を通して振り返る。「一念岩をも通す」という格言どおり、長きに渡り伊藤六榮と対峙してきた「管理組合を正常化する会」とその会員の一念が、ついに総意になって大きな岩を動かした。その瞬間を目撃できた事は、この上無い幸運であったと…感激だ。
しかし、この荒れた状況からの真の脱出は、そう簡単ではない。正しい運営に戻す作業は大変な事ではあるが、伊藤六榮らの犯してきた数々の不正は、捜査の刑事告訴・告発を行わなければならないからである。
筆者はこれからも見守り、応援していくつもりである。
本紙は長きに渡り、三権分立がなされていない実態の報道を通じて、警察との癒着問題・政治問題・行政の不正・法の整備不良を訴えてきた。
このチサンマンション栄のように、新たな一歩を大勢で成し遂げることができれば、「国は変わる」と確信できた事に喜び、新たな決意と共に、正義を貫こうとする現場職員に対しエールを送るのである。
今回の日本の歴史に残る改革は、悪の終焉は必ず来る! と中部支部は確信しているのである。
文:中部支部長・市川克己
香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その234)
警察官提供の拳銃トカレフで川原豪が発砲!
《暴力団のない明るいまちづくりを目指す「暴力団排除推進旬間」の開始式が1日、高松市の高松丸亀町壱番街ドーム広場であった。期間中、県暴力団排除推進協議会(会長・池田知事)が……(中略)
知事は「県民総ぐるみで暴力団排除に取り組んできた。旬間を契機に一層活動に力を入れよう」とあいさつ。住民を代表して同市の中野町暴力追放住民会議の八十川紀夫会長が「暴力団を社会から排除する」と宣言し、全員で「暴力団を利用しない 協力しない 交際しない」と誓った》
令和4年11月3日付四国新聞から引用。
この活動は、四国管区警察局近くの中野町で、暴力団抗争の報復(宅見組)から銃殺発生を切っ掛けに始まった。
その銃殺から、なんと3ヵ月後の平成9年11月29日には、同じ山口組の若林組組員・川原豪が、香川県警腐敗警官から提供された拳銃トカレフで本紙川上家族団欒の居間に向け、銃弾4発(5発目暴発)を撃ち込んだのだ。
左利きの川原豪は右手で拳銃を支えていたため、右手首を暴発拳銃の破片で損傷。警察の手配か高松市民病院に緊急搬送された。その後、川原豪の本紙川上宅銃撃を知らない組関係者から、川原の石膏施術の右腕を首の三角巾姿を見られ、不審がられたようだ。
香川県警腐敗警官の逮捕 警察の信頼回復は未解決事件の解決から
歴史は繰り返す。
そう、歴史は繰り返されるのである。地震も、津波も、豪雨も、コロナ禍も、戦争も例外ではない。
総理官邸近くのキャピタル東急ホテルで、本紙川上は菅義偉官房長官を見かけたので走り寄って、
「官房長官、コロナから何を学ぶかです。有事(戦争)を考えて政権の改革を…‥」
という意味を伝えた。その時、菅官房長官は名刺を取り出したので頂き、本紙川上も日本タイムズの名刺をお渡しして、「頑張ってください。何かお役になることがあればご連絡下さい」と伝えた。
さて、本紙川上が抱えている家族を巻込んだ命に関わる三つの未解決事件に話を戻す。
というのは、12月12日には東京地裁民事第35部で、本紙川上が六代目山口組関係者(司忍組長・高山清司若頭・篠原重則事務局長、それに侠友会の寺岡修会長)4人告訴の、「殺害教唆の損害賠償」事件の裁判があるからだ。
兎に角、文章にも終止符があるように、本紙川上が抱えている香川県警腐敗警官との共謀した殺害教唆未解決事件を放置する訳にはいかない。
そう、時間の洗礼を受ければ、真相は浮かび上がってくる、継続は力なりだ。
いま、東京地裁から本紙川上が求められているのは暴力団と香川県警腐敗警官との共謀した犯罪行為だろう。無理もない、高松高検だった宗像紀夫検事長でさえも、香川県警の異常な暴力団との癒着関係を信じられない腐敗構造だと認識したからだ。
六代目山口組が本紙川上の殺害を教唆し、それを実行したのが平成18年3月7日夜。
さてそれでは、事件から3カ月経った本紙平成18年6月号〈腐敗警官が地団駄を踏んだ 「なぜ川上を抱いて撃たなかったのか」〉を引用する。
《この4月から、さぬき署・暴力担当主任に就任した篠原邦雄巡査部長の情報である。
それによると、
「二代目も大きな下手を打ったもんや、犯人森裕之も最初から殺る気がなかったんや、しかたなくやったんやろ。あんな至近距離で命を取ることができなかったのは完全に腰が引けてる証拠や。ほんとに殺る気があるのなら、あの時、あたりは暗かったのだから、道を聞く振りをして、相手の体を抱いて、腹に2,3発ぶち込んで殺ってしまっていたら死人に口なしでワシらも助かったんや…」」「これで二代目も終わりやろう。…」
この記事で志度警察署の篠原邦雄巡査部長は辞任した。
和歌山カレー「冤罪事件」
元大阪高裁判事・生田暉雄弁護士から投稿24
前回23回の続き、本件捜査の不明朗。
一連の青酸化合物殺人事件を追及しない捜査。被害者身辺を洗う等の捜査の常道を追及しない捜査のあり方は、犯罪者側も社会的地位が相当高く、犯罪者側に警察、検察は手を出しませんよ! という態度を表明していることが証認事実です。
(4)犯罪通報道側にも犯罪者側にも加担しない警察、検察の捜査権の向け所。県警の「和歌山市園部におけるカレー毒物混入事件捜査概要」(以下、捜査概要と略称する)は、犯罪通報者側、犯罪者側の双方に、警察、検察はどちらの側にも加担しませんでしたよ! という弁明の書であると証認できます。捜査概要は、捜査の失敗の報告書ではありません。捜査の成功報告書でもありません。反省でもなく、自慢でもなく、将来の参考のためでもなく、何のために発行されたのか、発行の目的、意図、効果の解らない書にも見えます。
しかしそうではありません。社会的地位があり、強力な実力を有する犯罪通報者側、同様の犯罪実行者側の双方に、警察、検察は一体の捜査により、どちらにも加担しませんという弁明の書であると理解すると一応の納得がつきます。つまり捜査概要は一種の弁明書です。しかし、弁明しても犯罪の実行によって4人の死者が出ています。この決着をつける解決方法は三つあります。
一つ目は、食中毒とする方法です。二つ目は、部外者を犯人と仕立て上げる方法です。三つ目は、園部の住民の中から犯人を仕立て上げる方法です。一つ目、二つ目はいまさら採れません。そこで三つ目の方法に落ち付かざるを得ません。ここでの対象となる者は四つの基準から選ばざるを得ません。
一つ目の基準は、住民と対立し、反規範的行動を取っている者。二つ目の基準は、愉快犯、素行不良者等。三つ目の基準は、ヒ素と関連する者。四つ目の基準は、反道徳的な行動をして、住民から非難を受けている者。園部地区には、一つ目と二つ目に該当する者はいません。三つ目に該当するその内の一人が、白アリ駆除を業としていた被告人の夫の林健治です。四つ目は被告人の家族です。マージャンで終日騒がしく、近所迷惑を掛けています。家の前の川にゴミを捨てて流し、住民のひんしゅくを買っている等、反道徳行動をしている一家です。三つ目、四つ目の二つの基準を同時に満たす、捜査側にとって願ってもない該当者が被告人一家です。そこで警察は、この三つ目、四つ目の基準該当だけで被告人を犯人と見立てて、以後の捜査行動を採っていきます。
(5)林眞須美が「和歌山カレー事件」の犯人になぜ、なったのか、その経緯、由来、原因が判明しない理由は、このような経緯から「和歌山カレー事件」の犯人とされたからです。極めて早期の犯罪通報に始まり、捜査機関において、犯罪通報者側、犯罪者側のどちらにも加担せず、通報による犯罪捜査をせず、第三者を犯罪者としました。そして無罪を真剣に追及しない弁護人と、真実を追及しない裁判所によって死刑囚とされたわけです。
(6)被告人は裁判の非常識、無知の被害者。その上、捜査機関にとっては、被告人が保険外交員として、保険契約者の資料を保管していることに目をつけます。被告人を保険金取得目的でヒ素を使って殺人を企てている犯行者と仕立て上げます。ところが真実は、被告人は保険契約者の資料を管理しているだけで、死亡保険金の受取人には1件もなっていません。しかし、裁判所は非常識、無知で、死亡保険金受取人でもなくても保険資料を管理しているだけで、死亡保険金を受領できるとします。被告人はこのような明白な誤判で、保険金目的の殺人犯人として死刑判決を受けます。
(7)天網恢恢疎にして漏らさず。被告人が犯人では無いとする証拠が有罪判決の判決者の理由中に3ヶ所にも存在します。判決者の証拠の標目15頁、16頁の島田博(検甲1041)、辻本登志英(同1063)、小牧克守(同1101)の各員面調書に各添付された、平成10年10月27日付けの和歌山県警本部捜査一課加門仁の、カレーを食べた67名からヒ素とシアンの反応が同時に出ているという捜査報告書です。特に小4男子はシアンの反応が大で、シアンで死亡したことが明らかな証拠です。(8)新たに作成された死体検案書4通には、あり得ない作成日の矛盾があります。新たに作成された死体検案書4通(甲964~970)は、平成10年8月10日付の捜査報告書に添付されたものです。母体となる捜査報告書が平成10年8月10日付、それに添付された新たな4通の死体検案書の作成日が、それから2ヶ月近く先の平成10年10月7日です。これは不可能な作成日です。新たな死体検案書は虚偽公文書で証拠能力は零です。要するに4人の死亡の証拠は無いということです。外にも、被告人が無罪である証拠が有罪の死刑判決の理由中の証拠の標目中に多数存在します。何という死刑判決でしょうか? これが日本の裁判の現状と考えても良いのでしょうか? 何よりも先に紹介した諸外国の捜査制度の法制度のように、各捜査の記録化、公開制度が採られておれば、本件捜査のような杜撰な捜査はできません。「和歌山カレー事件」は、捜査制度が法制化されていないことが原因で生じた不当、違法捜査の結果なのです。
名進研創立者・豊川正弘氏が「ワイロ」「反社」疑惑を激白、下村元文科相の名も!
寿和工業・名進研・ときわ会、清水一族の「行状」を”ブツ”で研究(その32)
これまで本紙・川上が徹底追及してきた、愛知県名古屋市の学校法人名進研学園、名進研小学校と反社会的勢力との「疑惑」。
名進研小学校と医療法人のとしわ会の理事長で、岐阜県可児市の産業廃棄物処理会社、寿和工業の元社長、清水利康氏とその一族。
清水氏らは、本紙・川上を名誉棄損などで民事提訴しているがその公判が11月24日に開かれた。本紙・川上と同じ法廷で証人として名古屋地裁に現れたのは、清水氏一族と対峙してきた豊川正弘氏。まさに裁判のハイライトだ。
進学塾、名進研と名進研小学校の創立者だ。これまで本紙で報じてきたように、豊川氏は清水氏らの反社会的な手法によって、塾、名進研小学校を「乗っ取られた」と主張している。
この日、原告と被告から質問を受けた豊川氏は、「清水氏に乗っ取りあった、返してほしい」と訴えた。
そして、驚くような事実を明かしたのだ。
昨年4月、清水氏が名古屋市内にいたと、豊川氏は語ったのだ。
これまで、清水氏は「海外にいる」との理由で、出廷を拒否。陳述書を裁判所に出すのみで、その内容もうすいと感じている。
豊川氏は、清水氏が昨年4月に名古屋市内のとしわ会にくると情報を聞きつけ、探偵に依頼して写真撮影したそうだ。法廷に出された写真には、清水氏やその家族がとしわ会に、出入りするような様子、ショッピングモールで買い物をしている風景などが写っていた。
本紙・川上も裁判で清水氏自身が逃げ隠れしないように出廷すべきとこれまでも主張している。この写真が撮影された時期も同様で、裁判所にも書面を出している。
しかし、清水氏は主張を変えず、法廷に現れないのに、帰国していたのだ。これまでの清水氏の説明は「虚偽」ではないのか。
そして、清水氏は愛知県名古屋市の住所を裁判所に届け出しているが、そこに居住はせず、スイスにいるとされている。自らの居所すら明かさずスラップ訴訟のような訴えを展開する。清水氏がこの世に実在するかどうか確認ができないのだ。まさに反社会的な手法と本紙・川上の目には映るのだ。
そして豊川氏は、もう一つ、重要な証言をした。
清水氏と懇意だった時代に、こう持ち掛けられたという。
「名進研小学校の上に中学校と高校を作ってほしいと清水氏から言われた。
難しいと答えると、私がよく知る、元文科相の下村博文衆院議員に言ってなんとか頼んでほしいと清水氏は言っていました」
とまさに「爆弾証言」だ。
豊川氏は法廷が終わると。
「話の流れ、雰囲気では清水氏はカネには糸目をつけずに下村氏にお願いしてくれてという趣旨に受け取りました。ただ、極めて難しいことなのでカネとか下村氏の力でもそう簡単にできることではないと、気は進みませんでした」
と本紙・川上にそう話した。
そして、豊川氏はこうも付け加えた。
「今思うと反社会的勢力の清水氏と懇意にしたことで、学校という教育の場がめちゃくちゃにされた。清水氏の反社会的な部分が見抜けず、私の不徳の致すところ。
清水氏は妻と離婚していますがある時『もう妻を殺してやりたい』『誰かいないか』などと顔を真っ赤にして激怒したのです。あまりの迫力にただ驚くばかりで、これが清水氏の反社会的性なんだ、寿和工業と御嵩町の柳川町長襲撃事件につながりかねないと感じました。あの時、関係を切っていれば塾、小学校ともいい教育ができたはずなのですが…」
と悔しそうに語った豊川氏。
表に姿を見せず影で差配し「暴力」「脅し」でねじ伏せようとする清水氏。
帰国しているのに、弁護士を通じて「海外にいる」と、「嘘」を通そうとする。
まさに反社会的な人物ではないかと、改めて感じた法廷だった。
高松高裁・120分の法廷対決④
安西会長が大山一郎会長の仮面を剥ぐ
先10月4日午前10時から高松地裁で、山口組若林組若林暉組長の元・舎弟兼相談役だった安西邦治氏が証言台に立った。裁判長は、宣誓の趣旨を説明し、証人が偽証をした場合の罰を告げ、別紙宣誓書読み上げさせてその誓いをさせた。
なるほど、安西氏は右翼団体・日本士道会の創立者で初代会長だった人物。偽証をしないと宣誓しての証言を本紙川上は信じよう。
「暴力団との関係を背景に、その威力を用い、又は暴力団との資金的なつながりを有し、構造的な不正の中核となっている集団又は個人」
これは、警察庁次長が全国の警察署の署長らに当てた反社会的勢力の「依命通達」だ。
大山氏が選挙前に若林組の組長から選挙費用のカネを受け取ったり、若林組の篠原重則組長の二代目襲名披露の費用を大山氏が手配したとの証言が、安西氏から語られた。
同僚の県会議員に、大山氏が二代目若林組の篠原重則組長を紹介するとは以ての外だ。
税金1億円「安倍・森友学園」を封印か?
赤木さんに「カネ払ったからいいでしょう」の傲慢判決を斬る
11月25日、森友学園への財務省からの国有地払下げで、公文書改ざんを上司から「強要」され自殺した、赤木俊夫さん。その妻、雅子さんが国と佐川氏に起こした、国賠訴訟の判決が言い渡され、大阪地裁は、赤木さん側の訴えを却下した。
その裁判では、すでに国が赤木雅子さん側の主張を認める「認諾」という内容を裁判所に申し出て、1億700万円あまりの賠償命令が確定している。
残るは、改ざんを主導した元理財局長の佐川宣寿氏への個人賠償について裁判所は認めなかったという判決なのだ。
国家公務員は、法律で公務員が損害を与えた場合、国や地方自治体が責任をとるという判例が定着している。
大阪地裁は「法的に(佐川氏が)責任を負う根拠がない」
と判決では切り捨てた。
佐川氏は、公文書改ざんという絶対にやってはいけない行為に手を染めた。
しかも、森友学園に絡んでいた、安倍晋三元首相、麻生太郎元首相ら政治家の名前を消すという「忖度」による暴挙に及んだ。
明らかに不法行為であり、赤木さんを自殺に追い詰め、結果は重大過ぎ、取り返しがつかない。
それでも、大阪地裁は判例だけで、責任は問えないという。
法廷終了後、雅子さんは、
「ばっさり切られた」
「佐川さんは法で守られ、夫は守られない、こんな理不尽なことがあっていいのでしょうか」
と怒りをぶちまけた。
まさにその通りで、正直者が馬鹿を見るという判決だ。
生前、赤木さんは雅子さんに
「国民が雇用主だ」
と国家公務員という仕事に誇りを持ち、公益性と職責の重さを十分に認識していた。
それを安倍元首相、佐川氏らは踏みにじったのだ。
雅子さんは、
「夫のようなことが2度とあってはいけない」
として、控訴する意向を示している。
ぜひ頑張っていただきたい。
裁判がかたずくと、佐川氏は「復活」をもくろんでいるとの情報が、本紙・川上のもとに寄せられている。
財務省の元幹部は、
「佐川氏が自分の出世のため、部下に公文書改ざんさせるような言動をとったことは、調査報告書で明らか。今、佐川氏はずっと自宅警備員のように引きこもりだ。だが、復活をあきらめているわけではない。今後の身の振り方を先輩らに相談している。その時佐川氏からは、
『裁判さえ終われば』
という話があったそうだ。
出世欲の強い佐川氏、まだ安倍政権時代に尽くした政治家らがいる間に裁判をそうそうに終わらせて独立行政法人、大企業の顧問などしかるべき地位につきたい意向のようだ。具体的なポジションまで検討されていると聞く。
これほどの事態を招いて、懲戒処分を受けても出世欲が衰えないとはあきれるね。まず赤木さんに手を合わせ、仏前でお詫びすることからはじるべきではないのか」
と不満そうに語るのだ。
国が「認諾」で支払う1億700万円は国民の税金だ。
それで国は佐川氏を守った。佐川氏は懲戒処分を受けたが、退職金を受け取り年金も受給される。それも税金である。それでもまだあきらめないという。
そして、大阪地裁も「赤木ファイル」の提出を求めたまではよかった。
その後、国の「認諾」で手のひら返しのように、
「損害賠償請求が認められたのだから」と判決で主張。
カネさえ払えばいいだろうと、黙っていろといわんばかりの判決。日本に「正義」という言葉はあるのだろうか?